JPH0878966A - レール・ツー・レール型演算増幅回路 - Google Patents

レール・ツー・レール型演算増幅回路

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JPH0878966A
JPH0878966A JP21245694A JP21245694A JPH0878966A JP H0878966 A JPH0878966 A JP H0878966A JP 21245694 A JP21245694 A JP 21245694A JP 21245694 A JP21245694 A JP 21245694A JP H0878966 A JPH0878966 A JP H0878966A
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amplifier circuit
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top type
input
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JP21245694A
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Kazuhiro Tsuji
和宏 辻
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】入出力電圧が接地電位付近から電源電圧付近ま
で動作することができ、比較的少ない素子数からなるレ
ール・ツー・レール型演算増幅回路を実現する。 【構成】それぞれ二対の非反転入力ノード/反転入力ノ
ードならびに1対の非反転出力ノード/反転出力ノード
を有するNトップ型入力段演算増幅回路10およびPN
トップ型入力段演算増幅回路20と、Nトップ型入力段
演算増幅回路の反転出力およびPトップ型入力段演算増
幅回路の非反転出力が入力する出力段増幅回路30とを
具備し、Nトップ型入力段演算増幅回路およびPトップ
型入力段演算増幅回路は、一対の入力ノードに入力電圧
が供給され、残りの一対の入力ノードに互いに他方の入
力段演算増幅回路の出力電圧が供給されることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路に内蔵
される演算増幅回路に係り、特に入力電圧が接地電位か
ら電源電位までの範囲で動作可能なレール・ツー・レー
ル型の演算増幅回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路に内蔵される演算増幅回路は、
様々の回路形式が提案されている。CMOS FET
(相補性絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いた
演算増幅回路の分野では、入力電圧がPチャネルトラン
ジスタ(PMOSトランジスタ)のゲートに入力する回
路形式のものをPトップ型演算増幅回路と称し、入力電
圧がNチャネルトランジスタ(NMOSトランジスタ)
のゲートに入力する回路形式のものをNトップ型演算増
幅回路と称する。
【0003】図7は、Pトップ型演算増幅回路70の従
来例を示している。このPトップ型演算増幅回路70
は、電流源回路71と、この電流源回路71により動作
電流が設定され、それぞれのゲートに対応して反転入力
ノードAおよび非反転入力ノードBから入力電圧が入力
する差動対をなす第1、第2のPMOSトランジスタP
1、P2と、この第1、第2のPMOSトランジスタの
負荷として接続されたNMOSカレントミラー回路72
と、上記第2のPMOSトランジスタP2のドレイン出
力が入力するNMOSインバータ回路73とからなる。
なお、Cは容量、Vccは電源電位、Vssは接地電位、I
N(+)およびIN(−)は同相の差動入力電圧、OU
Tは出力電圧である。
【0004】上記Pトップ型演算増幅回路70の入力電
圧範囲は、入力端子にゲートが接続されているPチャネ
ルトランジスタP1、P2がオンの時であり、入力電圧
がVcc−|Vthp |(Vthp はPチャネルトランジスタ
の閾値電圧)以下でしか動作しない。換言すれば、入力
