JPH0878695A - ゲイト絶縁膜の処理方法およびゲイト絶縁膜の処理装 置 - Google Patents

ゲイト絶縁膜の処理方法およびゲイト絶縁膜の処理装 置

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JPH0878695A
JPH0878695A JP23241294A JP23241294A JPH0878695A JP H0878695 A JPH0878695 A JP H0878695A JP 23241294 A JP23241294 A JP 23241294A JP 23241294 A JP23241294 A JP 23241294A JP H0878695 A JPH0878695 A JP H0878695A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 劣化・経時変化の少ない薄膜トランジスタ
(TFT)を得るためのゲイト絶縁膜を400〜700
℃、好ましくは、450〜650℃の低温で得る方法を
提供する。 【構成】 低温での熱酸化法あるいはCVD法もしくは
PVD法によって結晶性珪素の活性層上に堆積した酸化
珪素膜を触媒によって励起もしくは分解させた窒素酸化
物(N2 O等)もしくは窒化水素(NH3 等)雰囲気に
おいて400〜700℃の温度でアニールすることによ
って酸化膜中、特に珪素と酸化珪素の界面に多量に存在
する珪素−水素結合(Si-H) を、珪素−窒素結合 (Si≡
N)等に置き換えることによって、該酸化珪素膜をホット
エレクトロン等に耐えられるだけの丈夫なものとし、こ
れをゲイト絶縁膜として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス等の絶縁基板、
あるいは各種基板上に形成された絶縁性被膜上に設けら
れた珪素膜を用いた絶縁ゲイト構造を有する半導体装
置、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)や薄膜ダイオ
ード(TFD)、またはそれらを応用した薄膜集積回
路、特にアクティブ型液晶表示装置(液晶ディスプレ
ー)用薄膜集積回路、およびその作製方法に関するもの
であり、特に、最高プロセス温度が700℃以下の低温
プロセスによって上記半導体装置を形成するためのゲイ
ト絶縁膜の処理方法およびゲイト絶縁膜の処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス等の絶縁基板上にTFTを
有する半導体装置、例えば、TFTを画素の駆動に用い
るアクティブ型液晶表示装置やイメージセンサー等が開
発されている。これらの基板としては、量産性・価格の
面から歪点が750℃以下、典型的には550〜680
℃のガラス基板が一般に用いられている。したがって、
このようなガラス基板を用いる場合には、最高プロセス
温度が700℃以下、好ましくは650℃以下とするこ
とが要求された。
【0003】これらの装置に用いられるTFTには、薄
膜状の珪素半導体を用いるのが一般的である。薄膜状の
珪素半導体としては、非晶質珪素半導体(a−Si)か
らなるものと結晶性を有する珪素半導体からなるものの
2つに大別される。非晶質珪素半導体は作製温度が低
く、気相法で比較的容易に作製することが可能で量産性
に富むため、最も一般的に用いられているが、電界効果
移動度、導電率等の物性が結晶性を有する珪素半導体に
比べて劣るため、今後、より高速特性を得るためには、
結晶性を有する珪素半導体からなるTFTの作製方法の
確立が強く求められている。
【0004】移動度の小さな非晶質珪素を用いたTFT
の場合には、ゲイト絶縁膜の特性はあまり問題とならな
かった。例えば、非晶質珪素を用いたTFTでは、ゲイ
ト絶縁膜として酸化珪素よりも電気的特性に劣る窒化珪
素膜が用いられる。しかし、移動度の高い結晶性の珪素
膜を用いたTFTでは、珪素膜自体の特性と同じくらい
にゲイト絶縁膜の特性も大きな問題であった。
【0005】特に結晶性珪素膜を得る技術が向上するに
つれ、良質なゲイト絶縁膜に対する需要は非常に大きく
なった。なかでも、チャネル形成領域が実質的に1つの
単結晶もしくは複数の結晶からなっていても、全ての結
晶の方位が同じである結晶珪素被膜(このような結晶状
態をモノドメインという)よりなるTFTでは、通常の
多結晶珪素を用いたTFTと異なり、粒界の特性悪化に
対する寄与は非常に小さく、ほとんどゲイト絶縁膜の特
性によって、その電気特性が決定される。
【0006】すなわち、通常の多結晶構造においては粒
界を構成する2つの結晶の結晶方位は互いに異なるもの
であり、その結果、高い粒界障壁(バリヤー)が生じ
る。しかし、モノドメイン構造においては、たとえ複数
の結晶からなっていたとしても、通常の多結晶における
粒界に相当する境界をはさむ2つの結晶の結晶方位が同
じであるため、このような境界においてはバリヤーは非
常に低く、単結晶とほとんど差がない。そのため、モノ
ドメイン構造においては、TFTの特性に対する粒界の
寄与は小さく、ほぼゲイト絶縁膜によって決定される。
【0007】このような目的に適した優れたゲイト絶縁
膜としては、熱酸化膜が知られている。例えば、石英基
板のように高温に耐える基板上であれば、熱酸化法を用
いてゲイト絶縁膜を得ることができた。(例えば、特公
平3−71793) しかし、熱酸化法によって、ゲイト絶縁膜として使用す
るに足る酸化珪素膜を得るには、950℃以上の高温が
必要であり、このような高温処理に耐えうる基板材料は
石英の他にはなかった。上述のような歪点の低いガラス
基板を使用するには、最高プロセス温度を700℃以
下、好ましくは650℃以下とする必要があったのだ
が、熱酸化による方法はこの要請を満足できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】700℃以下でも高圧
水蒸気酸化等の特殊な条件の下では熱酸化膜を形成する
ことができた。例えば、500〜700℃の熱酸化によ
って熱酸化膜が100〜1000Å形成できた。しか
し、このようにして得られた熱酸化膜は、高温で得られ
た熱酸化膜に比較して、水素濃度が高く、これをゲイト
絶縁膜に用いたTFTの特性は極めて悪かった。このよ
うな問題から、ゲイト絶縁膜はスパッタ法等の物理的気
相成長(PVD)法、あるいはプラズマCVD法、熱C
VD法等の化学的気相成長(CVD)法を用いて作製せ
ざるを得なかった。これらの方法では最高プロセス温度
は650℃以下とすることができた。
【0009】しかしながら、PVD法、CVD法によっ
て作製した絶縁膜は不対結合手や水素の濃度が高く、ま
た、界面特性も良くなかった。そのため、ホットエレク
トロン等の注入に対しても弱く、不対結合手や水素が原
因となって、電荷捕獲(再結合)中心が形成されやすか
った。また、耐圧も低かった。特に、結晶性の珪素との
界面においては、再結合中心が多く形成された。このた
