JPH087160A - リモコンアダプタ - Google Patents

リモコンアダプタ

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JPH087160A
JPH087160A JP13538794A JP13538794A JPH087160A JP H087160 A JPH087160 A JP H087160A JP 13538794 A JP13538794 A JP 13538794A JP 13538794 A JP13538794 A JP 13538794A JP H087160 A JPH087160 A JP H087160A
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裕介 伊藤
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 リモコン16からのリモコン信号のスタート
コードに相当する部分をリモコンアダプタ14が取り込
む。それを各メーカーのリモコン信号のスタートコード
の幅やデータ幅と比較してメーカーを絞り込む。さら
に、メーカーコードやファンクションコードを比較する
ことによってリモコン信号のメーカーおよびファンクシ
ョンコードを決定する。そして、リモコンアダプタ14
からTVにそのリモコン16に対応する電源信号を出力
し、TVを流れる電流値が変わればそのリモコン16は
そのTVに適合すると判断する。 【効果】 リモコンがTVに適合するかを簡単に検知で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリモコンアダプタに関
し、特にたとえばリモコンによって制御されるTVやビ
デオデッキなどの電気装置に課金機能を付加した課金機
能付電気装置などに用いられる、リモコンアダプタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来では、TVなどの電気装置を制御す
るためのリモコンからの信号をリモコンアダプタを中継
して電気装置を間接制御するような課金機能付電気装置
はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の主たる目的
は、リモコンが対象機器に適合したものであるか否かを
検知できる、リモコンアダプタを提供することである。
この発明の他の目的は、接続される対象機器の種類を特
定できる、リモコンアダプタを提供することである。
【0004】この発明のその他の目的は、対象機器の接
続状態を検知できる、リモコンアダプタを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、リモコン
からの第1信号を受けて、対応する第2信号を制御すべ
き対象機器に与えて対象機器を制御するリモコンアダプ
タであって、リモコンからの第1信号を解析してそのデ
ータ形式を特定する解析手段を備える、リモコンアダプ
タである。
【0006】第2の発明は、制御すべき対象機器に第2
信号を与えて対象機器を制御するリモコンアダプタであ
って、互いに異なる複数のデータ形式で第2信号を格納
する第1メモリ手段、および第1メモリ手段から順次出
力される第2信号に応じて対象機器を特定する特定手段
を備える、リモコンアダプタである。第3の発明は、制
御すべき対象機器に第2信号を与えて対象機器を制御す
るリモコンアダプタであって、第2信号の出力に応じて
対象機器がリモコンアダプタに接続されているか否かを
検知する第2検知手段を備える、リモコンアダプタであ
る。
【0007】
【作用】第1の発明では、解析手段によって、リモコン
からの第1信号のたとえばスタートコード,メーカーコ
ードおよびファンクションコードなどに基づいて第1信
号のデータ形式が特定される。そのデータ形式に対応す
る第2信号が、信号出力手段によって第1メモリ手段か
ら対象機器に出力される。そして、第1検知手段によっ
て、対象機器にリモコンが適合しているか否かが対象機
器を流れる電流に基づいて検知される。
【0008】第2の発明では、互いに異なるデータ形式
の第2信号が順次第1メモリ手段から対象機器に出力さ
れる。そして、特定手段によって、対象機器に流れる電
流に基づいて対象機器の種類が特定され、第2メモリ手
段にその対象機器に関するデータが格納される。その
後、第1メモリ手段から対象機器に出力される第2信号
