JP3500795B2 - 車両の空調制御装置 - Google Patents
車両の空調制御装置Info
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- JP3500795B2 JP3500795B2 JP24956895A JP24956895A JP3500795B2 JP 3500795 B2 JP3500795 B2 JP 3500795B2 JP 24956895 A JP24956895 A JP 24956895A JP 24956895 A JP24956895 A JP 24956895A JP 3500795 B2 JP3500795 B2 JP 3500795B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒ−トポンプ式の
空調装置を利用した車両の空調制御装置に関するもので
ある。
空調装置を利用した車両の空調制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両においては、車室内の暖房を、エン
ジン冷却水の温度を利用して行なうのが一般的であり、
このため冷却水を熱源とするヒ−タが空調空気の通路中
に配設される。また、車室内の冷房を行なうため、空調
空気を冷却するためのエバポレ−タが空調空気の通路中
に配設され、除湿を行なうことや無駄に冷房作動を防止
するために、空調空気の車室内への吹出口に近い側から
順にヒ−タおよびエバポレ−タが配設されるのが一般的
である。そして、通常は、エバポレ−タは、空調空気の
冷却つまり冷房専用とされている。
ジン冷却水の温度を利用して行なうのが一般的であり、
このため冷却水を熱源とするヒ−タが空調空気の通路中
に配設される。また、車室内の冷房を行なうため、空調
空気を冷却するためのエバポレ−タが空調空気の通路中
に配設され、除湿を行なうことや無駄に冷房作動を防止
するために、空調空気の車室内への吹出口に近い側から
順にヒ−タおよびエバポレ−タが配設されるのが一般的
である。そして、通常は、エバポレ−タは、空調空気の
冷却つまり冷房専用とされている。
【0003】また、空調装置をヒ−トポンプ式として、
ヒ−トポンプのエバポレ−タを空調空気の通路中に配設
して、エバポレ−タに対する作動媒体の流れ方向を切換
えることにより、冷房と暖房との切換えを行なうことが
提案されている(特開昭64−16423号公報参
照)。
ヒ−トポンプのエバポレ−タを空調空気の通路中に配設
して、エバポレ−タに対する作動媒体の流れ方向を切換
えることにより、冷房と暖房との切換えを行なうことが
提案されている(特開昭64−16423号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン冷
却水を熱源としたのみでは十分な暖房が得られない場合
がある。例えば、直噴式のディ−ゼルエンジンや直噴式
のガソリンエンジンでは、冷却水温度が十分に上昇しな
いものとなる。このため、ヒ−トポンプ式の空調装置を
別途設けて、ヒ−トポンプの可逆性を利用して、暖房時
にはヒ−トポンプのエバポレ−タにより空調空気の加温
を行ない、冷房時にはヒ−トポンプのエバポレ−タで空
調空気の冷却を行なうことが考えられる。
却水を熱源としたのみでは十分な暖房が得られない場合
がある。例えば、直噴式のディ−ゼルエンジンや直噴式
のガソリンエンジンでは、冷却水温度が十分に上昇しな
いものとなる。このため、ヒ−トポンプ式の空調装置を
別途設けて、ヒ−トポンプの可逆性を利用して、暖房時
にはヒ−トポンプのエバポレ−タにより空調空気の加温
を行ない、冷房時にはヒ−トポンプのエバポレ−タで空
調空気の冷却を行なうことが考えられる。
【0005】一方、暖房時においては、エンジン始動直
後は従来から、エバポレ−タを通過した後の空調空気の
全量がヒ−タを通過するように設定されている。この場
合、エバポレ−タが冷房専用のものである場合は、暖房
時にはエバポレ−タが休止しているので、エバポレ−タ
を通過することによって空調空気の温度度変化は事実上
生じないものとなり、空調空気の全量がヒ−タを通過す
ることに何等問題は生じないものである。
後は従来から、エバポレ−タを通過した後の空調空気の
全量がヒ−タを通過するように設定されている。この場
合、エバポレ−タが冷房専用のものである場合は、暖房
時にはエバポレ−タが休止しているので、エバポレ−タ
を通過することによって空調空気の温度度変化は事実上
生じないものとなり、空調空気の全量がヒ−タを通過す
ることに何等問題は生じないものである。
【0006】しかしながら、エバポレ−タがヒ−トポン
プ用であって、暖房時にエバポレ−タによって空調空気
を加温する場合は、エンジン始動直後であってエンジン
冷却水が十分上昇していないと、エバポレ−タで加温さ
れた空調空気がヒ−タを通過することにより冷却されて
しまい、暖房効果が十分得られないものとなってしま
う。
プ用であって、暖房時にエバポレ−タによって空調空気
を加温する場合は、エンジン始動直後であってエンジン
冷却水が十分上昇していないと、エバポレ−タで加温さ
れた空調空気がヒ−タを通過することにより冷却されて
しまい、暖房効果が十分得られないものとなってしま
う。
