JPH0880452A - 破砕機等における処理物の分散投入方法、及び同装置 - Google Patents

破砕機等における処理物の分散投入方法、及び同装置

Info

Publication number
JPH0880452A
JPH0880452A JP21903994A JP21903994A JPH0880452A JP H0880452 A JPH0880452 A JP H0880452A JP 21903994 A JP21903994 A JP 21903994A JP 21903994 A JP21903994 A JP 21903994A JP H0880452 A JPH0880452 A JP H0880452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crusher
plate
hopper
waste
dispersing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21903994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3639996B2 (ja
Inventor
Akisaburou Takenaka
亮三郎 竹中
Hiroshi Furuya
寛 古谷
Masayuki Otsu
正行 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HERIOSU KK
Ebara Corp
Helios Co Ltd Japan
Original Assignee
HERIOSU KK
Ebara Corp
Helios Co Ltd Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HERIOSU KK, Ebara Corp, Helios Co Ltd Japan filed Critical HERIOSU KK
Priority to JP21903994A priority Critical patent/JP3639996B2/ja
Publication of JPH0880452A publication Critical patent/JPH0880452A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3639996B2 publication Critical patent/JP3639996B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホッパを備えた破砕機によって廃棄物を処理
する技術を改良してホッパ内にブリッジを生じたり、ロ
ープ等が絡みついたりすることなく、該ホッパ内の廃棄
物を所定の割合(時間当り降下量)で破砕機に投入でき
るようにする。 【構成】 破砕機1の上方に設けられているホッパ21
の内部空間の下方寄りに水平な揺動板軸22を設けると
ともに、この揺動板軸にバタフライ弁形の揺動板23a
を取り付け、該揺動板を往復傾動させる。これにより、
ホッパ内の廃棄物は撹拌を受けるのでブリッジを生じな
い。さらに、往復傾動であって連続回転でないからロー
プ等が絡みつかない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物を破砕機等で処
理する場合、該破砕機等の処理能力に比して過不足の無
いよう、時間的に分散せしめて投入するよう(即ち、波
状的に投入量が変動して、処理物が破砕機等上に溢れた
り、破砕機等が空転したりすることのないよう)に改良
した投入方法、及び、上記投入方法を実施するに好適な
投入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物は一般に不定形状であり自動搬
送、制御が容易でない。このため、廃棄物を破砕機など
の入口へ、定常的な流れとして供給することは技術的に
多くの困難を有する。図3は破砕機等を主要機器とする
廃棄物処理設備の従来例を示し、模式的に描いた垂直断
面図に、廃棄物を搬入してホッパに投入するための運搬
用の機器を付記した図である。破砕機1は公知の機器で
あって、一対の破砕用回転刃1a、1bを有し、モータ
cで回転駆動される。上記一対の破砕刃1a、1bの上
に、処理対象である廃棄物を供給するためのホッパ1d
が設置されており、シュート6は必ずしも設置しなくて
もよい。上記のホッパ1d内へ処理物(本発明において
は廃棄物)を投入する場合、一度に大量投入すると、ホ
ッパ1d内で廃棄物相互が引っ懸かって、いわゆるブリ
