JPH0873639A - 天然石を含有するプラスチックまたはゴムの発泡体およびそれを用いた製品 - Google Patents

天然石を含有するプラスチックまたはゴムの発泡体およびそれを用いた製品

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JPH0873639A
JPH0873639A JP6215540A JP21554094A JPH0873639A JP H0873639 A JPH0873639 A JP H0873639A JP 6215540 A JP6215540 A JP 6215540A JP 21554094 A JP21554094 A JP 21554094A JP H0873639 A JPH0873639 A JP H0873639A
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powder
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【目的】台湾産三仙石の遠赤外線放射性、抗菌性、脱臭
性を利用する。 【構成】三仙石の粉末をプラスチックまたはゴムの発泡
体に添加する。30重量%以上の三仙石と台湾産黒豆花
蛇紋石の混合粉末を添加してもよい。発泡体にはポリウ
レタンが好ましい。この発泡体は、寝具や家具のパッキ
ング(詰め物)に好適である。パッキングには、三仙
石、黒豆花蛇紋石、水晶、黒めのうまたは黒曜石を取り
付けておくと、パッキングとこれらの砿石の相乗効果を
期待できる。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する抗
菌性が高いので、医療用寝具に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三仙石の粉末を含有せ
しめたプラスチックまたはゴムの発泡体、および前記発
泡体を利用した製品に関する。本発明のプラスチックま
たはゴムの発泡体は、主にパッキング(詰め物)に利用
することができる。優れた抗菌力と遠赤外線の放射機能
とを有するので、とくに医療関係の寝具類、健康回復や
健康維持などのための家具や寝具に利用すると効果的で
ある。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、天然石である台湾産の通称
三仙石に極めて特徴のある遠赤外線放射作用を見出し、
さきに三仙石粉末を含有する合成繊維を発明した(特開
昭4−272212号公報に記載)。三仙石粉末含有合
成繊維は、保温性などに優れていることが認められ、寝
具や衣料などの各種の繊維製品に広く多量に使用される
ようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、三仙石粉
末の特性を利用すべく研究を重ねた結果、各種製品の素
材に三仙石粉末を含有させた製品が、遠赤外線放射のみ
ならず、抗菌性が当初考えられていたよりもはるかに高
く、とくにメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
に対する抗菌性の高いことを見出した。本発明は、これ
らの三仙石粉末の特性を有効に利用することを目的に研
究の結果、完成されたものである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明は、プラスチックまたは
ゴムと三仙石の粉末との混合物の発泡体であることを特
徴とする、天然石を含有するプラスチックまたはゴムの
発泡体を提供する。また、プラスチックまたはゴムと、
少なくとも30重量%の三仙石および黒豆花蛇紋石から
なる混合粉末との混合物の発泡体であることを特徴とす
る、天然石を含有するプラスチックまたはゴムの発泡体
を提供する。本発明のプラスチックまたはゴムの発泡体
に、さらに、芳香植物、薬植物の粉末を混合せしめれ
ば、三仙石の効果に加え、その芳香などを享受すること
ができる。プラスチックとしては、利用範囲の広いポリ
ウレタンを好ましく用いることができる。本発明のプラ
スチックまたはゴムの発泡体は、寝具や家具のパッキン
グ(詰め物)に好適である。前記のパッキングを用い、
かつ、パッキング内または表面に、1または複数個の、
三仙石、黒豆花蛇紋石、水晶、黒めのうまたは黒曜石を
取り付けておくと、パッキングとこれらの砿石の遠赤外
線放射作用との相乗効果を期待できる。とくに種々の形
態の枕として利用するとよい。
【0005】
【作用と実施例】本発明にかかる作用を実施例をあげて
具体的に説明する。まず、本発明者が見出した三仙石と
は、主に中華民国台湾省の太平洋側海岸で採取される火
成岩を指す現地名である(わが国では、オーラストーン
とも呼ばれている)。三仙石は、もともと海底に噴出し
たマグマから生成した海山が崩れ、それが台湾を始めと
する南方諸島の太平洋岸に打寄せたものといわれ、青色
系、赤色系などの各種色彩系に分けられる。本発明には
そのいずれをも使用することができる。また、本発明に
おいて、プラスチックまたはゴムの発泡体に添加する三
仙石粉末に、他の鉱石成分を混合して用いることができ
る。本発明者が見出した好ましい第2成分は、台湾産の
黒豆花蛇紋石である。黒豆花蛇紋石は台湾中部の太平洋
側、なかでも玉里村近辺から産出するものが本発明に好
適である。黒豆花蛇紋石は、成分によって若干の差があ
るが、通常、外観は濃緑色に黒い斑点が混っている。
【0006】前記の天然石の粉末をプラスチックまたは
ゴムの発泡体に含有せしめると、発泡体の抗菌性、脱臭
性、保温性などの有用な作用が著しく向上する。その原
因を解明するために、三仙石および黒豆花蛇紋石の成分
を分析した。表1にX線回折法による化合物の同定の結
果を、表2に蛍光X線による定性および定量分析の結果
を示した。この中で、試料1は青色の三仙石、試料2は
赤色の三仙石、試料3は台湾省花蓮県玉里村産出の黒豆
花蛇紋石である。
【0007】本発明において、プラスチックまたはゴム
の発泡体中の三仙石粉末の添加量はとくに限定されない
が、少量に過ぎると三仙石粉末を添加する効果が小さ
く、多すぎると発泡プラスチックの特性が失われ発泡成
形が難しくなるなどの問題を生じるのでおのずと限界が
ある。適当な添加量はプラスチックまたはゴムの種類や
使用目的によっても異なる。たとえば、発泡ポリウレタ
ンに添加する場合、通常はウレタン原料に対して0.5
〜20重量%である。黒豆花蛇紋石粉末を三仙石に混用
する場合、混合粉末には三仙石粉末を少なくとも30重
量%含有せしめておくことが望ましい。三仙石粉末が3
0重量%以下になると、添加した効果が劣るようにな
る。
【0008】本発明において使用する上記天然石の作用
の発生原因を探求するための一手段として、前記試料を
粉砕、加圧成型し、遠赤外線放射率を測定した(測定
者:工業技術院名古屋工業技術試験所)。横軸に波数
(cm-1)縦軸に分光放射率(%)をとり、図1に三仙
石(試料1)の測定結果を、図2に三仙石(試料2)の
測定結果を示した。いずれも、波数500〜2200c
-1(波長4.5〜20μm)の範囲のほぼ全域で90
%以上の非常に高い分光放射率を示した。また、図3に
玉里村近辺から産出した黒豆花蛇紋石(試料3)の50
0℃での分光赤外線放射率の測定結果を、縦軸に分光放
射率(%)横軸に波数(cm-1)をとり、図4に500
℃での半球面分光赤外線放射発散度の測定結果を、縦軸
に分光放射発散度(W/m2 ・μm)横軸に波長(μ
m)をとって示した。500℃、波数330〜5000
cm-1(波長2〜30.3μm)の範囲での放射率は9
3%であった。図4中、Bは対比のために測定した黒体
の測定結果である。本発明に使用する三仙石及び黒豆花
蛇紋石は、遠赤外線域における分光放射率に優れた特性
を有する。
【0009】次ぎに、本発明にかかる5重量%の三仙石
粉末を含有するポリウレタン発泡体を製造し、蓄熱性お
よび人体の血行に与える効果を、サーモグラフィーを用
いて、鉱石を含有しない通常の発泡ポリウレタンと比較
したので、その結果を図5および図6に示す。図5にお
いて、(a)は、本発明のポリウレタン発泡体のパッド
上に5分間手をおいてから手を離し、5分後に手の接触
部分の温度を測定した結果、(b)は、同様にして行っ
た通常のポリウレタン発泡体のパッド上における手の接
触部分の温度を測定した結果である。図6において、
(a)は、本発明のポリウレタン発泡体上に試行者が3
0分間仰向けに寝た後、起き上がって5分後に測定した
背中表面温度分布、(b)は、通常のポリウレタン発泡
体ついて同様にして行った背中表面温度分布である。こ
れらの結果から、本発明の発泡体が蓄熱性に優れ、か
つ、本発明のポリウレタン発泡体が人体の血行に非常に
好ましい効果をもたらしていることが分かる。
【0010】さらに、本発明の発泡体について、抗菌性
に関する測定を実施した。5重量%の三仙石を含有する
ポリウレタン発泡体を製造し、これを検体としてJIS
Z2911(カビ抵抗性試験方法)6.2.2(繊維
製品の試験、湿式法)に準拠して、かび抵抗性試験を行
った(測定者:大阪市立工業研究所)。結果は菌糸の発
育が認められず、前記JISにもとづくカビ抵抗性の表
示は「3」であった。さらに、これとは別に製造したポ
リウレタン発泡体(試料1)について、繊維製品衛生加
工協議会抗菌防臭加工認定基準のシェークフラスコ法を
参考に、標準寒天培地を用い、メチシリン耐性黄色ブド
ウ球菌(京都微生物研究所分離株)および緑膿菌に対す
る抗菌力を試験した(測定者:(財)日本食品分析セン
ター)ので、その結果を表3および表4に示す。三仙石
がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌やその他の菌類に対
し、優れた抗菌作用を有するものと考えられる。
【0011】なお、同様に、三仙石を含有するポリエス
テル繊維について、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、黄
色ブドウ球菌および緑膿菌に対する抗菌力を試験した
(測定者:(財)日本食品分析センター)ので、参考ま
でにその結果を表5、表6および表7に示す。三仙石が
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌やその他の菌類に対し、
優れた抗菌作用を有することが裏付けられている。
【0012】表2に示した分析結果からも明らかなよう
に、本発明に使用する天然石には多数の成分が含有され
ており、どの成分、あるいはそれら成分のどの組合わせ
が有効に作用しているのかを断定することは極めて難し
く、残念ながら未だ特定するに至っていない。しかし、
天然石に特有の多くの成分の微妙な組合せとその比率と
が、単純な成分の人造のセラミックを混入せしめた発泡
プラスチックには見られない作用を有し、本発明の効果
をもたらしているものと推測している。なお、前記の分
析値は、本発明に使用する三仙石や黒豆花蛇紋石の1サ
ンプルに関するものであって、本発明に使用する三仙石
や黒豆花蛇紋石の組成を限定するものではない。
【0013】本発明のプラスチックまたはゴムの発泡体
には、三仙石粉末または前記のの混合粉末の他にアニ
ス、ニッケ、ウイキョウ、サンショウ、コク、イカリソ
ウ、ウコギ、カキ、クリ、クララ、ウメ、カカオなどの
ハーブ、薬草、薬木類の粉末の適量を加え、それぞれの
成分の添加効果を享受することができる。また、遠赤外
線放射率の高い、乾燥竹、雑木、建築廃材、もみ殻など
を微粉砕して、添加してもよい。以上に説明した、天然
鉱石をはじめとする発泡体への添加物は天然素材であっ
て、本発明の天然石を含有するプラスチックまたはゴム
の発泡体は、前記のように合成殺菌剤などを使用するこ
となく、優れた抗菌作用を奏する。しかし、本発明は、
耐候剤、耐オゾン剤、顔料や合成殺菌剤などの合成薬剤
の添加を排除するものではない。
【0014】本発明の発泡体を構成するプラスチックま
たはゴムには特別の制限がなく、ポリウレタン、ポリエ
チレン、ポリスチレン、レーヨン、各種合成ゴム、天然
ゴムなどがあげられる。なかでも本発明は、発泡体とし
て広く使用されているポリウレタン発泡体に好ましく利
用することができる。
【0015】本発明の天然石を含有するプラスチックま
たはゴムの発泡体の製造方法は、いずれの方法も利用す
ることができる。たとえば、機械的な攪拌を利用する方
法、反応生成ガスを利用する方法、発泡剤を利用する方
法などの手段を用いることができる。本発明の天然石を
含有する発泡プラスチックの製造方法の一例を説明す
る。青色と赤色の三仙石と、黒豆花蛇紋石とをそれぞれ
50〜300メッシュ程度、好ましくは200メッシュ
程度に粉砕する。目的に応じてこれらの3種の粉末を適
当な割合で均一に混合する。混合粉末中の三仙石が少な
くとも30重量%になるようにする。混合比の一例は、
赤色の三仙石75重量%、青色の三仙石15重量%、黒
豆花蛇紋石15重量%であった。この混合粉末をさらに
微粒子化し、平均粒径が20μm以下、好ましくは5μ
m以下、さらに好ましくは2μm以下に微粒子化する。
たとえば、ポリウレタンフォーム原料95m3 に対し、
得られた混合微粒子を5〜8m3 添加混合する。これら
の粉末は、プラスチックまたはゴムの発泡体製造工程中
のいずれかで混入することができる。たとえば、重合原
料の調整工程、重合工程などで添加、混合することがで
きる。
【0016】さらに、本発明のプラスチックまたはゴム
の発泡体の用途を例をあげて説明する。本発明のプラス
チックまたはゴムの発泡体は抗菌性、遠赤外放射性に優
れるので、各種用途のパッキング(詰め物)として、た
とえば、枕、腰枕、マットレスなどの寝具類;座布団、
椅子、クッション、あんか、フロアーマットなどの家具
類;自動車の座席、ヘッドレスト;衣服類の芯材やパッ
ド;靴の中敷などに用いられる。とくに人が接触して使
用する製品のパッキングに好適である。とくに本発明発
泡体の優れた抗菌性を利用し、医療関係の寝具、椅子な
どに利用するとよい。
【0017】本発明の発泡体をパッキングとして使用す
るに際し、三仙石、黒豆花蛇紋石、水晶、黒めのうまた
は黒曜石などを1または複数個を適当な形状に加工し
て、本発明のパッキングに埋込んだり、嵌込んだり、表
面に縫付けたり、貼付けたりすることによって、これら
の鉱石の有する、たとえば、遠赤外放射特性の効果をも
利用することができる。取付けは着脱容易にしておくと
便利である。これらの鉱石は、使用形態に応じ、東洋医
学でいう使用者の「ツボ」が接触する位置に取付けると
好ましい結果が得られる。あんかなどでは筒状の鉱石に
サーモスタットを取付けた電気ヒータを内蔵させると、
暖かく効率よく使用することができる。使用する鉱石の
形状に制限はなく、ボタン状、ボール状、柱状、板状、
粒状などである。粒状の鉱石を容器または袋に入れて取
付けてもよい。このものはとくに枕に利用するとよい。
図5に本発明の発泡体に前記の鉱石を併用した枕の例を
示した。本発明にかかる三仙石粉末を含有するポリウレ
タン発泡体1の表面にボタン状の黒曜石2としなやかな
容器に封入した粒状の黒曜石ビーズとを嵌込んだ枕の斜
視図である。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】
【表7】
【0025】
【発明の効果】本発明のプラスチックまたはゴムの発泡
体は、抗菌性、遠赤外放射性、脱臭性や難燃性などに優
れているので、その製品も同様の特性を有する。とくに
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する抗菌性が画期的
であって、医療用寝具などに用いれば院内感染防止に効
果的であり、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に起因する
各種の重大な問題解決の一手段として期待できる。ま
た、高い遠赤外放射特性を有するので、一般家庭や運輸
装置などはもとより、健康回復や健康維持などのための
家具や寝具に利用すれば、三仙石などの有する特性を十
分に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】三仙石(試料1)粉末の遠赤外線放射率の測定
チャート
【図2】三仙石(試料2)粉末の遠赤外線放射率の測定
チャート
【図3】蛇紋石(試料3)粉末の分光赤外線放射率(5
00℃)の測定チャート
【図4】蛇紋石(試料3)粉末の半球面分光赤外線放射
発散度(500℃)の測定チャート
【図5】本発明のポリウレタン発泡体と従来のポリウレ
タン発泡体の蓄熱性を比較したサーモグラフィの温度分
布図。
【図6】本発明のポリウレタン発泡体と従来のポリウレ
タン発泡体の????を比較したサーモグラフィの温度
分布図。
【図7】本発明の発泡体に遠赤外線に優れた放射特性を
有する鉱石を併用した枕の例
【符号の説明】
1:三仙石含有ポリウレタン発泡体 2:ボタン状の黒曜石 3:しなやかな容器に封入し
た粒状の黒曜石ビーズ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三仙石の粉末を含有せ
しめたプラスチックまたはゴムの発泡体、および前記発
泡体を利用した製品に関する。本発明のプラスチックま
たはゴムの発泡体は、主にパッキング(詰め物)に利用
することができる。優れた抗菌力と遠赤外線の放射機能
とを有するので、とくに医療関係の寝具類、健康回復や
健康維持などのための家具や寝具に利用すると効果的で
ある。なお、本発明においてパッキングは、枕、マット
レスなどの寝具類;座布団、椅子などの家具類;座席や
ヘッドレストなどの運送装置部品類;衣服類の芯材やパ
ッド;靴の中敷などに素材として用いる発泡体を意味す
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】本発明者は、天然石である台湾産の通称
三仙石に極めて特徴のある遠赤外線放射作用を見出し、
さきに三仙石粉末を含有する合成繊維を発明した(特開
4−272212号公報に記載)。三仙石粉末含有合
成繊維は、保温性などに優れていることが認められ、寝
具や衣料などの各種の繊維製品に広く多量に使用される
ようになってきた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決する手段】本発明は、プラスチックまたは
ゴムと三仙石の粉末との混合物の発泡体であることを特
徴とする、天然石を含有するプラスチックまたはゴムの
発泡体を提供する。また、プラスチックまたはゴムと、
少なくとも30重量%の三仙石および黒豆花蛇紋石から
なる混合粉末との混合物の発泡体であることを特徴とす
る、天然石を含有するプラスチックまたはゴムの発泡体
を提供する。本発明のプラスチックまたはゴムの発泡体
に、さらに、芳香植物、薬植物の粉末を混合せしめれ
ば、三仙石の効果に加え、その芳香などを享受すること
ができる。プラスチックまたはゴムとしては、利用範囲
の広いポリウレタンを好ましく用いることができる。本
発明のプラスチックまたはゴムの発泡体は、寝具や家具
のパッキング(詰め物)に好適である。前記のパッキン
グを用い、かつ、パッキング内または表面に、1または
複数個の、三仙石、黒豆花蛇紋石、水晶、黒めのうまた
は黒曜石を取り付けておくと、パッキングとこれらの砿
石の遠赤外線放射作用との相乗効果を期待できる。とく
に種々の形態の枕として利用するとよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】さらに、本発明の発泡体について、抗菌性
に関する測定を実施した。5重量%の三仙石を含有する
ポリウレタン発泡体を製造し、これを検体としてJIS
Z2911(カビ抵抗性試験方法)6.2.2(繊維
製品の試験、湿式法)に準拠して、かび抵抗性試験を行
った(測定者:大阪市立工業研究所)。結果は菌糸の発
育が認められず、前記JISにもとづくカビ抵抗性の表
示は「3」であった。さらに、これとは別に製造した
重量%の三仙石を含有するポリウレタン発泡体(検体
(1))について、繊維製品衛生加工協議会抗菌防臭加
工認定基準のシェークフラスコ法を参考に、標準寒天培
地を用い、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(京都微生物
研究所分離株)および緑膿菌に対する抗菌力を試験した
(測定者:(財)日本食品分析センター)ので、その結
果を表3および表4に示す。三仙石がメチシリン耐性黄
色ブドウ球菌やその他の菌類に対し、優れた抗菌作用を
有するものと考えられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】なお、同様に、三仙石を含有するポリエス
テル繊維を検体とする、メチシリン耐性黄色ブドウ球
菌、黄色ブドウ球菌および緑膿菌に対する抗菌力を試験
した(測定者:(財)日本食品分析センター)ので、参
考までにその結果を表5、表6および表7に示す。
中、検体(2)検体(3)および検体(4)は三仙石を
含有するポリエステル綿、検体(5)は三仙石を含有す
るポリエステル綿70重量%と天然綿30重量%との混
合綿、検体(比)は三仙石を含まないポリエステル綿で
ある。三仙石がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌やその他
の菌類に対し、優れた抗菌作用を有することが裏付けら
れている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明のプラスチックまたはゴムの発泡体
には、三仙石粉末または前記のの混合粉末の他にアニ
ス、ニッケ、ウイキョウ、サンショウ、クコ、イカリソ
ウ、ウコギ、カキ、クリ、クララ、ウメ、カカオなどの
ハーブ、薬草、薬木類の粉末の適量を加え、それぞれの
成分の添加効果を享受することができる。また、遠赤外
線放射率の高い、乾燥竹、雑木、建築廃材、もみ殻など
を微粉砕して、添加してもよい。以上に説明した、天然
鉱石をはじめとする発泡体への添加物は天然素材であっ
て、本発明の天然石を含有するプラスチックまたはゴム
の発泡体は、前記のように合成殺菌剤などを使用するこ
となく、優れた抗菌作用を奏する。しかし、本発明は、
耐候剤、耐オゾン剤、顔料や合成殺菌剤などの合成薬剤
の添加を排除するものではない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】(a)は、本発明のポリウレタン発泡体のパッ
ド上に5分間、手のひらを当ててから離し、5分後に測
定した手のひらの温度分布、(b)は、(a)と同様に
して測定した通常のポリウレタン発泡体のパッド上に対
する手のひらの温度分布。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】(a)は、本発明のポリウレタン発泡体上に試
行者が30分間仰向けに寝た後、起き上がって5分後に
測定した背中表面温度分布、(b)は、通常のポリウレ
タン発泡体ついて同様にして行った背中表面温度分布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08J 9/30 B29K 21:00 75:00 105:04 105:16 C08L 101:00 (71)出願人 594151955 大竹 晴美 愛知県蒲郡市竹島町17番17号 (72)発明者 西川 公一 愛知県豊橋市小松町58番地

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックまたはゴムと三仙石の粉末と
    の混合物の発泡体であることを特徴とする、天然石を含
    有するプラスチックまたはゴムの発泡体。
  2. 【請求項2】プラスチックまたはゴムと、少なくとも3
    0重量%の三仙石および黒豆花蛇紋石からなる混合粉末
    との混合物の発泡体であることを特徴とする、天然石を
    含有するプラスチックまたはゴムの発泡体。
  3. 【請求項3】さらに、芳香植物、薬植物の粉末を混合せ
    しめたことを特徴とする、請求項1または2に記載の天
    然石を含有するプラスチックまたはゴムの発泡体。
  4. 【請求項4】プラスチックがポリウレタンであることを
    特徴とする、請求項1、2または3記載の天然石を含有
    するプラスチックの発泡体。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の天然石を
    含有するプラスチックまたはゴムの発泡体からなるパッ
    キング(詰め物)。
  6. 【請求項6】パッキング内または表面に、1または複数
    個の、三仙石、黒豆花蛇紋石、水晶、黒めのうまたは黒
    曜石を取り付けたことを特徴とする請求項5記載のパッ
    キング。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載のパッキングが充填
    されていることを特徴とする家具。
  8. 【請求項8】請求項5または6記載のパッキングが充填
    されていることを特徴とする寝具。
  9. 【請求項9】請求項5または6記載のパッキングが充填
    されていることを特徴とする枕。
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