JP2018098147A - 分岐構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の導体からなる配索材を所望の方向に省スペースで分岐できる分岐構造を提供する。【解決手段】複数の導体からなる複数の配索材85を接続するための分岐構造であって、平板状の導電性材料からなり積層される複数の平板部23A〜23Dと、積層された各平板部23A〜23Dの外周縁25から積層方向に重ならないように横並に突出して複数の導体に対応して接続される第1〜第4の接続片35,37,39,41により構成される第1群〜第4群の接続部27,29,31,33と、複数の平板部23A〜23Dの間に設けられて各平板部間を電気的に絶縁する絶縁層55と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、分岐構造に関する。
例えば、車載バッテリーから車体の各所に電源を送る電線は、一度ジャンクションボックス(J/B)を通し、そのジャンクションボックスから各所の機器へ持って行く(分岐する)ことが多い。
このような電線の分岐を容易に行うものに、例えば特許文献1のフラットケーブルの分岐構造がある。このフラットケーブルの分岐構造は、ストライプ状に配設される複数の第1導体を有するフラットケーブル本体と、ストライプ状に配設される1又は複数の第2導体を有するフラットケーブル分岐体とを接続し、上記複数の第1導体と上記1又は複数の第2導体とを任意の組合せで導通させる。このフラットケーブルの分岐構造は、上記第1導体及び第2導体が、直接的重畳状態、又は第1導体及び第2導体間に架け渡された第3導体との重畳状態で配設されており、重畳される一対の導体の一方が対向方向に突出する凸部を有し、上記一方の導体の凸部と他方の導体との間にハンダが充填されている。
特開2015−149204号公報
ところで、車載バッテリーから一度J/Bを通し、各所に電源を送る場合、電線長が長くなる問題がある。また、余計な電線が増えるため、重量アップやコストアップに繋がる問題がある。
上記特許文献1のフラットケーブルの分岐構造は、フラットケーブル分岐体とフラットケーブル分岐体との接続において、第1導体及び第2導体を重畳状態で配設し、重畳される一対の導体の一方が対向方向に突出する凸部を有し、凸部と他方の導体との間にハンダを充填するので、対向方向に凸部とハンダの配設スペースを確保しなければならず、省スペース化には不利となる。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の導体からなる配索材を所望の方向に省スペースで分岐できる分岐構造を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の導体からなる複数の配索材を接続するための分岐構造であって、平板状の導電性材料からなり積層される複数の平板部と、積層された前記各平板部の外周縁から積層方向に重ならないように横並に突出して前記複数の導体に対応して接続される複数の接続片により構成される複数群の接続部と、前記複数の平板部の間に設けられて各平板部間を電気的に絶縁する絶縁層と、を備えることを特徴とする分岐構造。
上記(1)の構成の分岐構造によれば、複数の導体からなる配索材を、導体同士を接続して所望の方向に分岐することができる。本構成の分岐構造では、配索材における複数の導体の数だけ平板状の導電性材料からなる平板部が積層される。各平板部間が絶縁層により電気的に絶縁された複数の平板部の外周縁には、配索材の導体と同数の接続片により構成される複数群の接続部が所望の分岐方向に向けて突設される。配索材に設けられる複数導体のうち一つの導体を見た場合、この導体を分岐するには、1枚の平板部の外周縁には、少なくとも3つの接続片が設けられる。そして、配索材を分岐する際には、例えば配索材の前側配索材と後側配索材との間に、各接続部が接続される。各接続部に接続された配索材は、前側配索材と後側配索材との間で平板部を介して分岐配索材に分岐される。このように、本構成の分岐構造では、外周縁から所望の接続方向に接続片を突出させた複数の平板部が、絶縁層を介して積層されることにより、積層導電性部材が構成される。複数の導体を有する配索材を分岐する場合、導体の数と等しい平板部の合計の厚みと、その間に設けられる絶縁層の合計の厚みとの和のみが積層方向の厚みとなり、積層導電性部材を薄厚に形成できる。また、複数の配索材の各導体をそれぞれ接続する複数の平板部が積層されることで、積層導電性部材における耐ノイズ性が向上する。
(2) 前記絶縁層が、前記平板部の表面及び裏面の少なくとも一方に粉体塗装により形成されることを特徴とする上記(1)に記載の分岐構造。
上記(2)の構成の分岐構造によれば、粉体塗装による絶縁層が平板部の表面及び裏面の少なくとも一方に予め形成されることにより、絶縁層を薄厚に形成して積層される平板部間の間隔を低減できると共に、複数の平板部を積層する際の組立作業を容易にできる。
(3) 上記(1)又は(2)に記載の分岐構造を備えた積層導電性部材が、絶縁性の収容ケース内に収容されていることを特徴とする分岐ボックス。
上記(3)の構成の分岐ボックスによれば、積層導電性部材が収容ケース内に収容されるので、車両等の配索材(電線)を分岐する部分に取付ける際の取扱い性が向上する。
本発明に係る分岐構造によれば、複数の導体からなる配索材を所望の方向に省スペースで分岐できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る分岐構造を備えた積層導電性部材が収容された分岐ボックスの外観斜視図である。 図1の分岐ボックスに収容される積層導電性部材の全体斜視図である。 図1に示した分岐ボックスの分解斜視図である。 静電塗装法の手順を表した工程図である。 流動浸漬法の手順を表した工程図である。 図2に示した積層導電性部材に接続される配索材の斜視図である。 図6に示した配索材のVII−VII断面矢視図である。 図6に示した配索材における左端部の正面図である。 複数種の配索材を用いた車両での配索例を表す斜視図である。 (a)〜(c)は、図9に示した前側配索材、後側配索材及び分岐配索材を表した斜視図である。 ジャンクションボックスを用いた車両における電線の配索例を表す模式図である。 図1に示した分岐ボックスと複数種の配索材を用いた車両における配索例を表す模式図である。 電源分配方向の他の例を表す説明図である。 図1に示した分岐ボックスに接続可能な丸型導体を用いた配索材の要部斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る分岐構造を備えた積層導電性部材13が収容された分岐ボックス11の外観斜視図、図2は図1の分岐ボックス11に収容される積層導電性部材13の全体斜視図である。
本実施形態に係る分岐構造は、分岐ボックス11に収容される積層導電性部材13に適用される。本実施形態に係る分岐構造は、複数の導体からなる後述の複数の配索材を接続するものである。例えば、本実施形態の分岐構造は、車載バッテリーからの供給電力を車両各所の機器109に最適に分岐させることができる。
分岐ボックス11は、本実施形態に係る分岐構造を有する積層導電性部材13を収容する絶縁性の収容ケースである。分岐ボックス11は、収容ボックス15と蓋ケース17とを有し、これら収容ボックス15と蓋ケース17とにより積層導電性部材13を覆う。分岐ボックス11は、偏平な略6面体で形成される。分岐ボックス11のそれぞれの側辺部には、合計4つの接続開口部19が各側辺部から突出して形成される。それぞれの接続開口部19は、複数(図示例では4つ)の接続口21を有する。各接続口21には、後述の第1〜第4の接続片35,37,39,41が配置される。各接続口21に配置されるそれぞれの接続片には、後述する配索材85のそれぞれの平型導体(導体)87A〜87Dが接続される。
図2に示すように、分岐ボックス11に収容される積層導電性部材13は、複数の平板状の導電性材料からなる平板部23A〜23Dを積層してなる。積層される平板部23A〜23Dの数は、接続する配索材85の平型導体87A〜87Dの数となる。本実施形態において、後述する配索材85の平型導体87A〜87Dの数は4本であるので、平板部23A〜23Dは4枚となる。
本実施形態において、平面視で方形の各平板部23A〜23Dは、積層された各平板部23A〜23Dの外周縁25から積層方向に重ならないように横並に突出する第1〜第4の接続片35,37,39,41を有する。これら第1〜第4の接続片35,37,39,41は、配索材85の平型導体87A〜87Dに対応してそれぞれ接続される。第1〜第4の接続片35,37,39,41は、複数群の接続部を構成する。図示例の積層導電性部材13は、各側辺部に、第1群の接続部27と、第2群の接続部29と、第3群の接続部31と、第4群の接続部33と、の合計4群の接続部が設けられる。第1群〜第4群のそれぞれの接続部27,29,31,33には、第1〜第4の接続片35,37,39,41が配置される。各接続片には、配索材85の平型導体87A〜87Dをボルト締結によりそれぞれ接続するためのボルト固定穴43が穿設されている。
図3は図1に示した分岐ボックス11の分解斜視図である。
本実施形態において、第1〜第4の接続片35,37,39,41がそれぞれ突設された各平板部23A〜23Dは、それぞれ2種類の平板形状部材45,47から形成される。積層導電性部材13は、下上層の第一層に平板形状部材45の表が上向き、第二層に平板形状部材47の表が上向き、第三層に平板形状部材47の裏が上向き、第四層に平板形状部材45の裏が上向きとなって積層される。これにより、第1群〜第4群のそれぞれの接続部27,29,31,33には、図2に示したように、第1〜第4の接続片35,37,39,41が各平板部23A〜23Dの外周縁25から積層方向に重ならないように横並に突出した状態となる。
収容ボックス15の接続開口部19における各接続口21の底部には、スタッドボルト49が植設されている。スタッドボルト49は、第1〜第4の接続片35,37,39,41のボルト固定穴43にそれぞれ挿通される。ボルト固定穴43を貫通したスタッドボルト49には、固定ナット51が螺合される。これにより、ボルト固定穴43が穿設された各平型導体87A〜87Dは、第1〜第4の接続片35,37,39,41にそれぞれ締結可能となっている。同時に、スタッドボルト49は、積層導電性部材13を、収容ボックス15に固定する役割も有している。このようにして、収容ボックス15に固定された積層導電性部材13は、蓋ケース17がケース固定ネジ53により収容ボックス15に固定されることで、分岐ボックス11内に収容されてその殆どが覆われる。なお、第1〜第4の接続片35,37,39,41は、溶接やハンダにより平型導体87A〜87Dとそれぞれ接続されてもよい。
上記の積層導電性部材13は、複数の平板部23A〜23Dの間に、各平板部間を電気的に絶縁する絶縁層55を有する。この絶縁層55は、例えば各平板部23A〜23Dの表面及び裏面の少なくとも一方に粉体塗装により形成することができる。本実施形態においては、各平板部23A〜23Dの表裏面に絶縁層55が形成されている。この粉体塗装には、主に「静電塗装法(吹き付け塗装)」と、「流動浸漬法(浸漬塗装)」との2つがある。
図4は「静電塗装法」の手順を表した工程図である。
「静電塗装法」は、スプレーガン62で塗料に帯電させ、アースの取れた被塗物に静電気を使って塗布する方法である。
図4に示した「静電塗装法」では、先ず、平板形状部材45を、前処理槽59で洗浄処理し、水切乾燥炉61で乾燥させる。
次いで、粉体塗装ブース63において、粉体塗料供給タンク65からの粉体塗料をコンプレッサー67からの圧送空気により吹き付ける。この際、スプレーガン62には高電圧発生装置69が接続されており、塗料を帯電させる。一方、平板形状部材45にはアースを取っておくことにより、平板形状部材45の表裏面が粉体塗料の塗膜で覆われる。粉体塗装ブース63には、回収装置71が接続されている。
粉体塗料の塗布後、焼付け乾燥炉73で加熱することにより、塗膜を形成し、冷却の後、絶縁層55が形成された平板形状部材45を得る。平板形状部材45は、後処理を経て平板部23Aまたは平板部23Dとなる。後述する「流動浸漬法」では膜厚の管理を行うのは困難であるが、「静電スプレー法」では50ミクロン程度の薄膜で塗膜を管理することが容易となる。
「静電スプレー法」で使用される熱硬化性塗料は、熱を加えることにより化学変化(架橋)を起こし、特性が変化する。架橋反応により各種の性能を付加させることが可能なため、用途に応じた塗料を選択することができる。使用されるベース樹脂は、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ハイブリッド(エポキシ/ポリエステル)樹脂等が一般的である。
図5は「流動浸漬法」の手順を表した工程図である。
「流動浸漬法」では、先ず、平板形状部材45を、前処理槽59で洗浄処理し、予備加熱炉77で平板形状部材45を予備加熱する。次いで、流動浸漬槽79において、浸漬を行う。浸漬は、流動浸漬槽79の底の部分に多孔板を配置し、多孔板から圧縮空気81を送ることにより塗料を流動させ、流動している塗料の中に予熱した平板形状部材45を浸漬する。流動浸漬槽79の中の塗料は、熱により平板形状部材45に融着し、厚膜の塗膜を形成する。
その後、平滑性を向上させるための後加熱槽83を通してもよい。これにより、絶縁層55が形成された平板形状部材45を得る。平板形状部材45は、後処理を経て平板部23Aまたは平板部23Dとなる。「流動浸漬塗装法」では、通常200〜500ミクロンの膜厚を付けることができる。
「流動浸漬法」に使用される熱可塑性粉体塗料は、主に塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロン等の樹脂を使用することができる。熱可塑性塗料は、熱を加えることにより軟化し形状を変化させ、冷えると形状が安定するという特徴を持つ。熱可塑性粉体塗料は、熱による化学変化を伴わないため、再び熱を加えると軟化及び形状の変化が繰り返される。従って、熱硬化性塗料のような焼付け工程ではない。
なお、本実施形態に係る各平板部23A〜23Dの絶縁層55の製造方法では、例えば、平板部23Aの第1の接続片35となる部分の表面を、マスキングテープ等を用いることによりマスキングする。マスキングされる第1の接続片35は、予め穴あけ加工によりボルト固定穴43等を穿設しておいてもよい。このマスキングされた平板部23Aの第1の接続片35には、絶縁層55が形成されない。そこで、この平板部23Aにおける導電性材料の露出部である第1の接続片35は、接続端子として利用することができる。従って、第1の接続片35は、上記のボルト固定穴43を利用したボルト締結により、配索材85の平型導体87Dにおける配索材接続部89と導通接続することができるようになる。
図6は図2に示した積層導電性部材13に接続される配索材85の斜視図である。
分岐ボックス11に収容された積層導電性部材13には、配索材85が接続される。配索材85は、絶縁層55に被覆された平型導体87A〜87Dを積層することで、多回路に対応が可能となる。図6には、4層の平型導体87A〜87Dからなる配索材85の場合を例示するが、層数(枚数)はこれに限定されない。4層の平型導体87A〜87Dは、例えば、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数のクランプ部材等により一体とされる。
それぞれの平型導体87A〜87Dの配索材接続部89は、配索材85の全幅を層数で分割した幅で形成することができる。図示例のように、配索材接続部89には、ボルト固定穴43が穿設されている。
図7及び図8に示すように、図示例の4回路は、例えば下層より48Vのマイナス、48Vのプラス、12Vのプラス、12Vのマイナスの順で平型導体87A〜87Dを積層して配索材85を構成することができる。この場合、隣接する層は、同極同士とすることが好ましい。図示例の配索材85では、「48Vのプラス」と「12Vのプラス」とが2層目と3層目とで隣接する。多回路を積層した配索材85は、同極を隣接配置することにより耐ノイズ性能を向上させることができる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図9は複数種の配索材85を用いた車両での配索例を表す斜視図である。
配索材85である上流側配索材99及び下流側配索材97は、例えば電源ケーブルとして用いる場合、車両のフロント(Fr)側のフロントクロスメンバ91とリア(Rr)側のリアクロスメンバ93とを跨いでフロアパネル95に沿って車両前後方向に配索される。また、配索材85である分岐配索材101は、車両のトンネル部92を跨いでフロアパネル95に沿って車両左右方向に配索され、分岐ボックス11を介して上流側配索材99及び下流側配索材97に接続される。
そして、車両のフロント(Fr)側とリア(Rr)側に渡ってフロアパネル95に沿って配索されて相互接続されたこれら上流側配索材99、下流側配索材97及び分岐配索材101により、車載バッテリーから車両の各所の機器へ電源を供給することができる。
本実施形態に係る分岐構造を備えた積層導電性部材13が収容された分岐ボックス11では、複数の平型導体87A〜87Dからなる配索材85を、導体同士を接続して所望の方向に分岐することができる。本実施形態の分岐構造では、配索材85における複数の平型導体87A〜87Dの数だけ平板状の導電性材料からなる平板部23A〜23Dが積層される。各平板部間が絶縁層55により電気的に絶縁された複数の平板部23A〜23Dの外周縁25には、配索材85の平型導体87A〜87Dと同数の第1〜第4の接続片35,37,39,41により構成される第1群〜第4群の接続部27,29,31,33が所望の分岐方向に向けて突設される。配索材85に設けられる複数導体のうち一つの平型導体87Aを見た場合、この平型導体87Aを分岐するには、1枚の平板部23Aの外周縁25に、少なくとも3つの第1の接続片35が設けられる。なお、本実施形態においては、4つの第1の接続片35が設けられている。
配索材85を分岐するには、配索材85の上流側配索材99と下流側配索材97と分岐配索材101との間に、本分岐構造を備えた分岐ボックス11が設けられる。
図10の(a)〜(c)は、図9に示した上流側配索材99、下流側配索材97及び分岐配索材101を表した斜視図である。
この場合、図2に示した本実施形態に係る積層導電性部材13の分岐構造では、第1群の接続部27における平板部23Aの第1の接続片35に下流側配索材97の平型導体87Aが接続され、第3群の接続部31における平板部23Aの第1の接続片35に上流側配索材99の平型導体87Aが接続される。そして、第2群の接続部29における平板部23Aの第1の接続片35に分岐配索材101の平型導体87Aが接続される。下流側配索材97、上流側配索材99及び分岐配索材101の他の平型導体87B〜87Dは、異なる層の平板部23B〜23Dを介して同様にそれぞれ接続される。これにより、上流側配索材99と下流側配索材97との間で分岐ボックス11を介して分岐配索材101が分岐接続される。
図11に示すように、例えば車載バッテリー107から一度、ジャンクションボックス105を通し、各所の機器109に電源を送る従来の車両における配索例の場合、電線長が長くなる問題があった。また、余計な電線111が増えるため、重量アップやコストアップに繋がる問題があった。
これに対し、図12に示すように、分岐ボックス11と配索材85を用いた本実施形態に車両における配索例では、車載バッテリー107からの配索材85の必要箇所に分岐ボックス11を介装し、それぞれの分岐ボックス11から各所の機器109に電源を送ることがでるので、電線長を短くできる。また、余計な電線が増えないため、重量及びコストを低減することができる。
また、本実施形態の分岐構造では、外周縁25から所望の接続方向に第1〜第4の接続片35,37,39,41を突出させた複数の平板部23A〜23Dが、絶縁層55を介して積層されることにより、積層導電性部材13が構成される。複数の平型導体87A〜87Dを有する配索材85を分岐する場合、平型導体87A〜87Dの数と等しい平板部23A〜23Dの合計の厚みと、その間に設けられる絶縁層55の合計の厚みとの和のみが積層方向の厚みとなり、積層導電性部材13を薄厚に形成できる。
また、複数の配索材85の各平型導体87A〜87Dをそれぞれ接続する複数の平板部23A〜23Dが積層されることで、積層導電性部材13における耐ノイズ性が向上する。
更に、本実施形態の分岐構造では、粉体塗装により絶縁層55が平板部23A〜23Dの表裏面に予め形成されることにより、絶縁層55を薄厚に形成して積層される平板部間の間隔を低減できると共に、複数の平板部23A〜23Dを積層する際の組立作業を容器にできる。
図13は電源分配方向の他の例を表す説明図である。
また、図13に示すように、本実施形態に係る分岐構造は、一つの平板部23A(23B〜23D)における第1の接続片35が、第1群の接続部27、第2群の接続部29、第3群の接続部31及び第4群の接続部33において、端から同じ位置に配設されている必要はない。例えば、第1群の接続部27において電線113に接続される第4の接続片41が、第3群の接続部31Aにおいては、図中の右から二番目の位置に配設されており、第1群の接続部27における第3の接続片39が、第3群の接続部31Aにおいては、図中の右から一番目の位置に配設されている。これにより、導体の配列が異なる配索材を第3群の接続部31Aに接続し、電源等の分岐後の回路を変更することもできる。
また、本実施形態に係る分岐構造は、必ずしも平型導体87A〜87Dからなる配索材85と接続されなくてもよい。例えば、図14に示すように、絶縁被覆された複数の丸型導体117が、クランプ123等により束ねられた配索材119を接続することもできる。各丸型導体117は、LA端子状に形成された端部121が、分岐ボックス11の第1〜第4の接続片35,37,39,41にそれぞれ接続される。
従って、本実施形態に係る分岐構造によれば、複数の平型導体87A〜87Dからなる配索材85を所望の方向に省スペースで分岐できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、上記の構成の分岐ボックス11は、平板部23A〜23Dが四角形である場合を例に説明したが、平板部の形状はこれに限定されず、円形、長円形、楕円形の他、三角形、五角形、六角形、八角形等の多角形でもよい。また、上記の構成において、平板部の接続片と配索材の導体とは、ボルト締結、溶接、ハンダにより接続される場合を説明したが、接続片と導体は、双方に形成した嵌合係止構造により直接接続するものであってもよい。
また、複数の平板部の間に設けられて各平板部間を電気的に絶縁する絶縁層は、絶縁シートにより形成することもできる。所定形状の絶縁シートが各平板部間に介装されることにより、積層される平板部間に絶縁層を安価に形成することができる。
ここで、上述した本発明に係る分岐構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の導体(平型導体87A〜87D)からなる複数の配索材(85)を接続するための分岐構造であって、平板状の導電性材料からなり積層される複数の平板部(23A〜23D)と、積層された前記各平板部の外周縁(25)から積層方向に重ならないように横並に突出して前記複数の導体に対応して接続される複数の接続片(第1〜第4の接続片35,37,39,41)により構成される複数群の接続部(第1群〜第4群の接続部27,29,31,33)と、前記複数の平板部の間に設けられて各平板部間を電気的に絶縁する絶縁層(55)と、を備えることを特徴とする分岐構造。
[2] 前記絶縁層(55)が、前記平板部(23A〜23D)の表面及び裏面の少なくとも一方に粉体塗装により形成されることを特徴とする上記[1]に記載の分岐構造。
[3] 上記[1]又は[2]に記載の分岐構造を備えた積層導電性部材(13)が、絶縁性の収容ケース(収容ボックス15及び蓋ケース17)内に収容されていることを特徴とする分岐ボックス(11)。
13…積層導電性部材
23A〜23D…平板部
27…第1群の接続部(接続部)
29…第2群の接続部(接続部)
31…第3群の接続部(接続部)
33…第4群の接続部(接続部)
35…第1の接続片(接続片)
37…第2の接続片(接続片)
39…第3の接続片(接続片)
41…第4の接続片(接続片)
55…絶縁層
85…配索材
87A〜87D…平型導体(導体)

Claims (3)

  1. 複数の導体からなる複数の配索材を接続するための分岐構造であって、
    平板状の導電性材料からなり積層される複数の平板部と、
    積層された前記各平板部の外周縁から積層方向に重ならないように横並に突出して前記複数の導体に対応して接続される複数の接続片により構成される複数群の接続部と、
    前記複数の平板部の間に設けられて各平板部間を電気的に絶縁する絶縁層と、
    を備えることを特徴とする分岐構造。
  2. 前記絶縁層が、前記平板部の表面及び裏面の少なくとも一方に粉体塗装により形成されることを特徴とする請求項1に記載の分岐構造。
  3. 請求項1又は2に記載の分岐構造を備えた積層導電性部材が、絶縁性の収容ケース内に収容されていることを特徴とする分岐ボックス。
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