JPH0870893A - 犬の糖尿病診断法、1,5−アンヒドログルシトールの定量法及びキット - Google Patents

犬の糖尿病診断法、1,5−アンヒドログルシトールの定量法及びキット

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JPH0870893A
JPH0870893A JP23255794A JP23255794A JPH0870893A JP H0870893 A JPH0870893 A JP H0870893A JP 23255794 A JP23255794 A JP 23255794A JP 23255794 A JP23255794 A JP 23255794A JP H0870893 A JPH0870893 A JP H0870893A
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oxidase
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dog
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Kazumi Kono
和巳 河野
Masahiko Yabuuchi
正彦 薮内
Toshiya Yamaguchi
俊哉 山口
Atsuhiko Hasegawa
篤彦 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】犬の糖尿病を診断すること。 【構成】犬の体液中の1,5−アンヒドログルシトール
量を測定することにより、犬の糖尿病の診断を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、犬の糖尿病を診断する
方法に関する。さらに詳しくは、犬の体液中の1,5−
アンヒドログルシトール(以下1,5AGという)濃度
を測定する方法及びこの方法により犬の糖尿病を診断す
る方法及びキットに関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病の診断法は、ヒトで最もよく研究
されており、血糖及び尿糖の測定成分であるグルコー
ス、赤血球中ヘモグロビンへの糖付加の程度を測定する
糖化ヘモグロビン、血清蛋白質への糖付加の程度を測定
するフルクトサミン、血清中のアルブミンへの糖付加の
程度を測定する糖化アルブミン、血漿または血清中の
1,5AGが用いられている。
【0003】糖尿病患者の血糖値の新しいマーカーとし
て注目されている1,5AGは、グルコースの1位のO
H基が還元された構造の環状ポリオールであり、健常な
人の血中に存在する糖類の中では、グルコースに次いで
多く存在している。健常人では、1,5AGは腎で効率
よく再吸収され、体内に蓄積される。しかし、糖尿病患
者においては、血糖値の上昇により尿糖が出現するよう
になると、1,5AGはグルコースの再吸収と競合し合
い、尿中へ排泄されるようになると考えられており、
1,5AGの血中濃度は著しく低下する。この低下量が
著しいことから、糖尿病患者のスクリーニングや治療効
果のモニタリングに有用であることが認められている
(帝京医学雑誌16(3) 205 〜213(1993) 、その他多数の
文献有り)。
【0004】ペットの糖尿病の診断方法においては、従
来から、血糖値及び尿糖値を用いるヒトでの診断法をそ
のまま準用しており、ペットでの基準値(カットオフ
値)を越える上昇によって判断している。糖化ヘモグロ
ビン、フルクトサミン、糖化アルブミンなどの糖化蛋白
の指標は、いずれもヒトと動物で物質(蛋白質)が異な
るため、測定法の開発や基準値の設定などを新たに再検
討する必要があり、そのままでペットへの準用が困難な
状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、ぺットフードの
改良および治療薬の進歩にともない、飛躍的にペットの
寿命が延びた。また、最近のペットフードは、優れた品
質であるがため、ペットが摂取しすぎる傾向にあり、運
動不足とあいまって肥満体質となっている。この高齢化