電圧がVcc付近(Vcc〜Vcc−|Vthp |)では、Pチ
ャネルトランジスタP1、P2がオフ状態になるので、
動作が不可能になる。
【0005】図8は、Nトップ型演算増幅回路80の従
来例を示している。このNトップ型演算増幅回路80
は、電流源回路81と、この電流源回路81により動作
電流が設定され、それぞれのゲートに対応して反転入力
ノードAおよび非反転入力ノードBから入力電圧が入力
する差動対をなす第1、第2のNMOSトランジスタN
1、N2と、この第1、第2のPMOSトランジスタの
負荷として接続されたNMOSカレントミラー回路82
と、上記第2のNMOSトランジスタN2のドレイン出
力が入力するPMOSインバータ回路83とからなる。
なお、Cは容量、Vccは電源電位、Vssは接地電位、I
N(+)およびIN(−)は同相の差動入力電圧、OU
Tは出力電圧である。
【0006】上記Nトップ型演算増幅回路80の入力電
圧範囲は、入力端子にゲートが接続されているNチャネ
ルトランジスタN1、N2がオンの時であり、入力電圧
がNチャネルトランジスタの閾値電圧Vthn 以上でしか
動作しない。換言すれば、入力電圧がVss付近(Vss〜
Vss+Vthn )では、NチャネルトランジスタN1、N
2がオフ状態になるので、動作が不可能になる。
【0007】つまり、上記したような従来のPトップ型
演算増幅回路あるいはNトップ型演算増幅回路は、動作
が不可能な入力電圧範囲が広く存在し、この動作が不可
能な入力電圧範囲は動作電源電圧を低くしても狭くなら
ないので、低電圧動作には不適である。
【0008】このような欠点を改善するものとして、入
力電圧がVss付近からVcc付近までの範囲で動作可能な
演算増幅回路として、Pトップ型演算増幅回路とNトッ
プ型演算増幅回路とを組み合わせたレール・ツー・レー
ル型の演算増幅回路(Rail-to-Rail Op Amp.)がいくつ
か提案されている。
【0009】図9は、従来のレール・ツー・レール型演
算増幅回路の基本構成を示す。ここで、80は入力段の
Nトップ型演算増幅回路、70は入力段のPトップ型演
算増幅回路である。90は上記Nトップ型演算増幅回路
80の反転出力およびPトップ型演算増幅回路70の非
反転出力が入力する出力段増幅回路であり、その出力が
レール・ツー・レール型演算増幅回路の出力となる。上
記Nトップ型演算増幅回路80の反転入力ノードおよび
Pトップ型演算増幅回路70の非反転入力ノードは、レ
ール・ツー・レール型演算増幅回路の反転入力ノードA
に共通に接続されている。また、上記Nトップ型演算増
幅回路80の非反転入力ノードおよびPトップ型演算増
幅回路70の反転入力ノードは、レール・ツー・レール
型演算増幅回路の非反転入力ノードBに共通に接続され
ている。
【0010】上記構成のレール・ツー・レール型演算増
幅回路において、入力電圧がVss付近では、Nチャネル
トランジスタN1、N2がオフ状態になるので、Nトッ
プ型演算増幅回路80の出力ノードの電位VNが不安定
になり(一意に定まらなくなり)、出力段増幅回路90
の電流が一意に定まらなくなる(電流が多過ぎたり少な
過ぎたりする)。
【0011】また、入力電圧がVcc付近では、Pチャネ
ルトランジスタP1、P2がオフ状態になるので、Pト
ップ型演算増幅回路70の出力ノードの電位VPが不安
定になり(一意に定まらなくなり)、やはり、出力段増
幅回路90の電流が一意に定まらなくなる。
【0012】上記したような従来のレール・ツー・レー
ル型演算増幅回路は、使用素子数が比較的多く、構成が
比較的複雑であり、出力電流を取り出すような応用には
あまり向かない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
レール・ツー・レール型演算増幅回路は、使用素子数が
比較的多く、構成が比較的複雑であり、出力電流を取り
出すような応用にはあまり向かないという問題があっ
た。
【0014】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、入出力電圧が接地電位付近から電源電圧電位
付近まで動作することができ、しかも、比較的少ない素
子数により簡単に構成でき、出力電流を取り出すような
