JPH086724A - 指示位置の座標補正方法と装置および手ぶれ補正機能を有するプレゼンテーション装置 - Google Patents

指示位置の座標補正方法と装置および手ぶれ補正機能を有するプレゼンテーション装置

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JPH086724A
JPH086724A JP6134084A JP13408494A JPH086724A JP H086724 A JPH086724 A JP H086724A JP 6134084 A JP6134084 A JP 6134084A JP 13408494 A JP13408494 A JP 13408494A JP H086724 A JPH086724 A JP H086724A
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coordinates
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JP6134084A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shioda
勉 潮田
Toshihiro Kawanabe
敏弘 川那辺
Yoshihiro Toyoura
佳広 豊浦
Mitsuo Kawaji
満夫 河治
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プレゼンテーション装置等の画面上で、指示位
置が手ぶれによって変動するのを防止する。 【構成】指示棒による指示位置の空間方位信号α、β、
γを、画面に付設した3個の検出器で測定する。座標検
出部2の入力処理手段21は、α、β、γをサンプリン
グ周期(例えば0.1秒)で取り込み、座標算出手段2
2によって指示位置の画面上の座標を算出する。補正処
理手段23は、時系列に算出される座標より、有効幅に
入る座標を選んで座標平均値を求め、出力周期の期間
(サンプリング周期の整数倍、例えば1秒)繰り返す。
有効幅は入力座標または平均値に許容誤差Wを±して更
新する。出力手段24は、出力周期で平均値を出力し、
映像表示生成部3は平均値の座標の指示マークを作成し
て画面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像表示装置や映像投射
装置を用いたプレゼンテーション装置に係り、特に、指
示位置の手ぶれを吸収して表示する指示位置補正方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】大画面の映像表示装置や映像投射装置を
用いてプレゼンテーションを行なう場合に、表示された
映像を指示しながら説明すると効果的である。画面を遠
隔指示する指示棒にはレーザビーム投射器などが用いら
れている。
【0003】この例として、特開平4−280293号
公報や特開平5−150753号公報に記載のように、
プレゼンターが指示棒などのポインティングデバイスを
遠隔操作し、映像表示装置上にマーカーや指示軌跡を表
示する方式が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、遠隔指示する指示棒がプレゼンテータの手ぶれによ
って、表示される指示点が小刻みに変動するという問題
点がある。特に、指示点を移動する場合に、移動先の指
示点がふらついてスムーズに決定できず、視聴者に違和
感を与えて発表の効果を減殺してしまうことすらある。
【0005】本発明の第1の目的は、指示位置の手ぶれ
による変動を抑制して、指示点を一定位置に安定させる
指示位置補正法及び装置を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、指示位置が移動し
たときの手ぶれ変動を吸収して、指示点を速やかに安定
させる指示位置補正法及び装置を提供することにある。
【0007】本発明の第3の目的は、指示位置を安定さ
せて見やすく表示すると共に、プレゼンテータの望む指
示動作を簡単な操作で実現できる使い勝手の良いプレゼ
ンテーション装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
表示画面上の指示位置を指し示す指示信号を測定し、そ
のサンプリング値より算出される指示位置の座標補正方
法において、所定のサンプリング周期で時系列に算出さ
れる前記座標より所定の有効幅に入る座標を選択し、所
定期間に選択された複数の座標を基に前記指示位置を表
す代表座標を求めることにより達成される。
【0009】本発明の第2の目的は、所定のサンプリン
グ周期で時系列に算出される前記座標より第1の有効幅
に入る座標を選択し、所定期間に選択された複数の座標
を基に前記指示位置を表す代表座標を求めると共に、前
記第1の有効幅に入らない座標の時系列より第2の有効
幅に入る移動座標を選択し、前記所定期間に2以上の移
動座標が得られる場合に、これら移動座標を基に前記代
表座標を求めることにより達成される。
【0010】本発明の第3の目的は、表示画面と、画面
上の任意の位置を指示信号によって指示する指示手段
と、その指示信号を測定する信号検出手段と、測定した
指示信号に基づいて前記表示画面上の指示位置を算出す
る指示位置検出手段と、算出された指示位置を前記表示
画面上に表示する映像表示手段から構成される手ぶれ補
正機能を有するプレゼンテーション装置において、前記
指示位置検出手段は、前記指示手段の手ぶれによる指示
位置の変動を代表座標値に補正する座標補正手段を備え
ることにより達成される。
【0011】
【作用】本発明の指示位置の座標補正では、サンプリン
グ周期で時系列に算出される座標より、所定の有効幅に
入る座標の平均値を順次求め、サンプリング周期の整数
倍に相当する所定期間を経過したとき、この平均値を前
記指示位置を表す代表座標として出力する。前記所定の
有効幅は、前記座標または前記平均値に手ぶれを吸収で
きる一定値(許容誤差)を加減(±)して変更してい
る。
【0012】これによれば、任意の指示位置における変
動にリアルタイムに追従して、手ぶれによる変動を抑制
し、指示位置の表示を安定化できる。
【0013】また、本発明の指示位置の座標補正では、
前記第1の有効幅に入らない座標の時系列より指示位置
の移動を判定し、直ちに移動した指示位置の補正処理に
切替るので、移動先の指示位置の動揺を速やかに安定化
できる。
【0014】本発明のプレゼンテーション装置では、指
示手段の手ぶれや指示位置の移動による指示位置の変動
を吸収し、安定した見やすい指示位置の表示が可能にな
る。さらに、補正した指示位置の指示表示と移動中の軌
跡表示を切替可能に構成しているので、プレゼンテータ
の所望の指示動作に応じた表示を簡単な操作により実現
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。各図を通じ同一要素には同じ符号を付してい
る。
【0016】図2は、本発明を適用するプレゼンテーシ
ョンシステムの概略構成図である。映像表示装置1は、
スクリーンや電子黒板などの画面4に、静止画や動画の
映像を投射によって表示する。映像表示装置としては、
投射式のプロジェクションテレビや液晶装置などによる
ものが一般的で、その構成は周知である。
【0017】映像表示装置1は映像と共に、プレゼンテ
ータが指示棒6で非接触に指示した画面上の位置に矢印
などのマーク7を表示する。このため、画面4の周辺に
3個の検出器5が配設され、指示棒6の先端の発信器6
aからの電波の方位(方角)を検出する。
【0018】図1は、映像表示装置1の機能を説明する
ブロック図である。座標検出部2は、検出器5からの方
位信号をサンプリング周期(本例は100m秒)で入力
する入力処理手段21、3つの方位データの組から指示
棒6による画面上の指示位置を算出する座標算出手段2
2、指示位置の変動を補正する座標補正手段23、補正
後の指示位置の座標を指示点出力周期(本例は1秒)で
出力する指示位置出力手段24から構成される。
【0019】なお、座標検出部2は本発明の特徴部に対
応する実施例であり、映像表示装置1とは独立した装置
として構成することが可能である。
【0020】映像生成部3は、指示位置に対応したマー
ク7の描画データを作成するマークデータ作成手段3
1、入力または作成される映像データを格納する映像デ
ータ記憶手段手段32、マークデータと映像データを合
成する映像データ合成手段33、ビデオジェネレータな
どを含む映像信号生成手段34を有している。なお、映
像表示部の3の詳細は周知であり省略している。
【0021】図3に、座標算出手段22による座標の幾
何学的検出方法の一例を説明する。検出器5は画面4の
周辺の3点、B1,B2及びB3に配置され、空間座標A1
に位置する指示棒6の発信器6aからの電波を受信し、
その方位角を測定する。
【0022】座標B1及びB2の検出器5はそれぞれx−
y平面上の方位角α、βを検出し、座標B3の検出器5
はz−x平面上の方位角γを検出するように取り付けら
れている。電波の方位は、周知のように電波や検出器の
指向性を利用して検出する。
【0023】これより、同図(a)に示すように、線分
11を軸とし角度αをなす方位面C1と、線分B22
を軸とし角度βをなす方位面C2から、これらの交線L1
が求まる。座標A1はこのL1上に存在する。
【0024】次に、同図(b)に示すように、線分D1
2を軸とし角度γをなす方位面C3と交線L1との交点
から3次元座標A1が求まる。同図(c)に示すよう
に、座標A1から確定するz−y平面上の座標X1が、指
示棒6による画面上の指示位置となる。なお、z−y平
面上の座標X1は原理的には2以上の検出器の配置によ
って検出可能である。
【0025】このようにして、座標算出手段22は方位
信号のサンプリング周期毎に、指示位置座標X1を検出
する。しかし、検出された指示位置は、プレゼンターの
手ぶれによって小刻みに変動する。図4は、手ぶれを生
じている場合のマークの座標軌跡で、マークが静止表示
されないので見づらい。
【0026】本実施例の座標検出部2が備える座標補正
手段23は、手ぶれによる指示位置の変動を、以下のよ
うに補正する。
【0027】図5は、図4に示した座標軌跡をy座標及
びz座標に分解して示したものである。座標補正手段2
3による補正処理は、y座標及びz座標について同一の
処理を並行的に実行する。
【0028】図6は、座標補正手段23の機能ブロック
図である。入力される指示座標値の平均値を求める平均
値処理手段231、平均値処理中の指示位置の移動時の
処理を行う移動時処理手段232、平均値処理や移動時
処理の設定値や計算値を管理する管理テーブル233か
らなる。
【0029】これら手段231、232及び管理テーブ
ル233は、y座標及びz座標の補正を交互に処理す
る。あるいは、各々に専用に設けて並列処理する。な
お、以下ではy座標の補正処理について説明し、z座標
については省略する。
【0030】次に、指示位置の補正方法の第1の実施例
を説明する。図7は、管理テーブル233のフォーマッ
トで、y座標の補正関連データを示している。平均値計
算回数N、平均値計算回数最大値Nmax、座標平均値
Ya、座標計算有効幅(誤差許容幅)W、有効平均上限
値Yau、有効平均下限値Yal及び表示座標Yは、各
々の記憶エリア2331〜2337に管理される。
【0031】管理テーブル233の各エリアは初期化処
理によって、座標平均値Ya=0、平均値計算回数N=
0、平均値計算回数最大値Nmaxは所定数(本例は1
0回)、座標計算有効幅Wは通常の手ぶれによる座標変
動を吸収できる値(チューニングにより、たとえば±
0.1%)、有効上限平均値Yau及び有効下限平均値
Yalは最大値(たとえば±100%)をそれぞれ設定
される。
【0032】図8は、座標の補正処理を説明するフロー
チャートである。サンプリング周期で、座標算出手段2
2より出力される補正前y座標を取り込む(s10
1)。平均値計算回数Nを+1し(s102)、このy
座標と格納されている前回までの座標平均値Yaを平均
(Ave(Ya+y))して仮平均値Ya’を算出する
(s103)。
【0033】次に、仮平均値Ya’が、座標計算有効幅
Wに設定された有効範囲内にあるか否か判定する(s1
04)。即ち、仮平均値Ya’が、有効平均上限値Ya
uと有効平均下限値Yalの範囲内にあるかチエックす
る。仮平均値Ya’が範囲内を超えていれば、ステップ
s107に移行する。
【0034】一方、仮平均値Ya’が上下限範囲内にあ
れば有効と判定し、管理テーブル233の平均値Yaを
Ya’によって更新し(s105)、さらに有効平均上
限値Yau(=Ya+W)及び下限値Yal(=Ya−
W)を、それぞれ更新する(s106)。
【0035】次に、平均値計算回数Nが最大値Nmax
に到達したか判定し(s107)、Nmax未満であれ
ば上記の処理を繰り返す。一方、N=Nmaxであれ
ば、管理テーブル233の表示座標Yを平均値Yaで更
新し(s108)、表示座標を出力処理する(s10
9)。最後に、管理テーブル233を初期化して(s1
10)終了する。
【0036】なお、ステップs104の有効判定は、仮
平均値Ya’によらないで補正前y座標について行って
もよい。また、表示座標Yの更新は、ステップs106
の後に行ってもよい。
【0037】表示座標Yの出力は、サンプリング周期の
Nmax倍の出力周期で、出力処理手段24が表示座標
Y(Ya)及び同様に求められる表示座標Z(Za)を
読出し、指示位置Xの新座標(Y,Z)として出力す
る。ここで、サンプリング周期を0.1秒、Nmax=
10とすると、1秒毎にその間の平均座標値(Ya,Z
a)が出力される。
【0038】これによれば、指示位置出力周期の期間は
指示座標が平均値に固定されるので、プレゼンテータの
手ぶれが吸収されて指示マークが見やすい。しかも、計
算された平均値(または入力座標値)は、その変化幅が
有効範囲内にあるかチエックされるので、極端な手ぶれ
や誤指示は除去され、プレゼンテータの意図する指示動
作に自然に追従でき、その負担を軽減できる。
【0039】上記の実施例では、指示座標の算出を100m
s毎に計算し、1秒毎に表示座標を確定する処理として
いるが、これらの数値は適用対象に応じ任意に選択でき
る。同様に、座標計算有効巾もチューニングによる最適
化が可能である。
【0040】さらに、指示座標の補正処理は平均値によ
っているが、表示画面上を格子状にブロック分割し、そ
のブロック内の指示座標は、格子状の表示座標に量子化
する補正によっても、手ぶれによる変動を吸収すること
ができる。
【0041】次に、本発明の第2の実施例である指示点
移動時の処理を説明する。
【0042】上記第1の実施例のステップs104の判
定で、仮平均値Ya’が有効範囲外となる場合は、指示
点が移動している可能性がある。図9に、かかる移動の
判定を含む指示点移動時の処理を説明するフローチャー
トを示す。
【0043】なお、管理テーブル233は図7の破線の
下部に示すように、移動関連データとして移動座標平均
値Ysa、移動座標上限値Ysu、移動座標下限値Ys
l、移動座標計算回数nを、記憶エリア2338〜23
41に管理している。これらの初期処理は、Ysa及び
nは0クリア、Ysu及びYslは±100%に設定さ
れる。
【0044】本実施例の移動時の処理は、図8に示した
座標の補正処理で、算出された平均値が有効範囲の判定
(s104)で、範囲外のときに起動(START)さ
れると共に、処理後はステップs107に戻る(RET
URN)。
【0045】まず、ステップs104で仮平均値Ya’
が有効範囲外と判定された場合は、nを+1した後に
(201)、補正前座標yが上下限範囲にあるかチエッ
クする(s202)。移動座標計算回数n=1のとき
は、座標yの上下限範囲が±100%であり、無条件に
通過する。
【0046】次に、移動座標平均値Ysaを計算し(s
203)、座標yに対する移動座標上限値Ysu、移動
座標下限値Yslを計算し(y±W)更新する(s20
5)。さらに、n=2かチエックし(s206)、否の
ときはリターン(RETUN)してステップs107に
戻る。ここで、N<Nmaxであればステップs101
に戻る。
【0047】補正処理で、次の補正前y座標が入力さ
れ、ステップs104で有効範囲内と判定された場合
は、管理テーブル233の移動関連データを初期化し
て、ステップs105以後の処理を行う。
【0048】一方、ステップs104で、再び有効範囲
外と判定された場合は、本実施例の移動時の処理が再起
動される。nを+1(n=2)して(s201)、今回
の座標yが前回設定された移動座標上下限値(Ysu及
びYsl)の範囲内かチエックする(s202)。
【0049】この結果、範囲外であれば、移動計算回数
nと移動平均値Ysa(前回y)を0クリアして(s2
04)、移動座標上下限値を今回の座標yを基に更新し
て(s205)、リターン(RETURN)する。次回
の座標yは、この上下限値によって評価されることにな
る。
【0050】一方、ステップs202の判定が範囲内で
あれば、指示点の移動と認められる。そこで、今回と前
回の座標yによる移動座標平均値Ysaの計算(s20
3)と、移動座標上下限値Ysu,Yslの計算(s2
05)を行った後に、n=2であるから補正関連データ
の交替処理を行う(s206)。即ち、移動関連データ
の移動座標平均値Ysaと上下限値Ysu及びYslに
よって、管理テーブル233の座標平均値Ya,有効平
均上限値Yau及び有効平均下限値Yalをそれぞれ更
新する(s207)。
【0051】この後、移動関連データの初期化を行い
(s208)、リターン(RETURN)する。ステッ
プs107に移行後は、N=Nmaxに到達するまで、
上記したs101〜s106による指示点の補正処理が
行われる。
【0052】なお、上記処理では2の入力値に基づいて
移動を判定しているが、2以上の残り計算回数(Nma
x−N)で評価してもよい。その間、入力の平均値処理
を行うことは言うまでもない。
【0053】本実施例では、指示位置が移動するときは
指示点が動揺する可能性が高いので、移動判定の有効範
囲を最新(今回)の入力値に応じて更新している。しか
し、前回値と今回値など複数の入力値に対して有効範囲
を設定し、2以上の入力値が有効となるものを採用する
ようにしてもよい。
【0054】図10は、本実施例による補正された指示
座標yと補正前の指示座標yを、対比的に示すタイムチ
ャートである。補正前のa部やb部の指示座標yに対
し、有効幅内の平均化により補正した表示y座標値は、
補正後のA部やB部のように出力周期の期間中一定とな
る。
【0055】同図で、b部の点P1やc部のP2は有効
幅範囲外であり、移動時の処理が開始されるが、次の入
力座標yが元の有効幅範囲内に復帰しているので、指示
点の移動は行われない。しかし、d部からe部へは指示
点が移動しているので、点P3,P4でs101〜s1
07の平均値処理が実行された後、点P5で移動時の処
理が開始されて点P6で指示点移動が確認され、P3,
P4の平均値をP5,P6の平均値で置き換え、点P7
〜P8についてs101〜s107の平均値処理を実行
した後、E部のように移動位置に対応する一定値が出力
される。
【0056】本実施例の移動時の処理によれば、指示点
の平均化処理中に有効範囲外の座標が入力された場合
に、並行して入力座標の平均化処理と移動判定を行い、
移動判定の場合に移動前の平均値を移動時の処理による
平均値で代替して補正処理を継続するので、移動後の指
示点を速やかに補正できる。また、指示点移動の判定か
ら、極端な手ぶれや誤指示等による一過性の移動を除去
しているので、信頼性の高い移動指示点の補正処理が可
能になる。
【0057】図11は、第3の実施例を説明するプレゼ
ンテーションシステムの概略構成図である。同図の画面
4は、映像表示部41とアイコン42を有している。ア
イコン42には指示棒6にピックされて、指示位置の補
正処理を実行するボタン42aと、指示位置の補正処理
を解除するボタン42bが設けられている。
【0058】座標検出装置20は、図1に示した座標検
出部2の構成に加えて、アイコン42からの制御信号で
切替て、座標算出手段22からの座標を座標補正手段2
23または出力手段224に選択的に出力する切替処理
手段225を有している。
【0059】今、プレゼンテータが画面41でイ点を指
示し、次いで移動軌跡を表示しながらロ点を指示し、さ
らに移動軌跡を表示せずにハ点を指示するとする。この
場合、まずボタン42aをピックして、補正処理によっ
てイ点を手ぶれなく表示し、次いでボタン42bをピッ
クして軌跡イロを表示しながら移動し、ロ点で再びボタ
ン42aをピックして補正してロ点を表示する。ロ点か
らハ点の移動時はボタン42aピック状態のまま行う。
【0060】上記で、イ点からロ点への移動は補正なし
で行われる。この間、出力手段224はサンプリング周
期で表示座標を出力して、移動軌跡の表示を可能にす
る。一方、軌跡表示の不要なロ点からハ点の移動を、ボ
タン42aのピック状態で行うと、通常の移動速度では
軌跡は現れない。
【0061】これによれば、プレゼンテータは、手ぶれ
を補正した指示点の表示と軌跡の表示を簡単に選択でき
るので、所望の指示動作が可能になり使い勝手がよい。
【0062】上記の実施例で、補正処理の要否切替はア
イコンの選択によらずに、指示棒6側で発信周波数を切
替、検出器5により受信された周波数を、フィルタなど
を介して弁別するようにしてもよい。
【0063】なお、ボタン42aのピック状態で、補正
処理が可能となる低速の移動では点線または実線による
軌跡が現れれるので、指示領域をなぞるような場合に利
用可能である。
【0064】さらに、上記の実施例による指示棒6は電
波を発信するものであったが、赤外線や超音波など他の
非可視線を利用してもよい。
【0065】また、指示位置座標の算出は、画面周辺に
設けた複数の検出器による方位信号によったが、画面の
裏面に配置され、指示棒の接触または非接触の指示に感
応するデジタイザー等によってもよく、この場合の適用
装置は投射型のプレゼンテーションシステムに限定され
ない。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、任意の指示位置にリア
ルタイムに追従して指示座標の微小な変動を一定値に補
正するので、手ぶれによる変動を抑制して指示位置を安
定に表示できる効果がある。
【0067】また、指示位置の移動を速やかに判定し
て、移動位置での指示座標をスムーズに安定化できる効
果がある。
【0068】さらに、手ぶれによる指示位置の変動を抑
制して視聴者の違和感を解消すると共に、指示表示と軌
跡表示など所望の指示動作を簡単に操作できるプレゼン
テーション装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による映像表示装置の構成図。
【図2】プレゼンテーションシステムの概略構成図。
【図3】指示位置の幾何学的検出方式を示す説明図。
【図4】手ぶれを生じている指示位置の座標軌跡を示す
説明図。
【図5】座標軌跡をy座標とz座標に分解して示す説明
図。
【図6】座標検出部の補正処理手段の機能ブロック図。
【図7】補正処理手段のもつ管理テーブルのフォーマッ
ト図。
【図8】第1の実施例による指示位置の座標補正方法を
説明するフローチャート。
【図9】第2の実施例による指示位置の座標補正方法を
説明するフローチャート。
【図10】補正前指示座標と補正後指示座標を対比して
説明するタイムチャート。
【図11】他の実施例によるプレゼンテーションシステ
ムの概略構成図。
【符号の説明】
1,10…映像表示装置、2,20…座標検出部、3…
映像表示生成部、4…画面、5…検出器、6…指示棒、
6a…発信器、7…マーク(カーソル)、21…入力処
理手段、22…座標算出手段、23…補正処理手段、2
4…出力処理手段、25…切替手段、31…指示マーク
(カーソル)データ作成手段、32…映像データ合成手
段、33…映像データ記憶手段、34…映像信号生成手
段、231…平均値処理手段、232…移動時処理手
段、233…管理テーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊浦 佳広 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 (72)発明者 河治 満夫 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上の指示位置を指し示す指示信
    号を測定し、そのサンプリング値より算出される指示位
    置の座標補正方法において、 所定のサンプリング周期で時系列に算出される前記座標
    より所定の有効幅に入る座標を選択し、所定期間に選択
    された複数の座標を基に前記指示位置を表す代表座標を
    求めることを特徴とする指示位置の座標補正方法。
  2. 【請求項2】 表示画面上の指示位置を指し示す指示信
    号を測定し、そのサンプリング値より算出される指示位
    置の座標補正方法において、 所定のサンプリング周期で時系列に算出される前記座標
    より第1の有効幅に入る座標を選択し、所定期間に選択
    された複数の座標を基に前記指示位置を表す代表座標を
    求めると共に、 前記第1の有効幅に入らない座標の時系列より第2の有
    効幅に入る移動座標を選択し、前記所定期間に2以上の
    移動座標が得られる場合に、これら移動座標を基に前記
    代表座標を求めることを特徴とする指示位置の座標補正
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記代表座標は、前記選択された複数の座標の平均値に
    より算出されることを特徴とする指示位置の座標補正方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2または3において、 前記平均値は、前記第1または第2の有効幅に入る座標
    が得られる度に更新されることを特徴とする指示位置の
    座標補正方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、 前記第1または第2の有効幅は、時系列に算出される座
    標または座標の平均値に所定値(許容誤差)を加算及び
    減算して変更されることを特徴とする指示位置の座標補
    正方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、 前記所定期間は、前記サンプリング周期の整数倍の期間
    に設定されることを特徴とする指示位置の座標補正方
    法。
  7. 【請求項7】 表示画面上の指示位置を指し示す指示信
    号を測定し、そのサンプリング値より算出される指示位
    置の座標補正方法において、 所定のサンプリング周期で時系列に算出される座標を所
    定の期間、順次平均化して座標の変動を抑制すると共
    に、座標または平均値に応じて算出される所定の有効幅
    によって、座標の変動が指示位置の手ぶれによるものか
    移動によるものかを判定し、後者の場合には移動位置で
    の平均化に移行することを特徴とする指示位置の座標補
    正方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項において、 前記指示信号は、指示装置より投射される電波や赤外線
    など非可視線の方位によって得られることを特徴とする
    指示位置の座標補正方法。
  9. 【請求項9】 表示画面上の指示位置を指し示す指示信
    号のサンプリング手段と、サンプリング値より前記指示
    位置を算出する座標算出手段を有し、算出された座標の
    変動を補正する指示位置の座標補正装置において、 前記座標算出手段から時系列に算出される座標より、所
    定の有効幅に入る座標を選択すると共に、所定期間に選
    択された複数の座標を基に前記指示位置を表す代表座標
    を求める座標補正手段と、前記有効幅や前記代表座標を
    管理する管理手段を備えることを特徴とする指示位置の
    座標補正装置。
  10. 【請求項10】 表示画面上の指示位置を指し示す指示
    信号のサンプリング手段と、サンプリング値より前記指
    示位置を算出する座標算出手段を有し、算出された座標
    の変動を補正する指示位置の座標補正装置において、 前記座標算出手段から時系列に算出される座標より、第
    1の有効幅に入る座標を選択すると共に、所定期間に選
    択された複数の座標を基に前記指示位置を表す代表座標
    を求める座標補正手段と、 前記所定の変動幅に入らない座標の時系列より第2の有
    効幅に入る移動座標を選択し、前記所定期間に2以上の
    移動座標が得られる場合に、これら移動座標を基に前記
    代表座標を求める移動処理手段と、 前記第1及び第2の有効幅や前記代表座標を管理する管
    理手段と、を備えることを特徴とする指示位置の座標補
    正装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記座標補正手段及び前記移動処理手段の各々は、前記
    第1の有効幅または前記第2の有効幅に入る座標が得ら
    れる度に、得られた座標の平均値を算出して前記代表座
    標を更新する平均値算出手段を備えることを特徴とする
    指示位置の座標補正装置。
  12. 【請求項12】 請求項9または10または11におい
    て、 前記サンプリング手段は、前記表示画面に投射される電
    波や赤外線など非可視線の方位である前記指示信号を測
    定する検出手段を備えることを特徴とする指示位置の座
    標補正装置。
  13. 【請求項13】 表示画面と、その任意の位置を指示信
    号により指示する指示手段と、その指示信号を測定する
    信号検出手段と、測定した指示信号に基づいて前記表示
    画面上の指示位置を算出する指示位置検出手段と、算出
    された指示位置を前記表示画面上に表示する映像表示手
    段から構成されるプレゼンテーション装置において、 前記指示位置検出手段は、前記指示手段の手ぶれによる
    指示位置の変動を代表座標値に補正する座標補正手段を
    備えることを特徴とする手ぶれ補正機能を有するプレゼ
    ンテーション装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記座標補正手段は、算出された指示位置の変動が所定
    の変動幅に入るとき、手ぶれによる変動と判定する手段
    を有することを特徴とする手ぶれ補正機能を有するプレ
    ゼンテーション装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14において、 前記座標補正手段は、算出された指示位置の変動が所定
    の変動幅に入らないとき手ぶれ外の変動と判定する手段
    を有し、当該指示位置を前記代表座標値に補正する処理
    から除外するすることを特徴とする手ぶれ補正機能を有
    するプレゼンテーション装置。
  16. 【請求項16】 請求項13または14において、 前記座標補正手段は、算出された指示位置の変動が所定
    の変動幅に入らないとき、その指示位置が移動によるか
    否かを判定する手段を有し、指示位置の移動の場合はそ
    の移動位置を前記代表座標値に補正することを特徴とす
    る手ぶれ補正機能を有するプレゼンテーション装置。
  17. 【請求項17】 請求項13〜16のいずれか1項にお
    いて、 前記指示位置検出手段は、前記指示手段からの補正要ま
    たは否の指定により、前記座標補正手段による代表座標
    値または補正前の指示位置を出力する切替手段を備え、
    指示位置の安定表示と移動中の軌跡表示を選択可能に構
    成したことを特徴とする手ぶれ補正機能を有するプレゼ
    ンテーション装置。
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