ッジを生じ、円滑に流動降下しない。廃棄物をホッパ1
d内へ投入する作業は、エプロン形のコンベア8Aで行
われることもあり、ローディング用のエジェクタ(押し
出し装置)8Bで行われたり、バケット9で行われたり
する。コンベア類を用いる場合には、該コンベア類の搭
載ステーションにおいて、破砕機1の処理能力の応じた
量の廃棄物を絶えず一定流量となるように搭載しなけれ
ばならないので、設置スペースが大であり、非常に手数
がかかるという問題が有る。また、バケットやエジェク
タを用いて投入すると、どうしても間欠的に大量の破砕
物を投入することになるので、ホッパ1d内の廃棄物が
詰まって終う虞れが有り、詰まりを生じたら点検窓1
e、1fの蓋を開いてホークなどの手工具で突ついてや
らねばならないので、多大の労力を要する上に、破砕機
等の実働時間が短くなって処理能率が低下するという欠
点を有している。
【0003】図4は上記と異なる従来例を示し、処理物
を予め粗破砕する予破砕機と、粒度設定用の仕上破砕機
とを備えた2段構造の廃棄物処理設備の説明図である。
本例における仕上破砕機1′は前掲の図3に示した破砕
機1と類似の機器であるが、本例の破砕機1は予破砕機
2を備えているので、該予破砕機2と対比、区別するた
めに仕上破砕機と呼ぶこととする。上記の予破砕機2
は、仕上破砕機1の上方に設置されていて、上部ホッパ
2dに投入された廃棄物を破砕刃2a、2bによって粗
く破砕して落下させる。粗破砕されて落下した廃棄物は
下部ホッパ1dを通過し、仕上破砕機に供給され、モー
ター2cで駆動されて回転する破砕刃1a、1bにより
設定粒度に破砕されて搬出コンベア3によって送り出さ
れる。しかし、本図4の従来例では設備全体が大型、大
重量となり、設備コストもランニングコストも割高であ
る。特に設備の高さ寸法が大きく、場所によっては設備
ができないという制約がある。ダンパ内の廃棄物の自重
降下を円滑ならしめるため、該ホッパ内にロータリーダ
ンパを設けることも考えられる。このロータリーダンパ
は、バタフライ弁状の公知の部材であって、これを水平
軸の回りに回転させて廃棄物を掻き落とす作用を行わせ
ようというものである。しかし乍ら、廃棄物の中には、
紐、ロープ、布等が少なからず含まれているのが通常で
あって、これら物体がロータリーダンパに絡み付いて作
動を妨げ、運転の継続を不可能ならしめてしまう。
【0004】図5はホッパ内の物体の自重下降を説明す
るために示したものであって、(A)は比較的小さいホ
ッパの中にダンパを設けるとともに粒状物を投入した状
態を描いた模式的な垂直断面図、(B)はダンパを備え
た比較的小さいホッパの中に塊状物を投入した状態を描
いた模式的な垂直断面図、(C)はダンパを備えた比較
的大きいホッパの中へ塊状物を投入した状態を描いた模
式的な垂直断面図に、該塊状物の流動を表す矢印を付記
した図である。オリフィスを通して粒状物を自重で流下
させる例は粒時計である。図5(A)のように、ホッパ
10に比して粒径の小さい粒状物12を入れると、該粒
状物は比較的円滑に流下する。しかし、図5(B)のよ
うに塊状物13を入れると、該塊状物13の流下の円滑
性は(A)図に示した粒状物の場合に比して著しく劣
る。上記と同じ塊状物13を、(C)図に示した巨大な
ホッパ14に投入すると、小さいホッパ10に投入した
場合(前掲の(B)図)に比して格段に円滑に流下す
る。この場合、塊状物の性状(形状、寸法、比重、摩擦
係数)によって異なるが、投入される物体の平均粒径と
ホッパ内径寸法との比率が流下の円滑性を決定する重要
な要因の一つである。極く概要的に考察した場合、
(C)図を(A)図の相似形状の拡大図であると見れ
ば、流下の円滑性はほぼ類似する。今仮に、図3の従来
例におけるホッパ1dを格段に拡大すると、処理物同志
がブリッジを生じて引っ懸かる虞れは著しく減少する
(図5(C)に対応する状態になると考えることができ
る)。しかし、同一処理能力の破砕機1と巨大なホッパ
とを組み合わせることは設置所要空間や設備コストの関
係から実用性が少ない。前掲の図4の従来例は、予破砕
機2によって処理物を予め粗に破砕することによって下
部ホッパ1d内に落下する処理物の平均径寸法を減少さ
せ、図5(B)の状態から同図(A)の状態に近づけよ
うとしたものである。しかし、先に述べたように予破砕
機2を余分に設けなければならないので経済的に不利で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した従来例の
破砕設備は、廃棄物を焼却炉に投入する前に破砕するた
めの中規模設備として、今日、最も標準的なものである
