JPH0866441A - 誘導システム - Google Patents

誘導システム

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JPH0866441A
JPH0866441A JP6202640A JP20264094A JPH0866441A JP H0866441 A JPH0866441 A JP H0866441A JP 6202640 A JP6202640 A JP 6202640A JP 20264094 A JP20264094 A JP 20264094A JP H0866441 A JPH0866441 A JP H0866441A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視覚障害者が、目的地まで、容易かつ安全に
歩行することができるようにする。 【構成】 測位装置3で、自身の現在地が測定されてお
り、入力装置1に目的地が、音声で入力されると、MP
Uユニット装置2において、その目的地までのルート
が、測位装置3より供給される現在地および地図装置4
に記憶されている地図情報に基づいて算出され、そのル
ートが、出力装置8から音声で出力される。さらに、セ
ンサ装置9では、周囲の状況が検出されており、この周
囲の状況も、出力装置8から音声で出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば視覚障害者の歩
行用補助具などに用いて好適な誘導システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、視覚障害者の歩行を補助するもの
としては、例えば白杖や盲導犬などがある。白杖や盲導
犬によれば、視覚障害者が障害物や段差などを認識して
避けることはできる。しかしながら、白杖や盲導犬は、
視覚障害者が、ある目的地へ行くのに、その目的地まで
積極的に誘導してくれるものではなく、従って視覚障害
者の歩行を補助するのに充分であるとは言えなかった。
【0003】ところで、目的地まで誘導してくれるシス
テムとしては、例えばカーナビゲーションシステムが知
られている。ここで、図4は、従来のカーナビゲーショ
ンシステムの一例の構成を示している。測位装置103
では、GPS(Global Positioning System)用の人工
衛星(Artificial Satellite)111からの電波が受信
され、現在地が、例えば経度と緯度で測定(測位)され
る。
【0004】一方、入力装置101を操作することによ
り目的地が設定され、MPUユニット装置102では、
地図装置(例えば、CD−ROMなどでなる)104に
記憶されている地図情報を参照して、現在地から目的地
までのルートが算出され、そのルートが出力装置108
で表示される。
【0005】最近では、曲がり角が近づくと、その旨
と、曲がる方向を音声で知らせるシステムもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなカーナビ
ゲーションシステムを、視覚障害者の歩行補助用の装置
に適用することを考えた場合には、視覚障害者を、目的
地まで誘導することが可能となる。しかしながら、従来
のカーナビゲーションシステムでは、例えば目的地の設
定などを、複数の操作ボタンを有する入力装置101を
操作することにより行うようになされていたため、視覚
障害者には利用しにくい課題があった。
【0007】さらに、従来のカーナビゲーションシステ
ムは、上述したように曲がるべき交差点などを知らせる
ようにはなされているが、例えば道路が曲がっていた
り、また道路に段差があったり、あるいは障害物があっ
たりすることなどを知らせるようにはなされていなかっ
た。また、例えば自動車などが近づいてくるような緊急
事態なども知らせるようにはなされていなかった。
【0008】従って、従来のカーナビゲーションシステ
ムを視覚障害者が歩行の補助に用いるのには、安全性の
面で問題があった。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、視覚障害者が、安全に歩行することがで
きるようにするとともに、容易に目的地に到着すること
ができるようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の誘導システム
は、使用者を目的地へ誘導する誘導システムであって、
自身の現在地を測定する測定手段(例えば、図1に示す
測位装置3など)と、地図情報を記憶している地図情報
記憶手段(例えば、図1に示す地図装置4およびデータ
ベース装置5など)と、所定の情報を音声で入力する入
力手段(例えば、図1に示す入力装置1など)と、入力
手段に、目的地が入力されたとき、その目的地までのル
ートを、測定手段により測定された現在地および地図情
報記憶手段に記憶されている地図情報に基づいて算出す
る算出手段(例えば、図1に示すMPUユニット装置2
やルータ装置6など)と、周囲の状況を検出する検出手
段(例えば、図1に示すセンサ装置9など)と、算出手
段により算出されたルートおよび検出手段により検出さ
れた周囲の状況を、音声で出力する出力手段(例えば、
図1に示す出力装置8など)とを備えることを特徴とす
る。
【0011】この誘導システムにおいては、検出手段に
より検出された周囲の状況が、緊急に対処すべき事態に
あるかどうかを判定する緊急事態判定手段(例えば、図
1に示す緊急検出装置10など)をさらに備える場合、
出力手段に、緊急事態判定手段により周囲の状況が緊急
に対処すべき事態にあると判定されたとき、その旨を報
知させることができる。さらに、出力手段には、緊急事
態判定手段により緊急に対処すべき事態にあると判定さ
れた場合、その対処方法を報知させることができる。
【0012】また、出力手段には、測定手段により測定
された現在地が、算出手段により算出されたルート上の
所定の通過地点と一致したとき、その通過地点を報知さ
せることができる。さらに、出力手段には、測定手段に
より測定された現在地が、算出手段により算出されたル
ート上の所定の通過地点と一致したとき、次に進むべき
方向を報知させることができる。
【0013】測定手段により測定された現在地が、算出
手段により算出されたルートからはずれているか否かを
判定する現在地判定手段(例えば、図1に示すMPUユ
ニット装置2など)をさらに備える場合、出力手段に
は、現在地判定手段により現在地がルートからはずれて
いると判定されたとき、その旨を報知させることができ
る。さらに、出力手段には、現在地判定手段により現在
地がルートからはずれていると判定された場合、そのル
ートに戻る方法を報知させることができる。
【0014】測定手段には、自身の現在地を、衛星から
の電波または建物内に設置されたアンテナからの電波に
基づいて測定させることができる。
【0015】また、入力手段には、所定の情報を、音声
だけでなく、キー操作によっても入力させることができ
る。さらに、出力手段には、音声で出力する情報を表示
させることができる。
【0016】
【作用】上記構成の誘導システムにおいては、自身の現
在地が測定されており、目的地が入力されると、その目
的地までのルートが、現在地および地図情報に基づいて
算出され、そのルートが音声で出力される。さらに、周
囲の状況が検出されており、この周囲の状況も音声で出
力される。従って、例えば視覚障害者が、この誘導シス
テムを用いた場合、目的地まで、容易かつ安全に歩行す
ることができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の誘導システムの一実施例の
構成を示している。なお、この誘導システムは携帯する
ことができるようになされている(例えば、視覚障害者
の頭部などに装着することができるようになされてい
る)。
【0018】入力(Input)装置1は、例えばマイクな
どを含み、所定の情報を音声で入力することができるよ
うになされている。さらに、入力装置1は、例えばキー
やボタンなども含み、このキーやボタンなどを操作する
ことによっても所定の情報を入力することができるよう
になされている。この入力装置1には、例えば目的地
や、目的地を変更する指示、あるいは周囲の状況を出力
する指示、その他が入力される。入力装置1に入力され
た情報は、MPUユニット(MPU Unit)装置2に出力さ
れるようになされている。
【0019】なお、入力装置1に音声が入力された場合
は、そこで、その音声が音声認識され、その音声認識結
果がMPUユニット装置2に出力されるようになされて
いる。
【0020】MPUユニット装置2は、測位装置3の出
力、並びに地図装置4、データベース装置5、およびメ
モリ装置7の記憶内容に基づいて、入力装置1に入力さ
れた情報に対応する情報を出力装置8に出力させるよう
になされている。また、MPUユニット装置2は、ルー
