JPH0879511A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0879511A
JPH0879511A JP6213517A JP21351794A JPH0879511A JP H0879511 A JPH0879511 A JP H0879511A JP 6213517 A JP6213517 A JP 6213517A JP 21351794 A JP21351794 A JP 21351794A JP H0879511 A JPH0879511 A JP H0879511A
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JP6213517A
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English (en)
Inventor
Takanobu Yamada
孝信 山田
Katsuaki Goto
勝昭 後藤
Takeshi Kinoshita
健 木下
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿に印刷された複写禁止マークをより正確
に検出して偽造を確実に防止する画像形成装置を提供す
る。 【構成】 原稿の画像データを読み取る読取手段と、複
写禁止マークのデータを記憶するメモリと、複写禁止マ
ークのデータを読み出し、読取手段により読み取られた
原稿の画像データから複写禁止マークを検出する検出手
段と、検出手段による複写禁止マークの検出が妨害され
てるか否かを判定する判定手段と、読取手段により読み
取られた画像データに基づいて用紙上に画像を形成する
画像形成手段と、検出手段により複写禁止マークが検出
されない場合には画像形成手段に画像の形成を許可し、
判定手段により複写禁止マークの検出が妨害されている
と判定された場合、及び検出手段により複写禁止マーク
が検出された場合に画像形成手段に画像の形成を禁止す
る制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣等の偽造を防止す
る機能を備えたデジタル複写機等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタルカラー複写機の精度の向上に伴
い、紙幣等の偽造をどのようにして有効に防止するかが
問題となっている。これに対処するため、特開昭55−
111977号公報に開示されている複写機では、紙
幣、小切手、有価証券などの複写禁止物の画像データを
予め記憶しておき、複写動作中に、原稿の画像データと
上記複写禁止物の画像データとのパターンマッチングを
行う。ここで、原稿が複写禁止物に該当すると判断され
た場合には、複写紙上への画像形成を禁止する。なお、
複写禁止物は、上記の他に、回数券、各種チケット、切
手、収入印紙、駐車券等が該当する。また、特開平2−
73283号公報に記載される画像記録装置では、上記
紙幣、小切手、有価証券等の複写禁止対象物の画像デー
タを予め記憶しておき、複写動作中に、原稿の画像デー
タと上記複写禁止物の画像データとのパターンマッチン
グを行う。ここで、原稿が複写禁止物に該当すると判断
された場合には、それまで用紙上に印刷された画像を真
っ黒に塗り潰す等の無効処理を実行する。
【0003】しかしながら、上記の複写機では、複写を
禁止しようとする紙幣、小切手、有価証券等の複写禁止
物のそれぞれの画像データを記憶するための大容量のメ
モリを必要とする。また、紙幣などは定期的に改札され
るため、これに完全に対応するのは困難である。新札の
画像データの入力がされていない従来機種では、新札の
偽造防止を行うことができない。紙幣の中には、色の淡
いものや、非常に細かい線などで画像を構成しているも
のがあり、これらの画像を誤認識なく確実に認識するの
は困難である。また、紙幣だけでも完全に対応するのが
困難であるが、有価証券や、小切手は、同じ国でも銀行
などでデザインがばらばらであり、紙幣以上に対応が困
難である。
【0004】そこで、複写禁止を意味するマークを紙幣
等の原稿表面の複数の箇所に印刷しておき、複写の際に
原稿から当該複写禁止マークを例えば2つ以上検出した
場合に複写動作を禁止または中止するシステムが提案さ
れている。図1(a)は、複写禁止を意味するマーク
(以下、これを複写禁止マークという。)の一例であ
る。複写禁止マークは、丸印1と、当該丸印1の内側
