JPH0880060A - 単相インバータ装置 - Google Patents

単相インバータ装置

Info

Publication number
JPH0880060A
JPH0880060A JP6207345A JP20734594A JPH0880060A JP H0880060 A JPH0880060 A JP H0880060A JP 6207345 A JP6207345 A JP 6207345A JP 20734594 A JP20734594 A JP 20734594A JP H0880060 A JPH0880060 A JP H0880060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
power supply
inverter
output
direct current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6207345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3238015B2 (ja
Inventor
Chihiro Okatsuchi
千尋 岡土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20734594A priority Critical patent/JP3238015B2/ja
Publication of JPH0880060A publication Critical patent/JPH0880060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3238015B2 publication Critical patent/JP3238015B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】1種類のインバータで単相3線式電源と単相2
線式電源に対応できる単相インバータ装置を得る。 【構成】2組の直流電源1,2を直列に接続してなる直
流電源装置に接続され、各々導通制御端子を有する複数
の半導体素子3〜6からなる第1および第2のハーフブ
リッジインバータからなり、直流電力を交流電力に変換
する単相インバータと、この単相インバータの出力と交
流電源13,14と連系する連系手段と、この連系手段
により連系される交流電源が単相3線式のときの各線間
電圧を検出する電圧検出手段18a,18bと、この電
圧検出手段18a,18bで検出された電圧により連系
する交流電源13,14が単相3線式電源が単相2線式
電源かを判別する判別回路35と、判別回路35により
前記第1および第2のハーフブリッジインバータの制御
回路を切換える切換回路32を具備したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池や燃料電池等か
らなる2つの直流電源と、これに接続されかつ2組のハ
ーフブリッジからなるインバータであって、単相3線式
交流電源又は単相2線式交流電源に切換え可能な単相イ
ンバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来提案されている単相3線式の系統連
系インバータの主回路と制御回路を図6を参照して説明
する。直流電源装置を構成する直流電源1と直流電源2
が直列に接続され、この両直流電源1,2の出力側にI
GBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)3,4か
らなるハーフブリッジと、IGBT(絶縁ゲートバイポ
ーラトランジスタ)5,6が直列に接続され、この両ハ
ーフブリッジの出力側と直流電源1と直流電源2の接続
点(中点)との間の出力をリアクトル7とコンデンサ1
1により平滑化し、リアクトルに流れる電流を電流検出
器9により検出して電流制御をしながら交流電源13に
連系するように構成している。
【0003】他方、IGBT5,IGBT6からなるハ
ーフブリッジの出力側と直流電源中点間の出力をリアク
トル8、コンデンサ12により平滑化して交流電源14
と連系し、リアクトル電流を電流検出器10で検出し制
御することにより系統への注入電流を制御している。
【0004】制御回路は直流電源1、直流電源2が太陽
電池の場合は、太陽電池から最大電力を取り出すため端
子電圧が一定になるような制御を行うため、直流電源電
圧を電圧検出器15で検出し、電圧基準16と比較し増
幅器17で増幅して直流電流基準基準(電圧制御信号)
17を出力する。
【0005】そして、交流電源電圧を変圧器18により
検出し、直流電流基準V17と掛算器19で掛算して交流
電流基準I1 * を出力する。交流電流基準I1 * と電流
検出器9の検出出力I9 は電流制御増幅器20で比較増
幅して得られる出力V20を、三角波発生器23からのキ
ャリア用三角波V23とを比較器24に入力して両者を比
較して得られるPWM信号V24を、駆動回路26に入力
してIGBT3のゲート3Gに与えるゲート信号を出力
