JPH0870222A - 可変利得増幅回路 - Google Patents

可変利得増幅回路

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JPH0870222A
JPH0870222A JP6204806A JP20480694A JPH0870222A JP H0870222 A JPH0870222 A JP H0870222A JP 6204806 A JP6204806 A JP 6204806A JP 20480694 A JP20480694 A JP 20480694A JP H0870222 A JPH0870222 A JP H0870222A
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transistors
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利得の変化に伴う入出力インピーダンスの変
化を抑制するともに、広い利得可変幅が得られる可変利
得増幅回路を提供する。 【構成】 第1の差動対35a、35bと、第2の差動
対36a、36bと、トランジスタ38a、38bをそ
れぞれ含む帰還回路a、bとを有する可変利得増幅回路
に、第2の差動対と並列に第3の差動対12a、12b
を設ける。また帰還回路にそれぞれトランジスタ38
a、38bと並列にトランジスタ15a、15bを設
け、第2の差動対または第3の差動対のコレクタ信号を
第1の差動対に帰還させる。第3の差動対に流れる電流
を可変電流源14で制御することにより利得を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変利得増幅回路に関
し、特に、高帯域高速動作が可能な帰還型負荷を用いた
可変利得増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の可変利得増幅回路とし
て、例えば、特開平2−223209号公報に記載され
ているものがある。その可変利得増幅回路を図3に示
す。
【0003】図3に示す可変利得増幅回路は、一対の入
力端子31a、31b、一対の出力端子32a、32
b、正電源端子33、及び負電源端子34を有すると共
に、第1の差動対を構成するトランジスタ35a、35
b、第2の差動対を構成するトランジスタ36a、36
b、帰還回路a、bを構成する抵抗器37a、37b及
びトランジスタ38a、38b、及び抵抗器39a、3
9bを有している。
【0004】第1の差動対を構成するトランジスタ35
a、35bは、そのベースが、入力端子31a、31b
にそれぞれ接続され、コレクタが、第2の差動対を構成
するトランジスタ36a、36bのベースと抵抗器37
a、37bの一端とにそれぞれ接続されている。この抵
抗器37a、37bの他端にはそれぞれ、トランジスタ
38a、38bのエミッタが接続されている。トランジ
スタ36a、36bは、そのコレクタが、それぞれトラ
ンジスタ38a、38bのベース、抵抗器39a、39
bの一端、及び出力端子32a、32bに接続されてい
る。また、トランジスタ38a、38bのコレクタと、
抵抗器39a、39bの他端は、正電源端子33に接続
されている。そして、トランジスタ35a、35bのエ
ミッタが、可変電流源40を介して負電源端子に、トラ
ンジスタ36a、36bのエミッタが、低電流源41を
介して、負電源端子34に接続され、増幅回路を構成し
ている。
【0005】図3に示す、可変利得増幅回路では、可変
電流源40を制御して第1の差動対に流れる電流を制御
して利得を変化させることができる。すなわち、可変電
流源を制御してトランジスタ35a、35bの相互コン
ダクタンス(gm35)を変化させることにより利得を変
化させることができる。
【0006】ここで、入力端子31aから見たこの増幅
回路の入力インピーダンス(Zina)は、トランジスタ
35aのベース抵抗(rπ35a )であるので、トランジ
スタ35aの電流増幅率をβ35a 、コレクタ電流をIc
35a とすれば、数式1で表される。
【0007】
【数1】 ここで、k:ボルツマン定数、T:絶対温度、及び、
