JPH0869965A - 荷電粒子線転写方法 - Google Patents

荷電粒子線転写方法

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JPH0869965A
JPH0869965A JP7151720A JP15172095A JPH0869965A JP H0869965 A JPH0869965 A JP H0869965A JP 7151720 A JP7151720 A JP 7151720A JP 15172095 A JP15172095 A JP 15172095A JP H0869965 A JPH0869965 A JP H0869965A
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JP7151720A
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Mamoru Nakasuji
護 中筋
Teruaki Okino
輝昭 沖野
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光軸から離れたパターン形成領域のパターン
を小さな偏向量で試料に転写できる転写方法を提供す
る。 【構成】 試料20に転写すべきパターンが設けられる
パターン形成領域100が荷電粒子線を遮断する境界領
域101により互いに区分されたマスク10を用いる転
写方法において、投影レンズの光軸から離れた位置にあ
る特定のパターン形成領域100F〜100Jへ荷電粒
子線を照射したときに、マスク10を透過した荷電粒子
線の試料200上の一方向への偏向量が最小値となるよ
うに複数のパターン形成領域100とそれらに対応する
試料20上の被転写領域200との関係を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路のリソ
グラフィー等に用いられるパターン転写方法に係り、詳
しくは電子線やイオンビーム等の荷電粒子線の照射によ
りマスク上のパターンを試料へ転写する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4および図5は電子線縮小転写装置の
一例を示すものである。これらの図に示す装置では、不
図示の線源から射出されて断面正方形状に整形された電
子線EBが、偏向器1により光学系の光軸AXから所定
距離δだけ偏向せしめられてマスク2に設けられた複数
のパターン形成領域2aの一つに導かれる。ここで、パ
ターン形成領域2aは、ウエハ5に転写すべきパターン
形状に対応する電子線の透過部が設けられる部分であ
る。各々のパターン形成領域2aは、荷電粒子線を遮断
しあるいは拡散する境界領域2bによって互いに区分さ
れている。パターン形成領域2aへの電子線EBの照射
に伴って、そのパターン形成領域2aに形成されたパタ
ーンの像が第1投影レンズ3および第2投影レンズ4を
介してウエハ5の所定領域5bに所定の縮小率(例えば
1/4)で投影される。なお、領域5b毎のパターン像
の詳細な形状は図示を省略した。COはマスク2を透過
した電子線EBのクロスオーバである。以下では特に断
りのない限り、図4および図5に示したように電子線E
Bの光軸AXの方向をz軸方向、マスク2のパターン形
成領域2aの一辺と平行な方向をx軸方向、z軸方向お
よびx軸方向の双方に直交する方向をy軸方向とする。
【0003】上述した装置では、マスク2のx軸方向の
中心位置と投影レンズ3,4の光軸とが一致した状態
で、マスク2およびウエハ5がx軸方向へ互いに逆向き
に連続移動せしめられ、この連続移動に合わせて偏向器
1による電子線EBのy軸方向への偏向量δが段階的に
変更されてマスク2のy軸方向に並ぶパターン形成領域
2aに順次電子線EBが照射される。マスク2を透過し
た電子線EBは、マスク2とウエハ5との間の光路中に
設けられた不図示の偏向器により、各パターン形成領域
2aに対応するウエハ5の被転写領域5bがy軸方向に
互いに接するようにy軸方向へ偏向される。すなわち、
パターン形成領域2aを透過した電子線EBを第1投影
レンズ3および第2投影レンズ4でウエハ5上に集束さ
せるだけではマスク2の境界領域2bに相当する無露光
領域が各領域5bの間に生じるため、境界領域2bの幅
に相当する分だけパターンの転写位置をずらしている。
【0004】y軸方向に並ぶ一列のパターン形成領域2