に”禁”の文字2が印刷されたものである。図1(b)
は、図1(a)に示す複写禁止マークを紙幣の複数の箇
所に印刷した一例である。上記複写禁止マークを用いれ
ば、複写を禁止する種々の複写禁止物の画像データを記
憶するかわりに当該マークのデータを記憶するだけでよ
く、複写機本体に記憶すべきデータの総量を大幅に削減
することができる。また、紙幣などの微細模様について
のパターンマッチングが不要となり、マッチング処理に
要する時間を大幅に短縮することができる。また、原稿
表面の複数の箇所に複写禁止マークを印刷することで、
原稿の一部が隠された場合であっても、当該原稿の複写
を禁止することができる。
【0005】また、上記複写禁止マークは、可視マーク
であるため、複写時に当該複写禁止マーク部分に紙など
を張り付けておき、当該コピーにより得られる複写物の
該当する箇所に複写禁止マークを加筆したり、複写禁止
マークを張り付けたりすることで、容易に偽造を行うこ
とができる。また、可視マークを紙幣等に印刷すること
は、デザイン的に受け入れられにくい。
【0006】そこで、上記複写禁止マークを可視領域以
外の所定の光線を吸収する無色透明のインクを用いて印
刷すれば、以下のような利点を生じることができる。図
2に示す実線のグラフは、通常のインクの各波長(n
m)の光線に対する反射率(%)を示す。また、点線の
グラフは、赤外線を吸収する(反射しない)無色透明の
インク(以下、これを赤外インクという。)の各波長
(nm)の光線に対する反射率(%)を示す。図中、斜
線で示す領域は、波長が約700(nm)以下の可視領
域を表す。図示されるように、通常のインクは、可視領
域以外の光線も約70〜80(%)反射する。この無色
透明の赤外インクを用いて紙幣等に印刷される複写禁止
マークは、視覚的には認識されないが、赤外線のみを検
出するセンサによりネガパターンとして認識される。当
該複写禁止マークの検出は、可視領域のデータによる影
響を受けないため、より正確に行うことができる。この
赤外インクを用いて印刷された複写禁止マークは通常で
は目に見えないため、当該マークを隠して複写した後に
当該マークを印刷する等の不正行為を防止することがで
きる。また、紙幣の表面に複数の複写禁止マークを印刷
する場合であっても紙幣等の記載内容の表示が制約を受
けず、可視マークの場合よりも多く印刷することができ
るため検出が容易になるといった利点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記無色透明の赤外イ
ンクによって紙幣等に印刷された複写禁止マークを認識
するには、赤外線のみを検出するセンサ(以下、IRセ
ンサとする。)が必要である。図3(a)は、4ライン
のCCDイメージセンサ303を使用するスキャナ31
0の一例である。4ラインのCCDイメージセンサ30
3は、図3(b)に示すように、RGBデジタル画像デ
ータを読み取るRデータ用CCDセンサ304と、Gデ
ータ用CCDセンサ305と、Bデータ用CCDセンサ
306と、更にIRセンサ307とが並列に設けられて
いる。露光ランプ301により露光される原稿300の
反射光は、ロッドレンズアレー302により4ラインC
CDセンサ303に合焦される。スキャナ310は、矢
印の方向に移動して原稿のRGBデジタル画像データを
読み取ると同時に、赤外線データを読み取る。この構成
によれば、IRセンサ307に入射する反射光を遮断し
たり、IRセンサ307の回路を切断して複写禁止マー
クの検出を不可能にするといった偽装工作を困難にす
る。しかし、原稿台ガラス300と原稿との間に赤外線
遮断フィルタを介在したり、光路中に赤外線遮断フィル
タを挿入したり、またはミラー、レンズに赤外線遮断コ
ーティングを行えば、簡単に複写禁止マークの検出を妨
害することができる。このため、上記方法で複写禁止マ
ークの検出を妨害し、当該マークの付された紙幣等の偽
造が行われる恐れがある。
【0008】本発明の目的は、原稿に印刷された複写禁
止マークをより正確に検出して偽造を確実に防止する画
像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、原稿の画像データを読み取る読取手段と、複写禁止
マークのデータを記憶するメモリと、上記メモリより複
写禁止マークのデータを読み出し、読取手段により読み
取られた原稿の画像データから複写禁止マークを検出す
る検出手段と、検出手段による複写禁止マークの検出が
妨害されているか否かを判定する判定手段と、読取手段
