JPH0874969A - ウォームギヤ装置 - Google Patents
ウォームギヤ装置Info
- Publication number
- JPH0874969A JPH0874969A JP20832294A JP20832294A JPH0874969A JP H0874969 A JPH0874969 A JP H0874969A JP 20832294 A JP20832294 A JP 20832294A JP 20832294 A JP20832294 A JP 20832294A JP H0874969 A JPH0874969 A JP H0874969A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- worm
- worm wheel
- molecular weight
- gear device
- worm gear
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】異音発生を抑制できて耐摩耗性を向上できるよ
うにしながら、低コスト化できるようにすること。 【構成】ウォーム1とウォームホイール2とからなるウ
ォームギヤ装置において、ウォーム1は、金属材料で、
ウォームホイール2は、平均分子量約1×106以上の
超高分子量ポリエチレンでそれぞれ形成されている。こ
れにより、ウォーム1とウォームホイール2を共に金属
材料とする場合に比べて異音発生が大幅に低減し、ま
た、従来品に比べて耐摩耗性が大幅に向上する。しか
も、ウォームホイール2については、一般的な射出成
形、圧縮成形、切削加工などで形成でき、特別な工夫が
不要となる。
うにしながら、低コスト化できるようにすること。 【構成】ウォーム1とウォームホイール2とからなるウ
ォームギヤ装置において、ウォーム1は、金属材料で、
ウォームホイール2は、平均分子量約1×106以上の
超高分子量ポリエチレンでそれぞれ形成されている。こ
れにより、ウォーム1とウォームホイール2を共に金属
材料とする場合に比べて異音発生が大幅に低減し、ま
た、従来品に比べて耐摩耗性が大幅に向上する。しか
も、ウォームホイール2については、一般的な射出成
形、圧縮成形、切削加工などで形成でき、特別な工夫が
不要となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製のウォームホイ
ールを用いたウォームギヤ装置に関する。
ールを用いたウォームギヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電動パワーステアリング装置の
倍力装置などに用いるウォームギヤ装置は、ウォームと
ウォームホイールを金属材料で形成していると、ハンド
ルすえぎり時に不快な異音が発生する。
倍力装置などに用いるウォームギヤ装置は、ウォームと
ウォームホイールを金属材料で形成していると、ハンド
ルすえぎり時に不快な異音が発生する。
【0003】そこで、現状では、ウォームを金属で、ウ
ォームホイールを繊維強化したナイロン6などの合成樹
脂で形成することにより、異音の発生を防止するように
なっている。
ォームホイールを繊維強化したナイロン6などの合成樹
脂で形成することにより、異音の発生を防止するように
なっている。
【0004】なお、ウォームホイールの歯面に、強化繊
維の端縁が露出すると、金属製のウォームに対する摺動
性、耐摩耗性が著しく低下するので、従来では、強化繊
維の配向方向を工夫するようになっている。
維の端縁が露出すると、金属製のウォームに対する摺動
性、耐摩耗性が著しく低下するので、従来では、強化繊
維の配向方向を工夫するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例のウ
ォームギヤ装置では、合成樹脂製のウォームホイールの
歯面の摩擦、摩耗が依然として大きく、寿命が短いこと
が指摘される。
ォームギヤ装置では、合成樹脂製のウォームホイールの
歯面の摩擦、摩耗が依然として大きく、寿命が短いこと
が指摘される。
【0006】また、ウォームホイールの製作にあたっ
て、強化繊維の配向方向を工夫せねばならないことが原
因で、特殊金型が必要になったり、一つ当たりの合成樹
脂使用量が多くなるなど、コストが高くついている。
て、強化繊維の配向方向を工夫せねばならないことが原
因で、特殊金型が必要になったり、一つ当たりの合成樹
脂使用量が多くなるなど、コストが高くついている。
【0007】したがって、本発明は、異音発生を抑制で
きて耐摩耗性を向上できるようにしながら、低コスト化
できるようにすることを課題としている。
きて耐摩耗性を向上できるようにしながら、低コスト化
できるようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のウォームギヤ装
置は、金属製のウォームと、平均分子量約1×106以
上の超高分子量ポリエチレン製のウォームホイールとか
らなる。
置は、金属製のウォームと、平均分子量約1×106以
上の超高分子量ポリエチレン製のウォームホイールとか
らなる。
【0009】
【作用】ウォームホイールの材料として、強化繊維を用
いる従来例のように製作過程での特別な工夫が不要であ
りながら、金属製のウォームに対する摺動性、耐摩耗性
に優れた超高分子量ポリエチレンを選定している。ま
た、過負荷時の異音も少なくなる。
いる従来例のように製作過程での特別な工夫が不要であ
りながら、金属製のウォームに対する摺動性、耐摩耗性
に優れた超高分子量ポリエチレンを選定している。ま
た、過負荷時の異音も少なくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の詳細を図1に示す実施例に基
づいて説明する。図1は、本発明の一実施例にかかるウ
ォームギヤ装置の斜視図である。
づいて説明する。図1は、本発明の一実施例にかかるウ
ォームギヤ装置の斜視図である。
【0011】図中、1はウォーム、2はウォームホイー
ルである。ウォーム1は、JIS規格機械構造用炭素鋼
などの金属材料で形成されている。この炭素鋼として
は、例えばJIS規格S45C材などの調質材(表面硬
さHv240〜280)が好適に使用される。ウォーム
ホイール2は、平均分子量が約1×106〜5×106の
超高分子量ポリエチレンで形成されている。
ルである。ウォーム1は、JIS規格機械構造用炭素鋼
などの金属材料で形成されている。この炭素鋼として
は、例えばJIS規格S45C材などの調質材(表面硬
さHv240〜280)が好適に使用される。ウォーム
ホイール2は、平均分子量が約1×106〜5×106の
超高分子量ポリエチレンで形成されている。
【0012】そして、超高分子量ポリエチレンからなる
ウォームホイール2は、一般的な射出成形、圧縮成形、
切削加工などで形成でき、従来品のような特別な工夫が
不要である。ウォームホイール2は、それ自体全体を超
高分子量ポリエチレンで形成してもよいし、軸への取り
付け用キー溝を形成した炭素鋼などのボス部の外周側に
一体成形してもよい。
ウォームホイール2は、一般的な射出成形、圧縮成形、
