JPH087804B2 - ソリッドモデル合成装置及び合成方法 - Google Patents

ソリッドモデル合成装置及び合成方法

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JPH087804B2
JPH087804B2 JP5245384A JP24538493A JPH087804B2 JP H087804 B2 JPH087804 B2 JP H087804B2 JP 5245384 A JP5245384 A JP 5245384A JP 24538493 A JP24538493 A JP 24538493A JP H087804 B2 JPH087804 B2 JP H087804B2
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宏 増田
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T17/00Three dimensional [3D] modelling, e.g. data description of 3D objects
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソリッドモデル合成装
置及び合成方法に係り、より詳しくは、1つの平面図と
1つ又は複数の断面図からソリッドモデルを合成するソ
リッドモデル合成装置及び合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図面上
で、3次元形状を表現する方法として有力なものに、3
面図による方法と断面図による方法とがある。3面図に
よる方法は、対象とする3次元物体のローカル座標を決
定すれば、そこから、XY、YZ、ZX平面に投影する
ことによって一意的に3面図が得られるために、逆変換
である3面図から、3次元ワイヤフレーム構造を構成す
る方法が確立されている。これに関連して本願発明者等
は、非多様体モデルにより3次元ワイヤフレーム構造か
らソリッドモデルを合成する方法を提案した(特願平4
−268650号)。さらに、本願発明者等は、不完全
な3面図から、対話的にソリッドモデルを構成する方法
も提案した(特願平5−184244号)。
【0003】ところが、断面による方法は、断面の取り
方に任意性があるために、たとえ対象物体のローカル座
標を決めたとしても、無数の図面表現のの仕方がある。
また、断面図には通常、省略表現が加わっており、その
ような図面に関する省略表現に関する知識を利用しなけ
れば、もとの3次元形状を表現することはできない。こ
のため、従来より、一般的な断面図を含む図面からのソ
リッドモデルを合成するシステムを提供することは、著
しく困難であると、考えられていた。
【0004】ここで、特開平3−74784号公報は、
3次元物体を構成する各部品を透視した垂直方向及び水
平方向での断面図を入力し、その入力された図面からユ
ーザーの指定により各部品を分割し、分割された各部品
の輪郭データに関して超2次関数近似を行い、得られた
関数に対して、入力さた2枚の平面図間各関数パラメー
タの値の比を合わせ、各部品の2枚の断面図での重心位
置関係をもとに3次元空間内において組み合わせること
を開示する。しかし、ここに開示されている技術は、手
書き曲線による断面図から曲面を生成する手段に関する
ものであり、工業的製図図面を扱うものではない。ま
た、ここに開示されている技術は、与えられた断面図を
近似するような立体を、超2次関数を用いて作り出すの
で、できた結果の立体は、正確に断面図を反映したもの
とはならない。さらに、ここに開示されたいる技術で
は、1つの立体をより簡単な部品に分け、構成部品ごと
に断面図を入力しなくてはならないし、超2次関数の性
質上、穴のあいた部品は記述できない。
【0005】また、特開平4−114282号公報は、
2次元図面データから形状特徴区間における断面図を作
成し、該断面図から3次元立体を構成する各面の結合情
報、各面の特徴を抽出することを開示する。しかし、こ
こに開示されている技術は、基本的に3面図から3次元
変換を対象としており、断面図からのソリッドモデルの
合成について開示するものではない。なお、特開平4−
114282号公報にも、断面図を使用する旨の記載は
あるが、それは、3次元変換の途中にあらわれるものに
すぎない。さらに、ここに開示されている技術で扱える
立体は、基本的に全ての面がXY、YZ、ZX平面の何
れかに並行であるようなごく単純なものに限られる。特
開平4−114282号公報(3ページ右上欄の記載)
によれば、他の面についてはユーザー指示によって入力
するとあるが、多くのユーザー指示を要し、実用的では
ないと考えられる。また、ここに開示されている記述
も、穴や空洞をもつ立体の処理に本質的な困難がある。
特開平4−114282号公報(3ページ右上欄の記
載)には、穴について、ユーザーが指定して別処理の形
で扱えるようにする旨の記載があるが、空洞については
困難が一層大きい。というのは、この記載技術では、断
面図を作る過程で実態存在空間を半空間の論理積として
いるが、その方法では空洞を表現することができないか
らである。
【0006】そこで、本発明の目的は、1つの平面図と
1つ又は複数の断面図からソリッドモデルを合成するソ
リッドモデル合成装置及び合成方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため第1
の発明は、図1に示すように、入力した2次元図面デー