応用にも好適なレール・ツー・レール型演算増幅回路を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のレール・ツー・
レール型演算増幅回路は、入力電圧が供給される演算増
幅回路反転入力ノードおよび演算増幅回路非反転入力ノ
ードと、第1、第2の非反転入力ノードおよび第1、第
2の反転入力ノードならびに1つの非反転出力ノードお
よび1つの反転出力ノードを有し、上記第1の反転入力
ノードが前記演算増幅回路反転入力ノードに接続され、
上記第1の非反転入力ノードが前記演算増幅回路非反転
入力ノードに接続されたNトップ型入力段演算増幅回路
と、同じく第1、第2の非反転入力ノードおよび第1、
第2の反転入力ノードならびに1つの非反転出力ノード
および1つの反転出力ノードを有し、上記第1の反転入
力ノードが前記演算増幅回路非反転入力ノードに接続さ
れ、前記第1の非反転入力ノードが前記演算増幅回路反
転入力ノードに接続され、前記反転出力ノードが前記N
トップ型入力段演算増幅回路の第2の非反転入力ノード
に接続され、前記非反転出力ノードが前記Nトップ型入
力段演算増幅回路の第2の反転入力ノードに接続され、
前記第2の反転入力ノードが前記Nトップ型入力段演算
増幅回路の非反転出力ノードに接続され、前記第2の非
反転入力ノードが前記Nトップ型入力段演算増幅回路の
反転出力ノードに接続されたPトップ型入力段演算増幅
回路と、前記Nトップ型入力段演算増幅回路の反転出力
および前記Pトップ型入力段演算増幅回路の非反転出力
が入力する出力段増幅回路とを具備することを特徴とす
る。
【0016】
【作用】入力信号電圧のレベルがNトップ型演算増幅回
路の動作範囲内ではないがPトップ型演算増幅回路の動
作範囲内である場合には、Nトップ型演算増幅回路の第
1の非反転入力ノードおよび第1の反転入力ノードにゲ
ートが接続されているNMOSトランジスタはオフにな
る。しかし、この場合、Pトップ型演算増幅回路は動作
し、このPトップ型演算増幅回路からの入力によりNト
ップ型演算増幅回路の第2の非反転入力ノードおよび第
2の反転入力ノードにゲートが接続されているNMOS
トランジスタが動作するので、Nトップ型演算増幅回路
も動作する。これにより、Nトップ型演算増幅回路の出
力動作点が安定(一意)に決まり、出力段増幅回路の電
流が一意に定まるので、出力電流の大きさを適正に設定
することが可能になる。
【0017】これに対して、入力信号電圧のレベルがP
トップ型演算増幅回路の動作範囲内ではないがNトップ
型演算増幅回路の動作範囲内である場合には、Pトップ
型演算増幅回路の第1の非反転入力ノードおよび第1の
反転入力ノードにゲートが接続されているPMOSトラ
ンジスタはオフになる。しかし、この場合、Nトップ型
演算増幅回路は動作し、このNトップ型演算増幅回路か
らの入力によりPトップ型演算増幅回路の第2の非反転
入力ノードおよび第2の反転入力ノードにゲートが接続
されているPMOSトランジスタが動作するので、Pト
ップ型演算増幅回路も動作する。これにより、Pトップ
型演算増幅回路の出力動作点が安定に決まり、出力段増
幅回路の電流が一意に定まるので、出力電流の大きさを
適正に設定することが可能になる。
【0018】そして、入力信号電圧のレベルがNトップ
型演算増幅回路の動作範囲内であると共にPトップ型演
算増幅回路の動作範囲内である場合には、Nトップ型演
算増幅回路およびPトップ型演算増幅回路がそれぞれ入
力信号電圧に対して動作する。この場合、Nトップ型演
算増幅回路の第2の非反転入力ノードおよび第2の反転
入力ノードにゲートが接続されているNMOSトランジ
スタはNトップ型演算増幅回路の出力動作点を決めるよ
うに動作し、Pトップ型演算増幅回路の第2の非反転入
力ノードおよび第2の反転入力ノードにゲートが接続さ
れているPMOSトランジスタはPトップ型演算増幅回
路の出力動作点を決めるように動作する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明のレール・ツー・レール型
演算増幅回路の基本構成を示すブロック図である。
【0020】入力段のNトップ型演算増幅回路10は、
2個(第1、第2)の非反転入力ノードおよび2個(第
