JPH0865794A - 超音波探触子 - Google Patents

超音波探触子

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JPH0865794A
JPH0865794A JP22417894A JP22417894A JPH0865794A JP H0865794 A JPH0865794 A JP H0865794A JP 22417894 A JP22417894 A JP 22417894A JP 22417894 A JP22417894 A JP 22417894A JP H0865794 A JPH0865794 A JP H0865794A
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JP
Japan
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transducer
ultrasonic probe
connector
intermediate member
ultrasonic
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Application number
JP22417894A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Wakabayashi
勝裕 若林
Yukihiko Sawada
之彦 沢田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスデューサ部を小型化しても、結線が
容易で、安価で性能の良い超音波探触子を提供すること
を目的とする。 【構成】 少なくとも一つ以上の音響整合層もしくは音
響レンズと、圧電素子と、背面負荷材とから構成される
超音波探触子において、前記音響整合層もしくは音響レ
ンズと、圧電素子と、背面負荷材とからなるトランスデ
ューサ部と装置本体と繋がっている導電線の接続を中間
部材を介して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用などで用いる超
音波内視鏡用などにおいて利用される超音波探触子に関
し、より詳細には、音響レンズまたは音響整合層と、圧
電素子と、背面負荷材からなるトランスデューサ部とケ
ーブルなどの装置本体と繋がっている導電体の結線構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波探触子は非破壊検査装置の
他、医療用の超音波診断装置として需要の伸びをみせて
いる。超音波内視鏡などの探触子は、超音波トランスデ
ューサから高周波の音響振動を生体中に放射し、反射し
て戻ってきた超音波を超音波トランスデューサで受信
し、わずかな界面特性の違いによって異なる情報を処理
することで、生体内部の断面像を得ている。
【0003】超音波トランスデューサの振動子は大別す
ると、圧電素子、音響整合層、および背面負荷材から構
成されている。超音波トランスデューサは、圧電素子表
面に形成された電極を使用して圧電素子に高周波の電圧
パルスを印加し、圧電素子を共振させて急速に変形を起
こし、超音波パルスを発生させるものである。
【0004】ところが、血管用超音波探触子のように高
周波化、小型化が必要なものでは、圧電素子3の形状は
小さくなり、厚さも非常に薄いものとなり、結線方法い
わゆる電極の取り方が非常に困難になってきた。
【0005】また、圧電素子、音響整合層、背面負荷材
から構成されるトランスデューサ部も小さくなり、音響
放射軸を設計した位置に合せることも困難になってき
た。
【0006】従来例としては、図12に示した特願平5
−27448号公報のような、超音波探触子17があ
る。この超音波探触子17は、ミラー反射タイプで圧電
素子3の面積は小さくなり、圧電素子3の表面に設けら
れた電極5から直接ケーブル10,11を結線すること
が困難なため、圧電素子3の電極5と導通を確保した側
面電極4を背面負荷材7表面にも設け、この側面電極4
から同軸ケーブル19の芯線11、周線10を結線する
というものであった。
【0007】また、このタイプの場合トランスデューサ
部2の位置決め固定は、ハウジング12に接着固定する
ことにより行なわれるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報のような構成の超音波探触子17では、トランスデュ
ーサ2とケーブル線10,11の結線を、圧電素子3か
ら背面負荷材7の側面に伸びた側面電極部4において直
接行なわれている。また、トランスデューサ2の位置決
め固定は、ハウジング12に固定接着することにより行
なわれていた。このため、以下の不具合があった。
【0009】(1)トランスデューサ2側面部に設けた
側面電極4とケーブル10,11を直接半田18を用い
半田付けにより結線、固定されている。しかし、フレキ
シブルシャフト13中に通った同軸ケーブル19は、超
音波探触子17の実使用時には湾曲状態や、直線状態と
なり、同軸ケーブル19は時に大きな張力がかかり、半
田付け部分が剥離断線することがある。この張力によ
る、ケーブル10,11と側面電極4の断線を防止する
ために、同軸ケーブル19を接着剤23などで固定する
ことがあるが、耐薬品性のあるフッ素樹脂被覆のケーブ
ル19では接着が困難なことや、耐久性の落ちるその他
の被覆ケーブル19でも、頑強に固定するためには変形
しない部分である硬質部長が伸びてしまうなどの問題が
あった。
【0010】(2)また、トランスデューサ部2の位置
決め固定は、ハウジング12への接着により行なうため
に、特にトランスデューサ部2を小型化した場合は、超
音波の放射される方向である音響放射軸を合せるために
両者の位置精度を高めることが、非常に困難であった。
【0011】(3)さらに、圧電素子3部分も接着剤8
によりハウジングと固定されている部分があるために、
接着の状態により、音響放射軸がずれたり、動きに規制
を受けることによる送受信時のロスが大きくなり、細径
プローブでは、感度低下の原因となり、画像精度の劣化
につながっていた。
【0012】(4)そのうえ、トランスデューサ部2に
直接半田付けを実施するために、トランスデューサ部2
の熱による劣化があり、背面負荷材7などの材料に規制
を受けるとともに、圧電素子3自体の劣化もあった。
【0013】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、トランスデューサ部を小型化しても、結線が容易
で、安価で性能の良い超音波探触子を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る本発明の超音波探触子は、少なくとも
一つ以上の音響整合層もしくは音響レンズと、圧電素子
と、背面負荷材とから構成される超音波探触子におい
て、前記音響整合層もしくは音響レンズと、圧電素子
と、背面負荷材とからなるトランスデューサ部と装置本
体と繋がっている導電線の接続を中間部材を介して行な
うことを特徴としている。
【0015】この場合、請求項2に記載したように、ト
ランスデューサ部と中間部材の導通は導体同士の接触に
より得られ、中間部材と装置本体と繋がっている導電線
の接続は半田、または導電性樹脂を用い加熱するか、圧
着、もしくは超音波接合など応力の加わる方法にて結線
するとよい。
【0016】さらに、請求項3に記載したように、前記
中間部材とそれを固定する絶縁体によりトランスデュー
サ部が機械的に位置決めされるようにするのが好まし
い。
【0017】
【作用】上記構成からなる本発明の超音波探触子の作用
は以下の通りである。
【0018】請求項1および請求項2では、トランスデ
ューサ部2と導電性のある中間部材であるコネクタ30
の導通は、機械的な圧着力により確保される。一方中間
部材と装置本体と繋がっているケーブルに代表される導
電体10,11は半田18などにより固定、導通し、ケ
ーブル19に張力が加わっても、断線のないように固
定、結線される。
【0019】また、加熱の必要な半田18や導電性樹脂
9の使用や、圧着、超音波接合など応力のかかる中間部
材とケーブルで代表される導電体10,11の結線は、
トランスデューサ部2の組込前に行なうことができ、ト
ランスデューサ部2は、高温になることや、応力のかか
ることがなく、加熱による圧電特性の劣化、および応力
