JPH087379Y2 - ズームレンズのエンコーダ - Google Patents

ズームレンズのエンコーダ

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JPH087379Y2
JPH087379Y2 JP12667589U JP12667589U JPH087379Y2 JP H087379 Y2 JPH087379 Y2 JP H087379Y2 JP 12667589 U JP12667589 U JP 12667589U JP 12667589 U JP12667589 U JP 12667589U JP H087379 Y2 JPH087379 Y2 JP H087379Y2
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barrel
cam barrel
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、写真撮影用カメラ、小形撮影機、ビデオ
カメラなどに備えるズームレンズに利用し、ズーミング
情報、フォーカシング情報に出力させるためのエンコー
ダに関する。
「従来の技術」 カメラに備えられたズームレンズ鏡胴は、光学系を支
持する移動筒をカム筒の回動によって連動してズーミン
グする構成としたものが多く、また、最近ではモータ駆
動ユニットによってカム筒を駆動する。いわゆるパワー
ズーム方式としたものが多々あり、この種のズームレン
ズ鏡胴では、モータ駆動ユニットにフォトインタラプタ
を設け、カム筒の回動をパルス数として出力させたズー
ミング情報をカメラ本体の演算回路に送るようになって
いる。
また、上記したカム筒は光軸方向に移動しないように
した一定位置で回動する構成のものが一般的であるが、
このカム筒が回動しながら光軸方向に移動する構成とし
たものがある。
カム筒を光軸方向に移動させるズームレンズ鏡胴は本
特許出願の発明者等によって開発され、昭和63年特許願
第199928号として既に特許出願されている。
さらに、最近のズームレンズ鏡胴は、焦点整合用の光
学系を支持させた移動枠を設け、上記したズーミング用
カム筒とは別のカム筒に連動させてこの移動枠を移動さ
せて合焦制御する構成としたものがある。そして、この
焦点整合用カム筒についてもモータ駆動ユニットによっ
て連動し、モータ駆動ユニットに設けられたフォトイン
タラプタよりフォーカシング情報を出力させる構成とな
っている。
「考案が解決しようとする課題」 フォトインタラプタよりズーミング情報またはフォー
カシング情報を出力させるズームレンズ鏡胴は、ズーミ
ングの一端からのパルス数をズーミング情報として常に
演算回路に記憶させておく関係で、例えば、ズーミング
された途中で電池交換されたり、メインスイッチが開放
されたりすると、基準位置となる焦点距離に戻さないと
ズーミング情報が不明になり、プログラムされているソ
フト処理が非常に困難になる。
また、ズーミング中にレンズ鏡胴が押えられたり、手
動によってズーミングされたような場合には、誤情報が
演算回路に入力され、露出や測距に狂いが生ずる。
本考案はフォトインタラプタによる上記した欠点を解
決すると共に、カム筒が回動しながら光軸方向に移動す
る構成のズームレンズ鏡胴に適する、ズーミング情報、
フォーカシング情報出力用のエンコーダを開発すること
を目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記した目的を達成するため、本考案では、回動しな
がら光軸方向に移動するカム筒に連動させて光学系を変
位させ光学的に変倍する構成のズームレンズ鏡胴におい
て、上記カム筒の外周囲に一体的に設けたズーミング情
報用のグレーコードと、鏡胴固定部より光軸方向に延設
した支持ガイドに摺動自在に設け、かつ、上記カム筒に
連動され、このカム筒と共に光軸方向に移動するように
した摺動体と、この摺動体に設けて上記グレーコードに
接触させた電気接片とより構成したことを特徴とするズ
ームレンズのエンコーダを提案する。
また、上記したズーミング用カム筒と共に光軸方向に
移動する今一つのカム筒を備えたズームレンズ鏡胴の場
合には、焦点整合用カム筒の外周囲にフォーカシング情
