JPH0880038A - スイッチングレギュレータ - Google Patents
スイッチングレギュレータInfo
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- JPH0880038A JPH0880038A JP21379894A JP21379894A JPH0880038A JP H0880038 A JPH0880038 A JP H0880038A JP 21379894 A JP21379894 A JP 21379894A JP 21379894 A JP21379894 A JP 21379894A JP H0880038 A JPH0880038 A JP H0880038A
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- signal
- switching frequency
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Abstract
(57)【要約】
【目的】シールドカバーを設けずにスイッチング周波数
成分が電子機器に悪影響を及ぼすのを阻止できるように
して小型、軽量という当該スイッチングレギュレータの
長所を生かせるようにする。 【構成】出力電圧の大きさがスイッチング信号の周波数
には依存しないものにおいて、コントローラ9に対して
スイッチング周波数を複数の内のいずれか1つに切り換
えるよう要求する要求信号を出力するスイッチング周波
数切換回路10を接続し、コントローラ9は要求信号に
応答して複数のスイッチング周波数のうちから該要求信
号に対応したスイッチング周波数を有するスイッチング
信号をスイッチ4に与えてこれをオンオフ動作させる。
成分が電子機器に悪影響を及ぼすのを阻止できるように
して小型、軽量という当該スイッチングレギュレータの
長所を生かせるようにする。 【構成】出力電圧の大きさがスイッチング信号の周波数
には依存しないものにおいて、コントローラ9に対して
スイッチング周波数を複数の内のいずれか1つに切り換
えるよう要求する要求信号を出力するスイッチング周波
数切換回路10を接続し、コントローラ9は要求信号に
応答して複数のスイッチング周波数のうちから該要求信
号に対応したスイッチング周波数を有するスイッチング
信号をスイッチ4に与えてこれをオンオフ動作させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチングレギュレー
タに関する。
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来例のスイッチングレギュレータにつ
いて図7のフライバック方式の基本回路を参照して説明
する。図7のスイッチングレギュレータの回路動作は周
知であるからその詳しい説明は省略する。簡単には、こ
のスイッチングレギュレータにおいてはコントローラ9
から与えられるスイッチング信号に応答してスイッチ4
がオンオフする。これによって直流電源3とトランス2
の一次側2aとの間が断続させられる。この断続によっ
てトランス2の二次側2bには電圧が誘起する。この誘
起電圧を整流ダイオード5と平滑コンデンサ6とからな
る直流化回路7によって直流化して負荷8に供給する出
力電圧を得る。この出力電圧の大きさは、コントローラ
9から与えられるスイッチング信号に応答してオンオフ
するスイッチ4のオンオフデューティーによって決まる
ことは周知である。このオンオフデューティーとはスイ
ッチ4がオンしている時間とオフしている時間との比率
のことであり、スイッチング信号の周波数がどのように
なっても、その比率は変わらない。つまりこの種のスイ
ッチングレギュレータにおいては出力電圧の大きさはス
イッチ4のオンオフデューティーには依存するがスイッ
チング信号の周波数つまりスイッチング周波数に依存し
ない。また、その出力電圧を一定に安定させるには出力
電圧の大きさを検出し、その検出から出力電圧が一定に
保たれるようにそのオンオフデューティーを制御したス
イッチング信号をコントローラ9から出力するとよい。
いて図7のフライバック方式の基本回路を参照して説明
する。図7のスイッチングレギュレータの回路動作は周
知であるからその詳しい説明は省略する。簡単には、こ
のスイッチングレギュレータにおいてはコントローラ9
から与えられるスイッチング信号に応答してスイッチ4
がオンオフする。これによって直流電源3とトランス2
の一次側2aとの間が断続させられる。この断続によっ
てトランス2の二次側2bには電圧が誘起する。この誘
起電圧を整流ダイオード5と平滑コンデンサ6とからな
る直流化回路7によって直流化して負荷8に供給する出
力電圧を得る。この出力電圧の大きさは、コントローラ
9から与えられるスイッチング信号に応答してオンオフ
するスイッチ4のオンオフデューティーによって決まる
ことは周知である。このオンオフデューティーとはスイ
ッチ4がオンしている時間とオフしている時間との比率
のことであり、スイッチング信号の周波数がどのように
なっても、その比率は変わらない。つまりこの種のスイ
ッチングレギュレータにおいては出力電圧の大きさはス
イッチ4のオンオフデューティーには依存するがスイッ
チング信号の周波数つまりスイッチング周波数に依存し
ない。また、その出力電圧を一定に安定させるには出力
電圧の大きさを検出し、その検出から出力電圧が一定に
保たれるようにそのオンオフデューティーを制御したス
イッチング信号をコントローラ9から出力するとよい。
【0003】このようなスイッチングレギュレータにお
いては、スイッチング周波数およびその高調波だけでは
なくスイッチング周波数の微妙な揺れなどによりわずか
な側波成分が出ている。こういったスイッチング周波
数、その高調波とか側波成分はそれの周辺の電子機器に
はその動作に影響を及ぼすノイズとなってあらわれてし
まうことがあり、例えばこのスイッチングレギュレータ
の近くでラジオを聞くとそのノイズの影響で受信動作が
乱れてしまい雑音が聞こえてくるとか同様にテレビジョ
ンの画像とか音声が乱れてしまうということはよく知ら
れている。
いては、スイッチング周波数およびその高調波だけでは
なくスイッチング周波数の微妙な揺れなどによりわずか
な側波成分が出ている。こういったスイッチング周波
数、その高調波とか側波成分はそれの周辺の電子機器に
はその動作に影響を及ぼすノイズとなってあらわれてし
まうことがあり、例えばこのスイッチングレギュレータ
の近くでラジオを聞くとそのノイズの影響で受信動作が
乱れてしまい雑音が聞こえてくるとか同様にテレビジョ
ンの画像とか音声が乱れてしまうということはよく知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかるスイッチングレ
ギュレータにあってはスイッチング周波数、その高調
波、側波成分がラジオとかテレビジョンといった電子機
器の受信動作を妨害するノイズにならないようにするに
は回路方式の改良である程度の低減はできてもスイッチ
ングレギュレータ固有のものであるからゼロにはできな
い。そのため、従来ではそうしたノイズが外部に極力漏
れないようにスイッチングレギュレータ全体をシールド
カバーで覆うようにしたものがある。
ギュレータにあってはスイッチング周波数、その高調
波、側波成分がラジオとかテレビジョンといった電子機
器の受信動作を妨害するノイズにならないようにするに
は回路方式の改良である程度の低減はできてもスイッチ
ングレギュレータ固有のものであるからゼロにはできな
い。そのため、従来ではそうしたノイズが外部に極力漏
れないようにスイッチングレギュレータ全体をシールド
カバーで覆うようにしたものがある。
【0005】しかし、このようなシールドカバーでのノ
イズ漏洩防止では、その漏洩防止の効果を高めるには大
型でしかも厚肉のものが必要となるから、スイッチング
レギュレータが例えばシリーズレギュレータに比較した
場合の小型、軽量という長所が大きく損なわれてしまう
という課題がある。
イズ漏洩防止では、その漏洩防止の効果を高めるには大
型でしかも厚肉のものが必要となるから、スイッチング
レギュレータが例えばシリーズレギュレータに比較した
場合の小型、軽量という長所が大きく損なわれてしまう
という課題がある。
【0006】本発明では、スイッチング信号が有するス
イッチング周波数、その高調波、あるいはその側波とい
った各周波数成分がスイッチングレギュレータ周辺のラ
ジオとかテレビジョン等の電子機器の受信動作に影響を
及ぼすノイズの漏洩防止のためのシールドカバーを設け
なくても、それら電子機器の受信動作が妨害されずに済
むようにして小型、軽量という長所が損なわれないよう
にして前記課題を解決したスイッチングレギュレータを
提供することを目的としている。
イッチング周波数、その高調波、あるいはその側波とい
った各周波数成分がスイッチングレギュレータ周辺のラ
ジオとかテレビジョン等の電子機器の受信動作に影響を
及ぼすノイズの漏洩防止のためのシールドカバーを設け
なくても、それら電子機器の受信動作が妨害されずに済
むようにして小型、軽量という長所が損なわれないよう
にして前記課題を解決したスイッチングレギュレータを
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明のスイッチングレギュレータにおいて
は、直流電源に並列に一次側が接続されたトランスと、
前記トランスの一次側と前記直流電源との間に接続され
てスイッチング信号に応答してオンオフすることによっ
て該直流電源と該一次側との間を電気的に断続するスイ
ッチ手段と、前記スイッチング信号を出力して前記スイ
ッチ手段のオンオフ動作を制御するコントローラと、前
記トランスの二次側に誘起された電圧を直流化して出力
電圧を出力する直流化回路とを備え、前記出力電圧の大
きさがスイッチング信号の周波数(スイッチング周波
数)には依存しないスイッチングレギュレータにおい
て、前記コントローラに対して前記スイッチング周波数
を複数の内のいずれか1つに切り換えるよう要求する要
求信号を出力するスイッチング周波数切換回路を接続
し、前記コントローラは前記要求信号に応答して複数の
スイッチング周波数のうちから該要求信号に対応したス
イッチング周波数を有するスイッチング信号を前記スイ
ッチ手段に与えるように構成したことを特徴としてい
る。
るために、本発明のスイッチングレギュレータにおいて
は、直流電源に並列に一次側が接続されたトランスと、
前記トランスの一次側と前記直流電源との間に接続され
てスイッチング信号に応答してオンオフすることによっ
て該直流電源と該一次側との間を電気的に断続するスイ
ッチ手段と、前記スイッチング信号を出力して前記スイ
ッチ手段のオンオフ動作を制御するコントローラと、前
記トランスの二次側に誘起された電圧を直流化して出力
電圧を出力する直流化回路とを備え、前記出力電圧の大
きさがスイッチング信号の周波数(スイッチング周波
数)には依存しないスイッチングレギュレータにおい
て、前記コントローラに対して前記スイッチング周波数
を複数の内のいずれか1つに切り換えるよう要求する要
求信号を出力するスイッチング周波数切換回路を接続
し、前記コントローラは前記要求信号に応答して複数の
スイッチング周波数のうちから該要求信号に対応したス
イッチング周波数を有するスイッチング信号を前記スイ
ッチ手段に与えるように構成したことを特徴としてい
る。
【0008】本発明は、請求項1の構成において、前記
複数のスイッチング周波数の最小公倍数が、電子機器の
動作周波数帯域外に設定されていることを特徴とするこ
ともできる。
複数のスイッチング周波数の最小公倍数が、電子機器の
動作周波数帯域外に設定されていることを特徴とするこ
ともできる。
【0009】本発明は、請求項1の構成において、前記
スイッチング周波数切換回路が、外部操作で前記要求信
号を選択して前記コントローラに出力するものであるこ
とを特徴とすることもできる。
スイッチング周波数切換回路が、外部操作で前記要求信
号を選択して前記コントローラに出力するものであるこ
とを特徴とすることもできる。
【0010】本発明は、請求項1の構成において、前記
スイッチング周波数切換回路が、電子機器搭載のマイク
ロコンピュータで構成されており、該マイクロコンピュ
ータはローレベルとハイレベルの組み合わせからなる状
態信号を前記要求信号として選択して前記コントローラ
に出力することを特徴とすることもできる。
スイッチング周波数切換回路が、電子機器搭載のマイク
ロコンピュータで構成されており、該マイクロコンピュ
ータはローレベルとハイレベルの組み合わせからなる状
態信号を前記要求信号として選択して前記コントローラ
に出力することを特徴とすることもできる。
【0011】
【作用】本発明によれば、スイッチング周波数切換回路
からの要求信号に応答してコントローラが複数のスイッ
チング周波数の内のいずれか1つに切り換え動作し、そ
の切り換えたスイッチング周波数を有する信号でもって
スイッチ手段をオンオフさせることができるから、いず
れか1つのスイッチング周波数の信号でスイッチ手段が
動作しているときに、そのスイッチング周波数、その高
調波あるいはその側波成分がその周囲のラジオとかテレ
ビとかその他の電子機器の動作に対してのノイズとなる
場合には、他のスイッチング周波数の信号に切り換える
ことで、電子機器の動作に対するノイズにならないよう
にできるから、それら電子機器の動作を良好な状態に保
たせることができる。
からの要求信号に応答してコントローラが複数のスイッ
チング周波数の内のいずれか1つに切り換え動作し、そ