による圧電素子の破壊はない。
【0020】請求項3では、請求項1および請求項2の
作用に加え、中間部材であるコネクタ30を固定する絶
縁体に、トランスデューサ2を突き当て固定すること
で、トランスデューサ2の位置決めが可能で、音響放射
軸を設計位置に合せることを容易にする。
【0021】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明に係る超音
波探触子の実施例を説明する。
【0022】(実施例1)図1〜図5を用いて本実施例
を説明する。図1はトランスデューサ部の作製を概略表
した断面、および斜視図、図2はトランスデューサ2と
中間部材であるコネクタ30の斜視図、図3はコネクタ
30の斜視図および断面図、そして、図4は作製した超
音波探触子17の断面図である。
【0023】(構成)まず、長方形の圧電セラミックス
薄板1に、図1(a)のように、GND側が2つに分割
された電極5a,5b構成の圧電素子3と音響整合層
6、背面負荷材7をエポキシ系の接着剤23により加
圧、接着する。
【0024】具体的には厚さ0.11mmで共振周波数2
0MHz のチタン酸鉛(PT)系(自発分極が消失する温
度は320℃)の圧電素子3をラップ仕上げにより作製
し、銀ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、乾
燥、焼付けを行ない電極5a,5bを形成した圧電素子
3を用いた。
【0025】この圧電素子3に、1/4λの厚さで約3
8μmのエポキシ樹脂製の音響整合層6を付与し、ジル
コニアをフィラーとしたエポキシ樹脂からなる背面負荷
材7を接着により付与し、図1(b)のような積層体2
0を作製した。
【0026】次いで、図1(b)の点線部分26を精密
切断機で裁断、溝切りし、図1(c)のように背面負荷
材7の部分に溝の切った形の積層体20を形成する。こ
の溝の部分に両面とも銅箔が形成されているガラスエポ
キシ基板(以下ガラエポ基板と略す)25を圧電素子3
と垂直にはめ込みエポキシ系の接着剤により固定し、音
響整合層6と、ガラエポ基板25の端部を水溶性樹脂2
4によりマスキングし
【0027】、これを、真空蒸着装置に入れ、積層体2
0側面部にクロム/銀の側面電極4を形成、図1(d)
のような積層体20を作製する。
【0028】そして、マスキング用の水溶性樹脂24を
水洗して除去した後、細線部分27を精密切断機で裁断
し、一つのトランスデューサを作製する。
【0029】一方コネクタ30として、ポリアセタール
製のφ1.0の円柱に、溝28,29を切り作製した絶
縁体14に、電極板15,16として40μmの銅板
を、図2のように組付けたものを用意した。このコネク
タ30の詳細は、図3に示した斜視図(a)、そして図
3(a)におけるA−A’,B−B’部の断面を表した
図3(b),図3(c)のようである。電極板15,1
6は、図3(b)のように、GND側は絶縁体14の外
周に沿った形であるが、プラス側は、ハウジング12と
接触しないように溝29の中に納まった形である。
【0030】このコネクタ30の電極板15,16の端
部にケーブルを半田付けし、固定のため接着剤を付けト
ランスデューサのガラエポ基板25部分をコネクタ30
に差込み、ガラエポ基板25表面の銅板とコネクタ30
の電極板15,16が導通している状態で接着剤を硬化
させる。
【0031】次いで、トランスデューサ部分2をディピ
ングによりNBRゴム系の樹脂で、絶縁、防水処理を施
す。そして、図4のように、トランスデューサ2および
同軸ケーブル19の結線されたコネクタ30を金属パイ
プを加工したハウジング12に挿入、ハウジング12に
ワッシャ31を接合したフレキシブルシャフト13を接
着剤により接合する。なお、コネクタ30についたトラ
ンスデューサ2の位置決めは、ワッシャ31への突き当
てで行ない、ワッシャ31とハウジング12の接着の際
に、合せて接着固定する。
【0032】ハウジング12には、トランスデューサ2
の音響放射軸方向に、SUS製の音響ミラー21があ
り、ハウジング12には、超音波の出入口となる窓が開
いている。以上のような構成の超音波探触子を作製し
た。
【0033】(作用)上述した方法で作製した超音波探
触子17は、ハウジング12内にも媒体を封入し、シー
スと呼ばれるポリエチレンチューブ内にいれられる。観
測時には、フレキシブルシャフト13を回転させ、場合
によって大きく湾曲させた状態で、超音波像を観測す
る。その際に、湾曲により、同軸ケーブル19に張力が
掛ることがあるが、本構造の超音波探触子17では、ト
ランスデューサ2に直接結線せず、頑強に半田付けの可
能なコネクタ30と結線しているため、ケーブルの張力
により断線することはない。
【0034】また、コネクタ30はハウジング12とG
ND側電極板15を接触させるため、ハウジング12を
GNDに落とす働きを有している。
【0035】そして、トランスデューサ2の位置決めの
役割も果たしている。詳細には、突き当てによりトラン
スデューサを位置決めするため、ハウジング12の長さ
方向のズレが小さく、また、超音波の放射される方向2
2である音響放射軸も大きくズレることはない。
【0036】以上の作用から、パルサから出力された電
圧パルスは、同軸ケーブル19、コネクタ30の電極板
15,16を経て、トランスデューサ2の側面電極4へ
と導通し圧電素子3に電圧が印加され、超音波が図4の
矢印22のように放射される。トランスデューサから発
した超音波は、音響ミラー21に反射して、窓の部分か
ら被観測物の方へ出て行き、跳ね返った超音波は同じ経
路で戻り、圧電素子3が、音圧を電圧に変換し、観測装
置へと伝達され、超音波画像を得る。
【0037】本発明の工程では、圧電素子に熱の加わる
ような位置では、半田付けをしないで接触により確実に
導通を確保しているため、圧電素子3の劣化が生じな
い。
【0038】なお、本実施例では、絶縁体の背面負荷材
7を利用したものについて述べたが、図5のように絶縁
層8を形成すればタングステンをフィラーとした背面負
荷材7や、バリウムフェライトやサマリウムコバルトと
いう磁気ダンパ用のフィラーを混入させた樹脂の背面負
荷材7のトランスデューサ2も作製できる。
【0039】さらに、トランスデューサ側面電極4はク
ロム/銀の真空蒸着以外に、導電性のある材料の蒸着、
スパッタなどの導電性薄膜の他、導電性樹脂によっても
同様な作用効果が得られる。
【0040】(効果)上述した方法で作製すると、同軸
ケーブル19に張力が掛ることがあっても、トランスデ
ューサに直接固定されていないため、断線することがな
く、信頼性の高い超音波探触子17が作製可能となる。
【0041】また、コネクタ30により、ハウジング1
2を半田付けなどの結線をせずに、GNDに落とすこと
ができる。このため、結線の必要がなく、容易にノイズ
低減を図ることができる。
【0042】そして、容易にトランスデューサ2の位置
決めが可能となり、ハウジング12の長さ方向のズレが
小さく、音響放射軸も大きくズレることはなく、効率の
良い品質バラツキの少ない超音波探触子17が安価に作
製できる。
【0043】さらに、圧電素子3には劣化してしまうよ
うな高い熱を加えないで超音波探触子17を作製するた
めに、効率が良く、小型化しても感度の良い超音波探触
子17を作製できる。
【0044】本実施例では、トランスデューサの音響整
合層は1層構造のものであるが、少なくとも音響整合層
6もしくは、音響レンズが1つ以上あれば同様な効果が
得られる。
【0045】そして、本実施例では背面負荷材7に絶縁
性の材料を使用したが、絶縁部分8を設けた図5に示す
ような、導電性のある背面負荷材7を使用したトランス
デューサ2を用いた場合でも同様な効果が得られる。
【0046】また、コネクタ30を構成している金属1
5,16は本実施例では、銅板を使用したが導電性があ
り、半田付けの可能なものであれば、金属、合金、メッ
キなどの表面処理や、導電性物質をコーティングした金
属、セラミックスなどでも同様な効果が得られる。
【0047】(実施例2)図6は本実施例における超音
波探触子のトランスデューサ部とコネクタの側面図、図
9はハウジングに挿入した際のコネクタ中央付近の断面
図である。
【0048】(構成)本実施例の基本的な構成は実施例
1と同様であり、同一な構成部分には同一番号を付すと
ともに、相違点についてのみ述べる。
【0049】本実施例では、前記実施例と同様な方法に
て、トランスデューサ部2を作製し、図6のような銅板