1、第2)の反転入力ノードならびに1つの非反転出力
ノードおよび1つの反転出力ノードを有する。
【0021】入力段のPトップ型演算増幅回路20も、
2個(第1、第2)の非反転入力ノードおよび2個(第
1、第2)の反転入力ノードならびに1つの非反転出力
ノードおよび1つの反転出力ノードを有する。
【0022】前記Nトップ型演算増幅回路10の第1の
非反転入力ノードおよび前記Pトップ型演算増幅回路2
0の第1の反転入力ノードは、演算増幅回路非反転入力
ノードBに共通に接続されている。
【0023】前記Nトップ型演算増幅回路10の第1の
反転入力ノードおよび前記Pトップ型演算増幅回路20
の第1の非反転入力ノードは、演算増幅回路反転入力ノ
ードAに共通に接続されている。
【0024】前記Nトップ型演算増幅回路10の第2の
非反転入力ノードおよび前記Pトップ型演算増幅回路2
0の反転出力ノードは、第1の配線11により接続され
ている。
【0025】前記Nトップ型演算増幅回路10の第2の
反転入力ノードおよび前記Pトップ型演算増幅回路20
の非反転出力ノードは、第2の配線12により接続され
ている。
【0026】前記Pトップ型演算増幅回路20の第2の
非反転入力ノードおよび前記Nトップ型演算増幅回路1
0の反転出力ノードは、第3の配線13により接続され
ている。
【0027】前記Pトップ型演算増幅回路20の第2の
反転入力ノードおよび前記Nトップ型演算増幅回路10
の非反転出力ノードは、第4の配線14により接続され
ている。
【0028】前記Nトップ型演算増幅回路10の反転出
力および前記Pトップ型演算増幅回路20の非反転出力
は、出力段増幅回路30に入力し、この出力段増幅回路
30の出力がレール・ツー・レール型演算増幅回路の出
力となる。
【0029】図2は、図1のレール・ツー・レール型演
算増幅回路の一具体例を示す回路図である。ここで、V
ccは電源電位、Vssは接地電位、IN(+)およびIN
(−)は入力電圧、OUTは出力電圧、P1〜P7はP
MOSトランジスタ、N1〜N7はNMOSトランジス
タ、Cは容量である。
【0030】即ち、前記Nトップ型演算増幅回路10
は、電流源回路11と、この電流源回路により動作電流
が設定され、それぞれのゲートに対応して前記反転入力
ノードAおよび非反転入力ノードBから入力電圧が入力
する差動対をなす第1のNMOSトランジスタN1およ
び第2のNMOSトランジスタN2と、これらのNMO
Sトランジスタの負荷として接続されたPMOSトラン
ジスタP5、P6からなるPMOSカレントミラー回路
12と、上記第1のNMOSトランジスタN1に並列に
接続され、前記Pトップ型演算増幅回路20の非反転出
力が入力する第3のNMOSトランジスタN3と、上記
第2のNMOSトランジスタN2に並列に接続され、前
記Pトップ型演算増幅回路20の反転出力が入力する第
4のNMOSトランジスタN4とを具備する。
【0031】前記Pトップ型演算増幅回路20は、電流
源回路21と、この電流源回路により動作電流が設定さ
れ、それぞれのゲートに対応して前記反転入力ノードA
および非反転入力ノードBから入力電圧が入力する差動
対をなす第1のPMOSトランジスタP1および第2の
PMOSトランジスタP2と、これらのPMOSトラン
ジスタの負荷として接続されたNMOSトランジスタN
5、N6からなるNMOSカレントミラー回路22と、
上記第1のPMOSトランジスタP1に並列に接続さ
れ、前記Nトップ型演算増幅回路10の非反転出力が入
力する第3のPMOSトランジスタP3と、上記第2の
PMOSトランジスタP2に並列に接続され、前記Nト
ップ型演算増幅回路10の反転出力が入力する第4のP
MOSトランジスタP4とを具備する。
【0032】前記出力段増幅回路30は、Vccノードと
出力ノード31との間にソース・ドレイン・ソース間が
挿入接続され、ゲートに前記Nトップ型演算増幅回路1
0の反転出力ノードが接続されたPMOSトランジスタ
P7と、上記出力ノード31とVssノードとの間にドレ
イン・ソース間が挿入接続され、ゲートが前記Pトップ
型演算増幅回路20の非反転出力ノードが接続されたN
MOSトランジスタN7と、上記出力ノード31と上記
PMOSトランジスタP7のゲートおよびNMOSトラ
ンジスタN7のゲートとの間にそれぞれ接続された位相
補償用の容量Cを有する。
【0033】上記構成のレール・ツー・レール型演算増
幅回路において、入力信号電圧のレベルがVss〜Vss+
Vthn (Vthn はNチャネルトランジスタの閾値電圧)
の範囲内である場合(Nトップ型演算増幅回路の動作範
囲内ではないがPトップ型演算増幅回路の動作範囲内で
ある場合)には、Nトップ型演算増幅回路10のNMO
SトランジスタN1、N2はオフになるが、Pトップ型
演算増幅回路20は入力信号電圧のレベルが動作範囲内
であるので動作し、このPトップ型演算増幅回路20か
らの入力によりNトップ型演算増幅回路10のNMOS
トランジスタN3、N4が動作するので、Nトップ型演
算増幅回路10も動作する。これにより、Nトップ型演
算増幅回路10の出力ノードの電圧VN2が安定(一
意)に決まり、出力段増幅回路30の動作点が安定に決
まり、その電流が一意に定まるので、出力電流の大きさ
を適正に設定することが可能になる。
【0034】これに対して、入力信号電圧のレベルがV
cc〜Vcc−|Vthp |(Vthp はPチャネルトランジス
タの閾値電圧)の範囲内である場合(Pトップ型演算増
幅回路の動作範囲内ではないがNトップ型演算増幅回路
の動作範囲内である場合)には、Pトップ型演算増幅回
路20のPMOSトランジスタP1、P2はオフになる
が、Nトップ型演算増幅回路10は入力信号電圧のレベ
ルが動作範囲内であるので動作し、このNトップ型演算
増幅回路10からの入力によりPトップ型演算増幅回路
20のPMOSトランジスタP3、P4が動作するの
で、Pトップ型演算増幅回路20も動作する。これによ
り、Pトップ型演算増幅回路20の出力ノードの電圧V
P2が安定(一意)に決まり、出力段増幅回路30の動
作点が安定に決まり、その電流が一意に定まるので、出
力電流の大きさを適正に設定することが可能になる。
【0035】そして、入力信号電圧のレベルが(Vss+
Vthn )〜(Vcc−|Vthp |)の範囲内である場合
(Nトップ型演算増幅回路の動作範囲内であると共にP
トップ型演算増幅回路の動作範囲内である場合)には、
Nトップ型演算増幅回路10およびPトップ型演算増幅
回路20がそれぞれ入力信号電圧に対して動作する。こ
の場合、Nトップ型演算増幅回路10のNMOSトラン
ジスタN3、N4はNトップ型演算増幅回路10の出力
ノードの電圧VN2を決めるように動作し、Pトップ型
演算増幅回路20のPMOSトランジスタP3、P4は
Pトップ型演算増幅回路20の出力ノードの電圧VP2
を決めるように動作する。
【0036】即ち、上記実施例のレール・ツー・レール
型演算増幅回路によれば、従来例のレール・ツー・レー
ル型演算増幅回路と比べて、使用素子数が少ないので、
製造上のコストダウンおよび歩留りの向上を図ることが
できる。
【0037】しかも、出力段増幅回路30は、PMOS
トランジスタP7およびNMOSトランジスタN7をそ
れぞれ1段づつしか使用していないので、出力電流を取
り易く、また、出力電圧も大きく取れるという利点があ
る。
【0038】また、上記実施例の演算増幅回路の集積回
路化に際しては、従来例のPトップ型演算増幅回路ある
いはNトップ型演算増幅回路の製造プロセスと比べて、
何ら新規なプロセスを必要としない。
【0039】なお、上記第1実施例のレール・ツー・レ
ール型演算増幅回路において、Nトップ型演算増幅回路
10の反転出力ノードの電圧VN2と非反転出力ノード
の電圧VN1とは同じ動作点になるので、第3のNMO
SトランジスタN3および第4のNMOSトランジスタ
N4の接続をPMOSカレントミラー回路12に対して
あまり考慮することなく変更することが可能である。同
様に、Pトップ型演算増幅回路20の非反転出力ノード
の電圧VP2と反転出力ノードの電圧VP1とは同じ動
作点になるので、第3のPMOSトランジスタP3およ
び第4のPMOSトランジスタP4の接続をNMOSカ
レントミラー回路22に対してあまり考慮することなく
変更することが可能である。
【0040】図3、図4は、それぞれ第3のNMOSト
ランジスタN3、第4のNMOSトランジスタN4、第
3のPMOSトランジスタP3および第4のPMOSト
