JPH0867235A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットInfo
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- JPH0867235A JPH0867235A JP20396194A JP20396194A JPH0867235A JP H0867235 A JPH0867235 A JP H0867235A JP 20396194 A JP20396194 A JP 20396194A JP 20396194 A JP20396194 A JP 20396194A JP H0867235 A JPH0867235 A JP H0867235A
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- peripheral surface
- hub
- outer peripheral
- ring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸方向に亙る寸法を小さくして小型軽量化を
図る。 【構成】 内輪4を押圧する為のナット6aの周囲にト
ーンホイール12aの小径部22を配置する。カバー1
3aを介して外輪7に支持したセンサ14aの検出部
を、上記小径部22の外周面に対向させる。上記ナット
6aに形成した小径部26にシールリング8aを外嵌
し、このシールリング8aを構成するシールリップ2
9、29の先端縁を、上記カバー13aに摺接させる。
図る。 【構成】 内輪4を押圧する為のナット6aの周囲にト
ーンホイール12aの小径部22を配置する。カバー1
3aを介して外輪7に支持したセンサ14aの検出部
を、上記小径部22の外周面に対向させる。上記ナット
6aに形成した小径部26にシールリング8aを外嵌
し、このシールリング8aを構成するシールリップ2
9、29の先端縁を、上記カバー13aに摺接させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、自動車の駆動輪(FR車の後
輪、FF車の前輪、4WD車の全輪)を懸架装置に対し
て回転自在に支持すると共に、この駆動輪の回転速度を
検出する為に利用する。
付転がり軸受ユニットは、自動車の駆動輪(FR車の後
輪、FF車の前輪、4WD車の全輪)を懸架装置に対し
て回転自在に支持すると共に、この駆動輪の回転速度を
検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
(ABS)、或はトラクションコントロールシステム
(TCS)を制御すべく、この車輪の回転速度を検出す
る為に従来から、例えば実開平3−48768号公報に
記載されている様な回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットが知られている。
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
(ABS)、或はトラクションコントロールシステム
(TCS)を制御すべく、この車輪の回転速度を検出す
る為に従来から、例えば実開平3−48768号公報に
記載されている様な回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットが知られている。
【0003】上記公報に記載された回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットは、図4に示す様に構成されてい
る。ハブ1の外周面外端(外端とは、自動車に装着した
場合に幅方向外側端部になる部分を言い、図4の左
端。)寄り部分には車輪固定用のフランジ2を設け、中
間部外周面には内輪軌道3aを形成している。又、上記
ハブ1の中間部外周面には、外周面に内輪軌道3bを有
する内輪4を外嵌固定している。上記ハブ1の内端(内
端とは、自動車に装着した場合に幅方向中央側端部にな
る部分を言い、図4の右端。)部外周面に形成された雄
ねじ部5にはナット6を螺合している。このナット6
は、上記雄ねじ部5に螺合緊締して、上記内輪4の内端
面を押圧し、この内輪4をハブ1の外周面の所定位置に
固定する。
転がり軸受ユニットは、図4に示す様に構成されてい
る。ハブ1の外周面外端(外端とは、自動車に装着した
場合に幅方向外側端部になる部分を言い、図4の左
端。)寄り部分には車輪固定用のフランジ2を設け、中
間部外周面には内輪軌道3aを形成している。又、上記
ハブ1の中間部外周面には、外周面に内輪軌道3bを有
する内輪4を外嵌固定している。上記ハブ1の内端(内
端とは、自動車に装着した場合に幅方向中央側端部にな
る部分を言い、図4の右端。)部外周面に形成された雄
ねじ部5にはナット6を螺合している。このナット6
は、上記雄ねじ部5に螺合緊締して、上記内輪4の内端
面を押圧し、この内輪4をハブ1の外周面の所定位置に
固定する。
【0004】又、外輪7は、懸架装置に支持する為の取
付部9を外周面に、複列の外輪軌道10a、10bを内
周面に、それぞれ形成している。この外輪軌道10a、
10bと上記内輪軌道3a、3bとの間には、それぞれ
複数個ずつの転動体11、11を設けて、上記取付部9
により懸架装置に支持された外輪7の内側に、上記ハブ
1を回転自在に支持している。上記ハブ1の内端部で上
記ナット6から突出した部分には、トーンホイール12
を外嵌固定している。このトーンホイール12は、鋼板
等の磁性金属板を断面L字形で全体を円輪状に形成した
もので、円筒部16と外向フランジ状の円輪部17とを
有する。そして、このうちの円輪部17に複数の透孔2
4、24を、円周方向に亙り等間隔に形成する事により
この円輪部17を、その磁気特性が円周方向に亙って交
互に変化する被検出部としている。又、外輪7の内端開
口部に嵌合固定したカバー13にはセンサ14を支持
し、このセンサ14の外端面を上記トーンホイール12
に対向させている。尚、外輪7の外端部内周面及び上記
カバー13の内周縁と、ハブ1の外周面との間には、シ
ールリング8、8を装着して、外輪7の内周面とハブ1
及び内輪4の外周面との間に存在し、上記複数の転動体
11、11及びトーンホイール12を設けた空間の両端
開口部を塞いでいる。
付部9を外周面に、複列の外輪軌道10a、10bを内
周面に、それぞれ形成している。この外輪軌道10a、
10bと上記内輪軌道3a、3bとの間には、それぞれ
複数個ずつの転動体11、11を設けて、上記取付部9
により懸架装置に支持された外輪7の内側に、上記ハブ
1を回転自在に支持している。上記ハブ1の内端部で上
記ナット6から突出した部分には、トーンホイール12
を外嵌固定している。このトーンホイール12は、鋼板
等の磁性金属板を断面L字形で全体を円輪状に形成した
もので、円筒部16と外向フランジ状の円輪部17とを
有する。そして、このうちの円輪部17に複数の透孔2
4、24を、円周方向に亙り等間隔に形成する事により
この円輪部17を、その磁気特性が円周方向に亙って交
互に変化する被検出部としている。又、外輪7の内端開
口部に嵌合固定したカバー13にはセンサ14を支持
し、このセンサ14の外端面を上記トーンホイール12
に対向させている。尚、外輪7の外端部内周面及び上記
カバー13の内周縁と、ハブ1の外周面との間には、シ
ールリング8、8を装着して、外輪7の内周面とハブ1
及び内輪4の外周面との間に存在し、上記複数の転動体
11、11及びトーンホイール12を設けた空間の両端
開口部を塞いでいる。
【0005】上述した様な回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの場合、ハブ1の外端部に設けられたフラン
ジ2に固定された車輪を、外輪7を支持した懸架装置に
対し、回転自在に支持できる。又、車輪の回転に伴って
ハブ1の内端部に外嵌固定したトーンホイール12が回
転すると、このトーンホイール12と対向したセンサ1
4の出力が変化する。このセンサ14の出力が変化する
周波数は、車輪の回転速度に比例する。従って、センサ
14の出力信号を、導線15により取り出して、図示し
ない制御器に入力すれば、上記車輪の回転速度を求め、
ABSやTCSを適切に制御できる。
受ユニットの場合、ハブ1の外端部に設けられたフラン
ジ2に固定された車輪を、外輪7を支持した懸架装置に
対し、回転自在に支持できる。又、車輪の回転に伴って
ハブ1の内端部に外嵌固定したトーンホイール12が回
転すると、このトーンホイール12と対向したセンサ1
4の出力が変化する。このセンサ14の出力が変化する
周波数は、車輪の回転速度に比例する。従って、センサ
14の出力信号を、導線15により取り出して、図示し
ない制御器に入力すれば、上記車輪の回転速度を求め、