と肥満体質傾向から、ペットにおいても糖尿病の増加が
問題になっている。 ペットの糖尿病の診断方法は、ヒ
トと同様であり、血糖値および尿糖値によって判断して
いる。しかし、ペットの場合、絶食時間の調整、摂餌後
の経時的な採血、および尿採取の困難さなどの問題があ
った。また、治療開始後の治療効果の判断においても、
同様な問題があった。
【0006】一方、ヒト以外の動物の体液中の1,5A
G値については、これまで、ラットやマウスなどの実験
動物(齧歯類)での報告しかない。ラットやマウスにお
いては、ヒトの場合と同様に、糖尿病の発症で体液中の
1,5AG値が著しく低下すると報告されている。(糖
尿病動物2 271 〜280(1988) )が、本発明者等の検討に
よれば同じ齧歯類であるウサギにおいては、正常なウサ
ギにおいても、血中に1,5AGがほとんど検出され
ず、更に猫においても、血中に1,5AGが殆ど検出さ
れない。このように、動物の種差により、1,5AGの
存在量に差がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、犬の糖尿
病の診断法について鋭意研究を重ねた結果、犬において
は、正常な犬の体液中に1,5AGが比較的多く存在
し、犬の場合も糖尿病の発症により体液中の1,5AG
値が低下し、糖尿病の診断に利用できることを見いだ
し、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、(1)犬の体液中の1,
5AG量を測定することを特徴とする犬の糖尿病の診断
法、(2)犬の体液中の1,5AG量を、1,5AG酸
化酵素を用いて測定する上記(1)記載の診断法、
(3)1,5AG酸化酵素がピラノースオキシダーゼ又
はL−ソルボースオキシダーゼである上記(2)記載の
診断法、(4)体液が全血、血漿又は血清である上記
(1)、(2)又は(3)記載の診断法、(5)犬の体
液中の1,5AG量の測定値が3mg/l以下である場
合を糖尿病と診断する上記(4)記載の診断法、(6)
犬の体液中の1,5AG量を1,5AG酸化酵素を用い
て測定することを特徴とする1,5AGの定量法、
(7)1,5AG酸化酵素がピラノースオキシダーゼ又
はL−ソルボースオキシダーゼである上記(6)記載の
定量法、(8)体液が全血、血漿又は血清である上記
(6)又は(7)記載の定量法、(9)糖類除去剤、
1,5AG酸化酵素及び1,5AG酸化酵素による酸化
反応で生じる電子受容体の還元体の検出試薬からなる、
犬の体液中の1,5AG量測定用キット、に関する。
【0009】犬の体液としては、1,5AGを用いる糖
尿病の診断に適切なものであればいずれでもよく、全
血、血漿、血清、髄液、尿などが利用できる。1,5A
Gの定量法としては、臨床的に糖尿病の診断ができる精
度のものであればいずれでもよく、これまでガスクロマ
トグラフィー法(Clinical Chemistry28 1283-1286(198
2),Scand, J. Clin Lab. Invest. 42 445-448(1982),Di
abetes36 709-715(1987)、液体クロマトグラフィー法
(J. Biochem. 90 157-62(1981),Biomed. Chromatogr. 6
63-66(1992), Biomed. Chromatogr. 7 41-44(1993),B
r.J. Biomed. Sci.51 18-23(1994),Anal. Chim. Acta 2
71 47-51(1993) 、ガスクロマトグラフィー・マススペ
クトロメトリィー法(J. Biochem. 102 1599-1607 (198
7))、液体クロマトグラフィー法・マススペクトロメト
リィー法(J. Chrom.613 9-14(1993), Clinical Chemis
try 40 260-264(1994)、酵素法(ClinicalChemistry 35
2039-2043 (1989) などの報告があり、いずれの方法に
よっても行なうことができるが、酵素法による定量法が
精度の点及び簡便さの点から最も好ましい。
【0010】以下に、酵素法を例に挙げて1,5AGの