の切り換えたスイッチング周波数を有する信号でもって
スイッチ手段をオンオフさせることができるから、いず
れか1つのスイッチング周波数の信号でスイッチ手段が
動作しているときに、そのスイッチング周波数、その高
調波あるいはその側波成分がその周囲のラジオとかテレ
ビとかその他の電子機器の動作に対してのノイズとなる
場合には、他のスイッチング周波数の信号に切り換える
ことで、電子機器の動作に対するノイズにならないよう
にできるから、それら電子機器の動作を良好な状態に保
たせることができる。
【0012】本発明は、請求項2のように上記構成にお
いて、複数のスイッチング周波数の最小公倍数を電子機
器の動作周波数帯域外に設定した場合にはいずれか1つ
のスイッチング周波数の信号ではその電子機器の動作に
影響があるために、このスイッチング周波数とは最小公
倍数の関係にある他のスイッチング周波数の信号を選択
した場合に、当該電子機器の動作周波数帯域内のすべて
の周波数は選択した当該他のスイッチング周波数の整数
倍ではなくなり、当該電子機器の動作を他のスイッチン
グ周波数の信号に選択して良好な動作状態に保たせるこ
とができる。
いて、複数のスイッチング周波数の最小公倍数を電子機
器の動作周波数帯域外に設定した場合にはいずれか1つ
のスイッチング周波数の信号ではその電子機器の動作に
影響があるために、このスイッチング周波数とは最小公
倍数の関係にある他のスイッチング周波数の信号を選択
した場合に、当該電子機器の動作周波数帯域内のすべて
の周波数は選択した当該他のスイッチング周波数の整数
倍ではなくなり、当該電子機器の動作を他のスイッチン
グ周波数の信号に選択して良好な動作状態に保たせるこ
とができる。
【0013】本発明は、請求項3のように上記構成にお
いて、前記スイッチング周波数切換回路が、外部操作で
前記要求信号を選択して前記コントローラに出力するよ
うに構成した場合には、電子機器の動作がそのスイッチ
ングレギュレータから発生する周波数成分の影響を受け
ている場合には操作者が手動で任意に他のスイッチング
周波数に切り換えてその影響をなくすように操作でき
る。
いて、前記スイッチング周波数切換回路が、外部操作で
前記要求信号を選択して前記コントローラに出力するよ
うに構成した場合には、電子機器の動作がそのスイッチ
ングレギュレータから発生する周波数成分の影響を受け
ている場合には操作者が手動で任意に他のスイッチング
周波数に切り換えてその影響をなくすように操作でき
る。
【0014】本発明は、請求項4のように上記構成にお
いて、前記スイッチング周波数切換回路が、電子機器搭
載のマイクロコンピュータで構成されており、該マイク
ロコンピュータはローレベルとハイレベルの組み合わせ
からなる状態信号を前記要求信号として選択して前記コ
ントローラに出力するように構成した場合には、マイク
ロコンピュータによって当該電子機器がそのスイッチン
グ周波数の影響でその動作に影響を及ぼしていると判断
させて他のスイッチング周波数に自動的に切り換えさせ
ることができ、操作者は手動で操作する必要がなくな
る。
いて、前記スイッチング周波数切換回路が、電子機器搭
載のマイクロコンピュータで構成されており、該マイク
ロコンピュータはローレベルとハイレベルの組み合わせ
からなる状態信号を前記要求信号として選択して前記コ
ントローラに出力するように構成した場合には、マイク
ロコンピュータによって当該電子機器がそのスイッチン
グ周波数の影響でその動作に影響を及ぼしていると判断
させて他のスイッチング周波数に自動的に切り換えさせ
ることができ、操作者は手動で操作する必要がなくな
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
細に説明する。
【0016】図1は本発明の実施例に従うスイッチング
レギュレータの回路図であり、同図を参照して、この実
施例のスイッチングレギュレータ1はフライバック方式
の基本的な構成のものである。スイッチングレギュレー
タ1においては、トランス2を備えている。このトラン
ス2の一次側2aは直流電源3に対してトランジスタ等
の電子的手段で構成されるスイッチ4を介して並列に接
続され、また、トランス2の二次側2bは整流ダイオー
ド5と平滑コンデンサ6とからなる直流化回路7を介し
て負荷8に並列に接続されている。このフライバック方
式のスイッチングレギュレータ1の基本動作は周知であ
るが、簡単にはスイッチ4のオンオフに伴う直流電源3
に対するトランス2の一次側2aの断続によってその二
次側2bに誘起された電圧を直流化回路7で直流化し、
その直流化電圧を負荷8に出力電圧として供給するよう
になっている。
レギュレータの回路図であり、同図を参照して、この実
施例のスイッチングレギュレータ1はフライバック方式
の基本的な構成のものである。スイッチングレギュレー
タ1においては、トランス2を備えている。このトラン
ス2の一次側2aは直流電源3に対してトランジスタ等
の電子的手段で構成されるスイッチ4を介して並列に接
続され、また、トランス2の二次側2bは整流ダイオー
ド5と平滑コンデンサ6とからなる直流化回路7を介し
て負荷8に並列に接続されている。このフライバック方
式のスイッチングレギュレータ1の基本動作は周知であ
るが、簡単にはスイッチ4のオンオフに伴う直流電源3
に対するトランス2の一次側2aの断続によってその二
次側2bに誘起された電圧を直流化回路7で直流化し、
その直流化電圧を負荷8に出力電圧として供給するよう
になっている。
【0017】このように、スイッチ4はコントローラ9
からのスイッチング信号によってオンオフされ、これに
よってトランス2の一次側2aは直流電源3に対して断
続され、この断続によってその二次側2bに誘起される
電圧を直流化して負荷8には周知の動作に従って直流の
出力電圧が供給されるわけであるが、スイッチ4のオン
オフデューティーつまりスイッチ4をオンにさせている
時間とオフにさせている時間との比率を例えばスイッチ
ング信号がパルス信号であればハイレベルのパルス幅と
ローレベルのパルス幅とを制御して負荷8に供給する出
力電圧の大きさを制御するようになっている。
からのスイッチング信号によってオンオフされ、これに
よってトランス2の一次側2aは直流電源3に対して断
続され、この断続によってその二次側2bに誘起される
電圧を直流化して負荷8には周知の動作に従って直流の
出力電圧が供給されるわけであるが、スイッチ4のオン
オフデューティーつまりスイッチ4をオンにさせている
時間とオフにさせている時間との比率を例えばスイッチ
ング信号がパルス信号であればハイレベルのパルス幅と
ローレベルのパルス幅とを制御して負荷8に供給する出
力電圧の大きさを制御するようになっている。
【0018】このように上記スイッチングレギュレータ
1の出力電圧の大きさは、通常、スイッチ4のオンオフ