のデータ形式は、第2メモリ手段のデータを参照するこ
とによって決定手段で決定される。
【0009】第3の発明では、第1メモリ手段から対象
機器へ与えられる第2信号に含まれるたとえば電源信号
に応じて対象機器の接続状態が検知される。すなわち、
第2検知手段によって、電源信号が与えられたときに対
象機器に流れる電流に基づいて対象機器の接続状態が検
知される。
【0010】
【発明の効果】第1の発明によれば、リモコンから第1
信号を出力するだけで簡単にリモコンが対象機器に適合
するか否かを検知できる。第2の発明によれば、接続さ
れる対象機器の種類を人手を介すことなく自動的に特定
できる。
【0011】第3の発明によれば、対象機器の接続状態
を自動的に検知できる。この発明の上述の目的,その他
の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の
実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】図1および図2にこの実施例の課金機能付電
気装置10を示す。課金機能付電気装置10は、電気装
置(対象機器)であるTV12,それに接続されるリモ
コンアダプタ14,およびリモコンアダプタ14にたと
えば赤外線信号などのリモコン信号を与えるリモコン1
6を含む。
【0013】リモコンアダプタ14は、図1(A)に示
すように、筐体状のケース18を含む。ケース18の前
面には、残度数等を表示するLED表示部20,リモコ
ン16からのリモコン信号を受信する受信部22,プリ
ペイドカード(図示せず)を挿入するための挿入口2
4,およびTV12にたとえば赤外線信号などのリモコ
ン信号を出力するための発信部26が形成される。発信
部26は、TV12のパネル28に設けられた受信部3
0とワイヤ32によって接続される。発信部26と受信
部30とは、好ましくは近接するように形成される。T
V12の受信部30は、リモコン16からのリモコン信
号が直接与えられないように、カバー34によって覆わ
れている。なお、挿入口24に挿入されるプリペイドカ
ードに記録された残度数に応じてTV12は使用でき
る。
【0014】図2に示すように、LED表示部20,受
信部22および発信部26には、I/Oインタフェース
36が接続される。I/Oインタフェース36には、ア
ドレスバス・データバス38を介してCPU40,RO
M42およびRAM44が接続される。ROM42に
は、リモコンアダプタ14の動作を制御するためのプロ
グラム、たとえば国内外の主要メーカー全てのリモコン
信号を解析するためのプログラムが組み込まれる。ま
た、ROM42には、たとえば図5ないし図8に示すよ
うな各社毎のリモコン信号のメーカーコードやファンク
ションコード等にそれぞれ対応するデータが格納され
る。RAM44には、リモコン16からのリモコン信号
が一時格納されるほか、リモコンアダプタ14に接続さ
れるTV12の種類(たとえばメーカー名)を示すデー
タが格納される。
【0015】また、図1(B)に戻って、リモコンアダ
プタ14のケース18の背面には、TV12の電源プラ
グ46を差し込むためのコンセント48,および商用電
源を得るためのプラグ50が形成される。したがって、
コンセント48に電源プラグ46を差し込むことによっ
てリモコンアダプタ14からTV12へ電力が与えら
れ、プラグ50を商用電源のコンセント(図示せず)に
差し込むことによって商用電源が得られる。
【0016】そして、図2に示すように、ケース18に
はコンセント48およびプラグ50に接続される電流検
知回路52が内蔵され、電流検知回路52からの電流は
A/Dコンバータ54によってディジタルデータに変換
され、I/Oインタフェース36に与えられる。なお、
I/Oインタフェース36,アドレスバス・データバス
38,CPU40,ROM42およびRAM44を含む
回路は、たとえば東芝TMP87CK40NのICによ
って構成され得る。
【0017】また、リモコン16は、たとえば図3に示
すように構成される。図3に示すリモコン16の主面上
には、電源キー56,たとえば「1」〜「12」までの
チャネルキー58,ビデオを選択するためのビデオキー
60a,衛星放送を選択するためのBSキー60b,予
備キー60c,60d,音量を調整するための音量キー
60e,60f,消音状態にするための消音キー60
g,TV12の画面にチャネル番号等を表示するための
