JP3500795B2 - 車両の空調制御装置 - Google Patents

車両の空調制御装置

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JP3500795B2
JP3500795B2 JP24956895A JP24956895A JP3500795B2 JP 3500795 B2 JP3500795 B2 JP 3500795B2 JP 24956895 A JP24956895 A JP 24956895A JP 24956895 A JP24956895 A JP 24956895A JP 3500795 B2 JP3500795 B2 JP 3500795B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒ−トポンプ式の
空調装置を利用した車両の空調制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両においては、車室内の暖房を、エン
ジン冷却水の温度を利用して行なうのが一般的であり、
このため冷却水を熱源とするヒ−タが空調空気の通路中
に配設される。また、車室内の冷房を行なうため、空調
空気を冷却するためのエバポレ−タが空調空気の通路中
に配設され、除湿を行なうことや無駄に冷房作動を防止
するために、空調空気の車室内への吹出口に近い側から
順にヒ−タおよびエバポレ−タが配設されるのが一般的
である。そして、通常は、エバポレ−タは、空調空気の
冷却つまり冷房専用とされている。
【0003】また、空調装置をヒ−トポンプ式として、
ヒ−トポンプのエバポレ−タを空調空気の通路中に配設
して、エバポレ−タに対する作動媒体の流れ方向を切換
えることにより、冷房と暖房との切換えを行なうことが
提案されている(特開昭64−16423号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン冷
却水を熱源としたのみでは十分な暖房が得られない場合
がある。例えば、直噴式のディ−ゼルエンジンや直噴式
のガソリンエンジンでは、冷却水温度が十分に上昇しな
いものとなる。このため、ヒ−トポンプ式の空調装置を
別途設けて、ヒ−トポンプの可逆性を利用して、暖房時
にはヒ−トポンプのエバポレ−タにより空調空気の加温
を行ない、冷房時にはヒ−トポンプのエバポレ−タで空
調空気の冷却を行なうことが考えられる。
【0005】一方、暖房時においては、エンジン始動直
後は従来から、エバポレ−タを通過した後の空調空気の
全量がヒ−タを通過するように設定されている。この場
合、エバポレ−タが冷房専用のものである場合は、暖房
時にはエバポレ−タが休止しているので、エバポレ−タ
を通過することによって空調空気の温度度変化は事実上
生じないものとなり、空調空気の全量がヒ−タを通過す
ることに何等問題は生じないものである。
【0006】しかしながら、エバポレ−タがヒ−トポン
プ用であって、暖房時にエバポレ−タによって空調空気
を加温する場合は、エンジン始動直後であってエンジン
冷却水が十分上昇していないと、エバポレ−タで加温さ
れた空調空気がヒ−タを通過することにより冷却されて
しまい、暖房効果が十分得られないものとなってしま
う。
【0007】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、暖房のための空調空気の加温
を、エンジン冷却水を熱源とするヒ−タと、ヒ−トポン
プにおけるエバポレ−タとを利用して行なう場合を前提
として、冷却水温度が低いときの暖房効果をより十分得
られるようにした車両の空調制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明(請求項1に係る発明)にあっては、空調空
気の通路中に、車室内への吹出口から近い順に、エンジ
ン冷却水を熱源とするヒ−タ、ヒ−トポンプにおけるエ
バポレ−タが配設され、前記エバポレ−タに対する作動
媒体の循環方向が逆転可能とされて、前記エバポレ−タ
により空調空気の冷却と加温とが切換えられるように設
定され、前記ヒ−トポンプに、エンジンの冷却水を通過
させて該冷却水と前記作動媒体との間で熱交換を行わせ
る加熱器と、該加熱器に対する前記冷却水の供給量を調
整して前記エバポレ−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力
とする調整手段と、が備えられ、前記エバポレ−タによ
り空調空気を加温する暖房時に、エンジン冷却水の温度
が所定温度よりも低いときは該所定温度よりも高いとき
に比して、前記ヒ−タを通過する空調空気の量が少なく
なるように空調空気の流れを制御する制御手段備えら
れている、ことを特徴とする車両の空調制御装置とした
構成としてある。上記構成を前提とした好ましい構成
は、特許請求の範囲における請求項2、請求項3、請求
項5、請求項6に記載したとおりである。
【0009】前記目的を達成するため、本発明(請求項
4に係る発明)にあっては、空調空気の通路中に、車室
内への吹出口から近い順に、エンジン冷却水を熱源とす
るヒ−タ、ヒ−トポンプにおけるエバポレ−タが配設さ
れ、前記エバポレ−タに対する作動媒体の循環方向が逆
転可能とされて、前記エバポレ−タにより空調空気の冷
却と加温とが切換えられるように設定され、前記ヒ−ト
ポンプに、エンジンの冷却水を通過させて該冷却水と前
記作動媒体との間で熱交換を行わせる加熱器と、該加熱
器に対する前記冷却水の供給量を調整して前記エバポレ
−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力とする調整手段と、
が備えられ、前記エバポレ−タにより空調空気を加温す
る暖房時に、エンジン始動後所定時間内は該所定時間経
過後に比して、前記ヒ−タを通過する空調空気の流量が
小さくなるように空調空気の流れを制御する制御手段が
備えられている、ことを特徴とする車両の空調制御装置
とした構成としてある。上記構成を前提とした好ましい
構成は、特許請求の範囲における請求項5、請求項6に
記載したとおりである。
【0010】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、エ
ンジン冷却水の温度が低くてヒ−タによる空調空気の加
温が十分得られない場合は、エバポレ−タで加温された
後の空調空気がヒ−タを通過する量が少なくなるように
してあるので、ヒ−タによる空調空気の温度低下作用が
防止あるいは低減されて、エバポレ−タによる空調空気
の加温を十分生かした効果的な暖房を行なうことができ
る。また、加熱器を通過するエンジンの冷却水の量を調
整してエバポレータ内の作動媒体の圧力を一定にするこ
とから、コンプレッサの頻繁なON,OFFの切換に基
づくエバポレータ内における作動媒体の圧力変動を生じ
させることなく、エバポレータの熱交換能力を一定に維
持できることになる。
【0011】請求項2に記載したような構成とすること
により、ヒ−タでの加温能力の度合を冷却水温度検出手
段での温度検出を利用して精度よくみて、請求項1に対
応した効果を十分発揮させる上で好ましいものとなる。
【0012】請求項3に記載したような構成とすること
により、ヒ−タで空調空気を加温できる時期を適切に判
断して、エバポレ−タで不必要に空調空気を加温する事
態を防止する上で好ましいものとなる。
【0013】請求項4に記載した発明によれば、エンジ
ン冷却水温度が所定温度まで上昇したか否かを、エンジ
ン始動後からの経過時間によって見込み的に判断して、
制御を簡単にしつつ請求項1に対応した効果を得ること
ができる。
【0014】請求項5に記載したような構成とすること
により、制御手段の具体的な構成が提供される。特に、
バイパス通路と流量割合変更手段とは、エバポレ−タが
冷房専用のものとされた従来一般的な空調装置でも同様
に有しており、従来からの空調用通路の構成を変更する
必要がないという点において好ましいものとなる。
【0015】請求項6に記載したような構成とすること
により、ヒ−タによって空調空気が冷却されてしまう事
態を完全に防止する上で好ましいものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付した図
面に基づいて説明する。図1において、1はエンジンで
あり、このエンジン1は、直噴式ディ−ゼルエンジン
や、直噴式ガソリンエンジンのように、エンジン冷却水
の温度が十分上昇しない型式のエンジンとされている。
【0017】図1中2は、車室内空調用の通路であり、
この空調用通路2は、図中左方側が車室内への吹出口と
されて、空調空気は図1中右方側から左方側へと流れる
ようになっている。空調用通路2には、その吹出口に近
い側に熱交換器としてのヒ−タ3が配設され、吹出口か
ら遠い側つまり空調空気の流れ方向においてヒ−タ3の
上流側において、熱交換器としてのエバポレ−タ4が配
設されている。
【0018】空調用通路2は、ヒ−タ3部分において、
当該ヒ−タ3をバイパスするバイパス通路2Aを有す
る。つまり、空調空気は、エバポレ−タ4に対してはそ
の全量が通過するように設定されているが、エバポレ−
タ4を通過した後には、互いに並列なヒ−タ3とバイパ
ス通路2Aとに対して通過可能とされている。
【0019】ヒ−タ3とバイパス通路2Aとを通過する
空調空気の流量割合を変更するために、ヒ−タ3の直上
流位置にダンパ5が設けられている。すなわち、ダンパ
5は回動式とされて、図1中実線で示す位置のときにヒ
−タ3への空調空気の流入が零とされ(バイパス通路2
Aを通過する空調空気の流量割合が100%)、また図
1一点鎖線で示すようにダンパ5の位置が変更されたと
きに、ヒ−タ3に対して流入される空調空気が100%
とされる(バイパス通路2Aを通過する空調空気の流量
割合が0%)。そして、ダンパ5を、図1実線と一点鎖
線との間の範囲で変化させることにより、ヒ−タ3とバ
イパス通路2Aとを通過する空調空気の流量割合が任意
に変更される。このようなダンパ5は、電磁式のアクチ
ュエ−タ6によって駆動される。
【0020】ヒ−タ3は、エンジン1の冷却水を熱源と
するもので、このため、ヒ−タ3には、エンジン冷却水
の供給通路11と戻り通路12とが接続されて、ヒ−タ
3内を冷却水が循環するように構成されている。
【0021】エバポレ−タ4は、ヒ−トポンプ用とされ
て、その作動媒体(冷媒)の循環方向を変更することに
より、空調空気の加温用として、あるいは空調空気の冷
却用として使用される。このヒ−トポンプを構成するた
め、エンジン1によって駆動されるコンプレッサ21が
装備される。すなわち、エンジン1のクランク軸1aの
回転が、プ−リ22、ベルト23、プ−リ24を介して
コンプレッサ21に伝達されるようになっており、プ−
リ24には電磁式のクラッチ25が内蔵されて、エンジ
ン1との機械的連係を断続し得るようになっている。
【0022】コンプレッサ21から伸びる高圧配管26
が、エバポレ−タ4に接続されている。また、コンプレ
ッサ21から伸びる低圧配管27が、エバポレ−タ4に
接続されている。低圧配管27には、コンプレッサ21
側からエバポレ−タ4側へ順次、アキュムレ−タ28、
熱交換器としての加熱器29、膨張弁としてのオリフィ
ス30が接続されている。加熱器29は、エンジン冷却
水とヒ−トポンプの作動媒体との間で熱交換するもの
で、コンプレッサ21の仕事量を低減するために設けら
れている。
【0023】エバポレ−タ4が空調空気を加温する暖房
時での作動媒体の流れは、図1実線矢印で示すように、
コンプレッサ21から、高圧配管26、エバポレ−タ
4、低圧配管27へと流れる状態である。エバポレ−タ
4が空調空気を冷却する冷房時での作動媒体の流れは、
図1破線矢印で示すように、コンプレッサ21から、低
圧配管27、エバポレ−タ4、高圧配管26へと流れる
状態である。
【0024】高圧配管26のコンプレッサ21への接続
部分には、高圧配管26が所定圧力以上になったとき作
動する高圧スイッチ32が設けられ、この高圧スイッチ
32が作動したときに電磁クラッチ25が切断されて、
高圧配管26つまりエバポレ−タ4の破損が防止され
る。また、低圧配管27のコンプレッサ21への接続部
分には、低圧配管27が所定圧力以下にまで低下したと
きに作動する低圧スイッチ31が設けられ、この低圧ス
イッチ31が作動したときに電磁クラッチ25が切断さ
れて、エバポレ−タ4の霜取り状態とされる。
【0025】図1中Uは、マイクロコンピュ−タを利用
して構成された制御ユニットである。この制御ユニット
Uには、各種スイッチMSW、IGSWあるいはセンサ
S1、S2からの信号が入力される一方、制御ユニット
Uからは前記アクチュエ−タ6に対して出力される。
【0026】上記スイッチMSWは、運転者によりマニ
ュアル操作される空調操作スイッチ群となるもので、従
来既知のように、空調制御をオ−トモ−ドで行なうか否
かの選択スイッチ、冷暖房の切換選択、空調空気の吹出
口選択、室内温度選択、風量選択等の各種スイッチが含
まれる。そして、このスイッチMSW群には、ヒ−トポ
ンプによる暖房を行なうか否かの選択スイッチも含まれ
る。スイッチIGSWは、イグニッションスイッチであ
る。センサS1は、ヒ−タ3付近での冷却水温度を検出
する冷却水温度検出手段としのて第1温度センサであ
る。センサS2は、エバポレ−タ4直下流の空調空気の
温度を検出するエバポ温度検出手段としての第2温度セ
ンサである。なお、図1では、図示を略してあるが、オ
−トモ−ドでの空調制御のために、室内温度センサ、室
外温度センサ、日射量センサ等の信号も入力されるよう
になっている。
【0027】次に、制御ユニットUの制御内容につい
て、オ−トモ−ドでの空調制御時であることを前提に図
2のフロ−チャ−トを参照しつつ説明するが、実施例で
は、エバポレ−タ4を利用した暖房は、マニュアル選択
されていることを前提に行なわれるようになっている。
なお、以下の説明でQはステップである。
【0028】以上のことを前提として、図2の制御は、
イグニッションスイッチIGSWがONとなった時点で
スタ−トされる。先ず、Q1において、エバポレ−タ4
つまりヒ−トポンプを利用した暖房を行なうことが選択
されているか否かが判別される。このQ1の判別でYE
Sのときは、Q2において、冷却水温度TWと、エバポ
温度つまりエバポレ−タ4を通過した直後の空調空気の
温度TEとが読込まれる。
【0029】Q2の後Q3において、冷却水温度TWが
エバポ温度TE以上であるか否かが判別される。このQ
3の判別でNOのときは、ダンパ5が、図1実線で示す
位置とされて、ヒ−タ3を通過する空調空気の流量割合
が零とされる。すなわち、Q3の判別でNOのときは、
ヒ−タ3によって空調空気が冷却されてしまう状態なの
で、このときはエバポレ−タ4で加温された後の空調空
気を全量バイパス通路へ流すことにより、空調空気がヒ
−タ3によって冷却されてしまう事態を防止する。
【0030】Q4の後、Q2へ戻るが、エンジンの運転
継続に伴って徐々に冷却水温度TWが上昇し、やがてQ
3の判別でYESとなる。このときは、Q5に移行し
て、通常のオ−トモ−ドでの空調制御が行なわれる。す
なわち、ダンパ5の位置が、室外(外気)温度、室内温
度、日射量に応じた最適位置へ可変制御されて、室内温
度が運転者の所望温度となるように制御される。前記Q
1の判別でNOのときもQ5へ移行するが、このとき
は、エバポレ−タ4を利用した暖房は行なわれないこと
になる。
【0031】なお、Q1からQ5へ移行するときは、エ
ンジン始動直後から空調空気の全量がヒ−タ3を通るよ
うにダンパ5が位置設定されて、冷却水温度が運転者の
所望温度付近になった時点から、ダンパ5の位置が可変
制御される。
【0032】図3は、前記Q2、Q3、Q4を経た後、
最終的にQ5へ移行するまでの温度の変化状態を示すも
のであり、空調用通路2の吹出口の温度は、図中矢印で
示すように、当初はエバポレ−タ出口温度となり、冷却
水温度TWとエバポレ−タ出口温度TEとが一致したα
時点以後は、ヒ−タ3によりエバポレ−タ出口温度TE
より高温とされ、その後は運転者の選択した所望室内温
度に維持される。
【0033】以上の実施例において、特許請求の範囲に
おける制御手段が、バイパス通路2と、ダンパ5と、制
御回路としての制御ユニットUとによって構成される。
【0034】ここで、前記加熱器29部分の好ましい設
定例が、図4に示される。この加熱器29は、ヒ−トポ
ンプの作動媒体(冷媒)を加熱してコンプレッサ21の
仕事量を低減するものであるが、実施例では、この加熱
器29に、エバポレ−タ4の熱交換能力の調整機能をも
付与するようにしてある。この点を詳述すると、まず、
エバポレ−タ4の熱交換能力をある一定値に維持しよう
とするには、高圧配管26の圧力をある一定圧力に維持
すればよいことになる。この高圧配管26の圧力に応じ
てコンプレッサ21のON、OFFを切換えて、高圧配
管26の圧力をある一定値に維持しようとした場合は、
図6の2点鎖線で示すように、高圧配管26の圧力に少
なからず変動を生じてしまい、またコンプレッサ21を
頻繁にON、OFFすることになって好ましくないもの
となる。
【0035】このため、本実施例では、加熱器29を通
過する冷却水の量を調整することにより、ヒ−トポンプ
の作動媒体と冷却水との間での熱交換量を調整して、コ
ンプレッサの仕事量を調整つまり高圧配管26の圧力を
調整するようにしてある。より具体的には、加熱器29
に対する冷却水の供給通路41と戻り通路42とを、加
熱器29をバイパスするバイパス通路43で接続して、
このバイパス通路43に圧力応動型の開度調整弁44を
接続してある。
【0036】開度調整弁44は、バイパス通路43に配
設された弁部44aと、弁部44aを駆動するダイヤフ
ラム式の駆動部44bとを有し、駆動部44bに、配管
45を介して高圧配管26の圧力を作用させるようにし
てある。このような開度調整弁の開弁特性が図5に示さ
れ、この開度調整弁44を利用した高圧配管26の圧力
制御(加熱器29をバイパスする冷却水のバイパス量の
制御)によれば、図6の実線で示すように、高圧配管2
6の圧力が変動をきたすことなくある一定値に維持され
ることになる。
【0037】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。
【0038】冷却水温度あるいはエバポレ−タ4の出口
温度は、温度センサにより直接的に検出するものに限ら
ず、この温度に関連した値によって関接的に検出するよ
うにすることもできる。例えば、エバポレ−タ出口温度
は、高圧配管26の圧力により間接的に知ることができ
る。
【0039】温度検出を行なうことなく、エンジン始動
後所定時間経過するまでは図2におけるQ4の処理を行
ない、所定時間経過後にQ5へ移行するようにしてもよ
い。なお、上記所定時間は、例えば図3のα時点となる
までの時間として設定すればよく、このα時点となるま
での時間はあらかじめ実験的に求めておけばよい。
【0040】冷却水温度TWがエバポレ−タ出口温度T
Eよりも低いときは、ヒ−タ3を通過する空調空気の量
を、零とすることなく空調空気全量の例えば20%にす
る等、冷却水温度TWがエバポレ−タ出口温度TEより
も高くなった時点での空調空気の通過量よりも制限(抑
制)されたものであればよい。
【0041】エバポレ−タ4による空調空気の加温作用
は、エンジン始動直後極めて短時間で期待できるもので
あるが、それでもエンジン始動から即座に空調空気を加
温することは難しいものである。このため、エンジン始
動後、短いある所定時間(例えば10〜20秒)の間、
つまりエバポレ−タ4による加温作用が期待できる状態
になるまでは、空調空気の送風を停止して、この所定時
間経過後に空調空気の送風を開始するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体系統図。
【図2】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図3】本発明による制御を行なった場合における空調
用通路の吹出口の出口温度が変化する様子を図式的に示
す図。
【図4】ヒ−トポンプ用作動媒体の加熱器部分の好まし
い設定例を示す図。
【図5】図4に示される開度調整弁の開弁特性を示す
図。
【図6】図4に示す例の効果を、コンプレッサをON、
OFF制御する場合と比較して示す図。
【符号の説明】
1:エンジン 2:空調用通路 2A:バイパス通路 3:ヒ−タ 4:エバポレ−タ 5:ダンパ 21:コンプレッサ 26:高圧配管 27:低圧配管 U:制御ユニット(制御回路) S1:温度センサ(冷却水) S2:温度センサ(エバポレ−タ出口)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調空気の通路中に、車室内への吹出口
    から近い順に、エンジン冷却水を熱源とするヒ−タ、ヒ
    −トポンプにおけるエバポレ−タが配設され、 前記エバポレ−タに対する作動媒体の循環方向が逆転可
    能とされて、前記エバポレ−タにより空調空気の冷却と
    加温とが切換えられるように設定され、前記ヒ−トポンプに、エンジンの冷却水を通過させて該
    冷却水と前記作動媒体との間で熱交換を行わせる加熱器
    と、該加熱器に対する前記冷却水の供給量を調整して前
    記エバポレ−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力とする調
    整手段と、が備えられ、 前記エバポレ−タにより空調空気を加温する暖房時に、
    エンジン冷却水の温度が所定温度よりも低いときは該所
    定温度よりも高いときに比して、前記ヒ−タを通過する
    空調空気の量が少なくなるように空調空気の流れを制御
    する制御手段が備えられている、 ことを特徴とする車両の空調制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 エンジン冷却水の温度に関連した値を検出する冷却水温
    度検出手段を備えており、 前記冷却水温度検出手段で検出される温度に応じて前記
    制御手段の制御が行なわれる、ことを特徴とする車両の
    空調制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記エバポレ−タの出口付近の温度に相当する値を検出
    するエバポ温度検出手段を備え、 前記所定温度が、前記冷却水温度検出手段で検出される
    温度と前記エバポ温度検出手段で検出される温度とがほ
    ぼ一致したときの温度として設定されている、 ことを特徴とする車両の空調制御装置。
  4. 【請求項4】 空調空気の通路中に、車室内への吹出口
    から近い順に、エンジン冷却水を熱源とするヒ−タ、ヒ
    −トポンプにおけるエバポレ−タが配設され、 前記エバポレ−タに対する作動媒体の循環方向が逆転可
    能とされて、前記エバポレ−タにより空調空気の冷却と
    加温とが切換えられるように設定され、前記ヒ−トポンプに、エンジンの冷却水を通過させて該
    冷却水と前記作動媒体との間で熱交換を行わせる加熱器
    と、該加熱器に対する前記冷却水の供給量を調整して前
    記エバポレ−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力とする調
    整手段と、が備えられ、 前記エバポレ−タにより空調空気を加温する暖房時に、
    エンジン始動後所定時間内は該所定時間経過後に比し
    て、前記ヒ−タを通過する空調空気の流量が小さくなる
    ように空調空気の流れを制御する制御手段が備えられて
    いる、 ことを特徴とする車両の空調制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    において、 前記制御手段が、 前記空調空気の通路の一部を構成すると共に、前記ヒ−
    タをバイパスするバイパス通路と、 前記エバポレ−タを通過した後の空調空気が前記ヒ−タ
    を通過する量と前記バイパス通路を通過する量との流量
    割合を変更する流量割合変更手段と、 前記流量割合変更手段を制御する制御回路と、 を備えていることを特徴とする車両の空調制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ヒ−タを通過する空調空気の量を少なくする制御
    が、前記ヒ−タを通過する空調空気の量を零とすること
    により行なわれる、ことを特徴とする車両の空調制御装
    置。
JP24956895A 1995-09-27 1995-09-27 車両の空調制御装置 Expired - Fee Related JP3500795B2 (ja)

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