JPH0875322A - 電動圧縮機 - Google Patents

電動圧縮機

Info

Publication number
JPH0875322A
JPH0875322A JP23604294A JP23604294A JPH0875322A JP H0875322 A JPH0875322 A JP H0875322A JP 23604294 A JP23604294 A JP 23604294A JP 23604294 A JP23604294 A JP 23604294A JP H0875322 A JPH0875322 A JP H0875322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dehydrator
compressor
lubricating oil
oil
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23604294A
Other languages
English (en)
Inventor
Denji Mashita
傳二 真下
Yasunori Kiyokawa
保則 清川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP23604294A priority Critical patent/JPH0875322A/ja
Publication of JPH0875322A publication Critical patent/JPH0875322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸水能力が高められると共に、冷凍サイクル
の運転を不順とするスラジの発生及び水分吸湿剤の流出
のないデハイドレータの設け方とし、吸水性の高い潤滑
油使用となる代替冷媒となっても対処でき、特定フロン
使用規則問題に対応できる電動圧縮機を提供する。 【構成】 圧縮機1の油溜り11内にデハイドレータ7
Aを設けるか、または圧縮機ケースの側部に油溜りと連
通するように設けた側管の開放口にデハイドレータを装
着する。圧縮機1に具備されたデハイドレータ7Aは、
潤滑油30に浸るため潤滑油中の水分を効果的に吸着で
きる。また冷媒が流れる冷凍サイクル中に設けるのとは
異なるので、デハイドレータ内の水分吸湿剤を摩滅し粉
粒物を生ずることもなく、冷凍サイクルが前記粉粒物及
び潤滑部から生じるスラジによる詰まり現象等は防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凝縮器、蒸発器と共に
冷凍装置を構成する電動圧縮機に関し、特に該圧縮機の
可動部を潤滑する潤滑油に水分が含まれないよう、冷凍
サイクルを潤滑する潤滑油から水分を除去するデハイド
レータに関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機が運転され冷媒が冷凍サイクルに
吐出する際、圧縮機内の潤滑油も冷媒に混合して吐出す
る。そして吐出した潤滑油は冷凍サイクルを循環して圧
縮機に戻るが、この循環中に冷凍サイクルの配管路に残
存している水分が潤滑油に程度差はあるが溶け込み吸収
される。
【0003】該潤滑油が水分を含んだ潤滑油であると、
その潤滑性が低下すると共に圧縮機内部機構の摺動部で
スラジを生成し易くなる。スラジが生成されると圧縮機
の各駆動機構部での円滑な駆動性が損なわれ、運転効率
が下がり、冷却能力の低下を招くばかりではなく、この
スラジが冷凍サイクル中に流出してキャピラリチューブ
等細管部に詰まり、冷凍装置が正常に機能しなくなるこ
とも起こる。
【0004】そこで、従来より図3に示すように、圧縮
機1、凝縮器2、膨張弁3、蒸発器4等を順次環状に接
続して構成される冷凍サイクル5中に、内部に粉体状の
水分吸湿剤6を充填したデハイドレータ7を、凝縮器2
と膨張弁3との間の配管途中に配設し、デハイドレータ
7により潤滑油中の水分を吸着除去し、水分を含まない
状態で潤滑油を圧縮機1に戻すようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来デハイ
ドレータを付備した冷凍装置において、冷媒として多用
されてきたR11,R22等のフロン冷媒がオゾン層を
破壊する物質であるため、地球環境保護の面からその使
用が世界的に規制され、現在その代替冷媒の開発が急務
となっている。
【0006】このため、例えばR134aのフロン冷媒
が代替冷媒に成り得るが、この場合潤滑油もR134a
と相溶性の良いエステル・エーテル系の油とし、従来の
R11等の場合に適用していた鉱物油から切り換えられ
る。
【0007】しかし、エステル油は水分吸着性能が高い
ため十分に水分管理する必要があり、このため上述した
デハイドレータが十分に吸水能力を発揮することが重要
となる。
【0008】さて、このようなデハイドレータである