定量法について詳細に説明する。酵素法は特に限定され
ず、公知の酵素法を採用できる。使用する酵素として
は、1,5AG酸化酵素が好ましいがこれに限定されな
い。1,5AG酸化酵素としては、ピラノースオキシダ
ーゼ(EC 1.1.3.10)やL−ソルボースオキシダーゼ
(EC 1.1.3.11)等が挙げられるがこれらに限定されな
い。
【0012】犬の体液は、必要により蛋白質を除去した
後、グルコース等の糖類を除去又は消去(以下単に「除
去」という)する。蛋白質を除去する方法としては、公
知の方法が採用でき、例えば、塩基性陰イオン交換樹脂
を充填したカラムに体液を通す方法、体液に蛋白質不溶
化剤を添加して蛋白質を油状沈殿物として沈降させて除
去する方法、蛋白質沈殿剤及び蛋白質変性剤を体液に添
加して蛋白質を水不溶化物として析出させ、この析出物
を塩基性陰イオン交換樹脂で除去する方法等が採用でき
る。
【0013】グルコース等の糖類を除去する方法として
は、公知の方法が採用でき、例えば、体液を強塩基性陰
イオン交換樹脂で処理する方法、ホウ酸自体で又はホウ
酸を結合させた樹脂で体液を処理する方法、グルコース
をグルコキナーゼあるいはヘキソキナーゼ等の酵素を用
いてグルコース6りん酸に変える方法等が挙げられ、い
ずれの方法も採用できる。
【0014】糖類を除去した後に、体液中の1,5AG
量を測定する。即ち、糖類を除去した体液をピラノース
オキシダーゼ、L−ソルボースオキシダーゼ等の酵素と
接触させ、酸素等の電子受容体の存在下、好ましくは1
〜50℃、より好ましくは4〜40℃で反応させる。反
応時間は好ましくは30秒〜3時間、より好ましくは1
分〜1時間である。次いで、生成する過酸化水素量等の
電子受容体の還元体量を測定し、別に作成した検量線か
ら1,5AG量を求める。酵素は溶液反応の場合は通常
0.5〜500U/mL好ましくは1〜100U/mL
使用する。又、酵素を固定して用いる場合、酵素の固定
化量が2〜500mg/gの酵素固定化樹脂を、0.1
〜2000μl用いるのが好ましい。
【0015】電子受容体としては、1,5AGの脱水素
による酸化反応に関与するものであれば、特に制限な
く、例えば、酸素、フエナジンメトサルフエート、ジク
ロルフエノールインドフエノール、フエリシアン化カリ
ウム、フエリシアン化ナトリウムなどのフエリシアン化
化合物、チトクロムC、NAD+ 、NADP+ 、FMN
などの補酵素などがあげられる。
【0016】電子受容体の還元体量の測定法について具
体例を示すと次のとおりである。例えば、電子受容体の
還元体が過酸化水素の場合、過酸化水素を検出する方法
としては、高感度に検出できる方法であればいずれであ
っても良く、数多くの方法が利用できる。これらのうち
で最も一般的に用いられている方法は、ホースラディッ
シュペルオキシダーゼ(HRP)を触媒酵素として、各
種のHRP基質を過酸化水素で酸化するものであり、酸
化反応の結果生成した色素、ケイ光物質や化学発火をそ
れぞれ吸光度測定、ケイ光測定及び発光測定すればよ
い。
【0017】色素を生成するHRPの基質としては2,
2′−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−
スルホン酸)(ABTS)、o−フェニレンジアミン
(OPD)、5−アミノサリチル酸(5−AS)、3,
3′,5,5′ーテトラメチルベンジジン(TMB)、
N−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−4,4′
−ビス(ジメチルアミノ)−ジフェニルアミンナトリウ
ム塩(DA−64)、4−アミノアンチピリンとフェノ
ール類、N−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイ
ジンあるいはN−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−
スルホプロピル)−m−トルイジン等の組合せによるい
わゆるトリンダー系発色剤などがある。ケイ光物質を生
成するHRPの基質としては、p−ヒドロキシフェニル
