JPH0869173A - 現像方法ならびにこの現像方法が利用される現像装置 - Google Patents

現像方法ならびにこの現像方法が利用される現像装置

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JPH0869173A
JPH0869173A JP6207182A JP20718294A JPH0869173A JP H0869173 A JPH0869173 A JP H0869173A JP 6207182 A JP6207182 A JP 6207182A JP 20718294 A JP20718294 A JP 20718294A JP H0869173 A JPH0869173 A JP H0869173A
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developer
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developing
blade
weight
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Application number
JP6207182A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Murata
弘 村田
Yuka Nakamura
由香 中村
Etsuko Miyamoto
悦子 宮本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、長期に亘って良好な画像を
提供可能な電子写真方式の画像形成装置に適した現像装
置を提供することにある。 【構成】この発明の現像装置は、現像ローラにトナーを
薄層状に形成するとともにトナーに所定の電位を与える
帯電ブレードは、表面の粗さが、十点平均粗さRz/ト
ナーの粒径rで、0.05ないし0.8である金属ブレ
ードを有する。また、この現像装置に適したトナーは、
軟化点 (軟化温度) が80℃ないし120℃の低軟化点
トナーであって、0.2重量%ないし1.8重量%の粒
径0.5μm以下の無機微粒子が固定化処理されたトナ
ーである。これにより、帯電ブレードへのトナーの固
着、トナーの固着に伴う不良画像の発生および帯電不良
などに起因する現像ローラからのトナー落ちなどが防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真方式によっ
て感光体に形成された潜像を現像するための現像方法な
らびに現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法が利用されている画像形成装
置では、光導電性を有する感光体とトナーを含む現像剤
とを用い、所定の電位に帯電された感光体に画像に対応
する光を提供することで得られる静電潜像をトナーによ
り現像することで、画像が形成される。
【0003】現像方式としては、乾式現像方式および液
体現像方式に大きくわけられ、さらに、乾式現像方式と
しては、キャリアとトナーとを使用する二成分現像方式
とトナーのみによる一成分現像方式が知られている。
【0004】二成分現像方式は、一成分現像方式に対し
て、トナーとキャリアとの混合比をコントロールする手
段が必要であること、及び、現像剤の撹拌機構が必要で
あることなどに起因して現像装置が大型となるなどの多
くの問題点を有している。
【0005】このような問題点から、非磁性トナーを用
いる一成分現像方式が極めて有効であるとされ、近年、
非磁性一成分現像方式が注目されている。この非磁性ト
ナーを用いる一成分現像方式としては、たとえば、現像
剤を担持した現像ローラと静電潜像を保持した感光体と
を接触させる接触型の非磁性一成分現像方式などが提案
されている。
【0006】ところで、接触型の非磁性一成分現像方式
では、現像ローラの外周面にトナーの薄層を形成しなが
ら摩擦帯電することから、トナーを薄層にするための規
制部材からの摩擦および感光体の外周面の移動速度と現
像ローラの外周面の移動速度の差に起因する摩擦などの
トナーに対する機械的負担が大きくなることが知られて
いる。このことは、規制部材へのトナーの固着を発生し
やすく、現像性能を低下させるという問題がある。この
ため、トナーの軟化点あるいはガラス転移点を高くする
方法が提案されている。
【0007】また、規制部材へのトナーの固着を防止す
るために、一般的なステンレスなどの金属製の規制部材
に加えて、シリコンゴムやウレタンゴムなどのゴム材料
による規制部材も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今日、
複写機あるいはプリンタなど電子写真方式を用いている
装置に対して消費電力の削減が望まれており、これらの
装置で最も電力を消費する定着工程における消費電力を
