JPH06182456A - コルゲートパイプの製造装置 - Google Patents
コルゲートパイプの製造装置Info
- Publication number
- JPH06182456A JPH06182456A JP34212192A JP34212192A JPH06182456A JP H06182456 A JPH06182456 A JP H06182456A JP 34212192 A JP34212192 A JP 34212192A JP 34212192 A JP34212192 A JP 34212192A JP H06182456 A JPH06182456 A JP H06182456A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positioning block
- pipe
- tube
- high frequency
- corrugated pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 位置決めブロックにて挾持される素管の端部
を高周波コイルによって十分に加熱する。 【構成】 位置決めブロック10によって金属製の素管
Wを両端から挾持し、この素管Wを高周波加熱コイル1
7によって局部的に加熱した状態で素管Wを軸方向に圧
縮することにより素管Wに半径方向外方に膨出する膨出
部W1 を形成し、膨出部W1 を一定間隔毎に形成するコ
ルゲートパイプの製造装置において、位置決めブロック
10を非金属部材から構成する。
を高周波コイルによって十分に加熱する。 【構成】 位置決めブロック10によって金属製の素管
Wを両端から挾持し、この素管Wを高周波加熱コイル1
7によって局部的に加熱した状態で素管Wを軸方向に圧
縮することにより素管Wに半径方向外方に膨出する膨出
部W1 を形成し、膨出部W1 を一定間隔毎に形成するコ
ルゲートパイプの製造装置において、位置決めブロック
10を非金属部材から構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波加熱を利用して
波形のコルゲートパイプを製造する装置に関する。
波形のコルゲートパイプを製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、波形のコルゲートパイプを成形す
るには液圧バルジ加工法が用いられてきたが、これに代
る成形方法として実開昭63−85319号公報が知ら
れている。
るには液圧バルジ加工法が用いられてきたが、これに代
る成形方法として実開昭63−85319号公報が知ら
れている。
【0003】上記の実開昭63−85319号公報の装
置は、素管を外周から高周波によって局部的に加熱しつ
つ、加圧手段により素管を軸方向に圧縮することによ
り、素管を半径方向に膨出させ、これを所定ピッチで繰
返すことにより、波形のコルゲートパイプを成形するも
のである。したがって、この方式では金型や液圧ユニッ
トを用いることなく、容易にコルゲートパイプの成形が
可能となる。
置は、素管を外周から高周波によって局部的に加熱しつ
つ、加圧手段により素管を軸方向に圧縮することによ
り、素管を半径方向に膨出させ、これを所定ピッチで繰
返すことにより、波形のコルゲートパイプを成形するも
のである。したがって、この方式では金型や液圧ユニッ
トを用いることなく、容易にコルゲートパイプの成形が
可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
実開昭63−85319号公報に開示された装置にも、
つぎの問題がある。上記の場合は、高周波による誘導加
熱を利用して素管の局部加熱を行っているので、素管の
端部の1山を成形する際には、素管を挾持する位置決め
ブロックも同時に加熱されることになり、図6の特性に
示すように、素管Wの端部を十分に加熱することができ
なくなる。そのため、素管Wの端部の1山を圧縮する際
には、図5に示すように軸方向の圧縮力が足らなくな
る。したがって、図2および図3に示すように、膨出部
W1 の外径Dが他の膨出部W2 の外径Dに比べて小とな
る。
実開昭63−85319号公報に開示された装置にも、
つぎの問題がある。上記の場合は、高周波による誘導加
熱を利用して素管の局部加熱を行っているので、素管の
端部の1山を成形する際には、素管を挾持する位置決め
ブロックも同時に加熱されることになり、図6の特性に
示すように、素管Wの端部を十分に加熱することができ
なくなる。そのため、素管Wの端部の1山を圧縮する際
には、図5に示すように軸方向の圧縮力が足らなくな
る。したがって、図2および図3に示すように、膨出部
W1 の外径Dが他の膨出部W2 の外径Dに比べて小とな
る。
【0005】コルゲートパイプは、たとえば自動車のス
テアリングシャフトの間に介在され、衝撃を吸収する部
