JP2019094834A - タービンハウジング - Google Patents

タービンハウジング Download PDF

Info

Publication number
JP2019094834A
JP2019094834A JP2017224755A JP2017224755A JP2019094834A JP 2019094834 A JP2019094834 A JP 2019094834A JP 2017224755 A JP2017224755 A JP 2017224755A JP 2017224755 A JP2017224755 A JP 2017224755A JP 2019094834 A JP2019094834 A JP 2019094834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
joined
outlet
outlet flange
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017224755A
Other languages
English (en)
Inventor
慶太 洞内
Keita Horauchi
慶太 洞内
仁 若松
Hitoshi Wakamatsu
仁 若松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sango Co Ltd
Original Assignee
Sango Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sango Co Ltd filed Critical Sango Co Ltd
Priority to JP2017224755A priority Critical patent/JP2019094834A/ja
Publication of JP2019094834A publication Critical patent/JP2019094834A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Abstract

【課題】ハウジング部材とシュラウド部材との間の気密性を確保しつつ、シュラウド部材を適切に支持し得るタービンハウジングを提供する。【解決手段】ターボチャージャTCに接合されるカップリングフランジ1に対し、下流側の排気系部材に接合される出口フランジ2が、ハウジング部材10によって所定の位置関係に保持されている。ハウジング部材内にスクロール空間SSが形成され、これに連通するように入口フランジ3が配設され、上流側の排気系部材に接合されている。筒状のシュラウド部材30がタービンホイールに対向して配置され、その入口端部31がハウジング部材に接合されると共に、出口端部32が出口フランジに摺動自在に支持されている。そして、シュラウド部材の出口端部の外周面と出口フランジの内周面との間に、少なくとも環状のハーフビード部を有するメタルガスケット40が介装されている。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のターボチャージャに好適なタービンハウジングに係る。
一般的にターボチャージャと呼ばれる排気タービン式過給機は、エンジンの排気ガスのエネルギーによってタービンが回転駆動され、これに直結されたコンプレッサによって吸入空気が圧縮されてエンジンに供給されるように構成されている。このターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングに関し、例えば特許文献1には、「ターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングに関し、ハウジング部材及びシュラウド部材の熱膨張時にもタービンホイールに干渉することなく安定した回転を確保し得るタービンハウジングを提供する」(特許文献1の段落〔0007〕に記載)ことを目的とし、「タービンホイールを囲繞するようにターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングにおいて、前記ターボチャージャに接合されるカップリングフランジと、該カップリングフランジの開口中心軸と同軸の開口中心軸を有し前記下流側の排気系部材に接合される出口フランジと、該出口フランジを前記カップリングフランジの開口中心軸方向及び該開口中心軸に直交する方向に対し所定の位置関係に保持する保持部材と、前記カップリングフランジに一方の開口端部が接合され前記カップリングフランジと前記出口フランジとの間にスクロール空間を形成するハウジング部材と、前記スクロール空間に連通するように配設され前記上流側の排気系部材に接合される入口フランジと、前記タービンホイールを囲繞するように配置される筒状のシュラウド部材であって、前記ハウジング部材の他方の開口端部に入口端部が接合されると共に、前記出口フランジに出口端部が摺動自在に支持されるシュラウド部材とを備える」タービンハウジングが提案されている(同段落〔0008〕に記載)。また、下記の特許文献2においても、上記と同様の基本構成を有するタービンハウジングが開示されている。
一方、特許文献3においては、「重量増大を抑制しつつ内側ハウジング部材の振動を好適に抑制することのできるタービンハウジング」(特許文献3の段落〔0009〕に記載)を提供することを目的とし、「タービンホイールを囲繞するタービンハウジングにおいて、外側ハウジング部材と、外側ハウジング部材の内部に設けられるとともにタービンホイールの軸線方向において同タービンホイールの羽根部に対向するシュラウド面を有する内側ハウジング部材と、を備え、前記軸線方向においてタービンシャフトに近接する側を基端側とし、タービンシャフトから離間する側を先端側とするとき、内側ハウジング部材の先端部は前記軸線方向において外側ハウジング部材に対して変位可能な可動部とされ、内側ハウジング部材の基端部は外側ハウジング部材の基端部よりも先端側において該外側ハウジング部材に固定され、内側ハウジング部材と、同内側ハウジング部材よりも基端側に位置する外側ハウジング部材の部位とによってスクロール部が形成されている」タービンハウジングが提案されている(同段落〔0010〕に記載)。
