JPH0866788A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JPH0866788A
JPH0866788A JP6206936A JP20693694A JPH0866788A JP H0866788 A JPH0866788 A JP H0866788A JP 6206936 A JP6206936 A JP 6206936A JP 20693694 A JP20693694 A JP 20693694A JP H0866788 A JPH0866788 A JP H0866788A
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JP
Japan
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processing
absorber
laser
processing apparatus
laser processing
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JP6206936A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Matsushita
嘉文 松下
Keiko Ito
慶子 伊藤
Masaharu Moriyasu
雅治 森安
Masao Izumo
正雄 出雲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アブレーション加工によって加工部材に損傷
を与えず、薄膜状の高分子フィルムでも高精度の穴明
け、溝形成、マーキング等の微細精密加工ができるレー
ザ加工装置を得る。 【構成】 加工台4の空間部6内に加工部材1の開口部
7を通過したレーザ光を吸収する吸収層8を設け、レー
ザ光の反射光による加工部材の裏面の損傷を防止するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ光のアブレー
ション作用により穴明け、溝形成、マーキング等の微細
精密加工を行なうレーザ加工装置に関し、特に微細精密
加工用の加工部材を取付ける加工台の構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図16は、例えば特開平2−52190
号公報に示されたレーザ光により穴明けを行う従来のレ
ーザ加工装置を模式的に示す構成図である。図におい
て、1は加工部材、2は加工部材1に転写マスク像を転
写する転写レンズ、3は加工部材1の裏面1bに加工前
に貼られた例えば粘着シート等からなる加工補助体、4
は加工部材1が載置される加工台、5はレーザ発振器
(図示せず)から発生されたレーザ光、5aは加工部材
1を貫通したレーザ光、5bはその反射光、6は加工台
4に設けられ、加工部材1を貫通したレーザ光5aによ
る加工台4の損傷や、反射光5bによる加工部材1の損
傷を軽減するため空間部である。
【0003】次に動作について説明する。レーザ発振器
から発生されたレーザ光5はその光路途中に配置された
転写レンズ2で結像されて加工部材1に照射される。そ
して、上述のごとく、加工部材1の裏面1bには加工前
に加工補助材3が貼られているので、この状態でアブレ
ーション加工すると、加工部材1を貫通したレーザ光5
aで加工補助材3が分解・蒸発して発生する高圧のガス
で加工部材1の除去部分が排除され、所望の開口部(図
示せず)が形成される。そして、この開口部が形成され
た後は加工部材1の裏面1bに貼られていた加工補助財
3が除去される。このようにして、高品位な穴加工を行
うことができる。なお、上述のレーザ加工を行うレーザ
加工装置では、加工部材1は数値制御により位置決め可
能な加工台4上に固定するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ加工装置
は、以上のように構成され、加工部材1の裏面に粘着シ
ートなどの加工補助材3を貼付けてアブレーション除去
物を排除すると共に、加工台4の空間部6からの反射光
5bによる加工部材1の裏面損傷も防止するようにして
いるので、加工前後に加工補助材3の張付・除去工程が
必要となるという問題点があった。
【0005】また、加工部材1の下部の加工台4に空間
部6を設けただけでは、加工部材1を貫通したレーザ光
5aより空間部6が設けられている加工台4の内部底面
が損傷したり、或は加工台4の内部底面で反射したレー
ザ光5aの反射光5bが加工部材1の裏面を照射してこ
れを損傷させるなどの影響をなくすことは困難で、とく
に高エネルギー密度の紫外線レーザ光を用いた加工の場
合に顕著になるという問題点があった。
【0006】さらに、剛性の低い薄膜状フィルムやシー
トの広範囲を一度に加工する場合、開口部の広い空間部
6をもつ加工台4が必要になるので、加工部材1が下垂
して平面度が保持できず高精度に加工できないという問
題点があった。
【0007】この発明は、このような問題点を解消する
ためになされたもので、アブレーション加工によって加
工台や加工部材に損傷を与えることなく高精度の穴明
け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行なうこと
ができるレーザ加工装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るレ
ーザ加工装置は、空間部を有する加工台上に載置された
加工部材にレーザ光を照射して該加工部材を加工するレ
ーザ加工装置において、加工台の空間部に加工部材を通
過したレーザ光を吸収する吸収体を設けたものである。
【0009】請求項2の発明に係るレーザ加工装置は、
請求項1の発明において、吸収体は単一の材料の吸収層
からなるものである。
【0010】請求項3の発明に係るレーザ加工装置は、
請求項2の発明において、吸収層はセラミックスまたは
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。
【0011】請求項4の発明に係るレーザ加工装置は、
請求項2または3の発明において、吸収層は加工台の空
間部に加工部材と非接触の状態で設けられるものであ
る。
【0012】請求項5の発明に係るレーザ加工装置は、
請求項2の発明において、吸収体は単一の材料または複
数の材料の吸収材からなるものである。
【0013】請求項6の発明に係るレーザ加工装置は、
請求項5の発明において、単一の材料の吸収材が金属酸
化膜からなるものである。
【0014】請求項7の発明に係るレーザ加工装置は、
請求項5の発明において、単一の材料の吸収材が表面粗
面化された金属酸化膜からなるものである。
【0015】請求項8の発明に係るレーザ加工装置は、
請求項5の発明において、複数の材料の吸収材が熱伝導
率の高い金属板と、この金属板の少なくともレーザ光に
より照射される部分を覆う薄膜の表面層とを有する吸収
材からなるものである。
【0016】請求項9の発明に係るレーザ加工装置は、
請求項5〜9のいずれかの発明において、熱伝導率の高
い金属板が銅,アルミニウム,鉄,ニッケル,クロミウ
ム,モリブデンまたはこれらの合金のいずれかからな
り、薄膜の表面層がセラミックスまたはポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)からなるものである。
【0017】請求項10の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項5〜9のいずれかの発明において、吸収材は
加工台の空間部に加工部材と非接触または接触の状態で
設けられるものである。
【0018】請求項11の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項5〜10のいずれかの発明において、吸収材
は加工部材を通過したレーザ光を多重反射する構造をな
し、空間部に立体的に配置されるものである。
【0019】請求項12の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項11の発明において、吸収材は複数の平板を
それぞれ複数回折り曲げて形成された構造である。
【0020】請求項13の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項11の発明において、吸収材は1枚の平板を
波状に折り曲げて、所定の間隔を有し、かつ対向する面
が平行な複数の平行部分を有する構造である。
【0021】請求項14の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項11の発明において、吸収材は複数の円形ま
たは多角形の管状物からなる構造である。
【0022】請求項15の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項11〜14のいずれかの発明において、吸収
材を複数組加工台の空間部に立体的に配置したものであ
る。
【0023】請求項16の発明に係るレーザ加工装置
は、空間部を有する加工台上に載置された加工部材にレ
ーザ光を照射して該加工部材を加工するレーザ加工装置
において、加工台の空間部に加工部材を通過したレーザ
光を吸収する吸収体と、該吸収体上に載置され、加工部
材を支持する支持部材とを設けたものである。
【0024】請求項17の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項16の発明において、支持部材はソーダ硝子
である。
【0025】請求項18の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項16または17の発明において、吸収体は吸
収層または吸収材からなるものである。
【0026】請求項19の発明に係るレーザ加工装置
は、請求項16〜18のいずれかの発明において、支持
部材は吸収体と熱的に接触しているものである。
【0027】
【作用】請求項1の発明においては、加工台の空間部に
加工部材を通過したレーザ光を吸収する吸収体を設け
る。これにより、簡単な加工工程で、加工部材に損傷を
与えることなく高精度の穴明け、溝形成、マーキング等
の微細精密加工を行なうことができ、また、加工台の損
傷も防止できる。
【0028】請求項2の発明においては、吸収体に単一
の材料の吸収層を用いる。これにより、コストが安価と
なる。
【0029】請求項3の発明においては、単一材料の吸
収層としてセラミックスまたはポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)を用いる。これにより、安価でより精
度の高いレーザ加工が可能となる。
【0030】請求項4の発明においては、吸収層を加工
台の空間部に加工部材と非接触の状態で設ける。これに
より、加工部材および加工台の損傷の度合が軽減され
る。
【0031】請求項5の発明においては、吸収体に単一
の材料または複数の材料の吸収材を用いる。これによ
り、コストの低廉化、レーザ加工の精度の向上が図れ
る。
【0032】請求項6の発明においては、単一の材料の
吸収材として金属酸化膜を用いる。これにより、耐レー
ザ性に優れ、吸収係数も大きな良好な吸収材を形成する
ことができ、また、装置の低廉化を図ることができる。
【0033】請求項7の発明においては、単一の材料の
吸収材として表面が粗面化された金属酸化膜を用いる。
これにより、より高い吸収効果を持つ吸収材を形成する
ことができる。
【0034】請求項8の発明においては、複数の材料の
吸収材として熱伝導率の高い金属板と、これを被膜する
薄膜の表面層とを有するものを用いる。これにより、加
工部材に損傷を与えることなくより高精度の穴明け、溝
形成、マーキング等の微細精密加工を行なうことがで
き、また、加工台の損傷も防止できる。
【0035】請求項9の発明においては、熱伝導率の高
い金属板として銅,アルミニウム,鉄,ニッケル,クロ
ミウム,モリブデンまたはこれらの合金のいずれかを用
い、薄膜の表面層としてセラミックスまたはポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)を用いる。これにより、
より精度の高いレーザ加工が可能となる。
【0036】請求項10の発明においては、吸収材を加
工台の空間部に加工部材と非接触または接触の状態で設
ける。これにより、簡単な加工工程で、加工部材に損傷
を与えることなく高精度の穴明け、溝形成、マーキング
等の微細精密加工を行なうことができると共に、加工台
の損傷も防止でき、さらに、吸収材を加工部材と近接ま
たは接触して配置する場合には、加工部材のたるみを防
止し、その平面度を維持して、高精度の加工が可能とな
る。
【0037】請求項11の発明においては、吸収材を多
重反射構造とし、空間部に立体的に配置する。これによ
り、レーザ光の反射光を減衰させて実質的に吸収し、簡
単な加工工程で、加工部材に損傷を与えることなく高精
度の穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行
なうことができると共に、加工台の損傷も防止でき、さ
らに、加工部材のたるみを防止し、その平面度を維持し
て、高精度の加工が可能となる。
【0038】請求項12の発明においては、吸収材とし
て複数の平板をそれぞれ複数回折り曲げて形成された構
造のものを用いる。これにより、レーザ光の反射光を減
衰させて実質的に吸収し、加工部材に損傷を与えること
なく高精度の穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密
加工を行なうことができると共に、加工台の損傷も防止
できる。
【0039】請求項13の発明においては、吸収材とし
て1枚の平板を波状に折り曲げて、所定の間隔を有し、
かつ対向する面が平行な複数の平行部分を有する構造の
ものを用いる。これにより、レーザ光の反射光を減衰さ
せて実質的に吸収し、加工部材に損傷を与えることなく
高精度の穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密加工
を行なうことができると共に、加工台の損傷も防止でき
る。
【0040】請求項14の発明においては、吸収材とし
て複数の円形または多角形の管状物からなる構造のもの
を用いる。これにより、レーザ光の反射光を減衰させて
実質的に吸収し、加工部材に損傷を与えることなく高精
度の穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行
なうことができると共に、加工台の損傷も防止できる。
【0041】請求項15の発明においては、吸収材を複
数組加工台の空間部に立体的に配置する。これにより、
レーザ光の反射光を減衰させて実質的に吸収し、加工部
材に損傷を与えることなくより、高精度の穴明け、溝形
成、マーキング等の微細精密加工を行なうことができる
と共に、加工台の損傷も防止でき、さらに、加工部材の
たるみを防止し、その平面度を維持して、高精度の加工
が可能となる。
【0042】請求項16の発明においては、加工台の空
間部に吸収体と、この吸収体上に載置されて加工部材を
支持する支持部材とを設ける。これにより、加工部材の
平面度を維持して、膜状の高分子フィルム等の加工部材
の穴明け加工をするような場合の加工台の開口部でのた
るみ発生による位置合わせ誤差を除去して高精度の加工
が可能となる。
【0043】請求項17の発明においては、支持部材と
してソーダ硝子を用いる。これにより、レーザ光の吸収
が少なく、加工最低限界エネルギー密度の大きな良好な
支持部材が得られる。
【0044】請求項18の発明においては、吸収体とし
て吸収層または吸収材を用いる。これにより、簡単な加
工工程で、加工部材に損傷を与えることなく高精度の穴
明け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行なうこ
とができると共に、加工台の損傷も防止できる。
【0045】請求項19の発明においては、支持部材を
吸収体と熱的に接触するように配置する。これにより、
支持部材内でのレーザ光の吸収による発熱を吸収体に放
散させて支持部材内の温度上昇を抑え、加工部材の損傷
をより効果的に防止できる。
【0046】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を参照して説
明する。 実施例1.図1はこの発明に係るレーザ加工装置の第1
実施例を示す構成図である。なお、図において、図16
と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省
略する。図において、7はレーザ光5の照射によって加
工部材1に加工された開口部、8は空間部6の一部に取
付けられ、開口部7から空間部6に通過してきたレーザ
光5aを吸収する吸収体としての吸収層であって、加工
部材1と所定の距離を隔てて配置される。9は加工部材
1に転写するパターンが書き込まれた転写マスク、10
は例えばエキシマレーザ等のレーザ光5を生成するレー
ザ発振器である。なお、吸収層8としては、例えば、図
14に示すような特性を有するセラミックス、ポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)、ソーダ硝子等のレー
ザ光を吸収する材料が用いられる。
【0047】次に、動作について説明する。まず、加工
部材1を加工台4に載置し、この加工部材1に対してレ
ーザ発振装置10から転写マスク9を介してレーザ光5
を照射する。加工部材1の被照射部では、レーザ光5の
エネルギーを吸収して、溶融、蒸発あるいは分解して飛
散除去され開口部7が形成される。加工部材1に開口部
7が形成されると、レーザ光5が開口部7を通り加工部
材1を通過したレーザ光5aとして空間部6に入ってく
るが、その一部は空間部6の底部に取付けられた吸収層
8に吸収され、残りは吸収層8より反射されて反射光5
bとして加工部材1の裏面1bを照射する。
【0048】吸収層8の表面でのレーザ光の反射率が高
いと、この吸収層8からの反射光5bは高いエネルギー
密度を保持したまま加工部材1の裏面1bを照射し、こ
れを損傷させることになるので、加工部材1の裏面1b
でのエネルギー密度は加工部材1の加工最低限界エネル
ギー密度以下になるように吸収層8の表面反射率を低く
するなどの対策が必要である。
【0049】レーザ発振器10から発生されるレーザ光
5の波長が一例として0.248μmのクリプトン・弗
素(KrF)エキシマレーザによって種々の加工部材例
えばポリイミド(PI),ポリエチレンテレフタレート
(PET),ポリエチレン(PE),ポリウレタン(P
UR),ポリ塩化ビニル(PVC),グリーンシート
(アルミナ系)およびグリーンシート(ジルコニア系)
等をアブレーション加工する場合のエネルギー密度の条
件を図13に示す。
【0050】加工部材1の被加工部に図13に示すよう
な加工適正エネルギー密度のレーザ光5を照射したと
き、被加工部に上述の開口部7が形成され、空間部6に
レーザ光5aが通過してくるが、その一部は吸収層8の
表面で反射され、その反射光5bが加工部材1の裏面1
bを照射する。この反射光5bの強度は図13に示す加
工最低限界エネルギー密度以下に減衰されたものである
必要がある。また何れの加工部材1にも対応できるよう
にするため、この値を図13からも分かるように加工最
低限界エネルギー密度の内で最も小さい値であるポリイ
ミド(PI)に対する加工最低限界エネルギー密度0.
02J/cm2以下にすることが望ましい。
【0051】開口部7を通過したレーザ光5aの吸収層
8の表面でのエネルギー密度が高いと、その表面を損傷
させることになるので、吸収層8の表面はレーザ光を繰
り返し照射されても損傷を受けない値である加工最低限
界エネルギー密度以下になるまで通過したレーザ光5a
のエネルギー密度を下げる必要がある。また、吸収層8
の表面で反射された反射光5bの加工部材1の裏面1b
におけるエネルギー密度も加工部材1の加工最低限界エ
ネルギー密度以下にする必要がある。そのため吸収層8
を加工部材1の裏面から図2に示すように距離Lだけ離
して通過したレーザ光5a、およびその反射光5bを拡
散してエネルギー密度を下げるようにする。
【0052】いま、図2に示す寸法関係において、吸収
層8の表面でのエネルギー密度をPa、加工部材1の裏
面1bでの反射光5bの強度をPrとすれば、上述の条
件から次式が成立する。
【0053】 Pa={M・f/(M・f+L)}2・PK<吸収層表面の加工最低限界エネルギー密度 ・・・(1)
【0054】 Pr=R・{M・f/(M・f+2L)}2・PK<加工部材の加工最低限界エネルギー密度 ・・・(2)
【0055】但し、上記(1)および(2)式におい
て、Mは光学系の転写倍率、fは転写レンズ2の焦点距
離(cm)、Lは加工部材1の裏面から吸収層8の上面
までの距離(cm)、PKは加工部材1のパルス当たり
の加工エネルギー密度(J/cm2)、Rは吸収層8の表
面反射率(cm-1)である。従って、吸収層8に加工最
低限界エネルギー密度の大きいものを選択することによ
って上記(1)および(2)式を満足できる場合は、次
式で示す関係によって吸収層8を配置すればよい。
【0056】 L≧(M・f/2)・{√(R・PK/Prc)−1}(cm) ・・・(3)
【0057】但し、上記(3)式において、Prcは加工
部材1の加工最低限界エネルギー密度の最小値(=0.
02J/cm2)である。例えば焦点距離fが10cm、
転写倍率Mが1/5の光学系でポリイミド(PI)、ポ
リエチレン(PE)等の高分子フィルムを1.0J/c
2のエネルギー密度で加工する場合、反射率0.05
のセラミックスで吸収層8を形成したときの加工部材1
の裏面から吸収層8の上面までの距離Lの値は上記
(3)式から0.58cm以上となる。
【0058】このように、本実施例では、加工台4の空
間部6内にレーザ光を吸収する吸収層8を設けたので、
従来のように加工部材1の裏面に粘着シート等の加工補
助材を貼ったり、加工後にこれを除去する工程が削減さ
れ、簡単な加工工程で、加工部材1に損傷を与えること
なく高精度の穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密
加工を行なうことができ、また、加工台4の損傷も防止
できる。
【0059】実施例2.図3は、この発明に係るレーザ
加工装置の第2実施例を示す正面図である。なお、ここ
では、本実施例の要部である吸収体のみを示している。
図において、12は本実施例による吸収体としての吸収
材であって、本実施例では、この吸収材12を、母材と
なる例えば銅(Cu)等のような熱伝導率の高い金属板
12aと、その表面を覆う例えばセラミックスやポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)等からなる薄膜の表
面層12bとで構成する。なお、この表面層12bは、
ここでは、金属板12a全体を覆うようにしているが、
必要に応じて、少なくとも、レーザ光で照射される部分
のみに設けるようにしてもよい。
【0060】吸収材12の表面層12bがレーザ光を吸
収すると、吸収係数に対応した浸透深さの領域で発熱が
起きる。この発熱によって材料の変質、溶融など熱的変
化がないように吸収速度と熱放散速度、および許容温度
上昇を考慮して表面層12bの厚みと熱放散条件を選定
する必要がある。表面層12bの材料中でのレーザ光の
エネルギー密度Pは次式で示される。
【0061】 P=P0・exp(−αt) ・・・(4)
【0062】但し、上記(4)式において、P0は材料
表面でのエネルギ密度(J/cm2)、tは材料の透過厚
さ(cm)、αは吸収係数(cm-1)である。例えばP
TFEの吸収係数αは300cm-1 であるため、エネル
ギー密度が1/eになる浸透深さは1/300cm(=
33μm)となる。従って、図3に示すように金属板1
2a上に表面層12bを形成したような場合は、レーザ
光は金属板12aで反射して往復するため表面層12b
の膜厚は浸透深さの1/2でよい。
【0063】なお、レーザ光を吸収する材料のレーザ特
性を示す図14からも分かるように、PTFEはその表
面の反射率が1%程度で低く、かつ加工最低限界エネル
ギー密度もある程度大きいため、レーザ加工強度の低い
場合については良好な吸収材料であり、また、セラミッ
クスは反射率、加工最低限界エネルギー密度共に良好な
吸収材料となるが、これらの材質は金属に比べると熱伝
導率が低いため熱拡散を十分考慮する必要がある。図3
に示すように、金属板12aの表面に膜厚δの表面層1
2bを膜形成して吸収材12を形成し、エネルギー密度
Kのエネルギーを吸収材12の表面に入射したときの
吸収材12の両面間の温度差△Tは次式で与えられる。
【0064】 △T=(δ/k)・(1−R)・(M・f/M・f+L)}2・PK(℃) ・・・(5)
【0065】上記(5)式において、R,Lがそれぞれ
1およびM・fに対して十分に小さいとき、δはk・△T
/PK(cm)で近似できる。
【0066】例えば表面層12bにPTFE、また、加
工部材1が例えば図13に示すポリイミド等の高分子フ
ィルムの場合、許容最高動作温度はそれらの熱変形温度
より十分低い値に設定する必要がある。一例として熱変
形温度が150℃の高分子フィルムの場合で周囲の許容
最高動作温度を100℃に制限した場合、△T値は80
℃程度となり、高分子フィルムを加工する様な場合は
【0067】 δ≦80k/PK ・・・(6)
【0068】となる。
【0069】図3に示すように、吸収材12として、銅
のような熱伝導率の高い金属板12aの表面にセラミッ
クス、あるいはPTFEなどの表面層12bをコーテイ
ングしたもので構成し、高分子フィルムを1J/cm2
(100パルス/sec)のエネルギー密度で加工する場
合の表面層12bの膜厚δは上記(4)式および(6)
式から次の通りとなる。
【0070】 熱伝導率 吸収係数 膜厚(μm) (cal/cm・sec・℃) (cm-1) (4)式:t (6)式:δ PTFE 5〜6×10-4 300 17〜33≦ ≦17〜20 セラミックス 0.01〜0.04 104 0.5〜1≦ ≦330〜1340
【0071】この結果、レーザ光の吸収材12を構成す
る表面層12bとして、銅,アルミニウムまたはこれら
の合金等のような熱伝導率の高い金属板12aの表面
に、加工最低限界エネルギー密度が大きく、かつレーザ
吸収の高いPTFE、セラミックス等を膜状に形成し、
その膜厚δを次式
【0072】 1/2α≦δ≦80k/PK ・・・(7)
【0073】の範囲とし、特に16〜20μmの膜厚と
することによってレーザ光の吸収、およびそれに伴なう
発熱の熱拡散特性のよい吸収材12を構成することがで
きる。なお、熱伝導率の高い金属板12aとして銅、ア
ルミニウムの他にセラミックスやPTFEより熱伝導率
の高い鉄,ニッケル,クロミウム,モリブデン等の金属
やこれらの合金を用いてもよい。
【0074】このように、本実施例では、加工台4の空
間部6内にレーザ光を吸収する吸収体として金属板12
aと表面層12bからなる吸収材12を設けたので、上
記第1実施例と同様、従来のように加工部材1の裏面に
粘着シート等の加工補助材を貼ったり、加工後にこれを
除去する工程が削減され、簡単な加工工程で、加工部材
1に損傷を与えることなく高精度の穴明け、溝形成、マ
ーキング等の微細精密加工を行なうことができ、また、
加工台4の損傷も防止できる。
【0075】実施例3.また、アルミニウムや銅等の熱
伝導率のよい金属の表面を酸化させるいわゆる表面酸化
処理を行い、これにより反射率を下げた金属酸化膜を形
成し、これを吸収体としての吸収材12Aとして用いて
もよい。図14に金属酸化膜の一例として、酸化アルミ
ニウム(Al2O3)と酸化銅(CuO)のレーザ特性を示して
いる。
【0076】一般に、金属酸化膜の膜厚は0.1〜0.
15μm程度であり、高分子フィルムによる薄膜の膜厚
10〜25μmに対して薄いため、吸収したレーザ光の
エネルギーは容易に金属母材に熱拡散される。酸化アル
ミニウムや酸化銅等の金属酸化膜の反射率は図14から
も分かるように0.1〜0.15の範囲であり、PTF
Eの反射率0.01に比べると大きく、そのため反射光
5bの強度も大きくなるため、加工部材1と吸収材12
Aの間隔を長くするなどの工夫が必要であるが、金属酸
化膜の加工最低限界エネルギー密度は10J/cm2
上で耐レーザ性に優れ、吸収係数も105と大きく、非
常に良好な吸収材を形成することができる。
【0077】このように、本実施例では、加工台4の空
間部6内に設けられ、レーザ光を吸収する吸収材12A
として金属酸化膜を用いるようにしたので、上記実施例
と同様に、簡単な加工工程で、加工部材1に損傷を与え
ることなく高精度の穴明け、溝形成、マーキング等の微
細精密加工を行なうことができると共に、加工台4の損
傷も防止でき、しかも、耐レーザ性に優れ、吸収係数も
大きな良好な吸収材を形成することができ、また、金属
酸化膜は安価にできるため装置の低廉化を図ることがで
きる。
【0078】実施例4.また、上記第3実施例で吸収材
12Aとして使用される金属酸化膜に表面粗面化処理を
施して反射率を下げるようにしてもよい。すなわち、金
属酸化膜の反射率は上述のごとく0.1〜0.15程度
の範囲であり、PTFEに比べると大きく、そのため反
射光5bの強度も大きくなるが、金属酸化膜の表面に粗
面化処理を施せば、その反射率を低くすることが出来
る。
【0079】通常、表面粗さが波長λ以下であれば殆ど
ビームは散乱しないが、10λ程度になると散乱が大き
くなり、さらに100λ以上にすると乱反射が問題にな
る。従って、反射率を小さくするための表面粗さとして
は10λから100λの範囲であるが、裕度をみて30
〜60λの範囲で粗面加工することが望ましい。例え