材と利用されるため、膨出部W1 の外径Dが他の膨出部
W2の外径Dと異なる場合は、設計通りの機能を果すこ
とができない。このように、膨出部W1 のバラツキはコ
ルゲートパイプの品質上、大きな問題となる。
テアリングシャフトの間に介在され、衝撃を吸収する部
材と利用されるため、膨出部W1 の外径Dが他の膨出部
W2の外径Dと異なる場合は、設計通りの機能を果すこ
とができない。このように、膨出部W1 のバラツキはコ
ルゲートパイプの品質上、大きな問題となる。
【0006】本発明は、上記の問題に着目し、位置決め
ブロックにて挾持される素管の端部を高周波コイルによ
って十分に加熱することが可能なコルゲートパイプの製
造装置を提供することを目的とする。
ブロックにて挾持される素管の端部を高周波コイルによ
って十分に加熱することが可能なコルゲートパイプの製
造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るコルゲートパイプの製造装置は、つぎの
ように構成されている。
の本発明に係るコルゲートパイプの製造装置は、つぎの
ように構成されている。
【0008】(1)位置決めブロックによって金属製の
素管を両端から挾持し、該素管を高周波加熱コイルによ
って局部的に加熱した状態で素管を軸方向に圧縮するこ
とにより素管に半径方向外方に膨出する膨出部を形成
し、該膨出部を一定間隔毎に形成するコルゲートパイプ
の製造装置において、前記位置決めブロックを非金属部
材から構成したものから成る。
素管を両端から挾持し、該素管を高周波加熱コイルによ
って局部的に加熱した状態で素管を軸方向に圧縮するこ
とにより素管に半径方向外方に膨出する膨出部を形成
し、該膨出部を一定間隔毎に形成するコルゲートパイプ
の製造装置において、前記位置決めブロックを非金属部
材から構成したものから成る。
【0009】(2)位置決めブロックによって金属製の
素管を両端から挾持し、該素管を高周波加熱コイルによ
って局部的に加熱した状態で素管を軸方向に圧縮するこ
とにより素管に半径方向外方に膨出する膨出部を形成
し、該膨出部を一定間隔毎に形成するコルゲートパイプ
の製造装置において、前記位置決めブロックに、前記高
周波加熱コイルによって生じる磁力線の該位置決めブロ
ックを透過する量を抑制する加熱制御手段を設けたもの
から成る。
素管を両端から挾持し、該素管を高周波加熱コイルによ
って局部的に加熱した状態で素管を軸方向に圧縮するこ
とにより素管に半径方向外方に膨出する膨出部を形成
し、該膨出部を一定間隔毎に形成するコルゲートパイプ
の製造装置において、前記位置決めブロックに、前記高
周波加熱コイルによって生じる磁力線の該位置決めブロ
ックを透過する量を抑制する加熱制御手段を設けたもの
から成る。
【0010】
【作用】このように構成されたコルゲートパイプの製造
装置においては、つぎの作用が行われる。
装置においては、つぎの作用が行われる。
【0011】上記(1)の構成においては、位置決めブ
ロックを非金属部材で構成しているため、位置決めブロ
ックには高周波加熱時に誘導電流が流れず、素管の端部
を挾持す位置決めブロックは加熱されない。したがっ
て、素管の端部のみを十分に加熱することができ、素管
の端部に位置する膨出部の1山を所定の外径に成形する
ことが可能となる。
ロックを非金属部材で構成しているため、位置決めブロ
ックには高周波加熱時に誘導電流が流れず、素管の端部
を挾持す位置決めブロックは加熱されない。したがっ
て、素管の端部のみを十分に加熱することができ、素管
の端部に位置する膨出部の1山を所定の外径に成形する
ことが可能となる。
【0012】(2)上記(2)の構成においては、位置
決めブロックを透過する磁力線の量を加熱制御手段によ
って制御することができるので、位置決めブロックに誘
起する誘導電流を小に抑えることができる。したがっ
て、その分、素管の端部が十分に加熱され、素管の端部
に位置する膨出部の1山を所定の外径に成形することが
可能となる。
決めブロックを透過する磁力線の量を加熱制御手段によ
って制御することができるので、位置決めブロックに誘
起する誘導電流を小に抑えることができる。したがっ
て、その分、素管の端部が十分に加熱され、素管の端部
に位置する膨出部の1山を所定の外径に成形することが
可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るコルゲートパイプの製造
装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0014】第1実施例 図1ないし図7は、本発明の第1実施例を示している。
図7において、1はベースを示している。ベース1の上
方には、下フレーム5が配置されている。下フレーム5
には、下方に延びる2本のガイドロッド6が取付けられ
ている。各ガイドロッド6は、ベース1に摺動可能に保
持されている。これにより、下フレーム5はベース1に