q:電子電荷、である。
【0008】入力端子31bから見たこの増幅回路の入
力インピーダンスは、数式1の添字aを添字bに変更し
た式で表される。
【0009】数式1から分かる様に、この増幅回路の入
力インピーダンスは、トランジスタ35a(35b)の
コレクタ電流に反比例し、電流増幅率に比例する。この
コレクタ電流の変化に伴う入力インピーダンスの変化を
図4に示す。図4では、横軸がトランジスタ35a(3
5b)のコレクタ電流、縦軸が入力インピーダンスを表
している。なお、このグラフは、数式1において、β35
a =100、T=298.15°k(25℃)としたと
きのコレクタ電流Ic35a の変化による入力インピーダ
ンスの変化をグラフに表したものである。
【0010】図4より明らかな様に、入力インピーダン
スは、コレクタ電流の増加により、急激に減少し、その
後ほぼ一定となる。
【0011】また、出力端子32aから見た、この増幅
回路の出力インピーダンス(Zouta)は、抵抗器39
aと、トランジスタ38aのベース抵抗と、トランジス
タ36aのコレクタ抵抗との、3つの抵抗の合成インピ
ーダンスであるので、抵抗器39aの抵抗値をr39a 、
トランジスタ38aのベース抵抗をrπ38a 、トランジ
スタ38aの電流増幅率をβ38a 、トランジスタ38a
のコレクタ電流をIc38a トランジスタ36aのコレク
タ抵抗をr36a とすれば、数式2で表される。
【0012】
【数2】
【0013】ここで、k、T、及び、qは、数式1同
様、それぞれ、ボルツマン定数、絶対温度、及び、電子
電荷である。また、本式においても、添字aをbとすれ
ば、出力端子32bから見たこの増幅回路の出力インピ
ーダンスを表す式となる。
【0014】数式2が示すように、この増幅回路の出力
インピーダンスは、トランジスタトランジスタ38aの
コレクタ電流に反比例し、電流増幅率に比例する。通
常、トランジスタのベース及びコレクタ抵抗は、ハイイ
ンピーダンスであるため、増幅回路の出力インピーダン
スは、(コレクタ負荷)抵抗器39a、39bに支配さ
れる。ところが、このような増幅回路では、利得を変動
させるために、トランジスタ38a、38bに大電流を
流すと、ベース抵抗が減少し、出力インピーダンスを変
化させる。トランジスタ38aのコレクタ電流の変化に
伴う出力インピーダンスの変化を図5に示す。
【0015】図5において、横軸はトランジスタ38a
のコレクタ電流を、縦軸は出力インピーダンスを表わし
ている。また、図5のグラフは、β38a =100、T=
298.15°k(25℃)、r36a =50kΩ、とし
たときであって、r39a =50Ωの場合(一点鎖線で示
す)と、r39a =100Ωの場合(実線で示す)の、I
c38a の変化による出力インピーダンスの変化を表して
いる。図5より明らかな様に、出力インピーダンスは、
コレクタ電流の増加に伴い減少していく。ここで、トラ
ンジスタ38a、38bのコレクタ電流は、トランジス
タ35a、35bのコレクタ電流となる。つまり、この
増幅回路の出力インピーダンスは、トランジスタ35
a、35bのコレクタ電流の増加に伴い減少する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変利得増幅回
路では、利得を変化させるために第1の差動対に流れる
電流(コレクタ電流)を制御すると、電流の変化に伴っ
て入出力インピーダンスが変化してしまうという問題点
がある。
【0017】また、一般にトランジスタは物理的サイズ
に依存する最大許容電流値を有しており、この最大許容
電流値により増幅回路の利得可変幅を制限してしまう。
従って、利得可変幅の大きい増幅回路を得るためには、
物理的に大きなトランジスタを使用する必要があり、そ
の結果、集積度の低下、トランジスタ寄生素子の増加な
どを招くという問題点がある。
【0018】本発明は、利得の変化に伴う入出力インピ
ーダンスの変化が少ない可変利得増幅回路を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、大きなトランジスタ
を用いることなく広い利得可変幅が得られる可変利得増
