JPH0872096A - Rim成形品の多色インモールドコート成形法およびその金型 - Google Patents
Rim成形品の多色インモールドコート成形法およびその金型Info
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- JPH0872096A JPH0872096A JP23405094A JP23405094A JPH0872096A JP H0872096 A JPH0872096 A JP H0872096A JP 23405094 A JP23405094 A JP 23405094A JP 23405094 A JP23405094 A JP 23405094A JP H0872096 A JPH0872096 A JP H0872096A
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- B29K2995/002—Coloured
- B29K2995/0021—Multi-coloured
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 RIM成形品の表面に、色分けされた良好な
塗膜を形成できる新規なRIM成形品の多色インモール
ドコート成形法およびその金型を提供する。 【構成】 金型10の塗膜形成側のキャビティ面31に
複数の区画に仕切る仕切り用突部40を設けるととも
に、前記各区画のキャビティ面には各々塗料注入孔16
を設け、前記金型内でのRIM成形品の収縮後、前記収
縮により生じるRIM成形品表面とキャビティ面間の隙
間Sを前記仕切り用突部で仕切り、その区画毎に、所定
の色からなる塗料17,18を前記塗料注入孔から注入
して、前記RIM成形表面に色分けされた塗膜を形成す
る。
塗膜を形成できる新規なRIM成形品の多色インモール
ドコート成形法およびその金型を提供する。 【構成】 金型10の塗膜形成側のキャビティ面31に
複数の区画に仕切る仕切り用突部40を設けるととも
に、前記各区画のキャビティ面には各々塗料注入孔16
を設け、前記金型内でのRIM成形品の収縮後、前記収
縮により生じるRIM成形品表面とキャビティ面間の隙
間Sを前記仕切り用突部で仕切り、その区画毎に、所定
の色からなる塗料17,18を前記塗料注入孔から注入
して、前記RIM成形表面に色分けされた塗膜を形成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多色RIM成形品の
インモールドコート成形法およびその金型に関する。
インモールドコート成形法およびその金型に関する。
【0002】
【従来の技術】RIM成形品は、リアクションインジェ
クションモールディング(RIM)成形機を用いて、ポ
リオール成分とイソシアネート成分の2系統に分かれた
RIM原料を高圧で衝突させ、その衝突後のRIM原料
を金型内に吐出させて成形されるもので、プラスチック
成形品の一つとして種々の分野で用いられている。
クションモールディング(RIM)成形機を用いて、ポ
リオール成分とイソシアネート成分の2系統に分かれた
RIM原料を高圧で衝突させ、その衝突後のRIM原料
を金型内に吐出させて成形されるもので、プラスチック
成形品の一つとして種々の分野で用いられている。
【0003】このRIM成形品においては、その成形時
に成形品表面にピンホール(微細な孔)を生じ易いた
め、金型から取り出した後に成形品表面を塗装して塗膜
を形成することがなされる。しかし、その塗装により形
成された塗膜にもピンホールが発生し易く平滑な表面を
得難い問題がある。
に成形品表面にピンホール(微細な孔)を生じ易いた
め、金型から取り出した後に成形品表面を塗装して塗膜
を形成することがなされる。しかし、その塗装により形
成された塗膜にもピンホールが発生し易く平滑な表面を
得難い問題がある。
【0004】近年、前記ピンホールをなくすため、RI
M成形品表面にインモールドコート成形法により塗膜を
形成することが提案されている。このRIM成形品のイ
ンモールドコート成形法は、通常上型と下型で構成され
る金型のキャビティにRIM原料を充填してRIM成形
品を成形した後、前記金型内でのRIM成形品の収縮に
より生じるRIM成形品表面と上型キャビティ面間の隙
間に、上型の塗料注入孔から塗料を注入して、前記RI
M成形品表面に塗膜を形成する方法である。
M成形品表面にインモールドコート成形法により塗膜を
形成することが提案されている。このRIM成形品のイ
ンモールドコート成形法は、通常上型と下型で構成され
る金型のキャビティにRIM原料を充填してRIM成形
品を成形した後、前記金型内でのRIM成形品の収縮に
より生じるRIM成形品表面と上型キャビティ面間の隙
