JPH0874583A - スワール制御弁の異常診断方法 - Google Patents

スワール制御弁の異常診断方法

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JPH0874583A
JPH0874583A JP6213420A JP21342094A JPH0874583A JP H0874583 A JPH0874583 A JP H0874583A JP 6213420 A JP6213420 A JP 6213420A JP 21342094 A JP21342094 A JP 21342094A JP H0874583 A JPH0874583 A JP H0874583A
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control valve
swirl control
swirl
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diagnosing
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JP6213420A
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Kazuya Kono
一也 河野
Toshio Ishii
俊夫 石井
Yuichi Kashimura
祐一 鹿志村
Yutaka Takaku
豊 高久
Kiyoshi Miura
清 三浦
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リーン燃焼あるいは燃焼改善のために設けられ
たスワール生成用のコントロール弁(SWV)の故障診
断を行うことを目的とする。 【構成】機関が所定の診断運転状態のとき、次の診断ス
テップを実行する。SWVへの制御指令信号と該信号に
対してSWVが正常であるときの実開度信号との関係を
あらかじめ記憶し、該SWVの開度を直接あるいは間接
的に検出した値と前記記憶値との偏差が許容値よりも大
きくなったときSWV異常と診断する。 【効果】機関の運転状態を考慮して診断あるいは診断禁
止領域を設けて診断するので、適切な診断ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の吸気系に設け
られたスワール制御弁の異常診断方法に関し、特に、排
気ガス特性の改善を目標とした燃焼改善のために設けら
れたスワール制御弁の異常診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】燃焼改善の観点から、吸気ポート部にス
ワール制御弁を設け、通常の運転領域では、その開度を
制御してスワールを発生させることが行われる。例えば
低回転速度のときはスワール制御弁を閉じる方向に制御
して燃焼改善を図るものである。このスワール弁を設け
る方式では、理論空燃比よりもリーン側で運転する場合
などに特に効果があることが知られている。このスワー
ル弁の駆動源には、一般には吸気管圧力が用いられる。
【0003】このようなスワール制御弁を設けた内燃機
関の制御には、例えば特公平5− 31649 号公報があ
る。これはスワール制御弁の駆動源として吸気管内圧力
を用いている場合である。そして、スワール制御弁が閉
状態を維持するに充分な吸気管圧力が得られない場合に
は、燃焼が不安定になって運転性の悪化をもたらすこと
になる。例えばスロットル弁が開状態で回転速度が低い
状態が長い時間続くと、駆動源圧力が大気圧近くになっ
てしまい、スワール制御弁を閉状態に維持できなくなる
場合がある。この公知例ではこの運転性の悪化を防ぐた
めに、吸気管内圧力を検出して負圧切り替え弁の制御,
空燃比目標値の変更を行うことが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
技術では、スワール弁を閉状態に維持できないとき、切
り替え弁の操作と,空燃比目標値の変更を行っている
が、スワール弁そのものが正常に動作しているかどうか
の診断をしているわけではない。上記のようにスロット
ル弁開度が開状態で回転速度が低い状態が続いた場合は
よいとしても、もしスワール弁そのものが異常動作をし
ているとしたら、必ずしも適切な制御とはいい難い。ス
ワール弁の挙動が内燃機関の運転状態によるものか、弁
そのものの異常な作動に基づくものであるかどうかを判
断する必要がある。
【0005】そこで前記スワール制御バルブ(以下単に
SWVと略記する)であるが、全開状態では吸入空気の
流れにスワールがほとんど発生せず、逆に全閉近傍では
