JPH0870187A - 高耐圧大電流配線板 - Google Patents

高耐圧大電流配線板

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JPH0870187A
JPH0870187A JP6204764A JP20476494A JPH0870187A JP H0870187 A JPH0870187 A JP H0870187A JP 6204764 A JP6204764 A JP 6204764A JP 20476494 A JP20476494 A JP 20476494A JP H0870187 A JPH0870187 A JP H0870187A
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JP
Japan
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plate
conductor
wiring board
insulating
columnar
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Application number
JP6204764A
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Inventor
Takao Kobayashi
隆雄 小林
Masaaki Yamamoto
雅章 山本
Masamichi Yajima
正道 矢島
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 絶縁板(4)と、この絶縁板(4)に形成さ
れた収容空間(13)に収められた大電流用の板状導体
(1)とからなる層が複数積層され、かつ前記板状導体
(1)に立設された柱状導体(2)が他の層を貫通して
いる高耐圧大電流配線板において、前記収容空間(1
3)の深さが前記板状導体(1)の厚さより大である高
耐圧大電流配線板。 【効果】 絶縁ゲートトランジスタ(IGBT)やダイ
オードなどのパワー部品6の実装が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大電流を通電する配線
板で、特に比較的高圧に耐えられる高耐圧大電流配線板
に関する。
【0002】
【従来の技術】モーターの制御回路等に用いられる配線
板には、信号用の小電流が流れる薄肉回路導体だけでな
く、パワー用の大電流が流れる厚肉回路導体が必要であ
る。従来、この種の配線板としては、ガラスエポキシか
らなる絶縁基板の内部に大電流用の厚肉回路導体を埋め
込み、絶縁基板の表面に小電流用の薄肉回路導体を配置
した大電流回路基板が実用化されている。しかし大電流
用の厚肉回路導体を絶縁基板内に埋め込んだ構造の配線
板は、厚肉回路導体の厚さが厚くなると、絶縁基板の内
部にボイド等の欠陥が発生しやすいという問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するために、発明者らは先に特願平6−93952号に
て、図7に示す高耐圧大電流配線板を提案した。この高
耐圧大電流配線板は、大電流用の板状導体1の所定の位
置に配線板厚さ方向の導通をとるための柱状導体2が固
定されている。前記板状導体1および柱状導体2の表面
に他の導体との電気的接続に必要な部分を除いて絶縁コ
ーティング層3が設けられている。そして前記板状導体
1と同じ層に、板状導体1と重ならない形に形成された
絶縁板4が配置されている。このような板状導体1と絶
縁板4とで構成される層が複数層、層間に絶縁フィルム
5が挟まれた状態で積層されていることを特徴とするも
のである。
【0004】ところがこの高耐圧大電流配線板は、従来
の一括プレスやNCデータをもとに精度良く加工される
大電流回路基板とは異なり、材質、形状等が異なる各部
品毎に加工しなければならず、柱状導体2の配線板から
の突出量の精度や、配線板の板面方向に対する柱状導体
2の位置の精度を保つことが難しい。またたとえ前記突
出量や位置の精度を良好に保って各部品の加工ができた
としても、部品毎の熱膨張収縮率に差があるので、例え
ば絶縁板4を加熱圧着する際の加熱により反りやねじれ
が生じて、結局前記柱状導体2の突出量や配線板の板面
方向に対する位置に誤差が生じる。このため絶縁ゲート
トランジスタ(以下IGBTと記す。)やダイオードな
どのパワー部品6の実装が難しくなるという欠点があっ
た。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、柱状導体2の配線板からの突出量の誤差または配線
板の板面方向に対する柱状導体2の位置の誤差を吸収で
き、IGBTやダイオードなどのパワー部品6を容易に
実装できる高耐圧大電流配線板を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、絶縁
板4に形成されている板状導体1を収容するための収容
空間13の深さが、前記板状導体1の厚さより大である
ことを特徴とするものである。
【0007】前記収容空間13は、絶縁板4の厚さ方向
に貫通していてもよく、図3に示すように底付きの穴で
あってもよい。
【0008】請求項2の発明は、絶縁板4に形成されて
いる板状導体1を収容するための収容空間13の、配線
板の板面方向の幅が板状導体1の幅より大であることを
特徴とするものである。
【0009】請求項3の発明は、柱状導体2が立設され
た大電流用の板状導体1と、絶縁板4とが交互に積層さ
れ、前記柱状導体2が他の板状導体1または絶縁板4を
貫通した高耐圧大電流配線板であって、前記絶縁板4間
にスペーサ9が介在されると共に、板状導体1の厚さよ
りスペーサ9の高さが大であることを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項4の発明は、柱状導体2が立設され
た大電流用の板状導体1と、絶縁板4とが交互に積層さ
れ、前記柱状導体2が他の板状導体1または絶縁板4を
貫通した高耐圧大電流配線板であって、前記絶縁板4間
にスペーサ9が介在されると共に、スペーサ9と板状導
体1との間に隙間17が形成されていることを特徴とす
るものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明は絶縁板4に形成されている収
容空間13の深さが、板状導体1の厚さより大なので、
板状導体1と、他の層の絶縁板4や板状導体1との間に
隙間11が形成される。よってこの隙間11分だけ柱状
導体2は、該柱状導体2の軸方向に移動可能になるの
で、柱状導体2の突出量の誤差を吸収することができ
る。
【0012】請求項2の発明は絶縁板4に形成されてい
る収容空間13の、配線板の板面方向の幅が板状導体1
の幅より大なので、同じ層の板状導体1と絶縁板4との
間に隙間17が形成される。よってこの隙間17分だけ
柱状導体2は、該柱状導体2の軸方向に直交する方向に
移動可能になるので、配線板の板面方向に対する柱状導
体2の位置の誤差を吸収することができる。
【0013】請求項3の発明は絶縁板4間に介在されて
いるスペーサ9の高さが板状導体1の厚さより大なの
で、板状導体1と絶縁板4との間に隙間11が形成され
る。よってこの隙間11分だけ柱状導体2は、該柱状導
体2の軸方向に移動可能になるので、柱状導体2の突出
量の誤差を吸収することができる。
【0014】請求項4の発明は絶縁板4間に介在されて
いるスペーサ9と板状導体1との間に隙間17が形成さ
れている。よってこの隙間17分だけ柱状導体2は、該
柱状導体2の軸方向に直交する方向に移動可能になるの
で、配線板の板面方向に対する柱状導体2の位置の誤差
を吸収することができる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の高耐圧大電流配線板の一実
施例を示す。この高耐圧大電流配線板は、厚さ3.0m
mの銅板(無酸素銅、タフピッチ銅など)からなる板状
導体1を備えている。板状導体1は銅板をプレス打ち抜
き加工、ウォータージェット切断加工などにより所要の