タ装置6の制御も行うようになされている。
【0021】測位(GPS)装置3は、従来のカーナビゲ
ーションシステムに用いられているGPSにおける場合
と同様に、GPS用の人工衛星11からの電波を受信
し、その受信信号に基づいて、現在地を、例えば緯度と
経度で求め(現在地を測定し)、時間データ(現在地を
求めた時刻)とともに、MPUユニット装置2に供給す
るようになされている。なお、図1においては、1つの
人工衛星11しか図示していないが、測位装置3は、実
際には、電波の受信状態の良好な3以上のGPS用の衛
星を選択し、それらからの電波に基づいて、現在地を求
めるようになされている。
【0022】地図(Map)装置4は、例えばCD−RO
Mなどでなり、そこには地図情報が記憶されている。こ
の地図情報は、必要に応じて、MPUユニット装置2に
読み出されるようになされている。
【0023】データベース(DataBase)装置5には、大
容量の記録媒体である、例えば光磁気ディスク(例え
ば、ミニディスク(MiniDisk)(商標)など)や磁気テ
ープ(例えば、DAT(Digital Audio Tape)など)な
どでなり、例えば目的地や、目的地までのルート上にあ
る所定の通過地点、およびその地点にある施設(例え
ば、公共施設である図書館など)や店舗(例えば、スー
パーマーケットや、食料品店、本屋など)などの情報が
蓄積されている。さらに、データベース装置5には、こ
のシステムの使用者である視覚障害者が頻繁に行く目的
地までのルート(コース)などが記録されるようになさ
れている。なお、このデータベース装置5に対するデー
タの読み書きは、MPUユニット装置2によって制御さ
れるようになされている。
【0024】ルータ(Router)装置6は、MPUユニッ
ト装置2に制御され、入力装置1に目的地を変更する指
示の入力があった場合、その変更後の新たな目的地まで
の最適なルートを算出するようになされている。ルータ
装置6で算出されたルートは、メモリ(Memory)装置7
に供給されて記憶されるようになされている。なお、メ
モリ装置7に記憶されたルートは、MPUユニット装置
2によって読み出されるようになされている。
【0025】出力(Output)装置8は、例えばスピーカ
を含み、MPUユニット装置2の制御の下、そこから供
給される情報を、音声で出力するようになされている。
また、出力装置8には、緊急検出(Emergency)装置1
0からも情報が供給されるようになされており、この情
報も、音声で出力するようになされている。なお、出力
装置8は、例えばCRTやLCDなどの表示装置も含ん
でおり、MPUユニット装置2および緊急検出装置10
から供給される情報を、画像として表示することもでき
るようになされている。これは、視覚障害者の中には、
全盲の人の他、弱視の人もいるからである。出力装置8
において、情報を音声で出力するか、画像として表示す
るかは、入力装置1を操作(以下、入力装置1を操作と
いう場合には、そのキーやボタンを操作する場合の他、
入力装置1に音声で情報を入力する場合も含むものとす
る)することにより設定することができるようになされ
ている(音声と画像の両方で出力することも可能であ
る)。
【0026】センサ(Sensor)装置9は、例えば赤外線
センサなどを含み、周囲の状況を検出するようになされ
ている。即ち、このセンサ装置9では、例えば障害物
(例えば、自動車や、人、石、看板、電柱など)や、道
路の段差、その曲がり具合、階段、信号機の状態(信号
が、赤、青、黄のいずれであるか)などが検出されるよ
うになされている。センサ装置9で検出された情報は、
緊急検出装置10に供給されるようになされている。
【0027】緊急検出装置10は、センサ装置9から供
給された情報から、周囲の状況が、緊急に対処すべき事
態(緊急事態)にあるかどうかを判定し、緊急事態にあ
ると判定した場合、その旨を、即座に、出力装置8に供
給して出力させるようになされている。さらに、緊急検
出装置10は、緊急事態に対処する方法を求め、これも
出力装置8に供給して出力させるようになされている。
また、緊急検出装置10は、周囲の状況が緊急事態にな
いと判定した場合、センサ装置9からの情報を、必要に
応じて、出力装置8に供給して出力させるようになされ
ている。
【0028】次に、その動作について説明する。なお、
いま、地図装置4には、例えば図2に示すような地図情
報が記憶されており、またデータベース装置5には、例
えば図3に示すように、本システムの使用者である視覚
障害者の自宅(Home)の他、郵便局(Post office)や
図書館(Library)などの公共施設、食品店(Food Stor
e)や本屋(Book Store)などの店の位置、自宅から公
共施設や店までのルートR1,R2,R3、ルート上に
おける通過地点A乃至Fが記憶されているものとする。
【0029】例えば自宅にいる使用者が、目的地を音声
で入力装置1に入力すると、その音声は、そこで音声認
識され、MPUユニット装置2に供給される。同時に、
測位装置3では、電波の受信状態の良好な3以上のGP
S用の衛星が選択され、その衛星から送信されてくる電
波に基づいて、自身が位置している緯度と経度が求めら
れる。この緯度と経度は、時間データとともにMPUユ
ニット装置2に供給される。
【0030】MPUユニット装置2は、測位装置3から
の緯度と経度から現在地を認識し、その現在地から、入
力装置1より供給された目的地までのルートを算出す
る。これは、地図装置4およびデータベース装置5を参
照することにより行われる。即ち、例えば入力装置1に
入力された目的地が、例えば図書館であった場合には、
自宅から図書館までのルートとしてのR1が算出され
る。なお、いまの場合、自宅から図書館までのルート
は、使用者が頻繁に利用するルートであるため、データ
ベース装置5に、ルートR1として記憶されているの
で、MPUユニット装置2は、データベース装置5に記
憶されているルートR1を選択して読み出す。
【0031】そして、MPUユニット装置2は、ルート
R1を参照して、現在地から次に進むべき方向を求め、
出力装置8に供給して出力させる。即ち、これにより図
3に示した場合では、使用者は、いま自宅にいるから、
「右方向に直進せよ」というメッセージが、音声で出力
される。なお、入力装置1を操作することにより、出力
装置8からのメッセージの出力は、音声のみの他、画像
のみや、音声および画像の両方で行うようにすることが
可能である。この出力装置8の制御は、MPUユニット
装置2によって、入力装置1の操作に対応して行われ
る。
【0032】MPUユニット装置2は、測位装置3の出
力および地図装置4に記憶されている地図情報から、自
身の地図上の位置を認識しており、使用者が、メッセー
ジにしたがい、図3において、自宅から右方向に直進
し、通過地点Bにさしかかると、即ち現在地が通過地点
Bに一致すると、出力装置8からその旨を出力させる。
これにより視覚障害を有する使用者は、通過地点Bまで
来たことを認識することができる。
【0033】さらに、MPUユニット装置2は、データ
ベース装置5を参照し、通過地点B付近に位置する店や
公共施設などを検索する。図3において、通過地点B付
近には、郵便局が存在するので、MPUユニット装置2
では、この郵便局が検索結果として得られ、出力装置8
から、その旨が出力される。即ち、この場合、例えば
「前方に郵便局あり」などというメッセージが出力され
る。
【0034】そして、MPUユニット装置2は、ルート
R1を参照して、次に進むべき方向を求め、出力装置8
に供給して出力させる。即ち、これにより図3に示した
場合では、使用者は、いま通過地点Bにいるから、「下
方向に直進せよ」というメッセージが、音声で出力され
る。
【0035】以下、同様にして、通過地点C,D,E,
Fでメッセージが出力され、使用者は、そのメッセージ
にしたがって歩行することにより図書館に到着すること
ができる。
【0036】次に、視覚障害者である使用者は、出力装
置8からのメッセージにしたがって歩行しているつもり
でも、知らない間にルートR1からはずれいている場合
がある。そこで、MPUユニット装置2は、常時、測位
装置3から得られる現在地が、ルートR1からはずれて
いるか否かを判定するようになされている。MPUユニ
ット装置2は、現在地がルートR1からはずれいている
と判定した場合、出力装置8にその旨を出力させ、これ
により使用者に、ルートR1からはずれた位置にいるこ
とを報知させる。さらに、MPUユニット装置2は、必
要ならば、測位装置3から得られる現在地と、地図装置
4に記憶されている地図情報とから、ルートR1に戻る
ルートを求め、そのルートを、出力装置8に出力させ
る。
【0037】以上のようにして、使用者が、ルートR1
からはずれても、そのことを認識し、さらに元のルート
R1に戻ることができるようになされている。
【0038】また、道路は直線であるとは限らず、曲が
っている場合がある。さらに、道路には、段差その他の
障害物(例えば、自動車や、人、石、看板、電柱など)
があったりする場合もある。視覚障害者が安全に歩行す
るには、上述したようなものが道路に存在することを知
らせる必要がある。さらには、信号機の状態(信号が、
赤、青、黄のいずれであるか)なども知らせる必要もあ
る。
【0039】そこで、センサ装置9では、障害物や、道
路の段差、その曲がり具合、階段、信号機の状態(信号
が、赤、青、黄のいずれであるか)などの周囲の状況
が、常時検出され、その検出結果は、緊急検出装置10
に供給される。
【0040】緊急検出装置10は、センサ装置9から供
給された情報から、周囲の状況が、緊急に対処すべき事
態(緊急事態)にあるかどうかを判定し、緊急事態にあ
ると判定した場合、その旨を、即座に、出力装置8に供
給して出力させる。これにより、例えば歩行中の使用者
の方へ、自動車などが向かって来ている場合には、その
旨が、使用者に知らされる。
【0041】さらに、緊急検出装置10は、緊急事態に
対処する方法を求め、これも出力装置8に供給して出力
させる。即ち、例えば歩行中の使用者の方へ、自動車な
どが向かって来ている場合には、その自動車を避ける方
向が、使用者に知らされる。
【0042】また、緊急検出装置10は、周囲の状況が
緊急事態にないと判定した場合、センサ装置9からの情
報を、必要に応じて、出力装置8に供給して出力させ
る。即ち、センサ装置9で、例えば電柱などの障害物が
検出された場合においては、使用者が、その電柱に近づ
いたときに、歩行方向に電柱がある旨が出力装置8から
出力される。なお、緊急事態にない場合でも、緊急検出
装置10に周囲の状況に対処する方法を求めさせ、出力
装置8から出力するようにすることができる。即ち、例
えば上述したように、使用者が電柱に近づいた場合に、
その電柱を避ける方向を、出力装置8に出力させること
ができる。
【0043】さらに、センサ装置9で、例えば信号機が
検出された場合においては、使用者が、その信号機のあ
る交差点を渡る際に、信号が黄または赤であるときに、
その旨が出力装置8から出力される。また、センサ装置
9で、道路が曲がっていることが検出された場合におい
ては、使用者が、歩道から車道へ出てしまいそうなとき
に、その旨が出力装置8から出力される。
【0044】従って、使用者は、容易かつ安全に目的地
(上述した場合においては、図書館)に到着することが
できる。
【0045】ところで、使用者により目的地が変更され
る場合がある。即ち、図3に示した場合において、例え
ば通過地点Dで、使用者は、本屋に行きたくなり、入力
装置1に、目的地を、図書館から本屋に変更する旨が入
力されることがある。MPUユニット装置2は、目的地
を変更する指示を受信すると、変更後の目的地と、測位
装置3から得られる現在地とを、ルータ装置6に出力す
る。ルータ装置6では、現在地から変更後の目的地まで
の最適ルートが算出される。即ち、いまの場合、通過地
点Dから本屋までの最適ルートとして、例えばルートR
4(図3)が求められる。
【0046】ルータ装置6は、求めたルートR4をメモ
リ装置7に供給して記憶させる。そして、MPUユニッ
ト装置2は、いままで用いていたルートR1に代えて、
メモリ装置7に記憶されたルートR4を参照して、現在
地から次に進むべき方向を求め、出力装置8に供給して
出力させる。即ち、通過地点Dにおいては、ルートR1
によれば、「上方向に直進せよ」というメッセージが出
力されるが、いまの場合はルートR4が参照されるの
で、「下方向に直進せよ」というメッセージが出力され
る。
【0047】以下、ルートR4上における所定の通過地
点で、目的地である本屋への方向が、出力装置8から出
力される。
【0048】なお、図3に示した場合においては、ルー
トR4上に障害物があるので、上述したようにその障害
物が、例えば走行中の自動車などの危険物である場合に
は、即座にその旨が出力装置8から出力され、また障害
物が、例えば電柱や駐車中の自動車などである場合に
は、使用者がその障害物に近づいたときに、その旨が出
力装置8から出力される。
【0049】以上のように、音声で情報を入力すること
ができるので、視覚が不自由であっても、容易に、装置
を取り扱うことができる。さらに、周囲の状況が出力さ
れるので、安全に歩行することができる。また、緊急事
態やそれに対する対処方法が報知されるので、使用者に
危害が加わることを防止することができる。
【0050】以上、本発明を、視覚障害者の歩行用補助
具として用いる場合について説明したが、本発明は、こ
の他、カーナビゲーションシステムや、船舶、航空機用
のナビゲーションシステムなどに適用可能である。さら
に、データベース装置5に観光案内情報を記憶させてお
くようにすれば、例えば観光バスなどにおいて、バスガ
イドの代わりに観光案内を行う装置として使用すること
も可能となる。
【0051】また、観光案内情報をデータベース装置5
に記憶させておく場合には、これを、旅行会社などで、
旅行者に販売するようにすれば、データベース装置5を
購入した旅行者は、旅行先で、図1に示したシステムを
用いて観光案内情報を聞き、観光名所や、そこまでのコ
ース(観光コース)を知ることができるようになる。
【0052】さらに、この場合、データベース装置5
に、宿泊予約チケットの情報や、ホテルのチェックイン
のための情報を記憶させておくようにすることにより、
旅行者は、ホテルのカウンタで、このデータベース装置
5を用いてチェックインの手続をとることなどが可能と
なる。
【0053】また、データベース装置5に、例えば飲食
店が存在する位置や、それを紹介する情報などを記憶さ
せておくようにすることにより、いわば食事処案内を行
う装置として使用することも可能となる。
【0054】なお、図3で説明した場合においては、ル
ートR1上における曲がり角にのみ通過地点を設定する
ようにしたが、使用者が視覚障害者である場合、曲がり
角のみを知らせるだけでは、使用者に不安を与えるおそ
れがある。そこで、通過地点は、曲がり角だけではな
く、道路の要所に設定するようにすることが可能であ
る。この場合、曲がり角だけではなく、使用者が道路に
沿って直進している最中にも、通過地点などが報知され
るので、使用者に安心感を与えることができる。
【0055】また、通過地点のすべてを、出力装置8か
ら出力するようにした場合、使用者の耳障りになること
が考えられる。そこで、出力装置8からは、使用者が、
例えば入力装置1を操作したときのみ(例えば、所定の
ボタンやキーを1回、あるいは所定の回数操作したとき
のみ)、通過地点を出力させるようにすることができ
る。
【0056】さらに、入力装置1が操作された地点が、
通過地点として設定されているかどうかに関わらず、そ
の地点において進むべき方向や、その地点の状況などを
出力装置8から出力させるようにすることも可能であ
る。
【0057】また、ルータ装置6には、目的地の変更時
におけるルートを算出させる他、例えばMPUユニット
装置2で求められたルートでは、工事などによって目的
地まで到達することができないときなどに、迂回ルート
を算出させるようにすることなども可能である。
【0058】さらに、本実施例では、測位装置3に、G
PS用の衛星(人工衛星11)からの電波に基づいて、
現在地を求めさせるようにしたが、図1に示した誘導シ
ステムを、例えば病院などの建物内で使用する場合に
は、その建物内に、所定の電波を発射するアンテナを取
り付け、測位装置3には、このアンテナからの電波に基
づいて現在地を求めさせるようにすることも可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】以上の如く、本発明の誘導システムによ
れば、自身の現在地が測定されており、目的地が入力さ
れると、その目的地までのルートが、現在地および地図
情報に基づいて算出され、そのルートが音声で出力され
る。さらに、周囲の状況が検出されており、この周囲の
状況も音声で出力される。従って、例えば視覚障害者
が、この誘導システムを用いた場合には、目的地まで、
容易かつ安全に歩行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導システムの一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1の実施例の地図装置4に記憶されている地
図情報を示す図である。
【図3】図1の実施例のデータベース装置5に記憶され
ている情報を示す図である。
【図4】従来のカーナビゲーションシステムの一例の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力装置 2 MPUユニット装置 3 測位装置 4 地図装置 5 データベース装置 6 ルータ装置 7 メモリ装置 8 出力装置 9 センサ装置 10 緊急検出装置 11 人工衛星 101 入力装置 102 MPUユニット装置 103 測位装置 104 地図装置 105 出力装置 111 人工衛星

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者を目的地へ誘導する誘導システム
    であって、 自身の現在地を測定する測定手段と、 地図情報を記憶している地図情報記憶手段と、 所定の情報を音声で入力する入力手段と、 前記入力手段に、前記目的地が入力されたとき、その目
    的地までのルートを、前記測定手段により測定された現
    在地および前記地図情報記憶手段に記憶されている地図
    情報に基づいて算出する算出手段と、 周囲の状況を検出する検出手段と、 前記算出手段により算出された前記ルートおよび前記検
    出手段により検出された前記周囲の状況を、音声で出力
    する出力手段とを備えることを特徴とする誘導システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記検出手段により検出された前記周囲
    の状況が、緊急に対処すべき事態にあるかどうかを判定
    する緊急事態判定手段をさらに備え、 前記出力手段は、前記緊急事態判定手段により周囲の状
    況が緊急に対処すべき事態にあると判定された場合、そ
    の旨を報知することを特徴とする請求項1に記載の誘導
    システム。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、前記緊急事態判定手段
    により緊急に対処すべき事態にあると判定された場合、
    その対処方法を報知することを特徴とする請求項2に記
    載の誘導システム。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、前記測定手段により測
    定された現在地が、前記算出手段により算出された前記
    ルート上の所定の通過地点と一致したとき、その通過地
    点を報知することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の誘導システム。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は、前記測定手段により測
    定された現在地が、前記算出手段により算出された前記
    ルート上の所定の通過地点と一致したとき、次に進むべ
    き方向を報知することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の誘導システム。
  6. 【請求項6】 前記測定手段により測定された現在地
    が、前記算出手段により算出された前記ルートからはず
    れているか否かを判定する現在地判定手段をさらに備
    え、 前記出力手段は、前記現在地判定手段により前記現在地
    が前記ルートからはずれていると判定された場合、その
    旨を報知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の誘導システム。
  7. 【請求項7】 前記出力手段は、前記現在地判定手段に
    より前記現在地が前記ルートからはずれていると判定さ
    れた場合、そのルートに戻る方法を報知することを特徴
    とする請求項6に記載の誘導システム。
  8. 【請求項8】 前記測定手段は、自身の現在地を、衛星
    からの電波または建物内に設置されたアンテナからの電
    波に基づいて測定することを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれかに記載の誘導システム。
  9. 【請求項9】 前記入力手段は、前記所定の情報を、音
    声だけでなく、キー操作によっても入力することができ
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の
    誘導システム。
  10. 【請求項10】 前記出力手段は、音声で出力する情報
    を表示することができることを特徴とする請求項1乃至
    9のいずれかに記載の誘導システム。
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