が、破砕機1のホッパ1dに処理対象である廃棄物を破
砕機の能力に合わせて過不足なく供給しなければならな
いので多大の労力を要している。また、廃棄物を間欠的
にホッパに投入すると該廃棄物がホッパ内で詰まる(ブ
リッジを生じて自重降下しなくなる)虞れが有る。図4
に示した従来例は、上掲の図3の従来例に比してホッパ
内に詰まる危険性は少ないが、設備全体が大形、大重量
になって経済的に不利である。本発明は上述の事情に鑑
みて為されたものであって、設備を大形、大重量化させ
ることなく、処理物を間欠的に投入してもホッパ内でつ
まり(ブリッジ)を生じる虞れがなく、しかも、ロー
プ、布類の絡み付きに因るトラブルを防止することので
きる破砕機等における処理物の投入方法、及び同投入装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的(コンパクト
で、詰まり、絡みを防止)を達成するため本発明に係る
分散投入方法は、ホッパに投入した廃棄物を自重降下さ
せて破砕機などに供給する方法において、ホッパの出口
付近に板状の部材を配置し、上記板状部材を、ほぼ水平
な軸を中心として往復傾動せしめ、上記の往復傾動に伴
って該板状部材が上昇傾動する部分により、ホッパ内の
廃棄物に撹拌を与えるとともに、上記の往復傾動に伴っ
て該板状部材が下降傾動する部分により、ホッパ内の廃
棄物を下方へ掻き落とし、上記板状部材の往復傾動を、
継続的に行なうことによってホッパ内の廃棄物を、時間
当りほぼ一定量ずつ破砕機等に供給することを特徴とす
る。
【0007】上記分散投入方法を実施する場合、前記板
状部材の往復傾動は、90度以内の所定角度で行い、か
つ、廃棄物の性状によって投入量が所定値よりも減少し
た場合、前記の傾動角をN回転(但し、Nは1/4以
上)に増加し、投入量が所定値に復元すると、90度以
内の所定角度に戻すことが奨励される。上記の方法を実
施する装置の構成は、廃棄物の破砕機等と、上記破砕機
等の上方に位置するホッパとを具備している廃棄物の破
砕処理装置において、上記ホッパ内の下端部近傍に設け
られた略水平な揺動板軸と、上記揺動板軸に固着された
バタフライ弁形の揺動板と、上記揺動板軸を往復回動さ
せる駆動機構と、を具備しており、前記揺動板がホッパ
内部空間の下方寄りに位置して、往復傾動されるように
なっていることを特徴とする。
【0008】
【作用】上述の手段によると、ホッパ内に投入された不
定形状の廃棄物に対して、往復傾動する板状部材(揺動
板)によって撹拌が与えられる。上記の撹拌は主として
板状部材の上昇傾動によって行われ、前記廃棄物がブリ
ッジを生じることを防止し、また、発生しているブリッ
ジを分散させて解す。そして、該板状部材の下降傾動に
よって解れた廃棄物が掻き落とされる。こうした作動が
繰り返して行われ、ホッパ内の廃棄物はほぼ一定の割合
で破砕機等に供給される。さらに、前記板状部材の往復
傾動角の大小、及び往復傾動の中立姿勢における板状部
材の角位置(傾斜角)によって廃棄物の自重流下の流量
が変化し、該板状部材が垂直姿勢を中心として往復傾動
する場合に最大流下量が得られる。さらに、前記板状部
材の往復傾動のサイクルタイムを制御することによって
も廃棄物の流下量を調節することができ、実在する総て
の生活廃棄物の性状に応じてホッパ内廃棄物の流下量を
破砕機の処理量にマッチングさせることができる。破砕
機の処理能力に対して過不足のない量の廃棄物を供給す
ることによって、該破砕機をして最大能率で作動させる
ことができ、かつ、該破砕機の耐用年数を縮めるような
過負荷を防止して耐久性を向上させることができる。ま
た、破砕機の点検・整備のため、一時的に休止させると
きは、前記の板状部材を水平姿勢で停止させることによ
り、廃棄物の供給を一時的にストップすることもでき
る。
【0009】さらに、前記の板状部材は往復傾動ないし
正・逆回転はするが、連続回転しないので、破砕物中の
ロープや布が絡み付いて作動を妨げられる虞れが無い
(このことも、公知機器であるロータリーダンパとの相
違の一つである)。しかも、本発明に係る分散投入技術
によれば、仕上破砕の前に予破砕を行うといった2段工
程の破砕方式を採る必要がなく、大形のホッパに比べ比
較的容量の小さい破砕機とすることができ、破砕処理設
備全体がコンパクト、かつ軽量に構成され設備コストや
ランニングコストが安価である上に、設備所要スペース
が小さい。
【0010】
【実施例】次に、図1及び図2を順次に参照しつつ、本
発明の実施例を説明する。
【0011】図2は、本発明に係る破砕機において処理
物の分散投入方法を実施するため、本発明に係る分散投
入装置を適用して構成した破砕機の1例を示し、(A)
は模式化して描いた垂直断面図に寸法記号を付記した図
であり、(B)は上記実施例の底面図である。1は破砕
機、1a、1bは破砕刃である。上記破砕機1に処理物
を供給するように、該破砕機1の上方にホッパ21が設
置されている。上記ホッパ21の内部空間の下方寄り
に、該ホッパ21を貫通して水平方向の揺動板軸22が
配設され、揺動板23aが固着されている。本例の揺動
板は、いわゆるバタフライ弁形の部材であって、上記揺
動板軸を中心として往復傾動(揺動)しその片方が上昇
傾動すると、他方が下降傾動するようになっている。
【0012】上記傾動板を往復傾動させるように、図外
の駆動機構によって揺動板軸22が往復回動せしめられ
る。上記揺動板が図の右回り(時計方向)に回動する
と、実線で描いた姿勢23aとなり、左回りに90度回
動されると鎖線で描いた姿勢23bとなる。本例におい
て姿勢23aは右回り回動のストロークエンド、姿勢2
3bは左回り回動のストロークエンドであり、姿勢23
cは両者の中間姿勢の一例を示している。
【0013】そして、前記の揺動板が水平姿勢23aと
なったとき、該揺動板の回動先端は、ホッパ21の内壁
面に対して隙間寸法gを有している。図示の角θは揺動
板23aの回動ストローク角であって、本実施例におい
ては、θ=90°である。
【0014】次に、以上に述べたように構成された本実
施例の作動について説明する。図1は本発明に係る処理
物の分散投入装置の1実施例を備えた破砕機の垂直断面
を模式的に描いたものであって、(A)は揺動板が水平
姿勢となった状態の断面正面図、(B)は撹拌作用と送
出作用を示す断面正面図、(C)は送出作用を伴う復元
作動を示す断面正面図、(D)は最大供給量を生じる状
態を示す断面正面図、(E)は揺動板によって主に撹
拌、あるいは破砕効果を生じるように正・逆回転させる
状態を示す断面正面図である。(A)図に示したように
揺動板23が水平となつている状態は、本実施例の装置
における基本姿勢である。この状態から(B)図に円弧
矢印a、bで示すように左回り(反時計方向)に90度
回動すると、同図に鎖線で示した23′のように垂直姿
勢となる。この時、該揺動板の右半部は円弧矢印aのよ
うに上昇傾動してホッパ21内の不定形状の廃棄物を押
し上げ気味に撹拌して、ブリッジを崩す作用をする。こ
れと同時に該揺動板23の左半部は円弧矢印bのように
下降傾動してホッパ内の廃棄物を掻き落とす。このよう
にして垂直姿勢になって揺動板23′は、(C)図に示
す円弧矢印c、dのように90度右回り(時計方向)に
回動して水平姿勢(鎖線で示す・符号23)に復元す
る。この時矢印cの下降傾動によってホッパ内の廃棄物
を掻き落とす作用が行われる。上記(B)図の左回り作
動(矢印a、b)と(C)図の右回り作動(矢印c、
d)とが交互に繰り返されると、ホッパ21内の廃棄物
は上昇傾動による撹拌(ブリッジの破潰)と下降傾動に
よる掻き落としとを交互に受けつつ、ほぼ一定流量で降
下し、破砕機1に供給される。上記一定流量とは、同一
作動条件下においてほぼ定常流として自重降下する意で
あって、前記の左回り・右回りの往復傾動のサイクルタ
イムが早くなると流量は増加傾向を示す。従って、サイ
クルタイムを調節することにより、廃棄物の性状に応じ
て、破砕機1の処理能力に見合った流量で処理対象であ
る廃棄物を供給することができ、該廃棄物の詰まりを生
ぜしめることなく破砕機1をして最大能力で稼働させる
ことができる。
【0015】ホッパ内の廃棄物の流下流量を最大ならし
めるには、本図1(D)に示すように揺動板23′を垂
直姿勢とし、この状態を中立位置として左、右に矢印
e、fの如く往復傾動させる。この最大流下量の状態
(図1(D))に於ても、往復傾動のサイクルタイム、
及び傾動角を調節して廃棄物流下量を調整することが可
能である。処理対象である廃棄物が粘性を有していた
り、廃棄物が相互に引っ懸かり易かったりして円滑に流
下し難い場合は、前述の(B)、(C)図におけるよう
な「撹拌と掻き落としとの繰り返し作動」に比して「撹
拌を主とした作動」を行うと良い。すなわち、図1
(E)に示すように、数回転の正・逆転を繰り返す。上
記(E)図の正・逆転繰り返しという作動は、前述した
往復傾動(図1(B)(C))の変形として、傾動角を
拡大して1/4回転〜N回転せしめるものであり「正・
逆転繰り返し」によれば、ロープや布類の絡み付きに起
因するトラブルを防止することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明を適用すると、ホッパ内に投入さ
れた不定形状の廃棄物に対して、往復傾動する板状部材