する。又、PWM信号V24はロジックインバータ27に
より反転した信号を駆動回路28に入力してIGBT4
のゲート4Gに与えるゲート信号を出力する。このよう
にして得られるハーフブリッジからの出力電流をリアク
トル7により平滑化して交流電源13に注入する。
【0006】一方、交流電源14の電圧V2 は、交流電
源13の電圧V1 と180°位相が異っているので、交
流電源14に注入する電流も交流電源13の場合と18
0°位相を反転する必要がある。このため、電流基準I
1 * を極性反転回路22を介して180°位相の異った
電流基準I2 * を作る。電流基準I2 * と電流検出器1
0で検出出力I10は電流制御増幅器21で比較増幅して
得られる出力V21を、三角波発生器23からのキャリア
用三角波V23とを比較器25に入力して両者を比較して
得られるPWM信号V25を、駆動回路29に入力してI
GBT5のゲート5Gに与えるゲート信号を出力する。
またPWM信号V25をロジックインバータ30により反
転した信号を駆動回路31に入力してIGBT6のゲー
ト6Gに与えるゲート信号を出力する。そして、交流電
源14に注入する電流I10が電流基準I2 * に一致する
ような制御を行っている。
【0007】ここで、図6の従来の系統連系インバータ
における動作について、図7の動作波形図を参照して説
明する。交流電源電圧V1 とV2 は3線式の中性線に対
し180度の位相差を持つので、力率1の電流を出力す
るにはそれぞれ電流基準I1 * と、180度位相差の電
流基準I2 * に比例する電流を交流電源13,14に出
力すればよいことになる。
【0008】電流制御増幅器20の出力V20は交流電源
電圧V1 とほぼ相似な波形となりPWM用キャリアV23
の三角波と比較器24で比較しPWM信号V24およびI
GBT3のゲート信号3Gは図のようになる。
【0009】一方、電流基準I2 * に比例した電流を制
御する電流制御増幅器21の出力V21は、図7に示すよ
うに交流電源電圧V2 とほぼ相似な波形となり、キャリ
ア用三角波V23と比較器25で比較したPWM信号V25
をゲート5Gに与えてIGBT5を駆動する。
【0010】このような制御を行った場合、ハーフブリ
ッジインバータの出力電圧V01,V02は図7のような波
形となり、インバータ出力電流はそれぞれI9 ,I10
示す波形となる。この場合、中性線A,B間に流れる電
流波形はI9 +I10となり、時刻t0 ,t1 間はリップ
ルが減少するが、t1 〜t2 間はリップルが増加するこ
とになり、中性線A,Bには高次の高調波電流が流れる
ことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来の系統
連系インバータにあっては、以下に述べる2つの問題点
がある。その第1の問題点は、現在日本の住宅用電源配
線は単相3線式のものと従来採用されていた単相2線式
の2方式が混在しているので、太陽光発電用インバータ
のように個人住宅に普及させる場合はインバータを2種
類作る必要があり、在庫や流通管理上問題点があった。
【0012】また第2の問題点は、中性線A,B間に高
周波電流が流れると中性線A,B間の浮遊インダクタン
スによる電圧降下により中性線Aの電位が変動し、対ア
ース間の浮遊容量を通して電流が流れノイズ源となる危
険性がある。このため、中性線A,Bの高周波電流を極
力減少させる制御が必要である。
【0013】このようなことから本発明は、1種類のイ
ンバータで単相3線式電源と単相2線式電源に対応で
き、しかもいづれの場合でも中性線に流れる高周波電流
が少い単相インバータ装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、2組の直流電源を直列
に接続してなる直流電源装置と、この直流電源装置に接
続され、各々導通制御端子を有する複数の半導体素子か
らなる第1および第2のハーフブリッジインバータから
なり、直流電力を交流電力に変換する単相インバータ
と、前記ハーフブリッジインバータの出力端子を接続換
えすることにより単相3線式交流電源と単相2線式交流
電源のいずれかに切換える切換手段と、この切換手段の
切換えにより単相3線式交流電源のとき前記第1および
第2のハーフブリッジインバータの一方の出力位相を1
80度切換える位相制御手段を具備した単相インバータ
装置である。
【0015】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、2組の直流電源を直列に接続してなる直流
電源装置と、この直流電源装置に接続され、各々導通制
御端子を有する複数の半導体素子からなる第1および第
2のハーフブリッジインバータからなり、直流電力を交
流電力に変換する単相インバータと、この単相インバー
タの出力と交流電源と連系する連系手段と、この連系手
段により連系される交流電源が単相3線式のときの各線
間電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段で
検出された電圧により連系する交流電源が単相3線式電