対して上下方向に移動可能となっている。
図7において、1はベースを示している。ベース1の上
方には、下フレーム5が配置されている。下フレーム5
には、下方に延びる2本のガイドロッド6が取付けられ
ている。各ガイドロッド6は、ベース1に摺動可能に保
持されている。これにより、下フレーム5はベース1に
対して上下方向に移動可能となっている。
【0015】下フレーム5の下面には、下方に延びる第
1のボールネジ21が固定されている。ベース1には、
第1のボールネジ21に螺合する支持ブロック22が回
転自在に装着されている。支持ブロック22には、ギヤ
23が一体に取付けられている。ベース1には、軸受ボ
ックス24が固定されている。軸受ボックス24には、
軸25が回転自在に支持されている。軸25の上端部に
は、軸受ボックス24側のギヤ23に噛合するギヤ26
が取付けられている。軸25の下端部には、プーリ27
が取付けられている。
1のボールネジ21が固定されている。ベース1には、
第1のボールネジ21に螺合する支持ブロック22が回
転自在に装着されている。支持ブロック22には、ギヤ
23が一体に取付けられている。ベース1には、軸受ボ
ックス24が固定されている。軸受ボックス24には、
軸25が回転自在に支持されている。軸25の上端部に
は、軸受ボックス24側のギヤ23に噛合するギヤ26
が取付けられている。軸25の下端部には、プーリ27
が取付けられている。
【0016】ベース1内には、ブラケット28を介して
第1のサーボモータ29が設けられている。第1のサー
ボモータ29の出力軸には、プーリ30が取付けられて
いる。プーリ30は、ベルト31を介して軸25側のプ
ーリ27に連結されている。第1のサーボモータ29の
回転は、ベルト31を介して軸25に伝達され、軸25
の回転はギヤ対26、23を介して支持ブロック22に
伝達されるようになっている。これにより、支持ブロッ
ク22と螺合される第1のボールねじ21を有する下フ
レーム5は、第1のサーボモータ29が回転すると、昇
降するようになっている。
第1のサーボモータ29が設けられている。第1のサー
ボモータ29の出力軸には、プーリ30が取付けられて
いる。プーリ30は、ベルト31を介して軸25側のプ
ーリ27に連結されている。第1のサーボモータ29の
回転は、ベルト31を介して軸25に伝達され、軸25
の回転はギヤ対26、23を介して支持ブロック22に
伝達されるようになっている。これにより、支持ブロッ
ク22と螺合される第1のボールねじ21を有する下フ
レーム5は、第1のサーボモータ29が回転すると、昇
降するようになっている。
【0017】下フレーム5の上方には、上フレーム8が
配置されている。上フレーム8には、支持ブロック32
が回転自在に装着されている。支持ブロック32には、
上下方向に延びる第2のボールネジ33が螺合されてい
る。支持ブロック32には、ギヤ34が一体に取付けら
れている。上フレーム8には、軸受けボックス37が固
定されており、軸受ボックス37には軸35が回転自在
に支持されている。軸35の下端部には、支持ブロック
32側のギヤ34と噛合うギヤ36が取付けられてい
る。軸35の上端部には、プーリ38が取付けられてい
る。
配置されている。上フレーム8には、支持ブロック32
が回転自在に装着されている。支持ブロック32には、
上下方向に延びる第2のボールネジ33が螺合されてい
る。支持ブロック32には、ギヤ34が一体に取付けら
れている。上フレーム8には、軸受けボックス37が固
定されており、軸受ボックス37には軸35が回転自在
に支持されている。軸35の下端部には、支持ブロック
32側のギヤ34と噛合うギヤ36が取付けられてい
る。軸35の上端部には、プーリ38が取付けられてい
る。
【0018】上フレーム8には、ブラケット39を介し
て第2のサーボモータ40が取付けられている。第2の
サーボモータ40の出力軸には、プーリ41が取付けら
れている。プーリ41は、ベルト42を介してプーリ3
8と連結されている。第2のサーボモータ40の回転
は、ベルト42を介して軸35に伝達され、さらにギヤ
対36、34を介して支持ブロック32に伝達されるよ
うになっている。これにより、支持ブロック32と螺合
される第2のボールネジ33は、第2のサーボモータ4
0が回転すると昇降するようになっている。
て第2のサーボモータ40が取付けられている。第2の
サーボモータ40の出力軸には、プーリ41が取付けら
れている。プーリ41は、ベルト42を介してプーリ3
8と連結されている。第2のサーボモータ40の回転
は、ベルト42を介して軸35に伝達され、さらにギヤ
対36、34を介して支持ブロック32に伝達されるよ
うになっている。これにより、支持ブロック32と螺合
される第2のボールネジ33は、第2のサーボモータ4
0が回転すると昇降するようになっている。
【0019】第2のボールネジ33の下端部は、上フレ