間に、上型の塗料注入孔から塗料を注入して、前記RI
M成形品表面に塗膜を形成する方法である。
【0005】このRIM成形品のインモールドコート成
形法によれば、RIM成形品の成形時にその成形品表面
に発生したピンホール(微細な孔)に、前記塗料が圧入
されてピンホールが塞がれるとともに、RIM成形品表
面を覆う塗膜自体にもピンホールが発生し難いため、平
滑な塗膜で覆われた成形品が得られる。
形法によれば、RIM成形品の成形時にその成形品表面
に発生したピンホール(微細な孔)に、前記塗料が圧入
されてピンホールが塞がれるとともに、RIM成形品表
面を覆う塗膜自体にもピンホールが発生し難いため、平
滑な塗膜で覆われた成形品が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のインモールドコート成形法によって形成される塗膜は
単色のものが多く、RIM成形品の用途などによっては
部分的に色分けされた塗膜が形成されているほうが好都
合な場合がある。
のインモールドコート成形法によって形成される塗膜は
単色のものが多く、RIM成形品の用途などによっては
部分的に色分けされた塗膜が形成されているほうが好都
合な場合がある。
【0007】この発明は上記した問題点に鑑み提案され
たものであって、RIM成形品の表面に、色分けされた
良好な塗膜を形成できる新規なRIM成形品の多色イン
モールドコート成形法およびその金型を提供しようとす
るものである。
たものであって、RIM成形品の表面に、色分けされた
良好な塗膜を形成できる新規なRIM成形品の多色イン
モールドコート成形法およびその金型を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1にお
いて示されるRIM成形品の多色インモールドコート成
形法は、金型内のキャビティにRIM原料を充填してR
IM成形品を成形した後、前記金型内でのRIM成形品
の収縮により生じるRIM成形品表面とキャビティ面間
の隙間に、前記金型の塗料注入孔から塗料を注入して、
前記RIM成形品表面に塗膜を形成するに際し、前記塗
膜形成側のキャビティ面に前記隙間を複数の区画に仕切
る仕切り用突部を設けるとともに、前記各区画のキャビ
ティ面には各々塗料注入孔を設け、前記金型内でのRI
M成形品の収縮後、前記仕切り用突部で仕切られた前記
隙間の各区画毎に、所定の色からなる塗料を前記塗料注
入孔から注入して、前記RIM成形表面に色分けされた
塗膜を形成することを特徴とする。
いて示されるRIM成形品の多色インモールドコート成
形法は、金型内のキャビティにRIM原料を充填してR
IM成形品を成形した後、前記金型内でのRIM成形品
の収縮により生じるRIM成形品表面とキャビティ面間
の隙間に、前記金型の塗料注入孔から塗料を注入して、
前記RIM成形品表面に塗膜を形成するに際し、前記塗
膜形成側のキャビティ面に前記隙間を複数の区画に仕切
る仕切り用突部を設けるとともに、前記各区画のキャビ
ティ面には各々塗料注入孔を設け、前記金型内でのRI
M成形品の収縮後、前記仕切り用突部で仕切られた前記
隙間の各区画毎に、所定の色からなる塗料を前記塗料注
入孔から注入して、前記RIM成形表面に色分けされた
塗膜を形成することを特徴とする。
【0009】そして、請求項2において示される金型
は、金型内のキャビティにRIM原料を充填してRIM
成形品を成形した後、前記金型内でのRIM成形品の収
縮により生じるRIM成形品表面とキャビティ面間の隙
間に、前記金型に設けた塗料注入孔から塗料を注入する
ことにより、前記RIM成形品表面に色分けされた塗膜
を形成するための多色インモールドコート成形用金型で
あって、前記塗膜形成側のキャビティ面に前記隙間を複
数の区画に仕切る仕切り用突部を設けるとともに、前記
各区画のキャビティ面には各々塗料注入孔を設けたこと
を特徴とする。
は、金型内のキャビティにRIM原料を充填してRIM
成形品を成形した後、前記金型内でのRIM成形品の収
縮により生じるRIM成形品表面とキャビティ面間の隙
間に、前記金型に設けた塗料注入孔から塗料を注入する
ことにより、前記RIM成形品表面に色分けされた塗膜
を形成するための多色インモールドコート成形用金型で
あって、前記塗膜形成側のキャビティ面に前記隙間を複
数の区画に仕切る仕切り用突部を設けるとともに、前記
各区画のキャビティ面には各々塗料注入孔を設けたこと
を特徴とする。
【0010】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の成形法の一例におけるRIM
原料充填時を示す金型の断面図、図2はその要部を示す
断面図、図3はRIM成形品の収縮時を示す金型の断面
図、図4は塗料注入時を示す金型の断面図、図5はその