が、従来は冷凍サイクルの配管途中に設けられているた
め、圧縮機の運転に伴い冷媒が脈動(振動)してデハイ
ドレータ中を流れることで該水分吸湿剤は摩擦により摩
耗等を受け、その表面が破壊、欠損して、デハイドレー
タ内に微粉末が溜る。
【0009】そしてこの微粉末がデハイドレータから流
出して、冷凍サイクルの配管中、例えばキャピラリチュ
ーブ等に詰まったりすると、冷媒がスムーズに循環され
なくなり、冷却性能が低下するという問題を生じる可能
性があった。
【0010】また、冷凍装置がヒートポンプ等暖房も行
なえるものであると、冷凍サイクルの切り換えでガス冷
媒がデハイドレータに流れる時、冷房時の液体冷媒が流
れる時よりもガス冷媒の流通は水分吸湿剤に対する破壊
作用が強まるので、微粉化が促進し、微粉末が多量に生
じて、冷却能力低下の恐れは更に問題となる。
【0011】本発明は上述の問題に鑑みて成されたもの
で、高い吸水能力を確保できると共に水分吸湿剤の微粉
化の心配のないデハイドレータの設け方とし、これによ
って冷凍サイクルの運転が順調に行なわれて、特定フロ
ンの問題に十分に対処できる電動圧縮機を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケース内部に
圧縮機要素と、その駆動源である電動機要素とを設け、
これらの各要素を潤滑する潤滑油をケース内底部の油溜
りに貯溜する一方、凝縮器、減圧装置及び蒸発器等と共
に冷凍サイクルを構成する電動圧縮機において、前記潤
滑油に溶け込んでいる水分を除去するデハイドレータを
前記油溜り内の潤滑油と湿潤状態で具備させたものであ
る。
【0013】
【作用】本発明は、冷凍サイクルの経路中で多量に潤滑
油が存在する圧縮機内の油溜りにデハイドレータを設け
ている。このため、常に潤滑油に十分に浸っているデハ
イドレータにより、潤滑油中の水分を効果的に吸水し、
分離除去できる。
【0014】そして潤滑油にデハイドレータは浸ってい
て、デハイドレータを冷媒が勢い良く流れるものではな
いので、デハイドレータ内の水分吸湿剤の破壊や摩擦に
よる摩耗が皆無となり、冷凍サイクルをデハイドレータ
から流出する微粉体物で詰まらせるようなことは起きな
い。同様に、デハイドレータを圧縮機の側部の側管の先
端口に装着した場合も、デハイドレータには常に潤滑油
が浸み込んで効果的な水分除去と水分吸湿剤の粉体化を
防止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、本実施例の冷凍装置は、冷媒としてR134
aのフロン冷媒を使用し、また潤滑油としてエステル・
エーテル系の油を使用するものである。
【0016】前述した図3に示す冷凍サイクル5中に配
した圧縮機1は、図1に示す構造となっている。即ち、
圧縮機ケース1A内に圧縮機要素9とその駆動源の電動
機要素機要素10とを内蔵すると共に、圧縮機要素9下
方のケース内空間を油溜り11としている。前記圧縮機
要素9は、シリンダ部12と、シリンダ部12に形成さ
れたシリンダ室13と、シリンダ室13内で回転駆動さ
れる偏心部14と、この偏心部14の外周に嵌合した偏
心ローラ15と、吸入管16からの冷媒ガスをシリンダ
室13へと導く吸入路17と、更にシリンダ部12の上
下面に固定ボルト18で取り付け固定されシリンダ室1
3の上下を塞ぐと共に軸受部19,20の形成された上
枠体21と下枠体22とから構成されている。一方電動
機要素10は、固定子コイル23を設けた固定子24
と、この固定子24に内挿した回転子25とより成り、
回転子25の回転軸26は前記上下枠体21,22の軸
受部19,20で回転自在に軸支され、この回転軸26
の下部に前記偏心部14が形成されている。従って回転
軸26が回転すると、前記偏心ローラ15がシリンダ室
13の内壁に沿い偏心回転することで、冷媒ガスが吸
入、圧縮されて圧縮機要素19外へ吐出される。そして
圧縮機要素19外へ吐出後、圧縮機ケース1Aの上部に
設けた吐出管27より冷凍サイクル5へ吐出する。
【0017】さて、前述した油溜り11にはエステル・
エーテル系の潤滑油30が溜められている。そしてこの
潤滑油30は圧縮機1の運転時に油滴状となって吸い上
げられ、圧縮機要素9と電動機要素10の各駆動機構
部、即ち偏心ローラ15とそれが摺接するシリンダ室1
3内面との間や、回転軸26と軸受部19,20との間
を潤滑する一方、冷媒ガスと混合して圧縮機1内を上方
へと向かう。
【0018】その潤滑油30は、その殆どが自然的に、
または電動機要素10の回転子25に取り付け固定した
油分離板等により強制的に冷媒とは分離して油溜り13
に戻り圧縮機1内に回収されるが、少量分の潤滑油30
は冷凍サイクル5に吐出して循環するようになる。
【0019】さて、エステル・エーテル系の潤滑油は水
分吸着性能が非常に高い。従って圧縮機1の生産工程で
圧縮機1内が外部と連通したり、或いは市場でのサービ
ス時に冷凍装置の配管が一時的に外され外部と連通状態
になったりした時に、侵入する大気中の水分をたちまち