タを平面図データと断面図データとに分類する図面分類
手段600と、前記図面分類手段600により分類され
た平面図データから閉領域と各閉領域間の位置情報とを
検出すると共に、検出された閉領域の属性を検出し、検
出された閉領域の属性に基づいて同じ属性の閉領域をグ
ループ化する閉領域認識手段700と、前記閉領域認識
手段700により検出された閉領域のデータに基づいて
前記図面分類手段600により分類された断面図データ
を分割し、分割された断面図データに基づいて閉領域を
立体化すると共に、前記立体化された閉領域以外の閉領
域であって前記立体化された閉領域と同じグループに属
する閉領域を前記立体化された閉領域と同じ方法で立体
化する閉領域立体化手段800と、前記閉領域認識手段
700により検出された各閉領域間の位置情報に基づい
て、前記閉領域立体化手段800により立体化された各
閉領域を組み合わせることによりソリッドモデルを合成
するソリッドモデル合成手段900と、を備えている。
【0008】
【0009】第2の発明は、図1に示すように、請求項
1記載の発明の閉領域立体化手段800を、前記閉領域
認識手段700により検出された閉領域のデータに基づ
いて前記図面分類手段600により分類された断面図デ
ータを分割する断面図分割手段802と、前記断面図分
割手段802により分割された断面図データに基づいて
閉領域を立体化する第1の立体化手段804と、前記立
体化された閉領域以外の閉領域であって前記立体化され
た閉領域と同じグループに属する閉領域を前記立体化さ
れた閉領域と同じ方法で立体化する第2の立体化手段8
06と、前記第1及び第2の立体化手段806により立
体化されない閉領域については、この閉領域の周囲の閉
領域の立体化方法で立体化する第3の立体化手段810
と、によって構成したものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】第3の発明は、図1に示すように、請求項
1ないし請求項6のいずれか1項記載の発明の前記閉領
域認識手段700を、平面図の線分又は曲線の接続情報
に基づいて平面図上の閉領域を検出すると共に、検出さ
れた各閉領域間の位置情報を求める閉領域検出手段70
2と、前記閉領域検出手段702により検出された閉領
域の外周の長さと閉領域の面積と閉領域に中心軸が存在
するか否かのデータから構成される閉領域の属性を検出
する属性検出手段704と、前記属性検出手段704に
より検出された各閉領域の属性に基づいて同じ属性の閉
領域をグループ化するグループ化手段706と、により
構成したものである。
【0014】第4の発明は、図1に示すように、請求項
1なしい請求項7記載のいずれか1項に記載の発明の前
記ソリッドモデル合成手段900を、前記閉領域認識手
段700により検出された閉領域間の位置情報に基づい
て、前記閉領域立体化手段800により立体化された各
閉領域を配置する配置手段902と、前記配置手段90
2により配置された各閉領域を集合演算によりソリッド
モデルとして合成する合成手段904と、により構成し
たものである。
【0015】第5の発明は、入力した2次元図面データ
を平面図データと断面図データとに分類し、前記分類さ
れた平面図データから閉領域と各閉領域間の位置情報と
を検出すると共に、検出された閉領域の属性を検出し、
検出された閉領域の属性に基づいて同じ属性の閉領域を
グループ化し、前記検出された閉領域のデータに基づい
て前記分類された断面図データを分割し、分割された断
面図データに基づいて閉領域を立体化すると共に、前記
立体化された閉領域以外の閉領域であって前記立体化さ
れた閉領域と同じグループに属する閉領域を前記立体化
された閉領域と同じ方法で立体化し、前記検出された各
閉領域間の位置情報に基づいて、前記立体化された各閉
領域を組み合わせることによりソリッドモデルを合成す
るようにしたものである。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】第7の発明は、請求項9ないし請求項14
のいずれか1項記載の発明において、平面図の線分又は
曲線の接続情報に基づいて平面図上の閉領域を検出する
と共に、検出された各閉領域間の位置情報を求め、前記
検出された閉領域の外周の長さと閉領域の面積と閉領域
に中心軸が存在するか否かのデータから構成される閉領
域の属性を検出し、前記検出された各閉領域の属性に基
づいて同じ属性の閉領域をグループ化するようにしたも
のである。
【0022】第8の発明は、請求項9なしい請求項15
記載のいずれか1項に記載の発明において、前記検出さ
れた閉領域間の位置情報に基づいて、前記立体化された
各閉領域を配置し、前記配置された各閉領域を集合演算
によりソリッドモデルとして合成するようにしたもので
ある。
【0023】
【作用】図1に基づいて、第1ないし第5の発明の作用
を説明する。
【0024】第1の発明では、図面分類手段600は、
入力した2次元図面データを平面図データと断面図デー
タとに分類する。閉領域認識手段700は、前記図面分
類手段600により分類された平面図データから閉領域
と各閉領域間の位置情報とを検出すると共に、検出され
た閉領域の属性を検出し、検出された閉領域の属性に基
づいて同じ属性の閉領域をグループ化する。閉領域立体
化手段800は、前記閉領域認識手段700により検出
された閉領域のデータに基づいて前記図面分類手段60
0により分割された断面図データを分割し、分割された
断面図データに基づいて閉領域を立体化すると共に、前
記立体化された閉領域以外の閉領域であって前記立体化
された閉領域と同じグループに属する閉領域を前記立体
化された閉領域と同じ方法で立体化する。ソリッドモデ
ル合成手段900は、前記閉領域認識手段700により
検出された各閉領域間の位置情報に基づいて、前記閉領
域立体化手段800により立体化された各閉領域を組み
合わせることによりソリッドモデルを合成する。
【0025】このように、分割された断面図データに基
づいて閉領域を立体化すると共に、前記立体化された閉
領域以外の閉領域であって前記立体化された閉領域と同
じグループに属する閉領域を前記立体化された閉領域と
同じ方法で立体化し、立体化された各閉領域を組み合わ
せることによりソリッドモデルを合成するため、ソリッ
ドモデルの合成の手間が著しく軽減する。
【0026】
【0027】
【0028】第2の発明では、断面図分割手段802
は、前記閉領域認識手段700により検出された閉領域
のデータに基づいて前記図面分類手段600により分類
された断面図データを分割する。第1の立体化手段80
4は、前記断面図分割手段802により分割された断面
図データに基づいて閉領域を立体化する。第2の立体化
手段806は、前記立体化された閉領域以外の閉領域で
あって前記立体化された閉領域と同じグループに属する
閉領域を前記立体化された閉領域と同じ方法で立体化す
る。第3の立体化手段810は、前記第1及び第2の立
体化手段806により立体化されない閉領域について
は、この閉領域の周囲の閉領域の立体化方法で立体化す
る。
【0029】このように、断面図データに基づいて立体
化することができない閉領域についても立体化された閉
領域と同じグループに属する閉領域であれば、前記立体
化された閉領域と同じ方法で立体化するため、より正確
なソリッドモデルを合成することができる。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】第3の発明では、閉領域検出手段702
は、平面図の線分又は曲線の接続情報に基づいて平面図
上の閉領域を検出すると共に、検出された各閉領域間の
位置情報を求める。属性検出手段704は、前記閉領域
検出手段702により検出された閉領域の外周の長さと
閉領域の面積と閉領域に中心軸が存在するか否かのデー
タから構成される閉領域の属性を検出する。グループ化
手段706は、前記属性検出手段704により検出され
た各閉領域の属性に基づいて同じ属性の閉領域をグルー
プ化する。
【0037】第4の発明は、配置手段902は、前記閉
領域認識手段700により検出された閉領域間の位置情
報に基づいて、前記閉領域立体化手段800により立体
化された各閉領域を配置する。合成手段904は、前記
配置手段902により配置された各閉領域を集合演算に
よりソリッドモデルとして合成する。
【0038】第5乃至第8の発明は、上述の発明と同一
の作用を有するので、説明を省略する。
【0039】
【実施例】以下、本発明のソリッドモデル合成装置の実
施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0040】図2に示すように、ソリッドモデル合成装
置10は、CPU20、システムメモリ22、ワークメ
モリ24、入力装置26、及び表示器28から構成され
ており、それらは、互いにバスを介して接続されてい
る。システムメモリ22には、CPU20が実行する後
述する制御ルーチンが記憶されている。また、キーボー
ド等から構成されている入力装置26から入力された、
各種のデータ、例えば、平面図及び断面図を構成する線
分及び円弧データ、図面で立体を表現するときの規則等
がワークメモリ24に記憶されている。
【0041】次に、本実施例の作用を図3ないし図10
に示した制御ルーチンを参照して説明する。なお、本実
施例では、ワークメモリ24に予め記憶されている平面
図及び断面図を構成する線分及び円弧データを読み出し
て処理している。ここで、断面図には、図11の1平面
Aや図12の1平面Bによる断面図や、図13の2平面
Cや図14の3平面Dによる断面図がある。
【0042】まず、図3に示すステップ100で、入力
した図面データのうち平面図データから全ての閉領域を
抽出し、その閉領域の属性に基づいて回転体か否かの分
類や、同じ属性をもつ閉領域のグループ化等を行う閉領
域の認識処理のためのサブルーチン(図4参照)が実行
され、次のステップ200で、閉領域データと断面図デ
ータに基づいて閉領域を立体化するサブルーチン(図8
及び図9参照)が実行される。そして、ステップ300
で、ソリッドモデルの合成サブルーチン(図10参照)
により、閉領域の位置情報を用いて、立体化された閉領
域を配置し、集合演算をすることによってソリッドモデ
ルが合成される。ここで、以上のように、平面図から閉
領域を作成してソリッドモデルを合成する理由は次の通
りである。すなわち、平面図における実線で囲まれた閉
領域は、高さが一定又は滑らかに変化している1つの面
領域を示しており、また、高さ情報については、断面図
上の対応線を見つけることで得ることができる。このよ
うにして、閉領域から面を構成していくことが、ソリッ
ドモデルを合成する基本操作になっているからである。
すなわち、ソリッドモデルを合成することとは、そのモ
デルを囲む面を全て与えることと等価であるからであ
る。
【0043】次に、ステップ100の詳細(図4参照)
を説明する。まず、ステップ102で、入力した平面図
データに基づいて、閉領域リストを作成する。この閉領
域リストの作成処理を、図5及び図6に示したサブルー
チンを参照して説明する。なお、入力した図面データに
は、平面図データと断面図データとがあるが、本ルーチ
ンに基づく処理を行う場合には、入力した図面データの
うち平面図データを用いる。ここで、平面図データに
は、線分、円弧データがあり、それらのデータは、線
分、円弧の始点、終点、始点角、終点角、順方向フラ
グ、逆方向フラグから構成されている。より詳細に説明
すると、入力変数In は、{E1 、E2 ・・・En }で
与えられ、各々Ei (i=1〜n)は、(VS 、VE
S 、AE 、F N 、FR )の組で与えられている。括弧
中のパラメータの意味は、図24に示されている。すな
わち、VS は始点、VE は終点、AS は始点での接線の
角度、A E は終点での接線の角度、FN は順方向フラ
グ、FR は、逆方向フラグである。
【0044】図5に示したステップ402で、全ての線
分データ中のフラグに0を代入することにより、線分デ
ータの初期化を行い、また、プログラム変数の初期化も
行う。すなわち、閉領域リストであるR、1つの閉領域
を構成する線分リストであるLをクリアし、変数Eに入
力線分リストの先頭の線分を代入し、変数Vに線分Eの
始点を代入する。ステップ402に示すように、閉領域
リストRは、{L1 、L2 、・・・Lk }で与えられ、
その各々Li が閉領域を構成する線分のリストである。
一方、その各々のLi は、例えば図25に示されるよう
に、{Ei1、E i2、・・・Eil}で与えられる。次のス
テップ408で、VがEの始点であるか否か判断し、始
点である場合には、ステップ410で順方向フラグが0
であるか否か判断し、順方向フラグが0でない場合に
は、ステップ434(図6参照)に進み、順方向フラグ
が0である場合には、ステップ412で順方向フラグを
1にセットしてステップ420に進む。一方、VがEの
始点でない場合には、ステップ416で逆方向フラグが
0であるか否か判断する。この逆方向フラグが0でない
場合には、ステップ434に進み、逆方向フラグが0で
ある場合には、ステップ418で、逆方向フラグを1に
セットしてステップ420に進む。
【0045】ステップ420で、LにEを加える。次の
ステップ422で、VnextをEに関してVと反対側の頂
点と定義し、ステップ424で、Enextを、Vnextを始
点又は終点に持つ線分のうちEからみて左回り方向に一
番近い線分と定義する。次のステップ426で、VにV
nextを代入し、ステップ428でEにEnextを代入す
る。
【0046】ステップ434(図6参照)で、RにLを
加え、ステップ436で、Lをクリアする。
【0047】次のステップ438で、入力線分リストの
中から順方向又は逆方向のフラグの一方が0のものを検
出し、ステップ440で、順方向又は逆方向フラグが0
の線分リストが存在するか否か判断し、順方向又は逆方
向フラグが0の線分リストが存在すると判断された場合
には、ステップ442で、入力線分リストの中で順方向
又は逆方向のフラグが0の線分データをEとする。次の
ステップ444で、Eの順方向フラグが0か否か判断
し、0である場合には、ステップ448で、Vに始点を
代入してステップ408に進む。一方、順方向フラグが
0でない場合には、Vに終点を代入してステップ408
に進む。一方、ステップ440で、順方向又は逆方向フ
ラグが0の線分リストが存在しないと判断された場合に
は、ステップ104へ進む。
【0048】これにより、Rに全ての閉領域のリストが
得られる。すなわち、例えば、図15(a)に示すよう
に、平面図の線分を順次辿っていくことにより図15
(b)に示すように、領域領域1〜閉領域17が閉領域
のリストとして得られる。
【0049】次にステップ104(図4参照)で、閉領
域のリストを包含(親子)関係によって木構造に変形す
る。この木構造の変形処理を、図7に示したサブルーチ
ンを参照して説明する。まず、図7に示すステップ50
2で、Rを含む直方体(Boundary Box)を
用いて、Rを大きさの順にソートすることにより初期化
する。ここで、直方体は、Rを構成する線分の頂点のう
ち、x、y座標平面上一番左下にある頂点と右上にある
頂点を選ぶことによって作ることができる。また、大き
さは、直方体の対角頂点を結ぶ線の長さによって与えら
れる。ここで、Rには、大きい順に閉領域リストR0
1 、R2 ・・が並んでおり、RTに、木の初期設定と
してR0 を代入する。また、RXをリストの先頭として
0 を代入しておく。さらに、RLを残りの閉領域リス
トR2 ・・・であるとする。
【0050】次のステップ504で、RXがRTに包含
されるか否か判断し、包含されると判断した場合には、
ステップ506で、RXをRTの子供として登録する。
一方、RXがRTに包含されないと判断した場合には、
ステップ508で、RXをRTの兄弟として登録する。
次のステップ510で、RLが空になったか否か判断
し、空になっていない場合には、ステップ512で、R
XをRLリストの先頭とし、次のステップ514で、R
Lを、RLからRXを除いたリストとして、ステップ5
04に戻る。
【0051】一方、ステップ510で、RLが空になっ
たと判断した場合には、ステップ511で、全ての子供
リストが処理済みか否か判断し、全ての子供リストにつ
いて処理が済んでいる場合には、ステップ516に進
み、そうでない場合には、ステップ504に戻る。ステ
ップ516では、Rを、まだ、未処理のRTの子供のリ
ストとして、次のステップ518で、未処理の子供リス
トを大きさの順にソートする。さらに、ステップ519