特開2016−31027号公報 特開2016−108974号公報 特許第5299574号公報
そして、具体的な実施形態に関し、上記特許文献1の段落〔0028〕及び特許文献2の段落〔0035〕には、「出口フランジ2に対するシュラウド部材30の一層の気密性を確保するため、支持部2gと出口端部32との間にガスケット等を介装することとしてもよい。」旨記載されており、気密性を確保するためガスケット等が示唆されているが、具体的な態様は明示されていない。上記の出口フランジとシュラウド部材との間に介装されるガスケット等については、静的及び動的なズレに対するシール機能が要求される。即ち、静的なズレは両者間の組付時の軸方向のズレや経年変化による軸方向のズレであり、動的なズレは熱膨張差や振動に起因する軸方向のズレであり、上記特許文献1及び2に記載の構成においては、前述の保持部材によって径方向の構造的なズレは最小限に抑えられるものの、軸方向及び径方向の静的及び動的なズレに対する一層確実な気密性の確保が要請されていた。
一般的なタービンハウジングに供されるシール部材については、上記特許文献3の段落〔0024〕に「可動部と支持部材との間隙をシールするシール部材が設けられる」と記載され、段落〔0026〕に「シール部材はセラミックファイバーと結合剤とにより形成されるといった態様が好ましい」と記載されている。更に、同段落〔0041〕には、「本実施形態では、シール部材60としてセラミックファイバー製マットが採用されている。このシール部材60は、耐熱性を有するセラミックファイバー(例えばアルミナ)とセラミックファイバーを互いに結合させる機能を有するとともに高い熱膨張率を有する結合剤とからなるものであり、車載内燃機関の触媒装置等においてシール部材として従来一般に用いられているものである。」と記載されている。然し乍ら、上記特許文献1及び2に記載の基本構成を有するタービンハウジングには、上記特許文献3に記載のセラミックファイバー製マットといったシール部材では、上記の軸方向及び径方向の静的及び動的なズレに対する気密性を確保することはできず、従って、特許文献3に記載のシール部材を上記特許文献1及び2に記載のタービンハウジングに適用することはできない。
そこで、本発明は、ターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングに関し、ハウジング部材とシュラウド部材との間の気密性を確保しつつ、シュラウド部材を適切に支持し得るタービンハウジングを提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、タービンホイールを囲繞するようにターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングであって、前記ターボチャージャに接合されるカップリングフランジと、該カップリングフランジの開口中心軸と同軸の開口中心軸を有し前記下流側の排気系部材に接合される出口フランジと、該出口フランジ及び前記カップリングフランジに接合され、当該出口フランジと前記カップリングフランジとの間にスクロール空間を形成すると共に、当該出口フランジを前記カップリングフランジの開口中心軸方向及び該開口中心軸に直交する方向に対し所定の位置関係に保持するハウジング部材と、前記スクロール空間に連通するように配設され前記上流側の排気系部材に接合される入口フランジと、前記タービンホイールに対向して配置される筒状のシュラウド部材であって、前記ハウジング部材に入口端部が接合されると共に、前記出口フランジに出口端部が摺動自在に支持されるシュラウド部材と、該シュラウド部材の前記出口端部の外周面と前記出口フランジの内周面との間に介装され、少なくとも環状のハーフビード部を有するメタルガスケットとを備えることとしたものである。
上記のタービンハウジングにおいて、前記メタルガスケットは、円筒状の基部と、該基部の一方の開口端部から径方向外側に屈曲形成される環状の折返部と、該折返部の外周端から前記基部に対し平行に屈曲形成され、前記基部と共に前記出口フランジを保持する円筒状の係止部と、前記基部の他方の開口端部から径方向内側に屈曲形成されると共に、先端に円筒状の当接部が形成されて成る前記ハーフビード部を有し、前記基部と前記係止部との間に前記出口フランジの先端部が保持されると共に、前記当接部の内周面が前記シュラウド部材の前記出口端部の外周面に押接されている構成とするとよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明のタービンハウジングにおいては、ターボチャージャに接合されるカップリングフランジの開口中心軸と同軸の開口中心軸を有し下流側の排気系部材に出口フランジが接合される。この出口フランジ及びカップリングフランジにハウジング部材が接合され、出口フランジとカップリングフランジとの間にスクロール空間が形成されると共に、出口フランジがカップリングフランジの開口中心軸方向及び該開口中心軸に直交する方向に対し所定の位置関係に保持される。そして、筒状のシュラウド部材がタービンホイールに対向するように配置され、その入口端部がハウジング部材に接合されると共に、出口端部が出口フランジに摺動自在に支持されている。そして、シュラウド部材の出口端部の外周面と出口フランジの内周面との間に、少なくとも環状のハーフビード部を有するメタルガスケットが介装されている。このメタルガスケットによって、出口フランジとシュラウド部材との間の軸方向及び径方向の静的及び動的なズレに対する気密性を確保しつつ、径方向に対する相対的位置決めを実現し、シュラウド部材を適切に支持することができる。而して、駆動流体である排気ガスの熱によって、ハウジング部材及びシュラウド部材が熱膨張しても、シュラウド部材は、その出口端部が出口フランジに対し摺動し、タービンホイールから離隔する方向に移動する。従って、ハウジング部材及びシュラウド部材の熱膨張時にもタービンホイールに干渉することなく安定した回転を確保することができる。
