JPH087289A - 光学的情報記録媒体及び装置 - Google Patents

光学的情報記録媒体及び装置

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JPH087289A
JPH087289A JP6139862A JP13986294A JPH087289A JP H087289 A JPH087289 A JP H087289A JP 6139862 A JP6139862 A JP 6139862A JP 13986294 A JP13986294 A JP 13986294A JP H087289 A JPH087289 A JP H087289A
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JP6139862A
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Inventor
Hiroyuki Minemura
浩行 峯邑
Tetsuya Fushimi
哲也 伏見
Jiichi Miyamoto
治一 宮本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンプルサーボタイプの光ディスクの高密度
化のため、ランド/グルーブ記録の実現と安定な記録/
再生の実現を可能にする光ディスク媒体及び装置の提
供。 【構成】 サンプルサーボタイプの光ディスクにおいて
1/2とラックピッチのグルーブとランドを交互に形成
し、グルーブはデータ領域でなくその両端のサーボ領域
の一部ににも続くように設けた光ディスク媒体、及びラ
ンド/グルーブ記録に対応するアドレス検出と記録/再
生を実現する光ディスク装置。 【効果】 サンプルサーボタイプの光ディスクにおいて
ランド/グルーブ記録を行なうときのデータ領域とサー
ボ領域の境界領域での記録/再生の安定化を実現するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばディスク状の記録
媒体上に同心円もしくは螺旋状に記録された情報トラッ
クに収束レーザ光を照射して情報を記録あるいは再生す
る光ディスク媒体及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光磁界変調型の光磁気ディスクの
記録方式として、例えば特開平1−292603号公報
に記載されているものがある。この発明によれば、光磁
気ディスク媒体のトラックの近くで磁界を生じさせる磁
気コイルを用い、その磁界の極性を記録すべきコードデ
ータの極性に対応させ、さらにレーザ光をデータ記録ク
ロック周波数に同期して短いパルスを連続的に照射しな
がら、光磁気ディスクに直接データをオーバライトす
る。このとき、レーザパルスは同一周期で同じパルス幅
のものが照射されるので、熱拡散や熱のこもりの条件が
場所によらずほぼ同一となるので、形成された記録マー
ク(磁気ドメイン)はトラックに垂直な方向に同一の幅
で長さ方向に変調されたものにできるという特長があ
る。このとき記録マークの形状は一般に矢羽型と呼ばれ
るものになる。
【0003】また、サンプルサーボフォーマットのデー
タ領域に断熱用の溝を設けてトラック間の熱干渉を小さ
くし、データの記録性能の向上を図った発明として例え
ば特開平1−211247号公報に記載されているもの
がある。溝が形成された領域では形成されていない領域
に比較して熱拡散が小さくなる。この発明ではサンプル
サーボフォーマットのデータ記録領域においてトラック
とトラックの間に細い溝を設けることにより、断熱効果
を発揮しつつ、溝の形状は3.5インチMO媒体と同様な
所謂V溝とすることによって溝によるS/N比の低下を防
止する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、光ディスクの溝
形状をU溝とし、その深さを適当に選ぶことによって連
続サーボ方式の光ディスク媒体のランド部とグルーブ部
の両方にデータを記録した際のクロストークが低減で
き、理想的には記録容量を2倍にできることが明かとな
った。こうしたランド/グルーブ記録技術の一例は例え