デューティーに依存して決定されるものであり、スイッ
チング信号の周波数すなわちスイッチング周波数には依
存しない。したがって、コントローラ9からのスイッチ
ング信号の周波数が変化しても、そのことによってスイ
ッチングレギュレータの出力電圧の大きさは変化しな
い。
1の出力電圧の大きさは、通常、スイッチ4のオンオフ
デューティーに依存して決定されるものであり、スイッ
チング信号の周波数すなわちスイッチング周波数には依
存しない。したがって、コントローラ9からのスイッチ
ング信号の周波数が変化しても、そのことによってスイ
ッチングレギュレータの出力電圧の大きさは変化しな
い。
【0019】上記スイッチングレギュレータ1におい
て、本実施例ではコントローラ9に接続されたスイッチ
ング周波数切換回路10を備えている。このスイッチン
グ周波数切換回路10は、コントローラ9に対してスイ
ッチング周波数の切り換えを要求する要求信号を出力す
るようになっている。コントローラ9はこの要求信号に
応答してスイッチング周波数を複数段に切り換えるよう
になっている。この場合、それら複数のスイッチング周
波数は、それらの最小公倍数が電子機器の動作周波数帯
域外になるように設定されている。こうすれば、いずれ
か任意のスイッチング周波数を有するスイッチング信号
でこのスイッチングレギュレータ1が動作している場合
に、そのスイッチング周波数およびそれに関連する周波
数である高調波成分とか側波成分とかが電子機器の動作
に影響がある場合は、スイッチング周波数切換回路10
からの要求信号に応答してコントローラ9が他のスイッ
チング周波数に切り換えるのであるが、当該他のスイッ
チング周波数はその電子機器の動作周波数の帯域内では
それの整数倍ではないから、電子機器はその動作周波数
帯域内では切り換えた当該他のスイッチング周波数の影
響をうけることなく動作できることになる。具体的に例
えばコントローラ9がスイッチング周波数切換回路10
からの要求信号に応答してスイッチング周波数が19
0、230、290kHzの3つに切り換えられる場合
に、その電子機器が例えばAMラジオであればその受信
帯域である522kHz〜1629kHzの間でスイッ
チング周波数、その高調波、その側波成分がノイズとな
ってその受信動作を妨害してしまうのを防止するために
各スイッチング周波数の最小公倍数はAMラジオの受信
周波数の帯域外である127MHzとなり、その受信帯
域外つまり1629kHzより大きくなるように設定さ
れる。このように設定すれば、いずれか任意のスイッチ
ング周波数に切り換えてもそのスイッチング周波数の最
小公倍数が上記受信帯域外になり、その帯域内のすべて
の周波数は各スイッチング周波数のうち少なくともいず
れか1つのスイッチング周波数の整数倍でなくなる。そ
の結果、AMラジオの受信妨害を排除できる。例えば、
スイッチングレギュレータが230kHzのスイッチン
グ周波数で動作させているときに、このスイッチングレ
ギュレータの近くで690kHzのラジオ放送を受信し
ているときは、スイッチング周波数切換回路10から2
90kHzのスイッチング周波数に切り換えるための要
求信号をコントローラ9に出力する。そうすると、コン
トローラ9はスイッチ4に対して290kHzのスイッ
チング周波数でこれをオンオフさせるから、そのラジオ
放送を受信しているラジオに対しては受信周波数帯域内
のすべての受信周波数に対してはそのスイッチング周波
数は何等のノイズにはならなくなる。
て、本実施例ではコントローラ9に接続されたスイッチ
ング周波数切換回路10を備えている。このスイッチン
グ周波数切換回路10は、コントローラ9に対してスイ
ッチング周波数の切り換えを要求する要求信号を出力す
るようになっている。コントローラ9はこの要求信号に
応答してスイッチング周波数を複数段に切り換えるよう
になっている。この場合、それら複数のスイッチング周
波数は、それらの最小公倍数が電子機器の動作周波数帯
域外になるように設定されている。こうすれば、いずれ
か任意のスイッチング周波数を有するスイッチング信号
でこのスイッチングレギュレータ1が動作している場合
に、そのスイッチング周波数およびそれに関連する周波
数である高調波成分とか側波成分とかが電子機器の動作
に影響がある場合は、スイッチング周波数切換回路10
からの要求信号に応答してコントローラ9が他のスイッ
チング周波数に切り換えるのであるが、当該他のスイッ
チング周波数はその電子機器の動作周波数の帯域内では
それの整数倍ではないから、電子機器はその動作周波数
帯域内では切り換えた当該他のスイッチング周波数の影
響をうけることなく動作できることになる。具体的に例
えばコントローラ9がスイッチング周波数切換回路10
からの要求信号に応答してスイッチング周波数が19
0、230、290kHzの3つに切り換えられる場合
に、その電子機器が例えばAMラジオであればその受信
帯域である522kHz〜1629kHzの間でスイッ
チング周波数、その高調波、その側波成分がノイズとな
ってその受信動作を妨害してしまうのを防止するために
各スイッチング周波数の最小公倍数はAMラジオの受信
周波数の帯域外である127MHzとなり、その受信帯
域外つまり1629kHzより大きくなるように設定さ
れる。このように設定すれば、いずれか任意のスイッチ
ング周波数に切り換えてもそのスイッチング周波数の最
小公倍数が上記受信帯域外になり、その帯域内のすべて
の周波数は各スイッチング周波数のうち少なくともいず
れか1つのスイッチング周波数の整数倍でなくなる。そ
の結果、AMラジオの受信妨害を排除できる。例えば、
スイッチングレギュレータが230kHzのスイッチン
グ周波数で動作させているときに、このスイッチングレ
ギュレータの近くで690kHzのラジオ放送を受信し
ているときは、スイッチング周波数切換回路10から2
90kHzのスイッチング周波数に切り換えるための要
求信号をコントローラ9に出力する。そうすると、コン
トローラ9はスイッチ4に対して290kHzのスイッ
チング周波数でこれをオンオフさせるから、そのラジオ
放送を受信しているラジオに対しては受信周波数帯域内
のすべての受信周波数に対してはそのスイッチング周波
数は何等のノイズにはならなくなる。
【0020】次に、図1のスイッチングレギュレータの
スイッチング周波数切換回路の具体例を図2(a)〜
(d)を参照して説明する。図2(a)のスイッチング
周波数切換回路10は外部操作でスイッチング周波数の
選択を可能にするためのスイッチング周波数選択スイッ
チ11を備えている。このスイッチング周波数選択スイ
ッチ11は前記3段のスイッチング周波数に合わせてそ
れぞれ190kHzのスイッチング周波数に対応する第
1の個別接点11aと、230kHzのスイッチング周
波数に対応する第2の個別接点11bと、290kHz