源が単相2線式電源かを判別する判別手段と、この判別
手段により前記第1および第2のハーフブリッジインバ
ータの制御回路を切換える切換手段を具備した単相イン
バータ装置である。
【0016】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、2組の直流電源を直列に接続してなる直流
電源装置と、この直流電源装置に接続され、各々導通制
御端子を有する複数の半導体素子からなる第1および第
2のハーフブリッジインバータからなり、直流電力を交
流電力に変換する単相インバータと、この単相インバー
タの出力に連系する単相3線式交流電源と、前記第1お
よび第2のハーフブリッジインバータの出力電流を制御
する電流制御手段と、前記第1および第2のハーフブリ
ッジインバータの電流基準を180度の位相差とし、前
記第1および第2のハーフブリッジインバータのパルス
幅変調キャリアの位相を180度差とする位相制御手段
を具備した単相インバータ装置である。
【0017】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、2組の直流電源を直列に接続してなる直流
電源装置と、この直流電源装置に接続され、各々導通制
御端子を有する複数の半導体素子からなる第1および第
2のハーフブリッジインバータからなり、直流電力を交
流電力に変換する単相インバータと、この単相インバー
タの出力に連系する単相3線式交流電源と、前記第1お
よび第2のハーフブリッジインバータの出力電流を制御
する電流制御手段と、前記第1および第2のハーフブリ
ッジインバータの電流基準を同位相とし、かつ前記第1
および第2のハーフブリッジインバータのパルス幅変調
キャリアの位相を同位相とし、前記ハーフブリッジイン
バータを構成している半導体素子の導通制御端子に加え
られる駆動信号を反転する信号制御手段を具備した単相
インバータ装置である。
【0018】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、2組の直流電源を直列に接続してなる直流
電源装置と、この直流電源装置に接続され、各々導通制
御端子を有する複数の半導体素子からなる第1および第
2のハーフブリッジインバータからなり、直流電力を交
流電力に変換する単相インバータと、この単相インバー
タの出力と交流電源と連系する連系手段と、前記ハーフ
ブリッジインバータの出力を並列に切換える切換手段
と、前記単相インバータの出力と連系する交流電源が単
相2線式交流電源のとき前記第1および第2のハーフブ
リッジインバータの電流基準を単相3線式交流電源の場
合に対し逆になるよう切換える電流基準切換手段を具備
した単相インバータ装置である。
【0019】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、2組の直流電源を直列に接続してなる直流
電源装置と、この直流電源装置に接続され、各々導通制
御端子を有する複数の半導体素子からなる第1および第
2のハーフブリッジインバータからなり、直流電力を交
流電力に変換する単相インバータと、この単相インバー
タの出力に連系する単相3線式交流電源または単相2線
式交流電源と、前記第1および第2のハーフブリッジイ
ンバータの出力電流を制御する電流制御手段と、前記単
相インバータの出力に連系する交流電源が単相2線式交
流電源のとき前記第1のハーフブリッジインバータを構
成している半導体素子の導通制御端子に与えられるパル
ス幅変調信号に従って前記第2のハーフブリッジインバ
ータを構成している半導体素子の導通制御端子に信号を
与えて前記第2のハーフブリッジインバータを駆動する
駆動手段を具備した単相インバータ装置である。
【0020】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、単相3線式
インバータ装置においてハーフブリッジインバータの出
力端子を並列に接続すると共に、ハーフブリッジインバ
ータの制御回路を切換えることにより、単相2線式交流
電源が得られる。従って、1種類のインバータで単相3
線式電源と単相2線式電源に対応できる。
【0021】請求項2に対応する発明によれば、交流電
源の電圧を検出することにより単相3線式か単相2線式
かを自動判別してハーフブリッジインバータの制御回路
を切換えることにより、1種類のインバータで単相3線
式電源と単相2線式電源に対応できる。
【0022】請求項3に対応する発明によれば、第1お
よび第2のハーフブリッジインバータの出力電流制御ル
ープを有し、かつ前記第1および第2のハーフブリッジ
インバータの電流基準を反転させると共に、パルス幅変
調キャリアの位相を反転させることにより、単相3線式
交流電源の中性点リップル電流が基本的には流れない。
【0023】請求項4に対応する発明によれば、第1お
よび第2のハーフブリッジインバータの出力電流制御ル
ープを有し、かつ第1および第2のハーフブリッジイン
バータの電流基準を同相とし電流検出極性を反転し、パ
ルス幅変調キャリアを同相とし、ハーフブリッジインバ