により読み取られた画像データに基づいて用紙上に画像
を形成する画像形成手段と、検出手段により複写禁止マ
ークが検出されない場合には画像形成手段による用紙上
への画像の形成を許可し、判定手段により複写禁止マー
クの検出が妨害されていると判定された場合、及び検出
手段により複写禁止マークが検出された場合には画像形
成手段による用紙上への画像の形成を禁止する制御手段
とを備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の画像形成装置は、判定手段が検出手段
による複写禁止マークの検出が妨害されているか否かを
判定する(実施例中、判定手段は、妨害検出部132に
相当する)。画像形成手段は、読取手段により読み取ら
れた原稿の画像データに基づいて用紙上に画像を形成す
る(実施例中、画像形成手段は、プリントヘッド部31
を含む複写機本体部200に相当する)。検出手段は、
メモリから複写禁止マークのデータを読み出し、読取手
段により読み取られた画像データから複写禁止マークを
検出する(実施例中、検出手段は、複写禁止マーク検出
部133に相当する)。制御手段は、上記判定手段によ
り妨害がされていないと判定され(ステップS300で
YES)、かつ複写禁止マークが検出されない場合(ス
テップS302でNO)には、上記画像形成手段が用紙
上に画像を形成することを許可する(ステップS30
3)。一方、上記判定手段が複写禁止マークの検出が妨
害されていると判定した場合(ステップS300でN
O)、及び検出手段により複写禁止マークが検出された
場合(ステップS302でYES)には、上記画像形成
手段による用紙上への画像の形成を禁止する(ステップ
S304)。なお、実施例中、複写禁止マークのデータ
を記憶するメモリは、ROM135に相当する。
【0011】
【実施例】以下、本実施例のデジタルカラー複写機につ
いて以下の順で説明する。 (1)複写禁止マーク (2)デジタルカラー複写機の構成 (3)読取信号処理部の説明 (4)妨害検出処理及び複写禁止マークの検出処理 (4-1)妨害検出処理 (4-2)妨害検出処理の変形例 (4-3)複写禁止マークの検出
【0012】(1)複写禁止マーク 従来、紙幣、小切手、有価証券等の複写禁止物の偽造を
防止する機能を持った装置として、特開昭55−111
977号公報に開示されている複写機では、紙幣、小切
手、有価証券などの複写禁止物の画像データを予め記憶
しておき、複写動作中に、原稿の画像データと上記複写
禁止物の画像データとのパターンマッチングを行う。当
該複写機では、原稿が複写禁止物に該当すると判断され
た場合には、複写紙上への画像形成を禁止する。なお、
複写禁止物は、上記の他に、回数券、各種チケット、切
手、収入印紙、駐車券等が挙げられる。また、特開平2
−73283号公報に記載される画像記録装置では、上
記紙幣、小切手、有価証券等の複写禁止対象物の画像デ
ータを予め記憶しておき、複写動作中に、原稿の画像デ
ータと上記複写禁止物の画像データとのパターンマッチ
ングを行う。ここで、原稿が複写禁止物に該当すると判
断された場合には、それまで用紙上に印刷された画像を
黒く塗り潰す等の無効処理を実行する。
【0013】しかしながら、上記の複写機では、複写を
禁止しようとする紙幣、小切手、有価証券等の複写禁止
物のそれぞれの画像データを記憶するための大容量のメ
モリを必要とする。紙幣などは定期的に改札されるた
め、これに完全に対応するのは困難である。新札の画像
データの入力がされていない従来機種では、新札の偽造
防止を行うことができない。また、紙幣の中には、色の
淡いものや、非常に細かい線などで画像を構成している
ものがあり、これらの画像を誤認識なくかつ、確実に認
識するのは困難である。このように、紙幣だけでも完全
に対応するのが困難であるが、有価証券や、小切手は、
同じ国でも銀行などでデザインがばらばらであり、紙幣
以上に対応が困難である。
【0014】本実施例のデジタル複写機では、複写禁止
マークを紙幣等の原稿表面の複数の箇所に印刷してお
き、複写の際に原稿から当該複写禁止マークを例えば2
つ以上検出した場合に複写動作を禁止または中止する。
図1(a)は、本実施例の複写機が検出する複写禁止マ
ークの例である。複写禁止マークは、丸印1と、当該丸
印1の内側に”禁”の文字2が印刷されたものである。
図1(b)は、図1(a)に示す複写禁止マークを紙幣
の複数の箇所に印刷した例である。複写禁止マークを用