ランジスタP4の接続位置を変更した例を示す。
【0041】図3は、本発明の第2実施例に係るレール
・ツー・レール型演算増幅回路を示している。この演算
増幅回路は、図2を参照して前述したレール・ツー・レ
ール型演算増幅回路と比べて、次に述べる(a)、
(b)点が異なり、その他は同じであるので図2中と同
一符号を付している。
【0042】(a)Nトップ型演算増幅回路10aにお
いて、第3のNMOSトランジスタN3は、第1のNM
OSトランジスタN1のドレインと接地ノードとの間に
ドレイン・ソース間が接続されており、第4のNMOS
トランジスタN4は、第2のNMOSトランジスタN2
のドレインと接地ノードとの間にドレイン・ソース間が
接続されている。
【0043】(b)Pトップ型演算増幅回路20aにお
いて、第3のPMOSトランジスタP3は、電源ノード
と上記第1のPMOSトランジスタP1のドレインとの
間にソース・ドレイン間が接続されており、第4のPM
OSトランジスタN4は、電源ノードと第2のPMOS
トランジスタP2のドレインとの間にソース・ドレイン
間が接続されている。
【0044】上記第2実施例のレール・ツー・レール型
演算増幅回路によれば、基本的には前記第1実施例のレ
ール・ツー・レール型演算増幅回路と同様の動作を行
う。図4は、本発明の第3実施例に係るレール・ツー・
レール型演算増幅回路を示している。
【0045】この演算増幅回路は、図2を参照して前述
した演算増幅回路と比べて、次に述べる(a)、(b)
点が異なり、その他は同じであるので図2中と同一符号
を付している。
【0046】(a)Nトップ型演算増幅回路10bにお
いて、第3のNMOSトランジスタN3のソースおよび
第4のNMOSトランジスタN4のソースが第1のNM
OSトランジスタN1のソースおよび第2のNMOSト
ランジスタN2のソースとは別に共通に接続され、この
共通接続点と接地ノードとの間に新たに電流源回路13
が付加接続されている。
【0047】(b)Pトップ型演算増幅回路20bにお
いて、第3のPMOSトランジスタP3のソースおよび
第4のPMOSトランジスタP4のソースが第1のPM
OSトランジスタP1のソースおよび第2のPMOSト
ランジスタP2のソースとは別に共通に接続され、電源
ノードと上記共通接続点との間に新たに電流源回路23
が付加接続されている。
【0048】上記第3実施例の演算増幅回路によれば、
基本的には前記第1実施例のレール・ツー・レール型演
算増幅回路と同様の動作を行う。しかも、入力ノード
A、Bからの入力電圧が入力するトランジスタの電流源
回路11、21と、他の演算増幅回路からの制御入力が
入力するトランジスタの電流源回路13、23とを分離
しているので、それぞれの入力に対する利得を最適に設
定することが可能になる。
【0049】なお、上記各実施例では、シングル出力形
式の演算増幅回路を示したが、本発明は、全差動出力形
式の演算増幅回路にも適用することが可能であり、その
一例を図5に示す。
【0050】図5は、本発明の第4実施例に係るレール
・ツー・レール型演算増幅回路を示している。この演算
増幅回路は、図2を参照して前述した演算増幅回路に対
して、Nトップ型演算増幅回路10の非反転出力ノード
の電圧VN1とPトップ型演算増幅回路20の反転出力
ノードの電圧VP1とが入力する出力増幅回路40が付
加されることにより全差動出力化されたものであり、図
2中と同一部分には同一符号を付している。
【0051】また、上記各実施例では、出力増幅回路3
0としてPMOSトランジスタP7、NMOSトランジ
スタN7がそれぞれ1段からなるプッシュプル回路を示
したが、これに限らず、様々なプッシュプル構成を採用
することが可能であり、その一例を図6に示す。
【0052】図6は、本発明の第5実施例に係るレール
・ツー・レール型演算増幅回路を示している。この演算
増幅回路は、図1を参照して前述した演算増幅回路と比
べて、出力増幅回路30aにおいて、ゲートにバイアス
電位VB2が与えられたPMOSトランジスタP8がPM
OSトランジスタP7と出力ノード31との間に挿入さ
れ、ゲートにバイアス電位VB1が与えられたNMOSト
ランジスタN8が出力ノード31とNMOSトランジス
タN7との間に挿入された点が異なり、図1中と同一部