要部を示す断面図、図6は他の実施例の金型の断面図で
ある。
明する。図1はこの発明の成形法の一例におけるRIM
原料充填時を示す金型の断面図、図2はその要部を示す
断面図、図3はRIM成形品の収縮時を示す金型の断面
図、図4は塗料注入時を示す金型の断面図、図5はその
要部を示す断面図、図6は他の実施例の金型の断面図で
ある。
【0011】図1に示す金型10は、下型20と上型3
0とからなり、成形品形状のキャビティ11を内部に有
している。この金型10には、図示は省略するが前記キ
ャビティ11に通じる原料注入孔が設けられるととも
に、前記原料注入孔に公知のRIM成形機の原料注入ヘ
ッドが接続されている。
0とからなり、成形品形状のキャビティ11を内部に有
している。この金型10には、図示は省略するが前記キ
ャビティ11に通じる原料注入孔が設けられるととも
に、前記原料注入孔に公知のRIM成形機の原料注入ヘ
ッドが接続されている。
【0012】下型20は、成形品の裏側面を成形するキ
ャビティ面21を有する。一方、上型30は、成形品の
表側面を形成するキャビティ面31を有している。本実
施例において、この上型側のキャビティ面31はRIM
成形品の塗膜形成面を構成している。前記キャビティ面
31には、仕切り用突部40が設けられている。この仕
切り用突部40は、塗膜形成面である上型キャビティ面
31のRIM成形品表面間の隙間を、色分けに応じて複
数の区画に仕切り、異なる塗料が混ざり合わないように
するためのもので、板状に形成され適宜の方法で前記キ
ャビティ11に対して前進後退可能に構成されている。
この例において前記キャビティ面31は、一の仕切り用
突部によって二つのキャビティ面15a,15aに仕切
られている。なお、前記仕切り用突部40は、成形品を
色分けする色数やその構図などに応じて、適宜数を適当
な位置に設けることができる。前記それぞれのキャビテ
ィ面15a,15aには、各々塗料注入孔16が設けら
れ、塗料注入機のヘッド42が接続される。前記塗料注
入孔16からは、色分けされる区画の所定の色の塗料が
吐出される。
ャビティ面21を有する。一方、上型30は、成形品の
表側面を形成するキャビティ面31を有している。本実
施例において、この上型側のキャビティ面31はRIM
成形品の塗膜形成面を構成している。前記キャビティ面
31には、仕切り用突部40が設けられている。この仕
切り用突部40は、塗膜形成面である上型キャビティ面
31のRIM成形品表面間の隙間を、色分けに応じて複
数の区画に仕切り、異なる塗料が混ざり合わないように
するためのもので、板状に形成され適宜の方法で前記キ
ャビティ11に対して前進後退可能に構成されている。
この例において前記キャビティ面31は、一の仕切り用
突部によって二つのキャビティ面15a,15aに仕切
られている。なお、前記仕切り用突部40は、成形品を
色分けする色数やその構図などに応じて、適宜数を適当
な位置に設けることができる。前記それぞれのキャビテ
ィ面15a,15aには、各々塗料注入孔16が設けら
れ、塗料注入機のヘッド42が接続される。前記塗料注
入孔16からは、色分けされる区画の所定の色の塗料が
吐出される。
【0013】次に、前記金型10を用いて行なう多色R
IM成形品のインモールドコート成形法について説明す
る。まず、図1に示すように、原料注入ヘッドからRI
M原料60aをキャビティ11内に充填する。充填され
たRIM原料60aは、キャビティ11内を満たし、直
ちに硬化してRIM成形品60を形成する。その際、図
から理解されるように、前記仕切り用突部40は、キャ
ビティ面31から僅かに突出した状態に保持されてお
り、仕切り用突部40の先端がRIM成形品60の表面
に食い込んでいる。それによって、次に述べる色分けさ
れた塗膜の形成を一層確実に行うことができる。前記仕
切り用突部40のキャビティ面31からの突出長は、本
例では約1mmである。なお、図2に示されるように、
前記仕切り用突部40の先端を先細形状に形成すれば、
RIM成形品の表面に目立たず確実に食い込ませること
ができ、しかもRIM成形品の収縮および型開きの時に
抜けやすくなる。
IM成形品のインモールドコート成形法について説明す
る。まず、図1に示すように、原料注入ヘッドからRI
M原料60aをキャビティ11内に充填する。充填され
たRIM原料60aは、キャビティ11内を満たし、直
ちに硬化してRIM成形品60を形成する。その際、図
から理解されるように、前記仕切り用突部40は、キャ
ビティ面31から僅かに突出した状態に保持されてお
り、仕切り用突部40の先端がRIM成形品60の表面
に食い込んでいる。それによって、次に述べる色分けさ
れた塗膜の形成を一層確実に行うことができる。前記仕
切り用突部40のキャビティ面31からの突出長は、本
