JPH0866413A - 歯科用補強線材およびそれを用いた義歯 - Google Patents

歯科用補強線材およびそれを用いた義歯

Info

Publication number
JPH0866413A
JPH0866413A JP20681694A JP20681694A JPH0866413A JP H0866413 A JPH0866413 A JP H0866413A JP 20681694 A JP20681694 A JP 20681694A JP 20681694 A JP20681694 A JP 20681694A JP H0866413 A JPH0866413 A JP H0866413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rod
reinforcing wire
dental
resin
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20681694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2840196B2 (ja
Inventor
Nobufumi Nishiwaki
信文 西脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP20681694A priority Critical patent/JP2840196B2/ja
Publication of JPH0866413A publication Critical patent/JPH0866413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2840196B2 publication Critical patent/JP2840196B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外力等による変形においてもレジンと補強線
材との間のずれを発生させず、万一発生してもレジン床
のヒビ割れ程度で済ませることができる歯科用補強線材
と、これを用いた義歯を提供する。 【構成】 歯科用補強線材10、30、40、50は、
断面が偏平な線材の外表面の少なくとも一部に凹部およ
びまたは凸部11、31、41、51を形成している。
また、義歯20は、断面が偏平な線材の外表面の少なく
とも一部に凹部およびまたは凸部11、31、41、5
1を形成した歯科用補強線材10、30、40、50を
所定形状に変形させ、歯科用補強線材10、30、4
0、50をレジン床22中に埋設して形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レジン床の補強に使
用される歯科用補強線材およびこれを用いた義歯に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の歯科用補強線材は、レジ
ン床の補強材として使用され、例えば矢田化学工業株式
会社から市販されている歯科用ステンレス鋼線がある。
これら補強線材は、なるべく薄いレジン床とするため偏
平断面で線形状を呈しており、外表面が滑らかに形成さ
れている。
【0003】そして義歯は、この歯科用補強線材を適宜
長さに切断し、所定形状に屈曲変形させてレジン床中に
埋設するとともに人工歯をレジン床に植設して形成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レジン
床中に埋設された歯科用補強線材は外表面が滑らかであ
るため、義歯に強い力を加えて変形させてしまったり、
過度の咬合圧によりレジン床がヒビ割れ等の破壊を生じ
たりした場合には、レジンと補強線との喰いつきが弱く
完全に割れ、さらには両者間にずれが生じてレジン床に
隙間が生じていた。
【0005】この現象をより具体的に解析すると、始め
にレジン床体部の最も薄弱な部位にクラック(亀裂)が
入り、次に補強線材に沿う様にクラックが成長する傾向
が見られる。一旦、クラックが生じるとレジン補強線材
との喰い付きが弱い為クラックの成長も早くクラックも
複雑となり、さらには、両者間にずれが生じてレジン床
に間隙が発生する。
【0006】このため、単にレジンを溶融接合させるヒ
ビ割れ補修にとどまらず、歯列の型を採り、ずれた床を
型に合わせて接合することになり、義歯の補修に多大の
時間を要するという問題があった。
【0007】そこで、外力、過度の咬合圧等による変形
においてもレジンと補強線材との間のずれを発生させ
ず、万一発生してもレジン床のヒビ割れ程度で済ませる
ことができる歯科用補強線材と、これを用いた義歯を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、断面が偏平な線材の外表面の少
なくとも一部に凹部およびまたは凸部を形成したことを
特徴とする歯科用補強線材としており、請求項2の発明
は、凹部およびまたは凸部は前記断面の長手方向両端部
側の外表面の少なくとも一方に形成されたことを特徴と
する請求項1記載の歯科用補強線材としており、請求項
3の発明は、断面が偏平な線材の外表面の少なくとも一
部に凹部およびまたは凸部を形成した歯科用補強線材を
所定形状に変形させ、該歯科用補強線材をレジン床中に
