JPH0881487A - 新規アミノ糖誘導体及びその製造方法並びに界面活性剤組成物 - Google Patents
新規アミノ糖誘導体及びその製造方法並びに界面活性剤組成物Info
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- JPH0881487A JPH0881487A JP6217063A JP21706394A JPH0881487A JP H0881487 A JPH0881487 A JP H0881487A JP 6217063 A JP6217063 A JP 6217063A JP 21706394 A JP21706394 A JP 21706394A JP H0881487 A JPH0881487 A JP H0881487A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規有用なアミノ糖誘導体及びその製造方法
並びに当該アミノ糖誘導体を含有する界面活性剤組成物
を提供する。 【構成】 糖アミンをアルコール性溶媒中でアシル化し
て得られるアミノ糖誘導体、並びに本発明に係る界面活
性剤組成物は、1種又は2種以上の当該アミノ糖誘導体
を含有する。
並びに当該アミノ糖誘導体を含有する界面活性剤組成物
を提供する。 【構成】 糖アミンをアルコール性溶媒中でアシル化し
て得られるアミノ糖誘導体、並びに本発明に係る界面活
性剤組成物は、1種又は2種以上の当該アミノ糖誘導体
を含有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤として有用
な新規アミノ糖誘導体及びその製造方法に関する。
な新規アミノ糖誘導体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保全、エコロジーの見地から
環境に優しい界面活性剤開発の一環として数多くの糖誘
導体が開発検討されている。なかでも、糖アミン型活性
剤は、抗菌性を合わせ持っている点で注目を集めている
誘導体のひとつである。例えば、JAOCS、67、9
96(1990)ではn−アルキルグリコピラノシドの
界面活性、生分解性、抗菌性について記載されている。
更に、特開平4−266827ではn−アルキルオリゴ
糖の生分解性及び抗菌性についての記載がある。
環境に優しい界面活性剤開発の一環として数多くの糖誘
導体が開発検討されている。なかでも、糖アミン型活性
剤は、抗菌性を合わせ持っている点で注目を集めている
誘導体のひとつである。例えば、JAOCS、67、9
96(1990)ではn−アルキルグリコピラノシドの
界面活性、生分解性、抗菌性について記載されている。
更に、特開平4−266827ではn−アルキルオリゴ
糖の生分解性及び抗菌性についての記載がある。
【0003】ところが、いずれの糖アミン誘導体も水溶
液中では非常に分解しやすく、遊離アミンの毒性といっ
た安定性及び安全性の問題があった。
液中では非常に分解しやすく、遊離アミンの毒性といっ
た安定性及び安全性の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規有用な
アミノ糖誘導体及びその製造方法並びに当該アミノ糖誘
導体を含有する界面活性剤組成物を提供することを目的
とする。
アミノ糖誘導体及びその製造方法並びに当該アミノ糖誘
導体を含有する界面活性剤組成物を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、界面活性
剤として有効な新規アミノ糖誘導体を提供すべく鋭意検
討した結果、特定の構造を有するアミノ糖のアシル誘導
体が、文献未記載の化合物であり、当該化合物が、水溶
液中では安定で、しかも生分解性が良好であり、且つ抗
菌性を有し、更に、起泡力、水への溶解性も良好である
という界面活性剤として顕著な性質を有していることを
見いだし、かかる知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
剤として有効な新規アミノ糖誘導体を提供すべく鋭意検
討した結果、特定の構造を有するアミノ糖のアシル誘導
体が、文献未記載の化合物であり、当該化合物が、水溶
液中では安定で、しかも生分解性が良好であり、且つ抗
菌性を有し、更に、起泡力、水への溶解性も良好である
という界面活性剤として顕著な性質を有していることを
見いだし、かかる知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
【0006】即ち、本発明に係るアミノ糖誘導体は、一
般式(1)で表されることを特徴とする。
般式(1)で表されることを特徴とする。
【0007】[式中、R1は炭素数6〜22の直鎖若し
くは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフ
ェニル基を示す。R2は炭素数1〜4の直鎖若しくは分
岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜4の直鎖若しくは分岐
鎖のアルケニル基を示す。nは0〜4の整数を表す。]