上記のタービンハウジングにおいて、メタルガスケットが、円筒状の基部と、この基部の一方の開口端部から径方向外側に屈曲形成される環状の折返部と、折返部の外周端から基部に対し平行に屈曲形成され、基部と共に出口フランジを保持する円筒状の係止部と、基部の他方の開口端部から径方向内側に屈曲形成されると共に、先端に円筒状の当接部が形成されて成るハーフビード部を有し、基部と係止部との間に出口フランジの支持部が保持されると共に、当接部の内周面がシュラウド部材の出口端部の外周面に押接されている構成とすれば、出口フランジ及びシュラウド部材に対し若干の軸方向移動が許容される状態で、出口フランジに確実に保持され、径方向のみならず軸方向のズレも防止できると共に、ハーフビード部の弾性復元力によって、出口フランジ及びシュラウド部材の全周に亘って両者間の安定した気密性が確保され、熱膨張時にも気密性を維持することができる。
本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの縦断面図である。 本発明の一実施形態に供される出口フランジ、シュラウド部材及びメタルガスケットを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るタービンハウジングの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に供されるメタルガスケットの縦断面図である。 本発明の一実施形態に供される出口フランジ、シュラウド部材及びメタルガスケットの組付状態を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の望ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るタービンハウジングを示すもので、タービンホイール(図示せず)を囲繞するように図1に二点鎖線で示すターボチャージャTCに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材EU及びEDに接合される。従って、例えばクランプによってターボチャージャTCに接合されるカップリングフランジ1と、例えばボルトによって下流側の排気系部材EDに接合される出口フランジ2と、例えばボルトによって上流側の排気系部材EUに接合される入口フランジ3を備えている。尚、排気系部材EU及びEDは装着対象の排気マニホールドや排気管等を含み、駆動流体である排気ガスの流れを図1に白抜き矢印で示す。また、上流側の排気系部材EUには内燃機関(図示せず)が含まれ、タービンハウジングは内燃機関に直接接合され得る。
カップリングフランジ1及び出口フランジ2には、ハウジング部材10が接合され、カップリングフランジ1と出口フランジ2との間のハウジング部材10内にスクロール空間SSが形成されると共に、出口フランジ2がカップリングフランジ1の開口中心軸方向及び開口中心軸に直交する方向に対し所定の位置関係に保持されている。また、ハウジング部材10には、入口管3a及び入口フランジ3が装着され、これらを介してスクロール空間SSに連通するように配設されている。出口フランジ2は、円筒状の開口部2aと、これに連続するテーパ状の内周面の筒体部2bを有し、その小径側開口端の円筒状の内周面には、段付内周面を有する支持部2gが形成されている。更に、タービンホイール(図示せず)に対向して筒状のシュラウド部材30が配置され、その入口端部31がハウジング部材10に接合されると共に、出口端部32が出口フランジ2の支持部2gに摺動自在に支持されている。尚、この支持構造については後述する。
本実施形態のハウジング部材10は、板金によってハーフシェル形状に形成されたインナシェル11、第1のアウタシェル12及び第2のアウタシェル13が、例えば溶接によって接合されて、中央に開口部を有するシェル形状に形成されている。インナシェル11は開口端部11a、筒体部11b及び開口端部11cを有し、開口端部11aが(第1のアウタシェル12の開口端部12aを介して)カップリングフランジ1に接合され、開口端部11cがシュラウド部材30に接合される。第1のアウタシェル12は、その開口端部12aがカップリングフランジ1に接合され、また、第2のアウタシェル13は、その開口端部13aが出口フランジ2に接合され、これらによって気密空間が形成される。