め、TFTのゲイト絶縁膜として用いた場合に、電界移
動度やサブスレシュホールド特性値(S値)が、良くな
いという問題点、あるいはゲイト電極のリーク電流が多
く、オン電流の低下(劣化・経時変化)が大きいという
問題点があった。
【0010】例えば、PVD法であるスパッタ法を用い
る場合には、高純度の酸素と珪素からなる合成石英をタ
ーゲットとすれば、原理的には酸素と珪素の化合物の被
膜のみが形成される。しかし、得られる被膜の酸素と珪
素の比率が化学量論比に近くかつ、不対結合手の少ない
酸化珪素膜を得ることは極めて難しかった。例えば、ス
パッタガスとして酸素を用いれば、化学量論比に近い酸
化珪素膜を得ることができる。しかし、酸素は原子量が
小さく、スパッタ速度(堆積速度)が小さく、量産を考
慮した場合、スパッタガスとしては不適切であった。
【0011】また、アルゴン等の雰囲気においては、十
分な成膜速度が得られたものの、酸素と珪素の比率が化
学量論比と異なり、ゲイト絶縁膜としては極めて不適当
なものであった。さらに、スパッタ雰囲気をどのように
しても珪素の不対結合手を低減することは難しく、成膜
後に水素アニールをおこなうことによって、珪素の不対
結合手Si・もしくはSiO・をSi−H、Si−OH
として、安定化させることが必要であった。しかしなが
ら、Si−H、Si−OH結合は不安定で、ホットエレ
クトロン等の加速した電子によって、容易に切断され、
もとの珪素の不対結合手に変化してしまった。このよう
な弱い結合Si−H、Si−OHの存在が上述のホット
エレクトロン注入による劣化の要因となったものであ
る。
【0012】同様にプラズマCVD法を用いて作製され
た酸化珪素膜にもSi−H、Si−OHの形で多くの水
素が含有されており、上記の問題の源泉となっていた。
加えて、比較的扱いやすい珪素源として、テトラ・エト
キシ・シラン(TEOS)を用いた場合には、炭素が酸
化珪素膜中に含まれるという問題もあった。本発明は、
このようなPVD法やCVD法で堆積された酸化珪素膜
の特性を改善する手段を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、500〜7
00℃の温度で珪素膜を酸化することによって形成され
た熱酸化膜、PVD法もしくはCVD法によって、島状
の結晶性珪素を覆って堆積された酸化珪素を主成分とす
るゲイト絶縁膜に対して、適切な温度に加熱された触媒
を用いて励起、もしくは、分解した窒素を有する反応性
の高い気体雰囲気で400〜700℃の熱アニールをお
こなうことによって、酸化珪素膜を改質する。本発明で
使用する気体としては、一酸化二窒素(N2 O)、一酸
化窒素(NO)、二酸化窒素(N2 O)等の窒素酸化物
(一般式でNOx :0.5≦x≦2.5で表される)も
しくはアンモニア(NH3 )、ヒドラジン(N2 4
等の窒化水素(一般式でNHx :1.5≦x≦3で表さ
れる)が好ましい。
【0014】以下においては、触媒によって励起もしく
は分解された窒素酸化物(もしくは窒化水素)を有する
気体を反応性窒素酸化物(反応性窒化水素)という。本
発明においては、反応性窒素酸化物(もしくは反応性窒
化水素)は窒素酸化物(窒化水素)のみからなっていて
もよいが、アルゴンやその他の不活性な気体が混入され
ていると特に好ましい。このような反応性窒素酸化物あ
るいは反応性窒化水素を用いた熱アニールによって、酸
化珪素膜の特性、特に、珪素膜との界面における特性が
改善される。ただし、この雰囲気に水(H2 O)や炭酸
ガス(CO、CO2 等)が混入していることは好ましく
ない。水や炭酸ガスは1ppm以下、好ましくは10p
pb以下とすべきである。
【0015】上記のような反応性窒素酸化物あるいは窒
化水素を用いた熱アニールの工程の前後に、通常の(励
起状態の分子や活性種の濃度の低い)窒化水素や窒素酸
化物、あるいは水素、酸素、オゾン等の雰囲気で熱アニ
ールをおこなってもよい。また、例えば、反応性の窒素
酸化物での熱アニール処理の後に反応性の窒化水素での
熱アニール処理をおこなってもよいし、逆に、反応性の
窒化水素での熱アニール処理の後に反応性の窒素酸化物
での熱アニール処理をおこなってもよい。もちろん、反
応性の窒素酸化物のみ、あるいは反応性の窒化水素のみ
の熱アニール処理でもよい。
【0016】本発明を実施するための装置の例を図1に
示す。本発明を実施するには最初に窒化水素もしくは窒
素酸化物を励起もしくは分解するための触媒が必要であ
る。図1(A)の例では、熱アニール炉1の内部に網状
の触媒5を設けた。触媒としては、白金、パラジウム、
還元ニッケル、コバルト、チタン、バナジウム、タンタ
ル等の3d遷移金属やこれらとアルミナ、シリカゲルを
混合したものが好ましい。熱アニール炉1の内部にはサ
セプター3を設け、サセプターには多数の基板4を載
せ、一度に多数の基板が処理できるようにするとよい。
熱アニール炉1はヒーター2によって加熱される。本発
明の熱アニール炉において温度分布があると、多数の基
板を同時に均一に処理することはできないので、熱アニ
ール炉内の温度分布には特に注意が必要である。また、
雰囲気の圧力を大気圧より低くすることも有効である。
【0017】本発明においては、熱アニール炉1の温度
の下限は反応速度、上限は基板等の熱処理される物質に
よって決定され、これらを鑑みて、熱アニール炉の温度
としては400〜700℃、好ましくは450〜650
℃が適切である。熱アニール炉の温度は高いほど、反応
は進行しやすいが、例えば、ガラス基板を使用する場合
には、熱収縮等を引き起こすことがある。特に650〜
700℃では、多くのガラス基板が熱収縮を引き起こ
し、微細なパターンを形成する上で問題となる。ガラス
基板を使用する場合にはその歪点以下の温度とすること
が望まれる。
【0018】上記の場合には、触媒は熱アニール炉の温
度に加熱されて使用されることとなる。すなわち、熱ア
ニール炉1の温度が700℃であれば、触媒の温度も7
00℃となる。上記のような3d遷移金属の触媒におい
ては200〜600℃の温度が好ましく、このような温
度は触媒の劣化をもたらすこともある。そのため、より
低温で触媒を作用させることによって、触媒の劣化を抑
制するには図1(B)のように、触媒によって窒化水素
もしくは窒素酸化物気体を励起・分解する反応室16を
熱アニール炉11と離れて設け、その間を配管18で接
続する構造を採用するとよい。この場合、熱アニール炉
11はヒーター12で加熱され、触媒の反応室16はヒ
ーター17によって加熱される。このため、触媒反応室
の温度を200〜400℃というような低温とすること
が可能である。この例でも触媒15は網状とした。
【0019】このような構造においては、窒化水素や窒
素酸化物をアルゴン等の不活性気体で希釈したものを使
用すると特に反応性を長時間、長距離にわたって維持で
きるため好ましかった。すなわち、適切な条件のもとで
は0.1〜10秒の間、反応性を維持できる。このた
め、触媒反応室18と熱アニール炉11との距離を0.