スワールの発生が大きくなることが知られている。空燃
比を理論空燃比よりもリーン側の目標とする空燃比に制
御する場合には、スワール弁SWVによるスワールの発
生状況によって排気ガスにおけるHCの量が変化するこ
とが分かった。したがってリーン側の空燃比で機関を運
転する場合は排気ガス規制の観点から、SWVの制御は
その運転性に大きな影響を与えることになる。またSW
Vが正常に作動しているのかどうかの診断は、特に燃焼
改善のための運転制御においては重要な診断項目のひと
つであることはいうまでもない。
【0006】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決したスワール弁の診断方法を提供することにある。
すなわち、本発明はリーン燃焼運転制御あるいは排気特
性改善のための運転制御のなかで、スワール制御弁その
ものの作動の診断行う診断方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、内燃機関の運転状態との関連でスワール
弁開度指令信号に対する実際の弁開度に相当する信号を
検出し、あらかじめ測定しておいた基準開度特性と比較
して、所定値以上の偏差が生じたときスワール弁が異常
であると診断するものである。ここで機関の運転状態と
は、例えば負荷状態あるいはキャニスタパージの状態な
どである。またスワール弁開度に相当する信号とは、開
度そのものを検出する場合はもちろんであるが、スワー
ル弁近傍の圧力を検出する方法であってもよい。全閉か
どうかだけ検出すればいい場合はスイッチのオン,オフ
信号でもよい。また少し間接的な方法になるが、内燃機
関の回転信号に対する基本燃料噴射料,HCセンサを設
けた場合は、スワール弁指令信号に対するHCの値、さ
らにそのHCの量を内燃機関の運転状態によって補正し
た値からの診断を行ってもよい。
【0008】
【作用】本発明は、前記機関の運転状態との関連、例え
ば前記機関の負荷状態、あるいはキャニスタパージの状
態との関連でスワール制御弁の診断を行う必要がある。
キャニスタパージとの関連というのは、パージ中はあた
かも供給燃料に乱れが生じたような状態になっているた
め、この期間を避けて診断をしないと、SWVの適切な
診断ができなくなる。したがって機関の運転状態を加味
して、機関の診断を行う必要がある。具体的には、前記
機関の運転状態があらかじめ定めた運転状態のときに診
断を実行するようにしていること。また特定の運転状態
ではSWVの診断を禁止し、正確な診断ができるように
していることに特徴がある。具体的な診断は、スワール
弁への開度指令信号に対する実際の弁開度に相当する信
号を検出し、あらかじめ正常時に記憶しておいた弁開度
特性あるいは基準弁開度特性との偏差が、許容値以内で
あるかどうかにより、スワール弁の作動の診断を行う。
【0009】
【実施例】図1は本発明の具体的実施例を説明するため
の全体の構成を示している。図1において7はエンジン
制御装置で、マイクロコンピュータを中心に構成され、
各センサからの検出信号を入力して制御信号を演算す
る。2は内燃機関の回転数検出器、1は回転基準位置検
出器、3は吸入空気流量検出器、4は絞り弁THVの開
度検出手段を有する弁制御手段、5は機関温度検出器、
6は排気ガス成分の検出器で一般には酸素濃度検出器
(O2 センサ)が用いられている。このように複数の機
関状態信号が取り込まれ、エンジン制御装置7によって
機関状態に対する制御信号を演算し、各アクチュエータ
に制御信号を出力している。10はアイドルスピード制
御手段、11は絞り弁THVの下流に設けられたSWV
制御手段、8は燃料制御噴射弁INJの制御手段、9は
点火プラグIGの点火制御手段を示している。
【0010】ここでスワール制御バルブSWV(以下単
にSWVと略称する)の診断の実施例について説明す
る。図2は第一の実施例である。SWVの近傍に圧力セ
ンサを設け、SWV開閉に伴う圧力変化を検出し、SW
Vの診断を行う。22は吸気管24の内面に設けられた
凸状部材である。このほうが圧力センサ28による検出
圧力の変化が大きいので、SWVの診断がしやすい。例
えばSWVの開度と検出される圧力信号の関係は図3の
ような特性を示す。横軸はスワール弁の開度指令信号D
scv、縦軸には圧力センサ28の検出圧力Psを示してい
る。この特性は機関の負荷によって変化し、図3のよう
に例えばスロットル弁開度TVO(以下単にTVOと略
記する)をパラメータにすると、弁開度が大きいときに
大きい。すなわち、スワール弁開度指令信号がDscv1
とき、TVO1<TVO2であって、そのときの対応する
圧力センサの出力信号をPs1,Ps2とすると、Ps1<P