ーム8の下方に位置する加圧動板43と回転自在に連結
されている。加圧動板43には、一方が下フレーム5に
固定され他方が上フレーム8に固定される2本の連結ロ
ッド7が挿通されている。加圧動板43は、第2のサー
ボモータ40が回転すると、連結ロッド7に沿って昇降
するようになっている。
ーム8の下方に位置する加圧動板43と回転自在に連結
されている。加圧動板43には、一方が下フレーム5に
固定され他方が上フレーム8に固定される2本の連結ロ
ッド7が挿通されている。加圧動板43は、第2のサー
ボモータ40が回転すると、連結ロッド7に沿って昇降
するようになっている。
【0020】上フレーム8の下面には、加圧用位置決め
ブロック10が取付けられている。下フレーム5の上面
には、加圧用位置決めブロック10に対向して受圧用位
置決めブロック11が取付けられている。加圧用位置決
めブロック10および受圧用位置決めブロック11は、
素管Wの両端を支持するとともに、素管Wに軸方向の荷
重を付与する役割りをなすものである。受圧用位置決め
ブロック11上に素管Wを載置し、第2のサーボモータ
40の作動により加圧用位置決めブロック10を下降さ
せれば、素管Wに軸方向の荷重を付与することができ
る。
ブロック10が取付けられている。下フレーム5の上面
には、加圧用位置決めブロック10に対向して受圧用位
置決めブロック11が取付けられている。加圧用位置決
めブロック10および受圧用位置決めブロック11は、
素管Wの両端を支持するとともに、素管Wに軸方向の荷
重を付与する役割りをなすものである。受圧用位置決め
ブロック11上に素管Wを載置し、第2のサーボモータ
40の作動により加圧用位置決めブロック10を下降さ
せれば、素管Wに軸方向の荷重を付与することができ
る。
【0021】下フレーム5の上方には、素管Wを囲むよ
うに高周波加熱コイル17が配設されている。高周波加
熱コイル17の内側には、素管Wを囲むように冷却リン
グ18が配設されている。高周波加熱コイル17と冷却
リング18は、ベース1から延びる図示されない支持手
段に一体的に支持されている。高周波加熱コイル17
は、素管Wを局部的に円周方向に加熱する役割りをなす
もので、これには図示されない高周波電源が接続されて
いる。
うに高周波加熱コイル17が配設されている。高周波加
熱コイル17の内側には、素管Wを囲むように冷却リン
グ18が配設されている。高周波加熱コイル17と冷却
リング18は、ベース1から延びる図示されない支持手
段に一体的に支持されている。高周波加熱コイル17
は、素管Wを局部的に円周方向に加熱する役割りをなす
もので、これには図示されない高周波電源が接続されて
いる。
【0022】冷却リング18は、その内周面に設けた噴
射口18aから冷却液を噴射し、素管Wを局部的に冷却
する役割りをなすもので、これには図示されない冷却液
供給手段が接続されている。
射口18aから冷却液を噴射し、素管Wを局部的に冷却
する役割りをなすもので、これには図示されない冷却液
供給手段が接続されている。
【0023】図1は、受圧用位置決めブロック11を示
している。受圧用位置決めブロック11には、素管Wの
端部内周面と嵌合し、素管Wの下方を位置決めする位置
決め部11aが形成されている。受圧用位置決めブロッ
ク11は、位置決め部11aを除き鉄から構成されてい
る。位置決め部11aは、非金属部材であるセラミック
から構成されている。これにより、セラミック製位置決
め部11aには高周波コイル17による誘導電流が流れ
ないようになっている。
している。受圧用位置決めブロック11には、素管Wの
端部内周面と嵌合し、素管Wの下方を位置決めする位置
決め部11aが形成されている。受圧用位置決めブロッ
ク11は、位置決め部11aを除き鉄から構成されてい
る。位置決め部11aは、非金属部材であるセラミック
から構成されている。これにより、セラミック製位置決
め部11aには高周波コイル17による誘導電流が流れ
ないようになっている。
【0024】加圧用位置決めブロック10には、素管W
の端部内周面と嵌合し、素管Wの上方を位置決めする位
置決め部(図示略)が形成されている。この加圧用位置
決めブロック10側の位置決め部(図示略)も、上述と
同様に非金属部材であるセラミックから構成されてい
る。これにより、加圧用位置決めブロック10の図示さ
れない位置決め部には高周波コイル17による誘導電流
が流れないようになっている。
の端部内周面と嵌合し、素管Wの上方を位置決めする位
置決め部(図示略)が形成されている。この加圧用位置
決めブロック10側の位置決め部(図示略)も、上述と
同様に非金属部材であるセラミックから構成されてい
る。これにより、加圧用位置決めブロック10の図示さ
れない位置決め部には高周波コイル17による誘導電流
が流れないようになっている。
【0025】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。