埋設して形成したことを特徴とする義歯としている。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、補強用線材とレジン
との喰いつきが良くなる。
【0010】請求項2の発明によれば、断面の短手方向
両端部側の外表面に凹部およびまたは凸部が形成されな
いので、加工時、短手方向側への折り曲げ力が加わって
も補強線材が折れ難く、使用時の変形も少ない。
【0011】請求項3の発明によれば、レジンと補強線
材との喰いつきが良いため、たとえレジン床にヒビ割れ
が生じてもレジン床が補強線材の正規な位置とずれるこ
とがなく隙間も大きくならないので、義歯の補修も容易
となる。
【0012】
【実施例】次に図面を参照してこの発明を説明する。
【0013】図1は、この発明の歯科用補強線材の一実
施例を示すものである。図中10は、歯科用補強線材で
あって、錆びない、有害物質が溶出しない等の性質を持
つ材質で作られ、例えば、不銹鋼、特殊鋼等が使用され
る。
【0014】その断面は楕円形、長方形、陸上競技トラ
ック形、蒲鉾形等偏平であり、その長さは長く巻いて保
存され、使用時に適宜長さに切断されて使用される。図
の偏平な断面は片側が平面であり、反対側が中央を平面
に近い湾曲し、両端を曲面にした形であり、全体として
蒲鉾形を呈している。
【0015】その外表面の少なくとも一部(片面または
両面等)には凹部およびまたは凸部が形成されている。
例えば、サンドブラスト処理、プレス圧痕等で単位面積
当り多数の凹部11が全面的に形成されている。勿論突
起状のものを形成した凸部であってもよいし、凹部11
と凸部を両方形成してもよい。
【0016】図2は、歯科用補強線材を用いて作った義
歯20の例である。例えば図1に示す歯科用補強線材1
0を患者の口腔より採得した模型に合わせて適宜長さに
切断し、図3のように平面側を構内の取付部位側に向け
て湾曲させ、骨格を作る。この骨格である歯科用補強線
材10を所定の模型内にインサートし、同時に人工歯2
1をインサートし、レジンを注入充填して硬化させ、レ
ジン床22を持った義歯20が作られる。レジンは種々
あるが、MMA(メタメチルアクリレート)が一般的で
ある。
【0017】図3に示すようにレジン床22は、強度を
確保したうえで、なるべく薄く作られ、装着時に違和感
がないように作られる。レジン床22を薄くするため、
歯科用補強線材10は偏平に作られ、図2、図3に見ら
れるようにレジン床22中に配置され骨格となって補強
されている。
【0018】図4は、変形例を示す歯科用補強線材30
の例を示すものである。この凹部およびまたは凸部は、
偏平な断面の長手方向両端部側の外表面の少なくとも一
方、ここでは両方に形成されている。凹部31の形状
は、U字状、V字状等を呈しているが、特にV字状のよ
うな先端は丸みが付けられノッチ効果が発生しないよう
にされている。
【0019】図5は、他の変形例を示す歯科用補強線材
40の例を示すものである。凸部41が図4の凹部31
の代わりに形成された例である。凸部41は、先細り形
状となっているが、先広がり形状でもよいことは勿論で
ある。また、補強線材40の断面は陸上競技トラック形
を呈している。
【0020】図6はさらに他の変形例を示す歯科用補強
線材50の例を示すものである。この凹部51および凸
部は、偏平な断面の短手方向両端部側の外表面の少なく
とも一方に形成されている。この凹部41は、大きさ、
深さ、間隔が適宜選択される。場合によっては貫通した
ものであってもよい。いずれにしても、線材40の強度
を保証し、レジンとの喰い付きを保証する範囲で選択さ
れる。この線材40の断面は長方形を呈している。
【0021】以上、凹部又は凸部は、歯科用補強線材と
して製造、市販されているときに形成されている場合に
限らず、線材の使用時に加工される場合も包含するもの
である。
【0022】凹部およびまたは凸部が形成された歯科用
補強線材を使用した義歯は、線材とレジンとの喰い付き
が良好となるため、義歯が変形等してきてレジン床が繰
り返し曲げ作用を受けても線材とレジンとのずれが発生
し難く、レジン床にヒビ割れが生じたときでもずれの発
生が阻止される。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、レジン床との
喰い付きの良好な歯科用補強線材を提供することができ
る。
【0024】請求項2の発明によれば、曲げ加工、曲げ
作用を受け易い断面の短手方向に凹部等がないため、薄
くても丈夫な歯科用補強線材を提供することができる。
【0025】請求項3の発明によれば、これらレジンと
の喰い付きのよい歯科用補強線材を使用するため、丈夫
な、しかも仮にヒビ割れ等が発生しても、補修が容易な
義歯を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す歯科用補強線材の斜
視図である。
【図2】この補強線材を使用した義歯の斜視図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】変形例を示す歯科用補強線材の斜視図である。
【図5】他の変形例を示す歯科用補強線材の斜視図であ
る。
【図6】さらに他の変形例を示す歯科用補強線材の斜視
図である。
【符号の説明】
10,30,40,50 歯科用補強線材 11,31,41,51 凹部又は凸部 20 義歯 21 人工歯 22 レジン床

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が偏平な線材の外表面の少なくとも
    一部に凹部およびまたは凸部を形成したことを特徴とす
    る歯科用補強線材。
  2. 【請求項2】 凹部およびまたは凸部は前記断面の長手
    方向両端部側の外表面の少なくとも一方に形成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の歯科用補強線材。
  3. 【請求項3】 断面が偏平な線材の外表面の少なくとも
    一部に凹部およびまたは凸部を形成した歯科用補強線材
    を所定形状に変形させ、該歯科用補強線材をレジン床中
    に埋設して形成したことを特徴とする義歯。
JP20681694A 1994-08-31 1994-08-31 歯科用補強線材およびそれを用いた義歯 Expired - Fee Related JP2840196B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20681694A JP2840196B2 (ja) 1994-08-31 1994-08-31 歯科用補強線材およびそれを用いた義歯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20681694A JP2840196B2 (ja) 1994-08-31 1994-08-31 歯科用補強線材およびそれを用いた義歯

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0866413A true JPH0866413A (ja) 1996-03-12
JP2840196B2 JP2840196B2 (ja) 1998-12-24

Family

ID=16529570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20681694A Expired - Fee Related JP2840196B2 (ja) 1994-08-31 1994-08-31 歯科用補強線材およびそれを用いた義歯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2840196B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201092A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Hideo Nakagawa 部分義歯
EP3944837A1 (en) 2020-07-28 2022-02-02 Kabushiki Kaisha Shofu Reinforcing-structure simultaneous-embedding-type plate denture and method of fabricating the same

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585413U (ja) * 1981-07-03 1983-01-13 井元 茂 義歯床の補強線
JPS62116713U (ja) * 1986-01-16 1987-07-24

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585413U (ja) * 1981-07-03 1983-01-13 井元 茂 義歯床の補強線
JPS62116713U (ja) * 1986-01-16 1987-07-24

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201092A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Hideo Nakagawa 部分義歯
EP3944837A1 (en) 2020-07-28 2022-02-02 Kabushiki Kaisha Shofu Reinforcing-structure simultaneous-embedding-type plate denture and method of fabricating the same
US11877902B2 (en) 2020-07-28 2024-01-23 Kabushiki Kaisha Shofu Reinforcing-structure simultaneous-embedding-type plate denture and method of fabricating the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2840196B2 (ja) 1998-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2374429B1 (de) Montageanordnung mit Hilfsmittel und kieferorthopädischem Bracket
US4299569A (en) Orthodontic bracket for straightening teeth
US5788487A (en) Dental shim
DE60318108T2 (de) Orthodontische vorrichtung mit niedrigem profil
US3815243A (en) Wedge for dental matrix bands
JP5179761B2 (ja) 歯科用ウェッジ
EP1219264B1 (en) Dental wedge with handle
US4735571A (en) Dental splint
JP2939548B1 (ja) 板状タイプ人工歯根
US4090299A (en) Orthodontic appliance
US11045280B2 (en) Dental matrix bands
US20060204934A1 (en) Gutta percha tip and method for producing the same
US3108377A (en) Matrix for interproximal anterior restorations
JP2003527157A (ja) 歯修復処置用デンタルマトリックスクランプ
US20210322135A1 (en) Dental matrix bands
US4024638A (en) Wide vent dental implants
DE2308962A1 (de) Zahnimplantat
JPH0866413A (ja) 歯科用補強線材およびそれを用いた義歯
US3822472A (en) Tooth rigidity imparting device and method of implantation thereof
US3798770A (en) Repelling magnetic cutter teeth for dentures
US20080199832A1 (en) Gutta percha tip and method for producing the same
CA1202217A (en) Splint for animal teeth
US3925894A (en) Dual purpose tooth aligner
US7090492B2 (en) Element for aiding in the cementation of fixed dental prosthesis
JP3055083U (ja) つまようじ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071016

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091016

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101016

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees