JPH0873926A - 高周波焼入れ装置 - Google Patents
高周波焼入れ装置Info
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- JPH0873926A JPH0873926A JP6212480A JP21248094A JPH0873926A JP H0873926 A JPH0873926 A JP H0873926A JP 6212480 A JP6212480 A JP 6212480A JP 21248094 A JP21248094 A JP 21248094A JP H0873926 A JPH0873926 A JP H0873926A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylindrical
- outer ring
- work
- bearing outer
- cooling water
- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 筒状ワークの内面焼入れに際して、外周抜け
を効果的に防止して焼入れ品質の向上が図れる高周波焼
入れ装置を提供することを目的とする。 【構成】 高周波内面焼入れ装置において、上テーブル
4上に設けたシャワー6から焼入れコイル1による加熱
作用と同期してベアリング外輪Wの筒部外周面に冷却水
を放出し得る冷却装置を備えた。
を効果的に防止して焼入れ品質の向上が図れる高周波焼
入れ装置を提供することを目的とする。 【構成】 高周波内面焼入れ装置において、上テーブル
4上に設けたシャワー6から焼入れコイル1による加熱
作用と同期してベアリング外輪Wの筒部外周面に冷却水
を放出し得る冷却装置を備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状のワークの内面を
焼入れする高周波焼入れ装置に関する。
焼入れする高周波焼入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品の表面処理において、従来か
ら、(1)熱効率が良く処理時間が短い,(2)硬化層
の深さの制御が容易である,(3)変形が小さい等で後
加工が容易である,(4)作業の再現性が高く生産性向
上と自動化が容易である等の利点がある高周波焼入れが
採用されている。
ら、(1)熱効率が良く処理時間が短い,(2)硬化層
の深さの制御が容易である,(3)変形が小さい等で後
加工が容易である,(4)作業の再現性が高く生産性向
上と自動化が容易である等の利点がある高周波焼入れが
採用されている。
【0003】そして、ドライブシャフトに装着される等
速ジョイントのベアリング外輪(ツェッパ外輪)等の筒
状ワークにあっては、内部を焼入れコイルが昇降する筒
状の下テーブルと、この下テーブル上に載置した筒状ワ
ークを短筒状部(ワークガイド)で芯出しすると共に前
記下テーブルと供に筒状ワークを回転可能に保持する昇
降可能な筒状の上テーブルと、前記筒状ワークの上端部
に圧接して同筒状ワークを回転させるための昇降可能な
ケレとを有する高周波焼入れ装置を用いて内面焼入れが
行われる。
速ジョイントのベアリング外輪(ツェッパ外輪)等の筒
状ワークにあっては、内部を焼入れコイルが昇降する筒
状の下テーブルと、この下テーブル上に載置した筒状ワ
ークを短筒状部(ワークガイド)で芯出しすると共に前
記下テーブルと供に筒状ワークを回転可能に保持する昇
降可能な筒状の上テーブルと、前記筒状ワークの上端部
に圧接して同筒状ワークを回転させるための昇降可能な
ケレとを有する高周波焼入れ装置を用いて内面焼入れが
行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の高周波内面焼入れ装置にあっては、筒状ワークの最
小肉厚に限界(約3.6mm)があり、例えば、等速ジョ
イントのベアリング外輪のようにブーツバンドを締め付
けるための溝が外周面に穿設されて薄肉化されたものの
場合、焼入れが外周面まで行われ(外周抜けという)、
破損につながるという問題点があった。
来の高周波内面焼入れ装置にあっては、筒状ワークの最