表示キー60h,色合いや明るさ等を標準状態にするた
めの標準キー60i,チャネルを変更するためのチャネ
ルキー60j,60k,および音声を切り換えるための
音声切換キー60lが配置される。これらの各キーを押
すことによってリモコン16の前面略中央部の発信部6
2からたとえば赤外線信号などのリモコン信号が出力さ
れる。
【0018】リモコン信号の形式は、たとえば図4に示
すようになる。図4に示すように、リモコン信号は、ス
タートマークa,“0”のビットデータb,“1”のビ
ットデータc,分離マークd,エンドマークe,メーカ
ーコードf,およびファンクションコードgを含む。ス
タートマークaの信号の幅はメーカーによって異なり、
このスタートマークaのない機種もある。このスタート
マークaの有無と幅とによってほとんどの場合メーカー
を判別できる。ビットデータbとcとは、そのデータの
幅によって“0”か“1”かが判定される。このデータ
の幅はメーカーによって異なる。分離マークdは、メー
カーコードfとファンクションコードgとを分離するマ
ークであり、この分離マークのない機種もある。エンド
マークeは、ファンクションコードgの終了を示すマー
クであり、この信号の幅もメーカーによって異なり、エ
ンドマークeのない機種もある。メーカーコードfは、
各メーカー毎に独特のコードを有し、メーカーによって
はファンクションコードgと順序が逆になっている場合
もある。またメーカーコードfのビット数はメーカーに
よって異なる。ファンクションコードgによって電気装
置のコントロールを行い、このコードのビット数もメー
カーによって異なる。
【0019】このような信号の繰り返し回数や順序は、
メーカーによって異なる。ほとんどの場合は、スタート
マークaによってメーカーを判別できるが、スタートマ
ークaでメーカーを判別できなかった場合には、たとえ
ば分離マークdの有無や、メーカーコードfまたはファ
ンクションコードgの解析によってメーカーならびに電
気機器を判別する。
【0020】具体的には、リモコン信号は、たとえば図
5ないし図8に示すようにメーカー毎に異なる信号とな
る。図5ないし図8を比較してわかるように、各メーカ
ー毎のリモコン信号のメーカーコードおよびファンクシ
ョンコードはそれぞれ異なる。なお、図5に示すA社お
よび図6に示すB社のリモコン信号のスタートコード
は、それぞれ13.5msecであり、図7に示すC社のリ
モコン信号のスタートコードは12.6msecである。ま
た、図8に示すD社のリモコン信号にはスタートコード
はなく、そのファンクションコードの出力間隔は51.
8msecである。D社のリモコン信号のファンクションコ
ードの後には、eで示すエンドマークが続く。各リモコ
ン信号のメーカーコードおよびファンクションコード
は、8ビットで構成される。
【0021】さらに、メーカーコードおよびファンクシ
ョンコードの“0”は、A社およびB社では1.125
msec(=0.56msec+0.565msec),C社では
1.04msec(0.7msec+0.34msec),D社では
2.416msec(0.66msec+1.756msec)であ
る。メーカーコードおよびファンクションコードの
“1”は、A社およびB社では2.25msec(=0.5
6msec+1.69msec),C社では2.02msec(0.
7msec+1.32msec),D社では1.29msec(0.
66msec+0.63msec)である。また、A社ないしC
社では、メーカーコードおよびファンクションコードの
後に、それぞれ反転信号であるメーカー(バー)コード
およびファンクション(バー)コードが続く。各社のリ
モコン信号のファンクションコードの数は、各社毎に設
定される。
【0022】このように構成される課金機能付電気装置
10のリモコンアダプタ14の動作を、以下説明する。
ここでは、リモコンアダプタ14は、図5ないし図8に
示すA社ないしD社のリモコン信号を判別できるものと
する。図9に示すステップS1において、リモコンアダ
プタ14にはリモコン16からのリモコン信号のうちス
タートコードに相当する部分が取り込まれる。このとき
出力されるリモコン信号は、リモコン16のいずれのキ
ーのものであってもよい。ステップS3において、スタ
ートコードに相当する部分の幅がA社(またはB社)の
スタートコード幅か否かが判断される。“YES”であ
れば、A社(またはB社)のリモコン信号と判断され、
ステップS5において、リモコン信号の残りの信号が取
