JPH0880938A - 段ボール製通い箱 - Google Patents
段ボール製通い箱Info
- Publication number
- JPH0880938A JPH0880938A JP21573894A JP21573894A JPH0880938A JP H0880938 A JPH0880938 A JP H0880938A JP 21573894 A JP21573894 A JP 21573894A JP 21573894 A JP21573894 A JP 21573894A JP H0880938 A JPH0880938 A JP H0880938A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating layer
- resin
- corrugated fiberboard
- ink
- cardboard box
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクジェットによる印字をおこない、繰り
返し使用する段ボール製通い箱の、粘着ラベルを貼り合
わせる工程を省き、剥離紙の廃棄問題を解決する。 【構成】 段ボール箱の一部分に耐アルコール性であっ
て、且つアルコールによりインクジェット印刷面のイン
キ拭き取り性が良好な表面を有する塗工層を設けた段ボ
ール製通い箱。
返し使用する段ボール製通い箱の、粘着ラベルを貼り合
わせる工程を省き、剥離紙の廃棄問題を解決する。 【構成】 段ボール箱の一部分に耐アルコール性であっ
て、且つアルコールによりインクジェット印刷面のイン
キ拭き取り性が良好な表面を有する塗工層を設けた段ボ
ール製通い箱。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は輸送等に繰り返し使用す
る段ボール製の通い箱に関するものである。
る段ボール製の通い箱に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の通い箱は印刷製函した段ボールの
一部分にいわゆる粘着ラベルを貼り、この粘着ラベルの
フイルム面にインクジェット印刷した後出荷輸送し、輸
送終了後はインクジェット印刷のインキをエチルアルコ
ール等のアルコールで拭き取り、通い箱として繰り返し
使用していた。
一部分にいわゆる粘着ラベルを貼り、この粘着ラベルの
フイルム面にインクジェット印刷した後出荷輸送し、輸
送終了後はインクジェット印刷のインキをエチルアルコ
ール等のアルコールで拭き取り、通い箱として繰り返し
使用していた。
【０００３】この方法では、この粘着ラベル貼り合わせ
工程に大変な時間と労力を要し、且つ粘着ラベルとセッ
トになっている剥離紙の廃棄処理問題を有していた。
工程に大変な時間と労力を要し、且つ粘着ラベルとセッ
トになっている剥離紙の廃棄処理問題を有していた。
【０００４】
【本発明が解決しようとする課題】本発明はこの粘着ラ
ベルで行う貼り合わせ工程を省き、剥離紙の廃棄問題を
解決するものである。
ベルで行う貼り合わせ工程を省き、剥離紙の廃棄問題を
解決するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は通い箱としての
機能は従来通り有し、粘着ラベル貼り合わせ工程を省略
するため、段ボール箱の一部分に耐アルコール性であっ
て、且つアルコールによりインクジェット印刷面のイン
キを拭き取った場合に拭き取り性が良好な表面を有する
塗工層を設けることにより問題を解決した。
機能は従来通り有し、粘着ラベル貼り合わせ工程を省略
するため、段ボール箱の一部分に耐アルコール性であっ
て、且つアルコールによりインクジェット印刷面のイン
キを拭き取った場合に拭き取り性が良好な表面を有する
塗工層を設けることにより問題を解決した。
【０００６】塗工層の役割はインクジェット印刷性とア
ルコール洗浄時の耐アルコール性、そして輸送時の耐摩
耗性である。本発明はインクジェット印刷性を高めるた
め塗工層の表面張力が３５ｄｙｎ／ｃｍ以上の樹脂を選
定した。表面張力が３５ｄｙｎ／ｃｍに満たないとイン
キの濡れ性が低下するため、通常のインクジェットイン
キでの印刷性が悪化する。
ルコール洗浄時の耐アルコール性、そして輸送時の耐摩
耗性である。本発明はインクジェット印刷性を高めるた
め塗工層の表面張力が３５ｄｙｎ／ｃｍ以上の樹脂を選
定した。表面張力が３５ｄｙｎ／ｃｍに満たないとイン