小肉厚に限界(約3.6mm)があり、例えば、等速ジョ
イントのベアリング外輪のようにブーツバンドを締め付
けるための溝が外周面に穿設されて薄肉化されたものの
場合、焼入れが外周面まで行われ(外周抜けという)、
破損につながるという問題点があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、筒状ワークの内
面焼入れに際して、外周抜けを効果的に防止して焼入れ
品質の向上が図れる高周波焼入れ装置を提供することに
ある。
面焼入れに際して、外周抜けを効果的に防止して焼入れ
品質の向上が図れる高周波焼入れ装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、内部を焼入れコイルが昇降する筒状
の下テーブルと、この下テーブル上に載置した筒状ワー
クを短筒状部で芯出しすると共に前記下テーブルと供に
筒状ワークを回転可能に保持する昇降可能な筒状の上テ
ーブルと、前記筒状ワークの上端部に圧接して同筒状ワ
ークを回転させるための昇降可能なケレとを有する高周
波内面焼入れ装置において、前記上テーブル上に設けた
シャワーから前記焼入れコイルによる加熱作用と同期し
て筒状ワークの外周面に冷却水を放出し得る冷却装置を
備えたことを特徴とする。また、前記短筒状部に前記筒
状ワークとの接触面部を積極的に冷却するための冷却水
通路を設けると好適である。
の本発明の構成は、内部を焼入れコイルが昇降する筒状
の下テーブルと、この下テーブル上に載置した筒状ワー
クを短筒状部で芯出しすると共に前記下テーブルと供に
筒状ワークを回転可能に保持する昇降可能な筒状の上テ
ーブルと、前記筒状ワークの上端部に圧接して同筒状ワ
ークを回転させるための昇降可能なケレとを有する高周
波内面焼入れ装置において、前記上テーブル上に設けた
シャワーから前記焼入れコイルによる加熱作用と同期し
て筒状ワークの外周面に冷却水を放出し得る冷却装置を
備えたことを特徴とする。また、前記短筒状部に前記筒
状ワークとの接触面部を積極的に冷却するための冷却水
通路を設けると好適である。
【0007】
【作用】前記構成によれば、焼入れコイルによる加熱の
際には、冷却水による冷却作用により、焼入れの外周抜
けが防止される。また、短筒状部に冷却水通路を設ける
ことで、冷却効果がより一層高められ、所期の目的が達
成される。
際には、冷却水による冷却作用により、焼入れの外周抜
けが防止される。また、短筒状部に冷却水通路を設ける
ことで、冷却効果がより一層高められ、所期の目的が達
成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明に係る高周波焼入れ装置の概
略構成図、図2及び図3はその下テーブル部の半断面図
及び平面図、図4及び図5は同じく上テーブル部の半断
面図及び平面図、図6及び図7は同じくケレ部の半断面
図及び平面図である。
て説明する。図1は本発明に係る高周波焼入れ装置の概
略構成図、図2及び図3はその下テーブル部の半断面図
及び平面図、図4及び図5は同じく上テーブル部の半断
面図及び平面図、図6及び図7は同じくケレ部の半断面
図及び平面図である。
【0009】図1に示すように、本装置は、内部を焼入
れコイル1が昇降する筒状の下テーブル2と、この下テ
ーブル2上に載置した等速ジョイントのベアリング外輪
Wを短筒状のワークガイド3で芯出しすると共に前記下
テーブル2と供にベアリング外輪Wを回転可能に保持す
る昇降可能な筒状の上テーブル4と、前記ベアリング外
輪Wの上端部に圧接して同ベアリング外輪Wを回転させ
るための昇降可能なケレ5と、前記上テーブル4の固定
部に設けられて前記ベアリング外輪Wの外周面に冷却水
を放出し得るシャワー6とを備える。
れコイル1が昇降する筒状の下テーブル2と、この下テ
ーブル2上に載置した等速ジョイントのベアリング外輪
Wを短筒状のワークガイド3で芯出しすると共に前記下
テーブル2と供にベアリング外輪Wを回転可能に保持す
る昇降可能な筒状の上テーブル4と、前記ベアリング外
輪Wの上端部に圧接して同ベアリング外輪Wを回転させ
るための昇降可能なケレ5と、前記上テーブル4の固定
部に設けられて前記ベアリング外輪Wの外周面に冷却水
