JPH0866760A - グレーチングおよびその製造方法 - Google Patents

グレーチングおよびその製造方法

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JPH0866760A
JPH0866760A JP6227222A JP22722294A JPH0866760A JP H0866760 A JPH0866760 A JP H0866760A JP 6227222 A JP6227222 A JP 6227222A JP 22722294 A JP22722294 A JP 22722294A JP H0866760 A JPH0866760 A JP H0866760A
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JP
Japan
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grating
casting
lattice
radially
present
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JP6227222A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Asano
和彦 浅野
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YASUKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
YASUKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳造のための湯口から放射状に形成された格
子を有することにより、薄肉形状のグレーチングを提供
する。 【構成】 本発明は、路面もしくは床面のグレーチング
であって、格子部が鋳造のための湯口から放射状に形成
された鋳造一体品であることを特徴とするグレーチング
である。また本発明の製造方法は、加熱した精密鋳造鋳
型に注湯し、湯口から放射状に形成された格子を有する
ことを特徴としたグレーチングの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路や歩道の側溝の
蓋、階段のステップ、厨房の排水可能な床面、あるいは
除塵を目的とした通風口となる床面等となる貫通する格
子面を具備するグレーチングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路や歩道の側溝の蓋、厨房の排水可能
な床面などに使用されるグレーチングは、一般には枠内
にベアリングバーと呼ばれる板材を所定の間隔で櫛状に
差し渡し、これにクロスバーと呼ばれる棒状材を交差さ
せこれらを溶接することによって製造されている。この
ようなグレーチングにおいて特に耐食性が要求される分
野においてはステンレス鋼が使用されている。また、耐
食性がさほど必要でない場合は砂型により製造されたダ
クタイル鋳鉄製のグレーチングが使用されている。上述
のグレーチングは、取扱い上軽量であることが望まし
く、また道路等に設置する場合は、自動車等の荷重に耐
えられる強度を有することが必要である。さらに、歩行
者が滑ったり、足をとられて転倒することがないような
安全な構造にする必要がある。また、観光地において
は、複雑で景観に適した模様を有するグレーチングが使
用される場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように溶接で
得られるグレーチングと鋳造で得られるグレーチングが
存在する。このうち溶接で得られるグレーチングは、溶
接工数が多大なものになるという欠点がある。また一般
の歩行者が通行する道路の溝蓋としてのグレーチング
は、格子により形成される貫通孔の幅は15mm以下が
望ましくこれを超えるとハイヒールの踵がはまり込む危
険がある。このような狭い幅の格子部を溶接により製造
しようとすると、溶接工数がさらに増えることになり好
ましくない。
【0004】このような場合に鋳造法を適用すること
は、溶接工数がかからず生産性の面から有利である。し
かし鋳造によりグレーチングを得る際に、最も問題とな
るのは、鋳造時の湯流れ性である。湯流れ性の悪い、例
えばCが1%以下でCrを10%以上含むステンレス鋼
においては、鋳造法を適用して格子形状を有するグレー
チングを製造しようとすると、不廻り、引巣あるいはガ
ス欠陥が発生し易く、不良となる場合が多い。またグレ
ーチングには軽量化のために好ましくは格子部の肉厚が
5mm以下の薄肉とすることが要求されており、湯流れ
性の悪い材料に対してグレーチングの鋳造による製造が
ますます困難になってきている。本発明の目的は、上述
した問題に鑑み、湯流れ性を改善することにより、薄肉
で軽量化し欠陥のないグレーチングを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、グレーチン
グに要求される軽量化のための格子部の薄肉化等に対応
するため、グレーチングの湯流れ性とグレーチング形状
の関係を検討した。そして湯口から放射状に形成された
形状にすることにより、湯流れ性が改善でき、欠陥のな
いグレーチングを得ることができることを見い出し本発
明に到達した。すなわち第1の本発明は、鋳造のための
少なくとも一つの湯口から放射状に形成された格子を有
することを特徴とするグレーチングである。
【0006】また第2の本発明は、鋳造のための複数の
湯口から放射状に形成された格子を複数組み合わせるこ
とを特徴とするグレーチングである。また第3の本発明
は、グレーチングを形成する格子が該グレーチングの中
央部より放射状に形成され、該中央部から鋳造されてな
ることを特徴とするグレーチングである。
【0007】また本発明の製造方法は、鋳造のための少
なくとも1つの湯口から放射状に形成された格子部を有
する精密鋳造鋳型を加熱し、次いで注湯することによっ
て放射状に形成された格子を有するグレーチングを得る
ことを特徴とするグレーチンングの製造方法である。
【0008】
【作用】本発明の最大の特徴の一つは、湯口から放射状
に形成した格子を設けたところにある。この構成によ
り、湯口から注湯された溶湯は、格子形状に沿って放射
状に供給されるため、乱流が発生しにくく、ほぼ均一の
スピードで各格子に配分することができる。これにより
不廻り欠陥を生じにくくなり、薄肉形状のグレーチング
の製造を可能にする。また、湯口より放射状に格子を配
列することは、湯口からの溶湯の到達終端部までの補給
距離が短くなり、冷却凝固の際に発生する収縮引巣欠陥
を生じにくくなるという利点がある。
【0009】上述したように本発明のグレーチングは鋳
造時に乱流が発生しにくい形状であるため乱流が原因と
なって発生するガス欠陥を防止することができる。特に
薄肉形状鋳物においては、ガス欠陥が存在すると強度不
足となり、使用時に破損する可能性が高くなり好ましく
ない。そのため、本発明のグレーチング形状にすること
は安定したグレーチング品位を得るために有効である。
【0010】また本発明において、大型のグレーチング
を対象とする場合には湯口を複数箇所設ける必要があ
る。この時複数の湯口から放射状に形成された格子を有
する第2の本発明のグレーチングとすれば、グレーチン
グが大型化しても上述した本発明の利点を得ることがで
きる。また、湯口の数が複数の場合は、均一な湯流れ性
の確保、引巣防止のための溶湯の補給距離のバランスが
とれること及び溶湯のぶつかりによる乱流を防止するた
めに、各湯口が等間隔であることが望ましい。本発明
は、特に湯流れ性の悪い材質、例えばC1%以下の鋼か
ら肉厚5mm以下の格子を有するグレーチングに適用す
ると有効である。
【0011】また、精密鋳造鋳型を加熱して、溶湯する
本発明の製造方法を適用すれば、湯流れ性が向上し、容
易に薄肉のグレーチングを得ることができる。この方法
により長さ500mm以上、幅300mm以上、厚み1
5mm以上であって、格子部肉厚5mm以下の大型薄肉
形状のグレーチングを欠陥なく得ることが可能である。
本発明においては、グレーチングの外枠側から放射状に
格子を形成しても良いが、湯口からの溶湯の到達終端部
までの補給距離を短くするためには、グレーチングの中
央部に湯口を設定した第3の本発明のグレーチングが有
効である。なお、本発明でいう放射状というのは、格子
がグレーチング全体にわたり放射状になっている必要は
なく、少なくとも一部の湯道が湯口から放射状に形成さ
れていれば良い。
【0012】
【実施例】
(実施例1)長さ500mm、幅350mm、厚さ18
mmの外寸法を有し、中央部に湯口1から肉厚3mmの
格子2が放射状に外枠に向かって形成されている図1に
示す形状のグレーチングを製造するために、精密鋳造法
によって図1の形状に対応する精密鋳造鋳型を製造し、
これを1000℃に加熱してからJIS SUS304
ステンレス鋼を注湯した。SUS304ステンレス鋼の
組成は、重量%でC0.05、Si0.4、Mn0.
8、Ni8.6、Cr18.5、残部Feである。得ら
れたグレーチングは、不廻り、引巣、ガス欠陥のない健
全なものであった。
【0013】これに対し、比較例として肉厚3mmの格
子2形状のグレーチングに図2に示すように外周部に複
数の湯口1を配し、上述と同様に精密鋳造鋳型を100
0℃に加熱してからJIS SUS304ステンレス鋼
を注湯した。この比較例では、グレーチングの角隅部に
最大3mm2の引巣が生じており、また外周部には、最
大φ1.5mmの気泡が確認され、健全な鋳物は、製造
できなかった。
【0014】(実施例2)長さ850mm、幅350m
m、厚さ18mmの外寸法を有し、図3に示す均等に配
置された二箇所の湯口より幅5mmの格子が放射状に広
がっているグレーチングを、実施例1と同様にして製造
した。このような長さの長いグレーチングを製造する場
合、湯口が一箇所では、不廻りが発生し、健全な鋳物は
得難いが、図3に示すように、複雑の湯口を均等に配
し、放射状の格子を形成することにより、鋳造性の悪い
ステンレス鋼においても大型でなおかつ厚み5mm以下
の薄肉形状で欠陥のない健全なグレーチングを得ること
ができた。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、格子部の肉厚が5mm
の以下という薄肉のグレーチングを欠陥なく鋳造品とし
て提供できる。したがって、溶接工数がかからず、生産
コストの低減が達成できる。また、薄肉化が達成できる
ためグレーチングを軽量化することができ、例えば道路
の溝の清掃等の作業のために行われるグレーチングの取
り外し作業を軽減する目的にとっても極めて有効なもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のグレーチングの一例を示す図
である。
【図2】従来のグレーチング製造の一例を示す図であ
る。
【図3】本発明のグレーチングの他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 湯口 2 格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02D 29/14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造のための少なくとも1つの湯口から
    放射状に形成された格子を有することを特徴とするグレ
    ーチング。
  2. 【請求項2】 鋳造のための複数の湯口から放射状に形
    成された格子を有することを特徴とするグレーチング。
  3. 【請求項3】 グレーチングを形成する格子が、該グレ
    ーチングの中央部より放射状に形成され、該中央部から
    鋳造されてなることを特徴とするグレーチング。
  4. 【請求項4】 鋳造のための少なくとも1つの湯口から
    放射状に形成された格子部を有する精密鋳造鋳型を加熱
    し、次いで注湯することによって放射状に形成された格
    子を有するグレーチングを得ることを特徴とするグレー
    チングの製造方法。
JP6227222A 1994-08-29 1994-08-29 グレーチングおよびその製造方法 Pending JPH0866760A (ja)

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Cited By (4)

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