(揺動板)によって撹拌が与えられる。上記の撹拌は主
として板状部材の上昇傾動によって行われ、前記廃棄物
がブリッジを生じることを防止し、また、発生している
ブリッジを分散させて解す。そして、該板状部材の下降
傾動によって解かれた廃棄物が掻き落とされる。こうし
た作動が繰り返して行われ、ホッパ内の廃棄物はほぼ一
定の割合で破砕機に供給される。さらに、前記板状部材
の往復傾動角の大小、および往復傾動の中立姿勢におけ
る板状部材の角位置(傾斜角)によって廃棄物の自重流
下の流量が変化し、該板状部材が垂直姿勢を中心として
往復傾動する場合に最大流下量が得られる。さらに前記
板状部材の往復傾動のサイクルタイムを制御することに
よっても廃棄物の流下流量を調節することができ、実在
する総べての生活廃棄物の性状に応じてホッパ内廃棄物
の流下量を破砕機の処理量にマッチングさせることがで
きる。破砕機の処理能力に対して過不足の無い量の廃棄
物を供給することによって、該破砕機をして最大能率で
作動させることができ、かつ、該破砕機の耐用年数を縮
めるような過負荷を防止して耐久性を向上させることが
できる。また、破砕機の点検・整備のため、一時的に休
止させるときは、前記の板状部材を水平姿勢で停止させ
ることにより、廃棄物の供給を一時的にストップするこ
ともできる。
【0017】さらに、前記の板状部材は往復傾動ないし
正・逆回転はするが、連続回転しないので、廃棄物中の
ロープや布が絡み付いて作動を妨げられる虞れが無い
(この事も公知機器であるロータリーダンパとの相違の
一つである)。
【0018】しかも、本発明に係る分散投入技術によれ
ば、仕上破砕の前に予破砕を行うといった2段工程の破
砕方式を採る必要が無く、しかも、破砕機の能力に比し
て過大なホッパを設ける必要も無いので、破砕処理設備
全体がコンパクトかつ軽量に構成され、設備コストやラ
ンニングコストが安価である上に、設備所要スペースが
小さいという優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る処理物の分散投入装置の1実施例
を備えた破砕機の垂直断面を模式的に描いたものであっ
て、(A)は揺動板が水平姿勢となった状態の断面正面
図、(B)は撹拌作用と送出作用を示す断面正面図、
(C)は送出作用を伴う復元作動を示す断面正面図、
(D)は最大供給量を生じる状態を示す断面正面図、
(E)は揺動板によっておもに撹拌、あるいは破砕効果
を乗じるように正、逆転させる状態を示す断面正面図で
ある。
【図2】本発明に係る破砕機における処理物の分散投入
方法を実施するため、本発明に係る分散投入装置を適用
して構成した破砕機の1例を示し、(A)は模式化して
描いた垂直断面図に寸法記号を付記した図であり、
(B)は上記実施例の底面図である。
【図3】破砕機を主要機器とする廃棄物処理設備の従来
例を示し、模式的に描いた垂直断面図に、廃棄物を搬入
してホッパに投入するための運搬用の機器を付記した図
である。
【図4】上記と事なる従来例を示し、処理物を予め粗破
砕する予破砕機と、粒度設定用の仕上破砕機とをそなえ
た2段構造の廃棄物処理設備の説明図である。
【図5】ホッパ内の物体の自重下降を説明するために示
したものであって、(A)は比較的小さいホッパの中に
ダンパを設けるとともに粒状物を投入した状態を描いた
模式的な垂直断面図、(B)はダンパを備えた比較的小
さいホッパの中に塊状物を投入した状態を描いた模式的
な垂直断面図、(C)はダンパを備えた比較的大きいホ
ッパの中へ塊状物を投入した状態を描いた模式的な垂直
断面図に、該塊状物の流動を表す矢印を付記した図であ
る。
【符号の説明】
1…破砕機、1′…仕上破砕機、1a、1b…破砕刃、
1c…モータ、2…予破砕機、2a、2b…破砕刃、2
c…モータ、2e…減速機、2d…上部ホッパ、3…排
出コンベア、4…上部床、5…階段、6…シュート、8
A…コンベア、8B…ローディングエジェクタ、9…バ
ケット、10…ホッパ、11…ダンパ、12…粒状物、
13…塊状物、14…巨大ホッパ、21…ホッパ、22
…揺動板軸、23…揺動板、23′…垂直姿勢の揺動
板、23a…水平姿勢の揺動板、23b…垂直姿勢の揺
動板、23c…中間姿勢の揺動板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大津 正行 東京都大田区羽田旭町11番1号株式会社荏 原製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパに投入した廃棄物を自重降下させ
    て破砕機等に供給する方法において、 ホッパの出口付近に板状の部材を配置し、 上記板状部材を、ほぼ水平な軸を中心として往復傾動せ