を放出し得るシャワー6とを備える。
【0010】下テーブル2は、図2及び図3に示すよう
に、図示しない機械フレーム9側に固定される基板10
の長手方向(ワーク流れ方向)に二つの外筒部材11が
所定間隔離間して固定支持され、これら外筒部材11に
ボールベアリング12を介して内筒部材13がそれぞれ
回転自在に支持されてなる。
に、図示しない機械フレーム9側に固定される基板10
の長手方向(ワーク流れ方向)に二つの外筒部材11が
所定間隔離間して固定支持され、これら外筒部材11に
ボールベアリング12を介して内筒部材13がそれぞれ
回転自在に支持されてなる。
【0011】内筒部材13の上面には、同心的に、環状
の受け板14がボルト15で固定され、この受け板14
の上面には、同じく内筒部材13と同心的に環状の嵌合
溝16が穿設される。
の受け板14がボルト15で固定され、この受け板14
の上面には、同じく内筒部材13と同心的に環状の嵌合
溝16が穿設される。
【0012】そして、前記各受け板14の上方まで、ス
ライドテーブル17により搬送されてきた二つのベアリ
ング外輪Wは、クランプ17aの解放によりそれぞれ受
け板14上に載置されるようになっている。
ライドテーブル17により搬送されてきた二つのベアリ
ング外輪Wは、クランプ17aの解放によりそれぞれ受
け板14上に載置されるようになっている。
【0013】前記スライドテーブル17は、機械フレー
ム9側に対しラックアンドピニオン機構18により駆動
される。
ム9側に対しラックアンドピニオン機構18により駆動
される。
【0014】上テーブル4は、図4及び図5に示すよう
に、機械フレーム9側に固定された支持部材20に、二
本のガイドシャフト21を介して油圧シリンダ22によ
り昇降可能に、基板23が支持されてなる。
に、機械フレーム9側に固定された支持部材20に、二
本のガイドシャフト21を介して油圧シリンダ22によ
り昇降可能に、基板23が支持されてなる。
【0015】基板23には、その長手方向(ワーク流れ
方向)に二つの外筒部材24が所定間隔離間して固定支
持され、これら外筒部材24にボールベアリング25を
介して内筒部材26がそれぞれ回転自在に支持される。
方向)に二つの外筒部材24が所定間隔離間して固定支
持され、これら外筒部材24にボールベアリング25を
介して内筒部材26がそれぞれ回転自在に支持される。
【0016】前記内筒部材26の下端部には、前述した
ワークガイド3がボルト等により固定される。このワー
クガイド3は、ベアリング外輪Wの芯出しを行う本体筒
部27aとこの本体筒部27aの下端外周に付設した取
付フランジ部27bとこの取付フランジ部27bの下端
外周に付設されて前記嵌合溝16に嵌合可能な環状突条
27cとからなる。尚、このワークガイド3は、内筒部
材26に短筒状部として一体形成しても良い。
ワークガイド3がボルト等により固定される。このワー
クガイド3は、ベアリング外輪Wの芯出しを行う本体筒
部27aとこの本体筒部27aの下端外周に付設した取
付フランジ部27bとこの取付フランジ部27bの下端
外周に付設されて前記嵌合溝16に嵌合可能な環状突条
27cとからなる。尚、このワークガイド3は、内筒部
材26に短筒状部として一体形成しても良い。
【0017】一方、外筒部材24の上端部には、冷却装
置を構成する前述したシャワー6がL字ブラケット28
を介して固定される。このシャワー6は断面矩形の環状
筒で構成され、その内周壁には多数のノズル孔(図示せ
ず)が穿設される。そして、シャワー6の外周壁には供
給ホース29が接続され、図示しない供給源から冷却水
が同じく図示しない制御手段を介して所定時期に所定量
宛供給されるようになっている。
置を構成する前述したシャワー6がL字ブラケット28
を介して固定される。このシャワー6は断面矩形の環状
筒で構成され、その内周壁には多数のノズル孔(図示せ
ず)が穿設される。そして、シャワー6の外周壁には供
給ホース29が接続され、図示しない供給源から冷却水
が同じく図示しない制御手段を介して所定時期に所定量
宛供給されるようになっている。
【0018】本実施例では、前記焼入れコイル1による
加熱の際に、加熱と同時に所定時間(例えば加熱時間が
5秒の場合3秒間)前記シャワー6が作動すると共に、
加熱終了後にも所定時間(例えば10秒間)シャワー6
が作動して焼入れ硬化のための急冷を行うようになって
いる。尚、図5中30は上テーブル4の上昇限と下降限
とを検出するための上下一対の近接スイッチである。
加熱の際に、加熱と同時に所定時間(例えば加熱時間が
5秒の場合3秒間)前記シャワー6が作動すると共に、
加熱終了後にも所定時間(例えば10秒間)シャワー6
が作動して焼入れ硬化のための急冷を行うようになって
いる。尚、図5中30は上テーブル4の上昇限と下降限
とを検出するための上下一対の近接スイッチである。
【0019】ケレ5は、図6及び図7に示すように、前
記支持部材20に油圧シリンダ35により昇降可能に支
持された基板36から、上下に二分割された二本のガイ
ド筒37が垂下され、これらガイド筒37の下筒部37
bが前記支持部材20にそれぞれ上下摺動自在に貫通支
持されてなる。前記ガイド筒37の上筒部37aと下筒
部37bとの間には緩衝用のコイルスプリング38が介
装される。
記支持部材20に油圧シリンダ35により昇降可能に支
持された基板36から、上下に二分割された二本のガイ
ド筒37が垂下され、これらガイド筒37の下筒部37
bが前記支持部材20にそれぞれ上下摺動自在に貫通支
持されてなる。前記ガイド筒37の上筒部37aと下筒
部37bとの間には緩衝用のコイルスプリング38が介
装される。
【0020】前記各下筒部37b内には、上下一対のボ
ールベアリング39を介して回転軸40がそれぞれ回転
自在でかつ上下動不能に支持され、これら回転軸40の
下端に前記ベアリング外輪Wの軸部上端に摩擦係合可能
なピン41がボルト等で固定されている。
ールベアリング39を介して回転軸40がそれぞれ回転
自在でかつ上下動不能に支持され、これら回転軸40の
下端に前記ベアリング外輪Wの軸部上端に摩擦係合可能
なピン41がボルト等で固定されている。
【0021】一方、各回転軸40の上端部は、前記上筒
部37aと基板36とを回転可能に貫通してそれぞれ基
板36上方に突出している。これら回転軸40の突出端
部にはキー42を介して従動プーリ43がそれぞれ固定
されている。
部37aと基板36とを回転可能に貫通してそれぞれ基
板36上方に突出している。これら回転軸40の突出端
部にはキー42を介して従動プーリ43がそれぞれ固定
されている。
【0022】そして、これら従動プーリ43と、前記基
板36に固定支持されたモータ44の出力軸に固定され
た駆動プーリ45との間にはベルト46が掛け回され
る。従って、前記モータ44の駆動により、二本の回転
軸40は連動して回転駆動されることになる。尚、図中
47は基板36(ケレ5)の上昇限と下降限とを検出す
るための上下一対の近接スイッチである。
板36に固定支持されたモータ44の出力軸に固定され
た駆動プーリ45との間にはベルト46が掛け回され
る。従って、前記モータ44の駆動により、二本の回転
軸40は連動して回転駆動されることになる。尚、図中
47は基板36(ケレ5)の上昇限と下降限とを検出す
るための上下一対の近接スイッチである。
【0023】このように構成されるため、ベアリング外
輪Wの内面焼入れを行うにあたっては、先ず、スライド
テーブル17により二つのベアリング外輪Wを下テーブ
ル2上方の所定位置まで搬送した後、クランプ17aを
解放して受け板14上に載置する。
輪Wの内面焼入れを行うにあたっては、先ず、スライド
テーブル17により二つのベアリング外輪Wを下テーブ
ル2上方の所定位置まで搬送した後、クランプ17aを
解放して受け板14上に載置する。
【0024】次に、油圧シリンダ22の伸長作動で上テ
ーブル4を所定のストロークだけ下降させると同時に、
油圧シリンダ35の収縮作動でケレ5を所定のストロー
クだけ下降させる。
ーブル4を所定のストロークだけ下降させると同時に、
油圧シリンダ35の収縮作動でケレ5を所定のストロー
クだけ下降させる。
【0025】これにより、やがてワークガイド3の本体
筒部27aがベアリング外輪Wの筒部外面に嵌合してベ
アリング外輪Wの芯出しをしつつ環状突条27cが前記
受け板14の嵌合溝16に嵌合して上テーブル4を下テ