例では約1mmである。なお、図2に示されるように、
前記仕切り用突部40の先端を先細形状に形成すれば、
RIM成形品の表面に目立たず確実に食い込ませること
ができ、しかもRIM成形品の収縮および型開きの時に
抜けやすくなる。
【0014】前記金型10内で成形されたRIM成形品
60は、硬化反応の進行により図3に示すように収縮
し、上型キャビティ面31とRIM成形品60表面間に
隙間Sが形成される。前記隙間Sは、用いるインモール
ドコート用塗料にもよるが、通常20〜60μm程度と
なるようにRIM原料の充填量等を設定するのが好まし
い。
60は、硬化反応の進行により図3に示すように収縮
し、上型キャビティ面31とRIM成形品60表面間に
隙間Sが形成される。前記隙間Sは、用いるインモール
ドコート用塗料にもよるが、通常20〜60μm程度と
なるようにRIM原料の充填量等を設定するのが好まし
い。
【0015】ところで、前記RIM成形品60は、その
形状や下型20と上型30の温度差等によって、上型キ
ャビティ面31にRIM成形品60が密着したまま上型
30側へ収縮し、上型キャビティ面31とRIM成形品
60間に所定の隙間を生じない恐れがある。
形状や下型20と上型30の温度差等によって、上型キ
ャビティ面31にRIM成形品60が密着したまま上型
30側へ収縮し、上型キャビティ面31とRIM成形品
60間に所定の隙間を生じない恐れがある。
【0016】そのため、図1に示すように、下型のキャ
ビティ面21にはRIM成形品の係止部22が設けられ
ている。この係止部22は、内部が開いた凹形状に形成
されており、RIM成形品の成形の際にRIM原料が入
り込み、当該係止部22に係止したRIM成形品を成形
することができる。したがって、RIM成形品は前記下
型キャビティ面21に固定されたままで収縮し、常に上
型キャビティ面31との間に確実に隙間を形成するよう
になる。前記係止部22は、RIM成形品の成形の際、
当該成形品を下型キャビティ面に保持可能な構造であれ
ばなんでもよい。前記係止部22は、少なくとも塗料注
入孔16と対向する位置の下型キャビティ面21に設
け、前記収縮時に塗料注入孔16付近のRIM成形品が
上型30側へ収縮したり、または屈曲して塗料注入孔1
6を塞がないようにすることが好ましい。
ビティ面21にはRIM成形品の係止部22が設けられ
ている。この係止部22は、内部が開いた凹形状に形成
されており、RIM成形品の成形の際にRIM原料が入
り込み、当該係止部22に係止したRIM成形品を成形
することができる。したがって、RIM成形品は前記下
型キャビティ面21に固定されたままで収縮し、常に上
型キャビティ面31との間に確実に隙間を形成するよう
になる。前記係止部22は、RIM成形品の成形の際、
当該成形品を下型キャビティ面に保持可能な構造であれ
ばなんでもよい。前記係止部22は、少なくとも塗料注
入孔16と対向する位置の下型キャビティ面21に設
け、前記収縮時に塗料注入孔16付近のRIM成形品が
上型30側へ収縮したり、または屈曲して塗料注入孔1
6を塞がないようにすることが好ましい。
【0017】次いで、図4および図5に示すように、仕
切り用突部40をさらにキャビティ11側へ突出させ
て、前記仕切り用突部40の先端をRIM成形品60の
表面に圧接することにより、前記上型キャビティ面31
とRIM成形品60との間に形成された隙間Sを所定の
複数の区画15,15に仕切る。この時点での仕切り用
突部40のキャビティ面31からの突出長は、RIM成
形品60の材質や形状および収縮率などによっても異な
るが、RIM成形品が収縮して当該成形品とキャビティ
面31との間に生じる隙間Sの深さよりやや大とされ
る。本例では約1〜1.5mmである。それによって、
仕切り用突部40がRIM成形品60の収縮によって生
じた隙間Sを分割して成形品に食い込むので、各区画が
確実に形成される。
切り用突部40をさらにキャビティ11側へ突出させ
て、前記仕切り用突部40の先端をRIM成形品60の
表面に圧接することにより、前記上型キャビティ面31
とRIM成形品60との間に形成された隙間Sを所定の
複数の区画15,15に仕切る。この時点での仕切り用
突部40のキャビティ面31からの突出長は、RIM成
形品60の材質や形状および収縮率などによっても異な
るが、RIM成形品が収縮して当該成形品とキャビティ
面31との間に生じる隙間Sの深さよりやや大とされ
る。本例では約1〜1.5mmである。それによって、
仕切り用突部40がRIM成形品60の収縮によって生
じた隙間Sを分割して成形品に食い込むので、各区画が
確実に形成される。
【0018】そして、図4に示されるように、前記区画
15,15のキャビティ面15a,15aに設けられた
