JPH0881722A - Mg基部分強化複合部材の製造方法 - Google Patents
Mg基部分強化複合部材の製造方法Info
- Publication number
- JPH0881722A JPH0881722A JP6219838A JP21983894A JPH0881722A JP H0881722 A JPH0881722 A JP H0881722A JP 6219838 A JP6219838 A JP 6219838A JP 21983894 A JP21983894 A JP 21983894A JP H0881722 A JPH0881722 A JP H0881722A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- preform
- reinforced composite
- partially reinforced
- molten
- composite member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 Mg又はMg合金をマトリックスとする加圧
を要しない部分強化複合部材の製造方法を提供する。 【構成】 本発明はセラミックスの強化材に対し、体積
率で1〜50%の浸透助材を混合して、プリフォームを
作り、該プリフォームを型内にセットしたあと、Mg又
はMg合金の溶湯を鋳込むことを特徴とするMg基部分
強化複合部材の製造方法である。
を要しない部分強化複合部材の製造方法を提供する。 【構成】 本発明はセラミックスの強化材に対し、体積
率で1〜50%の浸透助材を混合して、プリフォームを
作り、該プリフォームを型内にセットしたあと、Mg又
はMg合金の溶湯を鋳込むことを特徴とするMg基部分
強化複合部材の製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMg又はMg合金をマト
リックスとする部分強化複合部材の製造方法に関する。
リックスとする部分強化複合部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】部分強化複合部材を製造する場合は、ス
クイズキャスト法が最も一般的である。この方法は、ま
ず強化部分のプリフォームを作り、図2に示すように金
型a内に、強化部分のプリフォームbをセットし、上部
より金属溶湯cを注ぎ、パンチdによって加圧すること
によって、プリフォームb内へ溶湯cを浸透させて、複
合化をおこなう方法である。
クイズキャスト法が最も一般的である。この方法は、ま
ず強化部分のプリフォームを作り、図2に示すように金
型a内に、強化部分のプリフォームbをセットし、上部
より金属溶湯cを注ぎ、パンチdによって加圧すること
によって、プリフォームb内へ溶湯cを浸透させて、複
合化をおこなう方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】強化複合材として添加
するセラミックスは溶融金属に対して濡れ性が悪く容易
にプリフォーム中へ溶湯が浸透しない。そのため、通常
の重力鋳造や低圧鋳造法には適せず、圧力を加えないと
完全に複合化された部材はえられない。従って、セラミ
ックスを強化複合材に用いる場合は溶湯を加圧するため
の設備が必要となり、コスト的に不利となっている。本
発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、前記問題点
を解消し、加圧設備を必要としないMg又はMg合金を
マトリックスとする部分強化複合部材の製造方法を提供
することを目的とする。
するセラミックスは溶融金属に対して濡れ性が悪く容易
にプリフォーム中へ溶湯が浸透しない。そのため、通常
の重力鋳造や低圧鋳造法には適せず、圧力を加えないと
完全に複合化された部材はえられない。従って、セラミ
ックスを強化複合材に用いる場合は溶湯を加圧するため
の設備が必要となり、コスト的に不利となっている。本
発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、前記問題点
を解消し、加圧設備を必要としないMg又はMg合金を
マトリックスとする部分強化複合部材の製造方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に添い、本発明
はセラミックスの強化材に対し、体積率で1〜50%の
浸透助材を混合して、プリフォームを作り、該プリフォ
ームを型内にセットしたあと、Mg又はMg合金の溶湯
を鋳込むMg基部分強化複合部材の製造方法とすること
によって前記課題を解消した。本発明の方法によって、
セラミックスを強化複合材とするMg基部分強化複合部
材が容易に製造できる。
はセラミックスの強化材に対し、体積率で1〜50%の
浸透助材を混合して、プリフォームを作り、該プリフォ
ームを型内にセットしたあと、Mg又はMg合金の溶湯
を鋳込むMg基部分強化複合部材の製造方法とすること
によって前記課題を解消した。本発明の方法によって、
セラミックスを強化複合材とするMg基部分強化複合部
材が容易に製造できる。
【0005】本発明のマトリックスにはMg又はMg合
金を用いる。強化材としてはセラミックス、たとえばS
iC,Al2 O3 ,TiCなどMgと反応しない材料
で、形状は粒子,ウィスカー,繊維のいずれでもよい。
粒径としては0.1〜100μmのものを用いる。 浸
透助材には、SiO2 粉末を用いる。其他にZnO粉末
がある。この浸透助材はMg溶湯と接触し、発熱を伴っ
て反応する酸化物である。強化材によってプリフォーム
を成形するに先立って、この強化材に前記浸透助材を混
合しておく。そして強化材と、浸透助材、たとえばSi
O2 は強化材に対する体積率で1〜50%、即ち強化材
に対してSiO2 が1〜50vol%とする。1vol
%以下では効果はえられず、50vol%を超えた場
合、溶湯の流動性が悪くなり、浸透現象が止まってしま
う。
金を用いる。強化材としてはセラミックス、たとえばS
iC,Al2 O3 ,TiCなどMgと反応しない材料
で、形状は粒子,ウィスカー,繊維のいずれでもよい。
粒径としては0.1〜100μmのものを用いる。 浸
透助材には、SiO2 粉末を用いる。其他にZnO粉末
がある。この浸透助材はMg溶湯と接触し、発熱を伴っ