いれば、複写を禁止する種々の複写禁止物の画像データ
を記憶するかわりに当該マークのデータを記憶するだけ
でよく、複写機本体に記憶すべきデータの総量を大幅に
削減することができる。また、紙幣などの微細模様につ
いてのパターンマッチングが不要となり、マッチング処
理に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。ま
た、原稿表面の複数の箇所に複写禁止マークを印刷する
ことで、原稿の一部が隠された場合でも当該原稿の複写
を禁止することができる。
【0015】上記複写禁止マークを可視領域以外の所定
の光線を吸収する無色透明のインクを用いて印刷するこ
とで、以下の利点を有する。図2に示す実線のグラフ
は、通常のプロセスインクの各波長(nm)の光線に対
する反射率(%)を示す。また、点線のグラフは、赤外
線を吸収する(反射しない)無色透明のインク(以下、
これを赤外インクという。)の各波長(nm)の光線に
対する反射率(%)を示す。図中、斜線で示す領域は、
波長が約700(nm)以下の可視領域を表す。図示さ
れるように、通常のプロセスインクは、可視領域以外の
光線も約70〜80(%)反射する。この無色透明の赤
外インクを用いて紙幣等に印刷される複写禁止マーク
は、視覚的には認識されないが、赤外線のみを検出する
センサによりネガパターンとして認識される。当該複写
禁止マークの検出は、可視領域のデータによる影響を受
けないため、より正確に行うことができる。また、上記
赤外インクを用いて印刷された複写禁止マークは通常で
は目に見えないため、当該マークを隠して複写した後に
当該マークを印刷する等の不正行為を防止することがで
きる。また、紙幣の表面に複数の複写禁止マークを印刷
する場合であっても紙幣等の記載内容の表示が制約を受
けない。なお、複写禁止マークを印刷するインクは、可
視領域以外の光線であれば、紫外線を吸収するものであ
ってもよい。しかし、紫外線は原稿台ガラスにより減衰
されるため誤検出を起こしやすく、また、人体に悪影響
を及ぼす等の理由で、赤外線を吸収するインクを用いる
のが適当である。
【0016】(2)デジタルカラー複写機の構成 図4は、デジタルカラー複写機の構成断面である。デジ
タルカラー複写機は、原稿画像を読み取るイメージリー
ダ部100と、イメージリーダ部で読み取った画像を再
現する本体部200とに大きく分けられる。スキャナ1
0は、原稿を照射する露光ランプ12と、原稿からの反
射光を集光するロッドレンズアレー13及び集光された
光を電気信号に変換する密着型の4ラインCCDセンサ
14を備えている。4ラインのCCDイメージセンサ1
4は、RGBデジタル画像データを読み取るRデータ用
CCDセンサと、Gデータ用CCDセンサと、Bデータ
用CCDセンサと、更に、IRセンサとが並列して設け
られている(図3参照)。IRセンサは、赤外線領域の
画像データirを読み取る。プラテン15の隣には、シ
ェーディング補正及び妨害検出用の白色板16が設けら
れている。スキャナ10は、原稿読取時にはモータ11
により駆動されて、矢印の方向(副走査方向)に移動し、
白色板16を走査した後にプラテン15上に載置された
原稿を走査する。露光ランプ12で照射された原稿面の
画像は、4ラインCCDセンサ14で光電変換される。
4ラインCCDセンサ14は、r,g,b,irの4つ
の多値電気信号を出力する。r,g,bの3色の多値電
気信号は、次の読取信号処理部20において、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のい
ずれかの256濃淡階調データに変換される。また、i
rの多値電気信号は、読取信号処理部20において25
6濃淡階調データに変換された後、複写禁止マークの検
出処理に用いられる。次いで、プリントヘッド部31
は、読取信号処理部20より出力されるイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のいずれか
の256濃淡階調データに対して、必要に応じてディザ
化を行った後、補正後の画像データをD/A変換してレ
ーザダイオード駆動信号を生成して、この駆動信号によ
りプリントヘッド部31内のレーザダイオードを駆動さ
せる。
【0017】階調データに対応してプリントヘッド部3
1内のレーザダイオードが発光するレーザビームは、反
射鏡37を介して、回転駆動される感光体ドラム41を
露光する。これにより感光体ドラム41の感光体上に原
稿の画像が形成される。感光体ドラム41は、1複写毎