1〜1mとすることができる。なお、熱アニール炉と触
媒反応室の間の配管18の温度が極めて低い場合には、
触媒反応室で励起された気体分子が基底状態に戻り、反
応性が低下する。したがって、反応性を維持するために
は、配管18においてもヒーター19を設け、適切な温
度に保たれることが望ましい。配管18の温度は熱アニ
ール炉と触媒反応室の中間の温度であることが好まし
い。
【0020】また、配管18の内壁は反応性の気体分子
が反応しないように、石英を主成分とする材料によって
構成することが望ましい。好ましくは、90mol%以
上の酸化珪素よりなる高純度石英を用いると良い。内壁
が金属材料からなっていると、原子状あるいは励起した
分子が基底状態に戻ったり、再結合したりして安定化
し、反応性でなくなる。しかし、内壁が石英の場合に
は、そのような効果は小さく、例えば、第1の反応室か
ら50〜100cm離れていても、多くの原子・分子が
活性化状態にあった。熱アニール炉11には、図1
(A)と同様にサセプター13に多数の基板14を載
せ、一度に多数の基板が処理できるようにするとよい。
【0021】上記の例では、触媒はいずれも網状とした
が、適切な容器に保持されるのであれば、粉状もしくは
粒状であってもよい。本発明におけるゲイト絶縁膜の作
製方法としては、例えば、PVD法としてはスパッタ
法、CVD法としては、プラズマCVD法、減圧CVD
法、大気圧CVD法を用いればよい。その他の成膜方法
を用いることも可能である。プラズマCVD法、減圧C
VD法としては、TEOSを原料とする方法を用いても
よい。プラズマCVD法によってTEOSと酸素を原料
として酸化珪素膜を堆積するには、基板温度は200〜
500℃とすることが望ましい。また、減圧CVD法に
おいてTEOSとオゾンを用いた反応は比較的低温(例
えば、375℃±20℃)で進行し、酸化珪素膜を得る
ことができる。同様に減圧CVD法によって、モノシラ
ン(SiH4 )と酸素(O2 )、あるいはモノシランと
一酸化二窒素等の窒素酸化物を原料としてもプラズマに
よるダメージが無い酸化珪素膜が得られる。
【0022】モノシランと窒素酸化物の組合せはプラズ
マCVD法に用いてもよい。また、プラズマCVD法の
うち、ECR(電子サイクロトロン共鳴)条件の放電を
用いるECR−CVD法は、プラズマによるダメージが
小さいので、より良好なゲイト絶縁膜を形成することが
できる。本発明者の知見では、ある程度固い酸化珪素を
主成分とする絶縁膜がTFTのゲイト絶縁膜として適し
ていた。具体的な指標としては、フッ化水素酸1、フッ
化アンモニウム50、酢酸50の比率で混合された23
℃の緩衝フッ酸によるエッチングレートが1000Å/
分以下、典型的には300〜800Å/分である酸化珪
素膜が好ましいことが明らかになった。平均して1×1
17〜1×1021原子/cm3 の窒素が含有されて酸化
珪素膜では、このようなエッチングレートの条件を満た
すものが多かった。
【0023】本発明において活性層となる結晶性珪素を
形成するには、プラズマCVD法、減圧CVD法等のC
VD法によって得られる非晶質珪素膜を出発材料として
用いるが、結晶化方法として大きく分けて2通りの方法
がある。第1は、非晶質珪素膜を形成した後、500〜
650℃の温度で適切な時間の熱アニールを実施するこ
とにより、結晶化せしめる方法である。その結晶化の際
に、ニッケル、鉄、白金、パラジウム、コバルト等の非
晶質珪素の結晶化を促進する元素を添加してもよい。こ
れらの元素を添加すると、結晶化温度を低下させ、ま
た、結晶化時間を短縮することができる。
【0024】これらの元素は高濃度に含有されていると
珪素の半導体特性を損なうので、結晶化に十分で、か
つ、半導体特性にほとんど影響のない低濃度であること
が望まれる。すなわち、2次イオン質量分析法(SIM
S)によって測定した珪素膜における最小値が1×10
15〜3×1019原子/cm3 の濃度であることが好まし
い。このような結晶化を促進する元素の濃度分布は珪素
膜の処理方法によって変わるので、最小値は界面におい
て得られる場合もあるし、膜の中央付近において得られ
る場合もある。第2の方法としては、非晶質珪素膜にレ
ーザー等の強光を照射することによって結晶化させる、
いわゆるレーザーアニール法がある。上記、第1、第2
の方法のうち、いずれの方法を選択するかは本発明を実
施するものが必要とするTFTの特性、利用できる装
置、設備投資額等を勘案して決定すればよい。
【0025】また、第1の方法と第2の方法を組み合わ
せてもよい。例えば、熱アニールによって結晶化させた
後、レーザーアニール法によってさらに結晶性を高める
方法を用いてもよい。特に、ニッケル等の結晶化促進元
素を添加して熱アニールをおこなった場合には、結晶粒
界等に非晶質部分が残されることが観察されたが、この
ような非晶質部分を結晶化させるにはレーザーアニール
法が有効である。逆に、レーザーアニール法によって結
晶化させた珪素膜を、熱アニールすることにより、レー
ザーアニールによって生じた膜の応力歪みを緩和させる
ことができる。
【0026】
【作用】500〜700℃という低温で酸化して得られ
た熱酸化膜やCVD法もしくはPVD法によって成膜し
た酸化珪素膜には多くの珪素の不対結合手、あるいはS
i−H結合やSi−OH結合が含まれている。このよう
な酸化珪素膜を800℃以上の高温で一酸化二窒素雰囲
気で処理すると、酸化珪素中のSi−H結合は窒化ある
いは酸化され、Si≡N、あるいはSi2 =N−O結
合、Si−N=O結合等に変化する。Si−OH結合も
同様に変化する。特にこの反応は酸化珪素と珪素の界面
で進行しやすく、結果として窒素は酸化珪素−珪素界面
に集中する。このような手段で界面付近に集中して添加
される窒素の量は、酸化珪素膜の平均的な濃度の10倍
以上になる。また、酸化珪素中に0.1〜10原子%、
代表的には、1〜5原子%の窒素が含有せしめると、ゲ
イト絶縁膜として好ましい。
【0027】しかしながら、750℃以下の低温では、
このような反応は進行しなかった。これは、一酸化二窒
素がこのような低温では分解しないので、酸化珪素膜の
内部にまで進入するような活性な原子・分子が得られな