て反応する酸化物である。強化材によってプリフォーム
を成形するに先立って、この強化材に前記浸透助材を混
合しておく。そして強化材と、浸透助材、たとえばSi
O2 は強化材に対する体積率で1〜50%、即ち強化材
に対してSiO2 が1〜50vol%とする。1vol
%以下では効果はえられず、50vol%を超えた場
合、溶湯の流動性が悪くなり、浸透現象が止まってしま
う。
【0006】この浸透助材を混合した強化材を用い慣用
の方法を用いて所定形状のプリフォームを成形する。例
えば、湿式法として、バインダーと共にこれらを溶媒中
に分散させ、これをろ過,乾燥,焼成してプリフォーム
とする方法を用いる。
の方法を用いて所定形状のプリフォームを成形する。例
えば、湿式法として、バインダーと共にこれらを溶媒中
に分散させ、これをろ過,乾燥,焼成してプリフォーム
とする方法を用いる。
【0007】このプリフォームを600〜900℃の温
度に予熱し、200〜500℃に予熱した金型内にセッ
トする。そして別途溶解してあるMg又はMg合金の溶
湯をそのまま金型内に鋳込む。即ち慣用されている重力
鋳造又は低圧鋳造法により鋳造をおこなえばよい。鋳込
まれた溶湯は、プリフォームとの接触により、浸透助材
との間に、発熱反応をおこしながら、プリフォーム内に
自発的に浸透し、加圧を要せずしてプリフォームとの複
合化ができる。浸透助材は発熱を伴って反応し、酸化M
gを生成する。
度に予熱し、200〜500℃に予熱した金型内にセッ
トする。そして別途溶解してあるMg又はMg合金の溶
湯をそのまま金型内に鋳込む。即ち慣用されている重力
鋳造又は低圧鋳造法により鋳造をおこなえばよい。鋳込
まれた溶湯は、プリフォームとの接触により、浸透助材
との間に、発熱反応をおこしながら、プリフォーム内に
自発的に浸透し、加圧を要せずしてプリフォームとの複
合化ができる。浸透助材は発熱を伴って反応し、酸化M
gを生成する。
【0008】
【実施例】図1に示すように、強化材1としてSiC
(粒径10μm)を用い、これに浸透助材2としてSi
O2 を体積率で20%混合し、部分強化用のプリフォー
ム3を作製した。このプリフォームを750℃に予熱
し、予め300℃に予熱した金型4にセットした。金型
4の湯口4aより750℃の純Mgの溶湯5を注湯し、
凝固後、製品6を取り出した。製品6を検査したとこ
ろ、プリフォーム3の部分には、マトリックスのMg合
金が完全に浸透しており、均一な品質のものがえられ
た。
(粒径10μm)を用い、これに浸透助材2としてSi
O2 を体積率で20%混合し、部分強化用のプリフォー
ム3を作製した。このプリフォームを750℃に予熱
し、予め300℃に予熱した金型4にセットした。金型
4の湯口4aより750℃の純Mgの溶湯5を注湯し、
凝固後、製品6を取り出した。製品6を検査したとこ
ろ、プリフォーム3の部分には、マトリックスのMg合
金が完全に浸透しており、均一な品質のものがえられ
た。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る製造方法によれば、スクイ
ズキャスト法のように加圧設備を用いないため、コスト
的に有利となる。よって従来から用いられている重力鋳
造,低圧鋳造のプロセスをそのまま使うことができる。
ズキャスト法のように加圧設備を用いないため、コスト
的に有利となる。よって従来から用いられている重力鋳
造,低圧鋳造のプロセスをそのまま使うことができる。
【図1】本発明に係る方法の実施例の工程を説明する図
である。
である。
【図2】従来の方法の一例を説明する図である。
1 強化材 2 浸透助材 3 プリフォーム 4 金型 5 純Mg溶湯 6 製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/56 35/565 C04B 35/56 101 Y
Claims (2)
- 【請求項1】 セラミックスの強化材に対し、体積率で
1〜50%の浸透助材を混合して、プリフォームを作
り、該プリフォームを型内にセットしたあと、Mg又は
Mg合金の溶湯を鋳込むことを特徴とするMg基部分強
化複合部材の製造方法。 - 【請求項2】 前記セラミックスにSiC,Al
2 O3 ,TiCのいずれかを、前記浸透助材にSi
O2 ,ZnOのいずれかの各粉末を用いることを特徴と
する請求項1に記載のMg基部分強化複合部材の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6219838A JPH0881722A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | Mg基部分強化複合部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6219838A JPH0881722A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | Mg基部分強化複合部材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881722A true JPH0881722A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16741849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6219838A Pending JPH0881722A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | Mg基部分強化複合部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0881722A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100502773B1 (ko) * | 2001-11-22 | 2005-07-22 | 니뽄 가이시 가부시키가이샤 | 복합 재료를 제조하기 위한 반응 용기 및 이를 이용한 복합 재료의 제조 방법 |
JP2006299304A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料 |