分には同一符号を付している。
【0053】上記第5実施例の演算増幅回路によれば、
基本的には前記第1実施例のレール・ツー・レール型演
算増幅回路と同様の動作を行う。しかも、出力増幅回路
30aにPMOSトランジスタP8およびNMOSトラ
ンジスタN8が挿入されることにより出力インピーダン
スが高くなっているので、増幅回路の利得を高くするこ
とが可能になる。
【0054】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、入出力
電圧が接地電位付近から電源電圧電位付近まで動作する
ことができ、しかも、比較的少ない素子数により構成で
き、出力電流を取り出す応用に好適なレール・ツー・レ
ール型演算増幅回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレール・ツー・レール演算増幅回路の
第1実施例を示すブロック図。
【図2】図1中の演算増幅回路の一具体例を示す回路
図。
【図3】本発明のレール・ツー・レール演算増幅回路の
第2実施例を示す回路図。
【図4】本発明のレール・ツー・レール演算増幅回路の
第3実施例を示す回路図。
【図5】本発明のレール・ツー・レール演算増幅回路の
第4実施例を示す回路図。
【図6】本発明のレール・ツー・レール演算増幅回路の
第5実施例を示すブロック図。
【図7】従来のPトップ型演算増幅回路を示す回路図。
【図8】従来のNトップ型演算増幅回路を示す回路図。
【図9】従来のレール・ツー・レール型演算増幅回路の
基本構成を示す回路図。
【符号の説明】
10…Nトップ型演算増幅回路、20…Pトップ型演算
増幅回路、30…出力段増幅回路、P1〜P7…PMO
Sトランジスタ、N1〜N7…NMOSトランジスタ、
Vcc…電源電圧電位、Vss…接地電位、IN(+)、I
N(−)…入力電圧、OUT…出力電圧。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧が供給される演算増幅回路反転
    入力ノードおよび演算増幅回路非反転入力ノードと、第
    1、第2の非反転入力ノードおよび第1、第2の反転入
    力ノードならびに1つの非反転出力ノードおよび1つの
    反転出力ノードを有し、上記第1の反転入力ノードが前
    記演算増幅回路反転入力ノードに接続され、上記第1の
    非反転入力ノードが前記演算増幅回路非反転入力ノード
    に接続されたNトップ型入力段演算増幅回路と、同じく
    第1、第2の非反転入力ノードおよび第1、第2の反転
    入力ノードならびに1つの非反転出力ノードおよび1つ
    の反転出力ノードを有し、上記第1の反転入力ノードが
    前記演算増幅回路非反転入力ノードに接続され、前記第
    1の非反転入力ノードが前記演算増幅回路反転入力ノー
    ドに接続され、前記反転出力ノードが前記Nトップ型入
    力段演算増幅回路の第2の非反転入力ノードに接続さ
    れ、前記非反転出力ノードが前記Nトップ型入力段演算
    増幅回路の第2の反転入力ノードに接続され、前記第2
    の反転入力ノードが前記Nトップ型入力段演算増幅回路
    の非反転出力ノードに接続され、前記第2の非反転入力
    ノードが前記Nトップ型入力段演算増幅回路の反転出力
    ノードに接続されたPトップ型入力段演算増幅回路と、
    前記Nトップ型入力段演算増幅回路の反転出力および前
    記Pトップ型入力段演算増幅回路の非反転出力が入力す
    る出力段増幅回路とを具備することを特徴とするレール
    ・ツー・レール型演算増幅回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレール・ツー・レール型
    演算増幅回路において、前記Nトップ型入力段演算増幅
    回路は、電流源回路と、この電流源回路により動作電流
    が設定され、それぞれのゲートに対応して前記演算増幅
    回路反転入力ノードおよび演算増幅回路非反転入力ノー
    ドから入力電圧が入力する差動対をなす第1、第2のN
    MOSトランジスタと、この第1、第2のNMOSトラ
    ンジスタの負荷として接続されたPMOSカレントミラ