【0007】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、暖房のための空調空気の加温
を、エンジン冷却水を熱源とするヒ−タと、ヒ−トポン
プにおけるエバポレ−タとを利用して行なう場合を前提
として、冷却水温度が低いときの暖房効果をより十分得
られるようにした車両の空調制御装置を提供することに
ある。
れたもので、その目的は、暖房のための空調空気の加温
を、エンジン冷却水を熱源とするヒ−タと、ヒ−トポン
プにおけるエバポレ−タとを利用して行なう場合を前提
として、冷却水温度が低いときの暖房効果をより十分得
られるようにした車両の空調制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明(請求項1に係る発明)にあっては、空調空
気の通路中に、車室内への吹出口から近い順に、エンジ
ン冷却水を熱源とするヒ−タ、ヒ−トポンプにおけるエ
バポレ−タが配設され、前記エバポレ−タに対する作動
媒体の循環方向が逆転可能とされて、前記エバポレ−タ
により空調空気の冷却と加温とが切換えられるように設
定され、前記ヒ−トポンプに、エンジンの冷却水を通過
させて該冷却水と前記作動媒体との間で熱交換を行わせ
る加熱器と、該加熱器に対する前記冷却水の供給量を調
整して前記エバポレ−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力
とする調整手段と、が備えられ、前記エバポレ−タによ
り空調空気を加温する暖房時に、エンジン冷却水の温度
が所定温度よりも低いときは該所定温度よりも高いとき
に比して、前記ヒ−タを通過する空調空気の量が少なく
なるように空調空気の流れを制御する制御手段が備えら
れている、ことを特徴とする車両の空調制御装置とした
構成としてある。上記構成を前提とした好ましい構成
は、特許請求の範囲における請求項2、請求項3、請求
項5、請求項6に記載したとおりである。
め、本発明(請求項1に係る発明)にあっては、空調空
気の通路中に、車室内への吹出口から近い順に、エンジ
ン冷却水を熱源とするヒ−タ、ヒ−トポンプにおけるエ
バポレ−タが配設され、前記エバポレ−タに対する作動
媒体の循環方向が逆転可能とされて、前記エバポレ−タ
により空調空気の冷却と加温とが切換えられるように設
定され、前記ヒ−トポンプに、エンジンの冷却水を通過
させて該冷却水と前記作動媒体との間で熱交換を行わせ
る加熱器と、該加熱器に対する前記冷却水の供給量を調
整して前記エバポレ−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力
とする調整手段と、が備えられ、前記エバポレ−タによ
り空調空気を加温する暖房時に、エンジン冷却水の温度
が所定温度よりも低いときは該所定温度よりも高いとき
に比して、前記ヒ−タを通過する空調空気の量が少なく
なるように空調空気の流れを制御する制御手段が備えら
れている、ことを特徴とする車両の空調制御装置とした
構成としてある。上記構成を前提とした好ましい構成
は、特許請求の範囲における請求項2、請求項3、請求
項5、請求項6に記載したとおりである。
【0009】前記目的を達成するため、本発明(請求項
4に係る発明)にあっては、空調空気の通路中に、車室
内への吹出口から近い順に、エンジン冷却水を熱源とす
るヒ−タ、ヒ−トポンプにおけるエバポレ−タが配設さ
れ、前記エバポレ−タに対する作動媒体の循環方向が逆
転可能とされて、前記エバポレ−タにより空調空気の冷
却と加温とが切換えられるように設定され、前記ヒ−ト
ポンプに、エンジンの冷却水を通過させて該冷却水と前
記作動媒体との間で熱交換を行わせる加熱器と、該加熱
器に対する前記冷却水の供給量を調整して前記エバポレ
−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力とする調整手段と、
が備えられ、前記エバポレ−タにより空調空気を加温す
る暖房時に、エンジン始動後所定時間内は該所定時間経
過後に比して、前記ヒ−タを通過する空調空気の流量が
小さくなるように空調空気の流れを制御する制御手段が
備えられている、ことを特徴とする車両の空調制御装置
とした構成としてある。上記構成を前提とした好ましい
構成は、特許請求の範囲における請求項5、請求項6に
記載したとおりである。
4に係る発明)にあっては、空調空気の通路中に、車室
内への吹出口から近い順に、エンジン冷却水を熱源とす
るヒ−タ、ヒ−トポンプにおけるエバポレ−タが配設さ
れ、前記エバポレ−タに対する作動媒体の循環方向が逆
転可能とされて、前記エバポレ−タにより空調空気の冷
却と加温とが切換えられるように設定され、前記ヒ−ト
ポンプに、エンジンの冷却水を通過させて該冷却水と前
記作動媒体との間で熱交換を行わせる加熱器と、該加熱
器に対する前記冷却水の供給量を調整して前記エバポレ
−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力とする調整手段と、
が備えられ、前記エバポレ−タにより空調空気を加温す
る暖房時に、エンジン始動後所定時間内は該所定時間経
過後に比して、前記ヒ−タを通過する空調空気の流量が
小さくなるように空調空気の流れを制御する制御手段が
備えられている、ことを特徴とする車両の空調制御装置
とした構成としてある。上記構成を前提とした好ましい
構成は、特許請求の範囲における請求項5、請求項6に
記載したとおりである。
【0010】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、エ
ンジン冷却水の温度が低くてヒ−タによる空調空気の加
温が十分得られない場合は、エバポレ−タで加温された
後の空調空気がヒ−タを通過する量が少なくなるように
してあるので、ヒ−タによる空調空気の温度低下作用が
防止あるいは低減されて、エバポレ−タによる空調空気
の加温を十分生かした効果的な暖房を行なうことができ
る。また、加熱器を通過するエンジンの冷却水の量を調
整してエバポレータ内の作動媒体の圧力を一定にするこ
とから、コンプレッサの頻繁なON,OFFの切換に基
づくエバポレータ内における作動媒体の圧力変動を生じ
させることなく、エバポレータの熱交換能力を一定に維
持できることになる。
ンジン冷却水の温度が低くてヒ−タによる空調空気の加
温が十分得られない場合は、エバポレ−タで加温された
後の空調空気がヒ−タを通過する量が少なくなるように
してあるので、ヒ−タによる空調空気の温度低下作用が
防止あるいは低減されて、エバポレ−タによる空調空気
の加温を十分生かした効果的な暖房を行なうことができ
る。また、加熱器を通過するエンジンの冷却水の量を調
整してエバポレータ内の作動媒体の圧力を一定にするこ
とから、コンプレッサの頻繁なON,OFFの切換に基
づくエバポレータ内における作動媒体の圧力変動を生じ
させることなく、エバポレータの熱交換能力を一定に維
持できることになる。
【0011】請求項2に記載したような構成とすること
により、ヒ−タでの加温能力の度合を冷却水温度検出手
段での温度検出を利用して精度よくみて、請求項1に対
応した効果を十分発揮させる上で好ましいものとなる。
により、ヒ−タでの加温能力の度合を冷却水温度検出手
段での温度検出を利用して精度よくみて、請求項1に対
応した効果を十分発揮させる上で好ましいものとなる。
【0012】請求項3に記載したような構成とすること
により、ヒ−タで空調空気を加温できる時期を適切に判
断して、エバポレ−タで不必要に空調空気を加温する事
態を防止する上で好ましいものとなる。
により、ヒ−タで空調空気を加温できる時期を適切に判
断して、エバポレ−タで不必要に空調空気を加温する事
態を防止する上で好ましいものとなる。
【0013】請求項4に記載した発明によれば、エンジ
ン冷却水温度が所定温度まで上昇したか否かを、エンジ
ン始動後からの経過時間によって見込み的に判断して、
制御を簡単にしつつ請求項1に対応した効果を得ること
ができる。
ン冷却水温度が所定温度まで上昇したか否かを、エンジ
ン始動後からの経過時間によって見込み的に判断して、
制御を簡単にしつつ請求項1に対応した効果を得ること
ができる。
【0014】請求項5に記載したような構成とすること
により、制御手段の具体的な構成が提供される。特に、
バイパス通路と流量割合変更手段とは、エバポレ−タが
冷房専用のものとされた従来一般的な空調装置でも同様
に有しており、従来からの空調用通路の構成を変更する
必要がないという点において好ましいものとなる。
により、制御手段の具体的な構成が提供される。特に、
バイパス通路と流量割合変更手段とは、エバポレ−タが
冷房専用のものとされた従来一般的な空調装置でも同様
に有しており、従来からの空調用通路の構成を変更する
必要がないという点において好ましいものとなる。
【0015】請求項6に記載したような構成とすること
により、ヒ−タによって空調空気が冷却されてしまう事
態を完全に防止する上で好ましいものとなる。
により、ヒ−タによって空調空気が冷却されてしまう事
態を完全に防止する上で好ましいものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付した図
面に基づいて説明する。図1において、1はエンジンで
あり、このエンジン1は、直噴式ディ−ゼルエンジン
や、直噴式ガソリンエンジンのように、エンジン冷却水
の温度が十分上昇しない型式のエンジンとされている。
面に基づいて説明する。図1において、1はエンジンで
あり、このエンジン1は、直噴式ディ−ゼルエンジン
や、直噴式ガソリンエンジンのように、エンジン冷却水
の温度が十分上昇しない型式のエンジンとされている。
【0017】図1中2は、車室内空調用の通路であり、
この空調用通路2は、図中左方側が車室内への吹出口と
されて、空調空気は図1中右方側から左方側へと流れる
ようになっている。空調用通路2には、その吹出口に近
い側に熱交換器としてのヒ−タ3が配設され、吹出口か
ら遠い側つまり空調空気の流れ方向においてヒ−タ3の
上流側において、熱交換器としてのエバポレ−タ4が配
設されている。
この空調用通路2は、図中左方側が車室内への吹出口と
されて、空調空気は図1中右方側から左方側へと流れる
ようになっている。空調用通路2には、その吹出口に近
い側に熱交換器としてのヒ−タ3が配設され、吹出口か
ら遠い側つまり空調空気の流れ方向においてヒ−タ3の
上流側において、熱交換器としてのエバポレ−タ4が配
設されている。
【0018】空調用通路2は、ヒ−タ3部分において、
当該ヒ−タ3をバイパスするバイパス通路2Aを有す
る。つまり、空調空気は、エバポレ−タ4に対してはそ
の全量が通過するように設定されているが、エバポレ−
タ4を通過した後には、互いに並列なヒ−タ3とバイパ
ス通路2Aとに対して通過可能とされている。
当該ヒ−タ3をバイパスするバイパス通路2Aを有す
る。つまり、空調空気は、エバポレ−タ4に対してはそ
の全量が通過するように設定されているが、エバポレ−
タ4を通過した後には、互いに並列なヒ−タ3とバイパ
ス通路2Aとに対して通過可能とされている。
【0019】ヒ−タ3とバイパス通路2Aとを通過する
空調空気の流量割合を変更するために、ヒ−タ3の直上
流位置にダンパ5が設けられている。すなわち、ダンパ
5は回動式とされて、図1中実線で示す位置のときにヒ
−タ3への空調空気の流入が零とされ(バイパス通路2
Aを通過する空調空気の流量割合が100%)、また図
1一点鎖線で示すようにダンパ5の位置が変更されたと
きに、ヒ−タ3に対して流入される空調空気が100%
とされる(バイパス通路2Aを通過する空調空気の流量
割合が0%)。そして、ダンパ5を、図1実線と一点鎖
線との間の範囲で変化させることにより、ヒ−タ3とバ
イパス通路2Aとを通過する空調空気の流量割合が任意
に変更される。このようなダンパ5は、電磁式のアクチ
ュエ−タ6によって駆動される。
空調空気の流量割合を変更するために、ヒ−タ3の直上
流位置にダンパ5が設けられている。すなわち、ダンパ
5は回動式とされて、図1中実線で示す位置のときにヒ
−タ3への空調空気の流入が零とされ(バイパス通路2
Aを通過する空調空気の流量割合が100%)、また図
1一点鎖線で示すようにダンパ5の位置が変更されたと
きに、ヒ−タ3に対して流入される空調空気が100%
とされる(バイパス通路2Aを通過する空調空気の流量
割合が0%)。そして、ダンパ5を、図1実線と一点鎖
線との間の範囲で変化させることにより、ヒ−タ3とバ
イパス通路2Aとを通過する空調空気の流量割合が任意
に変更される。このようなダンパ5は、電磁式のアクチ
ュエ−タ6によって駆動される。
【0020】ヒ−タ3は、エンジン1の冷却水を熱源と
するもので、このため、ヒ−タ3には、エンジン冷却水
の供給通路11と戻り通路12とが接続されて、ヒ−タ
3内を冷却水が循環するように構成されている。
するもので、このため、ヒ−タ3には、エンジン冷却水
の供給通路11と戻り通路12とが接続されて、ヒ−タ
3内を冷却水が循環するように構成されている。
【0021】エバポレ−タ4は、ヒ−トポンプ用とされ
て、その作動媒体(冷媒)の循環方向を変更することに
より、空調空気の加温用として、あるいは空調空気の冷
却用として使用される。このヒ−トポンプを構成するた
め、エンジン1によって駆動されるコンプレッサ21が
装備される。すなわち、エンジン1のクランク軸1aの
回転が、プ−リ22、ベルト23、プ−リ24を介して
コンプレッサ21に伝達されるようになっており、プ−
リ24には電磁式のクラッチ25が内蔵されて、エンジ
ン1との機械的連係を断続し得るようになっている。
て、その作動媒体(冷媒)の循環方向を変更することに
より、空調空気の加温用として、あるいは空調空気の冷
却用として使用される。このヒ−トポンプを構成するた
め、エンジン1によって駆動されるコンプレッサ21が
装備される。すなわち、エンジン1のクランク軸1aの
回転が、プ−リ22、ベルト23、プ−リ24を介して
コンプレッサ21に伝達されるようになっており、プ−
リ24には電磁式のクラッチ25が内蔵されて、エンジ
ン1との機械的連係を断続し得るようになっている。
【0022】コンプレッサ21から伸びる高圧配管26
が、エバポレ−タ4に接続されている。また、コンプレ
ッサ21から伸びる低圧配管27が、エバポレ−タ4に
接続されている。低圧配管27には、コンプレッサ21
側からエバポレ−タ4側へ順次、アキュムレ−タ28、
熱交換器としての加熱器29、膨張弁としてのオリフィ
ス30が接続されている。加熱器29は、エンジン冷却
水とヒ−トポンプの作動媒体との間で熱交換するもの
で、コンプレッサ21の仕事量を低減するために設けら
れている。
が、エバポレ−タ4に接続されている。また、コンプレ
ッサ21から伸びる低圧配管27が、エバポレ−タ4に
接続されている。低圧配管27には、コンプレッサ21
側からエバポレ−タ4側へ順次、アキュムレ−タ28、
熱交換器としての加熱器29、膨張弁としてのオリフィ
ス30が接続されている。加熱器29は、エンジン冷却
水とヒ−トポンプの作動媒体との間で熱交換するもの
で、コンプレッサ21の仕事量を低減するために設けら
れている。
【0023】エバポレ−タ4が空調空気を加温する暖房
時での作動媒体の流れは、図1実線矢印で示すように、
コンプレッサ21から、高圧配管26、エバポレ−タ
4、低圧配管27へと流れる状態である。エバポレ−タ
4が空調空気を冷却する冷房時での作動媒体の流れは、
図1破線矢印で示すように、コンプレッサ21から、低
圧配管27、エバポレ−タ4、高圧配管26へと流れる
状態である。
時での作動媒体の流れは、図1実線矢印で示すように、
コンプレッサ21から、高圧配管26、エバポレ−タ
4、低圧配管27へと流れる状態である。エバポレ−タ
4が空調空気を冷却する冷房時での作動媒体の流れは、
図1破線矢印で示すように、コンプレッサ21から、低
圧配管27、エバポレ−タ4、高圧配管26へと流れる
状態である。
【0024】高圧配管26のコンプレッサ21への接続
部分には、高圧配管26が所定圧力以上になったとき作
動する高圧スイッチ32が設けられ、この高圧スイッチ
32が作動したときに電磁クラッチ25が切断されて、
高圧配管26つまりエバポレ−タ4の破損が防止され
る。また、低圧配管27のコンプレッサ21への接続部
分には、低圧配管27が所定圧力以下にまで低下したと
きに作動する低圧スイッチ31が設けられ、この低圧ス
イッチ31が作動したときに電磁クラッチ25が切断さ
れて、エバポレ−タ4の霜取り状態とされる。
部分には、高圧配管26が所定圧力以上になったとき作
動する高圧スイッチ32が設けられ、この高圧スイッチ
32が作動したときに電磁クラッチ25が切断されて、
高圧配管26つまりエバポレ−タ4の破損が防止され
る。また、低圧配管27のコンプレッサ21への接続部
分には、低圧配管27が所定圧力以下にまで低下したと
きに作動する低圧スイッチ31が設けられ、この低圧ス
イッチ31が作動したときに電磁クラッチ25が切断さ
れて、エバポレ−タ4の霜取り状態とされる。
【0025】図1中Uは、マイクロコンピュ−タを利用
して構成された制御ユニットである。この制御ユニット
Uには、各種スイッチMSW、IGSWあるいはセンサ
S1、S2からの信号が入力される一方、制御ユニット
Uからは前記アクチュエ−タ6に対して出力される。
して構成された制御ユニットである。この制御ユニット
Uには、各種スイッチMSW、IGSWあるいはセンサ
S1、S2からの信号が入力される一方、制御ユニット
Uからは前記アクチュエ−タ6に対して出力される。
【0026】上記スイッチMSWは、運転者によりマニ
ュアル操作される空調操作スイッチ群となるもので、従
来既知のように、空調制御をオ−トモ−ドで行なうか否
かの選択スイッチ、冷暖房の切換選択、空調空気の吹出
口選択、室内温度選択、風量選択等の各種スイッチが含
まれる。そして、このスイッチMSW群には、ヒ−トポ
ンプによる暖房を行なうか否かの選択スイッチも含まれ
る。スイッチIGSWは、イグニッションスイッチであ
る。センサS1は、ヒ−タ3付近での冷却水温度を検出
する冷却水温度検出手段としのて第1温度センサであ
る。センサS2は、エバポレ−タ4直下流の空調空気の
温度を検出するエバポ温度検出手段としての第2温度セ
ンサである。なお、図1では、図示を略してあるが、オ
−トモ−ドでの空調制御のために、室内温度センサ、室
外温度センサ、日射量センサ等の信号も入力されるよう
になっている。
ュアル操作される空調操作スイッチ群となるもので、従
来既知のように、空調制御をオ−トモ−ドで行なうか否
かの選択スイッチ、冷暖房の切換選択、空調空気の吹出
口選択、室内温度選択、風量選択等の各種スイッチが含
まれる。そして、このスイッチMSW群には、ヒ−トポ
ンプによる暖房を行なうか否かの選択スイッチも含まれ
る。スイッチIGSWは、イグニッションスイッチであ
る。センサS1は、ヒ−タ3付近での冷却水温度を検出
する冷却水温度検出手段としのて第1温度センサであ
る。センサS2は、エバポレ−タ4直下流の空調空気の
温度を検出するエバポ温度検出手段としての第2温度セ
ンサである。なお、図1では、図示を略してあるが、オ
−トモ−ドでの空調制御のために、室内温度センサ、室
外温度センサ、日射量センサ等の信号も入力されるよう
になっている。
【0027】次に、制御ユニットUの制御内容につい
て、オ−トモ−ドでの空調制御時であることを前提に図
2のフロ−チャ−トを参照しつつ説明するが、実施例で
は、エバポレ−タ4を利用した暖房は、マニュアル選択
されていることを前提に行なわれるようになっている。
なお、以下の説明でQはステップである。
て、オ−トモ−ドでの空調制御時であることを前提に図
2のフロ−チャ−トを参照しつつ説明するが、実施例で
は、エバポレ−タ4を利用した暖房は、マニュアル選択
されていることを前提に行なわれるようになっている。
なお、以下の説明でQはステップである。
【0028】以上のことを前提として、図2の制御は、
イグニッションスイッチIGSWがONとなった時点で
スタ−トされる。先ず、Q1において、エバポレ−タ4
つまりヒ−トポンプを利用した暖房を行なうことが選択
されているか否かが判別される。このQ1の判別でYE
Sのときは、Q2において、冷却水温度TWと、エバポ
温度つまりエバポレ−タ4を通過した直後の空調空気の
温度TEとが読込まれる。
イグニッションスイッチIGSWがONとなった時点で
スタ−トされる。先ず、Q1において、エバポレ−タ4
つまりヒ−トポンプを利用した暖房を行なうことが選択
されているか否かが判別される。このQ1の判別でYE
Sのときは、Q2において、冷却水温度TWと、エバポ
温度つまりエバポレ−タ4を通過した直後の空調空気の
温度TEとが読込まれる。
【0029】Q2の後Q3において、冷却水温度TWが
エバポ温度TE以上であるか否かが判別される。このQ
3の判別でNOのときは、ダンパ5が、図1実線で示す
位置とされて、ヒ−タ3を通過する空調空気の流量割合
が零とされる。すなわち、Q3の判別でNOのときは、
ヒ−タ3によって空調空気が冷却されてしまう状態なの
で、このときはエバポレ−タ4で加温された後の空調空
気を全量バイパス通路へ流すことにより、空調空気がヒ
−タ3によって冷却されてしまう事態を防止する。
エバポ温度TE以上であるか否かが判別される。このQ
3の判別でNOのときは、ダンパ5が、図1実線で示す
位置とされて、ヒ−タ3を通過する空調空気の流量割合
が零とされる。すなわち、Q3の判別でNOのときは、
ヒ−タ3によって空調空気が冷却されてしまう状態なの
で、このときはエバポレ−タ4で加温された後の空調空
気を全量バイパス通路へ流すことにより、空調空気がヒ
−タ3によって冷却されてしまう事態を防止する。
【0030】Q4の後、Q2へ戻るが、エンジンの運転
継続に伴って徐々に冷却水温度TWが上昇し、やがてQ
3の判別でYESとなる。このときは、Q5に移行し
て、通常のオ−トモ−ドでの空調制御が行なわれる。す
なわち、ダンパ5の位置が、室外(外気)温度、室内温
度、日射量に応じた最適位置へ可変制御されて、室内温
度が運転者の所望温度となるように制御される。前記Q
1の判別でNOのときもQ5へ移行するが、このとき
は、エバポレ−タ4を利用した暖房は行なわれないこと
になる。
継続に伴って徐々に冷却水温度TWが上昇し、やがてQ
3の判別でYESとなる。このときは、Q5に移行し
て、通常のオ−トモ−ドでの空調制御が行なわれる。す
なわち、ダンパ5の位置が、室外(外気)温度、室内温
度、日射量に応じた最適位置へ可変制御されて、室内温
度が運転者の所望温度となるように制御される。前記Q
1の判別でNOのときもQ5へ移行するが、このとき
は、エバポレ−タ4を利用した暖房は行なわれないこと
になる。
【0031】なお、Q1からQ5へ移行するときは、エ
ンジン始動直後から空調空気の全量がヒ−タ3を通るよ
うにダンパ5が位置設定されて、冷却水温度が運転者の
所望温度付近になった時点から、ダンパ5の位置が可変
制御される。
ンジン始動直後から空調空気の全量がヒ−タ3を通るよ
うにダンパ5が位置設定されて、冷却水温度が運転者の
所望温度付近になった時点から、ダンパ5の位置が可変
制御される。
【0032】図3は、前記Q2、Q3、Q4を経た後、
最終的にQ5へ移行するまでの温度の変化状態を示すも
のであり、空調用通路2の吹出口の温度は、図中矢印で
示すように、当初はエバポレ−タ出口温度となり、冷却
水温度TWとエバポレ−タ出口温度TEとが一致したα
時点以後は、ヒ−タ3によりエバポレ−タ出口温度TE
より高温とされ、その後は運転者の選択した所望室内温
度に維持される。
最終的にQ5へ移行するまでの温度の変化状態を示すも
のであり、空調用通路2の吹出口の温度は、図中矢印で
示すように、当初はエバポレ−タ出口温度となり、冷却
水温度TWとエバポレ−タ出口温度TEとが一致したα
時点以後は、ヒ−タ3によりエバポレ−タ出口温度TE
より高温とされ、その後は運転者の選択した所望室内温
度に維持される。
【0033】以上の実施例において、特許請求の範囲に
おける制御手段が、バイパス通路2と、ダンパ5と、制
御回路としての制御ユニットUとによって構成される。
おける制御手段が、バイパス通路2と、ダンパ5と、制
御回路としての制御ユニットUとによって構成される。
【0034】ここで、前記加熱器29部分の好ましい設
定例が、図4に示される。この加熱器29は、ヒ−トポ
ンプの作動媒体(冷媒)を加熱してコンプレッサ21の
仕事量を低減するものであるが、実施例では、この加熱
器29に、エバポレ−タ4の熱交換能力の調整機能をも
付与するようにしてある。この点を詳述すると、まず、
エバポレ−タ4の熱交換能力をある一定値に維持しよう
とするには、高圧配管26の圧力をある一定圧力に維持
すればよいことになる。この高圧配管26の圧力に応じ
てコンプレッサ21のON、OFFを切換えて、高圧配
管26の圧力をある一定値に維持しようとした場合は、
図6の2点鎖線で示すように、高圧配管26の圧力に少
なからず変動を生じてしまい、またコンプレッサ21を
頻繁にON、OFFすることになって好ましくないもの
となる。
定例が、図4に示される。この加熱器29は、ヒ−トポ
ンプの作動媒体(冷媒)を加熱してコンプレッサ21の
仕事量を低減するものであるが、実施例では、この加熱
器29に、エバポレ−タ4の熱交換能力の調整機能をも
付与するようにしてある。この点を詳述すると、まず、
エバポレ−タ4の熱交換能力をある一定値に維持しよう
とするには、高圧配管26の圧力をある一定圧力に維持
すればよいことになる。この高圧配管26の圧力に応じ
てコンプレッサ21のON、OFFを切換えて、高圧配
管26の圧力をある一定値に維持しようとした場合は、
図6の2点鎖線で示すように、高圧配管26の圧力に少
なからず変動を生じてしまい、またコンプレッサ21を
頻繁にON、OFFすることになって好ましくないもの
となる。
【0035】このため、本実施例では、加熱器29を通
過する冷却水の量を調整することにより、ヒ−トポンプ
の作動媒体と冷却水との間での熱交換量を調整して、コ
ンプレッサの仕事量を調整つまり高圧配管26の圧力を
調整するようにしてある。より具体的には、加熱器29
に対する冷却水の供給通路41と戻り通路42とを、加
熱器29をバイパスするバイパス通路43で接続して、
このバイパス通路43に圧力応動型の開度調整弁44を
接続してある。
過する冷却水の量を調整することにより、ヒ−トポンプ
の作動媒体と冷却水との間での熱交換量を調整して、コ
ンプレッサの仕事量を調整つまり高圧配管26の圧力を
調整するようにしてある。より具体的には、加熱器29
に対する冷却水の供給通路41と戻り通路42とを、加
熱器29をバイパスするバイパス通路43で接続して、
このバイパス通路43に圧力応動型の開度調整弁44を
接続してある。
【0036】開度調整弁44は、バイパス通路43に配
設された弁部44aと、弁部44aを駆動するダイヤフ
ラム式の駆動部44bとを有し、駆動部44bに、配管
45を介して高圧配管26の圧力を作用させるようにし
てある。このような開度調整弁の開弁特性が図5に示さ
れ、この開度調整弁44を利用した高圧配管26の圧力
制御(加熱器29をバイパスする冷却水のバイパス量の
制御)によれば、図6の実線で示すように、高圧配管2
6の圧力が変動をきたすことなくある一定値に維持され
ることになる。
設された弁部44aと、弁部44aを駆動するダイヤフ
ラム式の駆動部44bとを有し、駆動部44bに、配管
45を介して高圧配管26の圧力を作用させるようにし
てある。このような開度調整弁の開弁特性が図5に示さ
れ、この開度調整弁44を利用した高圧配管26の圧力
制御(加熱器29をバイパスする冷却水のバイパス量の
制御)によれば、図6の実線で示すように、高圧配管2
6の圧力が変動をきたすことなくある一定値に維持され
ることになる。
【0037】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。
これに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。
【0038】冷却水温度あるいはエバポレ−タ4の出口
温度は、温度センサにより直接的に検出するものに限ら
ず、この温度に関連した値によって関接的に検出するよ
うにすることもできる。例えば、エバポレ−タ出口温度
は、高圧配管26の圧力により間接的に知ることができ
る。
温度は、温度センサにより直接的に検出するものに限ら
ず、この温度に関連した値によって関接的に検出するよ
うにすることもできる。例えば、エバポレ−タ出口温度
は、高圧配管26の圧力により間接的に知ることができ
る。
【0039】温度検出を行なうことなく、エンジン始動
後所定時間経過するまでは図2におけるQ4の処理を行
ない、所定時間経過後にQ5へ移行するようにしてもよ
い。なお、上記所定時間は、例えば図3のα時点となる
までの時間として設定すればよく、このα時点となるま
での時間はあらかじめ実験的に求めておけばよい。
後所定時間経過するまでは図2におけるQ4の処理を行
ない、所定時間経過後にQ5へ移行するようにしてもよ
い。なお、上記所定時間は、例えば図3のα時点となる
までの時間として設定すればよく、このα時点となるま
での時間はあらかじめ実験的に求めておけばよい。
【0040】冷却水温度TWがエバポレ−タ出口温度T
Eよりも低いときは、ヒ−タ3を通過する空調空気の量
を、零とすることなく空調空気全量の例えば20%にす
る等、冷却水温度TWがエバポレ−タ出口温度TEより
も高くなった時点での空調空気の通過量よりも制限(抑
制)されたものであればよい。
Eよりも低いときは、ヒ−タ3を通過する空調空気の量
を、零とすることなく空調空気全量の例えば20%にす
る等、冷却水温度TWがエバポレ−タ出口温度TEより
も高くなった時点での空調空気の通過量よりも制限(抑
制)されたものであればよい。
【0041】エバポレ−タ4による空調空気の加温作用
は、エンジン始動直後極めて短時間で期待できるもので
あるが、それでもエンジン始動から即座に空調空気を加
温することは難しいものである。このため、エンジン始
動後、短いある所定時間(例えば10〜20秒)の間、
つまりエバポレ−タ4による加温作用が期待できる状態
になるまでは、空調空気の送風を停止して、この所定時
間経過後に空調空気の送風を開始するようにしてもよ
い。
は、エンジン始動直後極めて短時間で期待できるもので
あるが、それでもエンジン始動から即座に空調空気を加
温することは難しいものである。このため、エンジン始
動後、短いある所定時間(例えば10〜20秒)の間、
つまりエバポレ−タ4による加温作用が期待できる状態
になるまでは、空調空気の送風を停止して、この所定時
間経過後に空調空気の送風を開始するようにしてもよ
い。
【図1】本発明の一実施例を示す全体系統図。
【図2】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図3】本発明による制御を行なった場合における空調
用通路の吹出口の出口温度が変化する様子を図式的に示
す図。
用通路の吹出口の出口温度が変化する様子を図式的に示
す図。
【図4】ヒ−トポンプ用作動媒体の加熱器部分の好まし
い設定例を示す図。
い設定例を示す図。
【図5】図4に示される開度調整弁の開弁特性を示す
図。
図。
【図6】図4に示す例の効果を、コンプレッサをON、
OFF制御する場合と比較して示す図。
OFF制御する場合と比較して示す図。
1:エンジン
2:空調用通路
2A:バイパス通路
3:ヒ−タ
4:エバポレ−タ
5:ダンパ
21:コンプレッサ
26:高圧配管
27:低圧配管
U:制御ユニット(制御回路)
S1:温度センサ(冷却水)
S2:温度センサ(エバポレ−タ出口)
Claims (6)
- 【請求項1】 空調空気の通路中に、車室内への吹出口
から近い順に、エンジン冷却水を熱源とするヒ−タ、ヒ
−トポンプにおけるエバポレ−タが配設され、 前記エバポレ−タに対する作動媒体の循環方向が逆転可
能とされて、前記エバポレ−タにより空調空気の冷却と
加温とが切換えられるように設定され、前記ヒ−トポンプに、エンジンの冷却水を通過させて該
冷却水と前記作動媒体との間で熱交換を行わせる加熱器
と、該加熱器に対する前記冷却水の供給量を調整して前
記エバポレ−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力とする調
整手段と、が備えられ、 前記エバポレ−タにより空調空気を加温する暖房時に、
エンジン冷却水の温度が所定温度よりも低いときは該所
定温度よりも高いときに比して、前記ヒ−タを通過する
空調空気の量が少なくなるように空調空気の流れを制御
する制御手段が備えられている、 ことを特徴とする車両の空調制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 エンジン冷却水の温度に関連した値を検出する冷却水温
度検出手段を備えており、 前記冷却水温度検出手段で検出される温度に応じて前記
制御手段の制御が行なわれる、ことを特徴とする車両の
空調制御装置。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記エバポレ−タの出口付近の温度に相当する値を検出
するエバポ温度検出手段を備え、 前記所定温度が、前記冷却水温度検出手段で検出される
温度と前記エバポ温度検出手段で検出される温度とがほ
ぼ一致したときの温度として設定されている、 ことを特徴とする車両の空調制御装置。 - 【請求項4】 空調空気の通路中に、車室内への吹出口
から近い順に、エンジン冷却水を熱源とするヒ−タ、ヒ
−トポンプにおけるエバポレ−タが配設され、 前記エバポレ−タに対する作動媒体の循環方向が逆転可
能とされて、前記エバポレ−タにより空調空気の冷却と
加温とが切換えられるように設定され、前記ヒ−トポンプに、エンジンの冷却水を通過させて該
冷却水と前記作動媒体との間で熱交換を行わせる加熱器
と、該加熱器に対する前記冷却水の供給量を調整して前
記エバポレ−タ内の作動媒体の圧力を一定圧力とする調
整手段と、が備えられ、 前記エバポレ−タにより空調空気を加温する暖房時に、
エンジン始動後所定時間内は該所定時間経過後に比し
て、前記ヒ−タを通過する空調空気の流量が小さくなる
ように空調空気の流れを制御する制御手段が備えられて
いる、 ことを特徴とする車両の空調制御装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
において、 前記制御手段が、 前記空調空気の通路の一部を構成すると共に、前記ヒ−
タをバイパスするバイパス通路と、 前記エバポレ−タを通過した後の空調空気が前記ヒ−タ
を通過する量と前記バイパス通路を通過する量との流量
割合を変更する流量割合変更手段と、 前記流量割合変更手段を制御する制御回路と、 を備えていることを特徴とする車両の空調制御装置。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記ヒ−タを通過する空調空気の量を少なくする制御
が、前記ヒ−タを通過する空調空気の量を零とすること
により行なわれる、ことを特徴とする車両の空調制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24956895A JP3500795B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 車両の空調制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24956895A JP3500795B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 車両の空調制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0986147A JPH0986147A (ja) | 1997-03-31 |
JP3500795B2 true JP3500795B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=17194944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24956895A Expired - Fee Related JP3500795B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 車両の空調制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3500795B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-27 JP JP24956895A patent/JP3500795B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0986147A (ja) | 1997-03-31 |
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