ータを構成している半導体素子の駆動ロジックを反転す
ることにより、3線式の中性点リップル電流が基本的に
は流れないようになる。
【0024】請求項5に対応する発明によれば、単相イ
ンバータの出力と連系する交流電源が単相2線式交流電
源のとき第1および第2のハーフブリッジインバータの
電流基準を単相3線式交流電源の場合に対し逆になるよ
う切換えることにより、ハーフブリッジインバータの出
力のリップル電流を減少させることができる。
【0025】請求項6に対応する発明によれば、単相3
線式交流電源を構成する第1および第2のハーフブリッ
ジインバータの出力電流制御ループを有し、第1および
第2のハーフブリッジインバータの電流基準を反転しパ
ルス幅変調信号を得て前記ハーフブリッジインバータを
構成している半導体素子を駆動し、単相2線式交流電源
に切換えた場合は第1のハーフブリッジインバータの出
力電流制御のパルス幅変調信号により第2のハーフブリ
ッジインバータのパルス幅変調信号を得ることができ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明するが、ここでは図6と同一部分に同一符号を付
し、図6と異なる点を主として説明する。 (第1実施例)図1は本発明の第1実施例を示す回路図
である。この実施例は、2組のハーフブリッジからなる
インバータの出力端子を切換えられるようにするため、
切換手段例えば切換回路32と切換接点33からなるも
のと、電圧検出手段例えば計器用変圧器18a,18b
と、判別手段例えば判別回路35を設けたものである。
【0027】すなわち、切換接点33は、極性反転回路
22と電流制御用増幅器21の接続点と、掛算器19と
電流制御用増幅器20の接続点間に設け、共通端子cを
増幅器21の入力側に接続し、端子aを極性反転回路2
2の出力側に接続し、端子bを増幅器20の入力側に接
続する。計器用変圧器18a,18bは、この一次側が
単相交流電源13,14の各相の接続線と接続し、その
二次側は判別回路35に接続し、変圧器18a,18b
により検出される交流電源13,14の線間電圧を、判
別回路35に供給する。判別回路35は、交流電源1
3,14が単相3線式交流電源か単相2線式交流電源か
を自動的に判別する。切換回路32は、判別回路35の
判別結果に応じて切換接点33の端子a,bのいずれか
に切換え指令を出力もので、具体的には判別回路35が
単相3線式交流電源と判別したしたときには、端子a側
に切換える指令を出力し、また判別回路35が単相2線
式交流電源と判別したしたときには、端子b側に切換え
る指令を出力する。
【0028】インバータの出力端子R1 ,R2 と、交流
電源13,14の端子R3 ,R4 は、図の実線に示すよ
うにR1 とR3 およびR2 とR4 を接続することにより
単相3線式交流電源としたり、またはこの状態でさらに
破線で示すようにR3 とR2が接続することにより単相
2線式交流電源にすることができるようになっている。
単相3線式交流電源13,14の線間電圧を、それぞれ
2組の変圧器18a,18bにより検出するように接続
する。変圧器18a,18bにより検出された電圧V
1 ,V2 を判別回路35に入力し、ここで単相3線式交
流電源か単相2線式交流電源かを自動的に判別する。そ
して、判別回路35により切換回路32を介して切換接
点33を3線式の場合はa側に2線式の場合はb側に切
換える。
【0029】電流基準I1 * がb点に、I2 * がa点に
接続され、切換接点33により位相が180°異った電
流基準が増幅器21に入力されるようになっている。一
方PWMのキャリア信号V23は極性反転回路34を介し
てV23と180度位相の異なるキャリア信号を比較器2
5に入力するよう構成してある。
【0030】次に以上のように構成された第1実施例の
作用効果について、図2の波形図および図3の波形図を
参照して説明する。始めに、インバータの出力端子R1
と交流電源13の端子R3 とを接続し、インバータ出力
端子R2 と交流電源14の端子R4 とを接続した単相3
線式インバータの動作につい説明する。
【0031】単相3線式の場合、変圧器18aの電圧V
1 と変圧器18bの電圧V2 は逆位相となるので、これ
を判別回路35が自動的に単相3線式と判明するので、
切換回路32を対して切換指令が与えられ、切換接点3
3がa側に切換えられる。
【0032】この場合の動作波形を図2に示しており、
ハーフブリッジの出力電圧V01,ハーフブリッジの出力
電流I9 は図7と全く同じである。電流基準I2 * (I
1 * と180度位相差)とインバータ出力電流I10を比
較増幅したV21と三角波キャリア信号V23を極性反転回
路34を介して出力したV34とを比較したPWM信号V
25(比較器25の出力)は、PWM信号V24(比較器2
4の出力)を反転した波形となる。この信号でIGBT
5のゲート5Gを駆動すると、ハーブブリッジ出力電圧
02はV01の極性を反転した波形となり、インバータ出
力電流I10はI9 を反転した波形となる。
【0033】このため、中性線A,B間に流れる電流I
9 +I10はリップル分を含めて原理的にはゼロとなる。