り込まれる。そして、ステップS7において、取り込ん
だ信号のメーカーコードがA社のメーカーコードである
か否かが判断される。“YES”であれば、ステップS
9において、取り込んだ信号のファンクションコードと
A社の各ファンクションコードとが比較され、ステップ
S11において、ファンクションコードが一致したか否
かが判断される。“YES”であれば、ステップS13
においてファンクションコードが決定される。ステップ
S11において、ファンクションコードが一致しなけれ
ばステップS1に戻る。ステップS7において、“N
O”であれば、ステップS15において、取り込んだ信
号のファンクションコードとB社の各ファンクションコ
ードとが比較され、ステップS11に進む。
【0023】一方、ステップS3において、“NO”で
あれば、ステップS17に進む。ステップS17におい
て、リモコン信号のスタートコードに相当する部分がC
社のスタートコード幅であるか否かが判断される。“Y
ES”であればC社のリモコン信号と判断され、ステッ
プS19において、残りのリモコン信号が取り込まれ
る。次いで、ステップS21において、取り込んだ信号
のファンクションコードとC社のファンクションコード
とが比較され、ステップS11に進む。
【0024】ステップS17において、“NO”であれ
ば、ステップS23に進む。ステップS23において、
取り込まれたスタートコードに相当する部分のデータ幅
がD社のリモコン信号のデータ幅(この実施例では、
2.416msecまたは1.29msec)か否かが判断され
る。“YES”であれば、取り込まれた信号はD社のリ
モコン信号であると判断され、ステップS25におい
て、残りの信号が取り込まれる。そして、ステップS2
7において、取り込まれた信号のファンクションコード
とD社のファンクションコードとが比較され、ステップ
S11に進む。
【0025】また、ステップS23において、“NO”
であれば、ステップS29においてエラーと判断され、
ステップS1に戻る。このようにして、リモコン16か
らのリモコン信号のメーカーおよびそのファンクション
コードが決定される。ステップS13の処理の後、図1
0に示すステップS31に進む。ステップS31におい
て、リモコンアダプタ14の発信部26から制御しよう
とする電気機器すなわちTV12の受信部30にそのリ
モコン16に対応する電源信号が出力される。この電源
信号は、リモコンアダプタ14のROM42に格納され
ており、リモコン16からのリモコン信号(電源信号)
に対応したデータである。そして、ステップS33にお
いて、TV12内の電流値が変わったか否かが判断され
る。すなわち、電流検知回路52によって検知される電
流値がA/Dコンバータ54によってディジタルデータ
に変換され、I/Oインタフェース36およびアドレス
バス・データバス38を介してCPU40に与えられ、
CPU40で電流値が変わったか否かが判断される。ス
テップS33において、“YES”であれば、ステップ
S35において、当初与えられたリモコン信号によって
制御できるTV12であると判断され、初期設定が終了
する。ステップS35においてTV12に適合するリモ
コン16であると判断されれば、以降そのリモコン16
によって、リモコンアダプタ14を介してTV12を制
御すればよい。
【0026】このようにして、国内外の主要メーカー全
てのTVのリモコン信号を受信し解析することによっ
て、入力されたリモコン信号のメーカーおよびそのファ
ンクションコードを決定できる。このとき、リモコン1
6に含まれるいずれか1つのキーのリモコン信号を解析
するだけで、メーカーおよびそのファンクションコード
を決定することができる。また、同様にして、リモコン
信号の機器の種類(たとえばTV用かオーディオ用かな
ど)をも決定できる。
【0027】さらに、リモコンアダプタ14に接続され
ているTV12の種類(メーカー)のリモコン信号がリ
モコンアダプタ14に与えられたときにはTV12を制
御できる。また、この実施例によれば、以下のような効
果が得られる。すなわち、現在の家電製品には、ほとん
ど赤外線式のワイヤレスリモコンが付属しており、離れ
たところから電気機器をコントロールできるようになっ
ている。しかし、リモコンの数が増えるに従ってリモコ
ンの管理も行わなければならなくなり、多機能学習リモ
コンのように1つのリモコンで多くの電気機器をコント
ロールする製品も現れてきている。