回路パターンに形成したものである。
【0016】板状導体1の所定の位置には、配線板厚さ
方向の導通をとるための柱状導体2が固定されている。
この柱状導体2は図2に示すように内径が一定で外径に
段差があり、一端側が大径部2aに、他端側が小径部2
bになっている。板状導体1に柱状導体2を固定するに
は板状導体1に形成した穴に柱状導体2の小径部2bを
挿入し、その状態で小径部2bのまわりの板状導体1を
かしめるか、小径部2bと板状導体1を溶接またはろう
付けすればよい。柱状導体2は銅管の切断、切削加工ま
たはプレス成形加工などにより製作することができる。
【0017】前記した板状導体1は、当該板状導体1を
収めるために絶縁板4に形成された収容空間13に収容
されている。この絶縁板4はガラスエポキシ板、紙フェ
ノール板、ABS樹脂板などからなり、ルーター加工や
プレス加工などによりに収容空間13がくり抜かれてい
る。絶縁板4の厚さは4.0mmである。この値は絶縁
板4の収容空間13の深さが、絶縁コーティング層3が
設けられた板状導体1の厚さより大になるように選択し
た値である。
【0018】本実施例の高耐圧大電流配線板では、板状
導体1と絶縁板4とで構成される層は図1のように6層
設けられており、各層間にポリエチレンテレフタレート
からなる絶縁フィルム5が挟まれた状態で積層されてい
る。この絶縁フィルム5としては、耐圧性に優れたポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムが好適に使
用されるが、マイカフィルムやポリエチレンフィルム
等、他の絶縁フィルム5を使用することも可能である。
【0019】絶縁フィルム5は、その両面にエポキシ系
接着剤が塗布され、板状導体1および絶縁板4からなる
層と接着されるのが望ましい。ただし絶縁フィルム5
と、板状導体1および絶縁板4からなる層とは、必ずし
も接着されている必要はなく、またボルト、ナット等の
適当な締付け部材で積層体全体が締め付けられる構造で
あってもよい。また他の手段で積層状態が保てれば、締
付け部材も不要である。なお絶縁板4および絶縁フィル
ム5の、柱状導体2に相当する位置には、積層や部品取
付けの都合上、柱状導体2を貫通させるための貫通孔8
が形成されている。
【0020】また本実施例では、図1に示すように他の
導体との電気的接続に必要な部分(図示の例では柱状導
体2の上端面と下端面)を除いて板状導体1および柱状
導体2の表面に絶縁コーティング層3が設けられてい
る。絶縁コーティング層3は例えば樹脂の粉体塗装によ
り形成することができる。絶縁コーティング層3の厚さ
は200μmであり、材質は例えばエポキシ樹脂であ
る。
【0021】本実施例の高耐圧大電流配線板は、絶縁板
4に形成されている板状導体1を収容するための収容空
間13の深さが、前記板状導体1の厚さより大なので、
板状導体1と、他の層の絶縁板4や板状導体1との間に
隙間11が形成される。よって前記隙間11分だけ柱状
導体2は、該柱状導体2の軸方向に移動可能になるの
で、柱状導体2の突出量の誤差を吸収することができ
る。従って、IGBTやダイオードなどのパワー部品6
の実装が容易になる。
【0022】図1では、以上のような高耐圧大電流配線
板にIGBTやダイオードなどのパワー部品6を実装し
た状態を示している。12はパワー部品6を柱状導体2
に接続するためのネジである。パワー部品6は発熱する
ためヒートシンク用のアルミブロック7に固定されてい
る。アルミブロック7に固定されたパワー部品6には高
さの差があるので、この差に応じて柱状導体2の長さが
異なっている。
【0023】なお、板状導体1を収容するための収容空
間13は、本実施例のように絶縁板4の厚さ方向に貫通
していてもよいが、図3に示すように底付きの穴であっ
てもよい。
【0024】(実施例2)図4は本発明の高耐圧大電流
配線板の他の実施例を示す。この実施例が実施例1と異
なる点は、次の通りである。絶縁板4として、板状導体
1とその両面の絶縁コーティング層3の合計厚さと同じ
厚さの3.2mmのガラスエポキシ板が用いられてい