くは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフ
ェニル基を示す。R2は炭素数1〜4の直鎖若しくは分
岐鎖のアルキル基又は炭素数2〜4の直鎖若しくは分岐
鎖のアルケニル基を示す。nは0〜4の整数を表す。]
【0008】一般式(1)で表されるアミノ糖誘導体
は、一般式(2)で表される糖アミンをアルコール性溶
媒中でアシル化することにより調製される。
は、一般式(2)で表される糖アミンをアルコール性溶
媒中でアシル化することにより調製される。
【0009】[式中、R1は炭素数6〜22の直鎖若し
くは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフ
ェニル基を示す。nは0〜4の整数を表す。]
くは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフ
ェニル基を示す。nは0〜4の整数を表す。]
【0010】一般式(2)で表される糖アミンは、常法
に従って、所定の糖と一級アミンとを原料として調製さ
れる化合物である。
に従って、所定の糖と一級アミンとを原料として調製さ
れる化合物である。
【0011】上記所定の糖としては、グルコース、ガラ
クトース、マンノース等の単糖類、当該単糖類を構成成
分とするマルトース、イソマルトース、マルトトリオー
ス、マルトテトラオース等のオリゴ糖類及びそれらの混
合物が例示され、推奨される る傾向が認められる。
クトース、マンノース等の単糖類、当該単糖類を構成成
分とするマルトース、イソマルトース、マルトトリオー
ス、マルトテトラオース等のオリゴ糖類及びそれらの混
合物が例示され、推奨される る傾向が認められる。
【0013】特に推奨される一級アミンとしては、炭素
数12〜18のアミンが挙げられ、具体的には、ドデシ
ルアミン、テトラデシルアミン、オクタデシルアミン、
オクタデセニルアミン等が挙げられる。
数12〜18のアミンが挙げられ、具体的には、ドデシ
ルアミン、テトラデシルアミン、オクタデシルアミン、
オクタデセニルアミン等が挙げられる。
【0014】又、本発明で用いられるアシル化剤は、所
定の糖アミンに対してR2CO基を導入する化合物であ
る。ここで、R2は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖
のアルキル基又は炭素数2〜4の直鎖若しくは分岐鎖の
アルケニル基である。
定の糖アミンに対してR2CO基を導入する化合物であ
る。ここで、R2は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖
のアルキル基又は炭素数2〜4の直鎖若しくは分岐鎖の
アルケニル基である。
【0015】具体的なアシル化剤としては、所定のアシ
ル基を有するカルボン酸無水物、カルボン酸無水物の混
合物、カルボン酸クロリド等が例示され、特に反応性の
面でカルボン酸無水物が好ましい。
ル基を有するカルボン酸無水物、カルボン酸無水物の混
合物、カルボン酸クロリド等が例示され、特に反応性の
面でカルボン酸無水物が好ましい。
【0016】推奨されるカルボン酸無水物としては、無
水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸等が挙げられる。
水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸等が挙げられる。
【0017】アシル化剤の適用量としては、所定の糖1
当量に対し1.0〜1.5当量、より好ましくは1.0
5〜1.2当量が挙げられる。
当量に対し1.0〜1.5当量、より好ましくは1.0
5〜1.2当量が挙げられる。
【0018】アシル化は、通常、室温〜60℃程度の加
温下、攪拌しながら行えば良い。
温下、攪拌しながら行えば良い。
【0019】本発明に係るアルコール性溶媒としては、
脂肪族アルコールが推奨され、より具体的には、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
ブタノール、tert−ブタノール等の脂肪族一価アルコー
ル;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール等の脂肪
族二価アルコール等が例示される。特に経済性の観点か
らメタノールが好ましい。
脂肪族アルコールが推奨され、より具体的には、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
ブタノール、tert−ブタノール等の脂肪族一価アルコー
ル;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール等の脂肪
族二価アルコール等が例示される。特に経済性の観点か
らメタノールが好ましい。
【0020】アルコール性溶媒は、糖1重量部に対し5
〜20重量部、より好ましくは5〜10重量部程度用い
られる。
〜20重量部、より好ましくは5〜10重量部程度用い
られる。
【0021】アルコール性溶媒を用いることにより、ア