説明する。
【0026】まず、受圧用位置決めブロック11の位置
決め部11aに素管Wを載置し、続いて第2のサーボモ
ータ40を作動して加圧動板43を下降させ、加圧用位
置決めブロック10の位置決め部(図示略)を素管Wの
上端に当接させる。つぎに、高周波コイル17に高周波
電圧を印加しつつ、再び第2のサーボモータ40を作動
させ、加圧用位置決めブロック10と受圧用位置決めブ
ロック11とで素管Wに軸方向の荷重を付与する。
決め部11aに素管Wを載置し、続いて第2のサーボモ
ータ40を作動して加圧動板43を下降させ、加圧用位
置決めブロック10の位置決め部(図示略)を素管Wの
上端に当接させる。つぎに、高周波コイル17に高周波
電圧を印加しつつ、再び第2のサーボモータ40を作動
させ、加圧用位置決めブロック10と受圧用位置決めブ
ロック11とで素管Wに軸方向の荷重を付与する。
【0027】加熱および荷重の付与により、素管Wの加
熱部分が局部的に膨出し、この段階で第2のサーボモー
タ40の作動および高周波コイル17への高周波電圧の
印加を停止する。そして、この後直ちに冷却コイル18
から冷却液を噴射して前記膨出部を冷却し、これにて一
山の成形が完了する。
熱部分が局部的に膨出し、この段階で第2のサーボモー
タ40の作動および高周波コイル17への高周波電圧の
印加を停止する。そして、この後直ちに冷却コイル18
から冷却液を噴射して前記膨出部を冷却し、これにて一
山の成形が完了する。
【0028】ここで、受圧用位置決めブロック11の位
置決め部11aは非金属部材であるセラミックから構成
されているので、位置決め部11aには高周波加熱時に
は誘導電流が流れず、位置決め部11aは高周波コイル
17によって加熱されない。そのため、高周波コイル1
7は、素管Wの端部のみを加熱することができ、図6に
示すように、素管Wの端部を十分に加熱することが可能
となる。
置決め部11aは非金属部材であるセラミックから構成
されているので、位置決め部11aには高周波加熱時に
は誘導電流が流れず、位置決め部11aは高周波コイル
17によって加熱されない。そのため、高周波コイル1
7は、素管Wの端部のみを加熱することができ、図6に
示すように、素管Wの端部を十分に加熱することが可能
となる。
【0029】したがって、図5に示すように、素管Wの
加熱部分を所定の圧縮荷重Pで十分に圧縮変形すること
ができ、素管Wの端部に位置する膨出部W1 の1山を所
定の外径に成形することが可能となる。このように、素
管Wの端部の膨出部W1 を所定の外径に成形可能となる
ことで、図3に示すように、膨出部W1 〜W5 の外径の
バラツキが解消される。なお、素管Wは直径が35mm
で肉厚が0.8mmのものを使用し、膨出部W1 の外径
は41.8mmプラスマイナス0.1mmに設定した。
加熱部分を所定の圧縮荷重Pで十分に圧縮変形すること
ができ、素管Wの端部に位置する膨出部W1 の1山を所
定の外径に成形することが可能となる。このように、素
管Wの端部の膨出部W1 を所定の外径に成形可能となる
ことで、図3に示すように、膨出部W1 〜W5 の外径の
バラツキが解消される。なお、素管Wは直径が35mm
で肉厚が0.8mmのものを使用し、膨出部W1 の外径
は41.8mmプラスマイナス0.1mmに設定した。
【0030】素管Wの端部の膨出部W1 が形成される
と、第1のサーボモータ29の作動させ、下フレーム5
を所定距離だけ下降させる。下フレーム5の下降によ
り、これと連結された上フレーム8も下降し、したがっ
て素管Wも加圧板10と受圧板11とで支持された状態
で下降する。
と、第1のサーボモータ29の作動させ、下フレーム5
を所定距離だけ下降させる。下フレーム5の下降によ
り、これと連結された上フレーム8も下降し、したがっ
て素管Wも加圧板10と受圧板11とで支持された状態
で下降する。
【0031】この後、第2のボールネジ40の回転によ
り再び加圧動板43を成形代分だけ下げ、高周波加熱コ
イル17への高周波電力の印加、冷却コイル18からの
冷却液の噴射等を行って次の山を成形し、以降、上記動
作を繰り返し、これによって所定の山数を有するフレア
チューブが得られるようになる。
り再び加圧動板43を成形代分だけ下げ、高周波加熱コ
イル17への高周波電力の印加、冷却コイル18からの
冷却液の噴射等を行って次の山を成形し、以降、上記動
作を繰り返し、これによって所定の山数を有するフレア
チューブが得られるようになる。
【0032】上記の第1実施例では、受圧用位置決めブ
ロック11における作用を説明したが、加圧用位置決め
ブロック10においても同様な作用が得られ、素管Wの
上端部における膨出部W5 の外径も他の外径と同一の大
きさに成形することが可能となる。
ロック11における作用を説明したが、加圧用位置決め
ブロック10においても同様な作用が得られ、素管Wの
上端部における膨出部W5 の外径も他の外径と同一の大