に露光を受ける前にイレーサランプ42で照射され、帯
電チャージャ43により帯電されている。この一様に帯
電した状態で露光を受けると、感光体ドラム41上に静
電潜像が形成される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックのトナー現像器45a〜45dのうちいずれか一つ
だけが選択され、感光体ドラム41上の静電潜像を現像
する。現像された画像は、転写チャージャ46により転
写ドラム51上に巻きつけられた複写紙に転写される。
【0018】上記印字過程は、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)について
繰り返して行われる。このとき、感光体ドラム41と転
写ドラム51の動作に同期してスキャナ10はスキャン
動作を繰り返す。その後、分離爪47を作動させること
によって複写紙は転写ドラム51から分離され、定着装
置48を通って定1着され、排紙トレー49に排紙され
る。なお、複写紙は用紙カセット50より給紙され、転
写ドラム51上のチャッキング機構52によりその先端
がチャッキングされ、転写時に位置ずれが生じないよう
にしている。
【0019】(3)読取信号処理部の説明 図5は、図4に示した読取信号処理部20のブロック図
である。4ラインCCDイメージセンサ14により得ら
れたr,g,bの3色の多値電気信号と、irの多値電
気信号は、まず、アナログ処理部121において、増幅
され、最適化処理が施された後に、A/D変換部122
でR,G,B,IRの多値デジタル信号にそれぞれ変換さ
れる。A/D変換部122より出力されたデジタル信号
は、シリアル信号化処理部123を介してシェーディン
グ補正部124に入力される。シェーディング補正部1
24では、原稿を走査する前に読み取った白色板16の
RGBデジタル画像データに基づいてシェーディング補
正を実行する。CCDイメージセンサ14は、所定の間
隔をもって配置されている4ラインのCCDセンサで構
成されており、読み取られるRGBの各データは、タイ
ミングのずれを有している。シェーディング補正された
データは、センサ窓位置補正部125において、上記タ
イミングのずれが補正され、同期したデータに補正され
る。位置補正の施されたR,G,B,IRデータは、反
射率/濃度変換部126に出力される。反射率/濃度変
換部126では、反射率データであるR,G,B,IR
データを、256濃淡階調データであるDR,DG,D
B,DIRデータに変換する。DR,DG,DBデータ
は、UCR/BPマスキング処理部127に出力される
と共に、妨害検出部132に入力される。DIRデータ
は、妨害検出部132及び複写禁止マーク検出部133
に入力される。妨害検出部132に入力されたDR,D
G,DB,DIRの各データは、RAM134に格納され
る。複写禁止マーク検出部133に入力されたDIRデー
タは、RAM136に格納される。なお、ROM135
には、複写禁止マークのデータが格納されている。妨害
検出部132及び複写禁止マーク検出部133について
は後に説明する。UCR/BPマスキング処理部127
では、DR,DG,DBデータをシアン(C),マゼン
タ(M),イエロー(Y),ブラック(Bk)の256
濃淡階調データに変換した後、黒色の再現性を向上する
ために、黒色の部分に対してC,M,Yのデータ値を除
去し(UCR処理)、代わりにブラック(Bk)の濃淡
階調データを加算する処理(BP処理)を施す。この
後、CCDイメージセンサ14の読取特性とトナーの複
写紙に対する付着特性を考慮して複写紙上に原稿と同一
の色が再現されるように所定のマスキング処理を施した
後、印字工程に応じた色のデータを出力する。UCR/
BPマスキング処理部127から出力されるC,M,
Y,Bkの内の何れか1色のデータは、MTF補正部1
28において、平滑化やエッジ強調等の空間フィルタ処
理が施される。変倍移動処理部129は、MTF補正部
128からのデータを用いて、設定されている複写倍率
や編集内容に応じて所定の変倍移動処理を実行する。γ
補正部131は、入力されるデータに所定の階調補正を
施した後、これをバッファ30(図示せず)を介してプ
リンタヘッド部31に出力する。プリンタヘッド部31
は、入力される階調データをD/A変換して半導体レー
ザ駆動信号を生成し、この駆動信号により半導体レーザ
を発光させ、感光体ドラム41を露光する。
【0020】(4)妨害検出処理及び複写禁止マークの
