JPH088085A - 誘導灯装置 - Google Patents

誘導灯装置

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Publication number
JPH088085A
JPH088085A JP6133399A JP13339994A JPH088085A JP H088085 A JPH088085 A JP H088085A JP 6133399 A JP6133399 A JP 6133399A JP 13339994 A JP13339994 A JP 13339994A JP H088085 A JPH088085 A JP H088085A
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JP
Japan
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unit
lighting circuit
section
load
charging
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Pending
Application number
JP6133399A
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English (en)
Inventor
Katsuo Miyata
克生 宮田
Seiji Hamahata
誠二 浜端
Yoshimitsu Hiratomo
喜光 平伴
Hiroyuki Matsumoto
弘之 松本
Koji Fujimoto
幸司 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】点検スイッチ周辺の実装面積を縮小することが
できて、小型化、軽量化が図れる誘導灯装置を提供する
にある。 【構成】点検スイッチSW1 は操作することで、充電部
6のグランドラインと、充電部6のグランドラインを共
通にしている2次側整流平滑部3bのグランドラインと
2次電池BT及び点灯回路部5のグランドラインとを切
離すようにAC−DC変換部1の2次側に設けられてい
る。点検スイッチSW1 がオフして上記のようにグラン
ドラインが切離されると、2次側整流平滑部3a,3b
の出力が点灯回路部5及び充電部6に供給されなくな
り、商用電源ACが断たれた非常時の状態が疑似的に作
られることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導灯装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来例を示しており、この従来例
は例えばAC100Vの商用電源ACが供給されている
常時においては、フューズFu及び点検スイッチSW1
を通じてAC−DC変換部1に交流電力が供給される。
AC−DC変換部1では、交流を全波整流回路RECに
て整流し、平滑コンデンサC1 にて平滑し、一旦直流電
源E1 を得ている。
【0003】この直流電源E1 に絶縁トランスT1 を接
続し、この絶縁トランスT1 の1次巻線n1 に直列に接
続されたMOSFETからなるスイッチング素子Q1
制御部2からの矩形波の駆動信号によりスイッチングさ
せることで絶縁トランスT1の2次側に、2次側整流平
滑部3a,3bを通じて所定の直流電源E2 ,E3 を得
ている。
【0004】この制御部2は、例えば三菱電気社製の汎
用IC;M51996等を用いて構成しており、上記矩
形波の駆動信号のオンデュティ比を制御することで直流
電源E2 ,E3 の出力を変化させることができるように
なっている。つまり一石式他励フォワード型DC−DC
コンバータの構成を為す。絶縁トランスT1 の2次巻線
としては2次巻線n2 ,n3 が設けられており、チョー
クL1 ・コンデンサC2 及びダイオードD1 、D3 から
成る2次側整流平滑部3aの出力にて、切り替え回路部
4のダイオードD6 を通じて点灯回路部5に直流電源E
2 を送り、点灯回路部5を動作させることにより例えば
冷陰極放電灯のようなランプ負荷Laを高周波点灯させ
る一方、チョークL2 、コンデンサC3 及びダイオード
2 ,D3 からなる2次側整流平滑部3bの出力にて、
充電部6のダイオードD5 、抵抗R2 を介して2次電池
BTを充電している。
【0005】点灯回路部5は、1次巻線n4 ,n5 、帰
還巻線n6 、出力巻線n7 を有する発振用トランス
2 、共振用コンデンサC4 、チョークL3 、起動抵抗
3 、トランジスタQ2 、Q3 等より図8に示すような
自励式Lプッシュプル型インバータ回路より構成され、
ランプ負荷Laをバラスト用コンデンサC5 を介して発
振トランスT2 の出力巻線n7 に接続してある。
【0006】そして商用電源ACが非常時に供給されな
くなると、絶縁トランスT1 の2次側への電力供給は断
たれるので、点灯回路部5は2次電池BTから切り替え
回路部4のダイオードD7 を通じて電源供給を受けて動
作し、ランプ負荷Laを非常点灯させることができるよ
うになっている。ここで、切り替え回路部4の働きは、
点灯回路部5に供給する電力の供給元を常時においては
直流電源E2 とし、非常時においては2次電池BTとす
るように切り替えるためのもので、図8においては直流
電源E2 と2次電池BTの電圧の高さをダイオード
6 、D7 のオア接続によって比較し、高い方を点灯回
路部5の電源として供給するようになっている。
【0007】図8における発光ダイオードLEDaは正
常な充電状態を表示する充電モニタ用発光ダイオード
で、商用電源ACからAC−DC変換部1、更に充電部
6を通じて2次電池BTに正常に充電が行なわれている
時、抵抗R1 を通じて発光電流が流れて点灯し、それ以
外の場合は点灯しない。従って点検スイッチSW1 は誘
導灯装置の外部から操作できることが必要であり、また
充電モニタ用発光ダイオードLEDaも装置の外部より
その表示が見えることが必要であるため、両者は図8の
ように破線で囲まれた誘導灯装置の本体Aから配線を延
長して、装置のどの部位にでも配置できるように点検ユ
ニット部7として構成している。
【0008】図9は別の従来例を示しており、この従来
例も図8の従来例と同様に例えばAC100Vの商用電
源ACが供給されている常時においては、点検スイッチ
SW 1 を通じてAC−DC変換部1に交流電力が供給さ