きさに成形することが可能となる。
【0033】第2実施例 図8は、本発明の第2実施例を示している。本実施例が
第1実施例と異なるところは、素管の位置決めを行う位
置決めブロックの構成のみであり、その他の部分は第1
実施例に準じるので、準じる部分に第1実施例と同一の
符号を付すことにより準じる部分の説明を省略し、異な
る部分についてのみ説明する。
第1実施例と異なるところは、素管の位置決めを行う位
置決めブロックの構成のみであり、その他の部分は第1
実施例に準じるので、準じる部分に第1実施例と同一の
符号を付すことにより準じる部分の説明を省略し、異な
る部分についてのみ説明する。
【0034】第1実施例では、受圧用位置決めブロック
の一部を非金属部材から構成されていたが、本実施例で
は受圧用位置決めブロック11の全体が鉄であり、その
外周に、位置決めブロック11を透過する磁力線の量を
抑制するリング状の加熱制御手段21が設けられてい
る。加熱制御手段51は、磁性体または銅から構成され
ている。
の一部を非金属部材から構成されていたが、本実施例で
は受圧用位置決めブロック11の全体が鉄であり、その
外周に、位置決めブロック11を透過する磁力線の量を
抑制するリング状の加熱制御手段21が設けられてい
る。加熱制御手段51は、磁性体または銅から構成され
ている。
【0035】なお、本実施例では、既成の膨出部W2 〜
W4 の加熱による変形を防止するために、高周波コイル
17の側面および下面に加熱防止部材52が設けられて
いる。この加熱防止部材52は、各膨出部の外径精度を
高く保つためのものであり、本実施特有のものではな
い。
W4 の加熱による変形を防止するために、高周波コイル
17の側面および下面に加熱防止部材52が設けられて
いる。この加熱防止部材52は、各膨出部の外径精度を
高く保つためのものであり、本実施特有のものではな
い。
【0036】このように構成された第2実施例において
は、受圧用位置決めブロック11の外周に設けられたリ
ング状の加熱制御手段51が、たとえば磁性体から構成
されるので、高周波コイル17によって生じる磁力線が
加熱制御手段51からの磁力線と反発し、高周波コイル
17による受圧用位置決めブロック11を透過する磁力
線の量が抑制される。
は、受圧用位置決めブロック11の外周に設けられたリ
ング状の加熱制御手段51が、たとえば磁性体から構成
されるので、高周波コイル17によって生じる磁力線が
加熱制御手段51からの磁力線と反発し、高周波コイル
17による受圧用位置決めブロック11を透過する磁力
線の量が抑制される。
【0037】そのため、受圧位置決めブロック11に誘
起する誘導電流が著しく小に抑えられ、高周波コイル1
7による受圧位置決めブロック11の加熱が著しく抑制
される。したがって、素管Wの端部を高周波コイル17
によって十分に加熱することが可能となり、素管Wの端
部の膨出部W1 の外径を所定の大きさに成形することが
できる。
起する誘導電流が著しく小に抑えられ、高周波コイル1
7による受圧位置決めブロック11の加熱が著しく抑制
される。したがって、素管Wの端部を高周波コイル17
によって十分に加熱することが可能となり、素管Wの端
部の膨出部W1 の外径を所定の大きさに成形することが
できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
る。
【0039】(1)請求項1のコルゲートパイプの製造
装置においては、素管の端部を挾持する位置決めブロッ
クを非金属部材から構成したので、位置決めブロックに
は高周波加熱時には誘導電流が流れなくなり、位置決め
ブロックは加熱されなくなる。したがって、素管の端部
のみを高周波加熱コイルで加熱することが可能となり、
素管の端部に形成される膨出部の外径を他の膨出部の外
径と同一にすることができる。その結果、品質の高いコ
ルゲートパイプを得ることができ、このコルゲートパイ
プを自動車のステアリングシャフトに用いた場合は、所
望の性能を十分に発揮することができる。
装置においては、素管の端部を挾持する位置決めブロッ
クを非金属部材から構成したので、位置決めブロックに
は高周波加熱時には誘導電流が流れなくなり、位置決め
ブロックは加熱されなくなる。したがって、素管の端部
のみを高周波加熱コイルで加熱することが可能となり、
素管の端部に形成される膨出部の外径を他の膨出部の外
径と同一にすることができる。その結果、品質の高いコ
ルゲートパイプを得ることができ、このコルゲートパイ
プを自動車のステアリングシャフトに用いた場合は、所
望の性能を十分に発揮することができる。
【0040】(2)請求項2のコルゲートパイプの製造
装置においては、素管の端部を挾持する位置決めブロッ
クに加熱制御手段を設けるようにしたので、高周波加熱
コイルによって生じる磁力線の位置決めブロックを透過
する量を抑制することができ、高周波コイルによる位置