【0028】この多機能学習リモコンでは、一例とし
て、各メーカー毎のリモコン信号がROM内に予め格納
されている場合には、ユーザがリモコンのキーを押すこ
とによって使用する電気機器のメーカーを設定し、その
後さらに、キーを操作することによって使用する電気機
器のリモコン信号を出力するという方法がある。他の一
例としては、或るメーカーのリモコン信号がROM内に
格納されていない場合には、そのメーカーのリモコン信
号を全てリモコンに記憶させて、その後リモコンのキー
を押すことによって記憶させたリモコン信号を出力する
方法がある。
【0029】しかし、前者の場合には、リモコンのどの
キーがどのメーカーに対応するのかを知らないと操作で
きず、メーカーやファンクションの設定方法が複雑であ
り、設定を間違えやすいという欠点があった。また、後
者では、使用したい電気機器のリモコンの全てのキーの
リモコン信号を記憶させる必要があり、設定作業が煩雑
であった。
【0030】それに対してこの実施例では、上述のよう
な操作を行う必要がなく、したがって、メーカーの設定
を間違えたり、リモコンキーの全てのリモコン信号を記
憶させるために多くの時間を要するということもない。
図10に戻って、ステップS33において、“NO”で
あれば、ステップS37において、当初与えられたリモ
コン信号では制御できないTV12であると判断され、
すなわちそのリモコン16はTV12に適合しないと判
断され、図11に示すステップS39に進む。
【0031】ステップS39ないしS63の動作は、リ
モコンアダプタ14に接続されているTV12のメーカ
ーを知るための動作である。ここでは、ステップS1な
いしS37において、D社のリモコン信号が与えられた
が、ステップS37において、そのリモコン信号ではT
V12を制御できないと判断したという想定の下で、ス
テップS39以降の動作を説明する。
【0032】D社のリモコン信号ではTV12が制御で
きないと判断したリモコンアダプタ14からは、まずス
テップS39において、A社の電源信号がTV12に与
えられる。ステップS41において、電流検知回路52
によってTV12を流れる電流が検知され、ステップS
43においてその電流値が変わったか否かが判断され
る。“YES”であれば、ステップS45において、T
V12はA社の製品であると判断され、初期設定が終了
する。
【0033】一方、ステップS43において、“NO”
であれば、ステップS47において、B社の電源信号が
リモコンアダプタ14からTV12に出力され、ステッ
プS49において、電流検知回路52でTV12を流れ
る電流が検知される。ステップS51において、その電
流値が変わったか否かが判断される。“YES”であれ
ば、ステップS53において、TV12はB社の製品で
あると判断され、初期設定が終了する。
【0034】一方、ステップS51において、“NO”
であれば、ステップS55において、リモコンアダプタ
14からC社の電源信号がTV12に出力される。ステ
ップS57において、電流検知回路52によってTV1
2を流れる電流が検知され、ステップS59において、
その電流値が変わったか否かが判断される。“YES”
であれば、ステップS61において、TV12はC社の
製品であると判断され、初期設定が終了する。
【0035】ステップS59において、“NO”であれ
ば、ステップS63において、TV12はA社,B社,
C社以外の製品であると判断され、初期設定が終了す
る。なお、ステップS35,S45,S53,およびS
61においてTV12のメーカーが判断されると、TV
12のメーカーに関するデータがRAM44に格納され
る。
【0036】このように、リモコンアダプタ14によっ
て、リモコンアダプタ14に接続されているTV12の
種類(メーカー)を自動的に検知できる。したがって、
たとえばリモコンアダプタ14にTV12の種類を設定
するための設定キーなどを設け、その設定キーを用いて
手作業でリモコンアダプタ14に接続されるTV12の
種類を設定する必要もない。
【0037】また、ステップS37においてリモコン1
6ではTV12を制御できないと判断され、図11に示
す動作によってリモコンアダプタ14に接続されるTV
12の種類(メーカー)だけが判明した場合には、以
降、図12に示すように動作すればよい。ここでは、一
例として、A社のTV12をB社のリモコン16で制御
する場合について述べる。具体的には、リモコンアダプ