低減するために、低いエネルギーで定着が可能なトナー
すなわち物性としての軟化点の低いトナーが要求されて
いる。
【0009】また、カラープリンタでは、複数の色を有
するトナーの溶融および混色によりさまざまな色を再現
していることから、溶融特性のよいトナーすなわち軟化
点の低いトナーが、同様に、要求されている。
【0010】物理的特性としての軟化点を低くすること
は、規制部材へのトナーの固着を防止するために不利益
であるばかりでなく、実質的に、規制部材へのトナーの
固着を引き起こす問題がある。
【0011】これに加えて、ゴム材料による規制部材で
は、規制部材の磨耗にともなって、十分な現像性能を維
持できる寿命が短く、また、磨耗のむらに起因する筋状
の不良画像を発生させる問題がある。
【0012】この発明の目的は、長期に亘って安定した
画像を提供するために安定な現像特性のトナー薄層を形
成可能であって、しかも、トナーを帯電させる規制部材
に対して固着しにくいトナーおよび現像装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、弾性を有し、現像剤を担持す
る現像剤担持体に、規制部材を介して所定の厚さを有す
る現像剤の層を形成したのち、静電潜像を保持する保持
体に接触させることにより、上記保持体の静電潜像を現
像する現像方法において、上記現像剤の軟化点が80℃
以上120℃以下で、上記規制部材の表面の粗さが、上
記現像剤の体積平均粒径に対して、0.05倍ないし
0.8倍であることを特徴とする非磁性一成分現像方法
を提供するものである。
【0014】またこの発明によれば、弾性を有し、現像
剤を担持する現像剤担持体に、規制部材を介して所定の
厚さを有する現像剤の層を形成したのち、静電潜像を保
持する保持体に接触させることにより、上記保持体の静
電潜像を現像する現像方法において、上記現像剤は、金
属酸化物が0.2重量%ないし1.8重量%添加される
とともに熱あるいは機械的な衝撃力により固定化され、
軟化点が80℃以上120℃以下に規定されている現像
剤であることを特徴とする非磁性一成分現像方法が提供
される。
【0015】さらに、この発明によれば、弾性を有し、
現像剤を担持する現像剤担持体に、規制部材を介して所
定の厚さを有する現像剤の層を形成したのち、静電潜像
を保持する保持体に接触させることにより、上記保持体
の静電潜像を現像する現像方法において、上記現像剤
は、金属酸化物が0.2重量%ないし1.8重量%添加
されるとともに熱あるいは機械的な衝撃力により固定化
され、軟化点が80℃以上120℃以下に規定され、上
記規制部材は、表面の粗さが上記現像剤の体積平均粒径
に対して、0.05倍ないし0.8倍に規定された金属
材料であることを特徴とする非磁性一成分現像方法が提
供される。
【0016】またさらに、この発明によれば、金属酸化
物が0.2重量%ないし1.8重量%添加されるととも
に、熱あるいは機械的な衝撃力により固定化され、軟化
点が80℃以上120℃以下に規定されている現像剤を
担持する現像剤担持体と、金属材料により形成されると
ともに上記現像剤の体積平均粒径に対して0.05倍な
いし0.8倍の表面粗さを有し、上記現像剤担持体に所
定の角度および間隔で対向配置され、上記現像剤を上記
現像剤担持体に、所定の厚さを有する現像剤の層として
提供する現像剤層厚規制部材とを有する現像装置が提供
される。
【0017】
【作用】この発明によれば、80℃以上120℃以下に
規定された軟化点が与えられた現像剤と、現像剤の体積
平均粒径に対する表面の粗さが0.05倍ないし0.8
倍に規定された金属材料を含む規制部材による現像方法
が提供される。従って、規制部材に現像剤が固着される
量が低減される。
【0018】また、この発明によれば、金属酸化物が
0.2重量%ないし1.8重量%添加されるとともに熱
あるいは機械的な衝撃力により固定化され、さらに、8
0℃以上120℃以下に規定された軟化点が与えられ現
像剤と、現像剤の体積平均粒径に対する表面の粗さが
0.05倍ないし0.8倍に規定された金属材料を含む
規制部材による現像方法が提供される。従って、規制部
材に現像剤が固着される量が低減される一方で、画像形
成に利用される現像剤を十分に供給可能となる。
【0019】さらに、この発明によれば、金属酸化物が
0.2重量%ないし1.8重量%添加されるとともに、
熱あるいは機械的な衝撃力により固定化され、軟化点が
80℃以上120℃以下に規定されている現像剤を担持
する現像剤担持体と、金属材料により形成されるととも
に上記現像剤の体積平均粒径に対して0.05倍ないし
0.8倍の表面粗さを有し、上記現像剤担持体に所定の
角度および間隔で対向配置され、上記現像剤を上記現像
剤担持体に、所定の厚さを有する現像剤の層として提供
する現像剤層厚規制部材とを有する現像装置が提供され
ることから、規制部材に現像剤が固着される量が低減さ
れる一方で、画像形成に利用される現像剤を十分に供給
可能となる。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。図1には、電子写真方式が利用されている画像形
成装置の主要部を示す概略断面図が示されている。
【0021】電子写真方式の画像形成装置は、無端ベル
ト状あるいは円筒状に形成され、光が照射されることに
より照射された光に対応する領域の電位が変化する光導
電体すなわち感光体1、感光体1に、光が照射される以
前に所定の電位を帯電させる帯電装置2、感光体1に、
画像情報すなわち光を提供する露光装置3および露光装
置3を介して感光体1に提供された画像情報すなわち静
電潜像にトナーを供給することで現像する現像装置4な
どにより構成される。なお、感光体1は、一般に、所定
の方向に回転可能に形成され、帯電装置2、露光装置3
および現像装置4は、感光体1が回転される方向に沿っ
て、順に、配置される。
【0022】感光体1は、たとえば、アルミニウム (A
l) などにより形成されたベルト状あるいは円筒状の基
材の外周に、たとえば、セレン (Se) ,ヒ素−セレン
(AsSe) ,アモルファスシリコン (a−Si) また
は有機感光体 (OPC) などの感光 (光電変換) 層が形
成されたもので、帯電装置2により感光層に所定の電位
が与えられた状態で露光装置3から光が照射されること
で、光が照射された領域の電荷が消去されることにより
生じる電荷分布パターンすなわち静電潜像を生成する。
なお、感光体1は、予め決められた外周面の移動速度、
たとえば、60mm/秒、に対応する所定の回転数で回
転される。
【0023】帯電装置2は、たとえば、コロトロンある
いはスコロトロンなどのコロナ放電装置であって、感光
体1の表面に、たとえば、−500〜−700ボルトの
電位を提供する。
【0024】露光装置3は、たとえば、レーザビーム走
査装置あるいは固体走査ヘッドなどであって、形成すべ
き画像情報に対応して強度が変化された光を感光体1の
所定の位置に照射する。なお、ハロゲンランプや蛍光灯
などにより原稿を照射して得られる原稿からの反射光に
よっても同様に露光できることはいうまでもない。
【0025】現像装置4は、感光体1の外周面すなわち
感光層と接触することにより感光体1にトナーを供給す
る現像ローラ101、現像ローラ101の表面にトナー
の薄層を形成すると同時に摩擦帯電によりトナーに所定
の電荷を与える帯電ブレード(規制部材) 102、現像
ローラ101に向かってトナーを送り出すトナー供給ロ
ーラ103、及び、現像ローラ101、帯電ブレード1
02、トナー供給ローラ103およびトナー (現像剤)
105を収容する現像ハウジング104などから構成さ
れている (図2参照) 。
【0026】現像ローラ101は、導電性と弾性とを有
する材料により形成され、自身の軸線が感光体1の軸線
と平行になるよう感光体1の軸線に沿って延出されてい
る。なお、現像ローラ101は、感光体1が回転される
方向と逆の方向すなわち感光体1とローラ101とが接
する位置で、それぞれの外周面が同一方向に移動される
よう回転される。
【0027】帯電ブレード102は、たとえば、0.0
5〜0.5mm、好ましくは、0.1〜0.2mm、よ
り好ましくは、0.15mmの厚さを有する板状の金属
材料であって、たとえば、ステンレス、リン青銅、鉄、
ニッケルアルミニウム、銅あるいは黄銅などにより形成
される。なお、帯電ブレード102の形状としては、ロ
ーラ状またはブロック状であってもよい。
【0028】帯電ブレード102は、現像ローラ101
が回転される方向の上流側に向かって所定の角度、たと
えば、現像ローラ101の法線とのなす角が0〜50
°、好ましくは、5〜15°、より好ましくは、10°
になるよう傾けて配置される。
【0029】現像装置4では、ハウジング104内のト
ナー105は、現像剤供給ローラ103によって現像ロ
ーラ101に供給される。なお、現像剤供給ローラ10
3は現像ローラ101と同方向に回転されている。
【0030】トナー105は、現像ローラ101の機械
的搬送力、現像ローラ101の表面あるいはその他の部
材との摩擦により帯電され、現像ローラ101の外周面
に付着されて、現像ローラ101の回転に伴って感光体
1に向かって搬送される。また、トナー105は、帯電
ブレード102によりさらに帯電されるとともに、搬送
量すなわちトナーの薄層の層厚が所定の厚さ、たとえ
ば、30μmに規制される。なお、現像ローラ101に
は−200ボルト、また、現像剤供給ローラ103には
−500ボルトの電圧が、それぞれ、印加される。
【0031】露光装置3を介して感光体1に形成された
静電潜像は、現像装置4の現像ローラ101により供給
されるトナーにより現像される。このようにして得られ
たトナー像は、感光体1に近接して設けられた転写装置
5によって、たとえば、紙あるいはオーバーヘッドプロ
ジェクタ用シートなどに代表される記録材6に転写され