決めブロックの加熱を抑えることができる。したがっ
て、上述と同様に素管の端部のみを十分に加熱すること
ができ、素管の端部に形成される膨出部の外径と他の膨
出部の外径とを同一にすることができる。
装置においては、素管の端部を挾持する位置決めブロッ
クに加熱制御手段を設けるようにしたので、高周波加熱
コイルによって生じる磁力線の位置決めブロックを透過
する量を抑制することができ、高周波コイルによる位置
決めブロックの加熱を抑えることができる。したがっ
て、上述と同様に素管の端部のみを十分に加熱すること
ができ、素管の端部に形成される膨出部の外径と他の膨
出部の外径とを同一にすることができる。
【図1】本発明の第1実施例に係るコルゲートパイプの
製造装置の要部断面図である。
製造装置の要部断面図である。
【図2】図1の装置によって成形されたコルゲートパイ
プの端部の正面図である。
プの端部の正面図である。
【図3】図1の装置によって成形されたコルゲートパイ
プと従来装置によって成形されたコルゲートパイプの成
形精度を示す特性図である。
プと従来装置によって成形されたコルゲートパイプの成
形精度を示す特性図である。
【図4】図1の装置による素管の圧縮状態を示す正面図
である。
である。
【図5】図1の装置と従来装置における素管に付与する
圧縮荷重の特性図である。
圧縮荷重の特性図である。
【図6】図1の装置と従来装置における素管の端部の加
熱特性を示す特性図である。
熱特性を示す特性図である。
【図7】図1の装置の全体構成図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るコルゲートパイプの
製造装置の要部断面図である。
製造装置の要部断面図である。
10 加圧用位置決めブロック 11 受圧用位置決めブロック 11a セラミック製位置決め部 17 高周波加熱コイル 18 冷却リング 51 加熱制御部材 W 素管 W1 素管端部の膨出部 D 素管の外径
Claims (2)
- 【請求項1】 位置決めブロックによって金属製の素管
を両端から挾持し、該素管を高周波加熱コイルによって
局部的に加熱した状態で素管を軸方向に圧縮することに
より導管に半径方向外方に膨出する膨出部を形成し、該
膨出部を一定間隔毎に形成するコルゲートパイプの製造
装置において、前記位置決めブロックを非金属部材から
構成したことを特徴とするコルゲートパイプの製造装
置。 - 【請求項2】 位置決めブロックによって金属製の素管
を両端から挾持し、該素管を高周波加熱コイルによって
局部的に加熱した状態で素管を軸方向に圧縮することに
より素管に半径方向外方に膨出する膨出部を形成し、該
膨出部を一定間隔毎に形成するコルゲートパイプの製造
装置において、前記位置決めブロックに、前記高周波加
熱コイルによって生じる磁力線の該位置決めブロックを
透過する量を抑制する加熱制御手段を設けたことを特徴
とするコルゲートパイプの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34212192A JP2874494B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | コルゲートパイプの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34212192A JP2874494B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | コルゲートパイプの製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182456A true JPH06182456A (ja) | 1994-07-05 |
JP2874494B2 JP2874494B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=18351304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34212192A Expired - Fee Related JP2874494B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | コルゲートパイプの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2874494B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5711177A (en) * | 1996-06-27 | 1998-01-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method for corrugating a metallic pipe |