る。そして絶縁板4に形成されている収容空間13の、
配線板の板面方向の幅が板状導体1の幅より大きく形成
されている。またこの絶縁板4は柱状導体2を貫通させ
るための貫通孔8として、絶縁コーティング層3が設け
られた柱状導体2の外径より大きい貫通孔8が形成され
ている。
【0025】本実施例の高耐圧大電流配線板は絶縁板4
に形成されている収容空間13の、配線板の板面方向の
幅が板状導体1の幅より大なので、同じ層の板状導体1
と絶縁板4との間に隙間17が形成される。よってこの
隙間17分だけ柱状導体2は、該柱状導体2の軸方向に
直交する方向に移動可能になるので、配線板の板面方向
に対する柱状導体2の位置の誤差を吸収することができ
る。従って、IGBTやダイオードなどのパワー部品6
の実装が容易になる。
【0026】(実施例3)図5は本発明の高耐圧大電流
配線板の他の実施例を示す。この実施例のものは実施例
1と同様、絶縁板4の厚さが、絶縁コーティング層3が
設けられた板状導体1の厚さより大である。さらに実施
例2と同様、絶縁板4に形成されている収容空間13
の、配線板の板面方向の幅が板状導体1の幅より大きく
形成されている。また絶縁コーティング層3が設けられ
た柱状導体2の外径より大きな貫通孔8が形成されてい
る。
【0027】本実施例の高耐圧大電流配線板は絶縁板4
に形成されている収容空間13の深さが板状導体1の厚
さより大なので、板状導体1と、他の層の絶縁板4や板
状導体1との間に隙間11が形成される。また前記収容
空間13の、配線板の板面方向の幅が板状導体1の幅よ
り大なので、同じ層の板状導体1と絶縁板4との間に隙
間17が形成される。よってこれら隙間11、17分だ
け柱状導体2は、該柱状導体2の軸方向および軸方向に
直交する方向に移動可能になるので、柱状導体2の突出
量の誤差および配線板の板面方向に対する柱状導体2の
位置の誤差を吸収することができる。従って、IGBT
やダイオードなどのパワー部品6の実装が容易になる。
【0028】(実施例4)図6は本発明の高耐圧大電流
配線板の他の実施例を示す。この高耐圧大電流配線板で
は、柱状導体2が立設された大電流用の板状導体1と絶
縁板4とが交互に積層されている。前記柱状導体2は他
の板状導体1や絶縁板4を貫通している。
【0029】絶縁板4の間にはスペーサ9が介在されて
いる。板状導体1には、スペーサ9を挿通するための挿
通孔10が形成されている。この挿通孔10の内径はス
ペーサ9の外径より大きい。スペーサ9は、合成樹脂製
の中空円筒で、長さは板状導体1の厚さよりも長くなっ
ている。また板状導体1には、他の板状導体1に立設さ
れた柱状導体2を挿通するために、前記柱状導体2の外
径より大きい内径を有する貫通孔8が形成されている。
【0030】絶縁板4は、ガラスエポキシ板、紙フェノ
ール板、ABS樹脂板などで形成されている。絶縁板4
には、前記柱状導体2を挿通させるために、前記柱状導
体2の外径より大きい内径を有する貫通孔8が形成され
ている。絶縁板4には固定孔14が形成されている。こ
の固定孔14は絶縁板4と板状導体1とを積層した際
に、板状導体1の挿通孔10と中心軸が一致する位置に
形成されている。
【0031】板状導体1と絶縁板4とスペーサ9とで構
成される層は各絶縁板4の固定孔14とスペーサ9とを
貫通するポリカーボネート製のボルト15とナット16
により固定されている。固定孔14の内径およびスペー
サ9の孔の内径はボルト15の外径と同じであってもよ
いが、若干大であることが好ましい。
【0032】本実施例の高耐圧大電流配線板は板状導体
1の厚さより高いスペーサ9が前記絶縁板4間に介在さ
れているので、板状導体1と絶縁板4との間に隙間11
が形成される。よってこの隙間11分だけ柱状導体2
は、該柱状導体2の軸方向に移動可能になるので、柱状
導体2の突出量の誤差を吸収することができる。従っ
て、IGBTやダイオードなどのパワー部品6の実装が
容易になる。
【0033】また本実施例の高耐圧大電流配線板は、貫
通孔8の内径が柱状導体2の外径より大であり、かつ板
状導体1に形成されている挿通孔10の内径がスペーサ