ーブル2上に位置決め固定する。
筒部27aがベアリング外輪Wの筒部外面に嵌合してベ
アリング外輪Wの芯出しをしつつ環状突条27cが前記
受け板14の嵌合溝16に嵌合して上テーブル4を下テ
ーブル2上に位置決め固定する。
【0026】また、同時に、回転軸40下端の回りセン
タであるピン41がベアリング外輪Wの軸部上端に摩擦
係合する。
タであるピン41がベアリング外輪Wの軸部上端に摩擦
係合する。
【0027】この後、焼入れコイル1が上昇してベアリ
ング外輪Wの筒部内に位置される一方、モータ44によ
り回転軸40が回転されて前記ピン41と摩擦係合した
ベアリング外輪Wが上,下両テーブル4,2の内筒部材
26,13と共に回転される。
ング外輪Wの筒部内に位置される一方、モータ44によ
り回転軸40が回転されて前記ピン41と摩擦係合した
ベアリング外輪Wが上,下両テーブル4,2の内筒部材
26,13と共に回転される。
【0028】この状態で、焼入れコイル1に高周波電流
が流されてベアリング外輪Wの筒部内面が所定の深さで
焼入れされ、その後シャワー6からの冷却水噴出による
急冷作用で前記筒部内面が焼入れ硬化される。
が流されてベアリング外輪Wの筒部内面が所定の深さで
焼入れされ、その後シャワー6からの冷却水噴出による
急冷作用で前記筒部内面が焼入れ硬化される。
【0029】そして、本実施例では、前記焼入れコイル
1による加熱の際にも、前記シャワー6から冷却水が所
定時間噴出されてベアリング外輪Wの筒部外面が冷却さ
れる。
1による加熱の際にも、前記シャワー6から冷却水が所
定時間噴出されてベアリング外輪Wの筒部外面が冷却さ
れる。
【0030】これにより、前記ベアリング外輪Wの筒部
内面の焼入れにおいて、外周部まで焼入れされること
(外周抜け)が防止される。
内面の焼入れにおいて、外周部まで焼入れされること
(外周抜け)が防止される。
【0031】図8及び図9は、ワークガイド3の異なっ
た変形例を示す各々の構造説明図である。
た変形例を示す各々の構造説明図である。
【0032】図8は、ワークガイド3の本体筒部27a
に、上下に貫通する水孔51を円周方向に多数形成し、
これら水孔51にシャワー6からの冷却水を通すこと
で、ブーツバンドを締め付けるための溝Waが外周面に
穿設されて薄肉化された、ベアリング外輪Wの筒部を積
極的に冷却するようにした例である。
に、上下に貫通する水孔51を円周方向に多数形成し、
これら水孔51にシャワー6からの冷却水を通すこと
で、ブーツバンドを締め付けるための溝Waが外周面に
穿設されて薄肉化された、ベアリング外輪Wの筒部を積
極的に冷却するようにした例である。
【0033】図9は、ワークガイド3の本体筒部27a
の内周面に、縦スリット52を円周方向に多数形成し、
これら縦スリット52にシャワー6からの冷却水を導く
ことで、ブーツバンドを締め付けるための溝Waが外周
面に穿設されて薄肉化された、ベアリング外輪Wの筒部
を直接的に冷却するようにした例である。
の内周面に、縦スリット52を円周方向に多数形成し、
これら縦スリット52にシャワー6からの冷却水を導く
ことで、ブーツバンドを締め付けるための溝Waが外周
面に穿設されて薄肉化された、ベアリング外輪Wの筒部
を直接的に冷却するようにした例である。
【0034】これらによれば、ワークガイド3の本体筒
部27aに覆われて冷却されにくい前記筒部の最小肉厚
部(溝Wa部)の冷却が促進され、前記外周抜けがより
一層防止される。
部27aに覆われて冷却されにくい前記筒部の最小肉厚
部(溝Wa部)の冷却が促進され、前記外周抜けがより
一層防止される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、焼
入れ装置の上テーブル上に設けたシャワーから焼入れコ
イルによる加熱作用と同期して筒状ワークの外周面に冷
却水を放出し得る冷却装置を設けたので、冷却水による
冷却作用により、筒状ワークの内面焼入れに際して、外
周抜けを効果的に防止して焼入れ品質の向上が図れる。
入れ装置の上テーブル上に設けたシャワーから焼入れコ
イルによる加熱作用と同期して筒状ワークの外周面に冷
却水を放出し得る冷却装置を設けたので、冷却水による