れ、AC−DC変換部1では、交流を全波整流回路RE
Cにて整流して平滑コンデンサC1 にて平滑し、一旦直
流電源E1 を得ている。
【0009】この直流電源E1 に絶縁トランスT1 を接
続し、この絶縁トランスT1 の1次巻線n1 に直列に接
続されたスイッチング素子Q1 を制御部2からの矩形波
の駆動信号によりスイッチングさせることで絶縁トラン
スT1 の2次側に、2次側平滑部3a,3bを通じて所
定の直流電源E2 、E3 を得ている。この制御部2は、
例えば三菱電気社製の汎用IC;M51996等を用い
て構成しており、上記矩形波の駆動信号のオンデュティ
比を制御することで直流電源E2 ,E3 の出力を変化で
きるようになっている。つまり一石式他励フォワード型
DC−DCコンバータの構成を為す。
【0010】絶縁トランスT1 の2次巻線としては図8
の従来例と同様に2次巻線n2 ,n 3 が設けられてお
り、チョークL1 ・コンデンサC2 及びダイオード
1 、D3から成る2次側整流平滑部3aの出力にて、
切り替え回路部4のダイオードD6を通じて点灯回路部
5に直流電源E2 を送り、点灯回路部5を動作させるこ
とにより例えば冷陰極放電灯のようなランプ負荷Laを
高周波点灯させる一方、チョークL2 、コンデンサC3
及びダイオードD2 ,D3 からなる2次側整流平滑部3
bの出力にて、充電部6を介して2次電池BTを充電し
ている。
【0011】点灯回路部5は、1次巻線n4 ,n5 、帰
還巻線n6 、出力巻線n7 を有する発振用トランス
2 、共振用コンデンサC4 、チョークL3 、起動抵抗
3 、トランジスタQ2 、Q3 等より図8に示すような
自励式Lプッシュプル型インバータ回路より構成され、
ランプ負荷Laをバラスト用コンデンサC5 を介して発
振トランスT2 の出力巻線n7 に接続してある。
【0012】充電部6は図9に示すように充電電源を直
流電源E3 とし、制限抵抗R2 で制限される充電電流に
よりダイオードD5 を通じて充電する準定電流充電回路
からなる。また絶縁トランスT1 の2次側に供給する直
流電力を安定化させるために、2次側整流平滑部3aの
出力、つまり直流電源E2 の電圧の変化を検出部8にて
検出し、フォトカプラPC1 の発光ダイオードLE
1 、フォトトランジスタPT 1 を通じて制御部2にフ
ィードバック信号を送り、前記の矩形波の駆動信号のオ
ンデュティ比を変化させている。
【0013】この検出部8は、例えばNEC社製シャン
トレギュレータ(μPC1093)IC等で構成するこ
とができる。そして商用電源ACが非常時に供給されな
くなると、絶縁トランスT1 の2次側への電力供給は断
たれるので、点灯回路部5は2次電池BTから切り替え
回路部4のダイオードD7 を通じて電源供給を受けて動
作し、ランプ負荷Laを非常点灯させることができるよ
うになっている。
【0014】ここで、切り替え回路部4の働きは、図8
の従来例と同様に点灯回路部5に供給する電力の供給元
を常時においては直流電源E2 とし、非常時においては
2次電池BTとするように切り替えるためのもので、図
9においては直流電源E2 と2次電池BTの電圧の高さ
をダイオードD6 、D7 のオア接続によって比較し、高
い方を点灯回路部5の電源として供給するようになって
いる。点灯回路部5の電源入力部にはコンデンサアC6
を並列接続している。
【0015】尚図8と図9とは基本的に同じ構成と同じ
動作を為す回路素子、要素には同じ記号、番号を付して
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで図8,図9の
従来例ではその点検スイッチSW1 は商用電源AC側に
接続されているため、接続端子周囲には誘導灯装置の本
体Aにおいても、点検ユニット部7において、安全性か
ら然るべき絶縁距離(=絶縁トランスの1次−2次間に
必要な絶縁距離)と、プリント基板上においては然るべ
きパターン幅が要求され、その接続端子周囲の必要な実
装面積は、誘導灯の小型化に伴うプリント基板の縮小に
大きな妨げとなるという問題があった。
【0017】上記のような図8、図9の従来例の他に、
AC−DC変換部1を、スイッチング素子を持たない降
圧型の絶縁トランスを用いて構成した場合には、その絶
縁トランスの2次側に点検スイッチを設けてその接続端
子周辺の実装面積を縮小することは可能であるが、この
場合、その絶縁トランス自体の体積・重量ともが本従来
例よりも大きく・重くなるため、誘導灯の小型化に適し
ていない。
【0018】従って、従来の誘導灯では、小型化、軽量
化を図る場合に、安全上の問題から、点検スイッチSW
1 の周辺の実装面積を縮小することができず、その結果
本来の目的である小型化、軽量化は、完全に極めること
ができない、という不具合があった。しかもAC−DC
変換部1の1次側には平滑用のコンデンサC1 があるた
め点検スイッチSW1 のオン時に大きな突入電流が流れ
ることになり、その対策として接点容量の大きな大型の
スイッチを使用しなければならないという問題があっ
た。
【0019】またランプ負荷Laが取り外される、或い
はランプ負荷Laが割れるといった無負荷状態や軽負荷
状態になると、AC−DC変換部1の絶縁トランスT1
の2次巻線n2 の負荷が軽くなり、直流電源E2 の電圧
値が上昇しようとする。この時、図9の従来例では検出
部8において、その電圧を上昇を検出して、フォトカプ
ラPC1 を通じてフィードバック信号を制御部2に送
り、直流電源E2の電圧値が一定に保たれるように、矩
形波の駆動信号のオンデュティ比を下げる制御を行なう
ようになっている。
【0020】しかし、この時、矩形波の駆動信号のオン
デュティ比を下げることで、直流電圧値は一定に保てる
が、絶縁トランスT2 の2次巻線n3 側の直流電源E3
の電圧値が低下することになる。直流電源E3 の電圧値
の低下により、充電部6では充電電流の低下や、更に低
下して充電部6の必要な入力電圧を下回ると、充電は停
止してしまい、2次電池BTが充電不足となって、非常
時にランプ負荷Laを規定の時間非常点灯させることが
不可能となり、誘導灯としての基本機能の消失という重
大欠陥に至る恐れがあった。
【0021】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
で、請求項1の発明、請求項2の発明の目的とするとこ
ろは、点検スイッチ周辺の実装面積を縮小することがで
きて、小型化、軽量化が図れる誘導灯装置を提供するに