9の外径より大なので、柱状導体2と絶縁板4との間、
およびスペーサ9と板状導体1との間に隙間17が形成
される。よってこれら隙間17分だけ柱状導体2は、該
柱状導体2の軸方向に直交する方向に移動可能になるの
で、柱状導体2の配線板の板面方向に対する位置の誤差
を吸収することができる。従って、IGBTやダイオー
ドなどのパワー部品6の実装が容易になる。
【0034】本実施例では、板状導体1および柱状導体
2の表面に実施例1〜3のような絶縁コーティング層3
は設けられていないが、必要により実施例1〜3と同様
にして絶縁コーティング層3を設けることも可能であ
る。絶縁コーティング層3を設ける場合は、前記スペー
サ9の長さを板状導体1と絶縁コーティング層3の合計
厚さより長くする必要がある。
【0035】また本実施例では、板状導体1と絶縁板4
との間に絶縁フィルム5が挟まれていないが、絶縁フィ
ルム5が板状導体1と絶縁板4との間に挟まれていても
よい。なお板状導体1と絶縁板4との間に絶縁フィルム
5が挟まれている場合は、その絶縁フィルム5の柱状導
体2に相当する位置には、積層や部品取付けの都合上、
柱状導体2を挿通させるための貫通孔8を形成する。
【0036】
【他の技術思想】上記実施例から把握できる請求項以外
の技術思想について、以下にその効果とともに記載す
る。
【0037】(1)絶縁板4と、この絶縁板4に形成さ
れた収容空間13に収められた大電流用の板状導体1と
からなる層が複数積層され、かつ前記板状導体1に立設
された柱状導体2が他の層を貫通している高耐圧大電流
配線板において、収容空間13の深さが前記板状導体1
の厚さより大であり、かつ前記収容空間13の、配線板
の板面方向の幅が前記板状導体1の幅より大であること
を特徴とする高耐圧大電流配線板。
【0038】前記高耐圧大電流配線板は、板状導体1と
他の層の絶縁板4や板状導体1との間に隙間11が形成
されるとともに、同じ層の板状導体1と絶縁板4との間
に隙間17が形成される。よってこれら隙間11、17
分だけ柱状導体2は、該柱状導体2の軸方向およびこれ
と直交する方向に移動可能になるので、柱状導体2の突
出量の誤差および柱状導体2の配線板の板面方向に対す
る位置の誤差を吸収することができる。従って、IGB
Tやダイオードなどのパワー部品6の実装が容易にな
る。
【0039】(2)柱状導体2が立設された大電流用の
板状導体1と、絶縁板4とが交互に積層され、前記柱状
導体2が他の板状導体1または絶縁板4を貫通し、かつ
絶縁板4間にスペーサ9が介在されてなる高耐圧大電流
配線板であって、スペーサ9の高さが板状導体1の厚さ
より大であり、かつ絶縁板4間に介在されているスペー
サ9と板状導体1との間に隙間17が形成されているこ
とを特徴とする高耐圧大電流配線板。
【0040】前記高耐圧大電流配線板は、柱状導体2が
固定された板状導体1と、絶縁板4との間、およびスペ
ーサ9と板状導体1との間に隙間11が形成されてい
る。よってこれら隙間11分だけ柱状導体2は、該柱状
導体2の軸方向および軸方向に直交する方向に移動可能
になるので、柱状導体2の突出量の誤差および柱状導体
2の配線板の板面方向に対する位置の誤差を吸収するこ
とができる。従って、IGBTやダイオードなどのパワ
ー部品6の実装が容易になる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は絶縁板4に形成されて
いる板状導体1を収容するための収容空間13の深さ
が、板状導体1の厚さより大なので、板状導体1と、他
の層の絶縁板4や板状導体1との間に沿って隙間11が
形成される。よってこの隙間11分だけ柱状導体2は、
該柱状導体2の軸方向に移動可能になるので、柱状導体
2の突出量の誤差を吸収することができる。従って、I
GBTやダイオードなどのパワー部品6の実装が容易に
なる。
【0042】請求項2の発明は絶縁板4に形成されてい
る板状導体1を収容するための収容空間13の、配線板
の板面方向の幅が板状導体1の幅より大なので、同じ層
の板状導体1と絶縁板4との間に沿って隙間17が形成
