JPH0876697A - 発光表示装置 - Google Patents

発光表示装置

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JPH0876697A
JPH0876697A JP6209595A JP20959594A JPH0876697A JP H0876697 A JPH0876697 A JP H0876697A JP 6209595 A JP6209595 A JP 6209595A JP 20959594 A JP20959594 A JP 20959594A JP H0876697 A JPH0876697 A JP H0876697A
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Japan
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light emitting
light
electrode
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JP6209595A
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Norihiro Matsuoka
憲弘 松岡
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造の困難化と誤動作を招くことなく、高精
細化と大画面化を実現することができる発光表示装置を
提供する。 【構成】 光導電層2を介して電力供給用の下部透明電
極3aに接続されている下部電極6aと、上部電極6b
とを備える複数の発光ダイオード1が、光導電層2上に
平面的に配置されている。 【効果】 光導電層2の部分に下方から光ビーム8が照
射されたときに、光ビームが照射された光導電層2の部
分が導電し、この部分に接続された発光ダイオード1だ
けを発光させる。したがって、発光ダイオード1のオン
オフ制御のための電気的な配線が不必要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光表示装置に関し、
詳しくは、ドットマトリックス型の発光素子表示板を構
成する発光表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドットマトリクス型発光表示板と
しては、図7(A)に示すようなスタティック駆動方式の
ものがある。この発光表示板は、直流駆動を行うもの
で、発光素子71,71,71…の1つ1つに対して、独
立した導体配線72,72,72…が設けられているか
ら、発光素子71の個数が膨大になると、導体配線72
の本数が膨大になってしまうという欠点を有している。
【0003】また、いま一つのドットマトリックス型発
光表示板としては、図7(B)に示すようなダイナミック
駆動方式のものがある。この発光表示板は、発光素子8
1の行ごとに発光素子のカソードを共通の導体配線82
で結線し、列ごとに発光素子のアノードを共通の導体配
線83で結線しているから、スタティック方式の発光表
示板に比べて配線の本数が少なくてすむという利点を有
する。しかし、このダイナミック駆動方式の発光表示板
は、任意の表示を行うためには、時分割でパルス点灯す
る必要があるので、スタティック駆動方式の発光表示板
に比べて輝度が低いという欠点がある。
【0004】また、上記いづれの方式の表示板も、高精
細および大画面化に伴って配線が長くなる上に、配線が
細線化し、かつ、配線が高密度になるから、製造が困難
になり、高価格化するという問題がある。
【0005】また、導体配線が長くなると、この配線の
浮遊容量が増大し、誤動作の原因になる問題もある。ま
た、配線が細くなると、電流容量を十分に確保できなく
なるという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、製造の困難化および誤動作を招くことなく、高精
細化と大画面化を実現することができる発光表示装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の発光表示装置は、光導電層と、一
方の電極が上記光導電層を介して一方の電力供給用電極
に接続されており、かつ、他方の電極が他方の電力供給
用電極に接続されており、上記光導電層に沿って配列さ
れている複数の発光素子を備え、上記光導電層の部分に
光が照射されたときに、上記光が照射された部分に接続
された発光素子に上記電力供給用電極から電力が供給さ
れて、上記発光素子が発光するようになっていることを
特徴としている。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の発光表示装置において、上記発光素子の一方の電極