ある。請求項2の発明乃至請求項5の発明の目的とする
ところは、点灯回路部の不具合によって起きる負荷変動
の影響を受けることなく、充電部での2次電池の充電が
確実に行なえ、点灯回路部の負荷状態が正常状態に復帰
した直後でも非常点灯性能を確保することができる誘導
灯装置を提供するにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、少なくとも一つ以上のスイッチ
ング素子を有するとともに、上記スイッチング素子の動
作を駆動信号により制御する制御部を有し、絶縁トラン
スの1次側に接続される商用電源を整流平滑した直流電
圧を上記スイッチング素子で断続することにより上記絶
縁トランスの2つ以上備わった2次巻線に夫々電圧を発
生させ、各2次巻線に対応して設けてある整流手段を通
じて直流電力を2次側負荷に供給するAC−DC変換部
と、上記2次巻線の内の一つに整流手段を介して2次側
負荷として接続される充電部と、上記2次巻線の内の別
の一つに整流手段を介して2次側負荷として接続される
点灯回路部と、該点灯回路部へのAC−DC変換部から
の直流電力供給が無くなった時に、上記充電部により充
電される2次電池の直流電力を点灯回路部に与える切り
替え回路部とを備えた誘導灯装置において、点灯回路部
を2次電池の直流電力で動作させる点検状態を発生させ
る点検スイッチをAC−DC変換部の2次側に設けてあ
る。
【0023】請求項2の発明では、請求項1記載の発明
において、上記AC−DC変換部の2次側に点検スイッ
チの操作を検知してその検知信号を上記制御部に与え、
スイッチング素子の動作を停止させる点検信号部を設け
てある。請求項3の発明では、少なくとも一つ以上のス
イッチング素子を有するとともに、上記スイッチング素
子の動作を駆動信号により制御する制御部を有し、絶縁
トランスの1次側に接続される商用電源を整流平滑した
直流電圧を上記スイッチング素子で断続することにより
上記絶縁トランスの2つ以上備わった2次巻線に夫々電
圧を発生させ、各2次巻線に対応して設けてある整流手
段を通じて直流電力を2次側負荷に供給するAC−DC
変換部と、上記2次巻線の内の一つに整流手段を介して
2次側負荷として接続される充電部と、上記2次巻線の
内の別の一つに整流手段を介して2次側負荷として接続
される点灯回路部と、該点灯回路部へのAC−DC変換
部からの直流電力供給が無くなった時に、上記充電部に
より充電される2次電池の直流電力を点灯回路部に与え
る切り替え回路部とを備えた誘導灯装置において、上記
AC−DC変換部の上記点灯回路部へ直流電力を供給す
る2次側出力の大きさを検出する検出部と、該検出部の
検出出力に応じて2次側出力が安定するように上記スイ
ッチング素子を制御する上記制御部と、上記点灯回路部
側の負荷変動を検出する検出手段と、該検出手段で検出
された負荷変動を相殺するように上記点灯回路部へ直流
電力を供給するAC−DC変換部の2次側負荷量を制御
する手段とを備えている。
【0024】請求項4の発明では、少なくとも一つ以上
のスイッチング素子を有するとともに、上記スイッチン
グ素子の動作を駆動信号により制御する制御部を有し、
絶縁トランスの1次側に接続される商用電源を整流平滑
した直流電圧を上記スイッチング素子で断続することに
より上記絶縁トランスの2つ以上備わった2次巻線に夫
々電圧を発生させ、各2次巻線に対応して設けてある整
流手段を通じて直流電力を2次側負荷に供給するAC−
DC変換部と、上記2次巻線の内の一つに整流手段を介
して2次側負荷として接続される充電部と、上記2次巻
線の内の別の一つに整流手段を介して2次側負荷として
接続される点灯回路部と、該点灯回路部へのAC−DC
変換部からの直流電力供給が無くなった時に、上記充電
部により充電される2次電池の直流電力を点灯回路部に
与える切り替え回路部とを備えた誘導灯装置において、
上記AC−DC変換部の2次側出力の大きさを検出する
検出部と、該検出部の検出出力に応じて2次側出力が安
定するように上記スイッチング素子を制御する上記制御
部と、上記点灯回路部側の負荷変動を検出する検出手段
と、該検出手段で負荷変動が検出されない状態では上記
検出部が検出する上記AC−DC変換部の2次側出力を
点灯回路部に対応する2次側出力とし、上記検出手段が
負荷変動を検出した時には上記検出部が検出する上記A
C−DC変換部の2次側出力を上記充電部に対応する2
次側出力とする手段とを備えている。
【0025】請求項5の発明では、少なくとも一つ以上
のスイッチング素子を有するとともに、上記スイッチン
グ素子の動作を駆動信号により制御する制御部を有し、
絶縁トランスの1次側に接続される商用電源を整流平滑
した直流電圧を上記スイッチング素子で断続することに
より上記絶縁トランスの2つ以上備わった2次巻線に夫
々電圧を発生させ、各2次巻線に対応して設けてある整
流手段を通じて直流電力を2次側負荷に供給するAC−
DC変換部と、上記2次巻線の内の一つに整流手段を介
して2次側負荷として接続される充電部と、上記2次巻
線の内の別の一つに整流手段を介して2次側負荷として
接続される点灯回路部と、該点灯回路部へのAC−DC
変換部からの直流電力供給が無くなった時に、上記充電
部により充電される2次電池の直流電力を点灯回路部に
与える切り替え回路部とを備えた誘導灯装置において、
上記AC−DC変換部の上記点灯回路部に対応する2次
側出力の大きさを検出する検出部と、該検出部の検出出
力に応じて2次側出力が安定するように上記スイッチン
グ素子を制御する上記制御部とを備えるとともに、上記
AC−DC変換部の上記充電部に対応する2次側出力の
変動があっても上記2次電池への充電電流を安定化させ
る定電流回路を上記充電部に備えている。
【0026】
【作用】請求項1の発明によれば、点検スイッチがAC
−DC変換部の2次側に設けられたことにより、点検ス
イッチの接続端子周囲の絶縁距離を小さくすることがで
きて接続端子周囲の必要な実装面積が小さくて良く、そ
の結果誘導灯装置の小型化、軽量化を図ることができ、
またACーDC変換部の絶縁トランスの1次側配線を装
置内部でえ引き回す必要がなくなり、点灯回路部から電
源へ帰還する雑音端子電圧を低減でき、また1次側の場
合のように大きなコンデンサの通電を開閉することがな
いから、オン時に点検スイッチに過大な突入電流の流れ
る恐れも少なく、点検スイッチの接点容量が小さくて済
み、スイッチ自体の大きさも小型になる。