33a,33bとガラエポ32a,32bの積層体から
なるコネクタ30を用いて、以下に示す方法により、超
音波探触子17を作製した。
【0050】コネクタは、銅板33aにガラエポ製の絶
縁板32a、そして、再び銅板33b、ガラエポ製の絶
縁板32bを嫌気性接着剤を用いて接着し、はみ出した
余分な接着剤を除去して、図6のようなコネクタ30を
作製した。この積層体であるコネクタ30は、細長いも
ので作製しておき、トランスデューサと同様に、精密裁
断機により切出して作製する。
【0051】この積層コネクタ30の両銅板33a,3
3b部分に半田により、同軸ケーブル19の各線を半田
付けし、ケーブル付きのコネクタ30を作製する。
【0052】そして、このコネクタ30に、前記実施例
と同様に作製したトランスデューサ部を接着剤を付けて
差込み、トランスデューサ2のガラエポ基板25表面の
銅板とコネクタ30の銅板が導通している状態で接着剤
を硬化させる。
【0053】次いで、トランスデューサ部分2をディッ
ピングによりフッ素系のコーティング剤で絶縁、防水処
理を施す。そして、前記実施例同様、トランスデューサ
2および同軸ケーブル19の結線されたコネクタ30を
金属パイプを加工したハウジング12に挿入し、ワッシ
ャ31の付いた、フレキシブルシャフト13と接合す
る。
【0054】トランスデューサ2の位置決めは、前記実
施例と同様に、ワッシャ31とコネクタ30の突き当て
で行ない、ハウジング12をGNDに落とすために、銅
板33aは図9に示したコネクタ中央付近の断面図で示
したように、角部でハウジング12と接触する構成とな
っている。
【0055】(作用)上述した方法で作製すると、前記
実施例と同様な動作をするが、特記すべきことは、トラ
ンスデューサ2に加え、コネクタ30も一度に大量にそ
して安価に作製可能となることである。
【0056】またコネクタは、積層後の厚みにより微妙
な寸法を変えることにより、ハウジングと確実に接触さ
せることが可能となる。
【0057】(効果)上述した構成、作用の超音波探触
子は、前記実施例に加え、トランスデューサ、コネクタ
共に量産化ができるため、安価にすることが容易で、使
い捨てタイプの超音波探触子が作製可能となる。
【0058】本実施例では、銅板とガラエポの基板の積
層体を使用したが、導電性のある材料と接着などにより
接合可能な絶縁材料を積層しても同様な効果が得られ
る。
【0059】また、トランスデューサとコネクタの導通
を確実にするため、図7のようにトランスデューサの挿
入部に半田などの導電性物質により突起を付けるとより
確実に、導通が取れるようになる。さらに、金属板33
bが変形しやすくなるように切込みを設けると、トラン
スデューサ2の挿入が容易になり作業性が向上すると共
に、挿入時に無理な応力がトランスデューサ2にかから
ないため、歩留りも向上する。
【0060】そして、コネクタ30としては図8に示し
たように、ガラエポ基板で片側のみ導電性のある表面に
した基板34と両側に導電性の膜を有しスルーホールな
どにより両面が同電位になっている基板35とガラエポ
基板25を積層しても同様な効果のあるコネクタ30を
作製できる。
【0061】この場合、最終的なコネクタ30の構成
が、GND側はハウジング12と接触する部分が導電性
の物質でつながっていればよくスルーホールでなくとも
側面でつながっていてもかまわない。
【0062】また、ハウジング12のGNDとの結線を
工数がかかるが別手段で行なう場合には、このようにハ
ウジングとの接触部をGNDと同電位の導体とする必要
はない。
【0063】なお、細長い裁断前のトランスデューサと
裁断前のコネクタを挿入、接着した後、裁断工程をいれ
るとさらに生産性を向上させることができる。
【0064】(実施例3)図10(a)および図10
(b)は本実施例における超音波探触子のトランスデュ
ーサ部とコネクタの側面図、図10(c)はコネクタの
斜視図である。本実施例の基本的な構成は実施例1と同
様であり、同一な構成部分には同一番号を付すととも
に、相違点についてのみ述べる。
【0065】(構成)本実施例では、前記実施例と同様
な方法にて両面ガラエポ基板の付いていない側面電極4
a,4b付きのトランスデューサ2を作製し、図10
(b)のような銅板の表面にトゲ状の凹凸を有する電極
板37a,37bとそれを保持する絶縁部材14とポリ
イミド製の絶縁テープ36から構成され、各電極板37
a,37bから半田18による半田付けにより、同軸ケ
ーブル19の芯線11、周線10が結線されている。
【0066】このコネクタ30の凹凸部分に低粘性の嫌
気性接着剤を塗布し、トランスデューサ2を押し付け硬
化させる。硬化が終了後、前記実施例同様に、絶縁、防
水処理を実施し、ハウジング12に挿入して、フレキシ
ブルシャフト13と接続し超音波探触子17を作製す
る。
【0067】なお、コネクタ30はトランスデューサ2
と同様に細長い形状で、両電極板37a,37bがつな
がったものを作製しておき、精密裁断機を用いて、分
割、裁断して作製した。
【0068】トランスデューサ2の位置決めは、前記実
施例と同様に、ワッシャ31とコネクタ30端部の突き
当てで行ない、ハウジング12をGNDに落とすため
に、GND側の電極板37aが、ハウジング12と接触
する構成であり、プラス側の電極板37bは絶縁テープ
36により、ハウジング12とは接触しない構成であ
る。
【0069】(作用)上述した方法で作製すると、前記
実施例と同様な動作をするが、両面に銅製箔膜の付いた
ガラエポ基板などを用いる、コネクタ30への挿入工程
をなくしても、電極板37a,37bの表面の凹凸から
確実にトランスデューサ2とコネクタ30の間で導通を
得ることができる。
【0070】また、前記実施例と同様に、トランスデュ
ーサ2に加え、コネクタ30も一度に大量にそして安価
に作製可能となる。
【0071】またコネクタ30は、積層後の厚みにより
幅方向に、微妙に寸法を変え ことにより、ハウジング
12と確実に接触させることが可能となる。
【0072】(効果)上述した構成、作用の超音波探触
子17は、トランスデューサ2の回り込んだ側面電極4
とコネクタ30表面の凹凸から、確実に導通を得ること
ができる。
【0073】また、実施例においては、トランスデュー
サ2との接触面を平面にしたが、図11にあるトランス
デューサ2とコネクタ30のように、それぞれ凸型、凹
型にするなど形状はどのようであってもよい。トランス
デューサ2、コネクタ30の接着時の位置決めには、図
11のタイプが、当て付けにより位置決め可能なため、
簡単で良好な結果が得られる。
【0074】そして、本実施例では、コネクタ電極板3
7a,37b表面はトゲ状のものとしたが、サンドブラ
スト処理などの方法で意識的に表面粗さをもたせた場合
でも、同様な効果が得られる。
【0075】さらに、凹凸がない場合には、導電性の接
着剤を用いることで同様な効果が得られるが、両電極間
の絶縁を考慮する必要があるため、凹凸を付けた方が簡
単に良好な結果が得られる。
【0076】そして、本実施例の超音波探触子17は、
前記実施例同様、トランスデューサ2、コネクタ30共
に量産化ができるため、安価にすることが容易で、使い
捨てタイプの超音波探触子17が作製可能となる。
【0077】なお、本実施例ではトランスデューサと装
置本体を繋ぐ導電体は、同軸ケーブがを使用したが、フ
レキシブル基板など、柔軟性がある導電体ならば同様な
効果が得られる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる超
音波探触子によれば、以下のような効果がある。
【0079】請求項1および請求項2に記載した発明で
は、高周波化し、小型小径化の要求により、形状の小さ
くなった超音波トランスデューサにおいても、結線方法
いわゆる電極の取り方が容易で、実使用時に断線するこ
とがなく信頼性が高く、量産の可能な安価な超音波探触
子が得られる。
【0080】請求項3に記載した発明では上記の他に、
トランスデューサの位置決めが容易に行なえるため、製
品のバラツキの小さい、歩留りの高い超音波探触子を容
易に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による超音波探触子のトラン
スデューサ部の作製手順を示す図である。
【図2】実施例1の超音波探触子のトランスデューサと
コネクタとの関係を説明する斜視図である。
【図3】実施例1の超音波探触子に用いられるコネクタ
