JPH0868805A - イオンビーム加工装置 - Google Patents

イオンビーム加工装置

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JPH0868805A
JPH0868805A JP6228915A JP22891594A JPH0868805A JP H0868805 A JPH0868805 A JP H0868805A JP 6228915 A JP6228915 A JP 6228915A JP 22891594 A JP22891594 A JP 22891594A JP H0868805 A JPH0868805 A JP H0868805A
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JP
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vibrating
ion beam
resonance frequency
sample
frequency
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JP6228915A
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English (en)
Inventor
Yoichi Mochida
洋一 持田
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Kazufumi Moriya
和文 森屋
Tomoyasu Hasegawa
友保 長谷川
Kenichi Atsuji
健一 厚地
Shoichi Sugimoto
正一 杉本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料の振動部における励振モードの共振周波
数f0 と検出モードの共振周波数f00とを一致させるこ
とにより、振動部の各モードにおける振幅を大きくでき
る。 【構成】 交流電圧印加装置26から交流電圧を印加
し、試料である角速度センサ1の振動部を振動させ、周
波数測定装置27によって励振モードの共振周波数f0
を測定する。そして、この共振周波数f0 が検出モード
の共振周波数f00と一致していない場合には、振動部付
近をイオン銃25で加工する。さらに、振動部の共振周
波数f0 を測定し、振動部の励振、検出モードの共振周
波数を一致させ、角速度センサ1の検出感度を著しく向
上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集束イオンビームを走
査して照射しながら試料を加工するイオンビーム加工装
置に関し、特に、振動部を有する試料の共振周波数を目
的とする周波数に合わせる加工のできるイオンビーム加
工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、振動部を有する素子としての角
速度センサ、共振子等は、シリコンのマイクロマシン技
術の開発により超小型に製作することが可能となってき
ている。
【0003】ここで、本発明に適用される振動部を有す
る試料として、図3に示す角速度センサを例に挙げて説
明する。
【0004】図中、1は角速度センサを示し、該角速度
センサ1は、基台をなす高抵抗なシリコン材料によって
板状に形成された基板2と、該基板2上にポリシリコン
を加工することによって形成された後述の角速度検出部
とから構成されている。
【0005】3,3は支持部を示し、該各支持部3は前
記基板2の前後方向に離間して設けられ、該各支持部3
には前後方向に向けて伸長する4本の支持梁4,4,…
が一体形成されている。
【0006】5は各支持梁4を介して支持された振動部
としての音叉振動子を示し、該音叉振動子5は枠状に形
成され、左右方向に離間して設けられた一対の振動板
6,6と、該各振動板6の左右側面に形成され、左右方
向に伸長する複数枚の電極板7A,7A,…を有する振
動側くし状電極7,7,…と、前記各振動板6から前後
方向両側に向けて伸長する8本の第1の腕部8,8,…
と、それぞれ同じ方向に伸びた4本の該第1の腕部8,
8,…と前記支持部4とを連結する左右に伸びる第2の
腕部9,9とからなる。
【0007】10,11,11は基板2上に固着された
固定電極を示し、該固定電極10は前記振動板6の間
(即ち中央部)に位置して設けられ、各固定電極11は
基板2の左右両側に位置して設けられている。また、中
央部に位置した該固定電極10の左右側面には、前記各
振動板6の振動側くし状電極7に対向するように、複数
枚の電極板12A,12A,…を有する固定側くし状電
極12,12が形成されている。さらに、左右両側に位
置した各固定電極11の内側側面には、前記各振動板6
の振動側くし状電極7に対向するように、複数枚の電極
板13A,13A,…を有する固定側くし状電極13が
形成されている。
【0008】14,14は固定電極10を挟んで左右の
振動板6,6との間に設けられた振動発生手段としての
振動発生部を示し、該各振動発生部14はくし状電極7
と12とから構成されている。そして、各くし状電極7
と12との間に、振動駆動信号を与えることにより、こ
れらの間の静電力によって各振動板6を矢示A1 ,A2
方向に駆動させる。
【0009】一方、15,15は振動板6,6を挟んで
固定電極11,11との間に設けられた振動発生手段と
しての振動発生部を示し、該各振動発生部15はくし状
電極7と13とから構成されている。そして、各くし状
電極7と13とに、振動駆動信号を与えることにより、
これらの間の静電力によって各振動板6を矢示A1 ,A
2 方向に振動させる。
【0010】さらに、16,16,…は各振動板6の上
下方向に貫通するスルホールを示している。
【0011】このように構成される角速度センサ1にお
いては、各支持部3,各支持梁4および音叉振動子5を
ポリシリコンによって一体形成することによって、各支
持梁4および音叉振動子5を基板2上に浮遊した状態で
支持しているから、支持梁4および各腕部8,9の張力
により、各振動板6は左右方向と上下方向に振動可能と
なっている。
【0012】次に、音叉軸(各振動板6が音叉振動する
中心軸)となるY軸回りの角速度ωの検出動作について
説明すると、この種の角速度センサ1はコリオリ力を利
用して角速度を検出するものである。
【0013】即ち、各振動発生部14,15に振動駆動
信号を印加すると、各振動板6が図中の矢示A1 ,A2
のように互いに逆方向に同じ大きさで励振させ、この状
態でY軸(音叉軸)回りに角速度ωで回転すると、各振
動板6にはY軸に直交する方向にコリオリ力F1 ,F2
(慣性力)が発生する。また、このコリオリ力F1 ,F
2 によって振動板6に捩れ振動が生じ、この捩れ振動の
振幅変化を基板2と各振動板6間に対向配設した振動変
位検出手段としての電極板(図示せず)によって、静電
容量の変化として検出し、これを角速度の検出信号とし
て出力するようになっている。
【0014】また、角速度センサ1においては、各振動
発生部14,15(くし状電極7,12)に振動駆動信
号を印加して各振動板6をある周波数で矢示A1 ,A2
方向に共振させるようにしているから、この励振状態の
振動周波数f0 が一の振動モードとなる励振モードの共
振周波数となる。また、この状態でY軸(音叉軸)回り
に角速度ωが加わったときに振動板6に発生する捩れ振
動の共振周波数f00が他の振動モードとなる検出モード
の共振周波数となる。そして、励振状態の共振周波数f
0 と捩れ振動の共振周波数f00とが等しくしなったとき
に、検出感度が最も向上するようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな角速度センサ1においては、振動板6,6の固有の
共振周波数f0 及びf00は、第1の腕部8,第2の腕部
9の強度および振動板6の質量等の設計値により予め設
定されているが、製造工程の都合上、該各振動板6の共
振周波数f0 及びf00には個々の角速度センサ1毎にバ
ラツキが発生する。このため、振動板6の励振状態の共
振周波数f0 と捩れ振動の共振周波数f00とが一致しな
いという問題がある。
【0016】また、振動板6,6は固有の共振周波数f
0 で振動するものの、該各振動板6の設計上の設計周波
数と実際に製造された角速度センサ1の共振周波数f0
との差が大きい場合には、各センサ毎に振動駆動信号の
周波数を大きく変えなければならずセンサの回路部での
調整が非常に面倒であるという問題がある。
【0017】また、感度の悪い角速度センサ1であって
も、共振周波数を設定する第1の腕部8,第2の腕部9
の強度および振動板6の質量等を研削の機械加工の手段
で調整することによって共振周波数を変化させることが
できるものの、この種の角速度センサ1はマイクロマシ
ン技術で製造されているために、製造後に調整すること
ができないという問題がある。
【0018】さらに、角速度センサ1の生産率において
は、上述した如く、共振周波数f0のバラツキにより高
精度に角速度が検出できる角速度センサ1の数量が少な
くなるために、歩留りが悪くなるという問題がある。
【0019】このような問題は、発振器として使用され
る共振子を製造する場合においても同様である。
【0020】本発明は上述したような角速度センサの如
き振動部を有する試料を製造する場合の問題に鑑みなさ
れたもので、本発明は試料の振動部における振動を目標
とする共振周波数に設定する加工をイオンビームで行う
ことのできるイオンビーム加工装置を提供することを目
的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明によるイオンビーム加工装置
は、図1に機能ブロック図として示すように、振動部を
有する試料を保持して任意の方向に移動する移動手段