タ14が、B社のCH.1のリモコン信号を受信して、
それに対応してA社のCH.1の信号をTV12に送信
する場合について述べる。
【0038】まず、ステップS71において、リモコン
信号のうちスタートコードに相当する部分が受信された
か否かが判断され、受信されるまで待機し、受信される
とステップS73に進む。ステップS73においては、
先に述べたステップS3ないしS29の処理が行われ、
リモコン信号が解析され、B社のリモコン信号であると
判断される。このとき、与えられたリモコン信号のファ
ンクションコードとROM42内のファンクションコー
ドとを比較することによって、受信したリモコン信号の
ファンクションコードもCH.1に決定される。
【0039】次いで、ステップS75において、現在リ
モコンアダプタ14に接続されているTV12のメーカ
ーを参照する。これは、RAM44内に格納されている
データによってTV12はA社の製品であることがわか
る。次いで、ステップS77において、ROM42から
A社のファンクションデータが取り出される。すなわ
ち、ROM42内のファンクションデータからA社のC
H.1の信号が取り出される。そして、ステップS79
において、このA社のCH.1の信号がTV12へ送信
されて、終了する。
【0040】したがって、TV12およびリモコン16
の種類(メーカー)が異なるものであっても、リモコン
16でTV12を制御することができる。また、図13
に示す動作によって、リモコンアダプタ14にTV12
が接続されているか否かを確認できる。まず、ステップ
S81において、リモコンアダプタ14からTV12へ
電源信号が出力される。この電源信号としては、たとえ
ば、リモコン16の電源キー56を押すことによってT
V12をオフするときの信号が用いられる。そして、ス
テップS83において、電流検知回路52によってTV
12に流れる電流が検知され、ステップS85におい
て、その電流値が変わったか否かが判断される。“YE
S”であれば、ステップS87において、リモコンアダ
プタ14にはTV12が接続されており、TV12の制
御が可能であると判断され、終了する。
【0041】一方、ステップS85において、“NO”
であれば、ステップS89において、リモコンアダプタ
14にTV12が接続されておらず、TV12の制御が
不可能であると判断され、終了する。なお、電源信号を
TV12に与えたときにTV12が実際にオフされるか
否かを目視することによって、TV12の接続状態を監
視できる。すなわち、TV12が接続されていればTV
12はオフされるが、TV12が接続されていなければ
TV12はオフされずTV12が接続されていないこと
を知る。
【0042】このように、リモコンアダプタ14は、た
とえば電源をオフしたときにTV12の電流変化を検知
して、TV12がリモコンアダプタ14に接続されてい
るか否かを監視できるので、監視のための装置を別途設
ける必要もない。したがって、TV12の接続を外すと
いったいたずらを簡単に監視できる。このときにTV1
2に出力される電源信号は電源をオンする信号であって
もよい。
【0043】なお、リモコンアダプタ14は、A社ない
しD社以外のリモコン信号をも判別でき、また、A社な
いしD社以外のTV12であってもその種類(たとえば
メーカー)を特定できることはいうまでもない。また、
上述の実施例では、電気機器としてTV12を用いた
が、これに限定されず、この発明は、ラジオやビデオデ
ッキなどのAV機器や他の任意の電気機器に適用され得
ることはいうまでもない。
【0044】さらに、リモコンアダプタ14は、そこへ
現金を投入することによってTV12を使用可能にす
る、コインメック式のようなものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の課金機能付電気装置に含
まれるTVおよびリモコンアダプタを示す外観図であ
り、(A)は正面図,(B)は背面図である。
【図2】リモコンアダプタの一例を示すブロック図であ
る。
【図3】リモコンの一例を示す外観図である。
【図4】リモコン信号の形式の一例を示す図解図であ
る。
【図5】A社のリモコン信号の一例を示す図解図であ
る。
【図6】B社のリモコン信号の一例を示す図解図であ
る。
【図7】C社のリモコン信号の一例を示す図解図であ
る。
【図8】D社のリモコン信号の一例を示す図解図であ
る。
【図9】この実施例の初期設定動作の一例を示すフロー