で、RTに子供リストの先頭を、RXにリストの2番目
を、RLに残りのリストを代入して、ステップ106へ
進む。
【0052】以上の処理により、閉領域のID、構成要
素IDリスト、従属閉領域IDリストから構成される閉
領域のデータが得られる。閉領域の間の包含関係を従属
閉領域リストに表現されるので、リスト全体では、木構
造を表している。すなわち、例えば、図15(c)に示
すように閉領域1〜閉領域17の木構造(親子関係)が
得られる。次のステップ106(図4参照)で、各閉領
域の属性を計算する。ここで、閉領域の属性の計算方法
は、ワークメモリ24の図面認識用知識ベースに保持さ
れている。代表的な属性としては、閉領域の周囲の長
さ、及び閉領域の面積、及び、閉領域の中の中心軸の有
無がある。
【0053】次のステップ108で、各閉領域毎に処理
を行うため、閉領域を表すnを1にセットし、ステップ
110で、閉領域nが回転体の形状特徴かそうでないか
に分類する。この分類は、該閉領域nに、中心軸を持っ
ているか、円弧の構成要素を持っているか、円弧の要素
の中心は中心軸で与えられたものに等しいか、全体の要
素数に対する円弧成分の要素数の合計の比が1/4以下
か、全体の長さに対する円弧成分の長さの合計の比が1
/2以上か、を判断することにより行う。次のステップ
112で、該閉領域nが回転体に分類された閉領域であ
るか否か判断し、回転体に分類されたものであれば、ス
テップ114で、回転体に含まれない構成要素が有るか
否か判断する。該閉領域nに回転体に含まれない構成要
素がある場合には、次のステップ116で、該閉領域n
中に新たな閉領域を作ることにより該閉領域の分割を行
う。次のステップ118で、分割された新たな領域につ
いて従属閉領域を作り、ステップ104(図6の制御ル
ーチンで示した処理)を行って元の従属閉領域リストに
加える。これにより、新たに分割された閉領域数分だけ
全体の閉領域数Nが増加する。これを、図16を参照し
て説明する。図16(イ)に示すように、まず、1つの
中心を共有する円弧L1 〜円弧L8 と、円弧q1 〜円弧
18とから、閉領域a1 が回転体の形状特徴として把握
される。また、円弧L9 から閉領域b1 が回転体の形状
特徴として把握される。さらに、円弧P1 〜P8 から閉
領域c1 〜c8 が回転体の形状特徴として把握される。
このとき図16(ロ)(b)に示すように、親の閉領域
として閉領域a1 が、その子供の閉領域として閉領域b
1 、閉領域c1 〜閉領域c8 が閉領域a1 に包含される
ような従属閉領域リスト(木構造)が作成される。ここ
で、閉領域a1 には、円弧L1 〜円弧L8 の他に直線m
1 〜m16や円弧q1 〜q8 が存在する。従って、この閉
領域a1 に別の閉領域を作る必要が生ずる。そこで、本
実施例では、図16(ロ)(a)に示すように、補助線
x1〜Lx8を導入する。この補助線Lx1〜Lx8により、
図16(ハ)(a)に示すように、閉領域d1 〜d8
領域a1 から分割される。そして、新たに分割された閉
領域d1 〜d8 が所定の従属閉領域リストに加えられて
図16(ハ)(b)に示すような新たな従属閉領域リス
ト(木構造)が作成される。
【0054】次のステップ120で、分割された新たな
領域以外の元の閉領域を回転体領域として登録する。す
なわち、該閉領域nを回転体として一旦リストし、保存
する。これは、この閉領域については、中心軸を中心に
輪郭線を回すことによってソリッドモデルを合成するよ
うに指定するためのものである。また、ステップ114
で、閉領域nに回転体に含まれない構成要素が無いと判
断された場合にも、ステップ120で、該閉領域nを回
転体として一旦リストし、保存する。一方、ステップ1
12で、閉領域nが非回転体に分類された場合には、ス
テップ122で、該閉領域nを非回転体領域としてリス
トし、保存する。これは、非回転体、例えば、矩形、多
角形、楕円等については、柱体としてソリッドモデルを
合成するように指定するためのものである。以上のよう
に閉領域を回転体か否かに分類する理由は、例えば、図
23に示すように傾斜した穴を3次元化する際、柱体と
して3次元化することが困難であり、回転体として、中
心軸を中心に輪郭線を回すことによってソリッドモデル
を合成する以外に方法がないことを考慮したためであ
る。
【0055】次のステップ124で、nを1インクリメ
ントして、次のステップ124で、該閉領域を表す番号
nがN(総閉領域総)より大きいか否か判断し、小さい
場合には、未だ非回転体領域又は回転体領域の登録が済
んでいない閉領域が存在することから、ステップ110
に戻って、以上の処理(ステップ110〜ステップ12
4)を繰り返す。一方、該閉領域を表す番号nがNであ
れば、次のステップ126で、各閉領域につきてグルー
プ化する。このグループ化のルールには、回転体閉領域
に属し、その構成要素が全て同一形状であり、その位置
が同一円周上にある閉領幾を同一グループとする第1の
ルールと、同一の柱体閉領域に属し、その構成要素が全
て同一形状であるような閉領域を同一グループとする第
2のルールと、同じ子供の閉領域を持つ親の閉領域を同
一のグループとする第3のルールと、がある。これを図
11ないし図13及び図16ないし図18を参照して説
明する。図11の閉領域32〜閉領域35、図12の閉
領域36及び閉領域37、図13の閉領域38〜閉領域
41、更に、図17における閉領域42〜閉領域46、
図18における閉領域47〜閉領域50は、第1のルー
ルに適合するため、同一グループとする。同様に、図1