幅回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
トランジスタと第2のトランジスタにより構成される第
1の差動対のベースはそれぞれ第1及び第2の入力端子
に接続され、前記第1の差動対の共通エミッタは第1の
定電流源を介して負電源端子に接続され、前記第1の差
動対のコレクタはそれぞれコレクタ負荷としての第1及
び第2の帰還回路に接続され、第3のトランジスタと第
4のトランジスタにより構成される第2の差動対のベー
スはそれぞれ前記第1の差動対のコレクタに接続され、
前記第2の差動対の共通エミッタは第2の定電流源を介
して前記負電源端子に接続され、前記第2の差動対のコ
レクタはそれぞれ第1及び第2の抵抗器を介して正電源
端子に接続されるとともに、第1及び第2の出力端子に
接続され、第5のトランジスタと第6のトランジスタに
より構成される第3の差動対のベースはそれぞれ前記第
1の差動対のコレクタに接続され、前記第3の差動対の
共通エミッタは第1の可変電流源を介して前記負電源端
子に接続され、前記第3の差動対のコレクタはそれぞれ
第3及び第4の抵抗器を介して前記正電源端子に接続さ
れ、前記第1の帰還回路は第7及び第8のトランジスタ
と第5の抵抗器により構成され、前記第7のトランジス
タのベースは前記第3のトランジスタのコレクタに接続
され、前記第8のトランジスタのベースは前記第5のト
ランジスタのコレクタに接続され、前記第7及び第8の
トランジスタのコレクタは前記正電源端子に接続され、
前記第7のトランジスタのエミッタは前記第8のトラン
ジスタのエミッタと接続されるとともに、前記第5の抵
抗器の一端に接続され、前記第5の抵抗器の他端は前記
第1のトランジスタのコレクタに接続され、前記第2の
帰還回路は第9及び第10のトランジスタと第6の抵抗
器により構成され、前記第9のトランジスタのベースは
前記第4のトランジスタのコレクタに接続され、前記第
10のトランジスタのベースは前記第6のトランジスタ
のコレクタに接続され、前記第9及び第10のトランジ
スタのコレクタは前記正電源端子に接続され、前記第9
のトランジスタのエミッタは前記第10のトランジスタ
のエミッタと接続されるとともに、前記第6の抵抗器の
一端に接続され、前記第6の抵抗器の他端は前記第2の
トランジスタのコレクタに接続されることによって構成
されることを特徴とする可変利得増幅回路が得られる。
【0020】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1に本発明の一実施例の回路図を示す。ここ
で、従来と同一のものには同一番号を付しその説明を省
略する。
【0021】図1に示すように、本実施例の可変利得増
幅回路は、第1の差動対を構成するトランジスタ35
a、35bのエミッタが、定電流源11を介して負電源
端子34に接続されている。また、この可変利得増幅回
路は、第3の差動対を構成するトランジスタ12a、1
2bを有し、そのベースが、トランジスタ35a、35
bのコレクタにそれぞれ接続され、コレクタが、それぞ
れ抵抗器13a、13bを介して正電源端子33に接続
され、エミッタが可変電流源14を介して負電源端子3
4に接続されている。
【0022】また、この可変利得増幅回路は、帰還回路
a、bに、それぞれトランジスタ15a、15bを有し
ている。このトランジスタの15a、15bベースは、
トランジスタ12a、12bのコレクタ及び抵抗器13
a、13bに接続され、コレクタは、正電源端子33
に、エミッタは、それぞれトランジスタ38a、38b
のエミッタ及び抵抗器37a、37bに接続されてい
る。
【0023】次にこの可変利得増幅回路の動作を説明す
る。ここでは、抵抗器39a、39b及び抵抗器13
a、13bの抵抗値が同一であり、トランジスタ36
a、36b及びトランジスタ12a、12bの特性が同
一であるとする。
【0024】いま、可変電流源14の電流値が大きく、
トランジスタ15a、15bのベース電位が、トランジ
スタ38a、38bのベース電位よりも小さいとき、ト
ランジスタ38a、38bはON状態、トランジスタ1
5a、15bはOFF状態となり、第2の差動対のコレ
クタ信号が、トランジスタ38a、38bを介して第1