のスイッチング周波数に対応する第3の個別接点11c
と、これら個別接点間をスイッチング周波数の選択に対
応させて移動する可動接点11dとを有している。各個
別接点11a〜11cはそれぞれ同じ抵抗値Raを有す
る抵抗12〜14を介して電源に接続され、この可動接
点11dと接地との間には抵抗値Rbの抵抗15(ただ
し、Ra》Rb)が接続されている。各個別接点11a
〜11cはそれぞれコントローラ9の入力部イ,ロ,ハ
に個別に対応して接続されている。コントローラ9はそ
の入力部の入力インピーダンスZinがZin》Raの
関係にあるため、可動接点11dに接続されていない個
別接点に対応する入力部の電位がハイレベルになり、可
動接点11dが接続された個別接点に対応する入力部の
電位がローレベルになる。したがって、コントローラ9
は可動接点11dが例えば図示のように第1の個別接点
11aに接続されると、その入力部イの電位がローレベ
ルになり、スイッチング周波数が190kHzに選択さ
れたと検知することができる。なお、スイッチング周波
数の切り換えの数は実施例では3つであったが、この数
は任意に増減できる。
スイッチング周波数切換回路の具体例を図2(a)〜
(d)を参照して説明する。図2(a)のスイッチング
周波数切換回路10は外部操作でスイッチング周波数の
選択を可能にするためのスイッチング周波数選択スイッ
チ11を備えている。このスイッチング周波数選択スイ
ッチ11は前記3段のスイッチング周波数に合わせてそ
れぞれ190kHzのスイッチング周波数に対応する第
1の個別接点11aと、230kHzのスイッチング周
波数に対応する第2の個別接点11bと、290kHz
のスイッチング周波数に対応する第3の個別接点11c
と、これら個別接点間をスイッチング周波数の選択に対
応させて移動する可動接点11dとを有している。各個
別接点11a〜11cはそれぞれ同じ抵抗値Raを有す
る抵抗12〜14を介して電源に接続され、この可動接
点11dと接地との間には抵抗値Rbの抵抗15(ただ
し、Ra》Rb)が接続されている。各個別接点11a
〜11cはそれぞれコントローラ9の入力部イ,ロ,ハ
に個別に対応して接続されている。コントローラ9はそ
の入力部の入力インピーダンスZinがZin》Raの
関係にあるため、可動接点11dに接続されていない個
別接点に対応する入力部の電位がハイレベルになり、可
動接点11dが接続された個別接点に対応する入力部の
電位がローレベルになる。したがって、コントローラ9
は可動接点11dが例えば図示のように第1の個別接点
11aに接続されると、その入力部イの電位がローレベ
ルになり、スイッチング周波数が190kHzに選択さ
れたと検知することができる。なお、スイッチング周波
数の切り換えの数は実施例では3つであったが、この数
は任意に増減できる。
【0021】したがって、図示のようにスイッチング周
波数選択スイッチ11の可動接点11dを第1の個別接
点11aに接続して、スイッチングレギュレータを使用
中に、それから出されるノイズが周囲の電子機器例えば
ラジオの受信動作に悪影響を及ぼしそのラジオからノイ
ズが出ているときは、その可動接点11dを第2の個別
接点11bに接続することで、ラジオからノイズが出な
いようにすることができる。
波数選択スイッチ11の可動接点11dを第1の個別接
点11aに接続して、スイッチングレギュレータを使用
中に、それから出されるノイズが周囲の電子機器例えば
ラジオの受信動作に悪影響を及ぼしそのラジオからノイ
ズが出ているときは、その可動接点11dを第2の個別
接点11bに接続することで、ラジオからノイズが出な
いようにすることができる。
【0022】ここで、コントローラ9は図2(b)を参
照して説明するように内部に3つの発振回路9a,9
b,9cを具備し、第1の発振回路9aは入力部イを有
しかつこの入力部イの電位がローレベルのときに190
kHzで発振し、第2の発振回路9bは入力部ロを有し
かつこの入力部ロの電位がローレベルのときに230k
Hzで発振し、第3の発振回路9cは入力部ハを有しか
つこの入力部ハの電位がローレベルのときに発振し、そ
れら各発振回路の出力であるスイッチング信号によって
スイッチ4がオンオフ駆動されるようになっている。
照して説明するように内部に3つの発振回路9a,9
b,9cを具備し、第1の発振回路9aは入力部イを有
しかつこの入力部イの電位がローレベルのときに190
kHzで発振し、第2の発振回路9bは入力部ロを有し
かつこの入力部ロの電位がローレベルのときに230k
Hzで発振し、第3の発振回路9cは入力部ハを有しか
つこの入力部ハの電位がローレベルのときに発振し、そ
れら各発振回路の出力であるスイッチング信号によって
スイッチ4がオンオフ駆動されるようになっている。
【0023】次に図2(c)について説明する。この図
ではスイッチング周波数切換回路がシンセサイザーチュ
ーナに搭載されたマイクロコンピュータ10であり、コ
ントローラ9は2つの入力部a,bを有し、その入力部
a,bはマイクロコンピュータ10とは2つのデータラ
インD0,D1に個別に対応して接続されている。そし
て、マイクロコンピュータ10からはコントローラ9の
各入力部a,bにはそれぞれデータラインD0,D1を
介してハイレベル信号とローレベル信号との組み合わせ
データが与えられる。そして、コントローラ9の入力部
a,bに共にハイレベルとなる組み合わせの状態1のデ
ータが与えられると190kHzのスイッチング周波
数、入力部aがハイレベルで入力部bがローレベルの組
み合わせの状態2のデータが与えられると230kHz
のスイッチング周波数、入力部aがローレベルで入力部
bがハイレベルの組み合わせの状態3のデータが与えら
れると290kHzのスイッチング周波数がそれぞれ選
択される。スイッチングレギュレータから出されるノイ
ズによって悪影響を及ぼされる電子機器として例えばそ
のマイクロコンピュータを搭載したシンセサイザチュー
ナを例にとると、そのシンセサイザチューナのマイクロ
コンピュータ10が入力部aがローレベルで入力部bが
ハイレベルの組み合わせの状態2のとき、690kHz
のラジオ放送を受信しようしたとき、690kHzは2
30kHzの3倍であるから、マイクロコンピュータは
スイッチングレギュレータのスイッチング周波数が23
0kHzのままではノイズによってシンセサイザチュー
ナの受信動作に悪影響があると判断し、入力部aをハイ
レベル、入力部bをローレベルとする組み合わせの状態
3としスイッチング周波数を290kHzにしてから、
ラジオの受信周波数を690kHzに切り換えればノイ
ズは発生は一切なくなることになる。
ではスイッチング周波数切換回路がシンセサイザーチュ
ーナに搭載されたマイクロコンピュータ10であり、コ
ントローラ9は2つの入力部a,bを有し、その入力部