    しめ、 上記の往復傾動に伴って該板状部材が上昇傾動、又は下
    降傾動する部分により、ホッパ内の廃棄物に撹拌を与え
    るとともに、 上記の往復傾動に伴って該板状部材が下降傾動する部分
    により、ホッパ内の廃棄物を下方へ掻き落とし、 上記板状部材の往復傾動を継続的に行なうことによって
    ホッパ内の廃棄物を、定量的に破砕機等に供給すること
    を特徴とする、破砕機等における処理物の分散投入方
    法。
  2. 【請求項2】 前記板状部材の往復傾動は、90度以内
    の所定角度で行うことを特徴とする、請求項1に記載し
    た破砕機等における処理物の分散投入方法。
  3. 【請求項3】 前記板状部材の往復傾動は、90度以内
    の所定角度で行い、かつ、廃棄物の性状によって投入量
    が所定値よりも減少した場合、前記の傾動角をN回転
    (但し、Nは1/4以上)に増加し、投入量が所定値に
    復元すると、90度以内の所定角度に戻すことを特徴と
    する、請求項2に記載した破砕機等における処理物の分
    散投入方法。
  4. 【請求項4】 時間当り供給量が所定値よりも減少した
    場合、該板状部材をほぼ垂直姿勢ならしめ、かつ、該垂
    直姿勢から片方へ45度以内、他方へ45度以内の所定
    角度で傾動させることを特徴とする、請求項1に記載し
    た破砕機等における処理物の分散投入方法。
  5. 【請求項5】 前記の板状部材を傾動させる場合の往復
    傾動サイクルを、処理対象である廃棄物の性状に応じて
    変化させ、時間当り供給量を調節することを特徴とす
    る、請求項1に記載した破砕機等における処理物の分散
    投入方法。
  6. 【請求項6】 処理対象である廃棄物の性状が一定でな
    く、時間の経過に伴って変化する場合、流動性の良い廃
    棄物を処理している間、前記板状部材の往復傾動を一時
    的に停止させることを特徴とする、請求項1に記載した
    破砕機等における処理物の分散投入方法。
  7. 【請求項7】 廃棄物の破砕機等と、上記破砕機等の上
    方に位置するホッパとを具備している廃棄物の破砕処理
    装置において、 上記ホッパ内の下端部近傍に設けられた略水平な揺動板
    軸と、 上記揺動板軸に固着されたバタフライ弁形の揺動板と、 上記揺動板軸を往復回動させる駆動機構と、を具備して
    おり、前記揺動板がホッパ内部空間の下方寄りに位置し
    て、往復傾動されるようになっていることを特徴とす
    る、破砕機等における処理物の分散投入装置。
  8. 【請求項8】 前記の駆動機構は、揺動板軸を90度以
    下の所定角度範囲内で往復回動させる機能を有するもの
    であることを特徴とする、請求項7に記載した破砕機等
    における処理物の分散投入方法。
  9. 【請求項9】 前記の駆動機構は、揺動板軸を90度以
    下の所定角度範囲内で往復回動させる機能と合わせて、
    該揺動板時をN回転(但し、Nは1/4以上)の正、逆
    転を繰り返す機能を有していることを特徴とする、請求
    項8に記載した破砕機等における処理物の分散投入方
    法。
  10. 【請求項10】 前記の駆動機構は、前記の駆動板をほ
    ぼ垂直姿勢ならしめた状態から片方へ45度以内、他方
    へ45度以内の角度範囲で往復傾動せしめるように前記
    の揺動板軸を往復回動させる機能を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項7に記載した破砕機等における処
    理物の分散投入方法。
  11. 【請求項11】 前記の駆動機構は、前記揺動板軸の往
    復回動サイクルタイムを調節し得る構造であることを特
    徴とする、請求項7に記載した破砕機等における処理物
    の分散投入方法。
  12. 【請求項12】 前記の駆動機構は、前記揺動板軸の回
    動を一時的に停止させる機能、及び該揺動板軸に固着さ
    れている揺動板の傾動角を調節するように揺動板軸の角
    位置を制御する機能を有していることを特徴とする請求
    項7に記載した破砕機等における処理物の分散投入方
    法。
  13. 【請求項13】 前記の揺動板は、水平姿勢となった状
    態のとき、ホッパの内周面との間に、小形の廃棄物が通
    過し得る程度の隙間を有していることを特徴とする請求
    項7に記載した破砕機等における処理物の分散投入方
    法。