この潤滑油は吸収してしまい、水分含有率の高い潤滑油
が圧縮機1内に溜ることとなる。
【0020】このように水分吸着性能の高い潤滑油の場
合は、従来のように冷凍サイクル5に介挿したデハイド
レータ7では冷凍サイクル5を通流する潤滑油からのみ
水分を吸湿するので、吸収水分量が小さく、水分除去能
力が不十分である。
【0021】そこで本発明では、第1の実施例として図
1に示すように、圧縮機1の油溜り11内に直接デハイ
ドレータ7Aを沈めて設ける。デハイドレータ7Aは通
水性のケース31に水分吸湿剤6を充填した構造となっ
ている。このように多量の潤滑油30が溜っている圧縮
機1の油溜り11内にデハイドレータ7Aを存在させれ
ば、潤滑油30中の水分を効果的に除去できることとな
り、水分吸着能力が高められ、デハイドレータ7Aの設
け方として有効となる。
【0022】また、潤滑油30が脈動してデハイドレー
タ7Aを通過することもないので、水分吸着剤6が微粉
化することも防止され、冷凍サイクル5を詰まらせると
いう従来の問題も解消できる。
【0023】図2は他の実施例で、この場合は圧縮機1
のケース1Aの側部に油溜り11に連通さる側管32を
設け、この側管32先端の開放口にデハイドレータ7B
を装着する。これによってデハイドレータ7Bは側管3
2を通じて潤滑油30が浸み込み、常に潤滑油30に浸
ったと同等の状況に置かれ、水分吸湿剤6による水分吸
収作用が維持して行なわれ、デハイドレータ7Bの水分
吸着能力を高く維持できる。よって潤滑油30からの脱
水を効果的に行なうことができると共に、この実施例の
場合も、潤滑油30は脈動して水分吸湿剤6と触れる状
況とはなっていないので、その微粉化及び冷凍サイクル
5の詰まり現象を防止できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、デハイド
レータを圧縮機の油溜り内に設けて潤滑油に浸す状況と
するか、または油溜りと連通する側管の開放口に装着し
て、常に潤滑油が入って浸ったと同状況とする設け方と
したので、デハイドレータの水分吸着能力が高まり、潤
滑油から水分を効果的に除去できる。
【0025】よって、特定フロンの問題に対処するため
に代替冷媒を開発し、その冷媒に適用する潤滑油が高い
吸水性のものとなっても、本発明構成によって含水率の
少ない潤滑油に維持でき、潤滑時に圧縮機の摺動部から
スラジを発生するのが防止され、冷却能力低下となる冷
凍サイクルの詰まり等は生じない。
【0026】また、デハイドレータは潤滑油に浸ってお
り、従来のデハイドレータが冷凍サイクルの配管中にあ
って脈動する冷媒と接触するような動的な関係となって
いた場合の欠点である、デハイドレータ内の水分吸湿剤
が微粉化するということもない。よって、微粉化により
冷凍サイクルを詰まらせるという従来の問題も解決でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】デハイドレータを圧縮機の油溜り内に設けた本
発明の実施例に係る圧縮機の縦断側面図。
【図2】油溜りとの側管の先にデハイドレータを設けた
本発明の他の実施例に係る圧縮機の縦断側面図。
【図3】デハイドレータを配管中に取り付ける従来の設
け方を示す冷凍サイクルの構成図。
【符号の説明】
1 圧縮機 6 水分吸湿剤 7,7A,7B デハイドレータ 9 圧縮機要素 10 電動機要素 11 油溜り 30 潤滑油 32 側管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内部に圧縮機要素と、その駆動源
    である電動機要素とを設け、これらの各要素を潤滑する
    潤滑油をケース内底部の油溜りに貯溜する一方、凝縮
    器、減圧装置及び蒸発器等と共に冷凍サイクルを構成す
    る電動圧縮機において、 前記潤滑油に溶け込んでいる水分を除去するデハイドレ
    ータを前記油溜り内の潤滑油と湿潤状態で具備させるこ
    とを特徴とする電動圧縮機。
JP23604294A 1994-09-06 1994-09-06 電動圧縮機 Pending JPH0875322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23604294A JPH0875322A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 電動圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23604294A JPH0875322A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 電動圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0875322A true JPH0875322A (ja) 1996-03-19