JP2010090436A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料及びその製造方法 |
JP2010106365A (ja) * | 2009-12-11 | 2010-05-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料の製造方法 |
JP2010106366A (ja) * | 2009-12-11 | 2010-05-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料の製造方法 |
JP2010106362A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-05-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 複合部材及びその製造方法 |
JP2014062329A (ja) * | 2013-12-11 | 2014-04-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料 |
US9028959B2 (en) | 2008-10-03 | 2015-05-12 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Composite member |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP6219838A patent/JPH0881722A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100502773B1 (ko) * | 2001-11-22 | 2005-07-22 | 니뽄 가이시 가부시키가이샤 | 복합 재료를 제조하기 위한 반응 용기 및 이를 이용한 복합 재료의 제조 방법 |
JP2006299304A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料 |
JP2010106362A (ja) * | 2008-10-03 | 2010-05-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 複合部材及びその製造方法 |
US9028959B2 (en) | 2008-10-03 | 2015-05-12 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Composite member |
JP2010090436A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料及びその製造方法 |
JP2010106365A (ja) * | 2009-12-11 | 2010-05-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料の製造方法 |
JP2010106366A (ja) * | 2009-12-11 | 2010-05-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料の製造方法 |
JP2014062329A (ja) * | 2013-12-11 | 2014-04-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | マグネシウム基複合材料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6247519B1 (en) | Preform for magnesium metal matrix composites | |
CN100482737C (zh) | 陶瓷成型用环氧树脂基模具材料及其制备方法 | |
KR100686581B1 (ko) | 금속 매트릭스 복합물의 제조를 위한 저 체적 분율 프리폼(preform)의 제조방법 | |
JPH0881722A (ja) | Mg基部分強化複合部材の製造方法 | |
JP2001073049A5 (ja) | ||
JPS60210351A (ja) | ダイカストによる繊維強化軽金属鋳造片の製造方法 | |
US5127461A (en) | Water soluble cores, process for producing them and process for die casting metal using them | |
EP0380973B1 (en) | Reinforced materials | |
JP2921030B2 (ja) | ベーンポンプのベーン材料とその製造方法 | |
JPH05222468A (ja) | 反応合成法による炭化チタンとほう化チタンウイスカ強化チタニウム基複合材料の製造法 | |
JPH02194132A (ja) | 金属基複合材料の製造方法 | |
JP2970268B2 (ja) | プリフォームの成形方法 | |
JPH07310131A (ja) | Mg基複合材料の製造方法 | |
JP3067432B2 (ja) | 金属基複合材料用プリフォーム成形方法 | |
JPS61127836A (ja) | チタン酸カリウム繊維強化金属材料の製造方法 | |
JPH01247539A (ja) | 金属基複合材料の製造方法 | |
JPS63130733A (ja) | 銅基複合材料の製造方法 | |
JP3082952B2 (ja) | 複合材料用プリフォームの製造方法 | |
JPH09202670A (ja) | 多孔質セラミックス強化金属基複合材料およびその製造法 | |
JPH08325654A (ja) | Mg基複合材料の製造方法 | |
JPH1129831A (ja) | 金属基複合材用プリフォーム及びその製造方法 | |
JPH0474842A (ja) | 粒子分散型複合材料とその製造方法 | |
JPS6267134A (ja) | 金属系複合材の製造方法 | |
JPS62297427A (ja) | 繊維強化金属用補強体の製造方法 | |
JPH02259031A (ja) | 強化金属複合材料の製造方法 |