JPH0881335A - 油性リップコート - Google Patents

油性リップコート

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Publication number
JPH0881335A
JPH0881335A JP24714794A JP24714794A JPH0881335A JP H0881335 A JPH0881335 A JP H0881335A JP 24714794 A JP24714794 A JP 24714794A JP 24714794 A JP24714794 A JP 24714794A JP H0881335 A JPH0881335 A JP H0881335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
weight
dimethylpolysiloxane
lip coat
viscosity
Prior art date
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Pending
Application number
JP24714794A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Fujimoto
克幸 藤本
Norimasa Satou
昇正 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP24714794A priority Critical patent/JPH0881335A/ja
Publication of JPH0881335A publication Critical patent/JPH0881335A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】25℃における粘度が10〜300csである
ジメチルポリシロキサンの少なくとも1種と、油溶性の
油の少なくとも一種と、ジメチルシリル化無水ケイ酸と
からなる油性リップコートである。さらに25℃におけ
る粘度が10〜300csであるジメチルポリシロキサ
ンの配合量が90.0〜98.0重量%、油溶性の油の
配合量が1.0〜20.0重量%、ジメチルシリル化無
水ケイ酸の配合量が2.0〜10.0重量%である該油
性リップコートである。 【効果】口紅の上に塗布し、口紅がガラスや陶器製のカ
ップへ色移りするのを防止し、かつ乾燥感のない油性リ
ップコートを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口紅の上に塗布し、口
紅がガラスや陶器製のカップへ色移りするのを防止し、
かつ乾燥感がない油性リップコートに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
口紅の上から塗布されその化粧効果の持続性を高める商
品が多く実用化され発売されている。これらの商品のあ
るものにはパーフルオロポリエーテルやジメチルポリシ
ロキサンといった口紅膜に混和しない原料にシリカやア
ルミナといった粉体を配合し、またあるものにはジメチ
ルポリシロキサンにアルキルシロキシシリケートを配合
することで口紅膜表面に薄膜を形成し口紅の色移りやに
じみを防止している。しかしこれらのリップコートは塗
布した際に比較的短時間のうちに乾燥感を覚えやすいと
いう欠点を有していた。この点を解決する方法としては
エモリエント性の高い油溶性の油の配合が考えられる。
しかしこれらの原料は口紅の油との相溶性を示し上述の
リップコート剤に配合した場合に配合量に応じて口紅の
色移りやにじみを防止する効果が低下するためリップコ
ート剤への多量の配合が困難であった。
【0003】すなわち、本発明は口紅の上に塗布し、口
紅がガラスや陶器製のカップへ色移りするのを防止し、
かつ乾燥感がない油性リップコートを提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はジメチルシリル
化無水ケイ酸が種々の液体をゲル化する作用を有しかつ
親油性の表面を有するため油溶性の油に対して親和性が
高い点に注目し、ジメチルポリシロキサン、油溶性の油
およびジメチルシリル化無水ケイ酸の3成分を混合撹拌
した場合にジメチルシリル化無水ケイ酸によりゲル化さ
れた油溶性の油がジメチルポリシロキサン中に微細に分
散した一種のエマルジョン様を呈する事を発見した。さ
らに、これが口紅の上から塗布された場合にジメチルシ
リル化無水ケイ酸によりゲル化された油溶性の油は相溶
性の高い口紅の油の方に移行するが、その表面に柔軟に
固化されたエモリエント性の膜を形成し、口紅の色移り
やにじみを防止すると共に、乾燥感を防止する事を見出
だし本発明の完成を見た。
【0005】すなわち、本発明の請求項1は25℃にお
ける粘度が10〜300csであるジメチルポリシロキ
サンの少なくとも一種と、油溶性の油の少なくとも一種
と、ジメチルシリル化無水ケイ酸からなる油性リップコ
ートである。
【0006】また、本発明の請求項2は25℃における
粘度が10〜300csであるジメチルポリシロキサン
の配合量が製剤総量を基準に70.0〜97.0重量%
であり、油溶性の油の配合量が1.0〜20.0重量%
であり、ジメチルシリル化無水ケイ酸の配合量が2.0
〜10.0重量%であることを特徴とする油性リップコ
ートである。
【0007】本発明に用いられる、25℃における粘度
が10〜300csであるジメチルポリシロキサンは公
知の物質であり、その好適な配合量は70.0〜97.
0重量%である。25℃における粘度が10cs未満に
なると口紅中の油成分との相溶性が発現しコート剤と口
紅が混ざり好ましくなく、300csを超えると塗布時
の粘性により口紅膜を動かし、やはりコート剤と口紅が
混ざってしまい好ましくない。
【0008】本発明に用いられる、油溶性の油は流動パ
ラフィン、2−オクチルドデカノール、イソステアリル
アルコール、オレイルアルコール、アジピン酸ジオクチ
ル、オキシステアリン酸オクチル、コハク酸ジオクチ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン酸イソノニ
ル、イソステアリン酸ジイソプロピル、オクタン酸セチ
ル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステリ
ル、オクタン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プ
ロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコ
ール、トリイソステアリン酸グリセリド、ジイソステア
リン酸ジグリセリド、トリ(カプリル、カプリン酸)グ
リセリド、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、テ
トラオクタン酸ペンタエリスリット、スクワラン、ター
トル油、ミンク油、卵黄油、ヒトデルム、ひまし油、液
状ラノリン、オリーブ油、ジパラメトキシケイ皮酸モノ
−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラジメチルアミ
ノ安息香酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸
2−エチルヘキシル等が挙げられる。なお、本発明はこ
れらに限定されるものではない。また、その好適な配合
量は1.0〜20.0重量%である。十分なエモリエン
ト効果を発現できるという点で1.0重量%以上である
ことが好ましく、口紅との相溶性を発現しないという点
で20.0重量%未満であることが好ましい。
【0009】本発明に用いられる、ジメチルシリル化無
水ケイ酸は公知の物質であり、その好適な配合量は2.
0〜10.0重量%である。十分な効果が発現できると
いう点で2.0重量%以上である事が好ましく、粘度が
上がり過ぎずまた違和感が少ないといった点で10重量
%未満であることが好ましい。
【0010】本発明の油性リップコートには、本発明の
目的を損なわない範囲で前記の必須成分以外に微量の無
機着色剤、天然あるいは合成色素やタルク、マイカ等の
白色粉体原料を配合することができる。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に示す
が、これに先立ち試験方法および評価項目に関して詳述
する。
【0012】(評価方法)女性パネラー20名を用い、
パネラーが口紅を塗布した後にリップコートを使用し、
約1時間後に白色陶器製のカップにいれた暖かいお茶を
飲み、カップへの色移りの度合いを目視にて判定した。
評価は色移り防止効果に優れているものを○、やや優れ
ているものを△、効果の無いものを×として評価した。
また乾燥感の度合いを3段階で評価し、乾燥感の無いも
のを○、ややあるものを△、あるものを×とした。
【0013】実施例1 25℃における粘度が20csのジメチルポリシロキサ
ン85.0重量%、スクワラン10.0重量%にジメチ
ルシリル化無水ケイ酸5.0重量%を加え粗攪拌した後
にローラーにかけ混合粉砕し、油性リップコート得た。
【0014】実施例2 25℃における粘度が300csのジメチルポリシロキ
サン85.0重量%、スクワラン10.0重量%にジメ
チルシリル化無水ケイ酸5.0重量%を加え粗攪拌した
後にローラーにかけ混合粉砕し、油性リップコート得
た。
【0015】実施例3 25℃における粘度が20csのジメチルポリシロキサ
ン85.0重量%、ひまし油10.0重量%にジメチル
シリル化無水ケイ酸5.0重量%を加え粗攪拌した後に
ローラーにかけ混合粉砕し、油性リップコート得た。
【0016】比較例1 25℃における粘度が20csのジメチルポリシロキサ
ン90重量%とスクワラン10重量%を混合し、油性リ
ップコート得た。
【0017】比較例2 25℃における粘度が20csのジメチルポリシロキサ
ン85.0重量%、スクワラン10.0重量%に無水ケ
イ酸5.0重量%を加え粗攪拌した後にローラーにかけ
混合粉砕し、油性リップコート得た。
【0018】比較例3 25℃における粘度が20csのジメチルポリシロキサ
ン95重量%にジメチルシリル化無水ケイ酸5.0重量
%を加え粗攪拌した後にローラーにかけ混合粉砕し、油
性リップコート得た。
【0019】比較例4 25℃における粘度が6csのジメチルポリシロキサン
85.0重量%、スクワラン10.0重量%にジメチル
シリル化無水ケイ酸5.0重量%を加え粗攪拌した後に
ローラーにかけ混合粉砕し、油性リップコート得た。
【0020】比較例5 25℃における粘度が400csのジメチルポリシロキ
サン85.0重量%、スクワラン10.0重量%にジメ
チルシリル化無水ケイ酸5.0重量%を加え粗攪拌した
後にローラーにかけ混合粉砕し、油性リップコート得
た。
【0021】実施例および比較例について、前記評価結
果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1に示す通り、本発明の25℃における
粘度が10〜300csであるジメチルポリシロキサン
の少なくとも一種と、油溶性の油の少なくとも一種と、
ジメチルシリル化無水ケイ酸からなる油性リップコート
は、色移り防止効果および乾燥感の両項目において共に
優れたものが得られ、比較例より明らかに優れていた。
【0024】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明の油溶性の油
およびジメチルシリル化無水ケイ酸が口紅に及ぼす効果
は明らかであり、本発明が口紅の上に塗布し、口紅がガ
ラスや陶器製のカップへ色移りするのを防止し、かつ乾
燥感のない油性リップコートを提供することは明らかで
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃における粘度が10〜300cs
    であるジメチルポリシロキサンの少なくとも一種と、油
    溶性の油の少なくとも一種と、ジメチルシリル化無水ケ
    イ酸からなる油性リップコート。
  2. 【請求項2】 25℃における粘度が10〜300cs
    であるジメチルポリシロキサンの配合量が製剤総量を基
    準に70.0〜97.0重量%であり、油溶性の油の配
    合量が1.0〜20.0重量%であり、ジメチルシリル
    化無水ケイ酸の配合量が2.0〜10.0重量%である
    ことを特徴とする請求項1記載の油性リップコート。
JP24714794A 1994-09-13 1994-09-13 油性リップコート Pending JPH0881335A (ja)

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JP24714794A JPH0881335A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 油性リップコート

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JP24714794A JPH0881335A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 油性リップコート

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JPH0881335A true JPH0881335A (ja) 1996-03-26

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ID=17159139

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JP24714794A Pending JPH0881335A (ja) 1994-09-13 1994-09-13 油性リップコート

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JP (1) JPH0881335A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087929A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Kose Corp ゲル状組成物およびそれを含有してなる化粧料
WO2022215492A1 (ja) * 2021-04-06 2022-10-13 株式会社 資生堂 リップコート化粧料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087929A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Kose Corp ゲル状組成物およびそれを含有してなる化粧料
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