かったためである。すなわち、上記の反応においては、
一酸化二窒素の分解反応が律速となっていた。一酸化窒
素や二酸化窒素のような他の窒素酸化物でも最適な温度
は違っても同様であり、本発明の目的とするような40
0〜700℃、好ましくは、450〜650℃では酸化
珪素膜および酸化珪素膜と活性層との界面の改質は不可
能であった。
【0028】ところが、本発明のように、適切な温度に
加熱された触媒によってこのような窒素酸化物を反応性
のものとすると、その中に活性な原子・分子が含有され
ているため、700℃以下の温度においても、酸化珪素
膜の内部にまで進入して、上記の反応を起こす。このよ
うな手段によって反応性となってもその寿命が極めて短
いものでは、例え、図1(A)のように同じ炉内に触媒
を設けたとしても実用に供することはできないが、適切
な条件においては十分な寿命を有するので、触媒から離
れた位置に存在する基板にも有効に作用する。
【0029】特に、このことに着目することにより、触
媒による反応を起こさせる反応室とゲイト絶縁膜の処理
をおこなう反応室を分離することが可能となる。特にア
ルゴンその他の不活性な気体で希釈された雰囲気では、
反応性は極めて長時間にわたって保持された。本発明に
おいても熱アニールのために400〜700℃という温
度は必要であるが、この温度は窒素酸化物を分解するた
めの温度ではなく、活性な原子・分子が酸化珪素膜内部
に進入するために必要な温度である。
【0030】同様な現象はアンモニア、ヒドラジン等の
窒化水素の雰囲気においても起こる。例えば、アンモニ
ア雰囲気で850℃以上の高温でCVD法やPVD法に
よって堆積された酸化珪素膜のアニールをおこなうと、
珪素の不対結合手やSi−H結合やSi−OH結合が窒
化され、Si≡N等に変化する。この反応も650℃以
下では進行しないが、これは、アンモニアが分解して、
活性な窒素原子を得るには850℃以上の高温が必要だ
からである。
【0031】したがって、予めアンモニアを反応性とし
ておけば、400〜700℃の低温であっても窒化反応
が進行する。なお、窒化水素での処理では、Si−H結
合、Si=O結合が窒化され、Si−N=H2 となるこ
ともある。これは反応性でない場合でも同様である。こ
のような結合はその後に一酸化二窒素雰囲気でのアニー
ルによって、極めて安定なSi≡N結合やSi−N=O
結合に変換される。
【0032】なお、本発明においては窒化水素を用いた
場合と、窒素酸化物を用いた場合でゲイト絶縁膜に対す
る反応が異なる。そのことを図7を用いて説明する。図
6のaは結晶性珪素の活性層にスパッタ法によって酸化
珪素膜を堆積したものの窒素濃度を2次イオン質量分析
法(SIMS)によって分析したものである。定量値は
酸化珪素(ゲイト絶縁膜)部分においてのみ有効であ
り、1×1018原子/cm3 の窒素が含有されている。
活性層とゲイト絶縁膜の界面付近では窒素濃度にピーク
が観察されるが、これは材料の不連続性による効果(マ
トリクス効果)によるもので、実際に窒素濃度が界面で
増大しているわけではない。
【0033】これを図1の装置を用いて一酸化窒素およ
びアンモニア雰囲気でそれぞれ1時間アニールする。こ
の際、基板温度は600℃とする。このような処理を施
した酸化珪素膜を同様にSIMSで分析すると、図6の
bおよびcのようになる。一酸化二窒素で処理したbに
おいては、aと同様に界面で窒素濃度のピークが観察さ
れるが、その最大値はaより2桁も大きい。これは、マ
トリクス効果の寄与ももちろん存在するが、それ以上
に、実際に界面付近に窒素が集積していることを意味す
るものである。
【0034】一方、アンモニアで処理したcにおいては
ゲイト絶縁膜全般において窒素濃度が高まり、特に界面
に集中して、観察されるわけではない。このように、ア
ンモニア処理することにより、酸化珪素は酸化窒化珪素
となる。本発明をスパッタ法によって成膜した酸化珪素
膜(特に、膜中の酸素濃度が化学量論比より少ない酸化
珪素膜)に適用した場合には特に効果が顕著である。す
なわち、このような膜を反応性の窒素酸化物雰囲気でア
ニールすれば、不足した酸素を補うことができ、酸化珪
素膜の組成を化学量論比に近づけることが可能となるか
らである。同様に、反応性の窒化水素雰囲気でのアニー
ルでは、酸素の入るべき位置に窒素が入ることにより、
電気的に安定な酸化窒化珪素膜となる。
【0035】上記のことはスパッタ法による酸化珪素膜
の成膜が不利でないことを示すものである。すなわち、
従来、スパッタ法によって酸化珪素膜を形成するには、
組成を化学量論比に近づけるため、限られた条件の雰囲
気でしかおこなえなかった。例えば、雰囲気として、酸
素とアルゴンの混合雰囲気の系を考えると、酸素/アル
ゴン>1という条件を満たすことが必要で、好ましく
は、純粋な酸素雰囲気でおこなうことが望まれた。その
ため、成膜速度が低く、量産に適さなかった。また、酸
素は反応性のガスであり、真空装置、チャンバー等が酸
化されることも問題であった。
【0036】しかしながら、本発明によって、化学量論
組成より離れた組成の酸化珪素膜であっても、本発明に
よってゲイト絶縁膜として用いるに適する酸化珪素膜に
変換できるので、同じ酸素とアルゴンの混合雰囲気の系
においても、酸素/アルゴン≦1というように、成膜速
度に関してより有利な条件で実施することができる。例
えば、純粋なアルゴン雰囲気のように極めて成膜速度が
高く、安定した条件で成膜することも可能となった。
【0037】本発明を、TEOS等の炭素を含む珪素源
を用いて、プラズマCVD法、減圧CVD法等のCVD
法によって形成された酸化珪素膜に対して適用すると格
別の効果が得られる。これらの酸化珪素膜には炭素が多
量に含有され、特に、珪素膜との界面付近に存在する炭
素はTFTの特性を低下させる原因であった。本発明に
おいて、特に反応性の窒素酸化物雰囲気でのアニールに
よって、酸化を進行させると、その際に、炭素も酸化さ
れ、炭酸ガスとして外部に放出され、膜中の炭素濃度を
低減させることができる。
【0038】このプロセスを図5を用いて説明する。こ
の例では窒素酸化物として一酸化二窒素を用いる。反応
性の一酸化二窒素には原子状の窒素や酸素が多く含まれ
ている。これらは容易に酸化珪素膜の内部に進入するこ
とができる。そして、酸化珪素内部に存在する炭素(多
くはSi−C結合という形で存在する)と原子状の酸素
が化合して化学的に極めて安定な炭酸ガスとなり、外部
に排出される。一方、炭素と結合していた珪素は不対結
合手が残るが、これは窒化されてSi−N結合等に変換
される。
【0039】本発明を、ニッケル、コバルト、鉄、白
金、パラジウム等の非晶質珪素膜の結晶化を促進する元
素を添加して結晶化させた結晶性珪素膜からなる活性層
に適用した場合には格別の効果を有する。このような結
晶化促進元素を添加して結晶化させた珪素膜の結晶性は
ことのほか良好であり、電界効果移動度も非常に高いも
のが得られたが、それだけにゲイト絶縁膜としても特性
のよいものが望まれていた。本発明によるゲイト絶縁膜
はそれにふさわしいものである。また、本発明のアニー
ル工程により、結晶粒界等に残存する非晶質領域も結晶
化でき、さらに結晶性を改善できる。
【0040】本発明をレーザーアニールを施した珪素膜
を用いる活性層に対して適用した場合には、本発明のア
ニール工程の際に、ゲイト絶縁膜の特性が改善される効
果に加えて、レーザーアニールによって発生した珪素膜
に対する歪みを該アニール工程において同時に緩和でき
るという効果も有する。また、モノドメイン構造のよう
に極めて結晶性のよい珪素膜に用いた場合には、ゲイト
絶縁膜として熱酸化膜と同等の特性が要求されるが、本
発明によって処理された熱酸化膜やCVD酸化膜、PV
D酸化膜はその目的に適合するものである。
【0041】
【実施例】
〔実施例1〕本実施例を図2に示す。本実施例は、ゲイ
ト絶縁膜としてスパッタ法によって形成された酸化珪素
膜を使用し、本発明による熱アニールを施してNチャネ
ル型TFTを形成した例である。まず、基板21(コー
ニング7059、100mm×100mm)上に下地の
酸化膜22として、スパッタ法で酸化珪素膜を1000
〜3000Å、例えば2000Å成膜した。この下地の
酸化珪素膜22は基板からの汚染を防ぐためのものであ
る。酸化珪素膜は酸素雰囲気もしくは一酸化二窒素雰囲
気において、640℃で4時間の熱アニールをおこな
い、その表面の状態を安定化させた。
【0042】次に、プラズマCVD法によって非晶質珪
素膜を100〜1500Å、例えば500Å成膜した。
その後、ニッケル、鉄、白金、パラジウム、コバルト等
の結晶化を促進させる元素を非晶質珪素膜に微量添加し
てアニールし、結晶性珪素膜23を得た。本実施例にお
いては、酢酸ニッケル溶液を非晶質珪素膜上に滴下し
て、スピンドライをおこなって、非晶質珪素膜上に酢酸
ニッケルの極めて薄い膜を形成した。その後、窒素雰囲
気中において、550℃、4時間の熱アニールを施すこ
とによってニッケルを非晶質珪素膜に導入し、結晶化せ
しめた。以上の工程の後、さらに、得られた結晶性珪素
膜の結晶性を向上させるためにレーザーアニールを施し
てもかまわない。(図2(A))
【0043】次に、結晶性珪素膜23のエッチングをお
こなって島状珪素膜24を形成した。この島状珪素膜2
4は、TFTの活性層である。そして、この島状珪素膜
24を覆うように、ゲイト絶縁膜25として厚さ200
〜1500Å、例えば1000Åの酸化珪素膜をスパッ
タ法によって形成した。本実施例においては、合成石英
のターゲットを用い、酸素雰囲気中においてスパッタす
ることによって酸化珪素膜を形成した。スパッタガスと
しては、アルゴンを用いてもよい。なお、本実施例にお
いては、スパッタガスの圧力を1Pa、投入電力を35
0W、基板温度を200℃とした。
【0044】ゲイト絶縁膜25を形成したのち、本発明
のアニール処理をおこなってゲイト絶縁膜、特に、ゲイ
ト絶縁膜と活性層の界面の特性を向上させた。本実施例
においては、図1(A)に示す装置を用いた。網状の触
媒5としては80〜250メッシュの白金網を用いた。
本実施例においては、触媒5と基板4の間の距離は20
〜80cmであった。また、アニールに用いる気体とし
て、100%の一酸化二窒素を用いた。本実施例におい
ては、熱アニール炉1の温度500〜650℃が好まし
かった。本実施例では550℃とした。熱アニール炉1
の圧力は0.5〜1.1気圧が好ましかったが、より減
圧雰囲気としてもよかった。本実施例では1気圧とし
た。また、一酸化二窒素の流量は本実施例では5リット
ル/分とした。さらに、熱アニール時間は、本実施例で
は0.5〜6時間、例えば、1時間とした。この結果、
酸化珪素膜中および珪素膜との界面における水素が窒化
あるいは酸化されて減少し、逆に界面における窒素濃度
が増加した。(図2(B))
【0045】その後、厚さ3000Å〜2μm、例えば
5000Åのアルミニウム(1wt%のSi、もしくは
0.1〜0.3wt%のScを含む)膜をスパッタ法に
よって形成して、これをパターニングしてゲイト電極2
6を形成した。そして、アンモニアによってpH≒7に
調整した1〜3%の酒石酸のエチレングリコール溶液に
基板を浸し、白金を陰極、このアルミニウムのゲイト電
極26を陽極として、陽極酸化をおこなった。陽極酸化
は、最初一定電流で140Vまで電圧を上げ、その状態
で1時間保持して終了させた。このようにして、厚さ約
2000Åの陽極酸化物を形成した。(図2(C))
【0046】その後、イオンドーピング法によって、島
状珪素膜24にゲイト電極26をマスクとして自己整合
的に不純物として燐を注入した。このときドーズ量は1
×1014〜8×1015原子/cm2 、加速電圧は50〜
90kVが好ましかった。本実施例では、ドーズ量は1
×1015原子/cm2 、加速電圧は80kVとした。こ
の結果、N型の不純物領域(ソース/ドレイン領域)2
7が形成された。(図2(D)) さらに、レーザー光の照射によってドーピングされた不
純物領域の活性化をおこなった。レーザー光としては、
KrFエキシマレーザー(波長248nm、パルス幅2
0nsec)を使用し、エネルギー密度は200〜40
0mJ/cm2、例えば250mJ/cm2 とした。
【0047】その後、全面に層間絶縁膜28として酸化
珪素膜をプラズマCVD法によって3000Å形成し、
この層間絶縁膜28とゲイト絶縁膜25をエッチングし