a,bはマイクロコンピュータ10とは2つのデータラ
インD0,D1に個別に対応して接続されている。そし
て、マイクロコンピュータ10からはコントローラ9の
各入力部a,bにはそれぞれデータラインD0,D1を
介してハイレベル信号とローレベル信号との組み合わせ
データが与えられる。そして、コントローラ9の入力部
a,bに共にハイレベルとなる組み合わせの状態1のデ
ータが与えられると190kHzのスイッチング周波
数、入力部aがハイレベルで入力部bがローレベルの組
み合わせの状態2のデータが与えられると230kHz
のスイッチング周波数、入力部aがローレベルで入力部
bがハイレベルの組み合わせの状態3のデータが与えら
れると290kHzのスイッチング周波数がそれぞれ選
択される。スイッチングレギュレータから出されるノイ
ズによって悪影響を及ぼされる電子機器として例えばそ
のマイクロコンピュータを搭載したシンセサイザチュー
ナを例にとると、そのシンセサイザチューナのマイクロ
コンピュータ10が入力部aがローレベルで入力部bが
ハイレベルの組み合わせの状態2のとき、690kHz
のラジオ放送を受信しようしたとき、690kHzは2
30kHzの3倍であるから、マイクロコンピュータは
スイッチングレギュレータのスイッチング周波数が23
0kHzのままではノイズによってシンセサイザチュー
ナの受信動作に悪影響があると判断し、入力部aをハイ
レベル、入力部bをローレベルとする組み合わせの状態
3としスイッチング周波数を290kHzにしてから、
ラジオの受信周波数を690kHzに切り換えればノイ
ズは発生は一切なくなることになる。
【0024】ここで、コントローラ9は図2(d)を参
照して説明するようにマイクロコンピュータ10から与
えられる状態のデータを判別する状態判別回路9dと、
図2(a)と同様の3つの発振回路9a,9b,9cと
を具備し、状態判別回路9dはそれぞれ3つの出力部
c,d,eを有しており、これら各出力部c,d,eは
それぞれ対応する前記各発振回路9a,9b,9cそれ
ぞれの入力部イ,ロ,ハに接続されている。状態判別回
路9dは状態1の組み合わせデータのときは出力部cか
ら第1の発振回路9aの入力部イにローレベル、状態2
の組み合わせデータのときは出力部dから第2の発振回
路9bの入力部ロにローレベル、状態3の組み合わせデ
ータのときは出力部eから第3の発振回路9cの入力部
ハにローレベルの信号を出力することで、各発振回路9
a,9b,9cはそれぞれ190、230、290kH
zのスイッチング周波数の発振出力をスイッチング信号
として出力する。
照して説明するようにマイクロコンピュータ10から与
えられる状態のデータを判別する状態判別回路9dと、
図2(a)と同様の3つの発振回路9a,9b,9cと
を具備し、状態判別回路9dはそれぞれ3つの出力部
c,d,eを有しており、これら各出力部c,d,eは
それぞれ対応する前記各発振回路9a,9b,9cそれ
ぞれの入力部イ,ロ,ハに接続されている。状態判別回
路9dは状態1の組み合わせデータのときは出力部cか
ら第1の発振回路9aの入力部イにローレベル、状態2
の組み合わせデータのときは出力部dから第2の発振回
路9bの入力部ロにローレベル、状態3の組み合わせデ
ータのときは出力部eから第3の発振回路9cの入力部
ハにローレベルの信号を出力することで、各発振回路9
a,9b,9cはそれぞれ190、230、290kH
zのスイッチング周波数の発振出力をスイッチング信号
として出力する。
【0025】上記実施例のスイッチングレギュレータは
フライバック方式であったが、図3のようにフォワード
方式のスイッチングレギュレータ16についても同様に
実施できる。このフォワード方式のスイッチングレギュ
レータ16の基本的な構成およびその動作については周
知であるのでその詳しい説明は省略するが、フライバッ
ク方式と同様に出力電圧の大きさはスイッチ4のオンオ
フデューティーに依存し、スイッチング周波数に依存し
ないものである。したがって、上記実施例で説明したの
と同様の構成のスイッチング周波数切換回路10をコン
トローラ9に同様に接続してスイッチング周波数を切り
換えることができるようにして、周囲の電子機器例えば
ラジオの受信動作にそのスイッチング周波数が悪影響を
及ぼしているときはそのスイッチング周波数をスイッチ
ング周波数切換回路10からの要求信号に応答して切り
換えることでその悪影響を排除できる。
フライバック方式であったが、図3のようにフォワード
方式のスイッチングレギュレータ16についても同様に
実施できる。このフォワード方式のスイッチングレギュ
レータ16の基本的な構成およびその動作については周
知であるのでその詳しい説明は省略するが、フライバッ
ク方式と同様に出力電圧の大きさはスイッチ4のオンオ
フデューティーに依存し、スイッチング周波数に依存し
ないものである。したがって、上記実施例で説明したの
と同様の構成のスイッチング周波数切換回路10をコン
トローラ9に同様に接続してスイッチング周波数を切り
換えることができるようにして、周囲の電子機器例えば
ラジオの受信動作にそのスイッチング周波数が悪影響を
及ぼしているときはそのスイッチング周波数をスイッチ
ング周波数切換回路10からの要求信号に応答して切り
換えることでその悪影響を排除できる。
【0026】この図3のフォワード方式のスイッチング
レギュレータ16はよく知られているようにフライバッ
ク方式のものに比較して低ノイズであるから上記悪影響
の排除には一層効果的なものとなる。
レギュレータ16はよく知られているようにフライバッ
ク方式のものに比較して低ノイズであるから上記悪影響
の排除には一層効果的なものとなる。
【0027】また、図4のスイッチの電流波形を正弦波
状にしたフォワード方式のスイッチングレギュレータ1
7のコントローラ9に上記実施例と同様にスイッチング
周波数切換回路10を接続しても上記と同様の作用効果
がある。なお、この図4のスイッチングレギュレータ1
7においては、トランス2の一次側2aに並列の共振コ
ンデンサ18と、この一次側2a一端とスイッチ4との
間に直列の共振コイル19とによってスイッチ4の電流
波形が正弦波状になるものであり、通常のフォワード方
式のスイッチングレギュレータに比較して低ノイズであ
るから、上記効果は一層顕著にあらわれる。
状にしたフォワード方式のスイッチングレギュレータ1
7のコントローラ9に上記実施例と同様にスイッチング
周波数切換回路10を接続しても上記と同様の作用効果
がある。なお、この図4のスイッチングレギュレータ1
7においては、トランス2の一次側2aに並列の共振コ
ンデンサ18と、この一次側2a一端とスイッチ4との
間に直列の共振コイル19とによってスイッチ4の電流
波形が正弦波状になるものであり、通常のフォワード方
式のスイッチングレギュレータに比較して低ノイズであ
るから、上記効果は一層顕著にあらわれる。
【0028】さらに、図5のハーフブリッジ方式のスイ
ッチングレギュレータ20のコントローラ9に上記実施
例と同様にスイッチング周波数切換回路10を接続して
も上記と同様の作用効果がある。このハーフブリッジ方
式のものは設計に依存してフォワード方式に比較して低
ノイズであるから、上記効果は一層顕著にあらわれる。
この図5ではスイッチ4はトランス2の一次側2aの一
端と直流電源3との間と、その一次側2aの他端と直流
電源3との間とにそれぞれ接続されており、コントロー
ラ9はスイッチング周波数切換回路10からの要求信号
に応答して上述と同様にして両スイッチ4のオンオフ動
作を制御するようになっている。
ッチングレギュレータ20のコントローラ9に上記実施
例と同様にスイッチング周波数切換回路10を接続して
も上記と同様の作用効果がある。このハーフブリッジ方
式のものは設計に依存してフォワード方式に比較して低
ノイズであるから、上記効果は一層顕著にあらわれる。
この図5ではスイッチ4はトランス2の一次側2aの一
端と直流電源3との間と、その一次側2aの他端と直流
電源3との間とにそれぞれ接続されており、コントロー
ラ9はスイッチング周波数切換回路10からの要求信号
に応答して上述と同様にして両スイッチ4のオンオフ動
作を制御するようになっている。
【0029】さらにまた、図6のスイッチの電流波形を
正弦波状にしたハーフブリッジ方式のスイッチングレギ
ュレータ21に上記実施例と同様にスイッチング周波数
切換回路10を接続しても上記と同様の作用効果があ
る。この図6のスイッチングレギュレータ19において
は、共振コンデンサ22とトランス2との漏洩インダク
タンスによって、スイッチ4の電流波形が正弦波状にな
る。スイッチ4の電圧、電流、またはその両者を正弦波
状にした図6のスイッチングレギュレータ21では、通
常のハーフブリッジ方式のものに比較して低ノイズであ
るから、上記効果は一層顕著にあらわれる。なお、この
図6のスイッチングレギュレータ21においても図5の
それと同様にスイッチ4がトランス2の一次側2aの一
端と直流電源3との間と、その一次側2aの他端と直流
電源3との間とにそれぞれ接続されており、コントロー
ラ9はスイッチング周波数切換回路10からの要求信号
に応答して上述と同様にして両スイッチ4のオンオフ動
作を制御するようになっている。なお、本方式において
も、出力電圧は、スイッチング周波数に依存しないが、
オンオフデューティーにも依存しない。
正弦波状にしたハーフブリッジ方式のスイッチングレギ
ュレータ21に上記実施例と同様にスイッチング周波数
切換回路10を接続しても上記と同様の作用効果があ
る。この図6のスイッチングレギュレータ19において
は、共振コンデンサ22とトランス2との漏洩インダク
タンスによって、スイッチ4の電流波形が正弦波状にな
る。スイッチ4の電圧、電流、またはその両者を正弦波
状にした図6のスイッチングレギュレータ21では、通
常のハーフブリッジ方式のものに比較して低ノイズであ
るから、上記効果は一層顕著にあらわれる。なお、この
図6のスイッチングレギュレータ21においても図5の
それと同様にスイッチ4がトランス2の一次側2aの一
端と直流電源3との間と、その一次側2aの他端と直流
電源3との間とにそれぞれ接続されており、コントロー
ラ9はスイッチング周波数切換回路10からの要求信号
に応答して上述と同様にして両スイッチ4のオンオフ動
作を制御するようになっている。なお、本方式において
も、出力電圧は、スイッチング周波数に依存しないが、
オンオフデューティーにも依存しない。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、直流電源
に並列に一次側が接続されたトランスと、前記トランス
の一次側と前記直流電源との間に接続されてスイッチン
グ信号に応答してオンオフすることによって該直流電源
と該一次側との間を電気的に断続するスイッチ手段と、
前記スイッチング信号を出力して前記スイッチ手段のオ
ンオフ動作を制御するコントローラと、前記トランスの
二次側に誘起された電圧を直流化して出力電圧を出力す
る直流化回路とを備え、前記出力電圧の大きさが前記ス
イッチ手段のオンオフデューティーに依存しスイッチン
グ信号の周波数には依存しないものにおいて、前記コン
トローラに対して前記スイッチング周波数を複数の内の
いずれか1つに切り換えるよう要求する要求信号を出力
するスイッチング周波数切換回路を接続し、前記コント
ローラは前記要求信号に応答して複数のスイッチング周
波数のうちから該要求信号に対応したスイッチング周波
数を有するスイッチング信号を前記スイッチ手段に与え
るようにしたから、いずれか1つのスイッチング周波数
のスイッチング信号でスイッチ手段が動作しているとき
に、そのスイッチング周波数、その高調波等がその周囲
の電子機器例えばラジオとかテレビとかの動作に対して
のノイズとなる場合には、他のスイッチング周波数に切
り換えることで、電子機器のノイズとならないようにで
きることになり、これによって、そのスイッチング周波
数およびそれに関連した周波数によるノイズが電子機器
に影響を及ぼさないように従来で設けていた重量のあ
る、また肉厚の厚いシールドカバーが不要となり、その
シールドカバーによって当該スイッチングレギュレータ
の長所である小型、軽量という長所が損なわれてしまう
ことがなくなる。
に並列に一次側が接続されたトランスと、前記トランス
の一次側と前記直流電源との間に接続されてスイッチン
グ信号に応答してオンオフすることによって該直流電源
と該一次側との間を電気的に断続するスイッチ手段と、
前記スイッチング信号を出力して前記スイッチ手段のオ
ンオフ動作を制御するコントローラと、前記トランスの
二次側に誘起された電圧を直流化して出力電圧を出力す
る直流化回路とを備え、前記出力電圧の大きさが前記ス
イッチ手段のオンオフデューティーに依存しスイッチン
グ信号の周波数には依存しないものにおいて、前記コン
トローラに対して前記スイッチング周波数を複数の内の
いずれか1つに切り換えるよう要求する要求信号を出力
するスイッチング周波数切換回路を接続し、前記コント
ローラは前記要求信号に応答して複数のスイッチング周
波数のうちから該要求信号に対応したスイッチング周波
数を有するスイッチング信号を前記スイッチ手段に与え
るようにしたから、いずれか1つのスイッチング周波数
のスイッチング信号でスイッチ手段が動作しているとき
に、そのスイッチング周波数、その高調波等がその周囲
の電子機器例えばラジオとかテレビとかの動作に対して
のノイズとなる場合には、他のスイッチング周波数に切
り換えることで、電子機器のノイズとならないようにで
きることになり、これによって、そのスイッチング周波
数およびそれに関連した周波数によるノイズが電子機器
