JPH0875352A - タオル絞り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 片手で簡単にタオルを絞ることができ、しか
も簡易に持ち運びできるタオル絞り装置を提供する。 【構成】 台座１の左右上面に所要間隔をとって一対の
回転子２を軸支し、両回転子に複数本のしぼり帯体５を
張設するとともに、相互に逆回転するベルト１０を巻き
回わして固定してベルト１０をローラ１１で姿勢変更し
て案内し、一方の回転子２の回転軸の軸端にレバー７を
係着し、レバー７の揺動角度を一方の軸受け４の左右に
立てたストッパー８、９で位置決めして成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は脱水の分野に属し、主と
してタオル類の脱水に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から洗濯物の脱水にはロール式の絞
り具や脱水機などが提案されているが、片手の不自由な
人にとっては、ロール式のものではタオル類を噛み込ま
せ難く、脱水機の使用となればタオル類のみの脱水は不
経済であるばかりでなく、手身近かな使用場所に簡単に
移動できないなどの問題がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑み、
片手の不自由な人にとって簡単にタオル類を絞ることが
でき、しかも簡易に持ち運びできるタオル絞り装置を提
供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】第１発明のタオル絞り装
置は、台座の左右上面に所要間隔をとって一対の回転子
を軸支し、両回転子に複数本のしぼり帯体を張設すると
ともに、相互に逆回転する伝動手段を連結し、一方の回
転子を回動手段に連結して成る。

【０００５】第２発明のタオル絞り装置は、第１発明に
おいて、しぼり帯体の少なくとも一本が、いずれか一方
の回転子に対し、着脱自在に係着して成る。

【０００６】第３発明のタオル絞り装置は、第１発明又
は第２発明において、伝動手段が駆動側回転子の回転角
度に対し、縦動側回転子の回転角度を大にして成る。

【０００７】

【作用】複数本のしぼり帯体は、相互間にタオルを挟持
し、両回転子はしぼり帯体にねじり押圧力を伝達する。

【０００８】

【実施例】本発明を実施例により説明すると、図１に示
すように、矩形上の台座１の左右上面に所要間隔をとっ
て一対の回転子２をそれぞれ軸受け３、４で軸支し、両
回転子２の対向面には３本のしぼり帯体５を取付け座６
を介してねじり状に位相をずらしてそれぞれ接合し、右
方の回転子２の回転軸の軸端にはレバー７を係着し、レ
バー７は図２に示すように、軸受け４の左右に立てたス
トッパー８、９でその揺動角度が位置決めされ、両回転
子２においては、駆動側、従動側共に、図２に示す位置
から見て、右巻き方向にベルト１０が巻き回わされてそ
の内端がそれぞれの回転子２の巻き取りドラムに固定さ
れ、駆動側回転子２から繰り出されるベルト１０は水平
姿勢を垂直姿勢に変更する一対のローラ１１に案内され
て従動側回転子２に至るもので、従動側の回転子２には
巻き戻し用のねじりバネ１２の一端を係着して成る。

【０００９】上記構成のタオル絞り装置ａは、しぼり帯
体５の相互の空間１３にタオルを挿通し、図２のレバー
７の位置から仮想線で示す位置にレバー７を回動する
と、駆動側の回転子２は右回転し、同時に従動側の回転
子２はベルト１０を介して左回転し、両回転子２に接合
されたしぼり帯体５はタオルをねじり状に押圧して脱水
させる。この操作をタオルの絞り個所を変えて繰り返す
ことにより全脱水を完了する。

【００１０】なお、しぼり帯体５相互の空間１３へのタ
オルの係着を簡易にするためには、図３に示すように、
回転子２の対向面に一体の取付け座６の周面に、突端を
回転子２の回転方向に向けた係着棒１４を周設し、係着
棒１４にしぼり帯体５の端部に形成した筒部１５を着脱
自在に嵌着することが提案される。

【００１１】また、図４に示すように、駆動側の回転子
２のベルト１０の巻き取りドラムの直径を大にし、従動
側の回転子２のベルト１０の巻き取りドラムの直径を小
にすれば、同じレバー７の回動角度に対し、従動側の回
転子２の回転角度が大となって相対のねじり角度が増大
し、よりしぼり効果を上げることができる。

【００１２】このほか、伝動手段としては両回転子２を
ギャとするギャ伝動も選択され得ることは勿論のこと、
直接タオルを取付ける取付け座を左右に配設し、一方の
取付け座を固定し、他方の取付け座を一方向クラッチを
内蔵する回動手段で断続的にタオルをねじり上げ、脱水
するなども本発明から容易に提案される。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、計量にして手身近かな
使用場所への移動が簡易な上、片手操作で簡単にタオル
を絞ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるタオル絞り装置ａの平面図であ
る。

【図２】図１の右側面図である。

【図３】しぼり帯体の回転子への取付けの一例を示す説
明図である。

【図４】両回転子の回転比を変えた状態の説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 台座 ２ 回転子 ５ しぼり帯体 ６ 取付け座 ７ レバー １０ ベルト １１ ローラ １２ ねじりバネ １３ 空間 １４ 係着棒 １５ 筒部 ａ タオル絞り装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台座の左右上面に所要間隔をとって一対
   の回転子を軸支し、両回転子に複数本のしぼり帯体を張
   設するとともに、相互に逆回転する伝動手段を連結し、
   一方の回転子を回動手段に連結して成るタオル絞り装
   置。
2. 【請求項２】 しぼり帯体の少なくとも一本が、いずれ
   か一方の回転子に対し、着脱自在に係着して成る請求項
   １記載のタオル絞り装置。
3. 【請求項３】 伝動手段が、駆動側回転子の回転角度に
   対し、縦動側回転子の回転角度を大にして成る請求項１
   又は２記載のタオル絞り装置。