【0027】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、更にAC−DC変換部のスイッチング素子を
点検スイッチの操作時にオフさせるため、点検動作中の
消費電力を少なくすることができる。請求項3の発明、
請求項4の発明によれば、点灯回路部の負荷変動が起き
ても、AC−DC変換部の充電部に対する2次側出力を
安定なものとすることができ、そのため充電部による次
電池に対する充電を適正な状態で継続させることがで
き、そのため点灯回路部が正常に復帰した直後でも2次
電池を電源として点灯回路部を動作させる非常点灯時の
性能を確保することができる。
【0028】請求項5の発明によれば、点灯回路部の負
荷変動によってAC−DC変換部の充電部に対する2次
側出力が変化しても充電部では安定した充電電流による
適正な状態で2次電池の充電を継続させることができ、
そのため点灯回路部が正常に復帰した直後でも2次電池
を電源として点灯回路部を動作させる非常点灯時の性能
を確保することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は本実施例の回路構成を示しており、
この実施例回路は基本的には点検ユニット部7の構成以
外は図8の従来例と同様な構成を有するものである。
【0030】つまり本実施例のAC−DC変換部1も、
交流を全波整流回路RECにて整流して平滑コンデンサ
1 にて平滑し、一旦直流電源E1 を得ている。この直
流電源E1 に絶縁トランスT1 を接続し、この絶縁トラ
ンスT1 の1次巻線n1 に直列に接続されたMOSFE
Tからなるスイッチング素子Q1 を制御部2からの矩形
波の駆動信号によりスイッチングさせることで絶縁トラ
ンスT1の2次側に、2次側整流平滑部3a,3bを通
じて所定の直流電源E2 、E3 を得ている。
【0031】この制御部2は、例えば三菱電気社製の汎
用IC;M51996等を用いて構成しており、この制
御部2は前記矩形波の駆動信号のオンデュティ比を制御
することで直流電源E2 ,E3 の出力を変化させること
ができる。つまり一石式他励フォワード型DC−DCコ
ンバータの構成を為す。絶縁トランスT1 の2次巻線と
しては2次巻線n2 ,n3 が設けられており、チョーク
1 ・コンデンサC2 及びダイオードD1 、D3 から成
る2次側整流平滑部3aの出力にて、切り替え回路部4
のダイオードD6 を通じて点灯回路部5に直流電源E2
を送り、点灯回路部5を動作させることにより例えば冷
陰極放電灯のようなランプ負荷Laを高周波点灯させる
一方、チョークL2 、コンデンサC3 及びダイオードD
2 ,D3 からなる2次側整流平滑部3bの出力にて、充
電部6のダイオードD5 、抵抗R2 を介して2次電池B
Tを充電している。
【0032】点灯回路部5は、1次巻線n4 ,n5 、帰
還巻線n6 、出力巻線n7 を有する発振用トランス
2 、共振用コンデンサC4 、チョークL3 、起動抵抗
3 、トランジスタQ2 、Q3 等より図8に示すような
自励式Lプッシュプル型インバータ回路より構成され、
ランプ負荷Laをバラスト用コンデンサC5 を介して発
振トランスT2 の出力巻線n7 に接続してある。
【0033】そして商用電源ACが非常時に供給されな
くなると、絶縁トランスT1 の2次側への電力供給は断
たれるので、点灯回路部5は2次電池BTから切り替え
回路部4のダイオードD7 を通じて電源供給を受けて動
作し、ランプ負荷Laを非常点灯させることができるよ
うになっている。切り替え回路部4の働きは、従来例と
同様に点灯回路部5に供給する電力の供給元を常時にお
いては直流電源E2 とし、非常時においては2次電池B
Tとするように切り替えるためのものであり、直流電源
2 と2次電池BTの電圧の高さを比較し、高い方を点
灯回路部5の電源としている。
【0034】発光ダイオードLEDaは図8の従来例と
同様に正常な充電状態を表示する充電モニタ用発光ダイ
オードであって、商用電源ACからAC−DC変換部
1、更に充電部6を通じて2次電池BTに正常に充電が
行なわれている時、点灯し、それ以外の場合は点灯しな
い。一方点検スイッチSW1 は誘導灯装置の外部から操
作できることが必要であり、また充電モニタ用発光ダイ
オードLEDaも装置の外部よりその表示が見えること
が必要であるため、両者は従来例と同様に破線で囲まれ
た誘導灯装置の本体Aから配線を延長して、器具のどの
部位にでも配置できるように点検ユニット部7として構
成している。
【0035】そして本実施例では点検スイッチSW1
図示するように絶縁トランスT2 の2次側、つまり低電
圧回路側に配置し、充電部6のグランドラインをオンオ
フするようになっている。つまり点検スイッチSW1
は常閉型のものが使用され、点検業務以外のとき、点検
スイッチSW1 はオン状態にあるが、点検スイッチSW
1 を操作することで、充電部6のグランドラインと、充
電部6のグランドラインを共通にしている2次側整流平
滑部3bのグランドラインとを2次電池BT及び点灯回
路部5のグランドラインから切離すように接続されてい
る。そのため点検スイッチSW1 がオフされると、絶縁
トランスT1 の2次巻線n2 ,n3 の整流平滑出力であ
る直流電源E2 ,E3 が点灯回路部5及び充電部6に供
給されなくなり、商用電源ACが断たれた非常時の状態
を疑似的に作ることができるのである。
【0036】この結果点灯回路部5が2次電池BTを電
源として動作し、ランプ負荷Laを非常点灯することが
できるのである。このような本実施例の点検スイッチS
1 の接続は、図8,図9の従来例に比べて点検スイッ
チSW1 の接続端子の周囲の絶縁距離及びパターン幅は
大幅に狭くすることができる。その結果点検ユニット7
を小型化することができる。
【0037】また点検スイッチSW1 を接続するための
配線は低圧ラインであって電流容量も小さいため従来例
に比べて線径の細い電線の使用が可能となり、コストを
低減することができる。 (実施例2)本実施例は図2に示すように点検信号部9
を設けた点に特徴があり、この点検信号部9は抵抗
10、R11からなる直列回路を点検ユニット7に設ける
常閉状態の点検スイッチSW1 を介して2次電池BTの
両端に接続し、この点検スイッチSW1 と抵抗R10、R
11とからなる直列回路の両端に抵抗R12とフォトカプラ
PC2 の発光ダイオードLED2 とトランジスタQ5
の直列回路と、抵抗R13とトランジスタQ4 との直列回
路とを夫々接続し、トランジスタQ4 のベースには抵抗
