JPH087315Y2 - 冷凍機の制御装置 - Google Patents
冷凍機の制御装置Info
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- JPH087315Y2 JPH087315Y2 JP1990401274U JP40127490U JPH087315Y2 JP H087315 Y2 JPH087315 Y2 JP H087315Y2 JP 1990401274 U JP1990401274 U JP 1990401274U JP 40127490 U JP40127490 U JP 40127490U JP H087315 Y2 JPH087315 Y2 JP H087315Y2
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- Japan
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- temperature
- compressor
- control system
- control
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は圧縮機のオイル温度に基
づいて制御を行う複数の制御系を備えた冷凍機の制御装
置に関する。
づいて制御を行う複数の制御系を備えた冷凍機の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍機は圧縮機、熱交換器(蒸
発器)、凝縮器、膨張弁等により冷凍サイクルを構成す
るとともに、圧縮機のオイル温度を検出して各種の制御
を行っている。
発器)、凝縮器、膨張弁等により冷凍サイクルを構成す
るとともに、圧縮機のオイル温度を検出して各種の制御
を行っている。
【0003】 図3は従来の制御装置を示す。同図にお
いて、Q1は第一の制御系である。第一の制御系Q1は
室温(外気温)を検出する室温センサ51と圧縮機のオ
イル温度を検出する第一油温センサ52を備え、検出し
た室温とオイル温度は比較増幅回路53で比較される。
そして、オイル温度が室温よりも低く、かつその温度差
が差温設定器54において予め設定された設定値以上の
場合には、ドライバ55、リレー56を介して圧縮機が
起動しないように制御し、圧縮機を保護する。
いて、Q1は第一の制御系である。第一の制御系Q1は
室温(外気温)を検出する室温センサ51と圧縮機のオ
イル温度を検出する第一油温センサ52を備え、検出し
た室温とオイル温度は比較増幅回路53で比較される。
そして、オイル温度が室温よりも低く、かつその温度差
が差温設定器54において予め設定された設定値以上の
場合には、ドライバ55、リレー56を介して圧縮機が
起動しないように制御し、圧縮機を保護する。
【0004】また、Q2は第二の制御系である。第二の
制御系Q2は圧縮機のオイル温度を検出する第二油温セ
ンサ61を備え、検出したオイル温度は温度設定器62
において予め設定された設定温度と比較増幅回路63で
比較される。そして、オイル温度が設定温度以上の場合
には、ドライバ64、リレー65を介して所定のバイパ
ス回路部における開閉部を開側に制御し、液体冷媒の一
部を圧縮機又は圧縮機の上流側にバイパスさせる。即
ち、液インジェクションを行うことにより、圧縮機を冷
却する。
制御系Q2は圧縮機のオイル温度を検出する第二油温セ
ンサ61を備え、検出したオイル温度は温度設定器62
において予め設定された設定温度と比較増幅回路63で
比較される。そして、オイル温度が設定温度以上の場合
には、ドライバ64、リレー65を介して所定のバイパ
ス回路部における開閉部を開側に制御し、液体冷媒の一
部を圧縮機又は圧縮機の上流側にバイパスさせる。即
ち、液インジェクションを行うことにより、圧縮機を冷
却する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の制御装
置は第一の制御系Q1と第二の制御系Q2がそれぞれ完
全に独立するとともに、各油温センサの温度検出領域が
大きく異なるため、各油温センサ52、61をそれぞれ
個別に設置していた。したがって、異なる二つの温度セ
ンサが必要となるなど、部品点数の増加に伴うコストア
ップ、構造の複雑化、組立性の悪化を招く欠点があっ
た。
置は第一の制御系Q1と第二の制御系Q2がそれぞれ完
全に独立するとともに、各油温センサの温度検出領域が
大きく異なるため、各油温センサ52、61をそれぞれ
個別に設置していた。したがって、異なる二つの温度セ
ンサが必要となるなど、部品点数の増加に伴うコストア
ップ、構造の複雑化、組立性の悪化を招く欠点があっ
た。
【0006】本考案はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したもので、部品点数を半減することによ
り、構造の簡略化、低コスト化、組立性向上を図った冷
凍機の制御装置の提供を目的とするものである。
課題を解決したもので、部品点数を半減することによ
り、構造の簡略化、低コスト化、組立性向上を図った冷
凍機の制御装置の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、冷凍サイクル
Cにおける蒸発圧力調整弁(以下、EPRと記す)6の
開度を大きくして冷却を行う冷却モードと開度を小さく
して加熱を行う加熱モードを繰り返すことにより定温制
御を行うとともに、圧縮機2のオイル温度Tdが外気温
Toよりも低く、かつ温度差が設定値以上のときは圧縮
機2が起動しないように制御する第一の制御系P1と、
圧縮機2のオイル温度Tdが設定温度Ts以上になった
ことに基づいて液体冷媒の一部を圧縮機2又は圧縮機2
の上流側にバイパスして液インジェクションを行う第二
の制御系P2を備える冷凍機の制御装置1を構成するに
際して、特に、圧縮機2に単一の温度センサ3を付設
し、温度センサ3から得るオイル温度Tdに対応する検
出信号Sdを、第一の制御系P1と第二の制御系P2の
双方に供給するとともに、第二の制御系P2に、加熱モ
ードであるか否かを、蒸発圧力調整弁6の開度を制御す
る制御電圧Ecに基づいて検出するモード検出部5を設
け、モード検出部5が加熱モードを検出し、かつ温度セ
ンサ3から得るオイル温度Tdが設定温度Ts以上のと
きに液インジェクションを行わせることを特徴とする。
Cにおける蒸発圧力調整弁(以下、EPRと記す)6の
開度を大きくして冷却を行う冷却モードと開度を小さく
して加熱を行う加熱モードを繰り返すことにより定温制
御を行うとともに、圧縮機2のオイル温度Tdが外気温
Toよりも低く、かつ温度差が設定値以上のときは圧縮
機2が起動しないように制御する第一の制御系P1と、
圧縮機2のオイル温度Tdが設定温度Ts以上になった
ことに基づいて液体冷媒の一部を圧縮機2又は圧縮機2
の上流側にバイパスして液インジェクションを行う第二
の制御系P2を備える冷凍機の制御装置1を構成するに
際して、特に、圧縮機2に単一の温度センサ3を付設
し、温度センサ3から得るオイル温度Tdに対応する検
出信号Sdを、第一の制御系P1と第二の制御系P2の
双方に供給するとともに、第二の制御系P2に、加熱モ
ードであるか否かを、蒸発圧力調整弁6の開度を制御す
る制御電圧Ecに基づいて検出するモード検出部5を設
け、モード検出部5が加熱モードを検出し、かつ温度セ
ンサ3から得るオイル温度Tdが設定温度Ts以上のと
きに液インジェクションを行わせることを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案に係る冷凍機の制御装置1によれば、圧
縮機2に付設した単一の温度センサ3は、二つの制御系
P1、P2に共用される。即ち、温度センサ3から得る
オイル温度Tdに対応する検出信号Sdは、第一の制御
系P1と第二の制御系P2の双方に供給される。この場
合、オイル信号Sdは必要により各制御系P1とP2に
適合するように増幅回路4によって増幅される。
縮機2に付設した単一の温度センサ3は、二つの制御系
P1、P2に共用される。即ち、温度センサ3から得る
オイル温度Tdに対応する検出信号Sdは、第一の制御
系P1と第二の制御系P2の双方に供給される。この場
合、オイル信号Sdは必要により各制御系P1とP2に
適合するように増幅回路4によって増幅される。
【0009】これにより、第一の制御系P1は温度セン
サ3により検出されたオイル温度Tdが外気温Toより
も低いときに、圧縮機2が起動しないように制御する。
また、第二の制御系P2は温度センサ3により検出され
たオイル温度Tdが設定温度Ts以上であって、しか
も、モード検出部5が加熱モードを検出したときに、液
体冷媒の一部を圧縮機2又は圧縮機2の上流側にバイパ
スさせて液インジェクションを行う。
サ3により検出されたオイル温度Tdが外気温Toより
も低いときに、圧縮機2が起動しないように制御する。
また、第二の制御系P2は温度センサ3により検出され
たオイル温度Tdが設定温度Ts以上であって、しか
も、モード検出部5が加熱モードを検出したときに、液
体冷媒の一部を圧縮機2又は圧縮機2の上流側にバイパ
スさせて液インジェクションを行う。
【0010】
【実施例】以下には、本考案に係る好適な実施例を挙
げ、図面に基づき詳細に説明する。
げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0011】 まず、本考案に係る制御装置1を備えた
冷凍機Mの全体的な概略構成について図2を参照して説
明する。
冷凍機Mの全体的な概略構成について図2を参照して説
明する。
【0012】冷凍機Mは圧縮機2、凝縮器11、膨張弁
12、蒸発器(熱交換器)13、EPR6の経路で冷媒
が循環する冷凍サイクルCを構成する。また、圧縮機2
の上流側と下流側間には定圧膨張弁(以下、CCVと記
す)14を並列に接続して圧縮機バイパス部を構成する
とともに、凝縮器11の下流側と圧縮機2の内部間に
は、電磁弁15とキャピラリチューブ16を直列に接続
した液インジェクション用のバイパス回路部17を接続
する。なお、膨張弁12は蒸発器13の下流側には付設
した感温部18の検出結果により制御される。
12、蒸発器(熱交換器)13、EPR6の経路で冷媒
が循環する冷凍サイクルCを構成する。また、圧縮機2
の上流側と下流側間には定圧膨張弁(以下、CCVと記
す)14を並列に接続して圧縮機バイパス部を構成する
とともに、凝縮器11の下流側と圧縮機2の内部間に
は、電磁弁15とキャピラリチューブ16を直列に接続
した液インジェクション用のバイパス回路部17を接続
する。なお、膨張弁12は蒸発器13の下流側には付設
した感温部18の検出結果により制御される。
【0013】 次に、本考案に係る制御装置1について
図1及び図2を参照して説明する。
図1及び図2を参照して説明する。
【0014】 Aは制御部であり、制御部Aには図1に
示す第一の制御系P1と第二の制御系P2の主要部を含
む。
示す第一の制御系P1と第二の制御系P2の主要部を含
む。
【0015】 一方、3は圧縮機2の底部に収容される
オイルの温度を検出する単一の温度センサであり、図1
に示す制御部Aにおける増幅回路4に接続する。増幅回
路4の出力側は第一の制御系P1における比較増幅回路
19の一方の比較入力部及び第二の制御系P2における
比較増幅回路20の一方の比較入力部にそれぞれ接続す
る。21は室温(一般的には外気温)Toを検出する室
温センサであり、前記比較増幅回路19の他方の比較入
力部に接続する。また、第一の制御系P1には比較増幅
回路19に接続する差温設定器22を備える。そして、
比較増幅回路19の出力部はドライバ23を介して、圧
縮機2が起動しないように切換えるリレー24に接続す
る。
オイルの温度を検出する単一の温度センサであり、図1
に示す制御部Aにおける増幅回路4に接続する。増幅回
路4の出力側は第一の制御系P1における比較増幅回路
19の一方の比較入力部及び第二の制御系P2における
比較増幅回路20の一方の比較入力部にそれぞれ接続す
る。21は室温(一般的には外気温)Toを検出する室
温センサであり、前記比較増幅回路19の他方の比較入
力部に接続する。また、第一の制御系P1には比較増幅
回路19に接続する差温設定器22を備える。そして、
比較増幅回路19の出力部はドライバ23を介して、圧
縮機2が起動しないように切換えるリレー24に接続す
る。
【0016】他方、第二の制御系P2の比較増幅回路2
0における他方の比較入力部には温度設定器26を接続
するとともに、比較増幅回路20の出力部はAND回路
27の一方の入力部に接続する。
0における他方の比較入力部には温度設定器26を接続
するとともに、比較増幅回路20の出力部はAND回路
27の一方の入力部に接続する。
【0017】また、EPR6を制御する制御電圧Ecは
制御部Aにおける比較増幅回路28の一方の比較入力部
に供給するとともに、電圧設定器29からは設定電圧E
sを比較増幅回路28の他方の比較入力部に供給してモ
ード検出部5を構成する。そして、比較増幅回路28の
出力部はAND回路27の他方の入力部に接続し、さら
に、AND回路27の出力部はドライバ30、リレー3
1を介して前記電磁弁15に接続する。
制御部Aにおける比較増幅回路28の一方の比較入力部
に供給するとともに、電圧設定器29からは設定電圧E
sを比較増幅回路28の他方の比較入力部に供給してモ
ード検出部5を構成する。そして、比較増幅回路28の
出力部はAND回路27の他方の入力部に接続し、さら
に、AND回路27の出力部はドライバ30、リレー3
1を介して前記電磁弁15に接続する。
【0018】 次に、冷凍機Mの動作及び制御装置1の
機能について図1及び図2を参照して説明する。
機能について図1及び図2を参照して説明する。
【0019】まず、冷凍機Mは冷凍サイクルCに基づく
冷却動作が行われ、熱交換器である蒸発器13により被
冷却物が冷却される。
冷却動作が行われ、熱交換器である蒸発器13により被
冷却物が冷却される。
【0020】また、温度センサ3から検出されたオイル
温度Tdに対応した検出信号Sdは増幅回路4で増幅さ
れ、増幅回路4の出力信号は比較増幅回路19及び比較
増幅回路20の双方に同時に供給される。一方、室温セ
ンサ21から検出された室温Toに対応した検出信号S
oも比較増幅回路19に供給される。よって、比較増幅
回路19においては、各検出信号SdとSoが比較演算
され、その大きさの差が求められる。そして、検出信号
Sd(オイル温度Td)が検出信号So(室温To)よ
りも小さく、かつその差が差温設定器22で設定された
設定値よりも大きい場合には、比較増幅回路19から停
止信号を出力し、圧縮機2を起動させないようにリレー
24を切換制御する。他方、この状態以外では比較増幅
回路19から起動許容信号を出力し、リレー24を切換
制御して、圧縮機2を起動可能な通常状態に制御する。
温度Tdに対応した検出信号Sdは増幅回路4で増幅さ
れ、増幅回路4の出力信号は比較増幅回路19及び比較
増幅回路20の双方に同時に供給される。一方、室温セ
ンサ21から検出された室温Toに対応した検出信号S
oも比較増幅回路19に供給される。よって、比較増幅
回路19においては、各検出信号SdとSoが比較演算
され、その大きさの差が求められる。そして、検出信号
Sd(オイル温度Td)が検出信号So(室温To)よ
りも小さく、かつその差が差温設定器22で設定された
設定値よりも大きい場合には、比較増幅回路19から停
止信号を出力し、圧縮機2を起動させないようにリレー
24を切換制御する。他方、この状態以外では比較増幅
回路19から起動許容信号を出力し、リレー24を切換
制御して、圧縮機2を起動可能な通常状態に制御する。
【0021】一方、圧縮機2は常時運転状態となり、被
冷却物の温度が設定温度よりも高い場合にはEPR6が
開くとともに、CCV14が閉じる。そして、被冷却物
の温度が設定温度に近付けば、EPR6の開度を調整す
る。一方、被冷却物の温度が設定温度よりも下がれば、
EPR6は閉じるとともに、CCV14が開いて加熱モ
ードとなる。また、被冷却物の温度が上昇して設定温度
近くになれば、EPR6は開き始め、CCV14が閉じ
て冷却モードとなる。このようにして被冷却物の温度は
設定温度に維持される。
冷却物の温度が設定温度よりも高い場合にはEPR6が
開くとともに、CCV14が閉じる。そして、被冷却物
の温度が設定温度に近付けば、EPR6の開度を調整す
る。一方、被冷却物の温度が設定温度よりも下がれば、
EPR6は閉じるとともに、CCV14が開いて加熱モ
ードとなる。また、被冷却物の温度が上昇して設定温度
近くになれば、EPR6は開き始め、CCV14が閉じ
て冷却モードとなる。このようにして被冷却物の温度は
設定温度に維持される。
【0022】なお、EPR6は入力する制御電圧Ecに
比例して開度が設定され、制御電圧Ecが高い場合は開
度が小さくなり、加熱モードとなるとともに、制御電圧
Ecが低い場合は開度が大きくなり、冷却モードとな
る。
比例して開度が設定され、制御電圧Ecが高い場合は開
度が小さくなり、加熱モードとなるとともに、制御電圧
Ecが低い場合は開度が大きくなり、冷却モードとな
る。
【0023】一方、圧縮機2における底部のオイル温度
Tdが上昇した場合を想定する。この場合、比較増幅回
路20では増幅回路4から供給された出力信号に基づく
オイル温度Tdと予め温度設定器26で設定された設定
温度Tsが比較演算される。そして、オイル温度Tdが
設定温度Ts以上であれば、「1」を出力し、それ以外
は「0」を出力する。また、同時に、比較増幅回路28
ではEPR6から付与される制御電圧Ecと電圧設定器
29で予め設定された設定電圧Esが比較演算され、制
御電圧Ecが設定電圧Es以上、即ち、加熱モードであ
れば、「1」を出力し、それ以外は「0」を出力する。
Tdが上昇した場合を想定する。この場合、比較増幅回
路20では増幅回路4から供給された出力信号に基づく
オイル温度Tdと予め温度設定器26で設定された設定
温度Tsが比較演算される。そして、オイル温度Tdが
設定温度Ts以上であれば、「1」を出力し、それ以外
は「0」を出力する。また、同時に、比較増幅回路28
ではEPR6から付与される制御電圧Ecと電圧設定器
29で予め設定された設定電圧Esが比較演算され、制
御電圧Ecが設定電圧Es以上、即ち、加熱モードであ
れば、「1」を出力し、それ以外は「0」を出力する。
【0024】これにより、AND回路27の入力部が
「1、1」となれば、出力部は「1」となり、ドライバ
30を介してリレー31を切換える。この結果、電磁弁
15を開いて液体冷媒をバイパスさせ、液インジェクシ
ョンを行う。他方、温度センサ3から得るオイル温度T
dが設定温度Ts未満又は冷却モードの場合には、電磁
弁15を閉じ、液インジェクションは行わない。このよ
うに、オイル温度Tdが設定温度Ts以上となり、かつ
加熱モードのときのみ液インジェクションを行うことに
より、液インジェクションに伴う能力的な余裕を考慮す
ることなく、冷凍機Mを選定でき、冷凍機Mの小型化及
び低コスト化を図れるとともに、液インジェクションを
行うに際しての的確な制御タイミングを得れるため、無
用なエネルギーロスを排除できるという利点を有する。
「1、1」となれば、出力部は「1」となり、ドライバ
30を介してリレー31を切換える。この結果、電磁弁
15を開いて液体冷媒をバイパスさせ、液インジェクシ
ョンを行う。他方、温度センサ3から得るオイル温度T
dが設定温度Ts未満又は冷却モードの場合には、電磁
弁15を閉じ、液インジェクションは行わない。このよ
うに、オイル温度Tdが設定温度Ts以上となり、かつ
加熱モードのときのみ液インジェクションを行うことに
より、液インジェクションに伴う能力的な余裕を考慮す
ることなく、冷凍機Mを選定でき、冷凍機Mの小型化及
び低コスト化を図れるとともに、液インジェクションを
行うに際しての的確な制御タイミングを得れるため、無
用なエネルギーロスを排除できるという利点を有する。
【0025】以上、実施例について詳細に説明したが、
本考案はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、液インジェクションにおける液体冷媒は圧縮機
の内部に供給する場合を例示したが、圧縮機の上流側に
供給してもよい。その他、細部の構成等において、本考
案の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
本考案はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、液インジェクションにおける液体冷媒は圧縮機
の内部に供給する場合を例示したが、圧縮機の上流側に
供給してもよい。その他、細部の構成等において、本考
案の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
【0026】
【考案の効果】このように、本考案は冷凍サイクルにお
ける蒸発圧力調整弁の開度を大きくして冷却を行う冷却
モードと開度を小さくして加熱を行う加熱モードを繰り
返すことにより定温制御を行うとともに、圧縮機のオイ
ル温度が外気温よりも低く、かつ温度差が設定値以上の
ときは圧縮機が起動しないように制御する第一の制御系
と、圧縮機のオイル温度が設定温度以上になったことに
基づいて液体冷媒の一部を圧縮機又は圧縮機の上流側に
バイパスして液インジェクションを行う第二の制御系を
備える冷凍機の制御装置において、圧縮機に単一の温度
センサを付設し、温度センサから得るオイル温度に対応
する検出信号を、第一の制御系と第二の制御系の双方に
供給するとともに、第二の制御系により、加熱モードで
あるか否かを、蒸発圧力調整弁の開度を制御する制御電
圧に基づいて検出するモード検出部を設け、モード検出
部が加熱モードを検出し、かつ温度センサから得るオイ
ル温度が設定温度以上のときに液インジェクションを行
わせるようにしたため、次のような顕著な効果を奏す
る。 圧縮機に単一の温度センサを付設し、温度センサか
ら得るオイル温度に対応した検出信号を、異なる複数の
制御部に供給するようにしたため、部品点数を半減で
き、以て、構造の簡略化、低コスト化、組立性の向上を
達成できる。 冷凍機の設置に際して、液インジェクションに伴う
能力的な余裕を考慮する必要がないため、冷凍機の小型
化と低コスト化に寄与できる。 液インジェクションを行うに際しての的確な制御タ
イミングを得ることができるため、無用なエネルギーロ
スを排除できる。
ける蒸発圧力調整弁の開度を大きくして冷却を行う冷却
モードと開度を小さくして加熱を行う加熱モードを繰り
返すことにより定温制御を行うとともに、圧縮機のオイ
ル温度が外気温よりも低く、かつ温度差が設定値以上の
ときは圧縮機が起動しないように制御する第一の制御系
と、圧縮機のオイル温度が設定温度以上になったことに
基づいて液体冷媒の一部を圧縮機又は圧縮機の上流側に
バイパスして液インジェクションを行う第二の制御系を
備える冷凍機の制御装置において、圧縮機に単一の温度
センサを付設し、温度センサから得るオイル温度に対応
する検出信号を、第一の制御系と第二の制御系の双方に
供給するとともに、第二の制御系により、加熱モードで
あるか否かを、蒸発圧力調整弁の開度を制御する制御電
圧に基づいて検出するモード検出部を設け、モード検出
部が加熱モードを検出し、かつ温度センサから得るオイ
ル温度が設定温度以上のときに液インジェクションを行
わせるようにしたため、次のような顕著な効果を奏す
る。 圧縮機に単一の温度センサを付設し、温度センサか
ら得るオイル温度に対応した検出信号を、異なる複数の
制御部に供給するようにしたため、部品点数を半減で
き、以て、構造の簡略化、低コスト化、組立性の向上を
達成できる。 冷凍機の設置に際して、液インジェクションに伴う
能力的な余裕を考慮する必要がないため、冷凍機の小型
化と低コスト化に寄与できる。 液インジェクションを行うに際しての的確な制御タ
イミングを得ることができるため、無用なエネルギーロ
スを排除できる。
【0027】
【図1】 本考案に係る制御装置における主要部のブロ
ック回路図、
ック回路図、
【図2】 同制御装置を含む冷凍機のブロック系統図、
【図3】 従来の技術に係る制御装置における主要部の
ブロック回路図。
ブロック回路図。
1:制御装置、2:圧縮機、P1:第一の制御系、P
2:第二の制御系、3:温度センサ、4:増幅回路、
5:モード検出部、6:EPR、Sd:検出信号
2:第二の制御系、3:温度センサ、4:増幅回路、
5:モード検出部、6:EPR、Sd:検出信号
フロントページの続き (72)考案者 宮下 芳行 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−33471(JP,A) 特開 昭59−89960(JP,A) 特開 平1−263461(JP,A) 実開 昭63−129162(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 冷凍サイクルにおける蒸発圧力調整弁の
開度を大きくして冷却を行う冷却モードと開度を小さく
して加熱を行う加熱モードを繰り返すことにより定温制
御を行うとともに、圧縮機のオイル温度が外気温よりも
低く、かつ温度差が設定値以上のときは圧縮機が起動し
ないように制御する第一の制御系と、圧縮機のオイル温
度が設定温度以上になったことに基づいて液体冷媒の一
部を圧縮機又は圧縮機の上流側にバイパスして液インジ
ェクションを行う第二の制御系を備える冷凍機の制御装
置において、圧縮機に単一の温度センサを付設し、温度
センサから得るオイル温度に対応する検出信号を、第一
の制御系と第二の制御系の双方に供給するとともに、第
二の制御系に、加熱モードであるか否かを、蒸発圧力調
整弁の開度を制御する制御電圧に基づいて検出するモー
ド検出部を設け、モード検出部が加熱モードを検出し、
かつ温度センサから得るオイル温度が設定温度以上のと
きに液インジェクションを行わせることを特徴とする冷
凍機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990401274U JPH087315Y2 (ja) | 1990-12-03 | 1990-12-03 | 冷凍機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990401274U JPH087315Y2 (ja) | 1990-12-03 | 1990-12-03 | 冷凍機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
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- 1990-12-03 JP JP1990401274U patent/JPH087315Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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