JPH0874795A - ターボ過給機を固定するための装置 - Google Patents

ターボ過給機を固定するための装置

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JPH0874795A
JPH0874795A JP7229354A JP22935495A JPH0874795A JP H0874795 A JPH0874795 A JP H0874795A JP 7229354 A JP7229354 A JP 7229354A JP 22935495 A JP22935495 A JP 22935495A JP H0874795 A JPH0874795 A JP H0874795A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 脚５の中央に確実係合の少なくとも１つ
の固定部材８が設けられる。付加的に結合部材８に対し
て角９０度ずれて確実係合する少なくとも２つの外側の
支持部材９が配置されている。ケーシング１は結合部材
８及び支持部材９に対応する確実係合の対向部材を有し
ている。 【効果】 ターボ過給機の運転確実性が高められると共
に、種々異なる多数の固定形式が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は基礎又は類似物上の
ベース、例えば内燃機関にターボ過給機を固定するため
の装置であって、ターボ過給機の少なくとも１つのケー
シングに結合されたただ１つの脚から成る形式のものに
関する。
【０００２】
【従来の技術】大型のターボ過給機の固定は今日では多
くの場合１つ又は２つの脚を介して行われるが、この脚
はターボ過給機のタービン側、要するにガス流出ケーシ
ングに設けられていて内燃機関に結合される。この種の
ターボ過給機は別個の基礎上にも取付け可能である。こ
の固定形式に基づき、保守時には排気管の取外しも脚の
固定ねじの解離も不要である。しかし、冷却されないガ
ス流出ケーシングでは特に高い材料温度が生じる。それ
ゆえ、材料の比較的大きな熱膨張が生じるので、この熱
膨張を脚により補償しなければならない。
【０００３】このことのために、ガス流出ケーシングが
２つの別個の脚により固定されており、その一方の脚が
比較的薄い薄板から成っており、従って熱膨張をある程
度弾性的に吸収することができるようなターボ過給機が
公知である（ＩＳＳＮ ０３０９−３９４８，Ｔｒａｎ
ｓ／ＭａｒＥ（ＴＭ）．Ｖｏｌ．９６，１９８４，Ｐａ
ｐｅｒ ６４，第４ページ）。
【０００４】さらに別の公知ターボ過給機（ＭＴＺ ５
４（１９９３）６，第２８８ページ）によれば、両方の
脚の一方がシリンダ案内により片側で滑動的に形成され
ており、その結果、ケーシング材料の熱膨張の補償のた
めの範囲が若干大きくなっている。
【０００５】以上述べた両解決手段では、ケーシングの
熱膨張の補償能力が低い他に、軸方向の強度が比較的わ
ずかである。このことにより、緩んだ又は破損した固定
部材による不快な振動問題の生じるおそれがある。それ
ゆえ、このような形式で固定されたターボ過給機の運転
確実性は充分に保証されていない。
【０００６】これに対して、脚を１つしか備えていない
公知のターボ過給機（ｎａｐｉｅｒｔｕｒｂｏｃｈａｒ
ｇｅｒｓ ＮＡ１５０，会社カタログ ３Ｍ１７８Ｅ，
Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ １１０，１９７８，第４〜８
ページ）は、所要の軸方向の強度を有している。しか
し、このターボ過給機では、材料の熱膨張が脚により補
償されていない。それゆえ、その運転確実性は同様に充
分に保証されていない。
【０００７】さらに、以上述べた解決手段では、脚に対
するガス流出ケーシングの位置の変化がまったく許され
ないか又は段階的にしか許されない。それゆえ、ガス流
出ケーシングは１つ又はわずかな所定の位置でしか内燃
機関に結合されることができない。それゆえ、種々異な
る取付け条件への適合はほとんど不可能である。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらのすべ
ての欠点を回避すべく、その課題とするところは、ター
ボ過給機の運転確実性を向上させると共に、多数の種々
異なる固定形式を可能ならしめることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の構成によれば、請求項１に記載のように、基礎又は
類似物上のベースにターボ過給機を固定するための装置
であって、ターボ過給機の少なくとも１つのケーシング
に結合されたただ１つの脚から成る形式のものにおい
て、この脚に、中央の少なくとも１つの確実係合の結合
部材が設けられている。付加的に、少なくとも２つの外
側の支持部材が配置されており、この支持部材は結合部
材に対して角９０度ずれて確実係合するように形成され
ている。ケーシングは結合部材及び支持部材に対して対