6(ハ)(a)では、閉領域c1 〜c8 が、第1のルー
ルに適合するため、同一グループとする。また、図16
(ロ)(a)及び(ハ)(a)に示すように閉領域d1
−c1 、閉領域d2 −c2 ・・閉領域d8 −c8 は、第
3のルールに適合するため、同一のグループとする。一
方、図16(ハ)(a)の領域d1 〜d8 は、第2のル
ールに適合するため、同一グループとする。
【0056】以上の処理により、平面図が表している3
次元形状を形状特徴(閉領域)の集まりとみなすことが
できる。
【0057】次にステップ200の詳細(図8及び図9
を参照)を説明する。まず、ステップ202で、各閉領
域毎に処理するため閉領域を表すnを1にセットする。
ステップ204で、閉領域nのデータを入力する。次の
ステップ206で、該閉領域nに断面線が存在するか否
か判断し、断面線が存在しない場合には、ステップ20
8で、nを1インクリメントしてステップ204に戻り
次の閉領域nに断面線が存在するか否か判断する。これ
により、断面線が存在する閉領域について次の一連の処
理が行われることになる。すなわち、該閉領域nに断面
線が存在すると判断した場合には、ステップ210で、
断面図の領域分割を行う。すなわち、平面図のある閉領
域と断面線との交点を断面図上に垂直に下ろすことによ
り断面図を領域分割する。これにより、この断面図上に
垂直に下ろした閉領域と断面線との交点位置がこの閉領
域の高さ方向の情報となる。これを図19を参照して説
明する。図19(a)に示す平面図(X−Y平面)の閉
領域と断面線との交点51〜交点61を断面図上に垂直
に下ろすと、図19(b)に示すように該閉領域の高さ
方向に情報(位置51〜位置61(Z座標値))が得ら
れる。
【0058】次のステップ212で、閉領域nが回転体
の領域か否か判断し、回転体の領域である場合には、ス
テップ214で、該閉領域nについて、輪郭線からの立
体生成技術における回転による3次元化を行う。すなわ
ち、閉領域nに対応する断面をその断面を含む平面上の
軸の回りに回転して立体を作るものであり、断面の輪郭
線が直線で構成されていれば、円筒面又は円錐面に、円
弧が含まれていれば球面のトーラス面が生成される。一
方、閉領域nが回転体の領域でない場合には、輪郭線か
らの立体生成技術におけるスウィープによる3次元化を
行う。すなわち、例えば、図19(a)に示した閉領域
Jを、この閉領域Jと断面線Gとの交点55〜58を基
に図19(b)の高さ方向(Z軸方向)の情報から、Z
軸方向へ移動させる。そのときの軌跡を基に、図20に
示すように閉領域Eを3次元化する。これにより、断面
が4角形であれば4角柱、断面が円であれば円柱が生成
される。以上のステップ214又はステップ216で3
次元化された立体は、いわゆる2.5次元立体と呼ばれ
ている。
【0059】次のステップ218で、nを1インクリメ
ントして、ステップ220で、nが総閉領域総N以上か
否か判断し、総閉領域数Nにより小さい場合には、未だ
断面線が存在する閉領域で3次元化が行われていない閉
領域が存在することになるので、ステップ204に戻り
以上の処理(ステップ204〜ステップ218)を行
い、3次元化する。
【0060】ステップ220でnがNと同じ数であれ
ば、すなわち、断面線が存在する閉領域で3次元化が行
われていない閉領域が存在しない場合には、次のステッ
プ222で、各閉領域毎に処理するため閉領域を表すn
を1にする。ステップ226で、閉領域nのデータを入
力する。次のステップ226で、該閉領域nに断面線が
存在しないか否か判断し、断面線が存在する場合には、
ステップ228で、nを1インクリメントしてステップ
224に戻り次の閉領域nに断面線が存在しないか否か
判断する。これにより、断面線が存在しない閉領域につ
いて次の一連の処理が行われることになる。すなわち、
閉領域nに断面線が存在しないと判断した場合には、ス
テップ230(図9参照)で、閉領域nに投影線が存在
するか否か判断し、投影線が存在する場合には、ステッ
プ232で、閉領域nを3次元セル化する。この閉領域
nを3次元セル化する方法には、種々の方法があり、例
えば、特願平4−268650号明細書の3面図のうち
の2つの面図からのソリッドモデルの合成方法がある。
一方、ステップ230で、投影線が存在しないと判断さ
れた場合には、ステップ234で、閉領域nがグループ
化された閉領域であるか否か判断し、グループ化された
閉領域である場合には、ステップ236で、同じグルー
プで3次元化された閉領域が存在するか否か判断する。
同じグループで3次元化された閉領域が存在する場合に
は、ステップ238で、3次元化された閉領域と同じ方
法、すなわち、回転、スウィープによる3次元化、又
は、3次元セル化を行う。例えば、前述の同一グループ
化された図11の閉領域32〜閉領域35、図12の閉
領域36及び閉領域37、図13の閉領域38〜閉領域
41、図17の閉領域42〜閉領域46、図18の閉領
域47〜閉領域50図16(ハ)(a)の閉領域c1
8 、図16(ハ)(a)の領域d1 〜d8 、図16
(ロ)(a)及び(ハ)(a)の閉領域d1 −c1 、閉
領域d2 −c2 ・・閉領域d8 −c8 、における断面線
が存在しない閉領域については、同一グループに属し断
面線が存在する他の3次元化された閉領域と同様の方法
で3次元化を行う。
【0061】一方、ステップ234で、閉領域がグルー
プ化されていない場合や同じグループで3次元化されて
いる閉領域が存在しない場合には、ステップ240でデ
フォールトによる3次元化、すなわち、該閉領域の周囲