ば1993年第5回相変化記録研究会シンポジウム予稿
集114頁から115頁に記載されているものがある。
サンプルサーボ方式の光ディスクにおいて、ランド/グ
ルーブ記録を実現することによって記録容量を増大する
ことが望ましいが、上に述べた従来の技術の組み合わせ
によってはこれを実現することが困難であった。以下に
従来の技術の課題を説明する。
【0005】ランド/グルーブ記録技術では溝の幅がト
ラックピッチに対して1/2である必要があるため、特
開平1−211247号公報に示された従来の溝形状で
は実現できない。また、前述の特開平1−292603
号公報では記録時の記録層の熱拡散や熱のこもりの条件
を一定とするため、常に一定のレーザパルスが記録膜に
照射されている必要があるとしている。ところが、サン
プルサーボ系の光ディスクではサーボ領域とデータ領域
が数バイトから十数バイト間隔で交互に配置されるセグ
メント構造となっており、サーボ領域とデータ領域の境
界領域が頻繁に現われる。特開平1−292603号公
報では第2図に於て、こうしたサンプルサーボ系媒体で
の記録方法について記載されているが、記録レーザパル
スはサーボ領域には照射されず、データ領域に限って照
射されることになっているため、加熱条件がデータ領域
とサーボ領域の境界領域で他の領域と異なってしまう。
【0006】本発明の図2は従来の技術でサンプルサー
ボ用のランド/グルーブ記録を実現した場合の問題点を
模式的に示したものである。図に示すように、データ領
域の始端部では前に照射される記録レーザパルスがない
ため、他の領域に比較して、記録膜の温度が低くなるた
め記録されるマークが小さくなるという課題があった。
また、図2の記録方法を用いた場合には、サーボ領域に
は磁界が印加されないため、データ領域に照射された記
録レーザパルスの熱エネルギーの拡散によってデータ領
域とサーボ領域のの境界領域の磁化の向きが不定になっ
てしまうことがある。これはデータ領域の始端部と終端
部に記録された情報を再生する際にノイズとなって再生
エラーの原因となるという問題があった。また、特開平
1−211247号公報ではデータ領域に溝を形成して
いるため、データ領域とサーボ領域の境界領域で熱拡散
の条件が不連続に変化することになり、データを記録す
る際の不安定要因となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、(1)先ず溝の形状を所謂U溝とし、溝
の幅をトラックピッチに対して1/2になるようにし
た。また、(2)溝をデータ領域の両端部のサーボ領域
にわたって長く形成して境界領域での熱拡散の条件をデ
ータ領域の中央部に於ける特性に近付けた。さらに、
(3)データ領域の始端に先行するサーボ領域において
プリヒートのための記録光パルスを照射して記録層を加
熱することによって、データ領域の始端部における熱条
件をデータ領域の他の部分と同じにして記録の安定化を
図った。最後に、(4)データ領域の後端部に続くサー
ボ領域にもポストヒートのためのレーザパルスの照射を
行ない、プリヒート及びポストヒートの間は記録層に一
定の方向の磁界を印加することによって境界領域におけ
る記録層の磁化の向きを一定方向にそろえた。以上のよ
うにすることによって、データ領域とサーボ領域の境界
領域における熱条件を補正し、ランド/グルーブ記録に
好適な溝を形成することによって、上記従来の技術の問
題点を解決し、ランド/グルーブ記録が可能な光ディス
ク媒体及び装置を提供できる。
【0008】
【作用】上に述べた本発明のプリヒート及びポストヒー
トによってデータ領域の両端部での記録条件をデータ領
域中央部におけるそれに近づけることができる。また、
ランド/グルーブ記録のために1/2トラックピッチの
溝をデータ領域、データ領域の先端に先行するサーボ領
域、及びデータ領域の後端に続くサーボ領域に形成する
ことによって、プリヒート及びポストヒート時に照射さ
れる光パルスはデータ領域と同じ熱拡散条件の領域に照
射することができる。従って、溝の有無による記録層の
温度条件の違いに起因した記録の不安定化を防止するこ
とができる。本記録媒体はランド/グルーブ記録による