酢酸、3−(p−ヒドロキシフエニル)プロピオン酸
(HPPA)などがある。また、化学発光するHRPの
基質としては、ルミノール、イソルミノールなどが知ら
れている。
【0018】HRPなしに化学発光で検出する方法もい
くつか知られている。たとえば、フェリシアンイオン存
在下に過酸化水素でルミノールを発光させる方法、金属
イオン存在下に過酸化水素でルシゲニンを発光させる方
法、ビス(2,4,6−トリクロルフェニル)オギザレ
ートの様なアリルシュウ酸エステル類の化合物をケイ光
物質存在下に過酸化水素と反応させ、シュウ酸エステル
の分解エネルギーでケイ光物質を励起させ発光させる方
法などが知られている。さらに過酸化水素を直接検出す
る方法として、過酸化水素電極を用いてもよい。このよ
うにして、犬の体液中の1,5AG量を測定することが
できる。
【0019】正常な犬の場合、その体液中に1,5AG
が比較的多く存在するが、糖尿病の発症により、犬の体
液中の1,5AG量は低下する。従って、犬の体液中の
1,5AG値を上記の方法等により求めることにより犬
の糖尿病の診断を行なうことができる。例えば、後記実
施例に示したように、正常犬の血清中の1,5AG値は
4mg/l以上であり、一方、糖尿病犬の血清中の1,
5AG値は3mg/l以下であるので、測定した犬の血
清中の1,5AG値を求め、得られた値と上記の値を比
較することにより、犬の糖尿病の診断を行なうことがで
きる。
【0020】なお、正常犬と糖尿病犬の各種体液中の
1,5AG値は、正常とわかっている複数の犬と糖尿病
とわかっている複数の犬のそれぞれについて体液を採取
し、それらの体液中の1,5AG値を測定することによ
り知ることができるので、これらの値からカットオフ値
を設定し、診断対象犬の体液の1,5AG値がカットオ
フ値以上か以下かにより、犬の糖尿病の診断を行なう。
【0021】本発明のキットにおいて、1,5AG酸化
酵素と検出試薬は全てを混合して単一の試薬としてもよ
く、相互に干渉する成分が存在する場合には、各成分を
適宜な組合せとなるように分割してもよく、又、各成分
全てを別々としてもよい。本発明のキットは、上記組合
せの他、蛋白質を除去するための蛋白質不溶化剤又は蛋
白質沈殿剤と蛋白質変性剤やイオン交換樹脂あるいは
1,5AGの一定量を含有する標準試薬などを添付して
もよい。
【0022】本発明によれば、犬の糖尿病の診断を正確
に且つ簡便に行なうことができる。
【0023】
【実施例】実施例によって本発明を具体的に説明する
が、本発明がこれら実施例のみによって限定されるもの
ではない。
【0024】実施例1(犬の体液の1,5AG値の測
定) 正常犬および糖尿病犬の前腕ぎょう側皮静脈から採血
し、ヘパリン添加採血管と添加剤無しのプレーンの採血
管に分注後、それぞれの採血管を遠心分離して血漿と血
清を得た。血清中の1,5AG値の測定は、東ソー
(株)社製の1,5AG専用測定機「HLC−727A
G」で測定した。
【0025】この装置による1,5AG測定の原理は、
フローインジェクション分析法の技術を応用し,1,5
AGの酸化に樹脂に固定化したピラノースオキシダーゼ
(以下PRODと略す)を用い、1,5AGの2位の水
酸基の酸化反応により発生した過酸化水素を、樹脂に固
定化したペルオキシダーゼ(以下HRPと略す)を用い
て比色法で検出するものである。PRODはグルコース
とも反応するため、あらかじめ検体をクリーンアップカ
ラム「TSKgel 1,5AG パック」に通してグ
ルコースなどの測定を妨害する成分を吸着除去し、吸着
されずに通過してきた1,5AGをPROD固定化樹脂
とHRP固定化樹脂を充填した酵素リアクター「1,5
AG リアクタ」に通すことにより連続的に測定できる
ようにしたものである。
【0026】以下に具体的に説明する。5mmol/l
濃度のホウ酸からなる溶離液を、クリーンアップカラム
に流速1ml/分で通液した。クリーンアップカラム
(AG−トヨパール樹脂のホウ酸形を内経6mm長さ6
0mmのポリアセタール製カラムに充填したもの)の上
流に設置されたサンプルインジェクターより犬の血清検
体1μlを注入し、タンパク質やグルコースなどの夾雑
物質を吸着除去し、吸着されずに通過して来た1,5A
Gを含む流出液に、7.5μmol/LのDA−64と
0.04w/v%のトリトンX−100を含むトリス緩
衝液(pH7.5)からなる1ml/分の流速の発色液
を混合した。
【0027】この混合液を酵素リアクター〔PROD固
定化樹脂を上流に、HRP固定化樹脂を下流に充填した
ミニカラム。PRODの固定化量180mg/gのPR
OD固定化樹脂をポリアセタール製カラムの上流部(内
径3mm、長さ35mm)に充填し、フィルターをセッ
トして固定し、さらにHRPの固定化量15.8mg/
mlのHRP固定化樹脂を同カラムの下流(内径2.5
mm、長さ20mm)に充填し調製)に25℃で通液
し、1,5AG濃度に依存した発色を得、この発色の強
さを検出器で検出した。あらかじめ、1,5AGの標準
液を測定して作成した検量線を、マイクロコンピュータ
にメモリーしておき、犬血清検体に由来する1,5AG
のピーク面積から自動的に計算し、1,5AG濃度を表
示した。また、血糖値は、血漿を用い、(株)日立製作
所製の汎用型の生化学用自動分析装置「7150」で測
定した。これらの結果を、表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2(犬の糖尿病の診断) 実施例1で得られた正常犬50匹と糖尿病犬5匹の血糖
値と1,5AG値の測定結果を比較した。正常犬での血
糖値は、雄で75〜110mg/dl、雌が75〜10
7mg/dlと言われており、今回測定した正常犬の血
糖値は、雄(No1〜25) 、雌(No 26 〜50) とも正常範
囲にあった。また、糖尿病犬の血糖値は196〜750
mg/dlと、明らかに糖尿病型であった。一方、正常
犬の1,5AG値は、平均値および範囲とも糖尿病犬よ
り高値であり、完全に分離していた(表2)。したがっ
て、犬の糖尿病の診断に有用であることが判る。
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、簡便な方法で精度よく
犬の糖尿病の診断を行なうことができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】犬の体液中の1,5−アンヒドログルシト
    ール量を測定することを特徴とする犬の糖尿病の診断
    法。
  2. 【請求項2】犬の体液中の1,5−アンヒドログルシト
    ール量を、1,5−アンヒドログルシトール酸化酵素を
    用いて測定する、請求項1記載の診断法。
  3. 【請求項3】1,5−アンヒドログルシトール酸化酵素
    がピラノースオキシダーゼ又はL−ソルボースオキシダ
    ーゼである請求項2記載の診断法。
  4. 【請求項4】体液が全血、血漿又は血清である請求項
    1、2又は3記載の診断法。
  5. 【請求項5】犬の体液中の1,5−アンヒドログルシト
    ール量の測定値が3mg/l以下である場合を糖尿病と
    診断する請求項4記載の診断法。
  6. 【請求項6】犬の体液中の1,5−アンヒドログルシー
    ト量を1,5−アンヒドログルシトール酸化酵素を用い
    て測定することを特徴とする1,5−アンヒドログルシ
    トールの定量法。
  7. 【請求項7】1,5−アンヒドログルシトール酸化酵素
    がピラノースオキシダーゼ又はL−ソルボースオキシダ
    ーゼである請求項6記載の定量法。
  8. 【請求項8】体液が全血、血漿又は血清である請求項6
    又は7記載の定量法。
  9. 【請求項9】糖類除去剤、1,5−アンヒドログルシト
    ール酸化酵素及び1,5−アンヒドログルシトール酸化
    酵素による酸化反応で生じる電子受容体の還元体の検出
    試薬からなる、犬の体液中の1,5−アンヒドログルシ
    トール量測定用キット。
JP23255794A 1994-09-02 1994-09-02 犬の糖尿病診断法、1,5−アンヒドログルシトールの定量法及びキット Pending JPH0870893A (ja)

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