の3次元化された閉領域の3次元化の方法で該閉領域の
3次元化を行う。これにより、図19に示す閉領域Kが
図21のように3次元化される。
【0062】次のステップ242で、nを1インクリメ
ントして、ステップ244でnがN以上であるか否か判
断し、nがN以上でなければ、いまだ、断面線が存在し
ない閉領域でかつ3次元化されていない閉領域が存在す
ることになるので、ステップ224に戻り、以上の処理
(ステップ224〜ステップ242)を繰り返し、断面
線が存在しない閉領域でかつ3次元化されていない閉領
域を3次元化する。一方、ステップ242で、nがNに
等しいと判断された場合には、ステップ300に進む。
【0063】以上の処理により、各閉領域の3次元構造
(回転体形状、非回転体形状)が得られる。
【0064】次にステップ300の詳細を説明する。ま
ず、ステップ302で、閉領域の木構造を入力する。ス
テップ304で、親領域の配置を行い、ステップ306
で子領域の配置を行う。そして、ステップ308で、木
構造を幅優先探索法で辿り、親領域のソリッドと子領域
のソリッドとを集合演算で合成して、本制御を終了す
る。これにより、図22に示すように1つの平面図と1
つ又は複数の断面図からソリッドモデルが合成されるこ
とになる。
【0065】以上説明した本実施例によれば、1つの平
面図と1つ又は複数の断面図が表している3次元形状を
形状特徴(回転体や非回転体等)の集まりとみなすこと
によって形状特徴の3次元構造を求め、そして、求めた
3次元構造を合成してソリッドモデルを合成するため、
従来処理が困難であった円筒面や斜めの平面をもつよう
な立体でも容易にソリッドモデルを合成することができ
る。
【0066】また、断面図上から空洞の存在を判断する
ことができるので、空洞をもつ立体を描いた1つの平面
図と1つ又は複数の断面図からソリッドモデルを合成す
ることができる。
【0067】さらに、図面を解釈するための知識を利用
可能な形で抽出することができ、また、図面解釈のため
の知識をルールベース上で表現していることから、扱え
る図面の範囲を拡張することができる。
【0068】また、2次元CADと3次元CADとの間
のデータ変換が可能となり、図面として蓄積された3次
元形状情報を3次元CADシステムで再利用することが
できる。さらに、図面から即座に3次元化されたものを
見ることができるので、検図システムとしても用いるこ
とができる。
【0069】さらに、断面線が存在しない閉領域や投影
線が存在しない閉領域であっても既に立体化された閉領
域と同じグループに属する閉領域であれば、前記立体化
された閉領域と同じ方法で立体化するため、より正確な
ソリッドモデルを合成することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、1つの
平面図と1つ又は複数の断面図からソリッドモデルを合
成することができるため、ソリッドモデルを作成する手
間を著しく軽減することができる、という優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし請求項8記載の発明の構成要件
を示した図である。
【図2】本実施例の構成を示したブロック図である。
【図3】本実施例の制御のメインルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図4】本実施例の閉領域の認識のためのサブルーチン
を示したフローチャートである。
【図5】本実施例の閉領域リストの作成のためのサブル
ーチンの一部を示したフローチャートである。
【図6】本実施例の閉領域リストの作成のためのサブル
ーチンの残りを示したフローチャートである。
【図7】本実施例の閉領域リストを木構造に変形するた
めのフローチャートである。
【図8】閉領域の立体化のためのサブルーチンの1部を
示したフローチャートである。
【図9】閉領域の立体化のためのサブルーチンの残りを
示したフローチャートである。
【図10】ソリッドモデルの合成のためのサブルーチン
を示したフローチャートである。
【図11】平面図及び1平面の断面により立体形状の特
徴を表現した断面図である。
【図12】平面図及び1平面の断面により立体形状の特
徴を表現した断面図である。
【図13】平面図及び2平面の断面により立体形状の特
徴を表現した断面図である。
【図14】平面図及び2平面の断面により立体形状の特
徴を表現した断面図である。
【図15】閉領域リストを作成する過程を示した図であ
る。
【図16】閉領域を分割する過程を示した図である。
【図17】閉領域のグループ分けの説明図である。
【図18】閉領域のグループ分けの説明図である。
【図19】閉領域のスウィープによる3次元化を示す図
である。
【図20】閉領域がスウィープによる3次元化が行われ
た3次元形状図である
【図21】閉領域がデフォールトによる3次元化が行わ
れた3次元形状図である
【図22】合成されたソリッドモデルを示した図であ
る。
【図23】閉領域を回転体と非回転体とに分類する理由
を示す説明図である。
【図24】線分の始点、終点、始点角、終点角、順方向
フラグ、逆方向フラグを示す図である。
【図25】1つの閉領域を構成する線分のリストと、そ
れに対応する閉領域を示す図である。
【符号の説明】
20 CPU 22 システムメモリ 24 ワークメモリ 26 入力装置 28 表示器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した2次元図面データを平面図デー