EP0960754A1 (en) * | 1998-05-26 | 1999-12-01 | Ford Motor Company | A stabiliser bar apparatus for use in a vehicle suspension |
KR100891562B1 (ko) * | 2007-05-23 | 2009-04-06 | 김낙이 | 플렉시블 파이프의 제조장치 및 제조방법 |
CN111715752A (zh) * | 2020-06-28 | 2020-09-29 | 刘龙英 | 一种波纹管滚压成形机 |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP34212192A patent/JP2874494B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5711177A (en) * | 1996-06-27 | 1998-01-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method for corrugating a metallic pipe |
EP0960754A1 (en) * | 1998-05-26 | 1999-12-01 | Ford Motor Company | A stabiliser bar apparatus for use in a vehicle suspension |
US6206392B1 (en) | 1998-05-26 | 2001-03-27 | Visteon Global Technologies, Inc. | Stabilizer bar apparatus for use in a vehicle suspension |
KR100891562B1 (ko) * | 2007-05-23 | 2009-04-06 | 김낙이 | 플렉시블 파이프의 제조장치 및 제조방법 |
CN111715752A (zh) * | 2020-06-28 | 2020-09-29 | 刘龙英 | 一种波纹管滚压成形机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2874494B2 (ja) | 1999-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN201543736U (zh) | 空心管缩径装置 | |
CN105690125B (zh) | 一种超薄轴类零件精车加工夹具 | |
JPH06182456A (ja) | コルゲートパイプの製造装置 | |
EP0157894B2 (en) | Method and apparatus for increasing thickness of tubular member | |
US3198926A (en) | Method for upsetting elongated articles | |
CN112139773A (zh) | 一种新型多片式快起膨胀螺栓加工工艺 | |
CN213079606U (zh) | 一种悬臂式波纹管补偿器整形机构 | |
CN111020156B (zh) | 防止中凸型弹簧热处理变形的工装 | |
JPH0224619B2 (ja) | ||
CN105563810A (zh) | 一种用于加工环保滤芯的硫化装置 | |
CA1202171A (en) | Method and apparatus for applying cladding to a cylindrical plate | |
JPH11104748A (ja) | キャップ成形装置 | |
CN114082825B (zh) | 带网格筋筒形件反向流动旋压成形装置及控制方法 | |
JP3405129B2 (ja) | スピニング加工方法及び同加工方法に使用する加工ロール | |
CN221209817U (zh) | 一种具有减震结构的铝锭铸造机 | |
CN212077117U (zh) | 一种抑制淬火端面变形的压紧装置 | |
CN214065741U (zh) | 磁性元件生产用成型设备 | |
CN102172657B (zh) | 一种半挂车轴管增厚设备的轴管增厚方法 | |
JPH0888115A (ja) | ヨーク | |
JPH0811268B2 (ja) | リング製造装置 | |
CN109108138B (zh) | 一种旋压机芯模的回弹补偿装置 | |
JPS6241808B2 (ja) | ||
JPS5874218A (ja) | 管の曲げ方法 | |
JPH0780572A (ja) | バルジ成形法 | |
SU1286314A1 (ru) | Профилегибочный станок |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |