JPH086830Y2 - マンホール用鉄蓋のシール機構 - Google Patents

マンホール用鉄蓋のシール機構

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JPH086830Y2
JPH086830Y2 JP1989111665U JP11166589U JPH086830Y2 JP H086830 Y2 JPH086830 Y2 JP H086830Y2 JP 1989111665 U JP1989111665 U JP 1989111665U JP 11166589 U JP11166589 U JP 11166589U JP H086830 Y2 JPH086830 Y2 JP H086830Y2
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利之 米津
和夫 中川
幸夫 小島
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Nippon Chutetsukan KK
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【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 本考案はマンホール用鉄蓋のシール機構に係り、シー
ル用パッキング設定部の清掃を容易ならしめ、装脱操作
の容易なOリングパッキングによって有効なシール設定
状態を確保すると共に耐用性を高め、パッキングのピッ
ト内脱落などの生じない鉄蓋シール機構を提供しようと
するものである。
(産業上の利用分野) 地域冷暖房、非常用貯水槽や浄水場などに用いられる
マンホール用の完全防水鉄蓋のシール機構。
(従来の技術) マンホール頂部の枠体に対し鉄蓋を施すに当り、パッ
キングを介装して完全防水型とすることが地域冷暖房、
非常用貯水槽、浄水場などで行われており、そのパッキ
ング設定は一般的に第3図と第4図に示す如くであっ
て、枠体20の中間部内側に形成された鉄蓋21を受けるた
めの段部22に凹溝23を形成し、該凹溝23にパッキング24
を収容せしめるもので、鉄蓋21で第4図に示すようにパ
ッキング24を圧下しシール状態を形成するものである。
前記パッキング24としては図示のような断面円形のも
のの外に断面C形のものなども採用され、又鉄蓋のシー
ルについては枠体の段部に設けられた緊締ボルトによっ
て締付けるようなことが行われているが、要するに設定
部に対する装脱設定操作が容易なパッキングによって完
全防水を図ろうとするものであって、内圧0.2〜1.5Kgf/
cm2に耐え、またこの内圧が負圧状態となってもシール
作用を確保することが要求されている。
一方実公昭31−1051号公報においては蓋板に矩形状パ
ッキングの一側を埋め込み、この矩形パッキングの突出
部分を枠体の外側段部に押圧させてシールさせ、また蓋
板の内側に枠体の内側段部に接合する突縁を設けること
が発表されている。
(考案が解決しようとする課題) 上記したような従来のものにおいて、要求される止水
性能を適切に確保するためにはパッキング設定部を適宜
に清掃することが必要で、清掃によってシール面などに
附着進入した土砂などを除去するわけであるが、凹溝23
を形成してパッキング24を収容している従来のものにお
いては該パッキング収容部に土砂などが進入堆積し易い
ことは明かである。
又上記のようにして進入堆積した土砂類などを除去清
掃することが困難であり、清掃操作によって凹溝隅部な
どにこびりつき、これを排除し浄化するにはそれなりの
用具を用いても相当の工数を必要とする。
上述のようにパッキング設定部に附着残留した土砂類
などによって折角の止水性能が低下することは当然であ
る。
更に設定部に対する装脱が容易なパッキングであるO
リングパッキングが鉄蓋21を開くときに設定部からずれ
てピット内に落下することがあり、しかも鉄蓋を施す前
にパッキング24を凹溝23内へ完全に収容しておかないと
鉄蓋21を閉めるときにパッキング24を挟み、これを切断
ないし損傷せしめる可能性が高い。しかもOリングなど
のパッキング24はそれなりの伸縮性などを有することか
ら凹溝23内へ安定且つ完全にセットすることが必ずしも
容易でなく、部分的に浮上した状態となる可能性が高
い。特にパッキングが経時による老化、変質したような