    タと断面図データとに分類する図面分類手段と、 前記図面分類手段により分類された平面図データから閉
    領域と各閉領域間の位置情報とを検出すると共に、検出
    された閉領域の属性を検出し、検出された閉領域の属性
    に基づいて同じ属性の閉領域をグループ化する閉領域認
    識手段と、 前記閉領域認識手段により検出された閉領域のデータに
    基づいて前記図面分類手段により分類された断面図デー
    タを分割し、分割された断面図データに基づいて閉領域
    を立体化すると共に、前記立体化された閉領域以外の閉
    領域であって前記立体化された閉領域と同じグループに
    属する閉領域を前記立体化された閉領域と同じ方法で立
    体化する閉領域立体化手段と、 前記閉領域認識手段により検出された各閉領域間の位置
    情報に基づいて、前記閉領域立体化手段により立体化さ
    れた各閉領域を組み合わせることによりソリッドモデル
    を合成するソリッドモデル合成手段と、 を備えたソリッドモデル合成装置。
  2. 【請求項2】 前記閉領域立体化手段は、 前記閉領域認識手段により検出された閉領域のデータに
    基づいて前記図面分類手段により分類された断面図デー
    タを分割する断面図分割手段と、 前記断面図分割手段により分割された断面図データに基
    づいて閉領域を立体化する第1の立体化手段と、 前記立体化された閉領域以外の閉領域であって前記立体
    化された閉領域と同じグループに属する閉領域を前記立
    体化された閉領域と同じ方法で立体化する第2の立体化
    手段と、 前記第1及び第2の立体化手段により立体化されない閉
    領域については、この閉領域の周囲の閉領域の立体化方
    法で立体化する第3の立体化手段と、 から構成されていることを特徴とする請求項1記載のソ
    リッドモデル合成装置。
  3. 【請求項3】 前記閉領域認識手段は、 平面図の線分又は曲線の接続情報に基づいて平面図上の
    閉領域を検出すると共に、検出された各閉領域間の位置
    情報を求める閉領域検出手段と、 前記閉領域検出手段により検出された閉領域の外周の長
    さと閉領域の面積と閉領域に中心軸が存在するか否かの
    データから構成される閉領域の属性を検出する属性検出
    手段と、 前記属性検出手段により検出された各閉領域の属性に基
    づいて同じ属性の閉領域をグループ化するグループ化手
    段と、 から構成されていることを特徴とする請求項1または2
    のいずれか1項記載のソリッドモデル合成装置。
  4. 【請求項4】 前記ソリッドモデル合成手段は、 前記閉領域認識手段により検出された閉領域間の位置情
    報に基づいて、前記閉領域立体化手段により立体化され
    た各閉領域を配置する配置手段と、 前記配置手段により配置された各閉領域を集合演算によ
    りソリッドモデルとして合成する合成手段と、 から構成されていることを特徴とする請求項1なしい請
    求項3記載のいずれか1項に記載のソリッドモデル合成
    装置。
  5. 【請求項5】 入力した2次元図面データを平面図デー
    タと断面図データとに分類し、 前記分類された平面図データから閉領域と各閉領域間の
    位置情報とを検出すると共に、検出された閉領域の属性
    を検出し、検出された閉領域の属性に基づいて同じ属性
    の閉領域をグループ化し、 前記検出された閉領域のデータに基づいて前記分類され
    た断面図データを分割し、分割された断面図データに基
    づいて閉領域を立体化すると共に、前記立体化された閉
    領域以外の閉領域であって前記立体化された閉領域と同
    じグループに属する閉領域を前記立体化された閉領域と
    同じ方法で立体化し、 前記検出された各閉領域間の位置情報に基づいて、前記
    立体化された各閉領域を組み合わせることによりソリッ
    ドモデルを合成する、 ソリッドモデル合成方法。
  6. 【請求項6】 前記検出された閉領域のデータに基づい
    て前記分類された断面図データを分割し、 前記分割された断面図データに基づいて閉領域を立体化
    し、 前記立体化された閉領域以外の閉領域であって前記立体
    化された閉領域と同じグループに属する閉領域を前記立
    体化された閉領域と同じ方法で立体化し、 前記立体化されない閉領域については、この閉領域の周
    囲の閉領域の立体化方法で立体化する、 ことを特徴とする請求項5記載のソリッドモデル合成方
    法。
  7. 【請求項7】 平面図の線分又は曲線の接続情報に基づ
    いて平面図上の閉領域を検出すると共に、検出された各
    閉領域間の位置情報を求め、 前記検出された閉領域の外周の長さと閉領域の面積と閉
    領域に中心軸が存在するか否かのデータから構成される
    閉領域の属性を検出し、 前記検出された各閉領域の属性に基づいて同じ属性の閉
    領域をグループ化する、 ことを特徴とする請求項5または6のいずれか1項記載
    のソリッドモデル合成方法。
  8. 【請求項8】 前記検出された閉領域間の位置情報に基
    づいて、前記立体化された各閉領域を配置し、 前記配置された各閉領域を集合演算によりソリッドモデ
    ルとして合成する、 ことを特徴とする請求項5ないし請求項7記載のいずれ
    か1項に記載のソリッドモデル合成方法。
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