本実施形態においては、図1に示すように、カップリングフランジ1の外周面に環状溝1gが形成されており、この環状溝1gに第1のアウタシェル12の開口端部12aが溶接によって接合される。また、出口フランジ2の筒体部2bの外周面には環状段部2dが形成されており、この環状段部2dに第2のアウタシェル13の開口端部13aが溶接によって接合される。上記のように、図3に示す各部材が接合されて、図1に示すタービンハウジングが構成される。尚、本実施形態においては、ハウジング部材10は前述の特許文献1及び2に記載の外側ハウジング部材20を含み、第1のアウタシェル12が特許文献1及び2に記載の第2のインナシェルを兼ねているが、別途第2のインナシェルを設けることとし、同文献記載と同様の構造としてもよい。また、図1に示すスクロール空間SSを区画するため、カップリングフランジ1にはタング部1tが一体的に形成されているが、前掲の特許文献2と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態のシュラウド部材30は、タービンホイール(図示せず)を構成するタービンブレード(図示せず)に対し対向するように拡径され、段付内周面が形成された入口端部31を有すると共に、これに連続する円筒状の出口端部32を有する。特に本実施形態においては、入口端部31の段付内周面に可変ベーンユニット(図示せず)が嵌合固定されるが、可変ベーンユニットを介在させない場合は、タービンブレードに対し全周に亘って最小のクリアランスを以って対向するようなファンネル形状としてもよい。このシュラウド部材30としては、装着対象の変形による影響を受けない剛性を確保するため、ハウジング部材10の厚さ以上肉厚とし、鋳造や機械加工(削り出し)による一体成形とすることが望ましい。尚、シュラウド部材30は図1に示す断面形状に限定されず、前掲の特許文献1に記載のように、入口端部が拡径されており、その内周面が図1に示すような段付内周側面ではなく、タービンホイールの外周面に対し一定の間隙を以って対向する湾曲面に形成されている部材も包含される。
上記のように形成されたシュラウド部材30は、その入口端部31の外周側面が、例えば溶接によって、インナシェル11の開口端部11cに接合され、出口端部32は出口フランジ2に対し摺動自在に支持される。即ち、図1に示すように、出口フランジ2の支持部2gに出口端部32が嵌合され、シュラウド部材30が支持部2gに対して気密的摺動可能に配設される。特に、常態において、支持部2gの軸方向底部(段部)と出口端部32との間に間隙(d)が形成されるように配設される。この間隙(d)は、シュラウド部材30及びハウジング部材10と出口フランジ2との間の軸方向熱膨張差を吸収し得る寸法に設定される。尚、スクロール空間SSを区画するため、カップリングフランジ1のタング部1tに代えて、前掲の特許文献1と同様、シュラウド部材30にタング部材(図示せず)を一体的に形成することとしてもよい。
そして、シュラウド部材30(出口端部32)の外周面と出口フランジ2(支持部2g)の内周面との間には、メタルガスケット40が介装されている。本実施形態のメタルガスケット40は弾性金属板、例えばステンレス鋼板によって形成され、図4に詳細に示すように、円筒状の基部41と、この基部41の一方の開口端部から径方向外側(放射方向)に屈曲形成される環状の折返部42と、この折返部42の外周端から基部41に対し平行に屈曲形成され、基部41と共に支持部2gを保持する円筒状の係止部43と、基部41の他方の開口端部から径方向内側(求心方向)に屈曲形成されると共に、先端に円筒状の当接部44aが形成されて成る環状のハーフビード部44を有する。従って、基部41、折返部42及び係止部43によって、図4に示すようにコ字状断面部分が形成され、この内側に出口フランジ2の支持部2g(図4に二点鎖線で示す)の先端部が収容されると共に、支持部2gと出口端部32との間にハーフビード部44が挟持された状態で、メタルガスケット40が保持される。尚、上記のコ字状断面部分と支持部2gとの間は、図5に模式的に拡大して示すように、軸方向に所定の間隙が形成されるように配設され、また、径方向に若干の間隙が残存してもよい。即ち、必ずしも折返部42及び係止部43によって支持部2gを挟持する必要はなく、これについては以下に説明する。
而して、メタルガスケット40が図1に示すように配設されると、出口フランジ2の支持部2gの先端部が基部41と係止部43との間に保持されると共に、支持部2gと出口端部32との間にハーフビード部44が挟持され、その当接部44aの内周面がシュラウド部材30の出口端部32の外周面に押接される。これにより、メタルガスケット40は、図5に示すように弾性変形し、支持部2g及び出口端部32に対し若干の軸方向移動が許容される状態で、確実に支持部2gに保持されると共に、ハーフビード部44の弾性復元力によって、支持部2g及び出口端部32の全周に亘って両者間の安定したシール性(気密性)が確保される。特に、図5に示すように、ハーフビード部44が、その基部41との接合部が支持部2gの内周面に押接されると共に、当接部44aの内周面が出口端部32の外周面に押接されて密着した状態で保持されているので、メタルガスケット40による気密性が維持される。
本実施形態のタービンハウジングは上記のように構成されており、駆動流体である排気ガスの熱によって、インナシェル11及びシュラウド部材30が熱膨張しても、シュラウド部材30は出口フランジ2の支持部2gを摺動し、タービンホイール(図示せず)から離隔する方向に移動するので、タービンブレード(図示せず)との干渉を適切に回避することができる。この場合において、シュラウド部材30は出口フランジ2の支持部2gに対しメタルガスケット40を介して気密的摺動可能に配設されており、入口フランジ3からスクロール空間SSに排気ガスが導入される際に、出口フランジ2から放出されるといった流れは最小限に抑えられるので、所望のタービン性能を維持することができる。特に、本実施形態においては、出口フランジ2の支持部2gとシュラウド部材30の出口端部32との間に、図4に示すメタルガスケット40が介装され、図1及び図5に示すように配設されているので、出口フランジ2に対するシュラウド部材30の安定した気密性が確保されている。
1 カップリングフランジ
2 出口フランジ
2b 筒体部
2d 環状段部
2g 支持部
3 入口フランジ
3a 入口管
10 ハウジング部材
11 インナシェル
12 第1のアウタシェル
13 第2のアウタシェル
30 シュラウド部材
31 入口端部
32 出口端部
40 メタルガスケット
41 基部
42 折返部
43 係止部
44 ハーフビード部
44a 当接部