Family

ID=16994904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23604294A Pending JPH0875322A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 電動圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0875322A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012174374A3 (en) * 2011-06-17 2013-04-18 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor dehydration via sorbent technology

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012174374A3 (en) * 2011-06-17 2013-04-18 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor dehydration via sorbent technology
US8950081B2 (en) 2011-06-17 2015-02-10 Emerson Climate Technologies, Inc. Compressor dehydration via sorbent technology

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101267871B (zh) 带有排液机构的凝聚过滤元件
US5402655A (en) Refrigerant compressor and refrigeration system incorporating same
MX2008004849A (es) Sistemas compresores para uso con lubricante sin humo.
JP2008506882A (ja) 蒸気圧縮装置圧縮機のオイル分離器
JPH09222083A (ja) 冷凍サイクルと圧縮機
JP2010185342A (ja) 回転式電動圧縮機
JPH0875322A (ja) 電動圧縮機
CN103175346B (zh) 油冷式二级压缩机以及热泵
JP3027486B2 (ja) 冷凍装置および冷媒圧縮機
JPH0875321A (ja) 冷凍装置
JP2010096440A (ja) ヒートポンプ装置
JPH07269996A (ja) 冷凍装置および冷媒圧縮装置
WO2024134757A1 (ja) スクロール圧縮機
KR0151546B1 (ko) 냉매압축기
JP2000145644A (ja) 冷媒圧縮装置及び冷凍装置
JP4546136B2 (ja) スクリュ冷凍装置
JP2573533Y2 (ja) スクリュー空気圧縮装置に於ける油水自動分離装置
JP2899381B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP3585661B2 (ja) ロータリー圧縮機およびその圧縮機を備えた冷凍装置
JPH08121885A (ja) 冷蔵庫
JPH08100964A (ja) 冷凍装置
KR0128881Y1 (ko) 회전압축기
JPH0828474A (ja) 冷媒圧縮機
JPH08193588A (ja) 電動圧縮機
JPH0532973U (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040413