JP21903994A 1994-09-13 1994-09-13 破砕機等における処理物の分散投入方法 Expired - Lifetime JP3639996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21903994A JP3639996B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 破砕機等における処理物の分散投入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21903994A JP3639996B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 破砕機等における処理物の分散投入方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0880452A true JPH0880452A (ja) 1996-03-26
JP3639996B2 JP3639996B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=16729305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21903994A Expired - Lifetime JP3639996B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 破砕機等における処理物の分散投入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3639996B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335108A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Kayaba Ind Co Ltd 塵芥収集車
JP2008087889A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kumakura Industry Co Ltd 輸送装置
JP2009014296A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 廃棄物供給装置
JP2011242130A (ja) * 2011-08-05 2011-12-01 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 廃棄物供給装置
KR101308734B1 (ko) * 2011-12-21 2013-09-16 주식회사 포스코 동결탄 파쇄 처리장치
JP5465541B2 (ja) * 2008-02-15 2014-04-09 株式会社高井製作所 原料供給装置
CN104888909A (zh) * 2015-05-06 2015-09-09 安徽华晶机械股份有限公司 餐厨垃圾批量处理设备专用的粉碎装置
CN108675008A (zh) * 2018-05-03 2018-10-19 嘉兴万源时装有限公司 一种染料的分料装置
CN111439611A (zh) * 2020-03-02 2020-07-24 重庆三峡学院 一种服装生产线流水线碎布多功能处理装置
CN111871552A (zh) * 2020-08-03 2020-11-03 池志琴 一种无纺布清洁回收装置
CN113522440A (zh) * 2021-07-20 2021-10-22 肖文娣 一种植物精油提取装置
CN115106186A (zh) * 2022-07-26 2022-09-27 江苏新益建筑材料有限公司 一种水泥制备破碎处理装置
CN115999688A (zh) * 2022-12-13 2023-04-25 陕西红马科技有限公司 一种电池材料回收装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109095215B (zh) * 2018-09-20 2020-07-14 北京市永康药业有限公司 一种药物制剂制备用化学原料药输送系统

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335108A (ja) * 2000-05-24 2001-12-04 Kayaba Ind Co Ltd 塵芥収集車
JP2008087889A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kumakura Industry Co Ltd 輸送装置