てソース/ドレイン領域27にコンタクトホールを形成
した。さらに、アルミニウム膜をスパッタ法によって5
000Å成膜して、これをエッチングし、ソース/ドレ
イン電極29、30を形成した。以上の工程によってN
チャネル型のTFTを作製した。(図2(E))
【0048】このようにして形成されたTFTは、ゲイ
ト絶縁膜の耐性が優れているため、劣化が少なく、特性
の優れたTFTが得られた。例えば、ドレイン電圧を+
14Vに固定し、ゲイト電圧を−17〜+17Vまで、
変動させ、TFTの特性の劣化を評価した。最初に測定
して得られた電界効果移動度μ0 と、上記の電圧印加の
後に測定して得られた電界効果移動度μ10において、1
−(μ10/μ0 )を劣化率と定義すると、本実施例で得
られたTFTの劣化率は1.3%であった。比較のため
に、本発明のゲイト絶縁膜の熱アニール工程を一酸化二
窒素雰囲気ではなく、窒素雰囲気として、550℃/3
時間のアニール処理をおこなったものでは、他の作製条
件が全く同じでも、劣化率は52.3%もあった。この
ことは窒素ガスは触媒によってほとんど反応性とならな
いためであると推定される。
【0049】〔実施例2〕本実施例を図3に示す。本実
施例は、ゲイト絶縁膜としてTEOSおよび酸素を原料
ガスとしたプラズマCVD法によって堆積した酸化珪素
膜を使用し、本発明による熱アニールを施してCMOS
型のTFTを形成した例である。まず、基板31(NH
テクノグラス製NA35、100mm×100mm)上
に下地の酸化膜32として、酸化珪素膜をスパッタ法で
2000Å成膜した。
【0050】次に、プラズマCVD法によって非晶質珪
素膜を500Å成膜した。その後、実施例1と同様に、
酢酸ニッケル溶液をスピンドライをおこなうことによっ
て、非晶質珪素膜上に酢酸ニッケルの膜を形成した。そ
の後、窒素雰囲気中において、550℃、4時間の熱ア
ニールを施すことによって非晶質珪素膜にニッケルを導
入し、結晶化せしめた。その後、さらに結晶性を向上さ
せるためにKrFエキシマーレーザー(波長248n
m)を用いて、レーザーアニールを施した。レーザーの
エネルギー密度は250〜350mJ/cm2 が適当で
あった。本実施例では300mJ/cm2 とした。以上
のようにして、結晶性珪素膜33を得ることができた。
このようにして得られた結晶性珪素膜は、比較的大きな
(〜10μm□)結晶粒であり、かつ、その数倍〜10
数倍の範囲において同一の結晶方位を示す、モノドメイ
ン構造を有していた。(図3(A))
【0051】次に、結晶性珪素膜33をエッチングし
て、島状珪素膜34、35を形成した。この島状珪素膜
34、35はTFTの活性層となるものである。本実施
例では、ランダムに活性層を形成したが、その中にTF
Tのチャネル形成領域がモノドメイン構造であるものも
多く観察された。その後、この島状珪素膜34、35を
覆うように、ゲイト絶縁膜36として厚さ200〜15
00Å、例えば1000Åの酸化珪素膜を形成した。本
実施例においては、TEOSおよび酸素を原料ガスとし
て、プラズマCVD法によって酸化珪素膜を形成した。
このとき、成膜条件としては、ガス圧を4Pa、投入電
力を150W、基板温度を350℃とした。
【0052】ゲイト絶縁膜を形成したのち、本発明のア
ニール処理をおこなってゲイト絶縁膜、特に、ゲイト絶
縁膜と活性層の界面の特性を向上させた。本実施例にお
いては、まず、基板を図1(B)の熱アニール装置に置
き、最初は熱アニール炉11に水素を流し、350℃、
2時間の熱アニールを施した。この結果、酸化珪素膜中
に存在する不対結合を水素で埋めることができた。次
に、一酸化二窒素とアルゴンの混合気体(一酸化二窒
素:アルゴン=1:10〜1:30)を流した。触媒反
応室16の温度は200〜600℃、配管18の温度2
00〜600℃、熱アニール炉11の温度は400〜7
00℃が好ましかった。本実施例では、それぞれ、40
0℃、400℃、600℃とした。反応室の圧力は1気
圧、反応ガスの流量は3リットル/分、熱アニール時間
は1時間とした。なお、本実施例では、触媒反応室16
には、網状の還元ニッケルを触媒15として設けた。本
実施例では触媒の温度を実施例1に比較して低く保つこ
とができたので、触媒を劣化させることなく、長時間に
わたり一酸化二窒素の分解を促進することができた。
【0053】以上の工程によって、酸化珪素膜中および
珪素膜との界面における水素が窒化あるいは酸化されて
減少した。この際、TEOSを原料ガスとしたため、熱
アニール前の酸化珪素膜には炭素が含有されているが、
この炭素も酸化され、炭酸ガスとして放出されて減少し
た。こうしてゲイト絶縁膜として好ましい酸化珪素膜と
することができた。(図3(B)) その後、厚さ6000Åの多結晶シリコン膜を減圧CV
D法によって形成して、これをパターニングしてゲイト
電極37、38を形成した。多結晶シリコン膜には導電
性を向上せしめるために微量の燐を添加した。(図3
(C))
【0054】その後、イオンドーピング法によって、島
状珪素膜34、35にゲイト電極37、38をマスクと
して自己整合的に不純物を注入した。まず、Pチャネル
型のTFTを形成する領域をフォトレジストのマスク3
9で覆って燐を注入し、N型不純物領域40(ソース/
ドレイン領域)を形成した。このときドーズ量は1×1
14〜8×1015原子/cm2 、加速電圧は50〜90
kVが好ましかった。本実施例では、ドーズ量を5×1
14原子/cm2 、加速電圧は80kVとした。(図3
(D))
【0055】その後、Nチャネル型のTFTを形成する
領域をフォトレジストのマスク41で覆って硼素を注入
し、P型不純物領域42(ソース/ドレイン領域)を形
成した。このときドーズ量は1×1014〜8×1015
子/cm2 、加速電圧は40〜80kVが好ましかっ
た。本実施例では、ドーズ量を1×1015原子/c
2、加速電圧は65kVとした。(図3(E))
【0056】さらに、レーザー光の照射によってドーピ
ングされた不純物領域40、42の活性化をおこなっ
た。レーザー光としては、KrFエキシマレーザー(波
長248nm、パルス幅20nsec)を使用し、エネ
ルギー密度は200〜400mJ/cm2 、例えば25