の差動対のコレクタに帰還される。このとき、この増幅
回路の動作は、図3に示す回路と同じで、可変電流源1
4の電流値とは無関係に一定(最小値)となる。
【0025】ここで、トランジスタ35a、35bの相
互コンダクタンスをgm35とし、抵抗器37a、37b
の抵抗値をR37とすれば、低周波における利得Av1(DC)
は、数式3で近似される。
【0026】
【数3】
【0027】また、このとき、トランジスタ35a、3
5bに流れるコレクタ電流を、それぞれ、Ic 35a min
、Ic 35b min 、トランジスタ38a、38bに流れ
るコレクタ電流を、それぞれ、Ic 38a min 、Ic 38b
min 、トランジスタ35a、35bに流れるコレクタ電
流を、それぞれ、Ic 15a min 、Ic 15b min とし、定
電流源11の電流値をI11とすると、定常状態で数式4
及び数式5が成立する。
【0028】
【数4】
【0029】
【数5】
【0030】また、このとき、入力端子31aにHiレ
ベル、入力端子31bにLowレベルの信号が入力され
ると、各コレクタ信号は数式6のようになる。
【0031】
【数6】
【0032】次に、可変電流源14の電流値が、定電流
源41の電流値と等しく、トランジスタ15a、15b
のベース電位がトランジスタ38a、38bのベース電
位と同電位であるとき、トランジスタ15a、15b及
びトランジスタ38a、38bは全てON状態となり、
第2及び第3の差動対のコレクタ信号が第1の差動対の
コレクタに帰還される。その帰還量は、第2の及び第3
の差動対のコレクタ信号が同一であるために、前述した
可変電流源14の電流値が大きい場合と同じである。
【0033】このとき、トランジスタ35a、35bに
流れるコレクタ電流を、それぞれ、Ic 35a mid 、Ic
35b mid 、トランジスタ38a、38bに流れるコレク
タ電流を、それぞれ、Ic 38a mid 、Ic 38b mid 、ト
ランジスタ35a、35bに流れるコレクタ電流を、そ
れぞれ、Ic 15a mid 、Ic 15b mid とし、定電流源1
1の電流値をI11とすると、定常状態で数式7が成り立
つ。
【0034】
【数7】
【0035】また、このとき、入力端子31aにHiレ
ベル、入力端子31bにLowレベルの信号が入力され
ると、各コレクタ信号は数式8のようになる。
【0036】
【数8】
【0037】さらに、可変電流源14の電流値を小さく
していくと、トランジスタ15a、15bのベース電位
が、トランジスタ38a、38bのベース電位を越え、
トランジスタ38a、38bはOFF状態、トランジス
タ15a、15bはON状態となり、トランジスタ15
a、15bを介しての帰還の割合が増加していく。さら
に、可変電流源14の電流値を小さくしていくと、トラ
ンジスタ38a、38bを介しての帰還量は完全に0と
なり、トランジスタ15a、15bを介しての帰還のみ
となる。さらに、可変電流源14の電流値を0にまで減
少させると、帰還量も0になり、本実施例の増幅回路に
おける最大利得が得られる。
【0038】さて、可変電流源14の電流値を小さくし
て、トランジスタ15a、15bを介しての帰還のみと
したときの帰還量は、可変電流源14の電流値の変化に
基づいてトランジスタ12a、12bの相互コンダクタ
ンスが変化し、この変化により変化する。その結果、こ
の増幅回路の利得が変化する。このトランジスタ15
a、15bを介して帰還が行われている範囲が、この増
幅回路の利得変動範囲となる。
【0039】ここで、トランジスタ36a、36bの相
互コンダクタンスをgm36、トランジスタ12a、12
bの相互コンダクタンスをgm12とすれば、低周波にお
ける利得AV2(CD)は、数式9で近似される。
【0040】
【数9】
【0041】このように、本実施例の増幅回路では、可
変電流源14の電流値を変化させることにより、数式9
のgm12を変化させて、利得の変更を実現する。ここ
で、回路定数をある任意の値として、定電流源41の電
流値を5mAとしたときの、利得の変動を図2に示す。
このように、本実施例の増幅回路では、可変電流源14
の電流値を変化させることにより幅広く利得を変更する
ことができる。