キの濡れ性が低下するため、通常のインクジェットイン
キでの印刷性が悪化する。
【０００７】耐アルコール性、耐摩耗性には溶剤系樹脂
と水系樹脂の場合は界面活性剤をほとんど使用しないソ
ープフリータイプが良好である。樹脂のＴｇについては
１０℃に満たないと塗工層にブロツキング性を生じ、５
０℃を越えると室温での製膜性が悪くなるので、１０〜
５０℃の範囲が最も良好である。
と水系樹脂の場合は界面活性剤をほとんど使用しないソ
ープフリータイプが良好である。樹脂のＴｇについては
１０℃に満たないと塗工層にブロツキング性を生じ、５
０℃を越えると室温での製膜性が悪くなるので、１０〜
５０℃の範囲が最も良好である。
【０００８】インキ拭き取り性への樹脂の影響は、塗工
量が少ないと原紙へインキが侵入し、拭き取り性が悪化
するので一定量以上の塗工量と適度な表面平滑性が必要
であるが、これらの調整は通い箱の使用回数を考慮して
行えばよい。
量が少ないと原紙へインキが侵入し、拭き取り性が悪化
するので一定量以上の塗工量と適度な表面平滑性が必要
であるが、これらの調整は通い箱の使用回数を考慮して
行えばよい。
【０００９】樹脂の塗工装置については、フレキソ印刷
機、グラビア印刷機、オフセット印刷機等が使用可能で
ある。この中でフレキソ印刷機はゴム板印刷のため、水
系樹脂のみの使用に限定されるが、通常の段ボール印刷
と同時にできるため最も効率的である。更に、本発明の
塗工層の位置を明確にするため非塗工層と区別する必要
がある場合は樹脂に色をつけるか、塗工層の外枠を別イ
ンキで印刷してもよい。
機、グラビア印刷機、オフセット印刷機等が使用可能で
ある。この中でフレキソ印刷機はゴム板印刷のため、水
系樹脂のみの使用に限定されるが、通常の段ボール印刷
と同時にできるため最も効率的である。更に、本発明の
塗工層の位置を明確にするため非塗工層と区別する必要
がある場合は樹脂に色をつけるか、塗工層の外枠を別イ
ンキで印刷してもよい。
【００１０】本発明塗工層の樹脂には溶剤系としては酢
酸ビニル系、塩化ゴム系、ポリアミド系、アクリル系、
ポリエステル系、ウレタン系等を使用し、水系としては
酢酸ビニール系、アクリル系、ポリエステル系、ウレタ
ン系、エポキシ系及びこれらの共重合体等が使用でき
る。
酸ビニル系、塩化ゴム系、ポリアミド系、アクリル系、
ポリエステル系、ウレタン系等を使用し、水系としては
酢酸ビニール系、アクリル系、ポリエステル系、ウレタ
ン系、エポキシ系及びこれらの共重合体等が使用でき
る。
【００１１】
【発明の効果】本発明は従来技術の粘着ラベルを使用し
ない為、その貼り合わせ工程が省略でき、且つ剥離紙の
廃棄問題を解消するものである。
ない為、その貼り合わせ工程が省略でき、且つ剥離紙の
廃棄問題を解消するものである。
【００１２】
【実施例】次に本発明を以下の実施例にしたがって具体
的に説明する。
的に説明する。
【００１３】実施例１ Ｋ２２０＊Ｓ１２０＊Ｋ２２０のＡフルート段ボールシ
ートから作られたケースのインクジェット印字面にスチ
レン−アクリル樹脂（ソープフリータイプ）をフレキソ
印刷機で１５ｇ／ｍ2塗工した。（Ｋ２２０は２２０ｇ
／ｍ2のＫライナー、Ｓ１２０は１２０ｇ／ｍ2のＳ中芯
である。）
ートから作られたケースのインクジェット印字面にスチ
レン−アクリル樹脂（ソープフリータイプ）をフレキソ
印刷機で１５ｇ／ｍ2塗工した。（Ｋ２２０は２２０ｇ
／ｍ2のＫライナー、Ｓ１２０は１２０ｇ／ｍ2のＳ中芯
である。）
【００１４】実施例２ 実施例１と同様にしてつくられたケースの同じ場所に、
塩化ゴム樹脂（トルエン溶媒）をグラビア印刷機で１０
ｇ／ｍ2塗工した。
塩化ゴム樹脂（トルエン溶媒）をグラビア印刷機で１０
ｇ／ｍ2塗工した。
【００１５】比較例１ 実施例１と同様にしてつくられたケースの同じ場所に、
スチレン−アクリル樹脂（ソープ含有）をフレキソ印刷
機で１５ｇ／ｍ2塗工した。
スチレン−アクリル樹脂（ソープ含有）をフレキソ印刷
機で１５ｇ／ｍ2塗工した。
【００１６】以上の箱について塗工面にインクジェット
印字をおこない、印字面のブロッキング性、インキふき
取り性、耐エチルアルコール性を評価した。結果を表に
示す。
印字をおこない、印字面のブロッキング性、インキふき
取り性、耐エチルアルコール性を評価した。結果を表に
示す。
【００１７】
【表】
Claims (4)
- 【請求項１】 段ボール箱の一部分に耐アルコール性で
あって、且つアルコールによりインクジェット印刷面の
インキ拭き取り性が良好な表面を有する塗工層を設けた
段ボール製通い箱。 - 【請求項２】 該塗工層に、Ｔｇ（ガラス転移温度）が
１０〜５０℃で、表面張力が３５ｄｙｎ／ｃｍ以上の樹
脂を使用する請求項１に記載の段ボール製通い箱。 - 【請求項３】 塗工層は該樹脂に水系ソープフリータイ
プのエマルジョンを用い、段ボール印刷用フレキソ印刷
機で塗工した塗工層である請求項２に記載の段ボール製
通い箱。 - 【請求項４】 塗工層部分と非塗工層部分を区別するた
め、塗工層の外枠をインキで印刷した請求項１に記載の
段ボール製通い箱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6215738A JP2608385B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 段ボール製通い箱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6215738A JP2608385B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 段ボール製通い箱 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0880938A true JPH0880938A (ja) | 1996-03-26 |
| JP2608385B2 JP2608385B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=16677384
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6215738A Expired - Fee Related JP2608385B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 段ボール製通い箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2608385B2 (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52156620U (ja) * | 1976-05-18 | 1977-11-28 | ||
| JPS55141192U (ja) * | 1979-03-27 | 1980-10-08 | ||
| JPH0271686U (ja) * | 1988-11-17 | 1990-05-31 | ||
| JPH02190324A (ja) * | 1989-01-20 | 1990-07-26 | Honshu Paper Co Ltd | ワックス含浸段ボール等の接着方法ならびに接着構造物 |
| JPH02135446U (ja) * | 1989-04-11 | 1990-11-09 | ||
| JP3014870U (ja) * | 1995-02-17 | 1995-08-22 | 株式会社三ツ矢 | ウエハリング用ラック |
| JP3038722U (ja) * | 1995-12-15 | 1997-06-24 | モートン インターナショナル，インコーポレイティド | 静電放電保護機能を備えた始動装置 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP6215738A patent/JP2608385B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52156620U (ja) * | 1976-05-18 | 1977-11-28 | ||
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| JP3038722U (ja) * | 1995-12-15 | 1997-06-24 | モートン インターナショナル，インコーポレイティド | 静電放電保護機能を備えた始動装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2608385B2 (ja) | 1997-05-07 |
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Legal Events
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