    ー回路と、上記第1のNMOSトランジスタに並列に接
    続され、前記Pトップ型入力段演算増幅回路の非反転出
    力が入力する第3のNMOSトランジスタと、上記第2
    のNMOSトランジスタに並列に接続され、前記Pトッ
    プ型入力段演算増幅回路の反転出力が入力する第4のN
    MOSトランジスタとを具備し、前記Pトップ型入力段
    演算増幅回路は、電流源回路と、この電流源回路により
    動作電流が設定され、それぞれのゲートに対応して前記
    演算増幅回路反転入力ノードおよび演算増幅回路非反転
    入力ノードから入力電圧が入力する差動対をなす第1、
    第2のPMOSトランジスタと、この第1、第2のPM
    OSトランジスタの負荷として接続されたNMOSカレ
    ントミラー回路と、上記第1のPMOSトランジスタに
    並列に接続され、前記Nトップ型入力段演算増幅回路の
    非反転出力が入力する第3のPMOSトランジスタと、
    上記第2のPMOSトランジスタに並列に接続され、前
    記Nトップ型入力段演算増幅回路の反転出力が入力する
    第4のPMOSトランジスタとを具備することを特徴と
    するレール・ツー・レール型演算増幅回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレール・ツー・レール型
    演算増幅回路において、前記Nトップ型入力段演算増幅
    回路は、電流源回路と、この電流源回路により動作電流
    が設定され、それぞれのゲートに対応して前記演算増幅
    回路反転入力ノードおよび演算増幅回路非反転入力ノー
    ドから入力電圧が入力する差動対をなす第1、第2のN
    MOSトランジスタと、この第1、第2のNMOSトラ
    ンジスタの負荷として接続されたPMOSカレントミラ
    ー回路と、上記第1のNMOSトランジスタのドレイン
    と接地ノードとの間にドレイン・ソース間が接続され、
    前記Pトップ型入力段演算増幅回路の非反転出力が入力
    する第3のNMOSトランジスタと、上記第2のNMO
    Sトランジスタのドレインと接地ノードとの間にドレイ
    ン・ソース間が接続され、前記Pトップ型入力段演算増
    幅回路の反転出力が入力する第4のNMOSトランジス
    タとを具備し、前記Pトップ型入力段演算増幅回路は、
    電流源回路と、この電流源回路により動作電流が設定さ
    れ、それぞれのゲートに対応して前記演算増幅回路反転
    入力ノードおよび演算増幅回路非反転入力ノードから入
    力電圧が入力する差動対をなす第1、第2のPMOSト
    ランジスタと、この第1、第2のPMOSトランジスタ
    の負荷として接続されたNMOSカレントミラー回路
    と、電源ノードと上記第1のPMOSトランジスタのド
    レインとの間にソース・ドレイン間が接続され、前記N
    トップ型入力段演算増幅回路の非反転出力が入力する第
    3のPMOSトランジスタと、電源ノードと上記第2の
    PMOSトランジスタのドレインとの間にソース・ドレ
    イン間が接続され、前記Nトップ型入力段演算増幅回路
    の反転出力が入力する第4のPMOSトランジスタとを
    具備することを特徴とするレール・ツー・レール型演算
    増幅回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004222104A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Nec Kansai Ltd 差動増幅器
WO2007066672A1 (ja) * 2005-12-06 2007-06-14 Rohm Co., Ltd. 周波数変調器およびこれを用いたfm送信回路
JP2012135025A (ja) * 2006-01-18 2012-07-12 Marvell World Trade Ltd 入れ子状のトランスインピーダンス増幅器

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