次に、単相2線式交流電源となるように出力端子を接続
した場合について説明する。端子R1 とR3 を接続した
状態でインバータ出力端子R2 を破線のようにR3 に接
続すると、インバータ装置は単相2線式電源13に連系
されることになる。この場合電圧V1 ,V2 は同相とな
るので、判別回路35でこれを検出し、切換回路32に
対して切換指令を与え、切換接点33をb側に切換え
る。このため電流基準はI2 * からI1 * へ切換るので
増幅器21の出力V21はV20と同じとなり三角波V34
比較したPWM信号は図3で示すV25となる。よってハ
ーフブリッジ出力電圧V02は図2のV01の波形をPWM
キャリア波形で180度シフトした波形となり、インバ
ータ出力電流I10も図2のI9 に比してリップル電流が
(キャリア周波数の)180度シフトした波形となって
いる。
【0034】このためフィルタコンデンサ11,12に
流れるリップル電流は図2のI9 と図3のI10のリップ
ルの和となるので非常に小さな値となる。以上説明した
ように、本発明の第1実施例によれば単相3線式交流電
源用と単相2線式交流電源用(日本において現在も広く
使用されている)のインバータを共通化でき、これによ
りユーザ側で自由に使い分けすることができるので在庫
管理がしやすく量産効果が期待でき結果的に経済的な単
相インバータ装置を提供することができる。
【0035】さらに、単相3線式の場合は中性線A,B
には原理的にはリップル電流が流れず、単相2線式の場
合は、コンデンサや中性線に流れるリップルを極小化す
ることができ信頼性を高めることができる。
【0036】(第2実施例)図4はこの一部を示す回路
図であり、図1の実施例と異なる点は、判別回路35、
切換回路32、極性反転回路34を省略し、手動切換ス
イッチ331を新たに設けたものである。すなわち、比
較器24と駆動回路26の接続点に、手動切換スイッチ
331の端子bを接続し、端子aを比較器25の出力側
に接続し、共通端子cを駆動回路29の入力側とロジッ
クインバータ30の入力側の接続点に接続したものであ
る。これ以外の点は、図1と同一構成となっている。
【0037】このように構成することにより、インバー
タと交流電源13,14の接続状態が単相3線式交流電
源の場合には、手動切換スイッチ331を手動で端子a
側に切換え、また単相2線式交流電源の場合には、手動
切換スイッチ331を手動で端子b側に切換えればよ
い。手動切換スイッチ331を端子b側に切換えれば、
IGBT5,IGBT6からなるハーフブリッジは、I
GBT3,IGBT4からなるハーフブリッジと全く同
じ動作することになり、IGBT5,IGBT6、リア
クトル8、コンデンサ12の回路からなるハーフブリッ
ジインバータが並列動作することになる。
【0038】図1の実施例は、自動的に行なわれるに対
し、図4は手動で行なう点のみが異なる。また、この場
合、図1の極性反転回路34が省略されているため、中
性線A,Bに流れるリップル電流が図1の実施例に比べ
増加するが、実用上全く同様に動作する。図4の三角波
発生器23の出力であるキャリア周波数の三角波は、図
1の実施例とは異なり、同相であっても、図1と同じあ
る。
【0039】(第3実施例)図5はこの一部を示す回路
図であり、図1の実施例と異なる点は、判別回路35、
切換回路32、極性反転回路34を省略し、手動切換ス
イッチ331,38、極性反転回路341、ロジックイ
ンバータ36を新たに設けたものである。すなわち、比
較器25の出力側に手動切換スイッチ331の端子bを
接続し、駆動回路29の入力側とロジックインバータ3
0の入力側の接続点にの出力側に接続し、共通端子cを
駆動回路29の入力側とロジックインバータ30の入力
側の接続点に手動切換スイッチ331の共通端子cを接
続し、手動切換スイッチ331の端子aにロジックイン
バータ36を介して比較器25の出力側に接続する。ま
た、増幅器21の入力の一つである図1の電流検出器1
0からの検出電流I10が入力される側に、極性反転回路
341と手動切換スイッチ38を設けたものである。こ
の場合、手動切換スイッチ38の共通端子cは増幅器2
1の入力側に接続し、端子aを極性反転回路341の出
力側に接続し、かつ端子bを電流検出器10側に接続し
たものである。これ以外の点は、図1と同一構成となっ
ている。
【0040】このような構成のものにおいて、単相3線
式交流電源の場合は切換スイッチ331を端子a側に切
換え、比較器25の出力V25をロジックインバータ36
を介して反転した極性でIGBT5のゲート5GとIG
BT6のゲート6Gを動作させる。すると図1でV01
02に極性のみ反転したインバータ出力となり図2のV
01とV02と同じ波形となる。
【0041】この時電流方向も反転するので、電流信号
10を極性反転回路341を介して切換スイッチ38を
端子a側に切換える必要がある。図5の構成において、
単相2線式交流電源の場合は、スイッチ331,スイッ
チ38共に端子b側に切換えることによって2組のハー
フブリッジインバータは全く同じ制御回路により並列制
御されることになる。
【0042】(変形例)以上述べた実施例では、系統連
系インバータの単相3線式と単相2線式への適用につい
て説明したが、インバータの出力電圧を制御する電圧制
御ループを設けることにより独立形のインバータの単相
3線式と単相2線式への適用も同じ原理で適用できるこ
とは説明するまでもない。また、ハーフブリッジインバ
ータを構成する半導体素子として、IGBTを使用した
場合について説明したが、これに限らず、導通制御端子
を有する半導体素子ならばなんでもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、1種類のインバータで
単相3線式電源と単相2線式電源に対応でき、しかも、
いづれの場合でも中性線に流れる高周波電流が少い単相
インバータ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単相インバータ装置の第1実施例を示
す回路図。
【図2】図1の動作を説明するためのタイムチャート。
【図3】図1の動作を説明するためのタイムチャート。
【図4】本発明の第2実施例を示す回路図。
【図5】本発明の第3実施例を示す回路図。
【図6】従来の単相3線式の系統連系インバータの回路
図。
【図7】図6の動作を説明するためのタイムチャート。
【符号の説明】 1,2…直流電源、3,4,5,6…IGBT、7,8
…リアクトル、9,10…電流検出器、11,12…コ
ンデンサ、13,14…交流電源、15…電圧検出器、
16…電圧基準、17,20,21…増幅器、18…変
圧器、19…掛算器、22…極性反転回路、23…三角
波発生器、24,25…比較器、26,28…駆動回
路、27,30…ロジックインバータ、29,30…駆
動回路、32…切換回路、33…切換接点、34…極性
反転回路、35…3線式,2線式判別回路、36…ロジ
ックインバータ、38…切換スイッチ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2組の直流電源を直列に接続してなる直
    流電源装置と、 この直流電源装置に接続され、各々導通制御端子を有す
    る複数の半導体素子からなる第1および第2のハーフブ
    リッジインバータからなり、直流電力を交流電力に変換
    する単相インバータと、 前記ハーフブリッジインバータの出力端子を接続換えす
    ることにより単相3線式交流電源と単相2線式交流電源
    のいずれかに切換える切換手段と、 この切換手段の切換えにより単相3線式交流電源のとき
    前記第1および第2のハーフブリッジインバータの一方
    の出力位相を180度切換える位相制御手段と、を具備
    したことを特徴とする単相インバータ装置。
  2. 【請求項2】 2組の直流電源を直列に接続してなる直
    流電源装置と、 この直流電源装置に接続され、各々導通制御端子を有す
    る複数の半導体素子からなる第1および第2のハーフブ
    リッジインバータからなり、直流電力を交流電力に変換
    する単相インバータと、 この単相インバータの出力と交流電源と連系する連系手
    段と、 この連系手段により連系される交流電源が単相3線式の
    ときの各線間電圧を検出する電圧検出手段と、 この電圧検出手段で検出された電圧により連系する交流
    電源が単相3線式電源か単相2線式電源かを判別する判
    別手段と、 この判別手段により前記第1および第2のハーフブリッ
    ジインバータの制御回路を切換える切換手段と、 を具備したことを特徴とする単相インバータ装置。
  3. 【請求項3】 2組の直流電源を直列に接続してなる直
    流電源装置と、 この直流電源装置に接続され、各々導通制御端子を有す
    る複数の半導体素子からなる第1および第2のハーフブ
    リッジインバータからなり、直流電力を交流電力に変換
    する単相インバータと、 この単相インバータの出力に連系する単相3線式交流電
    源と、 前記第1および第2のハーフブリッジインバータの出力
    電流を制御する電流制御手段と、 前記第1および第2のハーフブリッジインバータの電流
    基準を180度の位相差とし、前記第1および第2のハ
    ーフブリッジインバータのパルス幅変調キャリアの位相
    を180度差とする位相制御手段と、 を具備したことを特徴とする単相インバータ装置。
  4. 【請求項4】 2組の直流電源を直列に接続してなる直
    流電源装置と、 この直流電源装置に接続され、各々導通制御端子を有す
    る複数の半導体素子からなる第1および第2のハーフブ
    リッジインバータからなり、直流電力を交流電力に変換
    する単相インバータと、 この単相インバータの出力に連系する単相3線式交流電
    源と、 前記第1および第2のハーフブリッジインバータの出力
    電流を制御する電流制御手段と、 前記第1および第2のハーフブリッジインバータの電流
    基準を同位相とし、かつ前記第1および第2のハーフブ
    リッジインバータのパルス幅変調キャリアの位相を同位