シル化剤は糖アミン中の水酸基とは反応せず、一級アミ
ンとのみ反応し、対応するアミノ糖誘導体が効率よく得
られる。
シル化剤は糖アミン中の水酸基とは反応せず、一級アミ
ンとのみ反応し、対応するアミノ糖誘導体が効率よく得
られる。
【0022】かくして得られたアシル化物は、アルコー
ル性溶媒を除去するだけで特別な処理を施すこと無くそ
のままでも使用できるが、シリカゲルクロマトグラフィ
ー又は酢酸エチルやジエチルエーテル等の溶媒を用いた
再沈澱法に例示される精製手段を用いて高純度の目的物
を得ることができる。
ル性溶媒を除去するだけで特別な処理を施すこと無くそ
のままでも使用できるが、シリカゲルクロマトグラフィ
ー又は酢酸エチルやジエチルエーテル等の溶媒を用いた
再沈澱法に例示される精製手段を用いて高純度の目的物
を得ることができる。
【0023】本発明に係る界面活性剤組成物は、一般式
(1)で表される1種若しくは2種以上のアミノ糖誘導
体を含有する。
(1)で表される1種若しくは2種以上のアミノ糖誘導
体を含有する。
【0024】当該界面活性剤組成物を構成するアミノ糖
誘導体としては、特に、N−アセチルドデシルアミング
ルコシド、N−アセチルドデシルアミンマルトシド、N
−アセチルテトラデシルアミンマルトシド、N−アセチ
ルオクタデセニルアミンマルトシド、N−アセチルドデ
シルアミンマルトトリオシド、N−アセチルドデシルア
ミンオリゴトシド等が推奨される。
誘導体としては、特に、N−アセチルドデシルアミング
ルコシド、N−アセチルドデシルアミンマルトシド、N
−アセチルテトラデシルアミンマルトシド、N−アセチ
ルオクタデセニルアミンマルトシド、N−アセチルドデ
シルアミンマルトトリオシド、N−アセチルドデシルア
ミンオリゴトシド等が推奨される。
【0025】尚、本発明に係る界面活性剤組成物には、
その分野に応じて、酸化防止剤、保存料、着色料、香
料、アルカリ剤、無機電解質、有機キレート剤、酵素、
蛍光染料、青味付剤等を適宜配合することができる。
その分野に応じて、酸化防止剤、保存料、着色料、香
料、アルカリ剤、無機電解質、有機キレート剤、酵素、
蛍光染料、青味付剤等を適宜配合することができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明を詳しく説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。尚、各実施例で得られたアミノ糖誘導体の界
面物性は、以下の方法で測定し、評価した。
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。尚、各実施例で得られたアミノ糖誘導体の界
面物性は、以下の方法で測定し、評価した。
【0027】起泡性試験 ロスマイルス法(活性剤濃度;0.1重量%、25℃、
90cmの高さから活性剤水溶液を落下させ、直後及び5
分後の泡量を測定)による。
90cmの高さから活性剤水溶液を落下させ、直後及び5
分後の泡量を測定)による。
【0028】保水性試験 各々1gのサンプルを25℃にて吸水平衡を行い(この
時点での重量を100%とする)、デシケータ中での重
量の減少率(保水性)を測定した。
時点での重量を100%とする)、デシケータ中での重
量の減少率(保水性)を測定した。
【0029】生分解性試験 JIS K 0102に準じて、生物学的酸素消費量
(BOD)を測定することにより生分解性を評価した。
(BOD)を測定することにより生分解性を評価した。
【0030】抗菌性試験 各種アミノ糖誘導体の最小阻止濃度(MIC)を倍数希
釈法により測定した。即ち、一連の試料希釈液含有感受
性測定用培地を試験管に5.0ml分注しておく。予め培
養した被試験菌体(E.Coli、S.Aureus、黴混合胞子)を
先の試験管中に0.1mlづつ接種し、35℃で24時間
培養した。菌の発育が認められない最小の濃度をもって
MICとする。
釈法により測定した。即ち、一連の試料希釈液含有感受
性測定用培地を試験管に5.0ml分注しておく。予め培
養した被試験菌体(E.Coli、S.Aureus、黴混合胞子)を
先の試験管中に0.1mlづつ接種し、35℃で24時間
培養した。菌の発育が認められない最小の濃度をもって
MICとする。
【0031】尚、黴混合胞子は、以下の5種の黴の混合
物である。Aspergillus niger、Penicillium citrinu
m、Cladosporium cladosporioides、Rhizopus stolonif
er、Chaetomium globosum。
物である。Aspergillus niger、Penicillium citrinu
m、Cladosporium cladosporioides、Rhizopus stolonif
er、Chaetomium globosum。
【0032】実施例1 冷却管を付したナス型フラスコ中にグルコース50.0
g(0.28モル)とメタノール300mlを加え、オク
チルアミン39.5g(0.30モル)を還流下、30
分かけて滴下した。更に、還流温度にて3時間攪拌後、
室温まで冷却した。次いで、無水酢酸32.0g(0.