検出処理 図6は、白色板16を示す。白色板16には、シェーデ
ィング補正に用いる白色領域(a)と、妨害検出処理に
用いる4つの基準パターン3〜6の印刷されている領域
(b)とからなる。基準パターン3〜6は、赤外インク
で印刷されており、多数の白黒のラインで構成されてい
る。上記白ラインの濃度データ値は0であり、黒ライン
の濃度データ値は255である。正常な状態でIRセン
サにより読み取られる白ラインの濃度データ値と黒ライ
ンの濃度データ値との差は、図7に示すように十分なS
/N比を示す。しかし,IRセンサに入射する反射光が
遮断または減光されていたり、IRセンサの回線が切断
または改造されている場合には、白ラインについての読
取濃度データ値が大きくなるため、十分なS/N比を得
ることができない。また、図2の実線で示すように、通
常のプロセスインクでは、可視領域以外の光線も約70
〜80(%)反射する。したがって、IRセンサで読み
取られる原稿の赤外線領域の濃度データ値は、可視領域
で読み取られるR,G,Bの各濃度データ値よりも大き
くなることはない。しかし、原稿と原稿台ガラスの間に
赤外線遮断フィルタが介在していたり、原稿の反射光が
IRセンサに入射するまでの間に赤外線遮断フィルタを
通過している場合には、IRセンサで読み取られる原稿
の赤外線領域の濃度データ値のほうがR,G,Bの各濃
度データ値より大きくなる。妨害検出部132は、上記
2つの事実に基づいて複写禁止マークの検出の妨害がな
されていないかを調べる。
【0021】(4-1)妨害検出処理 妨害検出部132は、IRセンサによる上記基準パター
ン3〜6の読取データの濃度を調べる。ここで、IRセ
ンサにより読み取られた白ラインの濃度データと黒ライ
ンの濃度データとの差が120以上あり、図7に示すよ
うに十分なS/N比を示す場合には、IRセンサが正常
に働いていると判断する。しかし、上記差が120以下
である場合には、IRセンサに入射する反射光が何らか
の方法で遮断または減光され、複写禁止マークの検出が
妨害されていると判断する。通常のプロセスインクは、
赤外線領域の光線の約70〜80(%)を反射し、唯一
黒のみが可視領域及び赤外線領域のほぼ全ての領域の光
線を吸収する。したがって、IRセンサで読み取られる
赤外線領域の濃度データの値は、可視領域で読み取られ
るRGBの各濃度データの値よりも大きくなることはな
い。妨害検出部132では、IRセンサで読み取られた
赤外線領域の画像データの濃度の平均値がR,G,Bの
各画像データの濃度の平均値の最大の値よりも大きい場
合には、原稿台ガラスと原稿との間に赤外線遮断フィル
タが介在しているか、もしくは原稿の反射光がIRセン
サに入射するまでの間に赤外線遮断フィルタを通過して
おり、複写禁止マークの検出が妨害されていると判断す
る。妨害検出部132は、複写禁止マークの検出が妨害
されていると判断した場合には、妨害検出フラグBの値
を1に設定して次の複写禁止マーク検出処理部133に
当該フラグBを出力する。
【0022】以下、妨害検出部132の実行する妨害検
出処理について、図8に示すフローチャートを用いて説
明する。反射率/濃度変換部126より入力される25
6濃淡階調データDR,DG,DB及びDIRが、シェー
ディング補正用の白色板16に設けられている基準パタ
ーン3〜6のデータである場合(ステップS100でY
ES)、RAM134から白ラインと黒ラインのDIRデ
ータを読み出し、読み出した各DIRデータの値の差が1
20以上あるか否かを判断する(ステップS101)。
ここで、白ラインと黒ラインの256濃淡階調データD
IRの値の差が120より小さい場合には(ステップS1
01でNO)、複写禁止マークの検出を妨害する目的で
IRセンサに入射する反射光が遮断、減光、回線の切断
もしくは改造がなされていると判断して、妨害検出フラ
グBの値を1に設定する(ステップS102)。白ライ
ンと黒ラインの256濃淡階調データDIRの値の差が1
20以上である場合には(ステップS101でNO)、
複写禁止マークの検出を正常に行うことができると判断
して妨害検出フラグBの値を0に設定する(ステップS
107)。反射率/濃度変換部126より入力される2
56濃淡階調データDR,DG,DB及びDIRが原稿の
画像データである場合には(ステップS100でN
O)、まず、RAM134から各画素のDR,DG,D
Bデータを順に読み出し、各画素毎にDR,DG,DB
のなかで最も濃いMAX濃度を求め(ステップS10