10、R11の接続点を、またトランジスタQ5 のベース
には抵抗R13とトランジスタQ4 の接続点を夫々接続し
ている。
【0038】この点検信号部9を設けたことと、フォト
カプラPC2 のフォトトランジスタPT2 の出力を制御
部2へのフィードバック信号とした点で本実施例は、実
施例1と異なるものである。尚その他の構成は実施例1
と同じであるため、同じ構成、同じ動作を為すものには
同じ番号、記号を付してその説明は実施例1の説明を参
照することにより省略する。
【0039】而して、点検スイッチSW1 が操作されな
い状態では、点検スイッチSW1 がオン状態であるため
点検信号部9では点検スイッチSW1 を通じて抵抗
10、R 11の直列回路に電流が流れてトランジスタQ4
のベースにはベース電流が供給され、トランジスタQ4
はオン状態にある。このオンのためトランジスタQ5
オフ状態にあり、フォトカプラPC2 の発光ダイオード
LED2 には電流が流れず、フォトカプラPC2 のフォ
トトランジスタPT2 はオフしている。
【0040】フォトトランジスタPT2 はAC−DC変
換部1の1次側の制御部2に接続されており、制御部2
はこのフォトトランジスタPT2 がオフしているときに
はスイッチング素子Q1 への駆動信号を出力させて、A
C−DC変換部1を動作させている。そして点検スイッ
チSW1 を操作してオフさせると、点検信号部9のトラ
ンジスタQ4 のベース電流が流れなくなり、トランジス
タQ4 がオフする。このオフによりトランジスタQ5
ベース電流が流れてトランジスタQ5 がオンし、このオ
ンによりフォトカプラPC2 の発光ダイオードLED2
に電流が流れて発光し、フォトトランジスタPT2 がオ
ンする。制御部2はこのオンによりスイッチング素子Q
1 への駆動信号の出力を停止する。この結果スイッチン
グ素子Q1 のスイッチング動作が停止し、絶縁トランス
1 の2次側整流平滑部3a,3bからは直流電源
2 、E3 が供給されなくなる。この時切り替え回路部
4は点灯回路部5への電源を2次電池BTに切り替えて
ランプ負荷Laを非常点灯させる。
【0041】このように本実施例では、点検スイッチS
1 、点検信号部9を絶縁トランスT1 の2次側に配置
することで、絶縁トランスT1 の1次−2次間に必要な
絶縁距離を確保しなくて済むため、点検スイッチSW1
の接続端子の周囲の絶縁距離及びパターン幅は大幅に狭
くすることができ、その結果点検ユニット7の小型化が
図れる。
【0042】また本実施例では点検動作中、1次側にお
いて、スイッチング素子Q1 が動作しないため、実施例
1の場合に比べて点検動作中の消費電力は少ない。 (実施例3)本実施例は、図9の従来例の課題に対応す
るものであって、基本的な構成は図9の従来例と同様に
なっている。
【0043】つまりAC100Vの商用電源ACが供給
されている常時においては、点検スイッチSW1 を通じ
てAC−DC変換部1に交流電力が供給される。AC−
DC変換部1では、交流を全波整流回路RECにて整流
して平滑コンデンサC1 にて平滑し、一旦直流電源E1
を得ている。この直流電源E1 に絶縁トランスT1 を接
続し、この絶縁トランスT1 の1次巻線n1 に直列に接
続されたスイッチング素子Q1 を制御部2からの矩形波
の駆動信号によりスイッチングさせることで絶縁トラン
スT1 の2次側に、2次側平滑部3a,3bを通じて所
定の直流電源E2 、E3 を得ている。
【0044】この制御部2は、例えば三菱電気社製の汎
用IC;M51996等を用いて構成しており、この制
御部2は上記矩形波の駆動信号のオンデュティ比を制御
することで直流電源E2 ,E3 の出力を変化させること
ができるようになっている。つまり一石式他励フォワー
ド型DC−DCコンバータの構成を為す。絶縁トランス
1 の2次巻線としては2次巻線n2 ,n3 が設けられ
ており、2次側整流平滑部3aの出力たる直流電源E2
を切り替え回路部4を通じて点灯回路部5へ供給して動
作させ、この動作によりランプ負荷Laを点灯させる一
方、2次側整流平滑部2の出力たる直流電源E3 にて充
電部6により2次電池BTを充電している。
【0045】点灯回路部5は、図9と同様に自励式Lプ
ッシュプル型インバータ回路により構成されている。ま
た充電部6は図9と同様に充電電源として直流電源E3
を用い、制限抵抗R 2 で制限される充電電流によりダイ
オードD5 を通じて充電する準定電流充電回路からな
る。
【0046】また絶縁トランスT1 の2次側の整流平滑
部3a,3bから供給される直流電源E2 、E3 を安定
化させるために、2次側整流平滑部3aの出力電圧の変
化を検出部8にて検出し、フォトカプラPC1 の発光ダ
イオードLED1 、フォトトランジスタPT1 を通じて
制御部2にフィードバック信号を送り、前記の矩形波の
駆動信号のオンデュティ比を変化させて安定化を図って
いる。
【0047】この検出部8は、例えばNEC社製シャン
トレギュレータ(μPC1093)IC等で構成され
る。そして商用電源ACが非常時に供給されなくなる
と、絶縁トランスT1 の2次側への電力供給は断たれる
ので、点灯回路部5の電源が2次電池BTとなるように
切り替え回路部4により切り替えられるものであり、図
8、図9及び実施例1,2の回路と同様に直流電源E2
の電圧の高さと2次電池BTの電圧の高さとを比較し、
高い方を点灯回路部5の電源としている。
【0048】さて本実施例の特徴は、ランプ負荷Laの
ランプ電流の有無を検出するためのランプ検出部10を
設けた点にあり、この点において図9の従来例と相違す
る。ランプ検出部10は、点灯回路部5の2次巻線n7
とランプ負荷Laの一端との間に検出抵抗R20を接続
し、この抵抗R20の両端電圧をダイオードD8 、抵抗R
21、コンデンサC8 、抵抗R22により直流電圧に変換す
る電流検出回路と、この変換によって発生するb点の電
位と基準電圧とを比較するコンパレータCP1や、この
コンパレータCP1 の出力によりオンオフする出力トラ
ンジスタQ6 からなる判定回路と、出力トランジスタQ
6 のオンオフ状態に応じてオンオフし、AC−DC変換
部1の2次側整流平滑部3aの出力端間に抵抗R24を接
続するか切り離すかを制御するトランジスタQ7 とで構
成され、判定回路の電源は2次側整流平滑部3bの出力
たる直流電源E3 により得るようになっている。
【0049】而して今図4の時刻t0 から時刻t1 にお
いてランプ負荷Laが正常に接続されて点灯していると
すると、点灯回路部5の2次側ではランプ電流が検出抵
抗R 20に流れるため、ランプ検出部10の電流検出回路
のb点には電位が発生する。コンパレータCP1 は抵抗
25,R26の接続点aの電位、つまり基準電圧と上記b
点の電位とを比較する。ここでb点には電位が発生して
いるので、図4(a)に示すようにコンパーレタCP1
の反転入力端に入力するa点電位より非反転入力端に入
力するb点電位が大きく、そのためコンパレータCP1
の出力は”H”になり、出力トランジスタQ6 は図4
(b)に示すようにオン状態を保っている。この結果ト
ランジスタQ7 のベースが出力トランジスタQ6 により
グランドに短絡され、トランジスタQ7 は図4(c)に
示すようにオフ状態となっている。
【0050】この時、点灯回路部5の入力電流IL は図
4(c)に示すようにIL =IL1となる。次に図4にお
いてt1 時刻にランプ負荷Laが外されるか、割れるか
して無負荷状態となった場合、点灯回路部5の2次側に
はランプ電流が流れなくなるため、点灯回路部5の入力
電流IL は、点灯回路部5の発振動作が継続しているも
のの、ランプ負荷Laでの電力消費がない分小さくな
り、図4(c)に示すIL =IL2となる。
【0051】この時ランプ電流が流れなくなるため、点
bには電位が発生しなくなり、コンパレータCP1 で点
aの基準電圧と比較された結果コンパレータCP1 の出
力は”L”となる。そのため出力トランジスタQ6 はベ
ース電流が流れなくなりオフ状態となる。一方トランジ
スタQ7 のベースには抵抗R27を通じてベース電流が流
れてオンする。
【0052】この結果抵抗R24がACーDC変換部1の
2次側整流平滑部3aの出力端間にトランジスタQ7
通じて接続され、この抵抗R24には電流IR が流れるこ
とになる。この電流IR の値を、 IR ≒IL1−IL2 に設定すれば、AC−DC変換部1の絶縁トランスT1
の2次巻線n2 から見た負荷に変動がないため、検出部
8のフォトカプラCPを通じてAC−DC変換部1の絶
縁トランスT1 の1次側の制御部2に送られるフィード
バック信号には変化が起きず、ランプ負荷Laが外れて
いても、フィードバック信号に変化が起きないため、制
御部2から出力される駆動信号のオンデュティ比にも変
化が起きず、絶縁トランスT1 の2次巻線n3 に接続さ
れる2次側整流平滑部3bの出力である直流電源E3
電圧は何等影響を受けず、充電部6による2次電池BT
の充電を異常無く継続させることができる。 このよう
に本実施例では、AC−DC変換部1の絶縁トランスT
1 の2次巻線n2 側の負荷となる点灯回路部5に接続さ
れたランプ負荷Laに変化が起きても、その変化に相当
するダミー負荷を接続して、見せ掛け上負荷変動がない
ようにすることで、2次巻線n3 側の出力には影響が現
れず、そのため充電部6に電力を供給する直流電源E3
の電圧は変化せず、充電部6は2次電池BTに対して適
正な充電を継続して行なうことができる。結果ランプ負
荷Laの状態が正常な状態に復帰した場合、復帰直後で
も非常点灯性能は確保され、信頼性の高い誘導灯装置を
提供することができる。
【0053】尚図3中X点、Y点は夫々同じ記号同士を
接続する接続点を示す。 (実施例4)本実施例は、図5に示すようにランプ検出
部10の抵抗R23、トランジスタQ 6 との直列回路に更
にフォトカプラPC3 の発光ダイオードLED3 を直列
に挿入し、このフォトカプラPC3 のフォトトランジス
タPT3 を検出部8のシャントレギュレータICのリフ
レッシュ端子の電位を定める分圧回路の抵抗R30に並列
に接続してある。そして出力トランジスタQ6 の状態で
ベース電流が制御されてオンオフするトランジスタQ8
を検出部8とAC−DC変換部1の2次側整流平滑部3
aの出力である直流電源E2 との間に直列挿入してある
点に特徴がある。
【0054】その他の回路構成は基本的には実施例1及
び図9の従来例と同じであって、その同じ構成及び同じ
動作を為す回路素子、要素については同じ記号、同じ番
号を付し、その説明を実施例1、図9の説明を参照する
ことにより省略する。而して図6の時刻t0 から時刻t
1 においてランプ負荷Laが正常に接続されて点灯して
いるとすると、点灯回路部5の2次側ではランプ電流が
検出抵抗R20に流れるため、ランプ検出部10の電流検
出回路のb点には電位が発生する。コンパレータCP1
は抵抗R21,R22の接続点aの電位、つまり基準電圧と
b点の電位とを比較する。
【0055】ここでb点には電位が発生しているので、
図6(a)に示すようにコンパーレタCP1 の反転入力
端に入力するa点電位より非反転入力端に入力するb点
電位が大きく、そのためコンパレータCP1 の出力は”
H”になり、出力トランジスタQ6 は図6(b)に示す
ようにオン状態を保っている。トランジスタQ6 がオン
状態になればトランジスタQ8 のベース回路に接続され
ているダイオードD10が短絡されているため、トランジ
スタQ8 が図6(c)に示すようにオン状態になってい
る。
【0056】ここで、正常状態において、2次巻線
2 ,n3 側の直流電源E2 、E3 の電圧がE2 ≧E3
となるように設定しておけば、2次側整流平滑部3bの
出力である直流電源E2 をダイオードD9 を介して接続
するとともに、上記トランジスタQ8 のコレクタをダイ
オードD11を介して接続してある検出部8の電源入力点
cの電位は、図6(e)に示すようにこの時点ではダイ
オードD9 、D11により直流電源E2 の電圧により支配
されていることになる。
【0057】また出力トランジスタQ6 がオン状態にあ
るとき、フォトカプラPC3 の発光ダイオードLED3
が点灯しているため、フォトトランジスタPT3 は図6
(d)に示すようにオン状態にあり、検出部8の抵抗R
30は短絡された状態を保っている。この時、シャントレ
ギュレータICのリファレンス端子の点dの電位Vd
は、Vd≒(R31・E2 )/(R32+R31)となり、こ
の電位Vdに応じたフィードバック信号がAC−DC変
換部1の1次側の制御部2に送られることになる。
【0058】次に、図6においてt1 時刻にランプ負荷
Laが外されるか、割れるかして無負荷状態や軽負荷状
態となった場合、点灯回路部5の2次側にはランプ電流
が流れなくなるため、点bには電位が発生しなくなり、
コンパレータCP1 で点aの基準電圧と比較した結果コ
ンパレータCP1 の出力は”L”となる。そのため出力