ABSやTCSを適切に制御できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図4に
示した従来構造の場合には、ナット6とトーンホイール
12とシールリング8とを、軸方向(図4の左右方向)
に亙って互いに直列に配置している為、軸方向に亙る寸
法が大きくなってしまう。この為、回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットの大きさ及び重量が嵩む。車輪を支
持する為の転がり軸受ユニットの重量は、所謂ばね下荷
重となる為、少しの重量増大も、乗り心地や燃費性能に
悪影響を及ぼす。
示した従来構造の場合には、ナット6とトーンホイール
12とシールリング8とを、軸方向(図4の左右方向)
に亙って互いに直列に配置している為、軸方向に亙る寸
法が大きくなってしまう。この為、回転速度検出装置付
転がり軸受ユニットの大きさ及び重量が嵩む。車輪を支
持する為の転がり軸受ユニットの重量は、所謂ばね下荷
重となる為、少しの重量増大も、乗り心地や燃費性能に
悪影響を及ぼす。
【0007】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユ
ニットは、この様な事情に鑑みて、軸方向寸法を減少さ
せる事により軸方向寸法を小さくし、小型且つ軽量の回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットを実現させるべく
発明したものである。
ニットは、この様な事情に鑑みて、軸方向寸法を減少さ
せる事により軸方向寸法を小さくし、小型且つ軽量の回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットを実現させるべく
発明したものである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットと同様に、円筒状に形成され
て車輪と共に回転するハブと、このハブの中間部外周面
に外嵌された少なくとも1個の内輪と、少なくともこの
内輪の外周面に形成された内輪軌道と、上記ハブの外周
面外端寄り部分に形成された車輪固定用のフランジと、
上記ハブの外周面内端部に形成された雄ねじ部と、この
雄ねじ部に螺合して上記内輪の内端面を押圧するナット
と、上記ハブの内周面に形成された雌スプライン溝と、
上記ハブの中間部周囲に、このハブと同心に配置された
外輪と、この外輪の内周面に設けられた外輪軌道と、こ
の外輪軌道と上記内輪軌道との間に転動自在に設けられ
た複数の転動体と、上記外輪を懸架装置に支持する為、
この外輪の外周面に設けられた取付部と、環状に形成さ
れて上記外輪の内端開口部に嵌合固定されたカバーと、
このカバーに支持されたセンサと、円周方向に亙る磁気
特性が交互に且つ等間隔に変化する被検出部を有し、上
記ハブの内端部でこのセンサの検出部と対向する部分に
固定されたトーンホイールとを備えている。
付転がり軸受ユニットは、前述した従来の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットと同様に、円筒状に形成され
て車輪と共に回転するハブと、このハブの中間部外周面
に外嵌された少なくとも1個の内輪と、少なくともこの
内輪の外周面に形成された内輪軌道と、上記ハブの外周
面外端寄り部分に形成された車輪固定用のフランジと、
上記ハブの外周面内端部に形成された雄ねじ部と、この
雄ねじ部に螺合して上記内輪の内端面を押圧するナット
と、上記ハブの内周面に形成された雌スプライン溝と、
上記ハブの中間部周囲に、このハブと同心に配置された
外輪と、この外輪の内周面に設けられた外輪軌道と、こ
の外輪軌道と上記内輪軌道との間に転動自在に設けられ
た複数の転動体と、上記外輪を懸架装置に支持する為、
この外輪の外周面に設けられた取付部と、環状に形成さ
れて上記外輪の内端開口部に嵌合固定されたカバーと、
このカバーに支持されたセンサと、円周方向に亙る磁気
特性が交互に且つ等間隔に変化する被検出部を有し、上
記ハブの内端部でこのセンサの検出部と対向する部分に
固定されたトーンホイールとを備えている。
【0009】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットに於いては、上記トーンホイールは円筒状
に形成されて、その基端部を上記内輪の内端部に外嵌固
定され、その被検出部を上記ナットの周囲に配置してい