に影響を及ぼさないように従来で設けていた重量のあ
る、また肉厚の厚いシールドカバーが不要となり、その
シールドカバーによって当該スイッチングレギュレータ
の長所である小型、軽量という長所が損なわれてしまう
ことがなくなる。
【図1】本発明の実施例に係るスイッチングレギュレー
タの回路図である。
タの回路図である。
【図2】本発明の図1のスイッチングレギュレータの具
体回路図であり、(a)は外部操作でスイッチング周波
数を切り換える場合に特にスイッチング周波数切換回路
を具体的に示す回路図、(b)は(a)に用いられるコ
ントローラの具体回路図、(c)はシンセサイザチュー
ナに搭載のマイクロコンピュータを用いてスイッチング
周波数を切り換える場合に特にスイッチング周波数切換
回路を具体的に示す回路図、(d)は(c)に用いられ
るコントローラの具体回路図である。
体回路図であり、(a)は外部操作でスイッチング周波
数を切り換える場合に特にスイッチング周波数切換回路
を具体的に示す回路図、(b)は(a)に用いられるコ
ントローラの具体回路図、(c)はシンセサイザチュー
ナに搭載のマイクロコンピュータを用いてスイッチング
周波数を切り換える場合に特にスイッチング周波数切換
回路を具体的に示す回路図、(d)は(c)に用いられ
るコントローラの具体回路図である。
【図3】本発明の他の実施例のスイッチングレギュレー
タの回路図である。
タの回路図である。
【図4】本発明の他の実施例のスイッチングレギュレー
タの回路図である。
タの回路図である。
【図5】本発明の他の実施例のスイッチングレギュレー
タの回路図である。
タの回路図である。
【図6】本発明の他の実施例のスイッチングレギュレー
タの回路図である。
タの回路図である。
【図7】従来例のスイッチングレギュレータの回路図で
ある。
ある。
1 スイッチングレギュレータ 2 トランス 2a トランス一次側 2b トランス二次側 3 直流電源 4 スイッチ 7 直流化回路 8 負荷 9 コントローラ 10 スイッチング周波数切換回路
Claims (4)
- 【請求項1】 直流電源に並列に一次側が接続されたト
ランスと、前記トランスの一次側と前記直流電源との間
に接続されてスイッチング信号に応答してオンオフする
ことによって該直流電源と該一次側との間を電気的に断
続するスイッチ手段と、前記スイッチング信号を出力し
て前記スイッチ手段のオンオフ動作を制御するコントロ
ーラと、前記トランスの二次側に誘起された電圧を直流
化して出力電圧を出力する直流化回路とを備え、前記出
力電圧の大きさがスイッチング信号の周波数(スイッチ
ング周波数)には依存しないスイッチングレギュレータ
において、 前記コントローラに対して前記スイッチング周波数を複
数の内のいずれか1つに切り換えるよう要求する要求信
号を出力するスイッチング周波数切換回路を接続し、前
記コントローラは前記要求信号に応答して複数のスイッ
チング周波数のうちから該要求信号に対応したスイッチ
ング周波数を有するスイッチング信号を前記スイッチ手
段に与えることを特徴とするスイッチングレギュレー
タ。 - 【請求項2】 前記複数のスイッチング周波数の最小公
倍数が、電子機器の動作周波数帯域外に設定されている
ことを特徴とする請求項1記載のスイッチングレギュレ
ータ。 - 【請求項3】 前記スイッチング周波数切換回路が、外
部操作で前記要求信号を選択して前記コントローラに出
力するものであることを特徴とする請求項1記載のスイ
ッチングレギュレータ。 - 【請求項4】 前記スイッチング周波数切換回路が、電
子機器搭載のマイクロコンピュータで構成されており、
該マイクロコンピュータはローレベルとハイレベルの組
み合わせからなる状態信号を前記要求信号として選択し
て前記コントローラに出力することを特徴とする請求項
1記載のスイッチングレギュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21379894A JP3146228B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | スイッチングレギュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21379894A JP3146228B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | スイッチングレギュレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880038A true JPH0880038A (ja) | 1996-03-22 |
JP3146228B2 JP3146228B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=16645228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21379894A Expired - Fee Related JP3146228B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | スイッチングレギュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146228B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015186360A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | 株式会社日立製作所 | 電力変換装置、電力変換装置を備えた機械 |
JP2016201962A (ja) * | 2015-04-14 | 2016-12-01 | 新日本無線株式会社 | 力率改善回路及びその制御方法 |
-
1994
- 1994-09-07 JP JP21379894A patent/JP3146228B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015186360A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | 株式会社日立製作所 | 電力変換装置、電力変換装置を備えた機械 |
JP2016201962A (ja) * | 2015-04-14 | 2016-12-01 | 新日本無線株式会社 | 力率改善回路及びその制御方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3146228B2 (ja) | 2001-03-12 |
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