る。なお、転写装置5は、チャージャーワイヤによって
コロナ放電を起こさせるもの、あるいは、弾性体ローラ
のバイアス電圧印加によるものなどが用いられる。
【0032】転写装置5により記録材6に転写されたト
ナー像は、定着装置7によって記録材6に定着される。
また、定着装置7は、ヒートローラ方式であって、ロー
ラの材質としては、テフロンやシリコンゴムなどが用い
られる。
【0033】転写装置5を介して記録材6にトナー像を
転写させた感光体1の表面は、たとえば、クリーニング
ブレードあるいはファーブラシなどによるクリーニング
装置8により転写されなかったトナーが除去されたの
ち、除電装置9により表面に残っている電荷が除去され
る。
【0034】次に、図1および図2を用いて説明した接
触型の非磁性一成分現像方式の現像装置に適したトナー
について説明する。既に説明したように、トナーの物性
と規制部材すなわち帯電ブレード102の材質により支
配される現像特性とは、相互に、相反する関係があるこ
とが知られている。
【0035】以下に、トナーの物性および構成 (組成)
について詳細に説明する。トナー105は、ポリスチレ
ン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リウレタン、ポリアミド、スチレン−アクリル酸共重合
体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、エポキシ樹脂、シリコン樹脂あるいはパラフィン樹
脂などの樹脂材料を単独あるいは複数種を所定の比率で
合成したものを主要素としている。
【0036】着色剤としては、たとえば、カーボンブラ
ック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコイルブ
ルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポ
ンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルーク
ロリド、フタロシアニンブルー、マラカイドグリーンオ
キサレート、ランプブラックあるいはローズベンガルな
どを代表的なものとして挙げることができる。
【0037】離型剤としては、一般に、パラフィンワッ
クス、ポリエチレンワックス、エチレン−プロピレン共
重合体あるいはポリプロピレンワックスなどが利用され
る。帯電 (電荷) 制御剤としては、たとえば、酸化デン
プン、含金属染料、サリチル酸金属錯体、ニグロシン染
料、トリフェニルメタン系染料、ローダミン系染料ある
いはフタロシアニン系染料などが使用できる。
【0038】トナー105は、一般には、混練粉砕法、
重合法あるいはスプレードライ法などにより、所定の比
率で用意された樹脂材料、着色剤、離型剤および帯電制
御剤を混合したのち所定の大きさに整え、分級すること
で得られる。
【0039】なお、トナー105の表面 (外周面) に
は、たとえば、SiO2 ,TiO2 ,ZnO2 ,TiB
aO3 ,Al23 ,TiON,ZrO2 ,CaCO
3 ,MgO,NiOおよびSnOなどの金属酸化物が、
流動化剤 (流動化無機微粒子) として添加される。
【0040】この発明の実施例では、トナー105は、
スチレン−アクリル酸共重合体 (樹脂材料) に、カーボ
ンブラック (着色剤) 、ポリプロピレンワックス (離型
剤)およびクロム系金属染料 (帯電制御剤) を所定の比
率で混合したのち溶融混練し、得られたものを粉砕・分
級して利用している。また、流動化剤として疎水性コロ
イド状シリカを、後述する固定化処理により添加してい
る。なお、流動化剤は、シランカップリング剤、チタン
カップリング剤、ジルコアルミネートカップリング剤な
どに代表されるカップリング剤、シリコンオイルまたは
その他の有機化合物などにより表面処理されているもの
でもよい。
【0041】流動化剤を添加する方法としては、従来
は、ヘンシェルミキサなどの撹拌型混合機を用いて、混
合・添加しているが、この発明では、固定化処理と呼ば
れる、トナー粒子表面に熱や機械的な衝撃力を与えて微
粒子を付着固定する手段すなわちメカノケミカル反応を
採用している。メカノケミカル反応を提供可能な処理装
置としては、たとえば、ハイブリダイゼイションシステ
ム (奈良機械製作所製)、メカノフュージョンシステム
(ホソカワミクロン製) およびメカノミル (岡田精工製)
などがある。
【0042】トナーの物性を評価する方法としては、た
とえば、トナー粒子の粒径、トナーの形状、軟化温度
(軟化点) 、流動性、帯電量、嵩比重、定着性 (溶融温
度) および保存性 (耐ブロッキング性) などに代表され
る物理的特性を比較する方法が知られている。なお、規
制部材へのトナーの固着に関しては、トナーの物理的特
性に加えて、規制部材の表面の平滑性すなわち表面粗さ
あるいは摩擦帯電の帯電系列なども影響することが知ら
れている。
【0043】以下、トナーの物性に関し、「粒径」、
「軟化温度」および「定着性」を主要なパラメータとし
て考察する。また、規制部材とトナーとの固着に関して
は、トナーの「粒径」と規制部材の「表面粗さ」とにつ
いて考察する。なお、一般的な電子写真方式の画像形成
に利用されているトナーの軟化点は、125℃以上であ
るが、この発明では、軟化点が120℃より低いトナー
(以下、低軟化点トナーとする) を利用するものとす
る。 「粒径」トナーの粒径は、さまざまな方法により測定可
能であるが、この発明の実施例では、トナーを所定の電
解液中に分散させたのち電解液の電気抵抗を測定する方
法により計測した。なお、この方式による粒径計測装置
として、 (コールター社製) コールターカウンタTA−
型を使用した。
【0044】「軟化温度」トナーの軟化温度 (軟化点)
は、 (島津製作所製) フローテスターCFT−500型
を用いて測定した。この測定方法は、一定量の試料 (ト
ナー) に所定の圧力 (荷重) を付与した状態で次第に温
度を上昇させることにより、試料に対して圧力を提供す
るプランジャーの変位すなわち試料の体積の変化 (流
出) を計測するものである。従って、測定により得られ
た「プランジャー降下量−温度」曲線(図3参照) から
試料の流出開始点を求めることで、軟化点が求められ
る。
【0045】なお、この実施例では、シリンダ面積:1
cm2 およびダイ寸法:直径1.0mm×長さ10mm
のプランジャーに2.0gの試料を満たしたのち荷重:
10kgfの荷重をかけ、昇温速度:5.0℃/毎分、
開始温度:65℃の条件で測定した。
【0046】「定着性」トナーの定着性は、所定の反射
濃度を有するトナー像を所定の条件で記録材すなわち用
紙に定着したのち摩擦堅牢試験を施し、摩擦堅牢試験前
の反射濃度と堅牢試験後の反射濃度とにより、以下の
式、 定着性[%] = 摩擦後反射濃度/摩擦前反射濃度×
100 により求められる。ここでは、東芝製プリンタTN75
01の定着装置のみを単独で駆動させるとともに、ヒー
トローラ表面温度を変更することで、定着性をもとめ
た。なお、定着工程のプロセス速度は、100mm/秒
とする。また、以下で述べるトナーの定着温度は、ヒー
トローラ表面温度とし、テスト画像の画像濃度は、 (マ
クベス社製) 反射濃度計RD918により測定するもの
とする。このとき、テスト画像の反射濃度は、0.5と
する。また、摩擦堅牢試験は、所定の密度および重量を
有するパット状の綿を所定の圧力で往復動させる試験機
によりテスト画像を、直接、5往復擦るものとする。
【0047】「表面粗さ」従来技術の項でも既に説明し
たように、トナーと規制部材すなわち帯電ブレードとの
固着は、トナーと規制部材との間の摩擦および感光体の
外周面の移動速度と現像ローラの外周面の移動速度の差
に起因する摩擦などのトナーに対する機械的負担による
ものであることが知られている。しかしながら、感光体
の外周面の移動速度と現像ローラの外周面の移動速度の
差は、現像装置から感光体に供給すべきトナー量すなわ
ちトナー供給量およびユーザにより要望される最大画像
濃度などにより予め規定される。従って、ここでは、ト
ナーと規制部材との間の摩擦を、規制部材の表面の平滑
性すなわち表面粗さの関数として捕らえる。なお、表面
粗さの計測方法としては、JIS (日本工業規格) B0
601表6に規定されている十点平均粗さRzによるも
のとする。また、表面粗さRzの測定は、 (小坂研究所
製) 接触式表面粗さ計SE−40Dを用いた。
【0048】次に、トナーの「軟化温度」と規制部材の
「表面粗さ」とについて、実験により得られた結果とと
もに、説明する。 [実験1]図2に示されている現像装置4の規制部材1
02として、表面粗さRzを変化させたSUS304ス
テンレスの板状ブレードにより合計1万枚の画像出力を
行ない、1万枚後のブレード上のトナー固着量を調べ
た。ここでは、軟化点95℃の低軟化点トナーを用い
た。また、トナーの体積平均粒径は、8μmとした。な
お、ブレード102に固着したトナーは、画像出力前
(未使用時) のブレードの重量と1万枚の画像出力を終
了したブレードの重量とを精密天秤により測定すること
より求めるものとする。
【0049】図4は、板状ブレードの表面粗さとトナー
固着量の関係を示すグラフである。図4から明らかなよ
うに、帯電ブレードの表面粗さRzが大きくなる (粗く
なる) ほどトナー固着量が低減される。これに対して、
表面粗さRzが0.3μm以下になると、トナー固着量
は、25mg (ブレード長210mmに対して) を越え
て急速に増加される。
【0050】既に説明したように、帯電ブレードにトナ
ーが固着することで、筋状の不良画像が生じたりトナー
の帯電不良による現像ローラからのトナー落ちが生じる
ことから、帯電ブレードへのトナーの固着量は、実験に
よりまた経験的に (ブレード長10mmあたり) 1.2
mg以下に抑制される必要がある。従って、ブレードの
表面粗さRzは、好ましくは、0.3μm以上に設定さ
れる。
【0051】図5には、ブレードの表面粗さRzと現像
ローラに形成されるトナーの薄層の層厚 (層形成量) の
関係が示されている。図5から明らかなように、ブレー
ドの表面粗さRzが6.5μm以上では、表面粗さRz
が6.5μm未満の場合に比較して、現像ローラ上のト
ナー薄層の層厚がおおむね1/2以下に減少される。こ
れにより、初期における画像濃度が低下され、十分な画
像濃度が確保できなくなる問題が生じている。なお、ト
ナー層形成量 (層厚) は、実験によりまた経験的に、少
なくとも、0.6mg/cm2以上であることが好まし
く、従って、ブレードの表面粗さRzは、0.3μm以
上6.5μm未満が、より好ましいことが認められる。
【0052】ここで、表面粗さRzをトナーの粒径に比
較した値 (表面粗さRz/トナー粒径rすなわちRz/
r) で示すと、Rz/rが0.05〜0.8の範囲で、
帯電ブレードへのトナー固着量が画像に影響を与えない
レベルで、かつ、現像ローラのトナーの層厚が良好な画
像濃度を提供できることが認められる。
【0053】次に、トナーの軟化点 (軟化温度) と帯電
ブレードへのトナーの固着について説明する。トナーの
軟化点が125℃の場合は、帯電ブレードへのトナーの
固着の発生は僅かであるものの、画像形成枚数が増大さ
れるにつれて、筋状の不良画像が生じやすくなることは
既に説明した通りである。
【0054】トナーの軟化点が120℃以下では、一般
には、帯電ブレードへのトナーの固着が大幅に増大され
るが、この発明の実施例によれば、ブレードの表面粗さ
Rzがトナー粒径に合わせて設定されることにより、帯
電ブレードへのトナーの固着が実用上問題のないレベル
まで低減されている。
【0055】一方、トナーの軟化点が80℃より低くな
ると、経験的にまた実験により、保存状態でのブロッキ
ングを起こしやすくなり、輸送あるいは保存に対してさ
まざまな制限が必要となる (制約が生じる) ことから、
トナーの軟化点は、好ましくは、80℃以上に規定され
る。
【0056】従って、この発明における低軟化点トナー
に適した軟化点は、好ましくは、80℃以上120℃以
下に規定される。なお、低軟化点トナーの他の条件につ
いては、ここでは、詳細な説明を省略するが、既に説明
した定着プロセス速度 (100mm/秒) において、定
着温度を150℃とした場合に、85%以上に規定され
るものである。
【0057】次に、トナーの「軟化温度」、規制部材の
「表面粗さ」およびトナーの流動性すなわちトナー表面
に付加されることでトナーの流動性を改善する「流動化
剤」について、説明する。
【0058】[実験2]実験1と同様に、軟化点95℃
および体積平均粒径8μmの低軟化点トナーを用意し、
この低軟化点トナーに、流動化剤としてシリカ (R−9
72) を添加することで、ブレードへのトナーの固着お
よび画像濃度について観測した。なお、シリカ (R−9
72) の添加量は、0.1重量%刻みで3重量%までと
する。また、シリカ (R−972) は、 (奈良機械製作
所製) ハイブリダイザーにより、トナーの表面に固定化
するものとする。ここで、流動化剤の固定化とは、既に
説明したように、所定の方法および装置によって製造さ
れたトナーの表面に、機械的圧力により流動化剤を埋め
込むことである。この流動化剤が固定化されたトナーの
表面の状態は、SEM (電子顕微鏡) による観察によれ
ば、シリカとトナーとが一体化すなわちトナー表面にシ
リカが埋め込まれている状態である (シリカとトナーと
が単に混在している状態ではない) 。
【0059】以下に、図2に示されている現像装置4の
規制部材102として、Rz/r=0.1875すなわ
ち表面粗さRzを、Rz=1.5μmとしたブレードを
用いて、合計3万枚の画像出力を行ない、3万枚後のブ
レード上のトナー固着量を調べた結果を、図6を参照し
て説明する。なお、図6の黒プロットは、比較例として
固定化処理を施さない (ヘンシェルミキサーで添加した
のみの従来型) トナーのブレードへのトナーの固着量を
示している。
【0060】図6から明らかなように、流動化剤が固定
化されたトナーは、流動化剤が固定化されていないトナ
ーに比較して、ブレードへのトナーの固着量が多く、流
動化剤が0.05重量%ないし1重量%の範囲、より好
ましくは、0.1重量%ないし0.65重量%である場
合に、ブレードへのトナーの固着量が最も少なくなるこ
とが認められる。
【0061】しかしながら、シリカ (R−972) の添
加量がある量、たとえば、1.5重量%を越えると、固
定化処理を施した場合でもブレードへのトナーの固着が
増大されることが認められる。この原因を確認するため
に、ブレード上のトナー固着部分を観察したところ、溶
融したトナーの上に大量のシリカが存在している様子が
確認された。ここで、シリカの添加量の多い比較例にお
ける3万枚の画像出力後のブレードからトナーの固着を
取り除き、ブレード表面を目視で観察したところ、ブレ
ード上においてトナーと接触する部分は、目視でも確認
できる程度の鏡面に変化し、初期状態で設定されている
ブレード表面の表面粗さRzが大幅に小さくなっている
状態が確認された。
【0062】このことは、シリカの添加量が増大される
につれて、ブレード自身に、トナーおよびシリカによる
磨耗が生じることを示すものと予想できる。従って、ト
ナーにシリカを添加 (固定化) する量としては、ブレー
ドへのトナーの固着量の上限を (ブレード長10mmあ
たり) 1.2mg以下すなわちこの実施例において25
mg以下に抑えることが可能な、0.05重量%ないし
1.8重量%以下が望ましい。なお、流動化剤の粒径と
しては、経験的に (および実験により) 少なくともトナ
ーの粒径よりも小さな粒径が好ましく、たとえば、5μ
m以下、より好ましくは、特に、0.5μm以下に規定
される (シリカ粒子は、トナー粒子に埋め込まれること
が好ましい) 。
【0063】次に、流動化剤であるシリカを添加する添
加量と現像ローラ表面に層形成量されるトナーの量すな
わちトナー層厚との関係について説明する。図7を参照
すれば、シリカの添加量が、たとえば、0.2重量%よ
り少ない場合には、現像ローラへのトナーの層形成が不
十分であることが認められる。既に説明したように、現
像ローラに供給されるべきトナーの量すなわちトナーの
層厚は、実験によりまた経験的に、少なくとも、0.6
mg/cm2 以上であることが要求されるから、シリカ
添加量は、好ましくは、0.2重量%以上に規定され
る。
【0064】従って、流動化剤としてのシリカ添加量
は、ブレードへのトナーの固着量により制限を受ける範
囲とトナー層の層厚により制限を受ける範囲とにより、
0.2重量%ないし1.8重量%に規定される。なお、
シリカ添加量は、ブレード表面の不所望な磨耗を回避す
るために、より好ましくは、0.5重量%±0.25重
量%の範囲に規定される。
【0065】以上の実験の結果から、軟化点 (軟化温
度) が80℃ないし120℃の低軟化トナーを、トナー
の粒径rに対する表面粗さRzが、Rz/rで0.05
ないし0.8である金属ブレードにより帯電させること
により、安定した画像濃度を有する画像を得ることがで
きる。この場合、ブレードへのトナーの固着が生じにく
いことから、筋状の不良画像が生じることが防止でき
る。
【0066】また、トナーに対して、流動化剤として、
粒径0.5μm以下の無機微粒子を0.2重量%ないし
1.8重量%添加し、さらに、トナー表面に固定化処理
することにより、ブレードへのトナーの固着を低減でき
る。従って、画像出力可能な画像出力枚数を増大ばかり
でなく、不良画像が生じにくい現像装置を提供できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、80℃以上120℃以下に規定された軟化点が与え
られた現像剤と、現像剤の体積平均粒径に対する表面の
粗さが0.05倍ないし0.8倍に規定された金属材料
を含む規制部材による現像方法が提供される。従って、
規制部材に現像剤が固着される量が低減される。これに
より、長期に亘って安定した画像を提供できる現像方法
が提供される。
【0068】また、この発明によれば、0.5μm以下
の体積平均粒径を有する金属酸化物が0.2重量%ない
し1.8重量%添加されるとともに熱あるいは機械的な
衝撃力により固定化され、さらに、80℃以上120℃
以下に規定された軟化点が与えられ現像剤と、現像剤の
体積平均粒径に対する表面の粗さが0.05倍ないし
0.8倍に規定された金属材料を含む規制部材による現
像方法が提供される。従って、規制部材に現像剤が固着
される量が低減される一方で、画像形成に利用される現
像剤を十分に供給可能となる。これにより、長期に亘っ
て安定した画像濃度を提供できる現像方法が提供され
る。
【0069】さらに、この発明によれば、0.5μm以
下の体積平均粒径を有する金属酸化物が0.2重量%な
いし1.8重量%添加されるとともに、熱あるいは機械
的な衝撃力により固定化され、軟化点が80℃以上12
0℃以下に規定されている現像剤を担持する現像剤担持
体と、金属材料により形成されるとともに上記現像剤の
体積平均粒径に対して0.05倍ないし0.8倍の表面
粗さを有し、上記現像剤担持体に所定の角度および間隔
で対向配置され、上記現像剤を上記現像剤担持体に、所
定の厚さを有する現像剤の層として提供する現像剤層厚
規制部材とを有する現像装置が提供されることから、規
制部材に現像剤が固着される量が低減される一方で、画
像形成に利用される現像剤を十分に供給可能となる。従
って、多くの画像を出力可能であって、しかも、画像濃
度を長期に亘って安定に維持できる現像装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真方式が利用されている画像形成装置の
主要部を示す概略断面図。
【図2】図1に示した画像形成装置に適した現像装置の
一例を示す概略断面図。
【図3】トナーの軟化点 (軟化温度) を求めるために利
用される「プランジャー降下量−温度」曲線の一例を示
すグラフ。
【図4】板状ブレードの表面粗さとトナー固着量の関係
を示すグラフ。
【図5】ブレードの十点平均粗さと現像ローラに形成さ
れるトナーの薄層の層厚 (層形成量) との関係を示すグ
ラフ。
【図6】トナーに添加される流動化剤の添加量とブレー
ドへのトナーの付着量との関係を示すグラフ。
【図7】トナーに添加される流動化剤の添加量と現像ロ
ーラに形成されるトナーの薄層の層厚 (層形成量) との
関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1…感光体、 2…帯電装置、3
…露光装置、 4…現像装置、5…
転写装置、 6…記録材、7…定着
装置、 8…クリーニング装置、9
…除電装置、 101…現像ローラ、1
02…帯電ブレード (規制部材) 、103…トナー供給
ローラ、104…現像ハウジング、 105…
トナー (現像剤) 。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性を有し、現像剤を担持する現像剤担持
    体に、規制部材を介して所定の厚さを有する現像剤の層
    を形成したのち、静電潜像を保持する保持体に接触させ
    ることにより、上記保持体の静電潜像を現像する現像方
    法において、 上記現像剤の軟化点が80℃以上120℃以下で、上記
    規制部材の表面の粗さが、上記現像剤の体積平均粒径に
    対して、0.05倍ないし0.8倍であることを特徴と
    する非磁性一成分現像方法。
  2. 【請求項2】弾性を有し、現像剤を担持する現像剤担持
    体に、規制部材を介して所定の厚さを有する現像剤の層
    を形成したのち、静電潜像を保持する保持体に接触させ
    ることにより、上記保持体の静電潜像を現像する現像方
    法において、 上記現像剤は、金属酸化物が0.2重量%ないし1.8
    重量%添加されるとともに熱あるいは機械的な衝撃力に
    より固定化され、軟化点が80℃以上120℃以下に規
    定されている現像剤であることを特徴とする非磁性一成
    分現像方法。
  3. 【請求項3】上記現像剤の金属酸化物は、0.5μm以
    下の体積平均粒径を有するSiO2,TiO2 ,ZnO2
    ,TiBaO3 ,Al23 ,TiON,ZrO2
    CaCO3 ,MgO,NiOおよびSnOから選択され
    ることを特徴とする請求項2記載の非磁性一成分現像方
    法。
  4. 【請求項4】弾性を有し、現像剤を担持する現像剤担持
    体に、規制部材を介して所定の厚さを有する現像剤の層
    を形成したのち、静電潜像を保持する保持体に接触させ
    ることにより、上記保持体の静電潜像を現像する現像方
    法において、 上記現像剤は、金属酸化物が0.2重量%ないし1.8
    重量%添加されるとともに熱あるいは機械的な衝撃力に
    より固定化され、軟化点が80℃以上120℃以下に規
    定され、上記規制部材は、表面の粗さが上記現像剤の体
    積平均粒径に対して、0.05倍ないし0.8倍に規定
    された金属材料であることを特徴とする非磁性一成分現
    像方法。
  5. 【請求項5】上記現像剤の金属酸化物は、0.5μm以
    下の体積平均粒径を有するSiO2,TiO2 ,ZnO2
    ,TiBaO3 ,Al23 ,TiON,ZrO2
    CaCO3 ,MgO,NiOおよびSnOから選択され
    ることを特徴とする請求項4記載の非磁性一成分現像方
    法。
  6. 【請求項6】金属酸化物が0.2重量%ないし1.8重
    量%添加されるとともに熱あるいは機械的な衝撃力によ
    り固定化されているとともに、軟化点が80℃以上12
    0℃以下に規定されている現像剤を担持する現像剤担持
    体と、 金属材料により形成されるとともに上記現像剤の体積平
    均粒径に対して0.05倍ないし0.8倍の表面粗さを
    有し、上記現像剤担持体に所定の角度および間隔で対向
    配置され、上記現像剤を上記現像剤担持体に、所定の厚
    さを有する現像剤の層として提供する現像剤層厚規制部
    材と、を有する現像装置。
  7. 【請求項7】上記現像剤の金属酸化物は、0.5μm以
    下の体積平均粒径を有するSiO2,TiO2 ,ZnO2
    ,TiBaO3 ,Al23 ,TiON,ZrO2
    CaCO3 ,MgO,NiOおよびSnOから選択され
    ることを特徴とする請求項6記載の現像装置。
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