る。そして、上記センサの検出部はこの被検出部の外周
面に対向している。又、上記ナットの内端部にはシール
リングが外嵌固定されている。そして、このシールリン
グを構成する弾性材製のシールリップの先端縁が上記カ
バーに摺接している。
軸受ユニットに於いては、上記トーンホイールは円筒状
に形成されて、その基端部を上記内輪の内端部に外嵌固
定され、その被検出部を上記ナットの周囲に配置してい
る。そして、上記センサの検出部はこの被検出部の外周
面に対向している。又、上記ナットの内端部にはシール
リングが外嵌固定されている。そして、このシールリン
グを構成する弾性材製のシールリップの先端縁が上記カ
バーに摺接している。
【0010】
【作用】上述の様に構成される本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットにより、車輪を懸架装置に対し
て回転自在に支持すると共に、ハブに固定された車輪の
回転速度を検出する際の作用自体は、前述した従来のセ
ンサ付転がり軸受ユニットとほぼ同様である。
置付転がり軸受ユニットにより、車輪を懸架装置に対し
て回転自在に支持すると共に、ハブに固定された車輪の
回転速度を検出する際の作用自体は、前述した従来のセ
ンサ付転がり軸受ユニットとほぼ同様である。
【0011】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合には、ナットとトーンホイール及び
シールリングとを直径方向に重畳して配置している為、
これら三つの部品を軸方向に亙って直列に配置した従来
構造に比べて、軸方向に亙る寸法を小さくできて、小型
且つ軽量の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを実
現できる。
軸受ユニットの場合には、ナットとトーンホイール及び
シールリングとを直径方向に重畳して配置している為、
これら三つの部品を軸方向に亙って直列に配置した従来
構造に比べて、軸方向に亙る寸法を小さくできて、小型
且つ軽量の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを実
現できる。
【0012】
【実施例】図1〜2は本発明の第一実施例を示してい
る。円筒状に形成されたハブ1の外周面外端寄り部分に
は車輪固定用のフランジ2を形成し、このハブ1が車輪
と共に回転する様にしている。又、上記ハブ1の中間部
外周面には内輪軌道3aを形成し、同じく上記ハブ1の
中間部外周面には、外周面に内輪軌道3bを有する内輪
4を外嵌固定している。更に、上記ハブ1の内端部(図
1の右端部)外周面には雄ねじ部5を設け、この雄ねじ
部5に螺合したナット6aにより上記内輪4の内端面
(図1〜2の右端面)を押圧して、この内輪4をハブ1
の外周面の所定位置に固定している。従って、上記ハブ
1の外周面には、複列の内輪軌道3a、3bが存在す
る。
る。円筒状に形成されたハブ1の外周面外端寄り部分に
は車輪固定用のフランジ2を形成し、このハブ1が車輪
と共に回転する様にしている。又、上記ハブ1の中間部
外周面には内輪軌道3aを形成し、同じく上記ハブ1の
中間部外周面には、外周面に内輪軌道3bを有する内輪
4を外嵌固定している。更に、上記ハブ1の内端部(図
1の右端部)外周面には雄ねじ部5を設け、この雄ねじ
部5に螺合したナット6aにより上記内輪4の内端面
(図1〜2の右端面)を押圧して、この内輪4をハブ1
の外周面の所定位置に固定している。従って、上記ハブ
1の外周面には、複列の内輪軌道3a、3bが存在す
る。
【0013】尚、上記ナット6aの外周面は円筒面とし
ている。代わりに、このナット6aの円周方向複数個所
に、それぞれが軸方向(図1の左右方向)に亙る係止孔
25、25を形成している。上記ナット6aを緊締する
際には、この係止孔25、25に緊締用工具のピンを挿
入する。
ている。代わりに、このナット6aの円周方向複数個所
に、それぞれが軸方向(図1の左右方向)に亙る係止孔
25、25を形成している。上記ナット6aを緊締する
際には、この係止孔25、25に緊締用工具のピンを挿
入する。
【0014】又、上記ハブ1の内周面には雌スプライン
溝18を形成している。車両への組み付け状態でこの雌
スプライン溝18には、等速ジョイントを介して回転駆
動される、図示しない駆動軸を挿入する。即ち、この駆
動軸の外周面に形成した雄スプライン溝と上記雌スプラ
イン溝18とを係合させる事で、上記駆動軸の回転に伴
って上記ハブ1を回転駆動自在とする。
溝18を形成している。車両への組み付け状態でこの雌
スプライン溝18には、等速ジョイントを介して回転駆
動される、図示しない駆動軸を挿入する。即ち、この駆
動軸の外周面に形成した雄スプライン溝と上記雌スプラ
イン溝18とを係合させる事で、上記駆動軸の回転に伴
って上記ハブ1を回転駆動自在とする。
【0015】一方、上記ハブ1の中間部周囲には、この
ハブ1よりも大径の円筒状に形成された外輪7を、この
ハブ1と同心に配置している。この外輪7の内周面には
複列の外輪軌道10a、10bを形成して、各外輪軌道
10a、10bを、それぞれ上記内輪軌道3a、3bに
対向させている。そして、これら外輪軌道10a、10
bと上記内輪軌道3a、3bとの間にそれぞれ複数個ず
つの転動体11、11を、転動自在に設けている。尚、
図示の実施例では、これら転動体11、11として玉を
使用しているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニ
ットの場合には、これら転動体としてテーパころを使用
する場合もある。又、上記外輪7の外周面には、外向フ
ランジ状の取付部9を設け、この取付部9によって上記
外輪7を、懸架装置に支持自在としている。
ハブ1よりも大径の円筒状に形成された外輪7を、この
ハブ1と同心に配置している。この外輪7の内周面には
複列の外輪軌道10a、10bを形成して、各外輪軌道
10a、10bを、それぞれ上記内輪軌道3a、3bに
対向させている。そして、これら外輪軌道10a、10
bと上記内輪軌道3a、3bとの間にそれぞれ複数個ず
つの転動体11、11を、転動自在に設けている。尚、
図示の実施例では、これら転動体11、11として玉を
使用しているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニ
ットの場合には、これら転動体としてテーパころを使用
する場合もある。又、上記外輪7の外周面には、外向フ
ランジ状の取付部9を設け、この取付部9によって上記
外輪7を、懸架装置に支持自在としている。
【0016】又、上記外輪7の内端開口部には、カバー
13aを外嵌固定している。このカバー13aは、鋼
板、ステンレス鋼板等の金属板を絞り形成する事によ
り、断面が大略L字形で、全体を円環状に形成してい
る。そして、このカバー13aの開口端部に形成した大
径部19を上記外輪7の内端部に外嵌している。外輪7
に対するカバー13aの嵌合位置は、上記大径部19の
基端部に形成された段部20と外輪7の内端縁との衝合
により規制される。又、上記カバー13aの内周縁は内
方(図1〜2の右方)に向け直角に折り曲げて、内側円
筒部27としている。この様なカバー13aの内側には
センサ14aを支持している。そして、このセンサ14
aの検出信号を取り出す為の導線15を、上記カバー1
3aの内側面から、接線方向に引き出している。
13aを外嵌固定している。このカバー13aは、鋼
板、ステンレス鋼板等の金属板を絞り形成する事によ
り、断面が大略L字形で、全体を円環状に形成してい
る。そして、このカバー13aの開口端部に形成した大
径部19を上記外輪7の内端部に外嵌している。外輪7
に対するカバー13aの嵌合位置は、上記大径部19の
基端部に形成された段部20と外輪7の内端縁との衝合
により規制される。又、上記カバー13aの内周縁は内
方(図1〜2の右方)に向け直角に折り曲げて、内側円
筒部27としている。この様なカバー13aの内側には
センサ14aを支持している。そして、このセンサ14
aの検出信号を取り出す為の導線15を、上記カバー1
3aの内側面から、接線方向に引き出している。
【0017】一方、前記内輪4の内端部で、前記内輪軌
道3bから外れた部分には、トーンホイール12aの基
端部(図1〜2の左端部)を外嵌固定している。このト
ーンホイール12aは、鋼板等の磁性金属板により全体
を円筒状に形成されている。又、このトーンホイール1
2aの基端部を構成する大径部21と、この大径部21
と同軸で先端部を構成する小径部22とを、段部23に
より連続させている。そして、このうちの大径部21を
上記内輪4の内端部に外嵌すると共に、段部23をこの
内輪4の内端面外周縁部に突き当てている。従って上記
トーンホイール12aは、上記内輪4に対し所定の位置
関係で固定される。又、上記小径部22には複数の透孔
24を、円周方向に亙って等間隔に形成する事により、
この小径部22の磁気特性を円周方向に亙って交互に且
つ等間隔に変化させ、この小径部22が被検出部として
機能する様にしている。そして、上記センサ14aの検
出部をこの小径部22の外周面に、例えば0.5mm程度
の微小隙間を介して対向させている。
道3bから外れた部分には、トーンホイール12aの基
端部(図1〜2の左端部)を外嵌固定している。このト
ーンホイール12aは、鋼板等の磁性金属板により全体
を円筒状に形成されている。又、このトーンホイール1
2aの基端部を構成する大径部21と、この大径部21
と同軸で先端部を構成する小径部22とを、段部23に
より連続させている。そして、このうちの大径部21を
上記内輪4の内端部に外嵌すると共に、段部23をこの
内輪4の内端面外周縁部に突き当てている。従って上記
トーンホイール12aは、上記内輪4に対し所定の位置
関係で固定される。又、上記小径部22には複数の透孔
24を、円周方向に亙って等間隔に形成する事により、
この小径部22の磁気特性を円周方向に亙って交互に且
つ等間隔に変化させ、この小径部22が被検出部として
機能する様にしている。そして、上記センサ14aの検
出部をこの小径部22の外周面に、例えば0.5mm程度
の微小隙間を介して対向させている。
【0018】この様な小径部22は、前記ナット6aの
周囲に配置される。前述した様に、このナット6aの外
周面は(通常のナットの様に六角形ではなく)円筒面で
ある為、上記小径部22の内周面とナット6aの外周面
との間に大きな隙間を存在させる必要はない。従って、
上記小径部22及びセンサ14aの直径を徒に大きくす
る事なく、回転速度検出装置部分の小型軽量化を図れ
る。
周囲に配置される。前述した様に、このナット6aの外
周面は(通常のナットの様に六角形ではなく)円筒面で
ある為、上記小径部22の内周面とナット6aの外周面
との間に大きな隙間を存在させる必要はない。従って、
上記小径部22及びセンサ14aの直径を徒に大きくす
る事なく、回転速度検出装置部分の小型軽量化を図れ
る。
【0019】更に、前記ナット6aの内端部には、外径
寸法が小さくなった小径部26を形成している。そし
て、この小径部26の外周面に、シールリング8aを外
嵌固定している。このシールリング8aは、断面L字形
で全体が円環状の芯金28と、ゴム、エラストマー等の
弾性材により造られ、この芯金28に添着された複数の
シールリップ29、29とから構成される。但し、各シ
ールリップ29、29の基端部同士は互いに連続してい
る。そして、各シールリップ29、29の先端縁を、上
記カバー13aに摺接させている。即ち、図1〜2に示
した第一実施例の場合には、最も内径側に存在するシー
ルリップ29を前記内側円筒部27の内周面に摺接さ
せ、外径側に存在するシールリップ29、29を上記カ
バー13aの内側面に摺接させている。この様に、複数
のシールリップ29、29を、シール方向に関して互い
に直列に設ける事により、ラビリンス効果によって、上
記シールリング8a設置部分のシール性を十分に確保し
ている。
寸法が小さくなった小径部26を形成している。そし
て、この小径部26の外周面に、シールリング8aを外
嵌固定している。このシールリング8aは、断面L字形
で全体が円環状の芯金28と、ゴム、エラストマー等の
弾性材により造られ、この芯金28に添着された複数の
シールリップ29、29とから構成される。但し、各シ
ールリップ29、29の基端部同士は互いに連続してい
る。そして、各シールリップ29、29の先端縁を、上
記カバー13aに摺接させている。即ち、図1〜2に示
した第一実施例の場合には、最も内径側に存在するシー
ルリップ29を前記内側円筒部27の内周面に摺接さ
せ、外径側に存在するシールリップ29、29を上記カ
バー13aの内側面に摺接させている。この様に、複数
のシールリップ29、29を、シール方向に関して互い
に直列に設ける事により、ラビリンス効果によって、上
記シールリング8a設置部分のシール性を十分に確保し
ている。
【0020】上述の様に構成される本発明の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットにより、車輪を懸架装置に
対して回転自在に支持すると共に、ハブ1に固定された
車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、前述した従
来のセンサ付転がり軸受ユニットと同様である。特に、
本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合
には、ナット6aとトーンホイール12a及びシールリ
ング8aとを直径方向に重畳して配置している為、軸方
向に亙る寸法を小さくできて、小型且つ軽量の回転速度
検出装置付転がり軸受ユニットを実現できる。
出装置付転がり軸受ユニットにより、車輪を懸架装置に
対して回転自在に支持すると共に、ハブ1に固定された
車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、前述した従
来のセンサ付転がり軸受ユニットと同様である。特に、
本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合
には、ナット6aとトーンホイール12a及びシールリ
ング8aとを直径方向に重畳して配置している為、軸方
向に亙る寸法を小さくできて、小型且つ軽量の回転速度
検出装置付転がり軸受ユニットを実現できる。
【0021】次に、図3は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、シールリング8aを構成す
るシールリップ29、29を外径方向に寄せて配置し、
最も内径側に存在するシールリップ29を内側円筒部2
7の外周面に摺接させ、外径側に存在するシールリップ
29、29を上記カバー13aの内側面に摺接させてい
る。その他の構成及び作用は、上述した第一実施例の場
合と同様である。
いる。本実施例の場合には、シールリング8aを構成す
るシールリップ29、29を外径方向に寄せて配置し、
最も内径側に存在するシールリップ29を内側円筒部2
7の外周面に摺接させ、外径側に存在するシールリップ
29、29を上記カバー13aの内側面に摺接させてい
る。その他の構成及び作用は、上述した第一実施例の場
合と同様である。
【0022】尚、図示の実施例の場合には、センサ14
aの出力を大きくすべく、このセンサ14aを円環状に
形成すると共に、このセンサ14aの検出部をトーンホ
イール12aの小径部22の外周面に、その全周に亙っ
て対向させている。但し、本発明の要旨は、軸受ユニッ
トの軸方向寸法を小さくする為の構造部分にあり、セン
サ14aの構造自体にあるのではない。従って、本発明
の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを構成するセ
ンサは、従来構造と同様に、円周方向の一部にのみ設け
られるものでも良い。又、外側の内輪軌道3aは、ハブ
1の外周面に直接形成する他、ハブ1に外嵌した別の内
輪の外周面に形成しても良い。この場合、ハブ1の外周
面には1対の内輪を外嵌固定する事になる。更に、ナッ
ト6aの内端部には、必ずしも小径部26を設ける必要
はない。但し、小径部26を設ける事で、導線15の引
出部とシールリング8aとの干渉を防止する設計が容易
になる。
aの出力を大きくすべく、このセンサ14aを円環状に
形成すると共に、このセンサ14aの検出部をトーンホ
イール12aの小径部22の外周面に、その全周に亙っ
て対向させている。但し、本発明の要旨は、軸受ユニッ
トの軸方向寸法を小さくする為の構造部分にあり、セン
サ14aの構造自体にあるのではない。従って、本発明
の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを構成するセ
ンサは、従来構造と同様に、円周方向の一部にのみ設け
られるものでも良い。又、外側の内輪軌道3aは、ハブ
1の外周面に直接形成する他、ハブ1に外嵌した別の内
輪の外周面に形成しても良い。この場合、ハブ1の外周
面には1対の内輪を外嵌固定する事になる。更に、ナッ
ト6aの内端部には、必ずしも小径部26を設ける必要
はない。但し、小径部26を設ける事で、導線15の引
出部とシールリング8aとの干渉を防止する設計が容易
になる。
【0023】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、軸
方向に亙る寸法を小さくして、小型軽量化を図れる。こ
の結果、ばね下荷重を軽減して、自動車の乗り心地、燃
費性能、動力性能の向上に寄与できる。
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、軸
方向に亙る寸法を小さくして、小型軽量化を図れる。こ
の結果、ばね下荷重を軽減して、自動車の乗り心地、燃
費性能、動力性能の向上に寄与できる。
【図1】本発明の第一実施例を示す断面図。
【図2】図1の右部拡大図。
【図3】本発明の第二実施例を示す、図2と同様の図。
【図4】従来構造の1例を示す断面図。
1 ハブ 2 フランジ 3a、3b 内輪軌道 4 内輪 5 雄ねじ部 6、6a ナット 7 外輪 8、8a シールリング 9 取付部 10a、10b 外輪軌道 11 転動体 12、12a トーンホイール 13、13a カバー 14、14a センサ 15 導線 16 円筒部 17 円輪部 18 雌スプライン溝 19 大径部 20 段部 21 大径部 22 小径部 23 段部 24 透孔 25 係止孔 26 小径部 27 内側円筒部 28 芯金 29 シールリップ
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒状に形成されて車輪と共に回転する
ハブと、このハブの中間部外周面に外嵌された少なくと
も1個の内輪と、少なくともこの内輪の外周面に形成さ
れた内輪軌道と、上記ハブの外周面外端寄り部分に形成
された車輪固定用のフランジと、上記ハブの外周面内端
部に形成された雄ねじ部と、この雄ねじ部に螺合して上
記内輪の内端面を押圧するナットと、上記ハブの内周面
に形成された雌スプライン溝と、上記ハブの中間部周囲
に、このハブと同心に配置された外輪と、この外輪の内
周面に設けられた外輪軌道と、この外輪軌道と上記内輪
軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動体と、上
記外輪を懸架装置に支持する為、この外輪の外周面に設
けられた取付部と、環状に形成されて上記外輪の内端開
口部に嵌合固定されたカバーと、このカバーに支持され
たセンサと、円周方向に亙る磁気特性が交互に且つ等間
隔に変化する被検出部を有し、上記ハブの内端部でこの
センサの検出部と対向する部分に固定されたトーンホイ
ールとを備えた回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
に於いて、上記トーンホイールは円筒状に形成されて、
その基端部を上記内輪の内端部に外嵌固定され、その被
検出部を上記ナットの周囲に配置しており、上記センサ
の検出部はこの被検出部の外周面に対向しており、上記
ナットの内端部にはシールリングが外嵌固定されてお
り、このシールリングを構成する弾性材製のシールリッ
プの先端縁が上記カバーに摺接している事を特徴とする
回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20396194A JPH0867235A (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20396194A JPH0867235A (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0867235A true JPH0867235A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16482525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20396194A Pending JPH0867235A (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0867235A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101240934B1 (ko) * | 2006-09-01 | 2013-03-08 | 현대자동차주식회사 | 휠센서 커버 |
-
1994
- 1994-08-29 JP JP20396194A patent/JPH0867235A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101240934B1 (ko) * | 2006-09-01 | 2013-03-08 | 현대자동차주식회사 | 휠센서 커버 |
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