場合において斯うした傾向が大となる。
「考案の構成」 (課題を解決するための手段) 本考案は上記したような従来のものの課題を解決する
ように検討して考案されたものであって、枠体に鉄蓋を
施しパッキングを介装させ、前記枠体にパッキング受段
部と鉄蓋受段部を同心状に環設し、上記鉄蓋にはパッキ
ング設定段部と支持突部とを同じく同心状に形成し、上
記パッキングによりシールするようにしたものにおい
て、前記支持突部のパッキング設定段部側側面をテーパ
面とし、上記したパッキング受段部11の内径側に係合突
部10を形成すると共に該係合突部10のパッキング受段部
11側にテーパ面10aを形成し、上記鉄蓋2には前記係合
突部10を受入れる嵌合溝部13を形成し、前記したパッキ
ング設定段部と該テーパ面との境界角部にOリングパッ
キングを止着セットしたことを特徴とするマンホール用
鉄蓋のシール機構である。
(作用) 枠体におけるパッキング受段部と鉄蓋におけるパッキ
ング設定段部との間において、該パッキング設定段部に
止着されたOリングパッキングが緊圧シールせしめられ
る。
枠体の鉄蓋受段部に対し鉄蓋の支持突部が嵌合支持さ
れることにより枠体に対し鉄蓋が所定の嵌合状態で組付
けられる。
鉄蓋に形成された支持突部のパッキング設定段部側側
面をテーパ面としたことにより該支持突部に嵌合される
Oリングパッキングの装着を容易とし、Oリングパッキ
ングがパッキング設定段部まで嵌め込まれることにより
テーパ面によって拡径された接合セット状態を形成して
鉄蓋の取外し時において鉄蓋にパッキングを接合させ
る。
上記したパッキング受段部の内径側に係合突部を形成
すると共に該係合突部のパッキング受段部側にテーパ面
を形成し、上記鉄蓋には前記係合突部を受入れる嵌合溝
部を形成したことにより、上述した係合突部が嵌合溝部
内に嵌裝された状態で鉄蓋が施され、この鉄蓋の施され
た状態で係合突部のテーパ面により上述したOリングパ
ッキングの外周に接合シールして的確なシール関係を形
成する。
上述したように鉄蓋の取外し時に該鉄蓋に接合係着し
たOリングパッキングは容易に分離解脱することがで
き、斯うしてOリングパッキングを解脱したパッキング
が設定段部ないしテーパ面は枠体の係合突部ないしパッ
キング受段部と共に清掃用具などを自在な方向から進入
操作せしめ、迅速且つ的確な清掃を可能とするものであ
って、それによってOリングパッキングによるシール状
態を的確化する。
(実施例) 上記したような本考案によるものの具体的な実施態様
を添附図面に示すものについて説明すると、第2図に示
すように枠体1に対し鉄蓋2を施すに当って、第1図に
示す如く枠体1にパッキング受段部11と鉄蓋受段部12を
同心状に環設し、一方鉄蓋2にはOリングパッキング設
定段部7と支持突部8とを同じく同心状に形成し、上記
Oリングパッキングによりシールするようにしたもの
で、前記支持突部8のパッキング設定段部側側面をテー
パ面8aとし、上記したパッキング受段部11の内径側に係
合突部10を形成すると共に該係合突部10のパッキング受
段部11側にテーパ面10aを形成し、上記鉄蓋2には前記
係合突部10を受入れる嵌合溝部13を形成し、前記設定段
部7側側面と該テーパ面との境界角部にOリングパッキ
ング3を接着してセットしたものである。
なおこの図示のものにおいては、上記のような枠体1
に対し鉄蓋2がボルト締めされるように成っているもの
で、路面と同レベルに設けられた枠体1には第1図に示
すように部分的に空間部9を形成し、該空間部9の中間
部に前記設定段部7側から外側方向へ突出して張出部1a
を形成してT字ボルト4を倒立状にセットし、張出部1a
にその水平部4bを係止せしめ、脚部4aを上向きとして鉄
蓋2の挿入孔に挿嵌し、袋ナット5で締着するように成
っている。又張出部1aと枠体1の外壁との間には支持ゴ
マ6が設けられている。
即ち鉄蓋2を枠体1に嵌合するに当り、上述したよう
に鉄蓋2の設定段部7にパッキング3を接着剤などで数
カ所接着したものとして準備し、該鉄蓋2の支持突部8
を鉄蓋受段部12に対し嵌合支持させることによりパッキ
ング3はパッキング受段部11上において所定の圧接状態
で接合し、該パッキング受段部11と鉄蓋2のパッキング
設定段部7との間において安定なシール関係を以て自動
的にセットされるものである。上部に位置する鉄蓋2側
において土砂などの進入附着する余地は殆どなく、下部
に位置した枠体1のパッキング設定域においては鉄蓋2
を取外すことによりパッキング3も取外されパッキング
受段部11部分が完全状態で開放されるから該パッキング
受段部11部分に進入附着した土砂などの清掃拭除は簡易
且つ的確に実施されることは明かである。
上述したような本考案によるものの特性について検討
した結果は直径600mmの鉄蓋2を枠体1に適用するに当
って径10.0mmのゴム製のOリングをパッキング3として
採用し、圧縮代を2.5mmとして1200Kg−cmの締付力でボ
ルト締めし緊締シールしたものに関し、1.0〜3.0Kg/cm2
の水圧を0.5Kg/cm2毎に上昇せしめ各10分間作用せしめ
たところ、水圧が3.0Kg/cm2の場合に2.95Kg/cm2で若干
の漏水が認められたが(この場合にもボルト締付力をい
1400Kg−cmとすることで漏水なし)、その他の場合は何
れも漏水せず、一般的に1.5Kg/cm2程度を上限としたこ
の種のマンホール用鉄蓋シール機構として充分な止水性
を有することが確認された。又水圧を1.5Kg/cm2とし鉄
蓋上に8.5トンおよび17トンの載荷を中央部および端部
に各5回繰返して作用せしめた内圧負荷試験および鉄蓋
の周囲に水を漲った条件下で同じく8.5トンおよび17ト
ンの負荷を鉄蓋の中央部および端部に作用せしめた外部
よりの漏水試験についても検討したが、何れの場合にも
漏水を認めることができなかった。
「考案の効果」 以上説明したような本考案によるときは、枠体に対す
るパッキング設定のために従来のもののように凹溝を設
けることなく、単なるパッキング受段部としたので進入
する土砂などの附着堆積を減少するだけでなく、一側が
充分に開放されたものとなって清掃具を自在な方向から
採用し円滑に操作せしめて清拭を著しく容易とするこが
でき、又鉄蓋にパッキングを接着するようにしたので、
鉄蓋を取外すと直ちに上記のようなパッキング受段部が
開放されるだけでなしにパッキングがピット内に脱落す
るようなことをなからしめ、更にパッキングは上記のよ
うなパッキング受段部と鉄蓋のパッキング設定段部との
間において正確に保持設定され、しかも鉄蓋1の支持突
部8が枠体の鉄蓋受段部に支持されることからパッキン
グが不当に圧迫されることなく常に所定の押圧状態に挟
み込まれて耐用性の高いシール状態を得しめるなどの効
果が得られ、従来のものの不利を適切に改善し得るもの
であるから実用上その効果の大きい考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の技術的内容を示すものであって、第1図
は本考案によるものの要部を示した部分的な断面図、第
2図はその全般的な関係を一半部について示した平面
図、第3図は従来のもののパッキング設定状態を示した
枠体の部分的斜面図、第4図はこれに鉄蓋を施した状態
の断面図を示したものである。 然してこれらの図面において、1は枠体、2は鉄蓋、3
はパッキング、4はT字ボルト、5は袋ナット、6は支
持ゴマ、7はパッキング設定段部、8は支持突部、8aは
そのテーパ面、10は係合突部、10aはそのテーパ面、11
はパッキング受段部、12は鉄蓋受段部、13は嵌合溝部を
それぞれ示すものである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体に鉄蓋を施しパッキングを介装させ、
    前記枠体にパッキング受段部と鉄蓋受段部を同心状に環
    設し、上記鉄蓋にはパッキング設定段部と支持突部とを
    同じく同心状に形成し、上記パッキングによりシールす
    るようにしたものにおいて、前記支持突部のパッキング
    設定段部側側面をテーパ面とし、上記したパッキング受
    段部11の内径側に係合突部10を形成すると共に該係合突
    部10のパッキング受段部11側にテーパ面10aを形成し、
    上記鉄蓋2には前記係合突部10を受入れる嵌合溝部13を
    形成し、前記したパッキング設定段部と該テーパ面との
    境界角部にOリングパッキングを止着セットしたことを
    特徴とするマンホール用鉄蓋のシール機構。
JP1989111665U 1989-09-26 1989-09-26 マンホール用鉄蓋のシール機構 Expired - Lifetime JPH086830Y2 (ja)

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