【0042】また、このとき、トランジスタ35a、3
5bに流れるコレクタ電流をそれぞれIc35amax、Ic
35bmax、トランジスタ38a、38bに流れるコレクタ
電流を、それぞれIc38amax、Ic38bmax、トランジス
タ15a、15bにそれぞれ流れるコレクタ電流をIc
15amax、Ic15bmaxとし、定電流源11の電流値をI11
とすると、定常状態で、数式10が成立する。
【0043】
【数10】
【0044】また、このとき入力端子31aにHiレベ
ル、入力端子32bにLowレベルの信号が入力される
と、各コレクタ電流は数式11のようになる。
【0045】
【数11】
【0046】以上のように、本実施例の増幅回路では、
トランジスタ15a、15bのベース電位の変化と、ト
ランジスタ12a、12bの相互コンダクタンスの変化
とにより2つの要因による帰還量の変化によって、利得
の可変を実現している。このため、従来の増幅回路に比
べて小さな電流変化で広い利得可変幅が得られる。
【0047】また、利得を変化させても第1の差動対を
構成するトランジスタ35a、35bのコレクタ電流は
変化しないので、この増幅回路の入力インピーダンスは
一定に保たれる。さらに、出力端子32a、32bに接
続されたトランジスタ38a、38bのコレクタ電流
は、利得可変幅とは無関係で、定電流源11の電流値以
下に保たれるうえ、従来に比べて電流変化量が少ない。
したがって、本実施例の増幅回路の、出力インピーダン
スの変化は抑制される。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、第1及び第2の差動対
を有する帰還型負荷を用いた可変利得増幅回路に、第2
の差動対と並列に第3の差動対を設け、第2の差動対と
第3の差動対のコレクタ信号を選択して帰還をかける様
にしたことで、利得を変化させるときに発生する増幅回
路の入出力インピーダンスの変化を抑制することができ
る。
【0049】また、物理的に大きなトランジスタを使用
することなく、広い可変利得幅を得ることができるの
で、集積度の低下や、トランジスタの寄生素子の増加を
招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】図1の可変利得増幅回路の可変電流源の電流値
に対する回路利得を表すグラフである。
【図3】従来の可変利得増幅回路の回路図である。
【図4】図3の可変利得増幅回路の入力インピーダンス
特性を表すグラフである。
【図5】図3の可変利得増幅回路の出力インピーダンス
特性を表すグラフである。
【符号の説明】
11 定電流源 12a、12b トランジスタ 13a、13b 抵抗器 14 可変電流源 15a、15b トランジスタ 31a、31b 入力端子 32a、32b 出力端子 33 正電源端子 34 負電源端子 35a、35b トランジスタ 36a、36b トランジスタ 37a、37b 抵抗器 38a、38b トランジスタ 39a、39b 抵抗器 40 可変電流源 41 定電流源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のトランジスタと第2のトランジス
    タにより構成される第1の差動対のベースはそれぞれ第
    1及び第2の入力端子に接続され、前記第1の差動対の
    共通エミッタは第1の定電流源を介して負電源端子に接
    続され、前記第1の差動対のコレクタはそれぞれコレク
    タ負荷としての第1及び第2の帰還回路に接続され、第
    3のトランジスタと第4のトランジスタにより構成され
    る第2の差動対のベースはそれぞれ前記第1の差動対の
    コレクタに接続され、前記第2の差動対の共通エミッタ
    は第2の定電流源を介して前記負電源端子に接続され、
    前記第2の差動対のコレクタはそれぞれ第1及び第2の
    抵抗器を介して正電源端子に接続されるとともに、第1
    及び第2の出力端子に接続され、第5のトランジスタと
    第6のトランジスタにより構成される第3の差動対のベ
    ースはそれぞれ前記第1の差動対のコレクタに接続さ
    れ、前記第3の差動対の共通エミッタは第1の可変電流