s2の関係にある。いま負荷がTVO1 に相当する場合で
スワール弁開度指令信号がDscv1であったとするとその
時の検出圧力はPs1、これに対して実際の検出圧力がP
s1±ΔPs1の範囲以内に入っていればSWVそのものは
正常動作の範囲内であると判断する。もしこの範囲を越
えれば弁は異常と診断し、アラーム表示あるいは警報を
発するようにする。図3に示した基準値あるいは許容値
はあらかじめ記憶装置に記憶させ、診断時にはそれを読
みだして、実測値と比較する法がより実際的な方法であ
る。
【0011】またこのようなSWVの診断では、絞り弁
THVとの関係で診断を行えばより効果的である。例え
ば絞り弁開度TVOがあらかじめ定めた開度以上になっ
たときSWVの診断を行うとか、逆にTVOが所定開度
の範囲では前記SWVの診断をマスクするなどの方法が
ある。図4はTVOとSWVの開度との関係を示し、T
VOがTVO1 よりも大きい範囲、すなわちB領域でS
WVの診断を行う場合の例示である。この場合の、エン
ジン制御装置7における処理フローを図5に示す。ステ
ップ52ではSWVの診断モードかどうかを判定し、診
断モードである場合は絞り弁が診断条件を満足している
かどうか、すなわちTVOが所定の開度を満足している
かどうかをステップ54で判断する。診断条件を満足し
ていれば強制制御手段56であらかじめ記憶しておいた
SWVの指令値信号と開度信号との関係を読みだし、ス
テップ58では実測したSWVの開度信号と前記読みだ
した値と比較する。そして、その差が許容範囲内かどう
かを判定し、許容範囲を越えているときステップ60で
SWVが異常であることを判定するものである。その結
果によりアラームあるいはSWVの異常表示を行う。
【0012】また図4において領域AはSWVの診断を
行わない領域を示していて、この領域を除きSWVの診
断を行うことを表している。このように逆に診断を禁止
する領域を定め、この領域以外は診断を行う方法であっ
てもよい。この診断禁止領域は可変であり、複数領域に
ついて禁止領域を設けることもできる。また図4の横軸
をTVOに代えて吸気管負圧など前記機関の負荷信号と
の関係でSWVの診断領域あるいは診断禁止領域を決め
る方法であってもよい。
【0013】またSWVの診断を禁止する領域設定の例
としてキャニスタパージの場合がある。図6にキャニス
タパージの該略図を示す。図6で72は燃料タンク、8
0は燃料を、74はキャニスタ、78は吸気管を示して
いる。76はキャニスタパージバルブである。このバル
ブはエンジン制御装置7からの信号で制御される。一般
的にはオン,オフ制御であるが、デューティ制御による
連続制御が行われる場合もある。この動作のタイムチャ
ートを図7に示す。(a)はキャニスタパージバルブ7
6を閉の状態から開の状態になった場合である。(b)
は前記(a)に対応する診断期間あるいは診断禁止期間
を示している。期間Tc はSWV診断禁止期間を表して
いる。また図7の(c)はパージバルブが再び閉の状態
に戻った後、時間遅れTac経過後SWVの診断を許可す
る場合を表している。このTacはパージの影響がなくな
るのに必要な時間である。このほうがより安定した診断
を行うことができる。
【0014】図8は第二の実施例で、SWVの指令値に
対する開度をポテンショメータ方式により計測する場合
を示している。図8で26は図1のSWVの軸と同軸で
ある。このように直結でもいいし、あらかじめ定めた回
転比で結合されていてもよい。SWVの回転角すなわち
開度に応じてポテンショメータの摺動部から電圧が取り
出せればよい。図8ではVc を印加し、GとCとの間の
電位差が弁開度に相当する。ポテンショメータの取付け
などの煩わしさがあるが、弁開度を比較的に正確に広範
囲にわたって測定できる特徴がある。
【0015】図9は第三の実施例を示す。これはSWV
の全閉スイッチの例である。30は接点閉成のためのア
ームでSWVの軸26と結合している。いま現在位置か
らθだけ回転した位置がSWVの全閉位置とすると、接
点32をアーム30を閉じることになる。そのとき出力
電圧Vp が得られる。SWVのON/OFF制御を行っ
ている場合などに適用できる。またSWVの連続制御の
場合であっても、診断ポイントを全閉位置のみとした場
合などはこの診断方法を適用することができる。また接
点32が動作する位置をいま全閉位置としたが、特定の
弁位置であってもよい。例えば3/4閉じた位置あるい
はあらかじめ定めた特定の弁位置であっても同様に弁の
診断を行うことができる。ワンポイント診断ではあるが
極めて単純で有効な方法である。
【0016】図10は第四の実施例を示す。これはSW
Vの全開,全閉の診断を燃料噴射量を制御する基本燃料
噴射パルス幅信号Tp の大小で行う場合の例を示す。横
軸は機関の回転数Ne 、縦軸は基本パルス幅信号Tp で
ある。基準となる図10の特性をあらかじめ記憶装置に
記憶し、Ne に対する実際のTp によってSWVの動作
状態を判定する。その場合SWVの制御指令信号と、上
記Tp から判断したSWVの動作状態とを比較し、弁の
動作状態を診断する。SWVの制御指令信号と、図10
から得られたSWVの動作状態とが一致すれば弁は正常
動作と判断し、もしSWVの制御指令信号とは異なる動
作状態であった場合は、SWVの異常と判断する。例え
ばSWVの制御指令信号がSWV全開信号であるにもか
かわらず、Ne とTp によってきまるSWVの動作状態
がSWV閉の状態であったとするとSWV異常と判断す
る。したがってこの実施例の場合は、前記図9の第三の
実施例と同様に弁のON/OFF診断に相当する。しか
しこの実施例は、図10に相当するデータをあらかじめ
記憶しておくだけで診断ができる特徴がある。
【0017】図11は第五の実施例を示す。これはスワ
ールの量あるいはSWVの開度と、HCの量(HCセン
サを用いた場合あるいはHCの推定量)との関係に注目
し、間接的にSWVの診断を行うものである。図11に
おいてHCはHCセンサからの信号をA/D変換器40
により変換し、その信号から具体的なHCの量を例えば
マップから検索する検索手段42に入力される。一方回
転数に関するデータNdataと吸入空気流量Qa を入力信
号としてTp 演算手段46により燃料噴射量を制御する
基本パルス幅信号Tp を演算する。またSWV制御量演
算手段48では例えば図10に示したような関係でSW
Vの開度を演算する。その演算された開度は機関温度、
この実施例では冷却水温度TW、あるいは負荷(この実
施例ではスロットル開度THV)により補正されたSW
V制御量が演算される。この信号(SWV制御量演算手
段48の出力信号)はSWVの操作信号としてアクチュ
エータに入力されると共に、SWV故障判定手段44に
入力される。ここではHCの量とSWVの制御量との所
定の関係からSWVの故障判定を行う。所定の関係とは
例えば図12に示すようSWVを閉じる方向に制御する
ことによってスワール量が増大し、HCの量が減少する
ことが実験的に確認できている。したがって例えばHC
とSWVの開度との基準曲線をaとすると、SWV開度
信号S1をあたえたときに測定されたHCがHC1 の基
準に対して±ΔHCを越えた場合はSWV異常と判断す
るものである。すなわち、あらかじめ定められた範囲を
外れたHCが検出されたときは、SWVの異常があった
と推定する。また逆に同じHC1 になるためのSWVの
開度の大きさで判断してもよい。
【0018】図13(A),(B)にさらに他の実施例を示
す。図13(A)においてHCセンサ49は図11のA/
D変換器40とセンサを一体に構成したものである。5
0はあらかじめ定めた運転領域のどの領域に該当する運
転かによって、SWV開閉手段52により開度指令信号
を求め故障判定手段54により、検索されたHCの量の
信号と、SWV開閉指令信号との関係と運転領域信号と
から故障を判定する場合である。いわば図12の変形例
である。図12の基準曲線aが運転領域に応じて用意さ
れていて、その基準曲線に基づいて、異常判定を行う。
例えば基準特性との偏差が所定値よりも大きいとき異常
と判定する。また運転領域50では診断禁止領域をも含
めてどの運転領域にあるかを判定する。したがってもし
機関の運転が診断禁止領域のとき(例えば前記キャニス
タパージ中)は信号51により故障判定手段54に対し
て診断禁止信号が伝送される。
【0019】図13(B)の場合は図13(A)に強制制御
手段56を追加した場合である。運転領域によってSW
Vを全開あるいは全閉制御する場合である。強制制御手
段56の出力は故障判定手段58とSWV開閉手段52
に入力されSWVの全開あるいは全閉信号を選択する。
一方、あらかじめ定めた診断運転条件以外の運転状態で
診断する場合には、強制的にSWVの開度条件信号をS
WV開閉手段52に信号57を入力して故障診断を行
う。ただし診断運転条件以外のところで強制的にSWV
の開閉を行うので、SWVの開閉によって他に大きな影
響を与えないような場合に限られることはいうまでもな
い。そしてそのときの開度検出手段は例えば図8に示し
たポテンショメータ方式のように弁自体で開度が検出で
きる場合に限定されることになる。
【0020】図14(A),(B)はスロットルバルブTH
VとSWVの関連制御の場合を示す。図14(A)はSW
Vの動作状態に応じてアイドル速度を制御する場合のブ
ロック図を示す。図14(B)はその制御を説明するため
の図を示す。いまSWVが全閉だとすると、エンジン回
転数の制御のためのデューティ(ISC duty)は図14
(B)の直線aにしたがって制御される。またSWVが全
開だとすると図14(B)の直線bにしたがって制御が行
われる。したがって前記エンジンのアイドル回転数とそ
の制御のためのデューティとの関係(図14(B))をあら
かじめ記憶しておき、デューティに対する実際のエンジ
ン回転数の記憶値との偏差からSWVの診断を行うこと
ができる。ただしこの場合はSWVの全開あるいは全閉
の診断である。しかし、もし図14(B)における特性曲
線a,b以外の開度について基準特性としてあらかじめ
記憶することができれば、他の任意の開度についての診
断もできる。
【0021】図15(A)はSWVの下流に流速センサ6
0を設けた場合である。流速が大きいときSWVは全閉
に近い状態、逆に流速が小さいときは全開に近い状態に
ある。したがって流速とSWVの開度との関係をあらか
じめ測定しておけば、これを基準に流速からSWV実開
度を推定することができる。図15(B)はその流速とS
WVの開度との関係の例を示している。SWVに対する
開度指令信号に対応するSWVの開度と、検出した流速
から図15(B)の特性を用いて推定した実開度とを比較
し、その差があらかじめ定められた値よりも大きくなっ
たとき、SWV異常と診断する。図15(A)の実施例で
は流速センサを用いた場合であるが、他のセンサを用い
てもよい。例えば圧力センサ等を用いてSWVの開度を
推定するものであってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リーンバーン燃焼制御に使用するスワールコントロール
バルブSWVの故障診断を、あらかじめ定めた運転条件
を満足したときに行うので適切な診断を行うことができ
る。また診断を禁止する運転条件をも設定することがで
きるから高精度の診断ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スワール制御弁(SWV)を有する本発明の全
体構成図である。
【図2】圧力センサによるSWVの開度検出の実施例を
示す図である。
【図3】図2におけるSWVの開度と圧力センサの出力
信号の関係を示す図である。
【図4】絞り弁開度とSWV診断領域との関係を示す図
である。
【図5】SWVの診断フローチャートである。
【図6】キャニスタパージの概略図である。
【図7】キャニスタパージとSWV診断の関係を示す図
である。
【図8】ポテンショメータ方式によるSWVの開度検出
手段を示す図である。
【図9】SWVのオン,オフ開度検出手段を示す図であ
る。
【図10】回転数とSWV開閉の関係図である。
【図11】HCセンサを用いたSWV診断のブロック図
である。
【図12】図11における診断の説明図である。
【図13】HCセンサを用いたSWV診断の他の実施例
を示す図である。
【図14】ISCデューティ信号とSWVの開閉状態診
断を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
3…吸入空気流量検出器、4…弁制御手段、7…エンジ
ン制御装置(マイコン)、11…SWV制御手段、28…
圧力センサ、49…HCセンサ、56…強制制御手段、
60…流速センサ、72…燃料タンク、74…キャニス
タ、76…キャニスタパージバルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高久 豊 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 三浦 清 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の絞り弁の下流に設け燃料と空気
    の混合気にスワールを発生せしめるスワール制御弁の異
    常診断方法において、前記スワール制御弁の制御指令信
    号に対する前記スワール弁開度をあらかじめ記憶し、診
    断時に前記スワール制御弁の制御指令信号に対するスワ
    ール弁開度を直接あるいは間接的に検出し、前記指令信
    号に対する記憶値と対応する前記検出信号とを比較し、
    前記比較された偏差により前記スワール制御弁の診断を
    行うことを特徴とするスワール制御弁の異常診断方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スワール制御弁の
    開度に対応した信号として前記スワール弁と吸気管内壁
    との間に設置した圧力検出器により検出した圧力信号を
    用いて診断することを特徴とするスワール制御弁の異常
    診断方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記スワール制御弁の
    開度に対応した信号として前記スワール弁軸に結合され
    たポテンショメータの出力信号を用いることを特徴とす
    るスワール制御弁の異常診断方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記内燃機関があらか
    じめ定めた運転条件を満足したとき、前記スワール制御
    弁の異常診断を行うことを特徴とするスワール制御弁の
    異常診断方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記内燃機関の運転条
    件として前記絞り弁開度があらかじめ定めた開度よりも
    大きくなったことを条件として前記スワール制御弁の異
    常診断を行うことを特徴とするスワール制御弁の異常診
    断方法。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記内燃機関があらか
    じめ定めた運転条件のときは、前記スワール制御弁の異
    常診断を禁止することを特徴とするスワール制御弁の異
    常診断方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記内燃機関がキャニ
    スタパージ中は前記スワール制御弁の異常診断を禁止す
    ることを特徴とするスワール制御弁の異常診断方法。
  8. 【請求項8】請求項6において、前記内燃機関の絞り弁
    開度があらかじめ定めた開度の範囲内にあるときは前記
    スワール制御弁の異常診断を禁止することを特徴とする
    スワール制御弁の異常診断方法。
  9. 【請求項9】請求項7において、前記内燃機関がキャニ
    スタパージ後所定時間が経過するまでは前記スワール制
    御弁の異常診断を禁止することを特徴とするスワール制
    御弁の異常診断方法。
  10. 【請求項10】請求項1において、前記スワール制御弁
    の開度に対応した信号として前記スワール弁と吸気管内
    壁と間の流速検出器により検出した流速信号を用いるこ
    とを特徴とするスワール制御弁の異常診断方法。
  11. 【請求項11】内燃機関の絞り弁の下流に設け燃料と空
    気の混合気にスワールを発生せしめるスワール制御弁の
    異常診断方法において、前記スワール制御弁の特定開度
    のときのアイドル速度制御デューティとアイドル速度と
    の関係をあらかじめ記憶し、前記スワール制御弁の診断
    時に前記スワール制御弁の前記特定開度に対応する開度
    指令信号を与え、そのときのアイドル速度と前記記憶し
    ているアイドル速度との偏差を用いて前記スワール制御
    弁の診断を行うことを特徴とするスワール制御弁の異常
    診断方法。
  12. 【請求項12】請求項1において、診断を行う前記スワ
    ール制御弁の特定開度は、全開あるいは前閉であること
    を特徴とするスワール制御弁の異常診断方法。
  13. 【請求項13】内燃機関の絞り弁の下流に設け燃料と空
    気の混合気にスワールを発生せしめるスワール制御弁の
    異常診断方法において、スワールコントロール弁開度を
    変えたときの排気ガス中のHC成分を基準特性としてあ
    らかじめ記憶し、スワールコントロールバルブの診断時
    にスワールコントロールバルブの特定開度のときのHC
    成分を検出し、前記HCの前記検出値と前記記憶値との
    偏差を用いてスワールコントロールバルブの診断を行う
    ことを特徴とするスワール制御弁の異常診断方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、スワールコントロ
    ールバルブの特定開度指令信号について検出されたHC
    成分とを用いて診断を行うことを特徴とするスワール制
    御弁の異常診断方法。
  15. 【請求項15】請求項13において、あらかじめ定めら
    れた運転条件を満足したときに診断を行うことを特徴と
    するスワール制御弁の異常診断方法。
  16. 【請求項16】請求項13において、あらかじめ定めら
    れた運転条件のときは診断を禁止することを特徴とする
    スワール制御弁の異常診断方法。
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