報用のグレーコードを一体的に設けると共に、このグレ
ーコードに接触させた電気接片を上記した摺動体に備
え、フォーカシング情報のエンコーダを構成する。
さらに、ズーミング用カム筒と焦点整用カム筒とを備
えたズームレンズ鏡胴では、これら2つのカム筒の双方
で、また、いずれか一方のカム筒で上記した摺動体を連
動する構成とする。
「作用」 ズーミング用カム筒がズーミング動作によって回動し
ながら光軸方向に移動する。摺動体はこのカム筒に連動
された支持ガイドを摺動し、上記カム筒と一緒に光軸方
向に移動する。したがって、カム筒の移動にかかわらず
摺動体に設けた電気接片とグレーコードとの光軸方向の
相対位置が保たれ、カム筒の回動を電気接片によって検
出するエンコーダよりズーミング情報が出力する。
また、焦点整合用カム筒を備えるズームレンズ鏡胴で
は、このカム筒がズーミングカム筒と共に光軸方向に移
動する。摺動体はこれらカム筒と共に支持ガイドを摺動
して光軸方向に移動する。したがって、摺動体に設けた
電気接片と焦点整合用カム筒に設けたグレーコードとの
光軸方向の相対位置が保たれ、ズーミング位置での焦点
整合用カム筒の回動を電気接片によって検出するエンコ
ーダよりフォーカシング情報が出力する。
「実施例」 次に、本考案の実施例について図面に沿って説明す
る。
第1図は第2図上のB−B線に沿って切断したズーム
レンズ鏡胴の断面図、第2図は第1図上のA−A線に沿
って切断した同レンズ鏡胴の断面図、第3図は第2図上
のC−C線に沿って切断し上半部分を示した同レンズ鏡
胴の断面図、第4図は同レンズ鏡胴の分解斜視図であ
る。なお、第1図及び第3はレンズ地板が省略してあ
る。
これらの図において、11はカメラ本体などに固定させ
る筒状の固定枠、12は固定枠11の外面を摺動する移動
筒、13は移動筒12の外周囲に回動自在に設けたズーミン
グ用のカム筒、14は上記カム筒13と同様に移動筒12の外
周囲に回動自在に設けた焦点整合用のカム筒、15は固定
枠11内で移動する第1移動枠、16は第1移動枠15と同様
に固定枠11内で移動する第2移動枠である。
また、L1は移動筒12の先端に支持させた移動レンズ、
L2は固定枠11に支持させた固定レンズ、L3は第1移動枠
15に支持させた移動レンズ、L4は第2移動枠16に支持さ
せた移動レンズであり、L1の焦点距離に対してL2、L3
L4の焦点距離を掛け合わせて変倍させ、L3は補正レンズ
として、また、L4は合焦用レンズとして働く。
先ず、第4図を参照しながら上記ズームレンズ鏡胴の
各部品について説明する。
上記固定枠11は、後端部に一体形成したフランジ部11
aを後述するレンズ地板41に取り付けて固定するもの
で、これには先端部分を残して筒軸方向に長く形成した
幅広の切欠孔11b、11c、11dが周囲方向に等間隔に設け
てある。
これら切欠孔11b、11c、11dは第1移動枠15と、第2
移動枠16を移動筒12に連結させるためのもので、その後
方側は開放してあり、また、各々の切欠孔の孔幅に合わ
せた弧状形の切込溝11e、11f、11gがフランジ部11aに設
けてある。なお、切込溝11eの溝縁に設けた凹部11hは焦
点整合用のカム筒14の回動範囲を定めるストッパー片30
cを差し入れる部所である。また、この固定枠11の先端
寄りに設けた中仕切部11iには固定レンズL2を嵌着した
セル枠17をねじ止めし、さらに、この先端やや中寄りの
外周囲には3つのカムフォロア18a、18b、18cを周囲方
向等間隔に固着する。
その他、この固定枠11には、第1移動枠15に押動勢力
を与えるスプリングを受け止めするための3つのスプリ
ング受部11mを先端部に設けると共に、移動筒12のキー
凸条部を摺動させるための3本のキー条溝11nが筒軸方
向に沿うように外周面に設けてある。
上記した移動筒12は、2つのカム筒13、14を前後に移
動させてバヨネット連結させる弧状の凸条部12a、12bと
を備えている。これら凸条部12a、12bは移動筒12の中央
より後方寄りの外面位置に狭い間隔をおいて周囲方向に
平行するように一体に設けてある。
また、この移動筒12の先端部内径には雌ヘリコイドね
じ12cが形成してあり、このヘリコイドねじ12cに対し