3)、求めたMAX濃度の平均値D1を算出する(ステ
ップS104)。次にRAM134からDIRデータを読
み出し、DIRデータの平均値D2を算出する(ステップ
S105)。平均値D1と平均値D2の値を比較する
(ステップS106)。ここで、平均値D2の値が平均
値D1よりも大きな値の場合、複写禁止マークの検出を
妨害する目的で原稿台ガラスと原稿との間に赤外線遮断
フィルタが介在しているか、もしくは原稿の反射光がI
Rセンサに入射するまでの間に赤外線遮断フィルタを通
過していると判断して、妨害検出フラグBの値を1に設
定する。反射率/濃度変換部126から入力されるデー
タが基準パターン3〜6のデータである場合であって、
IRセンサにより読み取られた赤外線領域の白ラインと
黒ラインの濃度データ値の差が120以上の場合、また
は、原稿画像のRGB各画像データの平均値D1の値
が、IRセンサで読み取られた画像データの平均値D2
よりも大きい場合、複写禁止マークの検出を妨害する工
作はなされていないものとして、妨害検出フラグBの値
を0に設定する(ステップS107)。妨害検出部13
2において設定された妨害検出フラグBは、複写禁止マ
ーク検出部133に入力される(ステップS108)。
【0023】(4-2)妨害検出処理の変形例 図9は、IRセンサで読み取られたDIRデータの平均値
の値が所定値以上である場合に、原稿台ガラスと原稿と
の間に赤外線遮断フィルタが介在しているか、もしくは
原稿の反射光がIRセンサに入射するまでの間に赤外線
遮断フィルタを通過しており、複写禁止マークの検出が
妨害されていると判断する妨害検出処理の変形例のフロ
ーチャートである。反射率/濃度変換部126より入力
される256濃淡階調データDR,DG,DB及びDIR
が原稿の画像データである場合には(ステップS200
でNO)、RAM134からDIRデータを読み出し、
DIR濃度の平均値D3を求める(ステップS203)。
平均値D3の値が所定の値以上の場合には、複写禁止マ
ークの検出が妨害されていると判断し(ステップS20
4でYES)、妨害検出フラグBの値を1に設定する
(ステップS202)。また、平均値D3の値が所定の
値より小さい場合には複写禁止マークの検出の妨害がな
されていないと判断し(ステップS204でNO)、妨
害検出フラグBの値を0に設定する(ステップS20
5)。なお、反射率/濃度変換部126より入力される
256濃淡階調データDR,DG,DB及びDIRが、シ
ェーディング補正用の白色板16に設けられている基準
パターン3〜6のデータである場合(ステップS200
でYES)、先に図8を用いて説明したのと同様に、R
AM134から白ラインと黒ラインのDIRデータを読み
出し、読み出した各DIRデータの値の差が120以上あ
るか否かを判断する(ステップS201)。ここで、白
ラインと黒ラインの256濃淡階調データDIRの値の差
が120以下である場合には(ステップS201でN
O)、複写禁止マークの検出を妨害する目的でIRセン
サに入射する反射光が遮断、減光、回線の切断もしくは
改造がなされていると判断して、妨害検出フラグBの値
を1に設定する(ステップS202)。白ラインと黒ラ
インの256濃淡階調データDIRの値の差が120以上
である場合には(ステップS201でNO)、複写禁止
マークの検出を正常に行うことができると判断して妨害
検出フラグBの値を0に設定する(ステップS20
5)。妨害検出部132において設定された妨害検出フ
ラグBは、複写禁止マーク検出部133に入力される
(ステップS206)。
【0024】(4-3)複写禁止マークの検出 複写禁止マーク検出部133では、妨害検出部132よ
り入力される妨害検出フラグBの値を調べ、複写禁止マ
ークの検出の妨害がなされていないと判断した場合にの
み複写禁止マークの検出処理を実行する。複写禁止マー
ク検出処理において原稿の赤外線領域の画像データより
複写禁止マークが検出された場合、及び妨害検出フラグ
Bの値が1に設定されており、複写禁止マークの検出が
妨害されていると判断される場合には、プリントヘッド
部31に対して複写動作の禁止を意味する値1の複写禁
止フラグFを出力する。妨害検出フラグBの値が0であ
り、複写禁止マークの検出が妨害されていない場合であ
って、かつ複写禁止マークの検出がされなかった場合に
は、プリントヘッド部31に対して複写動作の続行を許
可する値0の複写禁止フラグFを出力する。
【0025】図10は、複写禁止マーク検出部133に