応して確実係合する対向部材をそれぞれ備えている。
【００１０】中央での確実係合と側方の支持部材とによ
るこのような安定したサドル状のプレート構造に基づ
き、脚を介したケーシングの簡単な膨張補償が達成され
る。この場合、ケーシングはほとんど妨げられることな
く支持部材上を摺動することができる。互いに比較的広
く離反して位置する支持部材により、有利にターボ過給
機の極めて強度の大きな固定が実現される。
【００１１】脚が基板を備えており、この基板上に結合
部材及び支持部材が配置されており、結合部材が過給機
縦方向に確実係合する横溝を備えており、外側の支持部
材が基板の両側に過給機縦方向に対して直角の向きで配
置されており、結合部材の対向部材が、少なくとも１つ
の一体的な受容領域を備えた固定リブとしてケーシング
に形成されており、かつ、支持部材の対向部材が両側で
ケーシングの周囲に配置された固定フランジとして形成
されていると特に効果的である。これにより、ケーシン
グと脚との確実係合による結合が軸方向並びにこれに対
して直角な方向で実現される。
【００１２】さらに、各支持部材上にそれぞれ少なくと
も１つの受容面が形成されており、この受容面が、固定
フランジに配置された支持面と協働していると有利であ
る。この受容面は円環状又は多角形状に形成される。ケ
ーシングの周囲に配置された支持面の数が、支持部材の
受容面の数の数倍であると特に効果的である。これによ
り、特に受容面の円環状の構成では、具体的な条件に応
じてガス流出ケーシングに対して０度と１８０度との間
の任意の位置でケーシングへの脚の組付けを行なうこと
ができる。
【００１３】支持部材は有利には円状の切欠を備える。
これにより支持部材は特に容易にケーシングの形状に適
合される。さらにこの手段よれば、脚に伝達される熱量
が比較的わすかとなる。
【００１４】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例に基づく脚を
ターボ過給機のガス流出ケーシングに固定した場合につ
いて説明する。
【００１５】図面には本発明の理解にとって重要な部分
だけが示されている。ターボ過給機の固定のためのベー
スとして役立つ内燃機関もしくは基礎は図示されていな
い。ガス流出ケーシングのｘ軸、ｙ軸、ｚ軸は矢印によ
り示されている。
【００１６】ガス流出ケーシング１はターボ過給機４の
圧縮機側２とタービン側３との間に配置されている。ガ
ス流出ケーシング１はサドル状の脚５を介して図示しな
い内燃機関に固定される（図１）。脚は基板６を備えて
いる。基板は横溝により過給機縦方向７に確実係合する
中央の結合部材８と、この横溝に対して直角方向に確実
係合するように形成された、ガス流出ケーシングのため
の２つの外側の支持部材９とを備えている（図２）。
【００１７】横溝を備えた結合部材８は、これに対応し
て固定リブとしてガス流出ケーシング１に形成された対
向部材１０に確実係合で配置されている。ガス流出ケー
シング１の全周にわたり延びている固定リブ１０には結
合部材８のための１つの受容領域１１が形成されている
（図３）。
【００１８】固定リブ１０が複数の受容領域１１を任意
の箇所に備えることができるのはいうまでもない。同様
に、中央の結合部材８がリブとして基板６に形成され、
対向部材１０がガス流出ケーシング１の周囲に設けられ
た環状溝として形成されてもよい。
【００１９】基板６及び受容領域１１にはそれぞれ２つ
の互いに協働する孔１２もしくはねじ孔１３が設けられ
ており、これらの孔及びねじ孔は、ねじとして形成され
た２つの固定部材１４による脚５とガス流出ケーシング
１との結合のために役立てられる（図１から図４）。こ
の種の結合は任意の数の固定部材１４によっても実現さ
れるのはいうまでもない。
【００２０】ガス流出ケーシング１の周囲には両側に確
実係合の対向部材１５が固定フランジとして支持部材９
に対向して形成されている。この支持部材には複数の受
容面１６が形成されており、これらの受容面は固定フラ
ンジ１５の対応する支持面１７と協働する。受容面１６
及び支持面１７は多角形状に形成されている（図２、図
３）。受容面及び支持面が円環状に形成されてもよいの
はいうまでもない（図４）。支持面１７はガス流出ケー
シング１のほぼ全周にわたり配置されている。ガス流出
ケーシング１に脚５を良好に載着させるために、固定フ
ランジ１５はガス流出ケーシング１の上部でもほぼ同形
に湾曲して形成されている（図１から図３まで）。
【００２１】支持部材９は円状の切欠１８を備えてい
る。基板６には、内燃機関にガス流出ケーシング１を固
定するための４つの取付け孔１９が設けられている。
【００２２】ガス流出ケーシング１の固定時に、まず脚
５が所要の位置、例えば図４に示す両方の位置の一方の
位置でガス流出ケーシング１に取付けられる。次いで、
脚５はその結合部材８の横溝によりガス流出ケーシング
１の固定リブ１０の受容領域１１上で摺動されて、確実
係合により軸方向に固定される。孔１２もしくはねじ孔