を示す図である。
【図4】実施例1の超音波探触子を示す断面図である。
【図5】実施例1の超音波探触子の変形例を示す斜視図
である。
【図6】実施例2の超音波探触子のトランスデューサと
コネクタとの関係を説明する斜視図である。
【図7】実施例2の超音波探触子の変形例を示す図であ
る。
【図8】実施例2の超音波探触子のさらに別の変形例を
示す図である。
【図9】実施例2の超音波探触子の要部を示す断面図で
ある。
【図10】実施例3の超音波探触子のトランスデューサ
とコネクタとの関係を説明する斜視図である。
【図11】実施例3の超音波探触子の変形例を示す図で
ある。
【図12】従来の超音波探触子を示す図である。
【符号の説明】
1 圧電セラミックス薄板 2 トランスデューサ部 3 圧電素子 4 側面電極 4a 側面電極 4b 側面電極 5 電極 5a 電極 5b 電極 6 音響整合層 7 背面負荷材 8 絶縁層 9 導電性樹脂 10 ケーブル周線 11 ケーブル芯線 12 ハウジング 13 フレキシブルシャフト 14 絶縁体 15 電極板 16 電極板 17 超音波探触子 18 半田 19 同軸ケーブル 20 積層体 21 音響ミラー 22 超音波の放射方向 23 接着剤 24 水溶性樹脂 25 ガラエポ基板 26 点線部分 27 細線部分 28 溝 29 溝 30 コネクタ 31 ワッシャ 32a ガラエポ製絶縁板 32b ガラエポ製絶縁板 33a 銅板 33b 銅板 34 基板 35 基板 36 絶縁テープ 37a 電極板 37b 電極板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図5】
【図7】
【図1】
【図3】
【図4】
【図6】
【図8】
【図9】
【図12】
【図10】
【図11】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つ以上の音響整合層もしく
    は音響レンズと、圧電素子と、背面負荷材とから構成さ
    れる超音波探触子において、前記音響整合層もしくは音
    響レンズと、圧電素子と、背面負荷材とからなるトラン
    スデューサ部と装置本体と繋がっている導電線の接続を
    中間部材を介して行なうことを特徴とする超音波探触
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超音波探触子において、
    トランスデューサ部と中間部材の導通は導体同士の接触
    により得られ、中間部材と装置本体と繋がっている導電
    線の接続は半田、または導電性樹脂を用い加熱するか、
    圧着、もしくは超音波接合など応力の加わる方法にて結
    線したことを特徴とする超音波探触子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の超音波探触子において、
    前記中間部材とそれを固定する絶縁体によりトランスデ
    ューサ部が機械的に位置決めされることを特徴とする超
    音波探触子。
JP22417894A 1994-08-25 1994-08-25 超音波探触子 Withdrawn JPH0865794A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002177271A (ja) * 2000-12-07 2002-06-25 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 超音波プローブ製造方法、超音波プローブ、および超音波撮像装置
WO2008108015A1 (ja) * 2007-03-06 2008-09-12 Kobe Material Testing Laboratory Co., Ltd. 血管内診断のための超音波探触子及びその製造方法
JP2009038675A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Toshiba Corp 超音波トランスデューサおよび超音波トランスデューサを備えた超音波プローブ

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