それぞれの塗料注入孔16から、所定の色からなる塗料
17,18が各区画に注入される。塗料17,18は隙
間S内を流動し、各々の区画のRIM成形品60の表面
に塗膜を形成する。図5からよりよく理解されるよう
に、前記仕切り用突部40は、収縮したRIM成形品6
0の表面にその先端を食い込ませる状態で前記隙間Sを
確実に仕切っているので、各々の区画15,15に注入
された塗料17,18が異なった色からなる場合でも、
それらの塗料が区画15内を相互に流動して混ざり合う
ことがなく、美麗に色分けされた塗膜を得ることができ
る。
15,15のキャビティ面15a,15aに設けられた
それぞれの塗料注入孔16から、所定の色からなる塗料
17,18が各区画に注入される。塗料17,18は隙
間S内を流動し、各々の区画のRIM成形品60の表面
に塗膜を形成する。図5からよりよく理解されるよう
に、前記仕切り用突部40は、収縮したRIM成形品6
0の表面にその先端を食い込ませる状態で前記隙間Sを
確実に仕切っているので、各々の区画15,15に注入
された塗料17,18が異なった色からなる場合でも、
それらの塗料が区画15内を相互に流動して混ざり合う
ことがなく、美麗に色分けされた塗膜を得ることができ
る。
【0019】図6はこの発明の他の例を示したものであ
る。図示されるように、上型50のキャビティ面51の
所定位置に、キャビティ52に突出する仕切り用突部5
3を設ければ、RIM成形品59の収縮と同時に、複数
の区画に仕切られた隙間を得ることができる。この例で
は、二つの仕切り用突部53,53によって、上型のキ
ャビティ面51とRIM成形品61との間の隙間が三つ
の区画54,54,54に仕切られ、それぞれの区画毎
に塗料注入孔56aが設けられる。前記仕切り部53の
突出長は約1mmである。
る。図示されるように、上型50のキャビティ面51の
所定位置に、キャビティ52に突出する仕切り用突部5
3を設ければ、RIM成形品59の収縮と同時に、複数
の区画に仕切られた隙間を得ることができる。この例で
は、二つの仕切り用突部53,53によって、上型のキ
ャビティ面51とRIM成形品61との間の隙間が三つ
の区画54,54,54に仕切られ、それぞれの区画毎
に塗料注入孔56aが設けられる。前記仕切り部53の
突出長は約1mmである。
【0020】また、下型55には、先端がカギ状に形成
され、油圧シリンダーなどの作動部56によって、キャ
ビティ51に対して前進後退可能に構成された係止部5
7が設けられている。前記係止部57は、RIM成形品
の塗膜形成時には成形品を下型キャビティ面58に保持
するが、当該塗膜形成後には前記作動部56を作動させ
ることによりキャビティ51側へ前進させ、成形品の突
出しを行うことができる。
され、油圧シリンダーなどの作動部56によって、キャ
ビティ51に対して前進後退可能に構成された係止部5
7が設けられている。前記係止部57は、RIM成形品
の塗膜形成時には成形品を下型キャビティ面58に保持
するが、当該塗膜形成後には前記作動部56を作動させ
ることによりキャビティ51側へ前進させ、成形品の突
出しを行うことができる。
【0021】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
成形法およびその金型によれば、RIM成形後の収縮に
より生じるRIM成形品表面と金型キャビティ面との間
の隙間が仕切り用突部により仕切られ、その区画毎に所
定の色からなる塗料が注入される。したがって、前記塗
料が隙間内で混ざり合うことがなく、RIM成形品の表
面に、色分けされた良好な塗膜を形成することができ
る。
成形法およびその金型によれば、RIM成形後の収縮に
より生じるRIM成形品表面と金型キャビティ面との間
の隙間が仕切り用突部により仕切られ、その区画毎に所
定の色からなる塗料が注入される。したがって、前記塗
料が隙間内で混ざり合うことがなく、RIM成形品の表
面に、色分けされた良好な塗膜を形成することができ
る。
【図1】この発明の成形法の一例におけるRIM原料充
填時を示す金型の断面図である。
填時を示す金型の断面図である。
【図2】その要部を示す断面図である。
【図3】RIM成形品の収縮時を示す金型の断面図
【図4】塗料注入時を示す金型の断面図である。
【図5】その要部を示す断面図である。
【図6】他の実施例の金型の断面図である。
10 金型 11 キャビティ 15 区画 16 塗料注入孔 17 塗料 18 塗料 20 下型 22 係止部 30 上型 31 キャビティ面 40 仕切り用突部 42 塗料注入ヘッド 60 RIM成形品 S 隙間
Claims (3)
- 【請求項1】 金型内のキャビティにRIM原料を充填
してRIM成形品を成形した後、前記金型内でのRIM
成形品の収縮により生じるRIM成形品表面とキャビテ
ィ面間の隙間に、前記金型の塗料注入孔から塗料を注入
して、前記RIM成形品表面に塗膜を形成するに際し、 前記塗膜形成側のキャビティ面に前記隙間を複数の区画
に仕切る仕切り用突部を設けるとともに、前記各区画の
キャビティ面には各々塗料注入孔を設け、 前記金型内でのRIM成形品の収縮後、前記仕切り用突
部で仕切られた前記隙間の各区画毎に、所定の色からな
る塗料を前記塗料注入孔から注入して、前記RIM成形
表面に色分けされた塗膜を形成することを特徴とするR
IM成形品の多色インモールドコート成形法。 - 【請求項2】 金型内のキャビティにRIM原料を充填
してRIM成形品を成形した後、前記金型内でのRIM
成形品の収縮により生じるRIM成形品表面とキャビテ
ィ面間の隙間に、前記金型に設けた塗料注入孔から塗料
を注入することにより、前記RIM成形品表面に色分け
された塗膜を形成するための多色インモールドコート成
形用金型であって、 前記塗膜形成側のキャビティ面に前記隙間を複数の区画
に仕切る仕切り用突部を設けるとともに、前記各区画の
キャビティ面には各々塗料注入孔を設けたことを特徴と
するRIM成形品の多色インモールドコート成形用金
型。 - 【請求項3】 請求項2において、塗膜形成側のキャビ
ティ面と対向するキャビティ面に、RIM成形品収縮時
のRIM成形品係止用として係止部を設けたことを特徴
とするRIM成形品の多色インモールドコート成形用金
型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23405094A JPH0872096A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | Rim成形品の多色インモールドコート成形法およびその金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23405094A JPH0872096A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | Rim成形品の多色インモールドコート成形法およびその金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0872096A true JPH0872096A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16964792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23405094A Pending JPH0872096A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | Rim成形品の多色インモールドコート成形法およびその金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0872096A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005046958A1 (ja) * | 2003-11-17 | 2005-05-26 | Rimtec Corporation | インモールドコーティング方法 |
JP2007001195A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Gifu Plast Ind Co Ltd | 合成樹脂射出成形品の成形方法及び射出成形金型装置 |
US7459114B2 (en) | 2003-12-02 | 2008-12-02 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Method for manufacturing in-mold coating product |
JP2008290414A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Dainippon Toryo Co Ltd | 型内被覆成形用金型 |
JP2012056294A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Ube Machinery Corporation Ltd | 金型内塗装用金型及び金型内塗装方法 |
-
1994
- 1994-09-02 JP JP23405094A patent/JPH0872096A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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