31モル)を加え、更に室温にて2時間反応を行った
後、メタノールを減圧下にて留去した。残査をエーテル
洗浄した後、展開溶媒としてクロロフォルム:メタノー
ル:酢酸:水=40:5:4:1(容量基準)の混合溶
媒(以下「展開溶媒1」という。)を用いてRf1=
0.26のフラクションをシリカゲルクロマトグラフィ
ー(クロロフォルム:メタノール=7:1、容量基準)
にて精製し、濃縮することにより無色ペースト状のN−
アセチルオクチルアミングルコシド53.2g(収率5
7.0%)を得た。
g(0.28モル)とメタノール300mlを加え、オク
チルアミン39.5g(0.30モル)を還流下、30
分かけて滴下した。更に、還流温度にて3時間攪拌後、
室温まで冷却した。次いで、無水酢酸32.0g(0.
31モル)を加え、更に室温にて2時間反応を行った
後、メタノールを減圧下にて留去した。残査をエーテル
洗浄した後、展開溶媒としてクロロフォルム:メタノー
ル:酢酸:水=40:5:4:1(容量基準)の混合溶
媒(以下「展開溶媒1」という。)を用いてRf1=
0.26のフラクションをシリカゲルクロマトグラフィ
ー(クロロフォルム:メタノール=7:1、容量基準)
にて精製し、濃縮することにより無色ペースト状のN−
アセチルオクチルアミングルコシド53.2g(収率5
7.0%)を得た。
【0033】1H−NMR(270Hz,D2O):δ0.88,(3H,t),
1.27(12H,m), 1.61(2H,m), 2.14(3H,s),2.18(3H,s),
3.26-2.87(6H,m), 5.29(1H,m)
1.27(12H,m), 1.61(2H,m), 2.14(3H,s),2.18(3H,s),
3.26-2.87(6H,m), 5.29(1H,m)
【0034】IR(NaCl):3418、2922、1634、1435、
1024、898、757cm-1
1024、898、757cm-1
【0035】実施例2 オクチルアミンをドデシルアミン55.5g(0.31
モル)に代えた以外は実施例1と同様にして展開溶媒1
を用いてRf1=0.32のフラクションを精製、濃縮
することにより無色ペースト状のN−アセチルドデシル
アミングルコシド(以下「本発明品1」という。)6
6.9g(収率65%)を得た。
モル)に代えた以外は実施例1と同様にして展開溶媒1
を用いてRf1=0.32のフラクションを精製、濃縮
することにより無色ペースト状のN−アセチルドデシル
アミングルコシド(以下「本発明品1」という。)6
6.9g(収率65%)を得た。
【0036】1H−NMR(270Hz,D2O):δ0.88(3H,t),
1.26(20H,m), 1.62(2H,m), 2.14(3H,S,α又はβ-アノマ
ー), 2.21(3H,s,β又はα-アノマー), 3.26-2.88(6H,m), 4.5
6(1H,m,β-アノマー), 5.26(1H,m,α-アノマー)
1.26(20H,m), 1.62(2H,m), 2.14(3H,S,α又はβ-アノマ
ー), 2.21(3H,s,β又はα-アノマー), 3.26-2.88(6H,m), 4.5
6(1H,m,β-アノマー), 5.26(1H,m,α-アノマー)
【0037】IR(NaCl):3388,2929,1633,1462,
914,772cm-1
914,772cm-1
【0038】上記アミノ糖誘導体の各種界面物性につい
て評価した。得られた起泡性を図1に、保水性を図2
に、生分解性を第1表に、抗菌性を第2表に夫々示す。
て評価した。得られた起泡性を図1に、保水性を図2
に、生分解性を第1表に、抗菌性を第2表に夫々示す。
【0039】実施例3 グルコースをマルトース水和物50.0g(0.14モ
ル)に、オクチルアミン39.5gを19.9g(0.
15モル)に、無水酢酸32.0gを16.6g(0.
16モル)に夫々代え、展開溶媒として酢酸エチル:酢
酸:水=3:1:1(容量基準)の混合溶媒(以下「展
開溶媒2」という。)を用いてRf2=0.51のフラ
クションを精製、濃縮した以外は実施例1と同様にして
無色無晶状のN−アセチルオクチルアミンマルトシド
(以下「本発明品2」という。)36.9g(収率53
%)を得た。
ル)に、オクチルアミン39.5gを19.9g(0.
15モル)に、無水酢酸32.0gを16.6g(0.
16モル)に夫々代え、展開溶媒として酢酸エチル:酢
酸:水=3:1:1(容量基準)の混合溶媒(以下「展
開溶媒2」という。)を用いてRf2=0.51のフラ
クションを精製、濃縮した以外は実施例1と同様にして
無色無晶状のN−アセチルオクチルアミンマルトシド
(以下「本発明品2」という。)36.9g(収率53
%)を得た。
【0040】1H−NMR(270Hz、D2O):δ0.86(3H,t),
1.26(12H,m), 1.56(2H,m), 2.17(3H,s), 3.36-3.84(12
H, m), 4.6-5.32(2H,m)
1.26(12H,m), 1.56(2H,m), 2.17(3H,s), 3.36-3.84(12
H, m), 4.6-5.32(2H,m)
【0041】IR(NaCl):3370,2926,2856,1632,
1435,1034,913,757cm-1
1435,1034,913,757cm-1
【0042】上記アミノ糖誘導体の保水性を評価した。
得られた結果を図2に示す。
得られた結果を図2に示す。
【0043】実施例4 グルコースをマルトース水和物50.0g(0.14モ
ル)に、オクチルアミンをドデシルアミン27.7g
(0.15モル)に、無水酢酸32.0gを16.6g
(0.16モル)に夫々代え、展開溶媒2を用いてRf
2=0.52のフラクションを精製、濃縮した以外は実
施例1と同様にして無色無晶状のN−アセチルドデシル
アミンマルトシド(以下「本発明品3」という。)69
g(収率90%)を得た。
ル)に、オクチルアミンをドデシルアミン27.7g
(0.15モル)に、無水酢酸32.0gを16.6g
(0.16モル)に夫々代え、展開溶媒2を用いてRf
2=0.52のフラクションを精製、濃縮した以外は実
施例1と同様にして無色無晶状のN−アセチルドデシル
アミンマルトシド(以下「本発明品3」という。)69
g(収率90%)を得た。
【0044】1H−NMR(270Hz、D2O):δ0.88(3H,t),
1.29(20H,m), 1.65(2H,m), 2.15(3H,s, α又はβ-アノマ
ー), 2.19(3H,s,β又はα-アノマー), 3.40-3.85(12H,m), 5.
37(2H,m)
1.29(20H,m), 1.65(2H,m), 2.15(3H,s, α又はβ-アノマ
ー), 2.19(3H,s,β又はα-アノマー), 3.40-3.85(12H,m), 5.