て、セル枠19に形成した雄ヘリコイドねじ19aを螺合し
て移動レンズL1(対物レンズ9)を取り付ける構成とし
てある。なお、移動筒12の先端にはヘリコイドねじ12c
に合わせて傾斜させた3つの長孔12dを設けてあるが、
これはシフト調整用のもので、調整後にこの長孔12dよ
り小ねじ20を差し込みセル枠19の各々対応したタップ19
bにねじ込み固定させる。
さらに、この移動筒12には各種の逃げ孔が設けてあ
る。凸条部12aより前側に形成した直進孔12e、12fのう
ち、長い方の直進孔12eは上記した固定枠11のカムフォ
ロア18a、18b、18cを貫通させるように周囲3個所に設
けた逃げ孔で、短い方の直進孔12fは後述する第1移動
枠15のカムフォロア23a、23b、23cを貫通させるように
周囲3個所に設けた逃げ孔である。凸条部12bより後側
に形成した直進孔12gは後述する第2移動枠16のカムフ
ォロア26a、26b、26cを貫通させる逃げ孔で、これも周
囲3個所に設けてある。その他、上記移動筒12には、後
述するところのフイルター枠21の位置決め溝12h、この
フイルター枠21を小ねじ22をもって固着するためのタッ
プ12i、後述するばね受け枠30を固着するための3つの
小孔12jを設けると共に、この移動筒12の内面には第
1、第2移動枠15、16を摺動させるための摺動溝12o、1
2p(第2図参照)が筒軸方向に沿って平行に形成してあ
る。
フイルター枠21は、移動筒12の前部外面に嵌め合せ、
その内部に設けた凸部21aを位置決め溝12hに嵌合させた
後、小ねじ22をねじ孔21bを通して移動筒12のタップ12i
にねじ込んで固着する。なお、21cは次に述べるカム筒1
3の回動範囲を決めるストッパーである。
上記したズーミング用のカム筒13には、固定枠11のカ
ムフォロア18a、18b、18cを突入させる3つの第1のカ
ム孔13aと、第1移動枠15のカムフォロア23a、23b、23c
を突入させる3つの第2のカム孔13bとの各々を周囲方
向に沿って等間隔に形成し、さらに、カム筒13には後端
から中程に曲げた逆くの字形の駆動ギヤ13cが設けてあ
る。
また、上記カム筒13の後端部周囲には、上記した移動
筒12の凸条部12aを嵌合させてバヨネット構造を形成す
るために、位置をずらせた3つの弧状細孔13dとが設け
てある。なお、このカム筒13の前端部内周に設けた弧形
の切込部13eは回動範囲を定めるものである。
さらに、上記カム筒13には後端周囲に弧状の拡径部13
fが設けてある。この拡径部13fは後述するエンコーダの
摺動体110を連繋する。
また、上記カム筒13の周囲には剛性のあるグレーコー
ド(コードパターン省略)101が設けてある。なお、こ
のグレーコード101は接着またはねじ止めしてカム筒13
に一体的に取付ける。
上記した焦点整合用のカム筒14は、3つのカム孔14a
を周囲方向に等間隔に形成したもので、その後端部には
駆動ギヤ14bを設けると共に、前端部周囲には、移動筒1
2の凸条部12bを嵌合させてバヨネット構造を構成するた
め3つの弧状細孔14cが形成してある。なお、このカム
筒14は後端部内周に沿って形成した弧状形の切込部によ
って回動範囲を定める構成としてある。
さらに、上記カム筒14の周囲には剛性のあるグレーコ
ード(コードパターン省略)102が設けてある。このグ
レーコード102は接着またはねじ止めする。
上記した第1移動枠15は、中央部に移動レンズL3を止
着した円形板で、その円径が固定枠11の筒内径に比べて
僅か小さく形成してあり、また、円形板の周縁には3つ
の摺動腕15aが等間隔に一体形成してある。これらの摺
動腕15aは移動レンズL3の光軸方向に平行させてあり、
固定枠11の切欠孔11b、11c、11dを通って移動筒12の内
面に設けた摺動溝12oに嵌合させる。
カムフォロア23a、23b、23cは各々の摺動腕15aに固着
してあり、既に述べた通り、これらのカムフォロア23
a、23b、23cが移動筒12の各直進孔12fを通ってカム筒13
に設けた各々の第2のカム孔13bに突入する。
この第1移動枠15は、前面側に固着した細径状の3本
の案内杆24と、これらの案内杆24を挿入させた3つのス
プリング25とによって常時後方への押動力を受けるよう
になっている。なお、各案内杆24の一端は固定枠11のス
プリング受部11mを貫通させ、スプリング25はこのスプ
リング受部11mによって受け止めする。(第3図参照) 上記した第2移動枠16は、上記した第1移動枠15とほ
ぼ同様の形態のものであるが、その中央部には移動レン
ズL4(焦点整合用レンズ)を保持するレンズ保持筒16b
が設けてある。
この第2移動枠16の円形板周囲に等間隔にもうけた3
つの摺動腕16aは、固定枠11の切欠孔11b、11c、11dを通
って移動筒12内面の摺動溝12pに嵌合させる。(第2図
参照) また、各摺動腕16aにはカムフォロア26a、26b、26cを
固着し、これらカムフォロア26a、26b、26cが移動筒12
の直進孔12gを貫通してカム筒14の各々のカム孔14aに突
入するようにしてある。
上記第2移動枠16の前側には、シヤッタ28がねじ止め
され、また、この第2移動枠16にはスプリング29によっ
て前方向への押動勢力を与える。
スプリング29は第2移動枠16と後枠としてのばね受枠
30との間に設けるが、このばね受枠30は円形板の周囲部
から3つの位置決め腕30aを等間隔に突出させると共に
中央部に形成した円形凹部に光を通過させる孔部30bを
備えた形態のもので、これにはカム筒14の回動範囲を決
めるストッパー30cが一体形成してある。
このばね受枠30は、各々の位置決め腕30aを移動筒12
内面の摺動溝12oに嵌合させるようにして移動筒12の後
端に固着する。すなわち、小径の弾性リング31と小ねじ
32をカム筒14の3つの小孔14eより挿入し、弾性リング3
1を移動筒12の小孔12j内に位置させるようにして小ねじ
32を位置決め腕30aにねじ込み固定する。
この場合、ストッパー30cがフランジ部11aの凹部11h
内を通ってカム筒14の後端部内周に形成した弧状の切欠
部に突入するようにする。
上記したレンズ地板41は、撮影光を通過させる中央孔
41aと、この中央孔41aの孔縁に切込み形成した切込溝41
bとを備え、さらに、この切込溝41bの直後に位置させる
ようにしたほぼ三角形断面のガイド部41cが形成してあ
る。このレンズ地板41は、固定枠11のフランジ部11aの
裏側に取付けるが、この取付けに当っては、レンズ地板
41とフランジ部11aとの間に座金42、43を挾み込むよう
にしてねじ44をもってねじ止めする。
なお、座金42、43はこれらの厚さ変えてフランジバッ
クを調整するものであり、また、レンズ地板41の切込溝
41bとガイド部41cはレンズ鏡胴とカメラ本体とを電気接
続するプリント配線基板を通す部所である。
一方、レンズ地板41より光軸方向に延ばした支持腕41
dの水平部41d1には第5図に示すように摺動体110を取付
ける。
摺動体110は、その基体部110aにズーミング情報用の
複数の電気接片111とフォーカシング情報用の複数の電
気接片112とを固定し、また、基体部110aの両端には相
対向するように一体形成した突部110bと起立片部110cと
を設けると共に、基体部110aの中程に一体形成した直立
片部110dの上端折曲部にハの字形の弾性片部110eが設け
てあり、さらに、基体部110aの中程の下部にカム筒13の
拡径部13fを嵌合させる凹形部、110fを形成した構成と
なっている。
上記摺動体110は、基体部110aと弾性片部110eとで支
持腕41dの水平部41d1を挾持させると共に、左右方向の
動きを突部110bと起立片部110cとで抑制するようにして
支持腕41dに摺動自在に取付ける。
この摺動体110は、その凹形部110fに嵌合したカム筒1
3の拡形部13fに連繋されてカム筒13、14と共に図示Zの
範囲で支持腕41dを摺動する。この場合、各々のグレー
コード101、102の接触した電気接片111、112がカム筒1
3、14の回動によって多少旋回力を受けるが、基体部110
aに設けた突部110b、起立片部110c及び直立片部110dの
上端折曲部が支持腕41dに当接していることから、上記
旋回力の影響をほとんど受けない。
次に、上記した各部品の組み立てについて説明する。
先ず、移動筒12の前側よりその外周面にカム筒13を嵌
め合せる。このとき、移動筒12の凸条部12aをカム筒13
の弧状細孔13dに嵌合させるようにして公知のバョネッ
ト構造とし、カム筒13を筒軸回り方向に回動自在に連結
する。
次に移動筒12の後側よりその外周面にカム筒14を嵌め
合せる。この場合には、移動筒12の凸条部12bをカム筒1
4の弧状細孔14cに嵌合させるようにして、カム筒13と同
様にバョネット構造として回動自在に連結する。
カム筒13、14を連結した移動筒12は固定枠11の前側よ
りその外周面に嵌め合せる。この場合、移動筒12内面に
設けてあるキー凸条部(キー条溝11nに対応するように
移動筒内面に設けてある)が固定枠11のキー条溝11nを
摺動するように嵌合させて移動筒12の周囲方向の位置を
定める。
その後、第1移動枠15に固着した案内杆24の各々にス
プリング2を差し入れた状態で、この第1移動枠15を固
定枠11の後方より挿入する。この挿入に当っては、摺動
腕15aの各々を固定枠11の切込孔11b、11c、11dの間に位
置させるようにして、これら摺動腕15aを移動筒12の内
面に設けられている各々の摺動溝12oに嵌合させる。ま
た、案内杆24の先端部は第2図に示すように固定枠11の
スプリング受部11mより前方に突き出るようにする。
このように挿入した第1移動枠15に対しては、カム筒
13の各々の第2のカム孔13bと移動筒12の各直進孔12fと
を通したカムフォロア23a、23b、23cを各々摺動腕15aに
固着する。
また、カムフォロア18a、18b、18cはカム筒13の各々
の第1のカム孔13aと移動筒12の各直進孔12eとを通して
固定枠11に固着する。
続いて、第2移動枠16を同様に固定枠11の後方より挿
入させるが、これにはプログラムレンズシヤッタ28を予
め取り付けておく。
この第2移動枠16についても各摺動腕16aが固定枠11
の切欠部11b、11c、11d内に位置させるようにする。
すなわち、これら各摺動腕16aは第1移動枠15の各々
の摺動腕15aに対して平行させるようにして移動筒12内
面の摺動溝12pに挿入する。このように挿入した第2移
動枠16に対しては、カム筒14の各々のカム孔14aと移動
筒12の各直進孔12gを通したカムフォロア26a、26b、26c
を各々の摺動腕16aに固着する。尚、移動筒12内面の摺
動溝12oは直進孔12fを通り、摺動溝12pは直進孔12gを通
るように形成してある。(第2図参照) 次に、スプリング29を挿入してからばね受枠30を移動
筒12の後端に固着する。
この場合には、第1移動枠15の摺動腕15aを挿入した
移動筒12内面の摺動溝12oに対して各々の位置決め腕30a
を嵌合させるようにし、既に述べたように、カム筒14の
小孔14eより差し入れた弾性リング31と小ねじ32とによ
って固着する。
ばね受枠30を固着すると、カム筒14の後端内周に形成
した弧状の切込部にストッパー30cが突入しカム筒14の
回動範囲が定まる。
続いて、セル枠17を固定枠11の中仕切部11iにねじ止
めし、さらに移動筒12の先端にセル枠19をヘリコイドね
じ(12c、19a)を螺合させて取り付ける。この取り付け
に際しては、セル枠19を適度に回動させてシフト調整し
た後に小ねじ20をねじ込んで固着する。
最後に、フイルター枠21を移動筒12の前側外周面に嵌
め合せて固着する。このフイルター枠21は凸部21aを移
動筒12の位置決め溝12hに嵌合させ、ねじ孔21bから小ね
じ22を差し込んでねじ止めする。
このようにフイルター枠21を固着すると、そのストッ
パー21cがカム筒13の切込部13eに突入し、カム筒13の回
動範囲を定めるようになる。
また、摺動体110は既に述べたようにレンズ地板41の
支持腕41dに取付け、電気接片111、112がカム筒13、14
のグレーコード101、102に接触するようにする。なお、
基体部110aの裏側で各々の電気接片111、112をフレキシ
ブルパターン基板に半田付けし、このフレキシブルパタ
ーン基板を介してカメラ本体の演算回路に接続する。
上記のように組み立てたズームレンズ鏡胴は第1図〜
第3図に示す断面構造のものとなる。
上記したズームレンズ鏡胴の動作について説明する。
第1図〜第3図は広角位置にある状態を示しており、
この状態で、カム筒13を正面から見て左回動させると、
第1のカム孔13aの各カム面が固定枠11に固着したカム
フォロア18a、18b、18cに対接しながら進むため、この
カム筒13が前方向に移動する。なお、カム筒13は駆動ギ
ヤ13cに噛合させたモータ連動のピニオンによって回動
駆動する。
移動筒12はカム筒13とバヨネット連結してあるので、
カム筒13と一緒に非回動のまま前方向に移動する。この
場合、直進孔12eが逃げ孔として働く。
また、カム筒14は移動筒12にバヨネット連結してある
ため、カム筒13が上記のように移動することにより、非
回動のまま移動筒12と共に前方向に移動する。
第1移動枠15はカム筒13の回動により、第2のカム孔
13bに突入しているカムフォロア23a、23b、23cが押動さ
れるため、第2のカム孔13bの形状とカム筒13の移動に
したがって前方向に進出する。
第2移動枠16はカム筒14が非回動のままで移動するか
ら、このカム筒14と一緒に前方向に進出することにな
る。
第8図は上記のズーミング動作にしたがって望遠位置
に移行した状態を示している。
なお、上記したズーミング動作過程では、スプリング
25の押動勢力が、第1移動枠15、カムフォロア23a、23
b、23c、第2のカム孔13bのカム面を介してカム筒13に
加わり、このカム筒13を後方に押動するように作用して
いる。したがって、上記のように広角位置から望遠位置
に向かってズーミングされるときには、カムフォロア23
a、23b、23cが第2のカム孔13bの右側壁に押動されて進
み、第1移動枠15を前進させ、スプリング25を縮圧する
ようになる。第8図に示す望遠位置から広角位置に向か
ってズーミングする場合、カム筒13を上記とは逆方向に
回動駆動させる。
これにより、カム筒13が後方へ移動するから、このカ
ム筒13と共に移動筒12及びカム筒14が非回動のままで後
退する。
したがって、第2移動枠16がカム筒14と一緒に後退す
ると共に、第1移動枠15がカム筒13の逆回動にしたがっ
て後退、最終的に第1図〜第3図に示す広角位置に戻
る。
上記のように行なわれるズーミング過程では、カム筒
13の光軸方向の移動に連繋された摺動体110が第5図に
示した符号Zの範囲内で支持腕41dを摺動する。
すなわち、摺動体110に設けた電気接片111がカム筒13
と一緒に、電気接片112がカム筒14と一緒に各々移動
し、電気接片111がカム筒13の回動をグレーコード101の
コードパターンから検出し、この検出信号をズーミング
情報としてカメラ本体の演算回路に送る。
焦点の整合はカム筒14を回動駆動させる。なお、カム
筒14は駆動ギヤ14bに噛合させたモータ駆動のピニオン
によって回動駆動する。
第1図〜第3図に示す広角位置でカム筒14を回動させ
ると、第2移動枠16のみが非回動で進退する。例えば、
正面から見てカム筒14を左方向に回動すると、各カム孔
14aのカム面によってカムフォロア26a、26b、26cが押動
され、第2移動枠16が第9図に示す如く後退し合焦制御
する。カム筒14は上記したようにズーミング動作によっ
て移動筒12と共に移動するので、ズーミングの各々の動
作段階でこのカム筒14を回動駆動することより上記同様
に第2移動枠16を進退させて合焦制御することができ
る。なお、第2移動枠16はスプリング29により前方向へ
押動勢力を受けているため、合焦動作過程では、カムフ
ォロア26a、26b、26cが各々のカム孔14aの左側壁をカム
面として押動されるようになる。
また、摺動体110がズーミングによってカム筒14と一
緒に光軸方向に摺動するため、電気接片112とグレーコ
ード102との光軸方向の相対位置が変わらない。
したがって、電気接片112がカム筒14の回動をグレー
コード102のコードパターンより検出し、この検出信号
をフォーカシング情報としてカメラ本体の演算回路に送
る。
以上、本考案の一実施例について説明したが、グレー
コード101、102は、例えば、熱可塑性強化ポリエステル
板などにコードパターンを設けたプリント基板として構
成し、或いは、ガラエポプリント基板等ブラシ接片圧に
充分耐え得る剛性を有したプリント基板で構成し、カム
筒13、14のカム孔にカムフォロアを差し入れてからこれ
らカム筒の素子周囲に固着する。また、摺動体110はレ
ンズ地板41の支持腕41dを摺動する構成について示した
が、支持腕41dに代わるロット棒を設け、このロット棒
を非回動で摺動するようにしてもよい。
「考案の効果」 上記した通り、本考案では、カム筒の外周囲にグレー
コードを一体的に設けると共に、このグレーコードに接
触させた電気接片を備える摺動体を上記カム筒と一緒に
光軸方向に移動させる構成としたので、グレーコードの
コードパターンを電気接片によって検出する構成のエン
コーダによってズーミング情報やフォーカシング情報の
出力が可能になる。
このように構成したエンコーダは、カム筒の回動位置
をその都度検出してズーミング情報を出力させることが
できるため、カメラ本体の演算回路にズーミング情報を
記憶させるフォトインタラプタを使用した従来のズーム
レンズの欠点を確実に解決することができる。
また、摺動体がカム筒と一緒に光軸方向に移動する結
果、電気接片が横方向の力を受けず、グレーコードのコ
ードパターンとの間に光軸方向のずれがなく、ズーミン
グ情報、フォーカシング情報が正確なものとなる。
さらに、バック出し調整によってカム筒と支持ガイド
との光軸方向の距離が変化した場合、バック出し調整の
分だけ摺動体が支持ガイドを摺動するから、この調整に
よる影響を受けないし、また、カム筒によって連動され
る摺動体に別途に駆動機構を要しないことなどから、生
産コストの低廉化に適するズームレンズのエンコーダと
なる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は第2図上のB
−B線に沿って切断したズームレンズ鏡胴の断面図、第
2図は第1図上のA−A線に沿って切断した同ズームレ
ンズ鏡胴の断面図、第3図は第2図上のC−C線に沿っ
て切断した同ズームレンズ鏡胴の上半部分の断面図、第
4図は同ズームレンズ鏡胴の分解斜視図、第5図は同ズ
ームレンズ鏡胴の外観側面図、第6図はエンコーダを構
成する摺動体の背面図、第7図は摺動体の取付状態を示
す部分図、第8図はズーミングの動作を示す部分断面
図、第9図は焦点の整合動作を示す部分断面図である。 11…固定枠 12…移動筒 12a、12b…凸条部 13…ズーミング用のカム筒 13a…第1のカム孔 13b…第2のカム孔 13d…弧状細孔 14…焦点整合用のカム筒 14a…カム孔 14c…弧状細孔 15…第1移動枠 16…第2移動枠 18a、18b、18c…カムフォロア 23a、23b、23c…カムフォロア 26a、26b、26c…カムフォロア 41…レンズ地板 41d…支持腕 101、102…グレーコード 110…摺動体 111…ズーミング情報出力用の電気接片 112…フォーカシング情報出力用の電気接片

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動しながら光軸方向に移動するカム筒に
    連動させて光学系を変位させ光学的に変倍する構成のズ
    ームレンズ鏡胴において、上記カム筒の外周囲に一体的
    に設けたズーミング情報用のグレーコードと、鏡胴固定
    部より光軸方向に延設した支持ガイドに摺動自在に設
    け、かつ、上記カム筒に連動され、このカム筒と共に光
    軸方向に移動するようにした摺動体と、この摺動体に設
    けて上記グレーコードに接触させた電気接片とより構成
    したことを特徴するズームレンズのエンコーダ。
  2. 【請求項2】上記したズーミング用カム筒と共に光軸方
    向に移動し、ズーミング位置でフォーカシング用の光学
    系を変位させる焦点整合用カム筒を備えたズームレンズ
    鏡胴において、焦点整合用カム筒の外周囲にフォーカシ
    ング情報用のグレーコードを一体的に設けると共に、こ
    のグレーコードに接触させた電気接片を上記摺動体に備
    えたことを特徴とする請求項第(1)に記載したズーム
    レンズのエンコーダ。
  3. 【請求項3】上記摺動体をズーミング用カム筒と焦点整
    合用カム筒との双方に、またはいずれか一方のカム筒に
    連動させたことを特徴とする請求項第(2)に記載した
    ズームレンズのエンコーダ。
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