冷却作用により、筒状ワークの内面焼入れに際して、外
周抜けを効果的に防止して焼入れ品質の向上が図れる。
【図1】本発明に係る高周波焼入れ装置の一実施例の概
略構成図である。
略構成図である。
【図2】同じく下テーブル部の半断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】同じく上テーブル部の半断面図である。
【図5】図4の一部切欠き平面図である。
【図6】同じくケレ部の半断面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】同じくワークガイド3の変形例を示す構造説明
図である。
図である。
【図9】同じくワークガイド3の別の変形例を示す構造
説明図である。
説明図である。
1 焼入れコイル 2 下テーブル 3 ワークガイド 4 上テーブル 5 ケレ 6 シャワー W ベアリング外輪 Wa 溝
Claims (2)
- 【請求項1】 内部を焼入れコイルが昇降する筒状の下
テーブルと、この下テーブル上に載置した筒状ワークを
短筒状部で芯出しすると共に前記下テーブルと供に筒状
ワークを回転可能に保持する昇降可能な筒状の上テーブ
ルと、前記筒状ワークの上端部に圧接して同筒状ワーク
を回転させるための昇降可能なケレとを有する高周波内
面焼入れ装置において、前記上テーブル上に設けたシャ
ワーから前記焼入れコイルによる加熱作用と同期して筒
状ワークの外周面に冷却水を放出し得る冷却装置を備え
たことを特徴とする高周波焼入れ装置。 - 【請求項2】 前記短筒状部に前記筒状ワークとの接触
面部を積極的に冷却するための冷却水通路を設けた請求
項1記載の高周波焼入れ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6212480A JPH0873926A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 高周波焼入れ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6212480A JPH0873926A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 高周波焼入れ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0873926A true JPH0873926A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16623350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6212480A Pending JPH0873926A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 高周波焼入れ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0873926A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113621762A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-11-09 | 陈俊杰 | 一种高频淬火炉 |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP6212480A patent/JPH0873926A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113621762A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-11-09 | 陈俊杰 | 一种高频淬火炉 |
CN113621762B (zh) * | 2021-07-29 | 2023-10-13 | 洛阳申耐电力设备有限公司 | 一种高频淬火炉 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001205 |