0mJ/cm2 とした。その後、全面に層間絶縁膜43
として酸化珪素膜をプラズマCVD法によって5000
Å形成し、この層間絶縁膜43とゲイト絶縁膜36をエ
ッチングしてソース/ドレイン領域40、42にコンタ
クトホールを形成した。さらに、アルミニウム膜をスパ
ッタ法によって5000Å成膜して、エッチングをおこ
ない、ソース/ドレイン電極44、45、46を形成し
て、CMOS型のTFTを作製した。(図3(F))
【0057】〔実施例3〕本実施例を図4に示す。本実
施例は、ECR−CVD法によって形成された酸化珪素
膜を使用し、本発明による熱アニールを施して、アクテ
ィブマトリクス回路のスイッチングトランジスタ(画素
TFT)として、Pチャネル型のTFTを形成した例で
ある。まず、基板51(100mm×100mm)上に
下地の酸化膜52として、減圧CVD法で酸化珪素膜を
3000Å成膜した。
【0058】次に、プラズマCVD法によって非晶質珪
素膜を500Å成膜した。その後、実施例1と同様に、
酢酸ニッケル溶液をスピンドライをおこなうことによっ
て、非晶質珪素膜上に酢酸ニッケルの膜を形成し、さら
に、窒素雰囲気中において、550℃、4時間の熱アニ
ールを施すことによって、結晶化せしめ、結晶性珪素膜
53を得た。その後、結晶性を向上させるためにレーザ
ーアニールを施してもかまわない。(図3(A))
【0059】次に、結晶性珪素膜53のパターニングを
おこなって島状珪素膜54を形成した。この島状珪素膜
54はTFTの活性層となるものである。そして、この
島状珪素膜を覆うように、ゲイト絶縁膜として厚さ12
00Åの酸化珪素膜55を形成した。本実施例において
は、モノシラン(SiH4 )を原料ガス、一酸化二窒素
を酸化剤として用いたECR−CVD法によって酸化珪
素膜を形成した。このとき、酸化剤として一酸化二窒素
以外に、酸素(O2 )、一酸化窒素(NO)、二酸化窒
素(NO2 )等を使用してもかまわない。また、このと
きの成膜条件としては、基板加熱をおこなわず、マイク
ロ波(周波数2.45MHz)の投入電力を400Wで
おこなった。
【0060】なお、同じ原料ガス、酸化剤を用いて減圧
CVD法によっても、同等な特性を有する酸化珪素膜が
得られる。その際には、圧力0.1〜10torr、温
度300〜500℃とすればよい。ゲイト絶縁膜を形成
したのち、本発明のアニール処理をおこなってゲイト絶
縁膜の特性を向上させた。本実施例においては、図7に
示す装置を用いた。本装置においては、触媒反応室76
には、図7(B)のように折り曲げた配管にチタンを吸
着させた粒状もしくは粉状のシリカゲル75を詰めた。
触媒反応室76はヒーター77により200〜400
℃、例えば、300℃に加熱された。熱アニール炉71
には、複数のサセプター73を設け、それぞれに基板7
4を設置した。反応室71はヒーター72により、一定
の温度に保たれる。本実施例においては熱アニール炉の
温度は550℃とした。
【0061】本実施例においては熱アニール雰囲気とし
て、アンモニアをアルゴンによって1〜5%に希釈した
ものを用いた。熱アニール炉71には5リットル/分の
流量で上記の希釈されたアンモニアを流した。上記の条
件で、1時間の熱アニールを施した。この結果、酸化珪
素膜を窒化することができた。その後、反応気体を一酸
化二窒素雰囲気中に切り換えて、実施例1、2と同様の
条件でさらに熱アニールをおこなってもよかった。(図
4(B))
【0062】その後、厚さ6000Åのアルミニウム膜
をスパッタ法によって形成して、これをパターニングし
てゲイト電極56を形成した。アルミニウム膜にはヒロ
ックを防止するために微量(0.1〜0.5重量%)の
スカンジウムを添加した。(図4(C)) その後、イオンドーピング法によって、島状珪素膜54
にゲイト電極56をマスクとして自己整合的に不純物と
して硼素を注入した。このときドーズ量は1×1014
8×1015原子/cm2 、加速電圧は40〜80kV、
例えばドーズ量を1×1015原子/cm2 、加速電圧は
65kVとした。この結果、P型不純物領域57(ソー
ス/ドレイン領域)が形成された。(図4(D))
【0063】さらに、レーザー光の照射によってドーピ
ングされた不純物領域57の活性化をおこなった。レー
ザー光としては、KrFエキシマレーザー(波長248
nm、パルス幅20nsec)を使用し、エネルギー密
度は200〜400mJ/cm2 、例えば250mJ/
cm2 とした。その後、全面に層間絶縁膜58として酸
化珪素膜をプラズマCVD法によって3000Å形成
し、この層間絶縁膜58とゲイト絶縁膜55をエッチン
グしてソース領域にコンタクトホールを形成した。さら
に、アルミニウム膜をスパッタ法によって5000Å成
膜して、エッチングをおこない、ソース電極59を形成
した。(図4(E))
【0064】その後、パッシベーション膜60として窒
化珪素膜をプラズマCVD法によって2000Å形成し
た。そして、パッシベーション膜60、層間絶縁膜5
8、ゲイト絶縁膜55をエッチングして、ドレイン領域
にコンタクトホールを形成した。さらに、ITO膜をス
パッタ法によって形成し、これをエッチングして画素電
極61を形成した。以上の工程によって画素TFTを作
製した。(図4(F))
【0065】
【発明の効果】上述のように、本発明によって、TFT
の特性が大幅に改善された。すなわち、ゲイト絶縁膜と
活性層との界面においては再結合中心を低減することが
でき、この結果、S値および電界効果移動度が向上し
た。また、ゲイト絶縁膜自体の耐圧も向上させることが
でき、TDDB(time dependence d
ielectric breakdown)も向上させ
ることができた。以上のようにゲイト絶縁膜と界面の特
性を向上させた結果、特に、ホットエレクトロンの注入
に対してゲイト絶縁膜に電子がトラップされるような欠
陥が少ないため、ホットエレクトロンに由来する劣化
(Hot Carrier Degradation)
が低減し、信頼性が向上した。
【0066】本発明では、素子に対する最高プロセス温
度を700℃以下、好ましくは650℃以下とすること
でき、そのことによる工業的利益は格別のものがある。
実施例では、ガラス基板上のTFTを中心に説明した