１３内でねじ１４を締付けることにより、脚５は半径方
向でも固定される。次いで脚５は取付け孔１９内に挿入
されたねじ２０により内燃機関に結合される。
【００２３】ガス流出ケーシング１の支持面１７が過給
機縦方向７では支持部材９の受容面１６に確実係合によ
り支持されていないため、材料の熱膨張は脚５を介して
補償される。
【００２４】本発明に基づく脚がターボ過給機４の他の
ケーシングに固定されてもよいのはいうまでもない。同
様に、２つの隣合うケーシングにより脚５を結合するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に基づく脚を備えたターボ過給機の斜視
図である。
【図２】本発明に基づく脚の拡大斜視図である。
【図３】ｘ軸及びｙ軸を中心として若干前方に回転させ
たガス流出ケーシングの斜視図である。
【図４】脚の２つの可能な実施例を一度に図示したガス
流出ケーシングを横断面して示す図である。
【符号の説明】
１ ガス流出ケーシング、 ２ 圧縮機側、 ３ ター
ビン側、 ４ ターボ過給機、 ５ 脚、 ６ 基板、
７ 過給機縦方向、 ８ 横溝を備えた結合部材、
９ 支持部材、 １０ 対向部材（固定リブ）、 １１
受容領域、１２ 孔、 １３ ねじ孔、 １４ 固定
部材（ねじ）、 １５ 対向部材（固定フランジ）、
１６ 受容面、 １７ 支持面、 １８ 切欠、 １９
取付け孔、 ２０ ねじ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 基礎又は類似物上のベースにターボ過給
    機を固定するための装置であって、ターボ過給機の少な
    くとも１つのケーシングに結合されるただ１つの脚から
    成る形式のものにおいて、この脚（５）に、中央の少な
    くとも１つの確実係合する結合部材（８）と、この結合
    部材（８）に対して直角方向で確実係合する少なくとも
    ２つの外側の支持部材（９）とが配置されており、ケー
    シング（１）に、対応して確実係合する対向部材（１
    ０；１５）が配置されていることを特徴とするターボ過
    給機を固定するための装置。
  2. 【請求項２】ａ） 脚（５）が基板（６）を備えてお
    り、この基板上に結合部材（８）及び支持部材（９）が
    配置されており、 ｂ） 結合部材（８）が過給機縦方向（７）で確実係合
    する横溝を備えており、 ｃ） 外側の支持部材（９）が基板（６）の両側に過給
    機縦方向（７）に対して直角の向きで配置されており、 ｄ） 結合部材（８）の対向部材（１０）が、少なくと
    も１つの一体的な受容領域（１１）を備えた固定リブと
    してケーシング（１）に形成されており、かつ、 ｅ） 支持部材（９）の対向部材（１５）が両側でケー
    シング（１）の周囲に配置された固定フランジとして形
    成されている請求項１記載の装置。
  3. 【請求項３】 支持部材（９）にそれぞれ少なくとも１
    つの受容面（１６）が形成されており、この受容面が、
    固定フランジ（１５）に配置された支持面（１７）と協
    働している請求項２記載の装置。
  4. 【請求項４】 受容面（１６）並びに支持面（１７）が
    円環状又は多角形状に形成されている請求項１から３ま
    でのいずれか１項記載の装置。
  5. 【請求項５】 ケーシング（１）の周囲に配置された支
    持面（１７）の数が、支持部材（９）の受容面（１６）
    の数の数倍である請求項１から４までのいずれか１項記
    載の装置。
  6. 【請求項６】 脚（５）と、ケーシング（１）の固定リ
    ブ（１０）とが、少なくとも１つの固定部材（１４）に
    より互いに結合されている請求項１から５までのいずれ
    か１項記載の装置。
  7. 【請求項７】 支持面（１７）並びに固定リブ（１０）
    がケーシング（１）の全周にわたり延びており、かつ、
    単数又は複数の受容領域（１１）が固定リブ（１０）の
    任意の箇所に配置されている請求項１から６までのいず
    れか１項記載の装置。
  8. 【請求項８】 支持部材（９）が切欠（１８）を備えて
    いる請求項１から７までのいずれか１項記載の装置。
  9. 【請求項９】 基板（６）に複数の取付け孔（１９）が
    設けられている請求項１から８までのいずれか１項記載
    の装置。
JP7229354A 1994-09-09 1995-09-06 ターボ過給機を固定するための装置 Expired - Lifetime JP2831601B2 (ja)

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JPH0874795A true JPH0874795A (ja) 1996-03-19
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