Claims (2)

  1. タービンホイールを囲繞するようにターボチャージャに接合されると共に、上流側及び下流側の排気系部材に接合されるタービンハウジングであって、
    前記ターボチャージャに接合されるカップリングフランジと、
    該カップリングフランジの開口中心軸と同軸の開口中心軸を有し前記下流側の排気系部材に接合される出口フランジと、
    該出口フランジ及び前記カップリングフランジに接合され、当該出口フランジと前記カップリングフランジとの間にスクロール空間を形成すると共に、当該出口フランジを前記カップリングフランジの開口中心軸方向及び該開口中心軸に直交する方向に対し所定の位置関係に保持するハウジング部材と、
    前記スクロール空間に連通するように配設され前記上流側の排気系部材に接合される入口フランジと、
    前記タービンホイールに対向して配置される筒状のシュラウド部材であって、前記ハウジング部材に入口端部が接合されると共に、前記出口フランジに出口端部が摺動自在に支持されるシュラウド部材と、
    該シュラウド部材の前記出口端部の外周面と前記出口フランジの内周面との間に介装され、少なくとも環状のハーフビード部を有するメタルガスケットとを備えた
    ことを特徴とするタービンハウジング。
  2. 前記メタルガスケットは、
    円筒状の基部と、
    該基部の一方の開口端部から径方向外側に屈曲形成される環状の折返部と、
    該折返部の外周端から前記基部に対し平行に屈曲形成され、前記基部と共に前記出口フランジを保持する円筒状の係止部と、
    前記基部の他方の開口端部から径方向内側に屈曲形成されると共に、先端に円筒状の当接部が形成されて成る前記ハーフビード部を有し、
    前記基部と前記係止部との間に前記出口フランジの支持部が保持されると共に、前記当接部の内周面が前記シュラウド部材の前記出口端部の外周面に押接されている
    ことを特徴とする請求項1記載のタービンハウジング。
JP2017224755A 2017-11-22 2017-11-22 タービンハウジング Pending JP2019094834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017224755A JP2019094834A (ja) 2017-11-22 2017-11-22 タービンハウジング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017224755A JP2019094834A (ja) 2017-11-22 2017-11-22 タービンハウジング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019094834A true JP2019094834A (ja) 2019-06-20