クロストークのキャンセル効果によってトラック密度を
向上できる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0010】図1は本発明の光ディスク媒体へのデータ
の記録方法の1実施例を示す。図中、縦の点線はクロッ
ク信号を示しており、光パルス及び磁界はクロック信号
に基づいて変調される。本実施例ではデータ領域の始端
部における加熱条件を補正するためにサーボ領域の終端
部にデータ領域と同じ条件の光パルス列を数個照射す
る。熱条件を一定にするために必要なレーザパルスの数
は光ディスク媒体の膜構成および回転中のディスクの線
速度によって主に定まる。通常数個〜10数個の光パル
スを投入すれば記録された信号にみられる影響を十分に
小さくすることができる。
【0011】また、本実施例ではサーボ領域終端部にレ
ーザパルスを照射すると同時に一定方向の磁界を印加
し、サーボ領域とデータ領域の境界領域の磁化の向きを
一定方向にそろえることを行なう。これにより境界領域
のにおいて磁化の向きが不定になることを防ぐことがで
き、再生信号の品質の劣化を防止することができる。
【0012】本実施例ではデータ領域始端部における記
録の方法について示したが、データ領域終端部において
は、以降にデータを記録する必要がないため照射するパ
ルス数は始端部に比較して少なくすることができる。た
だし、境界領域のにおいて磁化の向きが不定になること
を防ぐため、少なくとも1ビット以上は一定方向に磁界
を印加する必要がある。
【0013】また、本発明は上に述べた磁界変調タイプ
の光磁気ディスク以外にも適応することができる。例え
ば相変化タイプの書換え型光ディスク装置に適応するこ
ともできる。相変化タイプの光ディスク媒体では外部磁
化の印加の必要がないので、サーボ域領でプリヒートの
ためのレーザ光を照射する際にレーザ光の出力を例えば
結晶化レベルに保持することによって記録層の状態を一
定に保つことができ、データ領域の始端及び終端部の再
生信号の品質劣化を防止することが可能になる。
【0014】図3は本発明の光ディスク媒体へのデータ
の記録方法の別の実施例を示す。図1の実施例ではサー
ボ領域でプリヒートのための数個から10数個の光パル
スを照射する必要があるため、その分だけサーボ領域を
広く確保する必要がある。光パルスを照射しつつプリピ
ットを再生することが困難なため、一般にミラー領域と
呼ばれるプリピットの形成されていない領域に光パルス
を照射する必要がある。ところが、前述のように光ディ
スクの膜構成によって熱特性が異なるため、予め定めら
れたフォーマットのミラー領域だけでは十分な記録層の
プリヒート効果が得られない場合がある。例えば、5.25
インチサンプルサーボフォーマット(ISO-Bフォーマッ
ト)ではクロックピットからデータ領域の先頭まで3チ
ャネルビットしかない。
【0015】そこで、図3の実施例ではプリヒートをパ
ルスではなく直流レーザ光で行なうものである。これに
よって、プリピットの情報再生が可能になり十分な長さ
のプリヒート領域をサーボフォーマットによらず確保す
ることができる。この方法では記録時のみ実効的に再生
光が増加するとして扱えるため、再生信号に対してゲイ
ン補正を施す必要がある。具体的なゲイン補正の方法は
ここでは述べないが、同様のゲイン補正は従来より記録
時のフォーカス及びトラッキングサーボにも施されてお
り、公知の技術である。
【0016】本方法も前述の実施例と同様に外部磁界を
変調しないタイプの相変化光ディスクなどに適応するこ
とができる。
【0017】図4は本発明の光ディスク媒体のデータ領
域後端部へのデータの記録方法の1実施例を示す。図
中、縦の点線はクロック信号を示し、光パルス及び磁界
がクロック信号に基づいて変調されるのは図1の実施例
と同様である。データ領域の後端部においてはそれ以上
データを記録する必要がないため基本的にプリヒート不
要である。磁化の向きを1方向に揃えることを考えれば
よい。図4ではサーボ領域の先端部に2ビット分だけ初
期化方向に記録を行なう。必要なビット数はデータ領域
の最後端を光スポットで再生する際に、光スポットの裾
野が及ぶ領域から定めることができる。通常はトラック