される。よってこの隙間17分だけ柱状導体2は、該柱
状導体2の軸方向に直交する方向に移動可能となり、配
線板の板面方向に対する柱状導体2の位置の誤差を吸収
することができる。従って、IGBTやダイオードなど
のパワー部品6の実装が容易になる。
【0043】請求項3の発明は板状導体1の厚さより高
いスペーサ9が前記絶縁板4間に介在されているので、
柱状導体2が固定された板状導体1と、絶縁板4との間
に沿って隙間11が形成される。よってこの隙間11分
だけ柱状導体2は、該柱状導体2の軸方向に移動可能に
なるので、柱状導体2の突出量の誤差を吸収することが
できる。従って、IGBTやダイオードなどのパワー部
品6の実装が容易になる。
【0044】請求項4の発明はスペーサ9と板状導体1
との間に隙間17が形成されている。よってこの隙間1
7分だけ柱状導体2は、該柱状導体2の軸方向に直交す
る方向に移動可能になるので、配線板の板面方向に対す
る柱状導体2の位置の誤差を吸収することができる。従
って、IGBTやダイオードなどのパワー部品6の実装
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高耐圧大電流配線板の一実施例を示す
断面図。
【図2】配線板における板状導体と柱状導体の結合部を
示す一部切開斜視図。
【図3】絶縁板に形成される収容空間の形状の一例を示
す一部切開斜視図。
【図4】本発明の高耐圧大電流配線板の一実施例を示す
断面図。
【図5】本発明の高耐圧大電流配線板の一実施例を示す
断面図。
【図6】本発明の高耐圧大電流配線板の一実施例を示す
断面図。
【図7】従来の高耐圧大電流配線板を示す断面図。
【符号の説明】
1 板状導体 2 柱状導体 3 絶縁コーティング層 4 絶縁板 5 絶縁フィルム 6 パワー部品 7 アルミブロック 8 貫通孔 9 スペーサ 10 挿通孔 11 隙間 12 ネジ 13 収容空間 14 固定孔 15 ボルト 16 ナット 17 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁板(4)と、この絶縁板(4)に形
    成された収容空間(13)に収められた大電流用の板状
    導体(1)とからなる層が複数積層され、かつ前記板状
    導体(1)に立設された柱状導体(2)が他の層を貫通
    している高耐圧大電流配線板において、 前記収容空間(13)の深さが前記板状導体(1)の厚
    さより大であることを特徴とする高耐圧大電流配線板。
  2. 【請求項2】 絶縁板(4)と、この絶縁板(4)に形
    成された収容空間(13)に収められた大電流用の板状
    導体(1)とからなる層が複数積層され、かつ前記板状
    導体(1)に立設された柱状導体(2)が他の層を貫通
    している高耐圧大電流配線板において、 前記収容空間(13)の、配線板の板面方向の幅が前記
    板状導体(1)の幅より大であることを特徴とする高耐
    圧大電流配線板。
  3. 【請求項3】 柱状導体(2)が立設された大電流用の
    板状導体(1)と、絶縁板(4)とが交互に積層され、
    前記柱状導体(2)が他の板状導体(1)または絶縁板
    (4)を貫通した高耐圧大電流配線板であって、前記絶
    縁板(4)間にスペーサ(9)が介在されると共に、板
    状導体(1)の厚さよりスペーサ(9)の高さが大であ
    ることを特徴とする高耐圧大電流配線板。
  4. 【請求項4】 柱状導体(2)が立設された大電流用の
    板状導体(1)と、絶縁板(4)とが交互に積層され、
    前記柱状導体(2)が他の板状導体(1)または絶縁板
    (4)を貫通した高耐圧大電流配線板であって、前記絶
    縁板(4)間にスペーサ(9)が介在されると共に、ス
    ペーサ(9)と板状導体(1)との間に隙間(17)が
    形成されていることを特徴とする高耐圧大電流配線板。
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