が、多層集積回路(立体集積回路、3次元集積回路とも
いう)等に本発明を適用しても優れた効果が得られるこ
とは明らかである。このように本発明は工業上有益な発
明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するための装置の概念図を示
す。
【図2】 実施例1の工程を示す。
【図3】 実施例2の工程を示す。
【図4】 実施例3の工程を示す。
【図5】 本発明の効果を説明する。
【図6】 本発明による処理を施した酸化珪素膜中の窒
素濃度を示す。
【図7】 本発明を実施するための装置の概念図を示
す。
【符号の説明】
1・・・・熱アニール炉 2・・・・熱アニール炉のヒーター 3・・・・サセプター 4・・・・基板 5・・・・網状の触媒 11・・・・熱アニール炉 12・・・・熱アニール炉のヒーター 13・・・・サセプター 14・・・・基板 15・・・・網状の触媒 16・・・・触媒反応室 17・・・・触媒反応室のヒーター 18・・・・配管(石英) 19・・・・配管のヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 保彦 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性の島状珪素領域を覆って、熱酸化
    法あるいはCVD法もしくはPVD法によって形成され
    た酸化珪素を主成分とするゲイト絶縁膜に対して、触媒
    によって励起もしくは分解せしめた窒素酸化物もしくは
    窒化水素を有する雰囲気において、400〜700℃の
    アニール処理をすることを特徴とするゲイト絶縁膜の処
    理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第1の工程における
    島状珪素領域には非晶質珪素の結晶化を促進する元素が
    含まれており、その濃度は2次イオン質量分析法による
    測定で、珪素膜における濃度の最小値が1×1015〜3
    ×1019原子/cm3 であることを特徴とするゲイト絶
    縁膜の処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、該ゲイト絶縁膜はス
    パッタ法によって堆積されることを特徴とするゲイト絶
    縁膜の処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、該ゲイト絶縁膜はE
    CR−CVD法によって堆積されることを特徴とするゲ
    イト絶縁膜の処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、該ゲイト絶縁膜はテ
    トラ・エトキシ・シラン(TEOS)を原料とするCV
    D法によって堆積されることを特徴とするゲイト絶縁膜
    の処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、該ゲイト絶縁膜はモ
    ノシランと酸素もしくはモノシランと窒素酸化物を主た
    る原料とする減圧CVD法もしくはプラズマCVD法に
    よって堆積されることを特徴とするゲイト絶縁膜の処理
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1において、基板として歪点が5
    50〜680℃の珪素、酸素、硼素を含有するガラス材
    料を用いることを特徴とするゲイト絶縁膜の処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1において、島状珪素領域は、チ
    ャネル形成領域が実質的に1つの結晶方位を示す珪素被
    膜よりなる絶縁ゲイト型半導体装置の活性層として用い
    られることを特徴とするゲイト絶縁膜の処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1において、窒素酸化物もしくは
    窒化水素を有する雰囲気における水および炭酸ガスの濃
    度は、それぞれ、1ppm以下であることを特徴とする
    ゲイト絶縁膜の処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項1において、該ゲイト絶縁膜は
    酸化珪素を主成分とし、フッ化水素酸1、フッ化アンモ
    ニウム50、酢酸50の比率で混合された23℃の緩衝
    フッ酸によるエッチングレートが1000Å/分以下で
    あることを特徴とするゲイト絶縁膜の処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1において、該ゲイト絶縁膜は
    酸化珪素を主成分とし、1×1017〜1×1021原子/
    cm3 の窒素を含有することを特徴とするゲイト絶縁膜
    の処理方法。
  12. 【請求項12】 窒素酸化物もしくは窒化水素を触媒に
    よって励起もしくは分解せしめる第1の反応室と、島状
    の結晶性珪素膜上に熱酸化法あるいはCVD法もしくは
    PVD法によって堆積されたゲイト絶縁膜を加熱処理す
    るための第2の反応室とを有し、かつ、 第1の反応室を通過した窒素酸化物もしくは窒化水素は
    第2の反応室に導入される構造を有することを特徴とす
    るゲイト絶縁膜の処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、該第1の反応室
    と該第2の反応室を接続する通路の内壁は90mol%
    以上の酸化珪素よりなる材料によって形成されているこ
    とを特徴とするゲイト絶縁膜の処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項12において、該第1の反応室
    の触媒は、白金、パラジウム、還元ニッケル、コバル
    ト、チタン、バナジウム、タンタル有することを特徴と
    するゲイト絶縁膜の処理装置。
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