おいて実行される複写禁止マーク検出処理のフローチャ
ートである。まず、妨害検出部132より入力される妨
害検出フラグBの値を調べる(ステップS300)。妨
害検出フラグBの値が1に設定されている場合には(ス
テップS300でNO)、何らかの方法で複写禁止マー
クの検出が妨害されていると判断して、複写禁止マーク
の検出を行わずに複写禁止フラグFの値を1に設定する
(ステップS304)。妨害検出フラグBの値が0に設
定されており(ステップS300でYES)、複写禁止
マークの検出が正常に可能であると判断されている場合
には、ROM135から複写禁止マークのデータを読み
込むと共に、RAM136からDIRデータを読み込み、
パターンマッチングを実行して複写禁止マークの検出を
行う(ステップS301)。ここで、複写禁止マークが
検出された場合(ステップS302でYES)、複写禁
止フラグFの値を1に設定する(ステップS304)。
複写禁止マークが検出されない場合には(ステップS3
02でNO)、複写禁止フラグFの値を0に設定する
(ステップS303)。上記ステップS303もしくは
ステップS304で設定された複写禁止フラグFをプリ
ントヘッド部31に出力する(ステップS305)。プ
リントヘッド部31は、入力された複写禁止フラグFの
値が1である場合、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の印字処理中であれば、濃度データの値を
0に変更し、ブラック(Bk)の印字処理中には、濃度
データの値を256に変更し、それまで用紙上に印刷さ
れた画像を黒く塗り潰す。
【0026】
【発明の効果】本発明の画像形成装置では、判定手段に
より複写禁止マークの検出が妨害されていないかを判定
する。ここで、複写禁止マークの検出が妨害されている
場合には、画像形成手段による画像の形成を禁止する。
これにより複写禁止マークの検出を妨害して、画像形成
手段が用紙上に複写禁止原稿の画像を形成することを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、複写禁止マークの一例を示し、
(b)は、紙幣に複数の複写禁止マークを印刷した場合
の一例である。
【図2】 各波長(nm)の光線に対する通常のプロセ
スインクの吸収率(%)を実線で示し、赤外線を吸収す
るインクの吸収率(%)を点線で示すグラフである。
【図3】 赤外線を吸収するインクを用いて印刷された
複写禁止マークを検出するスキャナの構成を示す図であ
る。
【図4】 本実施例のデジタルカラー複写機の構成断面
図である。
【図5】 読取信号処理部20の各処理部を示す図であ
る。
【図6】 白色板16を示す図である。
【図7】 白色板16に印刷されている基準パターン3
〜6を正常な状態で読み取って得られる濃度データを示
す図である。
【図8】 妨害検出部132の実行する妨害検出処理の
フローチャートである。
【図9】 妨害検出部132の実行する妨害検出処理の
変形例のフローチャートである。
【図10】 複写禁止マーク検出部133で実行する複
写禁止マーク検出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
14…4ラインCCDセンサ 31…プリントヘッド部 132…妨害検出部 133…複写禁止マーク検出部 135…ROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像データを読み取る読取手段
    と、 複写禁止マークのデータを記憶するメモリと、 上記メモリより複写禁止マークのデータを読み出し、読
    取手段により読み取られた原稿の画像データから複写禁
    止マークを検出する検出手段と、 検出手段による複写禁止マークの検出が妨害されている
    か否かを判定する判定手段と、 読取手段により読み取られた画像データに基づいて用紙
    上に画像を形成する画像形成手段と、 検出手段により複写禁止マークが検出されない場合には
    画像形成手段による用紙上への画像の形成を許可し、判
    定手段により複写禁止マークの検出が妨害されていると
    判定された場合、及び検出手段により複写禁止マークが
    検出された場合には画像形成手段による用紙上への画像
    の形成を禁止する制御手段とを備えることを特徴とする
    画像形成装置。
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