    源を介して前記負電源端子に接続され、前記第3の差動
    対のコレクタはそれぞれ第3及び第4の抵抗器を介して
    前記正電源端子に接続され、前記第1の帰還回路は第7
    及び第8のトランジスタと第5の抵抗器により構成さ
    れ、前記第7のトランジスタのベースは前記第3のトラ
    ンジスタのコレクタに接続され、前記第8のトランジス
    タのベースは前記第5のトランジスタのコレクタに接続
    され、前記第7及び第8のトランジスタのコレクタは前
    記正電源端子に接続され、前記第7のトランジスタのエ
    ミッタは前記第8のトランジスタのエミッタと接続され
    るとともに、前記第5の抵抗器の一端に接続され、前記
    第5の抵抗器の他端は前記第1のトランジスタのコレク
    タに接続され、前記第2の帰還回路は第9及び第10の
    トランジスタと第6の抵抗器により構成され、前記第9
    のトランジスタのベースは前記第4のトランジスタのコ
    レクタに接続され、前記第10のトランジスタのベース
    は前記第6のトランジスタのコレクタに接続され、前記
    第9及び第10のトランジスタのコレクタは前記正電源
    端子に接続され、前記第9のトランジスタのエミッタは
    前記第10のトランジスタのエミッタと接続されるとと
    もに、前記第6の抵抗器の一端に接続され、前記第6の
    抵抗器の他端は前記第2のトランジスタのコレクタに接
    続されることによって構成されることを特徴とする可変
    利得増幅回路。
  2. 【請求項2】 第1の差動対を構成する第1及び第2の
    トランジスタと、第2の差動対を構成する第3及び第4
    のトランジスタと、第5のトランジスタを含む第1の帰
    還回路と、第6のトランジスタを含む第2の帰還回路と
    を有し、前記第1及び第2のトランジスタのベースをそ
    れぞれ入力端子に接続し、該第1及び第2のトランジス
    タのコレクタをそれぞれ前記第3及び第4のトランジス
    タのベースに接続するとともにそれぞれ抵抗器を介して
    前記第5及び第6のトランジスタのエミッタに接続し、
    該第1及び第2のトランジスタのエミッタ同士を接続し
    電流源を介して負電源端子にし、前記第3及び第4のト
    ランジスタのコレクタをそれぞれ出力端子と前記第5及
    び第6のベースに接続するとともに、それぞれ抵抗器を
    介して正電源端子に接続し、該第3及び第4のトランジ
    スタのエミッタ同士を接続し定電流源を介して前記負電
    源端子に接続し、前記第5及び第6のトランジスタのコ
    レクタを前記正電源端子に接続した可変利得増幅回路に
    おいて、第7及び第8のトランジスタを用いて第3の差
    動対を構成する様に、前記第7及び第8のトランジスタ
    のベースをそれぞれ前記第1及び第2のトランジスタの
    コレクタに接続し、該第7及び第8のトランジスタのコ
    レクタをそれぞれ抵抗器を介して正電源端子に接続し、
    該第7及び第8のトランジスタのエミッタ同士を接続し
    可変電流源を介して負電源端子に接続するとともに、前
    記第1の帰還回路に前記第5のトランジスタのコレクタ
    及びエミッタにそれぞれコレクタ及びエミッタが接続さ
    れる第9のトランジスタを設け、該第9のトランジスタ
    のベースを前記第7のトランジスタのコレクタに接続
    し、前記第2の帰還回路に前記第6のトランジスタのコ
    レクタ及びエミッタにそれぞれコレクタ及びエミッタが
    接続される第10のトランジスタを設け、該第10のト
    ランジスタのベースを前記第8のトランジスタのコレク
    タに接続したことを特徴とする可変利得増幅回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107800394A (zh) * 2017-12-08 2018-03-13 成都前锋电子仪器有限责任公司 一种可变增益控制电路

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