    相とし、前記ハーフブリッジインバータを構成している
    半導体素子の導通制御端子に加えられる駆動信号を反転
    する信号制御手段と、 を具備したことを特徴とする単相インバータ装置。
  5. 【請求項5】 2組の直流電源を直列に接続してなる直
    流電源装置と、 この直流電源装置に接続され、各々導通制御端子を有す
    る複数の半導体素子からなる第1および第2のハーフブ
    リッジインバータからなり、直流電力を交流電力に変換
    する単相インバータと、 この単相インバータの出力と交流電源と連系する連系手
    段と、前記ハーフブリッジインバータの出力を並列に切
    換える切換手段と、 前記単相インバータの出力と連系する交流電源が単相2
    線式交流電源のとき前記第1および第2のハーフブリッ
    ジインバータの電流基準を単相3線式交流電源の場合に
    対し逆になるよう切換える電流基準切換手段と、 を具備したことを特徴とする単相インバータ装置。
  6. 【請求項6】 2組の直流電源を直列に接続してなる直
    流電源装置と、 この直流電源装置に接続され、各々導通制御端子を有す
    る複数の半導体素子からなる第1および第2のハーフブ
    リッジインバータからなり、直流電力を交流電力に変換
    する単相インバータと、 この単相インバータの出力に連系する単相3線式交流電
    源または単相2線式交流電源と、 前記第1および第2のハーフブリッジインバータの出力
    電流を制御する電流制御手段と、 前記単相インバータの出力に連系する交流電源が単相2
    線式交流電源のとき前記第1のハーフブリッジインバー
    タを構成している半導体素子の導通制御端子に与えられ
    るパルス幅変調信号に従って前記第2のハーフブリッジ
    インバータを構成している半導体素子の導通制御端子に
    信号を与えて前記第2のハーフブリッジインバータを駆
    動する駆動手段と、 を具備したことを特徴とする単相インバータ装置。
JP20734594A 1994-08-31 1994-08-31 単相インバータ装置 Expired - Fee Related JP3238015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20734594A JP3238015B2 (ja) 1994-08-31 1994-08-31 単相インバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20734594A JP3238015B2 (ja) 1994-08-31 1994-08-31 単相インバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0880060A true JPH0880060A (ja) 1996-03-22
JP3238015B2 JP3238015B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=16538204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20734594A Expired - Fee Related JP3238015B2 (ja) 1994-08-31 1994-08-31 単相インバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3238015B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09331684A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Fuji Electric Co Ltd 非絶縁形無停電電源装置
US6856497B2 (en) 2000-09-29 2005-02-15 Canon Kabushiki Kaisha System interconnection apparatus and connection method thereof
US7177168B2 (en) 2000-09-29 2007-02-13 Canon Kabushiki Kaisha Power converting apparatus and power generating apparatus
KR100919209B1 (ko) * 2007-09-14 2009-09-28 엘에스산전 주식회사 3상 풀 브릿지 인버터의 전압 변조 장치 및 방법
CN101926085A (zh) * 2008-01-24 2010-12-22 欧陆汽车系统美国有限公司 多级开关电源
JP2015077065A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 台達電子工業股▲ふん▼有限公司Delta Electronics,Inc. 太陽光起電力変換システム及びその操作方法
CN115995994A (zh) * 2022-11-04 2023-04-21 惠州市乐亿通科技有限公司 裂相三桥臂逆变电路及调制方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09331684A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Fuji Electric Co Ltd 非絶縁形無停電電源装置
US6856497B2 (en) 2000-09-29 2005-02-15 Canon Kabushiki Kaisha System interconnection apparatus and connection method thereof
US7177168B2 (en) 2000-09-29 2007-02-13 Canon Kabushiki Kaisha Power converting apparatus and power generating apparatus
US7733069B2 (en) 2000-09-29 2010-06-08 Canon Kabushiki Kaisha Power converting apparatus and power generating apparatus
KR100919209B1 (ko) * 2007-09-14 2009-09-28 엘에스산전 주식회사 3상 풀 브릿지 인버터의 전압 변조 장치 및 방법
CN101926085A (zh) * 2008-01-24 2010-12-22 欧陆汽车系统美国有限公司 多级开关电源
JP2011511609A (ja) * 2008-01-24 2011-04-07 コンティネンタル オートモーティブ システムズ ユーエス, インコーポレイティッド 多段スイッチング電源
JP2015077065A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 台達電子工業股▲ふん▼有限公司Delta Electronics,Inc. 太陽光起電力変換システム及びその操作方法
CN115995994A (zh) * 2022-11-04 2023-04-21 惠州市乐亿通科技有限公司 裂相三桥臂逆变电路及调制方法
CN115995994B (zh) * 2022-11-04 2023-07-28 惠州市乐亿通科技有限公司 裂相三桥臂逆变电路及调制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3238015B2 (ja) 2001-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI117363B (fi) Laite pulssinleveysmodulaatio (PWM) muuntimen ohjaukseen
US4507724A (en) Pulse width modulated inverter for unbalanced and variable power factor loads
JP3221828B2 (ja) 電力変換方法及び電力変換装置
EP0116706B1 (en) Control system for a voltage-type inverter
KR960003407B1 (ko) 직류교류전력 변환장치
US20050179419A1 (en) Synchronization of parallel-connected inverter units or frequency converters
EP0152796A1 (en) Control circuit for power converter apparatus
JP3316735B2 (ja) 系統連系インバータ装置
JP3588932B2 (ja) 電力変換装置とその制御方法及びこの電力変換装置を用いた無停電電源装置
JPH0815394B2 (ja) 多重結合インバータ装置の接続・制御方法
JPH0880060A (ja) 単相インバータ装置
JPH11262269A (ja) パルス幅変調形インバータ装置の制御方法
JPH0634577B2 (ja) 電源装置
JP2582920B2 (ja) 直流一交流電力変換装置
JPH0744834B2 (ja) パルス幅制御方式電力変換装置
JPH09233823A (ja) 交流−直流変換器およびその制御装置
JP3295929B2 (ja) 直流電源装置
JP3681869B2 (ja) 電圧形インバータ装置
JPH09285014A (ja) インバータ装置
JP7030070B2 (ja) 電力変換装置
JP3381590B2 (ja) サイリスタ変換装置
SU1056147A1 (ru) Регул тор тока трехфазной нагрузки
JP2913683B2 (ja) 周波数同調回路
JPH0746859A (ja) 単相3線式インバータ装置
JPH071978B2 (ja) インバ−タの欠相検出回路

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees