JPH0873971A - 縞模様付アルミ合金材、及びその製造方法 - Google Patents

縞模様付アルミ合金材、及びその製造方法

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JPH0873971A
JPH0873971A JP21221394A JP21221394A JPH0873971A JP H0873971 A JPH0873971 A JP H0873971A JP 21221394 A JP21221394 A JP 21221394A JP 21221394 A JP21221394 A JP 21221394A JP H0873971 A JPH0873971 A JP H0873971A
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JP
Japan
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aluminum alloy
alloy material
striped pattern
treatment
striped
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Application number
JP21221394A
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English (en)
Inventor
Tokihiko Kobayashi
時彦 小林
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陽極酸化処理した、美麗な縞模様付アルミ合
金材を提供する。 【構成】 Siを0.5 〜3.5 wt%、Mgを0.05〜0.5 wt
%、Mnを0.05wt%以上、0.3 wt%未満含有し残部不可
避不純物からなるアルミ合金材が陽極酸化処理されてい
る縞模様付アルミ合金材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陽極酸化処理により美
麗な縞模様を形成したアルミ合金材、及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築用外装材や内装材、器物、電気装飾
品等に使用されるアルミ合金材には、耐食性や装飾性を
付与する為に陽極酸化処理が施される。用途によって
は、この陽極酸化皮膜上に種々の模様が付けられる。模
様を付ける方法としては、例えば、ヘアーライン加工の
ような機械加工法、写真製版のような特殊加工法等があ
る。これらの方法はいずれも、作業が煩雑であり又専用
の設備が必要であった。この他、陽極酸化処理により縞
模様を形成させる方法も提案されている(特公昭43−63
65号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の陽極酸化処理に
より縞模様を形成する方法は、Al−Mn−Mg系合金
の展伸加工材を所定の加熱処理後、陽極酸化処理する方
法であるが、前記加熱処理は昇温速度をも規定したもの
で、条件の設定が困難で、生産性に劣った。本発明の目
的は、容易に製造し得る、美麗な縞模様付きのアルミ合
金材、及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
Siを0.5 〜3.5 wt%、Mgを0.05〜0.5 wt%、Mnを
0.05wt%以上、0.3 wt%未満含有し、残部アルミと不可
避不純物とからなるアルミ合金材が陽極酸化処理されて
いることを特徴とする縞模様付アルミ合金材である。
【0005】本発明において、縞模様とは圧延方向に生
じるスジ状模様のことであり、アルミ合金マトリックス
中に分散するAl−Mn系等の化合物が陽極酸化処理中
に溶解せず、陽極酸化皮膜中に残され、陽極酸化皮膜が
部分的に黒色化して発色する為に生じるものである。本
発明において、Siは陽極酸化皮膜を淡灰色に発色させ
て縞模様を形成する効果がある。その含有量を0.5 〜3.
5 wt%に限定した理由は、0.5 wt%未満ではその効果が
十分に現れず、3.5 wt%を超えると縞模様の濃淡の差が
減少して縞模様が不鮮明になり、又陽極酸化皮膜中のS
i化合物量が増えて耐食性が低下する為である。Mgは
陽極酸化皮膜に縞模様を形成する効果を有する。その含
有量を0.05〜0.5 wt%に限定した理由は、0.05wt%未満
ではその効果が十分に現れず、0.5 wt%を超えると粗大
な金属間化合物が生成して均一な模様が得られない為で
ある。Mnは陽極酸化皮膜を縞模様に発色させる効果を
有する。その含有量を0.05wt%以上、0.3 wt%未満に限
定した理由は、0.05wt%未満ではその効果が十分に現れ
ず、0.3 wt%以上では、粗大な金属間化合物が生成して
ムラが大きくなり、均一な縞模様が得られない為であ
る。
【0006】不可避不純物元素として含有されるFe、
Cu、Tiのうち、Feは強度向上に寄与するが、多す
ぎると再結晶粒が粗大化して縞模様が不鮮明になるの
で、1wt%以下に抑えるのが好ましい。Cuは強度を向
上させ又陽極酸化前のアルカリエッチング性を促進させ
る効果がある。その量は、多すぎると縞模様を不鮮明に
するので0.3 wt%以下に抑えるのが好ましい。Tiは結
晶粒の微細化と縞模様の均一化に有効である。その量
は、多すぎると結晶粒が微細化しすぎて縞模様が不鮮明
になるので0.1 wt%以下にするのが良い。
【0007】請求項2記載の発明は、Siを0.5 〜3.5
wt%、Mgを0.05〜0.5 wt%、Mnを0.05wt%以上、0.
3 wt%未満含有し、残部アルミと不可避不純物とからな
るアルミ合金材を 500℃以上の温度で均質化処理し、次
いで展伸加工し、この展伸加工材に陽極酸化処理を施す
ことを特徴とする請求項1記載の縞模様付アルミ合金材
の製造方法である。
【0008】請求項2記載の発明では、所定組成のアル
ミ合金材に、均質化処理−展伸加工−陽極酸化処理の工
程にて縞模様を付けるもので、陽極酸化処理前に加熱処
理を行う必要がなく製造が簡便である。この発明で均質
化処理を 500℃以上の温度で行うのは、 500℃未満では
再結晶粒が微細となって発色が均一になり、縞模様が不
鮮明になる為である。縞模様をより鮮明に現出させるに
は、均質化処理温度は 540℃以上にするのが好ましい。
展伸加工には、圧延、押出等の通常の加工法が適用され
る。展伸加工の中間、又は最終段階で焼鈍を施すことに
より、色調の濃淡を変えることができる。陽極酸化処理
には、通常の硫酸浴、修酸浴、クロム酸浴等が用いられ
る。液濃度、液温度、電流密度等の陽極酸化処理条件
は、通常の条件にて施される。
【0009】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。種々組成のアルミ合金を溶解鋳造して鋳塊とし、各
々の鋳塊を種々条件により均質化処理した。次に、この
均質化処理した鋳塊に熱間圧延と冷間圧延を順次施し
て、厚さ2mmの板材とした。冷間圧延では必要に応じて
中間焼鈍を入れた。得られた圧延板材に、前処理後、硫
酸浴中で陽極酸化処理を施し、厚さ20μmの陽極酸化皮
膜を形成した。前記前処理は、50℃に加熱した10%濃度
の苛性ソーダ水溶液中に2分間浸漬してエッチングした
のち、水洗し中和処理して行った。陽極酸化処理は、濃
度15%の硫酸浴中で、浴温20℃、電流密度 1.2A/dm2
条件で施した。
【0010】得られた各々の陽極酸化後のアルミ合金材
について、色調を計測し又外観を観察した。更に建築用
材料としての適正を総合評価した。色調は色差計を用い
て計測した。合金の種類、均質化処理と中間処理の条件
を表1に、又色調の測定結果と外観をそれぞれ表2に示
す。表2の色調で、L値は明度を表し、数値が高い程明
るく又は淡くなる。a値とb値は色合いを表し、a値は
高い程赤色が強く、低い程緑色が強い。b値は高い程黄
色が強く、低い程青色が強い。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表1及び表2より明らかなように本発明例
品(No.1〜8)はいずれも、縞模様が鮮明な発色皮膜が得
られた。中間処理の影響は認められなかった。これに対
し、比較例品のNo.9、10は均質化処理温度が 500℃未満
の為、No.11〜13はMg又は/及びMnの量が不足した
為、いずれも均一な色調で縞模様が得られなかった。N
o.14 はSiの量が不足した為色調が淡く縞模様が不鮮
明であった。色調を濃くする為に酸化皮膜を厚くするの
は陽極酸化処理時間が長くかかり不経済である。No.15
はSiの量が多すぎた為色調が濃く縞模様が不鮮明であ
った。色調を薄くする為酸化皮膜の厚さを薄くするの
は、耐食性を害し好ましくない。No.16 、17はMn又は
Mgの量が多すぎた為、いずれも均一な縞模様が得られ
なかった。特にNo.16 はMnが多い為全体に黒味がかっ
た。本発明品の製造に当たって、陽極酸化処理前に条件
設定が困難な加熱処理を入れる必要がなく、製造が容易
になされた。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の縞模様付ア
ルミ合金材は、縞模様が鮮明で美麗であり、又製造が容
易で生産性に優れ、工業上顕著な効果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Siを0.5 〜3.5 wt%、Mgを0.05〜0.
    5 wt%、Mnを0.05wt%以上、0.3 wt%未満含有し、残
    部アルミと不可避不純物とからなるアルミ合金材が陽極
    酸化処理されていることを特徴とする縞模様付アルミ合
    金材。
  2. 【請求項2】 Siを0.5 〜3.5 wt%、Mgを0.05〜0.
    5 wt%、Mnを0.05wt%以上、0.3 wt%未満含有し、残
    部アルミと不可避不純物とからなるアルミ合金材を 500
    ℃以上の温度で均質化処理し、次いで展伸加工し、この
    展伸加工材に陽極酸化処理を施すことを特徴とする請求
    項1記載の縞模様付アルミ合金材の製造方法。
JP21221394A 1994-09-06 1994-09-06 縞模様付アルミ合金材、及びその製造方法 Pending JPH0873971A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005146391A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Denka Himaku Kogyo Kk マグネシウム及びマグネシウム合金材料及びその製造方法
JP2009209426A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 筐体用アルミニウム合金材

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