JP2009014296A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 廃棄物供給装置
JP5465541B2 (ja) * 2008-02-15 2014-04-09 株式会社高井製作所 原料供給装置
JP2011242130A (ja) * 2011-08-05 2011-12-01 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 廃棄物供給装置
KR101308734B1 (ko) * 2011-12-21 2013-09-16 주식회사 포스코 동결탄 파쇄 처리장치
CN104888909A (zh) * 2015-05-06 2015-09-09 安徽华晶机械股份有限公司 餐厨垃圾批量处理设备专用的粉碎装置
CN108675008A (zh) * 2018-05-03 2018-10-19 嘉兴万源时装有限公司 一种染料的分料装置
CN111439611A (zh) * 2020-03-02 2020-07-24 重庆三峡学院 一种服装生产线流水线碎布多功能处理装置
CN111871552A (zh) * 2020-08-03 2020-11-03 池志琴 一种无纺布清洁回收装置
CN113522440A (zh) * 2021-07-20 2021-10-22 肖文娣 一种植物精油提取装置
CN115106186A (zh) * 2022-07-26 2022-09-27 江苏新益建筑材料有限公司 一种水泥制备破碎处理装置
CN115999688A (zh) * 2022-12-13 2023-04-25 陕西红马科技有限公司 一种电池材料回收装置
CN115999688B (zh) * 2022-12-13 2023-11-07 陕西红马科技有限公司 一种电池材料回收装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3639996B2 (ja) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0880452A (ja) 破砕機等における処理物の分散投入方法、及び同装置
US4754869A (en) Down flow distributor
US6955311B2 (en) Self-propelled recycling machine, and base unit and base frame of self-propelled recycling machine
CN110369042A (zh) 一种单段锤式破碎机系统
WO1994006561A1 (en) Self-propelled crushing machine
CN108945995A (zh) 一种调节式振动给料机
US2623737A (en) Material conditioning apparatus
JP2002105980A (ja) 連続固化処理装置
US5490741A (en) Metered blending equipment for soils, sludges and liquid/solid mixtures
EP1408157B1 (en) Method and device for producing asphalt mix
JP3962864B2 (ja) 土壌混合改良機
JPH1099782A (ja) 土質改良設備の前処理装置
CN207726130U (zh) 一种砂石输送装置
JP2003071317A (ja) 破砕・整粒・研磨装置
CN206315897U (zh) 一种自动化研磨混合一体机
US5433521A (en) Batcher plant for producing ready-mixed concrete
JP2003236356A (ja) 半連続式混合攪拌方法及び同装置
JP3049473B2 (ja) 窯業用原土の篩い装置
KR20050023707A (ko) 고로용 소립광 스크린 장치
JP4245945B2 (ja) 解砕コンベア装置
JP3628657B2 (ja) 破砕・整粒・研磨方法及び破砕・整粒・研磨装置
JP2003170118A (ja) 土砂用篩い装置及び自走式土質改良機
CN217626449U (zh) 细砂回收系统
CN211070262U (zh) 三辊研磨机上料装置
CN216863012U (zh) 一种煤泥破混均质给料输送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250