37(2H,m)
【0045】IR(NaCl):3371,2924,2854,1631,
1427,1031,771cm-1
1427,1031,771cm-1
【0046】上記アミノ糖誘導体の各種界面物性につい
て評価した。得られた起泡性を図1に、保水性を図2
に、生分解性を第1表に、抗菌性を第2表に夫々示す。
て評価した。得られた起泡性を図1に、保水性を図2
に、生分解性を第1表に、抗菌性を第2表に夫々示す。
【0047】実施例5 グルコースをマルトース水和物36.0g(0.1モ
ル)に、オクチルアミンをテトラデシルアミン23.5
g(0.11モル)に、無水酢酸32.0gを12.5
g(0.12モル)に夫々代え、展開溶媒2を用いてR
f2=0.53のフラクションを精製、濃縮した以外は
実施例1と同様にしてN−アセチルテトラデシルアミン
マルトシド(以下「本発明品4」という。)34.5g
(収率60%)を得た。
ル)に、オクチルアミンをテトラデシルアミン23.5
g(0.11モル)に、無水酢酸32.0gを12.5
g(0.12モル)に夫々代え、展開溶媒2を用いてR
f2=0.53のフラクションを精製、濃縮した以外は
実施例1と同様にしてN−アセチルテトラデシルアミン
マルトシド(以下「本発明品4」という。)34.5g
(収率60%)を得た。
【0048】IR(NaCl): 3367,2926,2854,163
1,1435,1034,760cm-1
1,1435,1034,760cm-1
【0049】上記アミノ糖誘導体の抗菌性を評価した。
得られた結果を第2表に示す。
得られた結果を第2表に示す。
【0050】実施例6 グルコースをマルトース水和物50g(0.14モル)
に、オクチルアミンをオクタデセニルアミン41.1g
(0.15モル)に、無水酢酸32.0gを16.6g
(0.16モル)に夫々代え、展開溶媒2を用いてRf
2=0.56のフラクションを精製、濃縮した以外は実
施例1と同様にしてN−アセチルオクタデセニルアミン
マルトシド(以下「本発明品5」という。)45.3g
(収率51%)を得た。
に、オクチルアミンをオクタデセニルアミン41.1g
(0.15モル)に、無水酢酸32.0gを16.6g
(0.16モル)に夫々代え、展開溶媒2を用いてRf
2=0.56のフラクションを精製、濃縮した以外は実
施例1と同様にしてN−アセチルオクタデセニルアミン
マルトシド(以下「本発明品5」という。)45.3g
(収率51%)を得た。
【0051】IR(NaCl):3365, 2923, 2853, 21
66, 1737, 1632, 1441, 1051, 923, 710 cm-1
66, 1737, 1632, 1441, 1051, 923, 710 cm-1
【0052】上記アミノ糖誘導体の各種界面物性につい
て評価した。得られた保水性を図2に、抗菌性を第2表
に夫々示す。
て評価した。得られた保水性を図2に、抗菌性を第2表
に夫々示す。
【0053】実施例7 グルコースをマルトトリオース1.0g(2.0ミリモ
ル)に、オクチルアミンをドデシルアミン0.40g
(2.1ミリモル)に、無水酢酸32.0gを0.23
g(2.2ミリモル)に夫々代え、展開溶媒2を用いて
Rf2=0.43のフラクションを精製、濃縮した以外
は実施例1と同様にしてN−アセチルドデシルアミンマ
ルトトリオシド510mg(収率42%)を得た。IR
(NaCl):3289,2924,2854,1630,1439,1218,1076,9
27,770cm-1
ル)に、オクチルアミンをドデシルアミン0.40g
(2.1ミリモル)に、無水酢酸32.0gを0.23
g(2.2ミリモル)に夫々代え、展開溶媒2を用いて
Rf2=0.43のフラクションを精製、濃縮した以外
は実施例1と同様にしてN−アセチルドデシルアミンマ
ルトトリオシド510mg(収率42%)を得た。IR
(NaCl):3289,2924,2854,1630,1439,1218,1076,9
27,770cm-1
【0054】実施例8 グルコースをオリゴトース(1単糖から4単糖までの混
合物、平均重合度2.7、三和澱粉(株)社製)50g
(平均モル数75ミリモル)に、オクチルアミン39.
5gを10.6g(83ミリモル)に、無水酢酸32.
0gを10.3g(99ミリモル)に夫々代えた以外は
実施例1と同様にしてN−アセチルオクチルアミンオリ
ゴトシド(以下「本発明品6」という。)18.8g
(収率30.5%)を得た。
合物、平均重合度2.7、三和澱粉(株)社製)50g
(平均モル数75ミリモル)に、オクチルアミン39.
5gを10.6g(83ミリモル)に、無水酢酸32.
0gを10.3g(99ミリモル)に夫々代えた以外は
実施例1と同様にしてN−アセチルオクチルアミンオリ
ゴトシド(以下「本発明品6」という。)18.8g
(収率30.5%)を得た。
【0055】IR(NaCl):3372,2923,1635,1032cm
-1
-1
【0056】上記アミノ糖誘導体組成物の各種界面物性
について評価した。得られた起泡性を図1に、抗菌性を
第2表に夫々示す。
について評価した。得られた起泡性を図1に、抗菌性を
第2表に夫々示す。
【0057】実施例9 グルコースをオリゴトース100g(平均モル数0.1
5モル)に、オクチルアミンをドデシルアミン30.5
g(0.16モル)に、無水酢酸32.0gを20.0
g(0.19モル)に夫々代えた以外は実施例1と同様
にしてN−アセチルドデシルアミンオリゴトシド(以下
「本発明品7」という。)31.0g(収率23.5
%)を得た。
5モル)に、オクチルアミンをドデシルアミン30.5
g(0.16モル)に、無水酢酸32.0gを20.0
g(0.19モル)に夫々代えた以外は実施例1と同様
にしてN−アセチルドデシルアミンオリゴトシド(以下
「本発明品7」という。)31.0g(収率23.5
%)を得た。
【0058】IR(NaCl):3370,2923,2854,1630,
1532,1033cm-1
1532,1033cm-1
【0059】上記アミノ糖誘導体組成物の起泡性を評価
した。得られた結果を図1に示す。
した。得られた結果を図1に示す。
【0060】
【0061】
【0062】
【発明の効果】本発明に係る新規なアミノ糖誘導体は、
界面活性剤分野において有用な化合物であり、生分解性
が良好で、且つ低刺激性であるため、化粧品、香粧品等
への添加剤としての利用が可能である。
界面活性剤分野において有用な化合物であり、生分解性
が良好で、且つ低刺激性であるため、化粧品、香粧品等
への添加剤としての利用が可能である。
【図1】 図1は試験例1での起泡性試験の測定結果を
示す図である。
示す図である。
【図2】 図2は試験例2での保水性試験の測定結果を
示す図である。
示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月17日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式(1)で表されることを特徴とす
るアミノ糖誘導体。 [式中、R1は炭素数6〜22の直鎖若しくは分岐鎖の
アルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示
す。R2は炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
ル基又は炭素数2〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニ
ル基を示す。nは0〜4の整数を表す。] - 【請求項2】 一般式(2)で表される糖アミンをアル
コール性溶媒中でアシル化することを特徴とする請求項
1に記載のアミノ糖誘導体の製造方法。 [式中、R1は炭素数6〜22の直鎖若しくは分岐鎖の
アルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示
す。nは0〜4の整数を表す。] - 【請求項3】 請求項1に記載の1種又は2種以上のア
ミノ糖誘導体を含有する界面活性剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6217063A JPH0881487A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 新規アミノ糖誘導体及びその製造方法並びに界面活性剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6217063A JPH0881487A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 新規アミノ糖誘導体及びその製造方法並びに界面活性剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0881487A true JPH0881487A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16698256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6217063A Pending JPH0881487A (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 新規アミノ糖誘導体及びその製造方法並びに界面活性剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0881487A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100479741B1 (ko) * | 2000-12-30 | 2005-03-30 | 주식회사 엘지생활건강 | 글루코오스 아실화 유도체 또는 수크로오스 아실화유도체를 함유하는 피부미백제 |
-
1994
- 1994-09-12 JP JP6217063A patent/JPH0881487A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100479741B1 (ko) * | 2000-12-30 | 2005-03-30 | 주식회사 엘지생활건강 | 글루코오스 아실화 유도체 또는 수크로오스 아실화유도체를 함유하는 피부미백제 |
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