は、その一方の電極が形成されている上記発光素子の電
極形成面を部分的に覆う部分電極であり、上記電極形成
面の上記電極で覆われていない部分から出射された光
を、上記電極形成面に対向する光導電層に入射させて、
上記光導電層に外部からの光が照射しなくなった後も、
上記電極形成面の部分から出射された光によって、上記
光導電層を導電させ続けるようになっていることを特徴
としている。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載の発光表示装置において、上記複数の発光素子
の間に、上記光導電層を覆う遮光膜が形成されているこ
とを特徴としている。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1乃至3
のいづれか1つに記載の発光表示装置において、上記他
方の電極が形成されている上記発光素子の光出射面から
出射された光を、所定の方向に絞るレンズを備えること
を特徴としている。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1乃至4
のいづれか1つに記載の発光表示装置において、外部か
らの照射光を集光するレンズが、上記光導電層に対向す
る位置に配置されており、エネルギー密度が高められた
光を上記光導電層に導くようになっていることを特徴と
している。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項2に記載
の発光表示装置において、上記電力供給用電極から供給
される電力を所定の期間ごとに低下させる手段を備え
て、上記所定の期間ごとに上記複数の発光素子が消灯す
るようになっていることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1の発明の発光表示装置は、上記光導電
層に光が照射されたときに、上記光が照射された部分の
光導電層に接続された発光素子に上記電力供給用電極か
ら電力が供給されて、上記発光素子が発光する。
【0014】したがって、請求項1の発明によれば、所
望の発光素子が接続されている部分の光導電層に光を照
射することによって、上記所望の発光素子を発光させる
ことができる。
【0015】つまり、この発明によれば、電気信号では
なく光信号によって、発光素子を点灯させることができ
る。従って、この発明によれば、発光素子のオンオフを
制御するための電気配線が不必要である。したがって、
この発明によれば、電気配線に起因する製造の困難化お
よび誤動作を招くことなく、表示を高精細化でき、かつ
大画面化することができる。
【0016】また、請求項2の発明によれば、上記発光
素子の一方の電極が部分電極であるから、上記電極形成
面の上記電極で覆われていない部分から出射された光
を、上記電極形成面に対向する光導電層に入射させて、
上記光導電層に外部からの光が照射しなくなった後も、
上記電極形成面の部分から出射された光によって、上記
光導電層を導電させ続けることができる。
【0017】また、請求項3の発明によれば、上記複数
の発光素子の間に、上記光導電層を覆う遮光膜が形成さ
れている。従って、上記遮光膜は、上記複数の発光素子
が発生する光が隣接する光導電層に入射することを防い
で、隣接する光導電層が導通することを防止する。従っ
て、請求項3の発明によれば、点灯させたい発光素子だ
けを確実に点灯させることができ、正確な表示を行うこ
とができる。
【0018】また、請求項4の発明によれば、上記他方
の電極が形成されている上記発光素子の光出射面から出
射された光を、所定の方向に絞るレンズを備えている。
したがって、上記所定の方向に出射される光量を増加さ
せることができる。
【0019】また、請求項5の発明によれば、外部から
の照射光を集光するレンズが、上記光導電層に対向する
位置に配置されており、上記レンズがエネルギー密度が
高められた光を上記光導電層に導くから、弱い光でも発
光素子を点灯させることができる。
【0020】また、請求項6の発明によれば、請求項2
に記載の発光表示装置において、上記電力供給用電極か
ら供給される電力が所定の期間ごとに低下して、上記所
定の期間ごとに上記複数の発光素子が消灯する。したが
って、請求項6の発明によれば、発光素子による表示が
所定の時間ごとに消去され、新たな表示を行うことがで
きるので、動画表示が可能になる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の発光表示装置を図示の実施例
に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1に本発明の第1実施例の断面を示す。
この第1実施例は、光アドレス型表示装置であり、光照
射時点灯型である。この第1実施例は、発光素子として
の発光ダイオード1が、層厚1μmのa−SiCからな
る光導電層2上に所定の間隔を隔てて複数個配置されて
いる。上記複数の発光ダイオード1は、平面的に配列さ
れている。上記発光ダイオード1は、下端に形成された
下部電極6aと上端に形成された上部電極6bとを備え
ている。上記下部電極6aは、発光部Dの下端面D1の
全面を覆っている。また、上記上部電極6bは、発光部
Dの上端面D2の中央を部分的に覆っている。そして、
上記下部電極6aは、Ag粒子が分散されているエポキ
シ樹脂からなる下部接着層7aによって上記光導電層2
に接着されている。また、上記上部電極6bは、Ag粒
子が分散されているエポキシ樹脂からなる上部接着層7
bによって上部透明電極3bに接着されている。そし
て、この上部透明電極3bは、その上の上部透明基板4
bに接合されている。
【0023】一方、上記光導電層2は、その下の下部透
明電極3aに接合されており、この下部透明電極3aは
下部透明基板4aに接合されている。上記下部透明電極
3aは、厚さ2000ÅのITO(インジウム・スズ酸
化物)膜で構成されており、上記下部透明基板4aは、
ガラス基板4aで構成されている。上記下部透明電極3
aと上記上部透明電極3bには、上記発光ダイオード1
を点灯させるための電力が供給されるようになってい
る。
【0024】この実施例では、透明電極3aおよび光導
電層2を下部透明基板4aの上面全体上に形成してお
り、各発光ダイオード1への個別配線は無い。
【0025】また、上記発光ダイオード1と隣接する別
の発光ダイオード1との間の上記光導電層2上には、遮
光膜5が設けられている。この遮光膜5は、遮光性黒色
エポキシ樹脂で構成されている。
【0026】そして、上記構成の発光表示装置の下部透
明基板4aの下面には、光ビーム8が照射されるように
なっている。
【0027】図6に、上記発光表示装置Aに光ビーム8
を照射する照射装置の構成を示す。この照射装置は、波
長670nmの赤色レーザ65と、この赤色レーザ65
が出射したレーザビーム66を偏向させる2軸ガルバノ
ミラー62とを備える。この2軸ガルバノミラー62
は、X軸スキャナモータ61aとY軸スキャナモータ6
1bによって駆動される。また、上記モータ61aと6
1bは、コンピュータ制御されたレーザ走査コントロー
ラ64によって制御されて、2軸ガルバノミラー62の
ミラーの傾斜角度を制御するようになっている。したが
って、上記レーザービーム66は、上記2軸ガルバノミ
ラー62で偏向させることによって、上記発光表示装置
Aの任意の領域の光導電層2に照射することができる。
【0028】上記発光表示装置Aは、波長670nmの赤
色レーザのレーザビーム66からなる光ビーム8が照射
されると、上記光ビーム8が照射された領域の光導電層
2だけが電気抵抗が1000分の1程度に低下する。す
ると、そのすぐ上の発光ダイオード1に印加される電圧
が上昇すると同時にその発光ダイオード1に電流が流れ
る。つまり、上記電気抵抗が低下した領域の光導電層2
に接合された発光ダイオード1に、上記透明電極3a,
3bからの電力が供給される。すると、この電力が供給
された発光ダイオード1は、発光して、発光部Dの上端
面D2から出射した光が、上部透明電極3bと上部透明
基板4bを透過して、表示光となる。
【0029】したがって、この実施例によれば、発光さ
せようとする発光ダイオード1が接合されている部分の
光導電層2に光ビーム8を照射することによって、所望
の発光ダイオード1を発光させることができる。すなわ
ち、この実施例によれば、電気信号ではなく光信号によ
って、所望の発光ダイオード1の点灯を制御できるか
ら、従来と異なり、発光ダイオードのオンオフを制御す
るための電気配線が不必要になる。したがって、電気配
線に起因する製造の困難および誤動作を招くことなく、
表示を高精細化でき、かつ大画面化することができる。
【0030】また、この実施例によれば、上記複数の発
光ダイオード1と1との間に、光導電層2を覆う遮光膜
5が形成されている。したがって、上記遮光膜5は、発
光ダイオード1が発生する光が、隣接する発光ダイオー
ド1に接合された光導電層2に入射することを防止す
る。したがって、点灯させたい発光ダイオード1だけを
確実に点灯させて正確な表示を行うことができる。
【0031】次に、図5(A)〜図5(C)を順に参照しな
がら、上記第1実施例の製造工程を説明する。
【0032】まず、図5(A)に示すように、ガラス基板
4a上に、RFスパッタによって膜厚2000ÅのIT
O(インジウム・スズ酸化物)膜を形成して、下部透明電
極3aを形成する。次に、上記ITO膜からなる下部透
明電極3aの上に、P−CVD法によって、光導電膜2
としての膜厚1μmのa−SiC膜を形成する。なお、
この実施例では、光導電膜2として、a−SiC膜を用
いたが、a−Si膜やZnS膜やZnSe膜やCdS膜
やCdSe膜やポリビニルカルバゾールやペレリン誘導
体やa−Si/a−SiC繰り返し積層体からなる量子
井戸型光導電層を用いてもよい。
【0033】次に、図5(B)に示すように、上記光導電
膜2上に、所定の間隔を隔てて複数の発光ダイオード1
を、エポキシ樹脂からなる下部接着層7aで接着する。
そして、上記各発光ダイオード1と1との間に低粘度の
遮光性黒色エポキシ樹脂を流し込んで硬化させることに
よって、遮光膜5を形成する。同時に、シーリング用の
スペーサ10を、光導電膜2の周辺部に接着する。上記
エポキシ樹脂は、分散したAg粒子を含んでいる。な
お、上記遮光膜5を、印刷によって形成してもよい。
【0034】次に、図5(C)に示すように、エポキシ樹
脂からなる上部接着層7bによって、上記複数の発光ダ
イオード1の上に上部透明電極3bを接着する。上記エ
ポキシ樹脂は、分散したAg粒子を含んでいる。
【0035】次に、この発明の第2実施例を図2に示
す。この第2実施例は、図1に示した発光ダイオード1
が、発光ダイオード1の発光部Dの下端面D1の全面を
覆う下部電極6aに替えて、発光部Dの下端面D1の周
辺部を部分的に覆う部分下部電極26aを備えている点
と下部接着層7aに替えて部分下部接着層27aを備え
ている点だけが、第1実施例と異なっている。したがっ
て、この第2実施例は、第1実施例と異なっている点に
ついて重点的に説明する。
【0036】上記部分下部電極26aは、発光部Dの下
端面D1を部分的に覆っているから、上記発光ダイオー
ド1が発光したときに、上記発光部Dの下端面D1から
出射された光29を、下端面D1に対向する光導電層2
に入射させることができる。したがって、上記下端面D
1に対向する領域の光導電層2に外部からの光ビームが
照射しなくなった後も、上記下端面D1から出射された
光29によって、上記領域の光導電層2の電気抵抗を低
下させて導通させ続けて、上記発光ダイオード1を発光
させ続けることができる。したがって、発光ダイオード
1の点灯時間の延長を図ることができ、表示の明るさを
増加させることができる。
【0037】この第2実施例は、発光ダイオード1で発
生した光の一部を光導電層2に帰還させ、発光ダイオー
ド1の点灯状態を保持し続けるもので、自己保持型の表
示装置となっている。
【0038】ところで、図2に示す発光ダイオード1の
放射光は直下の光導電層2のみならず、隣接する別の発
光ダイオード1の下の領域にある光導電層2に向けても
放射される。したがって、発光ダイオード1が高密度に
搭載されている場合には、特定の発光ダイオード1だけ
でなく、その周囲の発光ダイオード1が発光してしまう
という現象が生じることがある。しかし、この第2実施
例では、発光ダイオード1の周囲の光導電層2の上に遮
光膜5が設けられているから、発光ダイオード1から放
射された光が、隣接する発光ダイオード1に対向してい
る光導電層2を導通させてしまうことを略完全に防ぐこ
とができ、光ビーム照射を行っていない領域の発光ダイ
オードが発光することを防止することができる。
【0039】次に、この発明の第3実施例を、図3に示
す。この第3実施例は、図2に示した上部透明基板4b
に替えて、図3に示すように、光出射面S1が凸レンズ
形状になっているレンズ付き上部透明基板34bを備え
ている点だけが、上記第2実施例と異なっている。した
がって、この第3実施例は、第2実施例と異なっている
点について重点的に説明する。
【0040】図3に示すように、上記第3実施例は、発
光ダイオード1の発光部Dの上端面D2に対向する位置
に、上記レンズ付き上部透明基板34bの凸レンズ形状
部T1が配置されている。したがって、発光ダイオード
1の発光部Dの上端面D2から出射された光を、上記レ
ンズ付き上部透明基板34bの凸レンズ形状の光出射面
S1で屈折させて、上記凸レンズの焦点に向かうように
上記出射光を絞ることができる。したがって、第3実施
例によれば、所定の方向に向かう光量を増加させること
ができ、所定の方向から見た表示輝度を増加させること
ができる。なお、上記レンズ付き上部透明基板34bの
レンズ形状としては、凸レンズの他に、フレネルレンズ
や屈折率分布型レンズであってもよい。
【0041】次に、図4にこの発明の発光表示装置の第
4実施例を示す。この第4実施例は、図2に示す平坦な
下部透明基板4aに替えて、図4に示すように、光入射
面S2が凸レンズ形状になっているレンズ付き下部透明
基板44aを備えている点だけが、上記第2実施例と異
なっている。したがって、この第4実施例は、第2実施
例と異なっている点について重点的に説明する。
【0042】図4に示すように、上記第4実施例は、発
光ダイオード1の発光部Dの下端面D1に対向する位置
に、上記レンズ付き下部透明基板44aの凸レンズ形状
部分T2が配置されている。従って、上記レンズ付き下
部透明基板44aの下方から上記凸レンズ形状部分T2
に入射した光を集光してエネルギー密度を高めて、上記