aの転写が終了すると、x軸方向に隣接する次のパター
ン形成領域2aの列を対象として転写が行われ、以下同
様にして1枚のマスク2に形成されたすべてのパターン
形成領域2aに対応するパターン像がウエハ5上に転写
される。これにより、ウエハ5上の1チップ分の領域5
aへのパターン転写が終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した転写方法で
は、マスク2を透過した電子線EBのy軸方向への偏向
量がマスク2のy軸方向両端へ向うほど大きくなる。こ
のため、パターン形成領域2aがy軸方向へ多数分割し
て設けられると上記の偏向量が極めて大きくなり、その
制御装置は高精度が必要であった。また、偏向量が大き
くなるとそれだけ歪も増えるので、マスク2の周辺を転
写するときでも歪が小さい高性能の偏向器が必要とな
り、装置のコストの上昇が免れなかった。
【0006】本発明の目的は、光軸から離れたパターン
形成領域のパターンを小さな偏向量で試料に転写できる
転写方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、試
料20に転写すべきパターンが設けられるパターン形成
領域100が荷電粒子線を遮断する境界領域101によ
り互いに区分されたマスク10を用い、複数のパターン
形成領域100に順次荷電粒子線を照射しつつ各パター
ン形成領域100のパターンの像を投影レンズ57、5
8で試料20上に投影するとともに、各パターン形成領
域100に対応する試料20上の被転写領域200が試
料20上の一方向(y軸方向)に連続するようにマスク
10を透過した荷電粒子線を偏向する荷電粒子線転写方
法に適用される。そして、上述した目的は、投影レンズ
57、58の光軸から離れた位置にある特定のパターン
形成領域100F、100G、100G、100I、1
00J(以下100Fで代表する。)へ荷電粒子線を照
射したときに、マスク10を透過した荷電粒子線の試料
20上の一方向(y軸方向)への偏向量が最小値となる
ように複数のパターン形成領域100とそれらに対応す
る試料20上の被転写領域200との関係を定めること
により達成される。請求項2の発明では、マスク10上
において特定のパターン形成領域100Fよりも投影レ
ンズ57、58の光軸に近い側(中心線CLm側)に設
けられるパターン形成領域100Aに、試料20上の複
数位置に転写される繰り返し性のあるパターンを設け、
該パターン形成領域100Aのパターンを試料20上の
複数の位置200Aに転写する。図2および図3に対応
付けて説明すると、請求項3の発明では、マスク10の
特定のパターン形成領域100Fに対応する試料20上
の被転写領域200Fよりも投影レンズ57、58の光
軸に近い位置(中心線CLwに近い位置)に転写すべき
パターンを、マスク10上の複数列のパターン形成領域
100、100Kに分割して形成し、転写時には複数列
のパターン形成領域100、100Kに対応する被転写
領域200、200Kが試料20上の一方向(y軸方
向)に連続するように転写する。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、投影レンズ57、58の
光軸から離れた位置にある特定のパターン形成領域10
0Fへ荷電粒子線を照射したときにマスク10を透過し
た荷電粒子線の試料20上の一方向への偏向量が最小
値、例えば零となり、そのパターン形成領域100Fか
ら離れるにしたがってマスク10を透過した荷電粒子線
の偏向量が大きくなる。請求項2の発明では、特定のパ
ターン形成領域100Fよりも投影レンズ57、58の
光軸に近い側のパターン形成領域100Aから試料20
上の複数位置200Aへ繰り返し性のあるパターンを転
写するので、特定のパターン形成領域100Fよりも投
影レンズ57、58の光軸側に存在するパターン形成領
域100の数を減少させ、特定のパターン形成領域10
0Fを透過した荷電粒子線の偏向量が最小値となる位置
まで特定のパターン形成領域100Fを投影レンズ5
7、58の光軸側へ接近させることができる。請求項3
の発明では、特定のパターン形成領域100Fに対応す
る試料20上の被転写領域200Fよりも投影レンズ5
7、58の光軸に近い側のパターンを、マスク10の複
数列のパターン形成領域100、100Kへの荷電粒子
線の転写によって転写するので、特定のパターン形成領
域100Fと同一列でかつ投影レンズ57、58の光軸
に存在するパターン形成領域100の数を減少させ、特
定のパターン形成領域100Fを透過した荷電粒子線の
偏向量が最小値となる位置まで特定のパターン形成領域
100Fを投影レンズ57、58の光軸側へ接近させる
ことができる。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明を半導体
ウエハの転写に適用した実施例を説明する。なお、図中
のx軸方向、y軸方向およびz軸方向の取り方は上述し
た図4、図5の例と同じである。 −第1実施例− 図1は第1実施例で使用するマスク10とウエハ20と
の対応を示す。図1(a)はマスク10のy軸方向中心
線CLmの片側を示し、100はパターン形成領域、1
01はパターン形成領域100を区分する境界領域であ
る。パターン形成領域100はウエハ20に転写すべき
パターンが分割して設けられる部分で、一辺の長さLa
の正方形状に規定されている。パターン形成領域100
の間には電子線を遮断する一定幅Lbの境界領域101
が設けられている。パターン形成領域100および境界
領域101の大きさは転写精度や要求されるスループッ
トに応じて適宜定めてよい。パターン形成領域100に
設けられるパターンの詳細は図示を省略した。
【0011】図1(a)に示すパターン形成領域100
のパターンの組合わせによって転写されるウエハ20上
の領域を図1(b)に示す。図中一点鎖線で囲まれた一
辺の長さLcの正方形状の領域200がパターン形成領
域100の一つに対応する被転写領域であり、これら被
転写領域200は後述する転写装置の偏向器によりy軸
方向へ互いに接するように位置決めされる。なお、図で
は便宜上パターン形成領域100と被転写領域200と
を等倍で描いているが、実際には被転写領域200がマ
スク10のパターン形成領域100に対して所定の縮小
倍(例えば1/4)だけ小さい。また、ウエハ20に形
成すべきデバイスとしては、メモリ装置を想定してい
る。
【0012】CLwはウエハ20の1チップ分の領域の
y軸方向の中心線である。中心線CLwから破線で示し
た境界線BLまでの領域F1の大部分には、メモリ装置
の記憶動作を司どる同一形状のメモリーセルが繰り返し
形成される。境界線BLよりも外側の領域F2にはメモ
リ装置の周辺回路が形成され、さらに外側の領域F3に
はボンディングパットBPやダイシングラインDLが形
成される。領域F1は最も高い転写精度が要求され、そ
れに比して領域F2は転写精度が緩くて足り、領域F3
はμm単位の精度で十分である。なお、中心線CLwの
片側の被転写領域200の数は40個とした。
【0013】領域F1の被転写領域200には、上述し
たメモリーセルのパターンが複数形成される。例えば被
転写領域200の一辺の長さLcが250μmで、1個
のメモリセルの大きさが2.5μm角のとき、単一の被
転写領域200には10×10個のメモリーセルが設け
られる。メモリーセルが形成される被転写領域200の
パターンは同一であるため、それらに対応してマスク1
0のパターン形成領域100に設けるパターンも同一と
なる。したがって、メモリーセルが形成される被転写領
域200は、最大限で一個のパターン形成領域100か
ら転写できる。
【0014】現実にはマスク10を透過した電子線のy
軸方向への偏向量が小さい方が偏向収差が小さいので、
中心線CLm、CLwを投影レンズの光軸位置としたと
きに電子線のy軸方向の偏向量が一定の許容範囲内に収
まるようにパターン形成領域100とそれらに対応する
被転写領域200との関係を定めた。すなわち、図1
(a)の中心線CLmから外側へ向って各パターン形成
領域100のパターンをウエハ20側に順次転写すると
仮定したとき(実際の転写順序とは必ずしも一致しな
い)、同図に斜線が付されたパターン形成領域100
A、100B、100C、100D、100Eについて
はそれぞれ二回重複して電子線を照射し、それらのパタ
ーンをウエハ20のy軸方向に連続する二つの被転写領
域200A、200B、200C、200D、200E
に転写することとした。例えばパターン形成領域100
Aのパターンは二つの被転写領域200Aに転写され
る。その他のパターン形成領域100B〜100Eと、
被転写領域200B〜200Eとの関係も同様である。
【0015】図1のA列上に付記された数値−9〜0〜
+3は、(a)に示すパターン形成領域100のパター
ンを(b)に示す被転写領域200にそれぞれ転写する
ときの電子線のy軸方向への偏向量を、境界領域101
の何個分に相当するかで示している。すなわち、境界領
域101の幅がLbのとき、「−9」は図の下方へ9L
b相当量だけ電子線を偏向する必要があることを示し、
「0」は偏向量が0であることを示し、「+3」は図の
上方へ3Lb相当量だけ偏向する必要があることを示し
ている。なお、「−」は中心線CLm、CLw側への偏
向を示し、「+」は中心線CLm、CLw側と反対側へ
の偏向を示している。
【0016】図1から明らかなように、マスク10のパ
ターン形成領域100A〜100Eが試料20の一列の
被転写領域200に対して二回重複して使用されるの
で、これらのパターン形成領域100A〜100Eの前
後で電子線の偏向方向が反転し、その結果、中心線CL
m,CLwから離れた位置に偏向量が零となるパターン
形成領域100F〜100Jと被転写領域200F〜2
00Jの組が生じている。特に、領域F1内で投影レン
ズの光軸位置から最も離れたパターン形成領域100J
のパターンを被転写領域200Jに転写するときの偏向
量が零であるため、偏向歪の少ない高精度の転写を行う
ことができる。
【0017】上述したマスク10から試料20へのパタ
ーン転写は、例えば図2に示す転写装置によって行う。
なお、図2において51は電子銃、52、53、54は
コンデンサレンズ、55はマスク10に対する電子線E
Bの照射位置を調整する視野選択用の偏向器、56はマ
スク10を透過した電子線EBのウエハ20への入射位
置を調整する転写位置調整用の偏向器、57、58はマ
スク10のパターン像をウエハ20上に縮小投影する投
影レンズ、59は円形アパーチャー、60はウエハ20
をx−y平面内で平行移動させる試料台、61はマスク
10に書き込まれた転写仕様データの読み取り器、62
は読み取った転写仕様データに基づいて転写時の偏向器
55、56、投影レンズ57、58の動作制御に必要な
各種の演算を行うCPU、63はCPU62と偏向器5
5、56、投影レンズ57、58との間で信号を入出力
するためのインターフェースである。このような光学系
において、上述した図1に示す偏向量は偏向器56によ
るy軸方向への偏向量に相当する。転写時には、マスク
10が不図示のマスクステージによって図のx軸方向
(紙面と直交する方向)に連続移動し、ウエハ20が試
料台60によりx軸方向へマスク10と逆向きに連続移
動する。
【0018】以上の転写装置において、マスク10のパ
ターン形成領域100とウエハ20の被転写量領域20
0との対応関係および各パターン形成領域100と被転
写領域200の組毎の電子線の偏向量を予め転写仕様デ
ータとしてマスク10に与えておく。そして、マスク1
0をマスクステージに取り込む際にその転写仕様データ
を読み取り器61で読み込み、CPU62の内蔵メモリ
に適宜記憶する。そして、転写時には転写仕様データに
書き込まれた順序でマスク10のパターン形成領域10
0に電子線EBが照射されるように偏向器55の偏向量
を制御するとともに、各パターン形成領域100のパタ
ーン像がウエハ20の所定位置へ転写されるように転写
仕様データにしたがって偏向器56の偏向量を制御す
る。
【0019】図1のように転写を行う場合の偏向量の減
少効果を具体的に計算する。図1の例では偏向量が最大
でも「−9」であるから、境界領域101の1個分に相
当する偏向量を50μmとしたとき、図2の偏向器56
のy軸方向への最大偏向量は、±9×50μm=±45
0μmである。これに対して、従来のように中心線CL
wからの境界領域101の累積個数相当分の偏向量を与
えた場合には、最も外側の被転写領域200を転写する
場合に偏向量が最大となり、その値は50μm×39=
1950μmとなる。このように、図1の例によれば偏
向器56の最大偏向量を従来の1/4以下に減らすこと
ができる。また、偏向器56の精度は±0.01μm/
(3×50μm)=±1/15000で良く、14ビッ
トの精度でよいので高速のDACで制御できる。さら
に、従来よりも中心線CLmの片側でパターン形成領域
100が5個減少するので、境界領域101の幅も加味
して5×300μm×2=3mm程マスク10のy軸方向
の幅を小さくできる。
【0020】なお、パターン形成領域100F、100
G、100H、100I、100Jのパターンを転写す
る際の偏向量は零に限らず、それらのパターン形成領域
100F〜100Jのパターンを転写するときに偏向量
が最小値となればよい。最小値を−0.5Lb(+0.
5Lbでもよい)とした場合の各領域100毎の偏向量
に相当する数値を、図1のA列に倣って同図のB列上に
示す。図1のB列のように偏向量を与えた場合、偏向器
56の精度は±0.01μm/(2.5×50μm)=
1/12500でよい。
【0021】−第2実施例− 図3は第2実施例で使用するマスク10とウエハ20と
の対応を示す。なお、上述した図1との共通部分には同
一符号を付してある。本実施例ではマスク10のパター
ン形成領域100をウエハ20の二以上の被転写領域2
00に対して共用せず、パターン形成領域100とウエ
ハ20の被転写領域200とを1:1に対応させてい
る。ただし、ウエハ20上で一列に並ぶ被転写領域20
0に対応するパターン形成領域100をマスク10上で
二列に分けて設けている。具体的にはパターン形成領域
100K〜100Pをその他のパターン形成領域100
の列に対してx軸方向に隣接する位置に設けている。
【0022】転写時には、一列に並ぶパターン形成領域
100のパターンを転写する際に被転写領域200K〜
200Pの部分を未露光状態のまま空けておき、マスク
10とウエハ20のx軸方向の連続移動によりパターン
形成領域100K〜100Pが投影レンズの光軸とy軸
方向に並ぶ位置へ繰り出されたときにパターン形成領域
100K〜100Pに順に電子線を照射してそれぞれの
パターン像が被転写領域200K〜200Pに転写され
るように偏向器56の偏向量を調整する。
【0023】このように、マスク20上で一列に並ぶ被
転写領域200に対応するパターン形成領域100を二
列に分けて設けたので、パターン形成領域100K〜1
00Pに対応する被転写領域200K〜200Pの前後
で電子線の偏向方向が反転し、その結果、中心線CL
m,CLwから離れた位置に偏向量が零となるパターン
形成領域100F〜100Jと被転写領域200F〜2
00Jの組が生じ、この結果、第1実施例と同様に光軸
から離れた位置でも高精度にパターンが転写される。特
に本実施例ではパターン形成領域100と被転写領域2
00とが1:1に対応するので、メモリセルのような繰
り返しパターンが存在しないデバイスを製造する場合で
も適用できる。なお、図3のA列、B列上の数値はパタ
ーン形成領域100を透過した電子線のy軸方向の偏向
量を図1のA列、B列に倣って示したものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、投影
レンズの光軸から離れた位置にある特定のパターン形成
領域へ荷電粒子線を照射したときにマスクを透過した荷
電粒子線の試料上の一方向への偏向量が最小値となるよ
うにマスクのパターン形成領域と試料の被転写領域との
関係を定めたので、投影レンズの光軸から離れたパター
ン形成領域のパターンを小さな偏向量で試料に転写でき
る。特にメモリーセルのように繰り返し性のあるパター
ンを転写するときには請求項2の発明を用いてメモリ周
辺のパターンを転写するときの偏向量を小さくできる。
また、繰り返し性のないパターンを転写するときには請
求項3の発明を用いて光軸から離れた位置での偏向量を
小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のマスクとウエハとの対応
を示す図。
【図2】本発明の実施例で用いる電子線縮小転写装置の
概略を示す図。
【図3】本発明の第2実施例のマスクとウエハとの対応
を示す図。
【図4】電子線縮小転写装置の光学系の概略を示す図。
【図5】電子線縮小転写装置による転写手順を示す斜視
図。
【符号の説明】
10 マスク 20 ウエハ 100 マスクのパターン形成領域 200 ウエハの被転写領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に転写すべきパターンが設けられる
    パターン形成領域が荷電粒子線を遮断する境界領域によ
    り互いに区分されたマスクを用い、複数のパターン形成
    領域に順次荷電粒子線を照射しつつ各パターン形成領域
    のパターンの像を投影レンズで試料上に投影するととも
    に、各パターン形成領域に対応する前記試料上の被転写
    領域が試料上の一方向に連続するように前記マスクを透
    過した荷電粒子線を偏向する荷電粒子線転写方法におい
    て、 前記投影レンズの光軸から離れた位置にある特定のパタ
    ーン形成領域へ荷電粒子線を照射したときに、前記マス
    クを透過した荷電粒子線の前記試料上の一方向への偏向
    量が最小値となるように前記複数のパターン形成領域と
    それらに対応する試料上の被転写領域との関係を定める
    ことを特徴とする荷電粒子線転写方法。
  2. 【請求項2】 前記マスク上において前記特定のパター
    ン形成領域よりも前記投影レンズの光軸に近い側に設け
    られるパターン形成領域に、試料上の複数位置に転写さ
    れる繰り返し性のあるパターンを設け、該パターン形成
    領域のパターンを試料上の複数の位置に転写することを
    特徴とする請求項1記載の荷電粒子線転写方法。
  3. 【請求項3】 前記マスクの前記特定のパターン形成領
    域に対応する前記試料上の被転写領域よりも前記投影レ
    ンズの光軸に近い位置に転写すべきパターンを、前記マ
    スク上の複数列のパターン形成領域に分割して形成し、
    転写時には前記複数列のパターン形成領域に対応する被
    転写領域が前記試料上の前記一方向に連続するように転
    写することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線転写
    方法。
JP7151720A 1994-06-24 1995-06-19 荷電粒子線転写方法 Pending JPH0869965A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6110626A (en) * 1997-07-08 2000-08-29 Nikon Corporation Segmented stencil masks with main field and side fields containing complementary subfields, and methods for using same
US6300023B1 (en) 1998-07-28 2001-10-09 Nikon Corporation Microlithographic pattern-transfer methods for large segmented reticles, and device manufacturing methods using same

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