ば、使用するレーザ光の波長が0.248μmのクリプ
トン・弗素(KrF)エキシマレーザの場合の望ましい
表面粗度は上述から7.5μm(30×0.248μ
m)〜15μm(60×0.248μm)程度となる。
【0080】このように、本実施例では、吸収材12A
として使用される金属酸化膜の表面に粗面化処理を行な
い、かつ吸収材12Aの表面酸化処理と併用することに
より、上記第4実施例の効果に加えて、より高い吸収効
果を持つ吸収材を形成することができる。
【0081】実施例5.図4および図5はこの発明の第
5実施例を示すもので、図4は本実施例による吸収材の
斜視図、図5はその動作を説明するための図である。上
記第4実施例で述べたように、酸化アルミニウム(Al2O
3)や酸化銅(CuO)等の金属酸化膜の反射率は図14か
らも分かるように0.1〜0.15の範囲であり、PT
FEやセラミックスに比べると大きく、そのため反射光
の強度も大きくなる。
【0082】そこで、本実施例では、図4に示すよう
に、複数の平板をそれぞれ複数回折り曲げた例えば上述
の金属酸化膜からなる吸収材12Aを立体的に配置し、
これらをバラバラにならないように固定材13で固定
し、この状態で、吸収材12Aを加工台4の空間部6内
に挿入する。そして、加工部材1の開口部7を通過して
来たレーザ光5aを吸収材12Aの表面で反射させ、そ
の反射光5bを隣接する吸収材12A間で繰り返し反射
させて減衰させ、実質的に反射光5bを吸収するように
する。
【0083】いま、吸収材12Aの反射率をRとし、図
5の矢印で示すように加工部材1の開口部7を通過して
来たレーザ光5aがある吸収材12Aの表面で反射し、
その反射光5bが隣接する吸収材12A間で入射角=反
射角の反射を繰り返す反射回数をnとすると、n回反射
後の反射光5bの強度の減衰率は1ーRnで与えられ
る。
【0084】例えばエネルギー密度1J/cm2のレー
ザ光を加工部材1の加工最低限界エネルギー密度の内の
最小値である0.02J/cm2迄減衰させるための反
射回数を求めた結果を図15に示す。これから反射率が
0.3以下であれば4〜5回以上の反射を繰り返せば通
過したレーザ光5aすなわち反射光5bを加工最低限界
エネルギー密度の最小値以下に減衰させることができる
ことが分かる。かくして、実質的に反射光5bが吸収さ
れ、反射光5bが加工台4の内部底面にほとんど到達す
ることがないので、加工台4の内部底面が損傷したり、
或は、この加工台4に載置されている加工部材1の裏面
が損傷したりすることが防止される。
【0085】また、図4に示す吸収材12Aの上面と空
間部6の上端(加工部材1の裏面)の距離Lは上記
(1)〜(3)式で決定されるが、その値は、レーザ光
5aが直接当たる表面積が実質的に小さく、吸収材12
A自体が損傷を受ける確率が小さくなるので、上述の吸
収層8のように空間部6の底部に隙間なく配置する場合
よりも小さくすることができる。
【0086】これは、加工部材1として例えば膜状の高
分子フィルム等の穴明け加工をするような場合は、空間
部6で加工部材1にたるみが発生してその位置合わせに
誤差が生じて高精度の加工ができない問題が発生する場
合があるが、そのような場合に、距離Lの値が小さい
と、つまり、加工部材1の底面と吸収材12Aの上面が
接近していると、それだけ加工部材1のたるみが防止さ
れ、その平面度を維持できるので、高精度の加工が可能
となる。このことは、特に、開口部の広い空間部6をも
つ加工台4を用いて、剛性の低い薄膜状フィルムやシー
トの広範囲を一度に加工する場合等には有用である。
【0087】このように本実施例では、加工部材1の開
口部7を通過したレーザ光5aを立体的に配置された複
数の複数回折り曲がった吸収材12A間で多重反射させ
ることにより、その反射光5bを減衰させて実質的に吸
収することができ、上記実施例等と同様、従来のように
加工部材1の裏面に粘着シート等の加工補助材を貼った
り、加工後にこれを除去する工程が削減され、簡単な加
工工程で、加工部材1に損傷を与えることなく高精度の
穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行なう
ことができると共に、加工台4の損傷も防止でき、さら
に、本実施例では、吸収材12Aを加工部材1と近接ま
たは接触(L=0の場合)して配置できるので、加工部
材1のたるみを防止し、その平面度を維持して、高精度
の加工が可能となる。
【0088】なお、空間部6内に立体的に配置される吸
収材としては、上述の金属酸化膜からなる吸収材12A
の外に、第2実施例で用いた金属板12aと、セラミッ
クスやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等から
なる薄膜の表面層12bとで構成された吸収材12のよ
うなものを用いてもよい。この場合、金属酸化膜に比べ
て吸収材12の表面膜12bに使用されているセラミッ
クス等は、図14からも分かるように、反射率が小さ
く、反射光の強度が小さいので、加工部材等の損傷の点
からも有利である。
【0089】即ち、図13からも分かるように、加工部
材が加工適性エネルギー密度の大きなグリーンシートの
ようなものの場合、加工の際に加工部材を通過して来る
レーザ光の量が大きいが、このような場合に、セラミッ
クス等の薄膜で被膜された吸収材12を用いると、これ
により通過して来たレーザ光およびその反射光が吸収さ
れる割合が大きいので、吸収材として金属酸化膜を用い
る場合よりも加工部材等の損傷をより確実に防止でき
る。
【0090】実施例6.図6および図7はこの発明の第
6実施例を示すもので、図6は本実施例による吸収材の
斜視図、図7はその動作を説明するための図で、この図
7は図6において線A−A′の部分を切断した状態を示
している。本実施例では、吸収材による多重反射の構造
として、図6に示すように、1枚の平板を波状に折り曲
げて、所定の間隔を有し、かつ対向する面が平行な複数
の平行部分を有する例えば金属酸化膜からなる吸収材1
2Bを形成し、これを加工台4の空間部6に立体的に配
置する。
【0091】いま、図7に示すように、加工部材1の開
口部7を通過したレーザ光5aは吸収材12Bの表面で
反射し、その反射光5bが反射しながら下方に向って進
む過程で吸収を受けて減衰する。従って、実質的に反射
光5bが吸収され、反射光5bが加工台4の内部底面に
ほとんど到達することがないので、加工台4の内部底面
が損傷したり、或は、この加工台4に固定されている加
工部材1の裏面が損傷したりすることが防止される。
【0092】なお、この場合、吸収材12Bが直立状態
にあるので、上述した第5実施例の場合に比べて、吸収
材12Bにおけるレーザ光の反射回数が減るが、隣接す
る吸収材12Bの間隔Dを狭くし、その高さHを大きく
することにより、反射回数を増やすことも可能である。
また、入射するレーザ光5aは厳密には平行光ではな
く、図2からも分かるように、発散するようにある角度
を持っているので、平行板であっても、レーザ光5aの
反射は起きる。
【0093】また、この場合も、図6に示す吸収材12
Bの上面と空間部6の上端(加工部材1の裏面)の距離
Lは上記(1)〜(3)式で決定されるが、その値は、
レーザ光5aが直接当たる表面積が実質的に小さく、吸
収材12B自体が損傷を受ける確率が小さくなるので、
上述の吸収層8のように空間部6の底部に隙間なく配置
する場合よりも小さくすることができる。従って、加工
部材1の底面と吸収材12Bの上面を接近または接触
(L=0の場合)でき、加工部材1のたるみを防止し、
その平面度を維持できるので、高精度の加工が可能とな
る。
【0094】なお、吸収材の立体的配置方法としては、
上述した図6に示す形状の吸収材12Bの外に、波状板
(図6を上側から見て吸収材の平行部分が波状をなすも
の)を一定間隔を保って配置する等、吸収材の表面で必
要回数の反射が繰り返される構成であればその他の構成
でもよい。
【0095】また、レーザ光の反射回数を増やすため
に、図8に示すように、吸収材12B自身を傾斜させた
り、或は、図9に示すように、吸収材12Bの一側に適
当なスペーサ14を介在させて傾斜させるようにしても
よい。また、この場合も、空間部6内に立体的に配置さ
れる吸収材としては、上述の金属酸化膜からなる吸収材
12Bの外に、第2実施例で用いた金属板12aと、セ
ラミックスやポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
等からなる薄膜の表面層12bとで構成された吸収材1
2のようなものを用いてもよい。
【0096】このように本実施例では、加工部材1の開
口部7を通過したレーザ光5aを立体的に配置された複
数個の平行部分を有する吸収材12B間で多重反射させ
ることにより、その反射光5bを減衰させて実質的に吸
収することができ、上記実施例6と同様、簡単な加工工
程で、加工部材1に損傷を与えることなく高精度の穴明
け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行なうこと
ができると共に、加工台4の損傷も防止でき、また、加
工部材1のたるみを防止し、その平面度を維持して、高
精度の加工が可能となる。
【0097】実施例7.図10はこの発明の第7実施例
を示す斜視図である。本実施例では、第6実施例で使用
された吸収材12Bを複数個組み合わせた場合で、各吸
収材12Bを固定材15で固定して組み合わせ、これを
図示せずも加工台4の空間部6に立体的に配置する。こ
の場合、ある一定の大きさの空間部を想定すると、第6
実施例の場合より、各吸収材12Bの間隔を狭めること
ができるので、それだけ、反射光5bの反射回数を増大
することができ、加工台や加工部材への影響を軽減する
ことができる。また、開口部の広い空間部6をもつ加工
台4で1個の吸収材12Bで対応できない場合や、剛性
の低い薄膜状フィルムやシートの広範囲を一度に加工す
る場合等には特に有用である。
【0098】このように本実施例では、複数の平行板か
らなる吸収材12Bを複数組組み合わせて用いることに
より、上記実施例5および6と同様、簡単な加工工程
で、加工部材1に損傷を与えることなくより高精度の穴
明け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行なうこ
とができると共に、加工台4の損傷も防止でき、また、
加工部材1のたるみを防止し、その平面度を維持して、
より高精度の加工が可能となる。
【0099】実施例8.また、吸収材による多重反射の
構造として、円形または図11に示すように多角形の管
状物からなる例えば金属酸化膜の吸収材12Cを立体的
に配置して、上記第5〜第7実施例と同様の機能を持た
せるようにしてもよい。勿論、この場合も、吸収材12
Cとして金属酸化膜の代わりに、第2実施例で用いた吸
収材12のような材料の吸収材を用いてもよい。
【0100】実施例9.また、吸収材による多重反射の
構造として、図示せずも、上述の吸収材12A,12C
を複数個上記第7実施例と同様に組み合わせ、これを加
工台4の空間部6に立体的に配置して、第7実施例と同
様の機能を持たせるようにしてもよい。勿論、この場合
も、吸収材12A,12Cとして金属酸化膜の代わり
に、第2実施例で用いた吸収材12のような材料の吸収
材を用いてもよい。
【0101】このように本実施例でも、複数個の吸収材
12A,12Cを複数組組み合わせて用いることによ
り、上記実施例7と同様、簡単な加工工程で、加工部材
1に損傷を与えることなくより高精度の穴明け、溝形
成、マーキング等の微細精密加工を行なうことができる
と共に、加工台4の損傷も防止でき、また、加工部材1
のたるみを防止し、その平面度を維持して、より高精度
の加工が可能となる。
【0102】実施例10.図12はこの発明の第10実
施例を示す構成図である。上述の第1および第2実施例
等では、吸収層8,吸収材12あるいは加工部材1が反
射光で損傷を受けないように吸収層8,吸収材12と加
工部材1はある距離を保って配置しているが、膜状の高
分子フィルム等の穴明け加工をするような場合は加工台
4の開口部6でたるみが発生して位置合わせに誤差が生
じて高精度の加工ができない問題が発生する。
【0103】そこで、本実施例では、一例として、吸収
層8の場合に付いて説明すると、加工部材1の平面度を
維持するために、吸収層8を加工台4の空間部6に立体
的に配置し、そして、加工部材1の裏面1bを支持する
支持部材16を吸収層8の上部に配置する。この場合、
支持部材16は加工部材1の裏面1bに当接しており、
その加工エネルギー密度のレーザ光の照射を受けるた
め、そのレーザ強度に耐える加工最低限界エネルギー密
度を持つ材料で構成する。
【0104】例えば図14よりソーダ硝子、PTFE、
セラミックスの加工最低限界エネルギー密度は3J/c
2以上で、高分子フィルムの加工適性エネルギー密度
0.5〜1J/cm2に対しては十分大きいため、支持
部材16にはこれらの材料を使用して高分子フィルムを
加工するようにするとよい。特にソーダ硝子はレーザ光
の吸収が少なく、加工最低限界エネルギー密度も大きい
ため好ましい支持部材といえる。また、支持部材16が
加工部材1と当接する面は図12に示すように凸状に形
成して加工部材1との接触面積を減らし、加工部材1に
照射されるレーザ光5のうちこの加工部材1を透過する
レーザ光5aを分散させて支持部材16の表面に直接照
射されるレーザ光5aのエネルギー密度を低減するよう
にしている。
【0105】このように本実施例では、吸収層8や吸収
材12を加工台4の空間部6に立体的に配置し、そし
て、加工部材1の裏面1bを支持する支持部材16を吸
収層8や吸収材12の上部に配置することにより、加工
部材1の平面度を維持して、膜状の高分子フィルム等の
加工部材の穴明け加工をするような場合の加工台4の開
口部6でのたるみ発生による位置合わせ誤差を除去して
高精度の加工が可能となる。従って、この場合も、開口
部の広い空間部6をもつ加工台4の場合や、剛性の低い
薄膜状フィルムやシートの広範囲を一度に加工する場合
等には特に有用である。また、吸収層8や吸収材12は
上述のごとき機能を有するので、本実施例の場合も上記
実施例と同様、簡単な加工工程で、加工部材1に損傷を
与えることなく高精度の穴明け、溝形成、マーキング等
の微細精密加工を行なうことができると共に、加工台4
の損傷も防止できる。
【0106】実施例11.また、上記第10実施例にお
いて、支持部材16は吸収層8や吸収材12の端面に溶
着、あるいは機械的に取付けて熱的に接触させ、支持部
材16内でのレーザ光の吸収による発熱を吸収層8や吸
収材12に放散させて支持部材16内の温度上昇を抑え
るようにしてもよい。なお、支持部材16としてソーダ
硝子を選択し、吸収材12の端面に溶着する場合、吸収
材12を構成する金属板12aとしてソーダ硝子となじ
みが良く、熱伝導度の高いモリブデンが適当である。か
くして、本実施例では、第10実施例の効果に加えて、
加工部材1の損傷をより効果的に防止できる。
【0107】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、空間部を有す
る加工台上に載置された加工部材にレーザ光を照射して
該加工部材を加工するレーザ加工装置において、加工台
の空間部に加工部材を通過したレーザ光を吸収する吸収
体を設けたので、簡単な加工工程で、加工部材に損傷を
与えることなく高精度の穴明け、溝形成、マーキング等
の微細精密加工を行なうことができ、また、加工台の損
傷も防止できるという効果がある。
【0108】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、吸収体は単一の材料の吸収層からなるので、
請求項1の発明の効果に加えて、コストが安価となると
いう効果がある。
【0109】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
において、吸収層はセラミックスまたはポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)であるので、請求項2の発明
の効果に加えて、より精度の高いレーザ加工が可能とな
るという効果がある。
【0110】請求項4の発明によれば、請求項2または
3の発明において、吸収層は加工台の空間部に加工部材
と非接触の状態で設けられるので、請求項2または3の
発明の効果に加えて、加工部材および加工台の損傷の度
合が軽減されるという効果がある。
【0111】請求項5の発明によれば、請求項2の発明
において、吸収体は単一の材料または複数の材料の吸収
材からなるので、請求項2の発明の効果に加えて、より
コストの低廉化、レーザ加工の精度の向上が図れるとい
う効果がある。
【0112】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
において、単一の材料の吸収材が金属酸化膜からなるの
で、請求項5の発明の効果に加えて、耐レーザ性に優
れ、吸収係数も大きな良好な吸収材を得ることができ、
以て、加工部材および加工台の損傷を確実に防止でき、
また、装置の低廉化に寄与できるという効果がある。
【0113】請求項7の発明によれば、請求項5の発明
において、単一の材料の吸収材が表面粗面化された金属
酸化膜からなるので、請求項5の発明の効果に加えて、
耐レーザ性に優れ、吸収係数も大きなより高い吸収効果
を持つ良好な吸収材を得ることができ、以て、加工部材
および加工台の損傷をより確実に防止でき、また、装置
の低廉化に寄与できるという効果がある。
【0114】請求項8の発明によれば、請求項5の発明
において、複数の材料の吸収材が熱伝導率の高い金属板
と、この金属板の少なくともレーザ光により照射される
部分を覆う薄膜の表面層とを有する吸収材からなるの
で、請求項5の発明の効果に加えて、加工部材や加工台
に損傷を与えることなくより高精度の穴明け、溝形成、
マーキング等の微細精密加工を行なうことができるとい
う効果がある。
【0115】請求項9の発明によれば、請求項5〜9の
いずれかの発明において、熱伝導率の高い金属板が銅,
アルミニウム,鉄,ニッケル,クロミウム,モリブデン
またはこれらの合金のいずれかからなり、薄膜の表面層
がセラミックスまたはポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)からなるので、請求項5〜9の発明の効果に加
えて、より精度の高いレーザ加工が可能となるという効
果がある。
【0116】請求項10の発明によれば、請求項5〜9
のいずれかの発明において、吸収材は加工台の空間部に
加工部材と非接触または接触の状態で設けられるので、
請求項5〜9の発明の効果に加えて、さらに、加工部材
に損傷を与えることなく高精度の穴明け、溝形成、マー
キング等の微細精密加工を行なうことができると共に、
加工台の損傷も防止でき、しかも、吸収材を加工部材と
近接または接触して配置する場合には、加工部材のたる
みを防止し、その平面度を維持して、高精度の加工が可
能となるという効果がある。
【0117】請求項11の発明によれば、請求項5〜1
0のいずれかの発明において、吸収材は加工部材を通過
したレーザ光を多重反射する構造をなし、空間部に立体
的に配置されるので、請求項5〜10の発明の効果に加
えて、レーザ光の反射光を減衰させて実質的に吸収し、
加工部材に損傷を与えることなくより高精度の穴明け、
溝形成、マーキング等の微細精密加工を行なうことがで
きると共に、加工台の損傷もより防止でき、しかも、加
工部材のたるみを防止し、その平面度を維持して、より
高精度の加工が可能となるという効果がある。
【0118】請求項12の発明によれば、請求項11の
発明において、吸収材は複数の平板をそれぞれ複数回折
り曲げて形成された構造であるので、請求項11の発明
の効果に加えて、よりレーザ光の反射光を減衰させて実
質的に吸収し、加工部材に損傷を与えることなくより高
精度の穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を
行なうことができると共に、加工台の損傷もより確実に
防止できるという効果がある。
【0119】請求項13の発明によれば、請求項11の
発明において、吸収材は1枚の平板を波状に折り曲げ
て、所定の間隔を有し、かつ対向する面が平行な複数の
平行部分を有する構造であるので、請求項11の発明の
効果に加えて、よりレーザ光の反射光を減衰させて実質
的に吸収し、加工部材に損傷を与えることなく高精度の
穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行なう
ことができると共に、加工台の損傷もより確実に防止で
きるという効果がある。
【0120】請求項14の発明によれば、請求項11の
発明において、吸収材は複数の円形または多角形の管状
物からなる構造であるので、請求項11の発明の効果に
加えて、よりレーザ光の反射光を減衰させて実質的に吸
収し、加工部材に損傷を与えることなく高精度の穴明
け、溝形成、マーキング等の微細精密加工を行なうこと
ができると共に、加工台の損傷もより確実に防止できる
という効果がある。
【0121】請求項15の発明によれば、請求項11〜
14のいずれかの発明において、吸収材を複数組加工台
の空間部に立体的に配置したので、請求項11〜14の
発明の効果に加えて、さらに、加工部材のたるみを防止
し、その平面度を維持して、高精度の加工が可能となる
という効果がある。
【0122】請求項16の発明によれば、空間部を有す
る加工台上に載置された加工部材にレーザ光を照射して
該加工部材を加工するレーザ加工装置において、加工台
の空間部に加工部材を通過したレーザ光を吸収する吸収
体と、該吸収体上に載置され、加工部材を支持する支持
部材とを設けたので、加工部材の平面度を維持して、膜
状の高分子フィルム等の加工部材の穴明け加工をするよ
うな場合の加工台の開口部でのたるみ発生による位置合
わせ誤差を除去して高精度の加工が可能となるという効
果がある。
【0123】請求項17の発明によれば、請求項16の
発明において、支持部材はソーダ硝子であるので、請求
項16の発明の効果に加えて、レーザ光の吸収が少な
く、加工最低限界エネルギー密度の大きな良好な支持部
材が得られ、以て、加工部材および加工台の損傷をより
確実に防止でき、また、装置の低廉化に寄与できるとい
う効果がある。
【0124】請求項18の発明によれば、請求項16ま
たは17の発明において、吸収体は吸収層または吸収材
からなるので、請求項16,17の発明の効果に加え
て、簡単な加工工程で、加工部材に損傷を与えることな
く高精度の穴明け、溝形成、マーキング等の微細精密加
工を行なうことができると共に、加工台の損傷も防止で
きるという効果がある。
【0125】請求項19の発明によれば、請求項16〜
18のいずれかの発明において、支持部材は吸収体と熱
的に接触しているので、請求項16,17,18の発明
の効果に加えて、支持部材内でのレーザ光の吸収による
発熱を吸収体に放散させて支持部材内の温度上昇を抑
え、加工部材の損傷をより効果的に防止できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例1を
示す構成図である。
【図2】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例1の
光学系の寸法関係を示す図である。
【図3】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例2の
要部を示す正面図である。
【図4】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例5を
示す斜視図である。
【図5】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例5の
動作説明に供するための図である。
【図6】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例6を
示す斜視図である。
【図7】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例6の
動作説明に供するための図である。
【図8】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例6の
変形例を示す図である。
【図9】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例6の
他の変形例を示す図である。
【図10】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例7
を示す斜視図である。
【図11】 発明に係るレーザ加工装置の実施例8を示
す斜視図である。
【図12】 この発明に係るレーザ加工装置の実施例1
0を示す構成図である。
【図13】 アブレーション加工部材のレーザ特性を示
す図である。
【図14】 レーザ光吸収材料のレーザ特性を示す図で
ある。
【図15】 反射回数に対する反射光のエネルギー減衰
率を示す図である。
【図16】 従来の加工装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 加工部材、4 加工台、5 レーザ光、6 空間部
、7 開口部、8吸収層、10 レーザ発信器、1
2,12A,12B,12C 吸収材、16支持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出雲 正雄 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間部を有する加工台上に載置された加
    工部材にレーザ光を照射して該加工部材を加工するレー
    ザ加工装置において、 上記加工台の空間部に上記加工部材を通過したレーザ光
    を吸収する吸収体を設けたことを特徴とするレーザ加工
    装置。
  2. 【請求項2】 上記吸収体は単一の材料の吸収層からな
    る請求項1記載のレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 上記吸収層はセラミックスまたはポリテ
    トラフルオロエチレン(PTFE)である請求項2記載
    のレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 上記吸収層は上記加工台の空間部に上記
    加工部材と非接触の状態で設けられる請求項2または3
    記載のレーザ加工装置。
  5. 【請求項5】 上記吸収体は単一の材料または複数の材
    料の吸収材からなる請求項1記載のレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】 上記単一の材料の吸収材が金属酸化膜か
    らなる請求項5記載のレーザ加工装置。
  7. 【請求項7】 上記単一の材料の吸収材が表面粗面化さ
    れた金属酸化膜からなる請求項5記載のレーザ加工装
    置。
  8. 【請求項8】 上記複数の材料の吸収材が熱伝導率の高
    い金属板と、該金属板の少なくとも上記レーザ光により
    照射される部分を覆う薄膜の表面層とを有する吸収材か
    らなる請求項5記載のレーザ加工装置。
  9. 【請求項9】 上記熱伝導率の高い金属板が銅,アルミ
    ニウム,鉄,ニッケル,クロミウム,モリブデンまたは
    これらの合金のいずれかからなり、上記薄膜の表面層が
    セラミックスまたはポリテトラフルオロエチレン(PT
    FE)からなる請求項8記載のレーザ加工装置。
  10. 【請求項10】 上記吸収材は上記加工台の空間部に上
    記加工部材と非接触または接触の状態で設けられる請求
    項5〜9のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  11. 【請求項11】 上記吸収材は上記加工部材を通過した
    レーザ光を多重反射する構造をなし、上記空間部に立体
    的に配置される請求項5〜10のいずれかに記載のレー
    ザ加工装置。
  12. 【請求項12】 上記吸収材は複数の平板をそれぞれ複
    数回折り曲げて形成された構造である請求項11記載の
    レーザ加工装置。
  13. 【請求項13】 上記吸収材は1枚の平板を波状に折り
    曲げて、所定の間隔を有し、かつ対向する面が平行な複
    数の平行部分を有する構造である請求項11記載のレー
    ザ加工装置。
  14. 【請求項14】 上記吸収材は複数の円形または多角形
    の管状物からなる構造である請求項11記載のレーザ加
    工装置。
  15. 【請求項15】 上記吸収材を複数組上記加工台の空間
    部に立体的に配置した請求項11〜14のいずれかに記
    載のレーザ加工装置。
  16. 【請求項16】 空間部を有する加工台上に載置された
    加工部材にレーザ光を照射して該加工部材を加工するレ
    ーザ加工装置において、 上記加工台の空間部に上記加工部材を通過したレーザ光
    を吸収する吸収体と、該吸収体上に載置され、上記加工
    部材を支持する支持部材とを設けたことを特徴とするレ
    ーザ加工装置。
  17. 【請求項17】 上記支持部材はソーダ硝子である請求
    項16記載のレーザ加工装置。
  18. 【請求項18】 上記吸収体は吸収層または吸収材から
    なる請求項16または17記載のレーザ加工装置。
  19. 【請求項19】 上記支持部材は上記吸収体と熱的に接
    触している請求項16〜18のいずれかに記載のレーザ
    加工装置。
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