下端面D1に対向する領域の光導電層2に入射させるこ
とができる。したがって、この第4実施例によれば、弱
いアドレス光でも発光ダイオード1を点灯させることが
できる。なお、上記レンズ付き下部透明基板44bのレ
ンズ形状としては、凸レンズの他に、フレネルレンズや
屈折率分布型レンズであってもよい。
【0043】尚、上記第3実施例と第4実施例とを組み
合わせて、上記レンズ付き上部透明基板34bと上記レ
ンズ付き下部透明基板44aの両方を備えて、照射光の
集光能力向上と出射光の輝度向上を両立させるようにし
てもよいことはもちろんである。
【0044】ところで、図2,図3,図4の右に一点鎖線
で囲んだ部分に示すように、上記第2,第3,第4実施
例において、上部透明電極3bと下部透明電極3aとの
間に電力を供給する電力供給部Pが、電源P1と電圧制
御部P2とを備え、この電圧制御部P2が電源P1から
の電圧をパルス状に制御するようにした場合には、上部
透明電極3bと下部透明電極3aとの間に加える電圧波
形を、図8に示すような、パルス波形にすることができ
る。この場合、期間で走査光(光ビーム)によって点灯
させられた発光ダイオード1が期間で自分自身が発生
する光によって上記点灯状態を維持している自己保持状
態を、上記パルス波形の谷部の期間で強制的に中断さ
せて消灯させることができる。したがって、この場合、
発光ダイオードによる表示を所定の時間ごとに消去して
新たな表示を行うことができ、動画を表示することがで
きる。
【0045】上記第1〜第5実施例の発光表示装置によ
れば、従来必要であった複数の発光ダイオードの点灯を
制御するための複雑な電気配線が不必要であるから、極
めて簡単な構造となっており、特に、高精細で、かつ、
大画面の発光表示装置を構成する場合の歩留の低下やコ
スト上昇を解消することができる。
【0046】なお、上記第1〜第5実施例では、発光素
子として発光ダイオードを使用したが、半導体レーザを
使用してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明の発光表示装置は、光導電層と、一方の電極が
上記光導電層を介して一方の電力供給用電極に接続され
ており、かつ、他方の電極が他方の電力供給用電極に接
続されており、上記光導電層に沿って配列されている複
数の発光素子とを備えている。
【0048】したがって、請求項1の発明によれば、所
望の発光素子が接続されている光導電層の部分に光を照
射することによって、上記所望の発光素子を発光させる
ことができる。
【0049】つまり、この発明によれば、電気信号では
なく光信号によって、発光素子の点灯を制御することが
できる。したがって、この発明によれば、発光素子のオ
ンオフを制御するための電気配線が不必要である。した
がって、この発明によれば、電気配線に起因する製造の
困難化および誤動作を招くことなく、表示を高精細化で
き、かつ大画面化することができる。
【0050】また、請求項2の発明によれば、上記発光
素子の一方の電極が部分電極であるから、上記電極形成
面の上記電極で覆われていない部分から出射された光
を、上記電極形成面に対向する光導電層に入射させて、
上記光導電層に外部からの光が照射しなくなった後も、
上記電極形成面の部分から出射された光によって、上記
光導電層を導電させ続けることができる。したがって、
発光素子の点灯時間を長くすることができ、見かけの明
るさを増加させることができる。
【0051】また、請求項3の発明によれば、上記複数
の発光素子の間に、上記光導電層を覆う遮光膜が形成さ
れている。従って、上記遮光膜は、上記複数の発光素子
が発生する光が隣接する光導電層に入射することを防い
で、隣接する光導電層が導通することを防止する。従っ
て、請求項3の発明によれば、点灯させたい発光素子だ
けを確実に点灯させることができ、正確な表示を行うこ
とができる。
【0052】また、請求項4の発明によれば、上記他方
の電極が形成されている上記発光素子の光出射面から出
射された光を、所定の方向に絞るレンズを備えている。
したがって、上記所定の方向に出射される光量を増加さ
せることができ、特定方向から見た輝度を増加させるこ
とができる。
【0053】また、請求項5の発明によれば、外部から
の照射光を集光するレンズが、上記光導電層に対向する
位置に配置されており、上記レンズがエネルギー密度が
高められた光を上記光導電層に導くから、弱い光でも発
光素子を点灯させることができる。
【0054】また、請求項6の発明によれば、請求項2
に記載の発光表示装置において、上記電力供給用電極か
ら供給される電力が所定の期間ごとに低下させる手段を
備え、上記所定の期間ごとに上記複数の発光素子を消灯
させるようになっている。したがって、請求項6の発明
によれば、発光素子による表示を所定の時間ごとに消去
して、新たな表示を行うことができるから、動画を表示
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の発光表示装置の第1実施例の要部
断面図である。
【図2】 この発明の第2実施例の自己保持型の表示装
置の要部断面図である。
【図3】 この発明の第3実施例の集光型で自己保持型
の表示装置の要部断面図である。
【図4】 この発明の第4実施例の走査光集光型で自己
保持型の表示装置の要部断面図である。
【図5】 上記第1実施例の製造工程を説明する工程図
である。
【図6】 上記第1実施例の表示装置が備えている光ビ
ーム走査装置の構成を示す構成図である。
【図7】 図7(A)は、従来例のスタティック駆動方式
のドットマトリクス型表示板の構成を示す回路図であ
り、図7(B)は、従来のダイナミック駆動方式のドット
マトリックス型表示板の構成を示す回路図である。る。
【図8】 上記第2実施例の自己保持型表示装置におい
て、一定時間ごとに表示状態を書き換えるために発光ダ
イオードに印加される電圧の時間変化を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1…発光ダイオード、2…光導電層、3a…下部透明電
極、3b…上部透明電極、4a…下部透明基板、4b…
上部透明基板、5…遮光膜、6a…下部電極、6b…上
部電極、7a…下部接着層、7b…上部接着層、8…光
ビーム、D…発光部、D1…下端面、D2…上端面、1
0…スペーサ、26a…部分下部電極、29…光、34
b…レンズ付き上部透明基板、44a…レンズ付き下部
透明基板、S1,S2…光出射面、T1,T2…凸レンズ
形状部分、A…発光表示装置、61a…X軸スキャナモ
ータ、61b…Y軸スキャナモータ、62…2軸ガルバ
ノミラー、64…レーザ走査コントローラ、65…赤色
レーザダイオード、66…レーザビーム、P…電力供給
部、P1…電源、P2…電圧制御部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電層と、 一方の電極が上記光導電層を介して一方の電力供給用電
    極に接続されており、かつ、他方の電極が他方の電力供
    給用電極に接続されており、上記光導電層に沿って配列
    されている複数の発光素子を備え、 上記光導電層の部分に光が照射されたときに、上記光が
    照射された部分に接続された発光素子に上記電力供給用
    電極から電力が供給されて、上記発光素子が発光するよ
    うになっていることを特徴とする発光表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発光表示装置におい
    て、 上記発光素子の一方の電極は、その一方の電極が形成さ
    れている上記発光素子の電極形成面を部分的に覆う部分
    電極であり、 上記電極形成面の上記電極で覆われていない部分から出
    射された光を、上記電極形成面に対向する光導電層に入
    射させて、上記光導電層に外部からの光が照射しなくな
    った後も、上記電極形成面の部分から出射された光によ
    って、上記光導電層を導電させ続けるようになっている
    ことを特徴とする発光表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の発光表示装置
    において、 上記複数の発光素子の間に、上記光導電層を覆う遮光膜
    が形成されていることを特徴とする発光表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいづれか1つに記載の
    発光表示装置において、 上記他方の電極が形成されている上記発光素子の光出射
    面から出射された光を、所定の方向に絞るレンズを備え
    ることを特徴とする発光表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいづれか1つに記載の
    発光表示装置において、 外部からの照射光を集光して、エネルギー密度の高い光
    を上記光導電層に導くレンズが、上記光導電層に対向す
    る位置に配置されていることを特徴とする発光表示装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の発光表示装置におい
    て、 上記電力供給用電極から供給される電力を所定の期間ご
    とに低下させる手段を備えて、上記所定の期間ごとに上
    記複数の発光素子が消灯するようになっていることを特
    徴とする発光表示装置。
JP6209595A 1994-09-02 1994-09-02 発光表示装置 Pending JPH0876697A (ja)

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