ピッチ程度の長さ(1〜1.6μm)は必要である。
【0018】本方法も前述の実施例と同様に外部磁界を
変調しないタイプの相変化光ディスクなどに適応するこ
とができる。
【0019】図5は本発明の光ディスク媒体のサーボ及
びデータ領域を示す1実施例である。本実施例ではセグ
メント120内のデータ領域157に溝110を設け
た。これによりデータ部においてランド/グルーブ記録
によるクロストークの低減効果を利用して記録密度の向
上が実現できる。サーボマーク100の再生については
溝の影響がクロックピット101及びウォブルピット1
02、103の再生信号に影響しないように溝とこれら
のピット間の距離を少なくと光スポットのサイズ以上に
開けておく必要がある。記録データはランド部(図にお
いては奇数トラック)及びグルーブ部(図においては偶
数トラック)の両方に記録することができる。偶数トラ
ックと奇数トラックの切り替えはウォブルピット102
と103の再生信号レベルの差から生成されるトラッキ
ング誤差信号の極性を反転することによって指定でき
る。光ディスク基板作成のプロセスの簡略化のためには
ピットと溝の深さを等しくすることが望ましい。ピット
の再生信号の変調度は深さが再生レーザ光の波長の1/
4のときに最大になるが、このとき溝の反射率も最小に
なって記録データのS/Nが低下するため、ピットと溝
の深さは再生レーザ光の波長の1/4と1/8の間がよ
く、波長の1/6程度が望ましい。
【0020】図6は本発明の光ディスク媒体のサーボ及
びデータ領域を示す別の実施例である。本実施例は本発
明のプリフォーマットされたヘッダ領域を示したもので
ある。ピット列から成るヘッダ領域には記録データ信号
のような溝によるクロクトークのキャンセル効果がな
い。ここではヘッダ領域を前後に2分して、偶数トラッ
ク21のヘッダ情報159を前半に、奇数トラック22の
ヘッダ情報160を後半に形成することとしてクロストー
クによる再生エラーを回避した。また、ヘッダ情報は1
トラックおきに、例えば偶数トラックのみ、あるいは奇
数トラックのみに記録する方式ももちろん有効である。
【0021】図7は本発明の光ディスク媒体のサーボ及
びデータ領域を示す別の実施例である。本実施例ではプ
リフォーマットされたヘッダ情報を1トラックおきに形
成した場合を示す。ここでは偶数トラック、奇数トラッ
クのどちらにおいてもヘッダ情報再生できるように偶数
トラックと奇数トラックの中央にヘッダ情報を形成し
た。このように、ヘッダ情報を1/4トラックピッチ
(=1/2偶奇数間トラックピッチ)程度オフトラック
して形成することによって、どちらのトラックを再生す
るときもほぼ等しい信号が得られる。同時に偶数トラッ
ク間もしくは奇数トラック間のヘッダ情報のトラック間
クロストークを最小にすることができる。また、本実施
例ではオフトラックによるヘッダ情報の再生信号振幅の
低下を防ぐ目的でヘッダ情報ピット120はトラックに
垂直な方向に長い楕円状のピットとした。これによって
偶数トラックにおいても奇数トラックにおいても共通の
ヘッダ信号を良好に再生することができる。偶数トラッ
クと奇数トラックの判別は前述のようにトラッキングエ
ラ信号の極性によって定めることができる。
【0022】図8は本発明の光ディスク媒体に所定のプ
リピットを形成するた露光装置の構成を示したものであ
る。同図においてレーザ光源200から出射した円形の
レーザ光はミラー210で反射されハーフミラ211に
よって2つに分離される。円形のプリピットを形成する
ためのビームはミラー212によって変調器221及び
偏向器226に導かれる。このビームは変調器221に
よって強度変調が可能で、かつ偏向器226によってト
ラックに垂直な方向に偏向が可能である。したがって、
このビームによってウォブルピットやクロックピット等
を形成することができる。形成するプリピットの直径は
トラックピッチに対して1/3程度が望ましい。一方、
データ領域の溝を形成するためのビームは変調器22
0、偏向器225を経てビームエキスパンダ230に導
かれる。このビームは変調器220によって強度変調が
可能、かつ偏向器225によってトラックに垂直な方向
に偏向が可能である。このビームはビームエキスパンダ
230によって1次元方向に拡大されるため、レンズ2
40で集光されたスポットをトラックに垂直な方向に長
い楕円形状とすることができる。形成する溝の幅は1/
2トラックピッチが望ましい。同時にこのビームによっ
て、上の実施例に示した楕円状のヘッダ情報やアドレス
情報を形成することができる。これら2本のビームはハ
ーフミラー213によって合波されミラー215によっ
て反射された後、レンズ240によってターンテーブル
250に固定されたディスク260上にそれぞれ集光さ
れる。ディスク260の表面には感光剤が塗布してあ
り、ターンテーブル250を回転しながら、2本のビー
ムをそれぞれ強度変調及び偏向させることによって本発
明に示した光ディスク媒体用のプリピット及び溝を形成
することができる。このディスクをマスターとして、ス
タンパを作成してプラスチック材料に転写すれば、光デ
ィスクの基板を提供することができる。
【0023】こうして作成した基板上にはスパッタリン
グプロセス等によって薄膜を形成することができ、それ
らの構成によって再生専用型や光磁気型、相変化型等の
光ディスク媒体を提供することができる。具体的な薄膜
構造や材料については既に実用化されているものも多
く、広く知られている技術であって、本発明の範囲を越
えるため改めてここでは説明を加えない。
【0024】本発明によって提供できる光ディスク媒体
は書換え可能部と再生専用部が混在したもの、及び全面
が再生専用部になっているものであり、例えば特開昭6
3ー53760号公報で公知の光ディスクドライブを用
いて再生可能なものである。
【0025】図9は本発明に好適な媒体のフォーマット
の構成を示す1実施例である。ここではサンプルサーボ
方式を用いてZCAV(Zoned Constant
Angular Velocity)方式で記録する
媒体を示している。ZCAV方式では光ディスク媒体の
回転速度が一定なのでアクセスが速く、ゾーンごとに記
録情報の線密度がほぼ一定になるのでディスクの容量が
大きくできる。
【0026】一方、サーボ方式の1つであるサンプルサ
ーボ方式では、基準クロックに基づいて時分割でデータ
とフォーカス誤差とトラッキング誤差を検出するので光
学系の構成が簡素になり、装置の小型化に有利である。
【0027】本発明では基準クロックを生成するPLL
(Phase Locked Loop)回路をサーボ
用とデータ用の2系統に分ける。光ディスク媒体にプリ
フォーマットされるクロック及びウォブルピットからな
るサーボマークはCAV方式と同様に放射状に配置す
る。サーボ用PLLはサーボマークを再生してフォーカ
ス及びトラッキング誤差信号を生成するために周波数を
一定とし、データ用PLLは記録密度が光ディスク媒体
の内外周で略一定になるように光ディスク媒体の半径に
ほぼ比例して周波数が大きくなるように設定する。 こ
れにより、サーボ系とデータの記録再生系は独立とな
り、CAV方式でプリフォーマットされた光ディスク媒
体にZCAVモードでデータを記録再生することが可能
になる。
【0028】この場合、光ディスク媒体に記録される信
号は内周から外周にかけてセグメント当たりの容量が大
きくなる。本実施例では最内周のゾーンで1セグメント
当たりNバイトの情報を記録し、全体をmゾーンに分割
する場合を示している。1セグメントのバイト数は内周
から外周にかけて1バイトづつ増加し最も外周のゾーン
ではN+m−1となる。本媒体はプリフォーマットが基
本的にCAV方式であるためデータ用クロックの選び方
によってZCAV方式のデータ記録にもCAV方式のデ
ータ記録にも対応できる点が特徴の1つである。
【0029】図10は本発明の光ディスク媒体の論理フ
ォーマットの1実施例である。ここではサンプルマーク
2バイトに対してデータ領域12バイトでセグメント構
成する場合を示している。1セクタを51セグメントで
構成することによりユーザ容量を512バイトとしてい
る。ECCは72バイト、ヘッダは24バイトである。
ヘッダに記録される情報は、図に示すようにセクタマー
ク、トラックNo、セクタNo、CAV/ZCAV切り
替え情報、ゾーン情報、トラック極性情報、記録パワー
の補正領域、ROM領域のインジケータ、記録クロック
シフト補正、その他である。
【0030】図11は光磁界変調型の光磁気ディスクに
対応する本発明の光ディスク装置の構成を示す1実施例
である。ここではサンプルサーボ方式を用いてZCAV
(Zoned Constant Angular V
elocity)方式で記録再生する装置を示してい
る。 本発明では基準クロックを生成するPLL(Ph
ase Locked Loop)回路をサーボ用とデ
ータ用の2系統に分ける。光ディスク媒体にプリフォー
マットされるクロック及びウォブルピットを含むサーボ
マークはCAV(Constant Angular
Velocity)方式と同様に放射状に配置する。サ
ーボ用PLLはサーボマークを再生してフォーカス及び
トラッキング誤差信号を生成するために周波数が一定で
ある。データ用PLLは記録密度が光ディスク媒体の内
外周で略一定になるように光ディスク媒体の半径にほぼ
比例して周波数が大きくなるように設定する。
【0031】次に具体的な装置の構成と動作について説
明する。光ディスク媒体10の回転数は回転数制御部1405
によってスピンドルモータ1402を制御して所定の値に保
たれる。レーザドライバ1407は光ヘッド1403の光源であ
る半導体レーザを点灯しレーザ光を光ディスク媒体10
上に照射する。光ディスク媒体10からの反射光を光ヘッ
ド1403内の光検出器によって電気信号に変換し、プリア
ンプ1408によって増幅して光ディスク媒体上の記録情報
を再生信号として再生する。再生信号にはプリピットの
再生信号、フォーカスエラー信号、及び光磁気信号が含
まれる。続いてプリピットの再生信号からピット抽出14
13によってクロックピット信号を抽出し、サーボ系PL
L1419によってサーボ系の基準クロックを生成する。サ
ーボ系PLL1419では一定周波数の基準クロックを生成
するようにフィードバックループ内の分周比が固定であ
る。サーボ系基準クロックに基づいてサーボエラー信号
及びアドレス情報の検出を行なうことができる。
【0032】サーボエラーの検出はプリアンプ1408で増
幅されたフォーカスエラー信号及びプリピットの再生信
号からサーボエラー検出1411によって行なわれフォーカ
スずれ、トラッキングずれの情報が検出される。アドレ
ス情報の検出はプリピットの再生信号からアドレス検出
1412によって行なわれ、コントローラ1440内のアドレス
管理1443に情報が引き渡される。制御器1418ではフォー
カスずれとトラッキングずれをゼロにするように機構ド
ライバ1409を介して光ヘッド1403のフォーカス及びトラ
ッキング制御をするとともに必要に応じてコースアクチ
ュエータ1404を動作させてシーク制御を行なう。本装置
ではランド/グルーブ記録された媒体に対応するため、
サーボエラー検出1411において生成するトラッキングエ
ラー信号の極性を偶数トラック(例えばランド部)、奇
数トラック(例えばグルーブ部)に対応して切り替える
機能がある。同時にアドレス検出1412においてはプリフ
ォーマットされたヘッダ情報から検出したアドレス情報
と偶数トラック(例えばランド部)、奇数トラック(例
えばグルーブ部)の識別を合わせてアドレス情報を構成
する機能がある。
【0033】一方データ系の基準クロックは、プリピッ
トの再生信号からデータ系PLL1420によって生成さ
れ、それを基準にしてデータの記録再生が行なわれる。
データ系PLL1420はデータの記録密度を略一定とする
ように発振周波数がゾーンごとに変化する。したがっ
て、データ系PLL1420内の分周比はゾーンごに設定さ
れる。記録データの再生は以下のように行なう。データ
検出1415により光磁気信号から抽出されたデータ信号は
復調器1421により復調され、エラー訂正1426によってエ
ラー訂正処理を施されてデータとして再生され、インタ
ーフェース1427を介して外部との記録データの受渡しを
行なう。
【0034】データを記録する場合は、記録補償1417に
おいて記録/再生条件管理1442の指令によってプリヒー
ト条件及びクロックの位相補償等が施され、データ系の
基準クロックに基づいて光パルスの発振命令が生成され
る。この発振命令によってレーザドライバ1407を介して
光ヘッド1403から記録パルスが光ディスク媒体10に照射
される。一方、インターフェース1427を介して外部から
取り込まれた記録データはエラー訂正1426によりエラー
コードが付加された後、変調器1416によって変調され
る。さらに、記録/再生条件管理1442の指令によって記
録補償1501においてクロックの位相補償等が施され、磁
気ヘッドドライバ1502を介して磁気ヘッド1500によって
記録データに対応した磁界が光ディスク媒体10に印加さ
れる。また、アドレス管理1443によって記録すべきアド
レスの指定を行なうことにより所定の位置にデータの記
録が行なわれるようになっている。
【0035】本実施例の光ディスク装置は相変化型光デ
ィスク等の光の強度変調でデータの記録が可能な媒体に
対応することもできる。動作は上に述べた光磁界変調型
の光ディスクに対応する光ディスク装置とデータの記録
過程を除いて同様である。データを記録する場合は、イ
ンターフェース1427を介して外部から取り込まれた記録
データはエラー訂正1426によりエラーコードが付加され
た後、変調器1416によって変調され、磁界でなく光パル
スの強度変調として光ディスク媒体に照射すればよい。
相変化型の光ディスクでは記録データが再生信号の強度
変化として読み取れるので光磁気信号の検出系は不要で
あり、上の実施例で述べたプリピットの再生信号系をそ
のまま用いて記録データの再生を行なうことができる。
しかしながら、プリピット信号の振幅に比較して相変化
信号の振幅は一般に小さいので、それぞれアンプのゲイ
ンを変化させた別系統の信号として再生することが望ま
しい。光ディスク媒体として光変調型の光磁気ディスク
を用いる場合には、光ディスク媒体に直流磁界を印加す
る磁気ヘッドを設ける必要がある。この種の磁界印加手
段としては市販されている光磁気ディスク装置において
実施されているものを用いればよい。またデータ信号と
しては光磁気信号を用ればよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サンプル
サーボタイプの光ディスクにおいてランドグルーブ記録
が可能になり記録容量を増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク媒体へのデータの記録方法
を示す1実施例説明図。
【図2】従来のの光ディスク媒体へのデータの記録方法
を示す説明図。
【図3】本発明の光ディスク媒体へのデータの記録方法
を示す別の実施例説明図。
【図4】本発明の光ディスク媒体のデータ領域後端部へ
のデータの記録方法の1実施例説明図。
【図5】本発明の光ディスク媒体のサーボ及びデータ領
域を示す1実施例平面図。
【図6】本発明の光ディスク媒体のサーボ及びデータ領
域を示す別の実施例平面図。
【図7】本発明の光ディスク媒体のサーボ及びデータ領
域を示す別の実施例平面図。
【図8】本発明の光ディスク媒体に所定のプリピットを
形成するた露光装置の構成を示した実施例ブロック図。
【図9】本発明に好適な媒体のフォーマットの構成を示
す1実施例平面図
【図10】本発明の光ディスク媒体の論理フォーマット
の1実施例説明図
【図11】光磁界変調型の光磁気ディスクに対応する本
発明の光ディスク装置の構成を示す1実施例ブロック
図。
【符号の説明】
10…光ディスク媒体、1402…スピンドルモータ、1403…
光ヘッド、1404…コースアクチュエータ、1405…回転数
制御部、1407…レーザドライバ、1408…プリアンプ、14
09…機構ドライバ、1411…サーボエラー、1412…アドレ
ス検出、1413…ピット抽出、1415…データ検出、1416…
変調器、1417…記録補償、1418…制御器、1419…サーボ
系PLL、1420…データ系PLL、1421…復調器、1426
…エラー訂正、1427…インターフェース、1440…コント
ローラ、1442…記録/再生条件管理、1443…アドレス管
理、1500…磁気ヘッド、1501…記録補償、1502…磁気ヘ
ッドドライバ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリピット列によって構成されたサーボ領
    域とデータの記録又は再生が可能なデータ領域がトラッ
    クに沿って交互に配置された光ディスク媒体であって、 トラックピッチの略1/2幅の溝が前記データ領域の始
    端に先行するサーボ領域、該データ領域、及び該データ
    領域の終端に続くサーボ領域にわたって形成されている
    ことを特徴とする光学的情報記録媒体。
  2. 【請求項2】プリピット列によって構成されたサーボ領
    域とデータの記録又は再生が可能なデータ領域がトラッ
    クに沿って交互に配置された光ディスク媒体であって、 前記データ領域にトラックの中心から1/4から1/2
    トラックピッチだけオフトラックしてアドレス管理情報
    が形成されていることを特徴とする光学的情報記録媒
    体。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光学的情報記録媒体であ
    って、 前記アドレス管理情報がプリピット列で構成され、該ア
    ドレス管理情報を表すプリピット列のトラックに垂直な
    方向の幅が前記サーボ領域のプリピット列に比較して大
    きいことを特徴とする光学的情報記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の光学的情報記録
    媒体であって、 前記プリピット列、及び前記溝の深さが概略等しいこと
    を特徴とする光学的情報記録媒体。
  5. 【請求項5】光学的情報記録媒体の情報記録層に形成さ
    れたプリピット列からの再生信号のタイミングに基づい
    てクロック信号を発生させる手段、 前記プリピット列の再生信号からトラッキング誤差信号
    を生成する手段、 前記トラッキング誤差信号の極性を反転する手段、 及び前記トラッキング誤差信号の極性に対応してアドレ
    ス管理をする手段、 を備えたことを特徴とする光学的情報記録装置。
  6. 【請求項6】プリピット列によって構成されたサーボ領
    域とデータの記録又は再生が可能なデータ領域がトラッ
    クに沿って交互に配置されており、 トラックピッチの略1/2幅の溝が前記データ領域に形
    成されている光学的情報記録媒体の前記プリピット列の
    再生信号のタイミングに基づいてクロック信号を発生さ
    せ、該クロック信号に基づいて前記データ領域にレーザ
    パルスを照射して前記光学的情報記録媒体の情報記録層
    を加熱することにより情報を記録する機能を有する光学
    的情報記録装置であって、 前記データ領域の先頭部における前記情報記録層の加熱
    条件を、前記データ領域の中央部における前記情報記録
    層の加熱条件と略等しくなるような加熱条件の補正手段
    を有することを特徴とする光学的情報記録装置。
  7. 【請求項7】請求項5または6に記載の光学的情報記録
    装置において、 光学的情報記録媒体に記録すべきデータに対応した極性
    を有する磁界を与える第1の手段と、 前記光学的情報記録媒体の情報記録層にプリフォーマッ
    トされたプリピットからの再生信号のタイミングに基づ
    いて生成したクロック信号に同期して前記光学的情報記
    録媒体に一定の周波数のレーザパルスを照射して前記情
    報記録層を加熱する第2の手段を有し、 前記光学的情報記録媒体のデータ記録領域に先行する領
    域に前記第1の手段によって前記情報記録層の一定方向
    の極性の磁界を与え、同時に前記第2の手段によって一
    定の周波数のレーザパルスを照射することを特徴とする
    光学的情報記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4954215A (en) * 1987-07-21 1990-09-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for manufacture stress detector

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