図である。
【図10】図9の続きの動作を示すフロー図である。
【図11】図10の続きの動作を示すフロー図である。
【図12】リモコンアダプタに接続されているTVとは
異なるメーカーのリモコンによってTVを制御する場合
の動作の一例を示すフロー図である。
【図13】リモコンアダプタにTVが接続されているか
否かを判断するための動作の一例を示すフロー図であ
る。
【符号の説明】
10 …課金機能付電気装置 12 …TV 14 …リモコンアダプタ 16 …リモコン 22,30 …受信部 26,62 …発信部 42 …ROM 44 …RAM 52 …電流検知回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リモコンからの第1信号を受けて、対応す
    る第2信号を制御すべき対象機器に与えて前記対象機器
    を制御するリモコンアダプタであって、 前記リモコンからの前記第1信号を解析してそのデータ
    形式を特定する解析手段を備える、リモコンアダプタ。
  2. 【請求項2】前記第1信号は複数のコードを含み、前記
    解析手段は前記各コードに基づいて前記データ形式を特
    定する、請求項1記載のリモコンアダプタ。
  3. 【請求項3】前記第1信号はスタートコードを含み、前
    記解析手段は前記スタートコードに基づいて前記データ
    形式を特定する、請求項1または2記載のリモコンアダ
    プタ。
  4. 【請求項4】前記第1信号はメーカーコードを含み、前
    記解析手段は前記メーカーコードに基づいて前記データ
    形式を特定する、請求項1または2記載のリモコンアダ
    プタ。
  5. 【請求項5】前記第1信号はファンクションコードを含
    み、前記解析手段は前記ファンクションコードに基づい
    て前記データ形式を特定する、請求項1または2記載の
    リモコンアダプタ。
  6. 【請求項6】互いに異なる複数のデータ形式で前記第2
    信号を格納する第1メモリ手段、 前記解析手段で特定されたデータ形式に対応する第2信
    号を前記第1メモリ手段から前記対象機器に出力する信
    号出力手段、および前記リモコンが前記対象機器に適合
    するか否かを前記第2信号の出力に応じて検知する第1
    検知手段を備える、請求項1ないし5のいずれかに記載
    のリモコンアダプタ。
  7. 【請求項7】前記第1検知手段は、前記第2信号が出力
    されるときに前記対象機器に流れる電流に基づいて前記
    リモコンが前記対象機器に適合するか否かを検知する、
    請求項6記載のリモコンアダプタ。
  8. 【請求項8】制御すべき対象機器に第2信号を与えて前
    記対象機器を制御するリモコンアダプタであって、 互いに異なる複数のデータ形式で前記第2信号を格納す
    る第1メモリ手段、および前記第1メモリ手段から順次
    出力される前記第2信号に応じて前記対象機器を特定す
    る特定手段を備える、リモコンアダプタ。
  9. 【請求項9】前記特定手段は、前記第2信号が出力され
    たとき前記対象機器に流れる電流に基づいて前記対象機
    器を特定する、請求項8記載のリモコンアダプタ。
  10. 【請求項10】前記特定手段によって特定された前記対
    象機器に関するデータを格納する第2メモリ手段、およ
    び前記第1メモリ手段から前記対象機器に出力される前
    記第2信号のデータ形式を前記対象機器に関するデータ
    に基づいて決定する決定手段を備える、請求項8または
    9記載のリモコンアダプタ。
  11. 【請求項11】制御すべき対象機器に第2信号を与えて
    前記対象機器を制御するリモコンアダプタであって、 前記第2信号の出力に応じて前記対象機器が前記リモコ
    ンアダプタに接続されているか否かを検知する第2検知
    手段を備える、リモコンアダプタ。
  12. 【請求項12】前記第2検知手段は、前記第2信号が出
    力されたとき前記対象機器を流れる電流に基づいて前記
    対象機器が接続されているか否かを検知する、請求項1
    1記載のリモコンアダプタ。
  13. 【請求項13】前記第2信号は電源信号である、請求項
    11または12記載のリモコンアダプタ。
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