トランジスタQ6 はベース電流が流れなくなりオフ状態
となる。一方トランジスタQ8 もベース電流が流れなく
なりオフする。
【0059】この結果点cの電位は、2次側整流平滑部
3bの出力、つまり直流電源E3 の電圧に支配される。
また出力トランジスタQ6 がオフすることで、フォトカ
プラPC3 の発光ダイオードLED3 にも電流が流れな
くなり、フォトトランジスタPT3 がオフして、抵抗R
30は短絡状態から解放される。この時、電位Vdは、V
d≒(R31・E3 )/(R32+R30+R31)となり、こ
の電位Vdに応じたフィードバック信号がAC−DC変
換部1の1次側の制御部2に送られることになる。
【0060】ここで、Vd≒(R31・E2 )/(R32
31)≒(R31・E3 )/(R32+R30+R31)となる
ように回路定数を設定しておけば、ランプ負荷Laが外
れたり、割れたりしても、フィードバック信号に何等変
化は起きず、絶縁トランスT 1 の2次巻線n3 側の直流
電源E3 の電圧はランプ負荷Laの状態に影響を受け
ず、充電部6は適切な充電を継続して行なうことができ
る。
【0061】本実施例でも実施例3と同様にAC−DC
変換部1の絶縁トランスT1 の2次巻線n2 の負荷とな
るランプ負荷Laに変化が起きても、2次巻線n3 側に
は影響が現れず、適正な充電が継続して行なわれている
ので、ランプ負荷Laの状態が正常な状態に復帰した場
合、復帰直後でも非常点灯性能は確保されているため、
信頼性の高い誘導灯を提供することができる。
【0062】尚図5中X点、Y点は夫々同じ記号同士を
接続する接続点を示す。 (実施例5)上記実施例3、4ではランプ検出部10を
設けていたが、本実施例では図7に示すように充電部6
の回路として定電流回路を用いて充電電流を定電流化
し、実施例3、4と同様な結果を得ようとした点に特徴
があり、充電部6以外の構成は図9の従来例回路と基本
的には同じ回路構成となっている。
【0063】尚図9、及び実施例3、4と同じ働きを為
す回路素子、要素には同じ記号、同じ番号を付し、その
説明を図9、及び実施例3、4の説明を参照することに
より省略する。充電部6はAC−DC変換部3の2次側
整流平滑部3bの出力たる直流電源E 3 を充電電源と
し、検出抵抗R40で充電電流を検出し、その両端に発生
する端子電圧が一定に保たれるようにトランジスタQ9
のベース電流をトランジスタQ10により調整する定電流
回路にて2次電池BTを充電するようなっている。
【0064】而して本実施例では、ランプ負荷Laが外
されるか、割れるかして無負荷状態や軽負荷状態となっ
てAC−DC変換部1の絶縁トランスT1 の2次巻線n
2 側の負荷が軽くなった場合、2次側整流平滑部3aの
出力である直流電源E2 の電圧が上昇するのを抑制する
ようにフードバック信号が検出部8より1次側の制御部
2に送られて駆動信号のオンデュティ比が減少し、その
影響が2次巻線n3 側に現れる。この2次巻線n3 の出
力電圧が低下しても、定電流回路により2次電池BTに
充電電流を供給することができるような電圧レベルに直
流電源E3 の電圧に設定しておけば、定電流回路の働き
によりランプ負荷Laが外れていてもいなくても、充電
を適正な電流により継続させることができる。
【0065】本実施例でも実施例3、4と同様にAC−
DC変換部1の絶縁トランスT1 の2次巻線n2 の負荷
となるランプ負荷Laに変化が起きても、適正な充電が
継続して行なわれているので、ランプ負荷Laの状態が
正常な状態に復帰した場合、復帰直後でも非常点灯性能
は確保されているため、信頼性の高い誘導灯を提供する
ことができる。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明は、点検スイッチがAC
−DC変換部の2次側に設けられたことにより、点検ス
イッチの接続端子周囲の絶縁距離を小さくすることがで
きて接続端子周囲の必要な実装面積が小さくて良く、そ
の結果誘導灯装置の小型化、軽量化を図ることができ、
またACーDC変換部の絶縁トランスの1次側配線を装
置内部でえ引き回す必要がなくなり、点灯回路部から電
源を帰還する雑音端子電圧を低減でき、また1次側のよ
うに大きなコンデンサの通電を開閉することがないから
オン時に点検スイッチに過大な突入電流の流れる恐れも
なく、そのため点検スイッチの接点容量が小さくて済
み、スイッチ自体の大きさも小型になるという効果があ
る。 請求項2の発明は、請求項1の発明において、更
にAC−DC変換部のスイッチング素子を点検スイッチ
の操作時にオフさせるため、点検動作中の消費電力を少
なくすることができるという効果がある。
【0067】請求項3の発明、請求項4の発明は、点灯
回路部の負荷変動が起きても、AC−DC変換部の充電
部に対する2次側出力を安定なものとすることができ、
そのため充電部による次電池に対する充電を適正な状態
で継続させることができ、そのため点灯回路部が正常に
復帰した直後でも2次電池を電源として点灯回路部を動
作させる非常点灯時の性能を確保することができ、結果
高い信頼性の誘導灯装置を実現できるという効果があ
る。
【0068】請求項5の発明は、点灯回路部の負荷変動
によってAC−DC変換部の充電部に対する2次側出力
が変化しても充電部では安定した充電電流による適正な
状態で2次電池の充電を継続させることができ、そのた
め点灯回路部が正常に復帰した直後でも2次電池を電源
として点灯回路部を動作させる非常点灯時の性能を確保
することができ、結果高い信頼性の誘導灯装置を実現で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回路図である。
【図2】本発明の実施例2の回路図である。
【図3】本発明の実施例3の回路図である。
【図4】同上の動作説明用タイミングチャートである。
【図5】本発明の実施例4の回路図である。
【図6】同上の動作説明用タイミングチャートである。
【図7】本発明の実施例5の回路図である。
【図8】従来例の回路図である。
【図9】別の従来例の回路図である。
【符号の説明】
1 AC−DC変換部 2 制御部 3a、3b整流平滑部 4 切り替え回路部 5 点灯回路部 6 充電部 7 点検ユニット SW1 点検スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 弘之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 藤本 幸司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つ以上のスイッチング素子を
    有するとともに、上記スイッチング素子の動作を駆動信
    号により制御する制御部を有し、絶縁トランスの1次側
    に接続される商用電源を整流平滑した直流電圧を上記ス
    イッチング素子で断続することにより上記絶縁トランス
    の2つ以上備わった2次巻線に夫々電圧を発生させ、各
    2次巻線に対応して設けてある整流手段を通じて直流電
    力を2次側負荷に供給するAC−DC変換部と、上記2
    次巻線の内の一つに整流手段を介して2次側負荷として
    接続される充電部と、上記2次巻線の内の別の一つに整
    流手段を介して2次側負荷として接続される点灯回路部
    と、該点灯回路部へのAC−DC変換部からの直流電力
    供給が無くなった時に、上記充電部により充電される2
    次電池の直流電力を点灯回路部に与える切り替え回路部
    とを備えた誘導灯装置において、点灯回路部を2次電池
    の直流電力で動作させる点検状態を発生させる点検スイ
    ッチをAC−DC変換部の2次側に設けたことを特徴と
    する誘導灯装置。
  2. 【請求項2】上記AC−DC変換部の2次側に上記点検
    スイッチの操作を検知してその検知信号を上記制御部に
    与え、上記スイッチング素子の動作を停止させる点検信
    号部を設けたことを特徴とする請求項1記載の誘導灯装
    置。
  3. 【請求項3】少なくとも一つ以上のスイッチング素子を
    有するとともに、上記スイッチング素子の動作を駆動信
    号により制御する制御部を有し、絶縁トランスの1次側
    に接続される商用電源を整流平滑した直流電圧を上記ス
    イッチング素子で断続することにより上記絶縁トランス
    の2つ以上備わった2次巻線に夫々電圧を発生させ、各
    2次巻線に対応して設けてある整流手段を通じて直流電
    力を2次側負荷に供給するAC−DC変換部と、上記2
    次巻線の内の一つに整流手段を介して2次側負荷として
    接続される充電部と、上記2次巻線の内の別の一つに整
    流手段を介して2次側負荷として接続される点灯回路部
    と、該点灯回路部へのAC−DC変換部からの直流電力
    供給が無くなった時に、上記充電部により充電される2
    次電池の直流電力を点灯回路部に与える切り替え回路部
    とを備えた誘導灯装置において、上記AC−DC変換部
    の上記点灯回路部へ直流電力を供給する2次側出力の大
    きさを検出する検出部と、該検出部の検出出力に応じて
    2次側出力が安定するように上記スイッチング素子を制
    御する上記制御部と、上記点灯回路部側の負荷変動を検
    出する検出手段と、該検出手段で検出された負荷変動を
    相殺するように上記点灯回路部へ直流電力を供給するA
    C−DC変換部の2次側負荷量を制御する手段とを備え
    たことを特徴とする誘導灯装置。
  4. 【請求項4】少なくとも一つ以上のスイッチング素子を
    有するとともに、上記スイッチング素子の動作を駆動信
    号により制御する制御部を有し、絶縁トランスの1次側
    に接続される商用電源を整流平滑した直流電圧を上記ス
    イッチング素子で断続することにより上記絶縁トランス
    の2つ以上備わった2次巻線に夫々電圧を発生させ、各
    2次巻線に対応して設けてある整流手段を通じて直流電
    力を2次側負荷に供給するAC−DC変換部と、上記2
    次巻線の内の一つに整流手段を介して2次側負荷として
    接続される充電部と、上記2次巻線の内の別の一つに整
    流手段を介して2次側負荷として接続される点灯回路部
    と、該点灯回路部へのAC−DC変換部からの直流電力
    供給が無くなった時に、上記充電部により充電される2
    次電池の直流電力を点灯回路部に与える切り替え回路部
    とを備えた誘導灯装置において、上記AC−DC変換部
    の2次側出力の大きさを検出する検出部と、該検出部の
    検出出力に応じて2次側出力が安定するように上記スイ
    ッチング素子を制御する上記制御部と、上記点灯回路部
    側の負荷変動を検出する検出手段と、該検出手段で負荷
    変動が検出されない状態では上記検出部が検出する上記
    AC−DC変換部の2次側出力を点灯回路部に対応する
    2次側出力とし、上記検出手段が負荷変動を検出した時
    には上記検出部が検出する上記AC−DC変換部の2次
    側出力を上記充電部に対応する2次側出力とする手段と
    を備えたことを特徴とする誘導灯装置。
  5. 【請求項5】少なくとも一つ以上のスイッチング素子を
    有するとともに、上記スイッチング素子の動作を駆動信
    号により制御する制御部を有し、絶縁トランスの1次側
    に接続される商用電源を整流平滑した直流電圧を上記ス
    イッチング素子で断続することにより上記絶縁トランス
    の2つ以上備わった2次巻線に夫々電圧を発生させ、各
    2次巻線に対応して設けてある整流手段を通じて直流電
    力を2次側負荷に供給するAC−DC変換部と、上記2
    次巻線の内の一つに整流手段を介して2次側負荷として
    接続される充電部と、上記2次巻線の内の別の一つに整
    流手段を介して2次側負荷として接続される点灯回路部
    と、該点灯回路部へのAC−DC変換部からの直流電力
    供給が無くなった時に、上記充電部により充電される2
    次電池の直流電力を点灯回路部に与える切り替え回路部
    とを備えた誘導灯装置において、上記AC−DC変換部
    の上記点灯回路部に対応する2次側出力の大きさを検出
    する検出部と、該検出部の検出出力に応じて2次側出力
    が安定するように上記スイッチング素子を制御する上記
    制御部とを備えるとともに、上記AC−DC変換部の上
    記充電部に対応する2次側出力の変動があっても上記2
    次電池への充電電流を安定化させる定電流回路を上記充
    電部に備えたことを特徴とする誘導灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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