と、該移動手段によって保持された前記試料に向けて集
束イオンビームを照射し、イオンビーム加工を施すイオ
ンビーム照射手段と、前記試料の振動部を機械的に振動
させる加振手段と、該加振手段によって振動が与えられ
た振動部の周波数を測定する周波数測定手段とを備え、
前記周波数測定手段で測定された振動部の一の振動モー
ドによる共振周波数を振動部が同時に有する他の振動モ
ードによる共振周波数に一致させるべく、前記イオンビ
ーム照射手段からの集束イオンビームによって振動部を
加工する構成としたことにある。
【0022】請求項2の発明では、前記試料を、真空容
器内に設けたことにある。
【0023】請求項3の発明では、前記移動手段上の試
料を観察するため観察手段を設けたことにある。
【0024】請求項4の発明では、前記試料は、振動部
となる振動板を外力により共振させた状態で、該振動板
に生じるコリオリ力による変位を検出するセンサとした
ことにある。
【0025】
【作用】請求項1の発明のように、加振手段によって振
動部を振動させ、このときの試料の振動部における一の
振動モードによる共振周波数を周波数測定手段によって
測定する。また、前記周波数測定手段によって測定され
た共振周波数と振動部が同時に有する他の振動モードに
よる共振周波数とのずれをなくすため、前記試料の振動
部にイオンビーム照射手段からの集束イオンビームを照
射して該振動部を加工する。そして、試料の振動部が有
する2つのモードの共振周波数を一致させて振動部がい
ずれもモードでも共振状態にでき、該振動部の各振動モ
ードの振動における振幅を大きくできる。
【0026】請求項2の発明のように、試料を真空容器
内に配設することにより、振動部が振動するときの空気
によるダンピングを防止でき、高精度な(共振)周波数
の測定ができる。
【0027】請求項3の発明のように、移動手段上の試
料を観察する観察手段を設けることにより、集束イオン
ビームが照射される試料の位置決めを行うことができ
る。
【0028】請求項4の発明のように、振動部となる振
動板を外力により共振させた状態で、該振動板に生じる
コリオリ力による変位を検出するセンサに用いることに
より、振動板を一の振動モードとなる励振モード、コリ
オリ力による他の振動モードとなる検出モードのいずれ
の振動モードも共振状態にすることができ、該振動板の
振幅を大きくし、検出感度を向上させることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例によるイオンビーム加
工装置を図2に基づいて説明するに、本実施例に適用さ
れる試料として、先に述べた角速度センサを例に挙げて
説明する。
【0030】図中、21は真空容器として構成される真
空室を示し、該真空室21には真空排気装置22が接続
され、真空室21内を真空状態に保持している。
【0031】23は真空室21の底部に位置して設けら
れた移動手段としての移動テーブルを示し、該移動テー
ブル23は試料としての角速度センサ1を保持し、該角
速度センサ1をX軸,Y軸,Z軸の任意の方向に移動さ
せることができる。
【0032】24は移動テーブル23上に保持された角
速度センサ1の形状を観察する形状観察手段としての走
査電子顕微鏡を示し、該走査電子顕微鏡24のプローブ
24Aを真空室21内に配設し、該プローブ24Aによ
って外部に設けたモニタ(図示せず)を介して高分解能
断面観察等を行う。
【0033】25は真空室21の上部に設けられたイオ
ンビーム照射手段としてのイオン銃を示し、該イオン銃
25はイオン源25A、電極25B、偏向電極25Cお
よび対物レンズ25D等から構成され、イオン源25A
から放射されたガリウム・イオンビーム(集束イオンビ
ーム)は対物レンズ25Dによって移動テーブル23上
に保持された角速度センサ1上に細く絞られると共に、
偏向電極25Cによって集束イオンビームをX軸または
Y軸方向に走査させる。
【0034】26は加振手段としての交流電圧印加装置
を示し、該交流電圧印加装置26は接続端子26A,2
6Aを介して角速度センサ1のくし状電極7と12にあ
る周波数の交流電圧を印加し、当該角速度センサ1の振
動板6,6をある周波数で励振させるものである。
【0035】27は周波数測定手段としての周波数測定
装置を示し、該周波数測定装置27はレーザ変位計によ
って構成され、プローブ27Aを真空室21内に配設
し、該プローブ27Aによって角速度センサ1の各振動
板6の微小変化を検出して周波数および振幅を検出して
共振周波数を解析するようになっている。
【0036】本実施例によるイオンビーム加工装置は上
述の如く構成されるが、次にその動作について説明す
る。
【0037】ここで、便宜上、製造された角速度センサ
1における振動板6,6の矢示A1,A2 方向への振動
による共振周波数を一の振動モードとなる励振モードの
共振周波数f0 とし、音叉振動子5の振動板6,6の捩
れ振動による共振周波数を他の振動モードとなる検出モ
ードの共振周波数f00とする。
【0038】まず、真空室21内にある移動テーブル2
3上に角速度センサ1を載置し、走査電子顕微鏡24を
用いて該角速度センサ1を所定位置に位置合わせする。
【0039】そして、角速度センサ1の振動板6におけ
る振動状態を測定する測定作業においては、交流電圧印
加装置26によってある周波数の交流電圧をくし状電極
7,12に印加し、該くし状電極7と12との間(振動
発生部14,15)に静電力を発生させて振動板6をあ
る周波数で矢示A1 ,A2 方向に励振させる。次に、こ
の状態のまま、交流電圧の周波数を変化させ、周波数測
定装置27によって振動板6の周波数と振幅を検出し、
振幅が最大となる周波数を共振周波数f0 として検出す
る。
【0040】ここで、製造された角速度センサ1の音叉
振動子5が設計通りに形成されている場合には、励振モ
ードの共振周波数f0 ≒検出モードの共振周波数f00と
なり、Y軸(音叉軸)回りの角速度ωにより発生するコ
リオリ力を高感度に検出できる。そして、検出感度の高
い角速度センサ1が製造されていることがわかり、良品
として扱うことができる。
【0041】一方、励振モードの共振周波数f0 ≠検出
モードの共振周波数f00のときには、振動板6が励振し
た状態で作用するコリオリ力による捩れ振動の振幅は小
さくなり、この状態で角速度センサ1として使用した場
合には、検出感度は大幅に低下してしまうため、f0 と
f00の周波数を一致させる次の加工作業を進める。
【0042】ここで、集束イオンビームによる加工作業
においては、走査電子顕微鏡24のプローブ24Aを走
査して振動板6の振動条件を確定する支持梁4,第1の
腕部8,第2の腕部9および振動板6等を観察する。そ
して、励振モードの共振周波数f0 が検出モードの共振
周波数f00と一致するように除去加工すべく、移動テー
ブル23およびイオン銃25の偏向電極25Cを用い
て、集束イオンビームを角速度センサ1の所望の位置に
照射してこの部分を加工(削除)する。このとき、走査
電子顕微鏡24によって加工が必要とされる部分を観察
しつつ、イオンビーム加工を行うことが望ましい。ま
た、加工箇所は励振モードの共振周波数f0は変化する
が、検出モードの共振周波数f00は変化しない位置を選
定する。
【0043】さらに、加工した角速度センサ1について
再び測定作業を行い、交流電圧印加装置26から交流電
圧を印加し、周波数測定装置27によって励振モードの
共振周波数f0 を測定し、励振モードの共振周波数f0
≒検出モードの共振周波数f00になるまで、上述した測
定作業と加工作業とを繰り返す。
【0044】このように、別工程で製造された角速度セ
ンサ1の音叉振動子5の形状が設計通りの形状にならな
かった場合でも、上述した作業を繰り返すことにより、
角速度センサ1の振動板6の持つ励振モードの共振周波
数f0 を検出モードの共振周波数f00に近づけることが
でき、全ての角速度センサ1における振動板6の励振モ
ードと検出モードとを共振状態で振動させることができ
る。この結果、全ての角速度センサ1の検出感度を高め
ることができる。
【0045】さらに、前述した測定作業、加工作業によ
り、角速度センサ1の共振周波数f0 ,f00を設計上予
め設定された振動板6の設定周波数に近い値に一致させ
ることができ、角速度センサ1の不良品発生を大幅に低
下させ、生産効率を格段向上させ、歩留りを高めること
ができる。
【0046】一方、真空排気装置22内で各作業を行う
ことができ、振動板6に空気によるダンピングが作用す
るのを防止でき、正確な調整を行うことができる。さら
に、空気抵抗をなくすことにより、振動板6を確実に振
動させることができる。
【0047】なお、前記実施例では、1個の角速度セン
サ1について測定作業、加工作業を行うものについて述
べたが、本発明はこれに限らず、シリコンウエハ上に複
数個の角速度センサ1を形成し、個々の各角速度センサ
1毎に加工するようにしてもよい。
【0048】また、前記実施例では、角速度センサ1の
励振モードの共振周波数f0 のみをイオンビーム加工に
より調整したが、本発明はこれに限らず、振動板6を捩
れ振動方向に振動させるように交流電圧印加装置26に
接続し、このときの検出モードの共振周波数f00を周波
数測定装置27で測定し、検出モードの共振周波数f00
と励振モードの共振周波数f0 とを合わせるようにイオ
ンビーム加工を行うことにより、検出モードの共振周波
数f00を調整でき、より高精度な調整を行うことができ
る。
【0049】また、前記実施例は角速度センサ1に用い
るだけでなく、共振子等に用いてもよい。さらに振動部
を振動させるのに静電力を用いたが、これに限らず、圧
電素子、磁歪素子等による振動を用いたセンサに使用す
ることもできる。
【0050】さらに、前記実施例では、周波数測定装置
27をレーザ変位計を用いた場合を例示したが、周波数
測定手段は交流電圧印加装置26から印加される電流の
大きさ、位相を測定することによって検出してもよく、
一方圧電素子、磁歪素子等の出力を測定することによっ
て周波数を検出してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、加振手段によって試料の振動部を機械的に振動
させ、周波数測定手段によって振動部の周波数を測定す
る。そして、周波数測定手段で測定された振動部の一の
振動モードによる共振周波数を、例えばコリオリ力の検
出に用いる他の振動モードによる共振周波数に合わせる
べく、前記試料を移動手段を用いて移動させ、前記イオ
ンビーム照射手段からの集束イオンビームによって振動
部を加工するようにしたから、振動部の有する2つの振
動モードの共振周波数を一致させることができ、検出感
度を向上することができる。
【0052】請求項2の発明では、前記試料を、真空容
器内に設けることにより、振動部が振動するときの空気
によるダンピングを防止することができ、前記周波数測
定手段によって正確に周波数を検出できる。
【0053】請求項3の発明では、前記移動手段上の試
料を観察するため観察手段を設けることにより、試料の
位置決めを正確に行うことができ、正確なイオンビーム
加工を行うことができる。
【0054】請求項4の発明では、前記試料に、振動部
となる振動板に外部から静電力を与えて共振させた状態
で、該振動板に生じるコリオリ力による変位を静電容量
等の変化として検出するセンサを用いることにより、セ
ンサの検出感度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施例によるイオンビーム加工装置を
示す構成図である。
【図3】従来技術による試料としての角速度センサを示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 角速度センサ(試料) 5 音叉振動子(振動部) 21 真空室(真空容器) 23 移動テーブル(移動手段) 24 走査電子顕微鏡(形状観察手段) 25 イオン銃(イオンビーム照射手段) 26 交流電圧印加装置(加振手段) 27 周波数測定装置(周波数測定手段) f0 励振モードの共振周波数(一の振動モードによる
共振周波数) f00 検出モードの共振周波数(他の振動モードによる
共振周波数)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 友保 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 厚地 健一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 杉本 正一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動部を有する試料を保持して任意の方
    向に移動する移動手段と、該移動手段によって保持され
    た前記試料に向けて集束イオンビームを照射し、イオン
    ビーム加工を施すイオンビーム照射手段と、前記試料の
    振動部を機械的に振動させる加振手段と、該加振手段に
    よって振動が与えられた振動部の周波数を測定する周波
    数測定手段とを備え、前記周波数測定手段で測定された
    振動部の一の振動モードによる共振周波数を振動部が同
    時に有する他の振動モードによる共振周波数に一致させ
    るべく、前記イオンビーム照射手段からの集束イオンビ
    ームによって振動部を加工する構成としてなるイオンビ
    ーム加工装置。
  2. 【請求項2】 前記試料は、真空容器内に設けてなる請
    求項1記載のイオンビーム加工装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段上の試料を観察するため観
    察手段を設けてなる請求項1記載のイオンビーム加工装
    置。
  4. 【請求項4】 前記試料は、振動部となる振動板を外力
    により共振させた状態で、該振動板に生じるコリオリ力
    による変位を検出するセンサである請求項1記載のイオ
    ンビーム加工装置。
JP6228915A 1994-08-30 1994-08-30 イオンビーム加工装置 Pending JPH0868805A (ja)

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JP6228915A JPH0868805A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 イオンビーム加工装置

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JP6228915A Pending JPH0868805A (ja) 1994-08-30 1994-08-30 イオンビーム加工装置

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