Family

ID=66971191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017224755A Pending JP2019094834A (ja) 2017-11-22 2017-11-22 タービンハウジング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019094834A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020235152A1 (ja) 2019-05-20 2020-11-26 Jfeスチール株式会社 プレス部品の製造方法、及び形状矯正用金型

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020235152A1 (ja) 2019-05-20 2020-11-26 Jfeスチール株式会社 プレス部品の製造方法、及び形状矯正用金型

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4269184B2 (ja) 排ガスターボチャージャ用排ガスタービン
JP4181121B2 (ja) 可変ノズル装置を備えたターボ過給機
JP6300675B2 (ja) タービンハウジング
JP3984101B2 (ja) 可撓性結合スリーブによるターボマシンのcmc燃焼室のための取り付け
JP4031292B2 (ja) 金属ケーシング内のターボマシンのcmc燃焼室のための弾性的な取り付け
CN111065803B (zh) 涡轮增压器
JP2007513281A (ja) 燃焼器壁とノズルプラットフォームとの間の褶動ジョイント
US9309833B2 (en) Leaf spring hanger for exhaust duct liner
EP3121412B1 (en) Turbocharger systems with direct turbine interfaces
JP6752979B2 (ja) タービンハウジング及びこれを備えた過給機
US11225906B2 (en) Device for maintaining at least one cooling tube on a turbomachine casing and the mounting method thereof
KR20080007661A (ko) 공기 간극 단열식 자동차 배기 덕트
CN111902609A (zh) 用于涡轮机的涡轮的冷却装置
US11231047B2 (en) Turbocharger
JP6849079B2 (ja) ターボチャージャ
JP2019094834A (ja) タービンハウジング
US8322978B2 (en) Exhaust-driven turbocharger for a motor vehicle
WO2016136313A1 (ja) ターボチャージャ及びその製造方法
JP6498290B2 (ja) インサートを備えるトランジションダクト出口フレーム
JP5769469B2 (ja) シール構造
JP2015224570A (ja) ターボチャージャ
JPH08177527A (ja) タービンノズル支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200730

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210112