切削加工などで形成でき、従来品のような特別な工夫が
不要である。ウォームホイール2は、それ自体全体を超
高分子量ポリエチレンで形成してもよいし、軸への取り
付け用キー溝を形成した炭素鋼などのボス部の外周側に
一体成形してもよい。
【0013】各種の合成樹脂のテーパ摩耗の比較を下記
表1に示す。
表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】ポリエチレンの平均分子量によるテーパ摩
耗度の比較を下記表2に示す。
耗度の比較を下記表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】このように、超高分子量ポリエチレンから
なるウォームホイール2は、金属製のウォーム1に対す
る摺動性、耐摩耗性が従来品に比べて格段に向上すると
言える。しかも、本発明のウォームギヤ装置を電動パワ
ーステアリング装置の倍力装置などに用いれば、ハンド
ルすえぎり時などの過負荷時にも異音発生が低減するよ
うになる。
なるウォームホイール2は、金属製のウォーム1に対す
る摺動性、耐摩耗性が従来品に比べて格段に向上すると
言える。しかも、本発明のウォームギヤ装置を電動パワ
ーステアリング装置の倍力装置などに用いれば、ハンド
ルすえぎり時などの過負荷時にも異音発生が低減するよ
うになる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ウォームとウォームホ
イールを共に金属材料とする場合に比べて異音発生を大
幅に低減できて、従来品に比べて摺動性および耐摩耗性
が大幅に向上することになる。しかも、超高分子量ポリ
エチレンからなるウォームホイールを、一般的な射出成
形、圧縮成形、切削加工などで形成することができるか
ら、従来品のような特別な工夫が不要となり、生産性の
向上ならびに製作コストの低減に貢献できる。
イールを共に金属材料とする場合に比べて異音発生を大
幅に低減できて、従来品に比べて摺動性および耐摩耗性
が大幅に向上することになる。しかも、超高分子量ポリ
エチレンからなるウォームホイールを、一般的な射出成
形、圧縮成形、切削加工などで形成することができるか
ら、従来品のような特別な工夫が不要となり、生産性の
向上ならびに製作コストの低減に貢献できる。
【図1】本発明の一実施例にかかるウォームギヤ装置の
斜視図。
斜視図。
1 ウォーム 2 ウォームホイール
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製のウォームと、平均分子量約1×
106以上の超高分子量ポリエチレン製のウォームホイ
ールとからなる、ことを特徴とするウォームギヤ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20832294A JPH0874969A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | ウォームギヤ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20832294A JPH0874969A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | ウォームギヤ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0874969A true JPH0874969A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16554349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20832294A Pending JPH0874969A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | ウォームギヤ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0874969A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1235330A1 (de) * | 2001-02-26 | 2002-08-28 | Alcatel | Elektromotorischer Antrieb und Türautomatik mit Schneckenradgetriebe |
JP2002317822A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-31 | Teijin Seiki Co Ltd | 軸継手 |
US6557663B2 (en) | 2000-07-27 | 2003-05-06 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Electric power steering apparatus |
JP2004183697A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Koyo Seiko Co Ltd | 電動式舵取り装置 |
-
1994
- 1994-09-01 JP JP20832294A patent/JPH0874969A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6557663B2 (en) | 2000-07-27 | 2003-05-06 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Electric power steering apparatus |
US6767491B2 (en) | 2000-07-27 | 2004-07-27 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Electric power steering apparatus |
EP1235330A1 (de) * | 2001-02-26 | 2002-08-28 | Alcatel | Elektromotorischer Antrieb und Türautomatik mit Schneckenradgetriebe |
JP2002317822A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-31 | Teijin Seiki Co Ltd | 軸継手 |
JP2004183697A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-02 | Koyo Seiko Co Ltd | 電動式舵取り装置 |
JP4501053B2 (ja) * | 2002-11-29 | 2010-07-14 | 株式会社ジェイテクト | 電動式舵取り装置 |
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