JPH086471Y2 - 加熱蒸散器 - Google Patents

加熱蒸散器

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JPH086471Y2
JPH086471Y2 JP1991102188U JP10218891U JPH086471Y2 JP H086471 Y2 JPH086471 Y2 JP H086471Y2 JP 1991102188 U JP1991102188 U JP 1991102188U JP 10218891 U JP10218891 U JP 10218891U JP H086471 Y2 JPH086471 Y2 JP H086471Y2
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air intake
heater
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隆啓 長谷川
孝信 柏原
潤一郎 目崎
昭 西村
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Earth Chemical Co Ltd
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Earth Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、薬液ボトルから薬液を
吸上げ芯を通じて吸上げつつ加熱蒸散する、所謂液体式
の加熱蒸散器に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】殺虫剤の蒸散継続時間を長く
する目的で開発された初期の液状タイプの加熱蒸散器
は、吸液芯にヒータを接触させて加熱する直接加熱方式
を採用していた。この方式では、ヒータとの接触個所で
吸液芯が局部的に高温になり、薬液中の用材が多量に蒸
発し、残留した薬効成分等の高沸点物質や薬剤の熱分解
で生成される高沸点物質等の蓄積によって、吸液芯に目
詰まりやこれに起因する焦げが生じた。その結果、長期
にわたって高い殺虫効果を持続させることが困難であっ
た。これに対処すべく、ヒータを筒状とし離反した状態
で吸液芯を囲んだ間接加熱方式の加熱蒸散器が多数提案
されたが(例えば実公昭44−8361号、実公昭45
−14913号、実公昭45−29244号)、直接加
熱方式に見合う熱量を供給する必要があるとの観点か
ら、吸上げ芯とヒータとの間隙を保温域としていた。そ
の結果、高温での加熱により、薬液中の用材が多量に蒸
発し、薬効成分等の高沸点物質や薬剤の熱分解で生成さ
れる高沸点物質等が残留し蓄積して、依然として吸液芯
の目詰まりを十分に解消し得なかった。この問題を解決
すべく、本考案者等は、鋭意研究を行なった結果、単に
筒状ヒータの外側に上昇流を形成するのではなく、吸液
芯と筒状ヒータとの間に上昇流を形成すれば、吸上げ芯
から蒸散する薬効成分を含む気体をヒータとの間で次々
と上昇させて、薬効成分の蒸散を促進させることができ
ること、その結果、ヒータの加熱温度がたとえ低くても
薬液の蒸散を十分に行うことができ、ヒータの高温加熱
に伴う弊害である高沸点物質の残留による目詰まりを完
全に防止することができることという、従来の加熱方式
の範疇からはとうてい予測し得ない現象を突き止めた。
本考案者等は、この知見に基づき本考案の基礎となる加
熱蒸散器を完成させた(実開昭58−45670号)。
そして、これに基づいた上昇気流形成タイプの加熱蒸散
器が他にも提案された(例えば、実開昭63−4847
5号公報参照)。この種の加熱蒸散器に置いては、液状
薬剤を所定の温度に加熱して蒸散を行い、その加熱は吸
液芯と筒状ヒータとの間の上昇流形成下において適温と
なるように設定される。従って、加熱が過度であった
り、上昇流が十分に形成されなかったりすると、薬液ボ
トル内の温度が上昇して液位が上昇し、ついにはボトル
口部や吸液芯からの液漏れが生じることがあるという問
題があった。
【0003】本考案はこのような従来の問題点を一掃す
ることを目的としてなされたものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本考案は、薬液ボトル
を保持するための器体と、該器体に保持される薬液ボト
ルの吸上げ芯の上部の周囲を間隙を存して同心状に囲む
ように、当該器体に備えられた電気加熱式の筒状ヒータ
とを備え、前記器体は、該ヒータの上方を覆う器体頂部
において上記間隙上方に開口する揮散口、及び前記器体
内空間から上記間隙を経て揮散口に通ずる上昇気流を発
生させるために前記器体の底部に設けられた外気取入れ
口を具備しており、前記器体は薬液ボトルからの放熱を
可能とするように該薬液ボトルの胴部の少なくとも一部
を該器体より下方へ露出させた状態で上方から保持可能
な構成になっていることを特徴とする加熱蒸散器に係
る。
【0005】
【実施例】以下に本考案の各種実施例を添付図面にもと
づき説明すると次の通りである。
【0006】第1図は水平式コンセント専用タイプの本
考案実施の1例を示している。本実施例に於て、器体
(1)は、平らな底部(2)と半球状のカバー部(3)
から構成され、カバー部(3)の頂部中央に揮散口
(4)が設けられている。器体(1)内には、揮散口
(4)の下方に位置するように、上下方向に開口するリ
ングヒータ(5)が設置され、該ヒータ(5)は外向フ
ランジ部(5a)に於て、支持棒(6)を介し底部
(2)上に支持されている。上記ヒータ(5)の下方
に、上下方向に開口する薬液ボトル取付け口(7)が底
部(2)より上方へ突出するように設けられ、取付け口
(7)の内周面には、薬液ボトル(8)(第2図参照)
の口部(8a)外周面のねじ部(9)と螺合されるねじ
部(10)が設けられている。薬液ボトル(8)は第2
図に示されるように、該ボトル(8)を口部(8a)に
於て、取付け口(7)に取付けたとき、リングヒータ
(5)内に同心状に挿入される吸上げ芯(11)を具備
している。器体(1)の背部の下端に水平式のプラグ片
(12)(2本1対)が固設され、各プラグ片(12)
は常法通り、リングヒータ(5)の引出し端子(13)
(13)とリード線(図示せず)を介して結線されてい
る。器体(1)の正面部の下端部に、上記ヒータ(5)
のオン,オフ操作用のスイッチ(14)が設けられてい
る。第3図の底面図に示されるように器体(1)の底部
(2)に外気の取入れ口(15)を設けることができ、
この取入れ口(15)は、蒸散された薬剤の拡散に役立
つ。
【0007】使用に際しては、薬液ボトル(8)がその
口部(8a)に於て、器体底部(2)の取付け口(7)
にねじ(9)(10)の螺合のもとに取付けられる。こ
の取付けにより、上記ボトル(8)の吸上げ芯(11)
がリングヒータ(5)内に同心状に挿入される。而して
この状態でプラグ片(12)をコンセント(図示せず)
に差込み通電すると、リングヒータ(5)が発熱して吸
上げ芯(11)の上部を加熱し、よってコード付の場合
と同様に薬液蒸散の目的を達成できる。
【0008】更に薬液ボトル(8)はその口部(8a)
に於て、器体底部(2)の取付け口(7)に取付けられ
るようになっているので、器体(1)に対する薬液ボト
ル(8)の取付け,取外し操作が極めて簡単容易になる
と共に、器体(1)は薬液ボトル(8)の口部(8a)
にキャップ状に挿着されるにすぎないので、器体(1)
の寸法、特に高さ方向の寸法が小さくなり、その分器体
(1)ひいては装置全体の重量を軽減でき、コンセント
に対する安定な取付けが可能となる。
【0009】尚取付け口(7)に対する薬液ボトル
(8)の取付け手段として、ねじ部(9),(10)に
よる螺合方式を示したが、その他ねじ部(9),(1
0)に代え、凹凸部を係合するような構成にしてもよ
い。また薬液ボトル(8)の大きさは、コンセント取付
けに支障を来さない限り、任意である。
【0010】本考案加熱蒸散器を、ダブルコンセントに
取付けて使用する場合、器体(1)(薬液ボトル(8)
を含む)の寸法によっては、コンセントの一つに取付け
た器体(1)によって、残る他の一つのコンセントが隠
れてしまい、使用できなくなる虞れを生ずる。従ってプ
ラグ片(12)を中心にして、それより上方及び下方の
寸法を、上下のコンセントの間隔よりも小さく設定して
おくことが好ましい。例えばダブルコンセントにおい
て、対向内端間の距離が25mmの場合は、第2図に示
したD1 及びD2 の距離を25mm又はそれ以下に設定
される。
【0011】第4〜6図は本考案の他の実施の1例を示
し、水平及び垂直型のコンセントに両用できるような構
成になっている点以外は、第1〜3図に示された実施例
のものと実質的に異なる所がない。
【0012】本実施例に於ては、回転中心を挾んで対向
する一対のプラグ片(12)(12)を保持する回転体
(16)が器体(1)の背面中央部に、基端の円盤部
(16a)外周面のリング状凹部(17)と、器体
(1)側のリング状凸部(18)との嵌合部に於て回転
し得るように、挿着されている。プラグ片(12)は丸
ピン、平ピンその他アース付の3本ピンなど任意であ
る。
【0013】第6図に示されるように、器体(1)側の
リング状凸部(18)に90°の角度範囲に亘って切欠
き部(19)が形成され、この切欠き部(19)内に、
回転体(16)側のリング状凹部(17)の底部より突
出された突子(20)が嵌入されている。而して第6図
に矢符で示されるように、回転体(16)の回転につれ
突子(20)が切欠き部(19)内で0〜90°の角度
範囲に亘って移動し、例えば突子(20)が第6図に示
されるように切欠き部(19)の一端側に当止したとき
は、プラグ片(12)(12)は垂直向きとなり、一方
他端側に当止したときは水平向きとなるような構成にな
っている。
【0014】本実施例によれば、回転体(16)を回転
操作することにより、プラグ片(12)(12)の向き
を、水平又は垂直のいずれかに自由に選択できる。諸外
国に於てはコンセントの向きは水平型と垂直型の2種類
があり、このような両用タイプは、特に輸出用として好
適である。
【0015】回転体(16)は円盤部(16a)の中央
部より外方へ突出された突座部(16b)を具備し、該
突座部(16b)にプラグ片(12)(12)が挿着固
定されている。突座部(16b)はプラグ片(12)
(12)をコンセント(図示せず)に差込んだとき、器
体(1)とコンセントひいては柱,壁との間に間隔を形
成し、器体(1)の頂部の揮散口(4)より揮散される
薬剤成分が柱や壁に付着することを防止する。尚突座部
(16b)は省略してもよい。
【0016】第7〜11図は本考案の更に他の実施の一
例を示し、器体(1)の下端にはかま部(21)が連設
されている点以外は、第1〜2図に示された実施例のも
のと実質的に異なる所がない。
【0017】本実施例に於ては、第10図の使用状態を
示す断面図から明らかなように、はかま部(21)は、
器体(1)の取付け口(7)に取付けられた薬液ボトル
(8)の外周部を囲繞し、薬液ボトル(8)を目視より
遮閉する遮閉部材及び同ボトル(8)を外部よりの衝撃
破損より保護する保護部材として機能し、この両機能に
より製品を見栄えよく且つ安全に使用することが可能と
なる。
【0018】更に薬液ボトル(8)とはかま部(21)
間に形成された周隙(22)は器体(1)の底部の外気
取入れ口(15)を介して器体(1)内に連通している
ので、外気の器体(1)内への取入れが良好となり、器
体(1)内を上昇する上昇気流により、蒸散薬剤の拡散
性を向上できる。このような蒸散薬剤の拡散性向上は、
特に吸上げ芯(11)の断面積(太さ)を基準にして、
揮散口(4)のトータル開口面積をその2〜40倍、好
ましくは5〜15倍、また空気取入れ口(15)のトー
タル開口面積を同1.5〜20倍、好ましくは3〜10
倍とすることにより、好結果が得られる。また器体
(1)内への外気の取入れにより過熱を防止でき、薬液
ボトル(8)よりの液洩れ防止に役立つ。尚取入れ口
(15)は器体(1)の側部に設けられていてもよい。
【0019】本実施例に於ては、はかま部(21)の背
面上端部に、プラグ本体(12a)の背面の下端側に於
て該背面と面一となるように突出する凸部(23)を形
成することができる。この凸部(23)はコンセントへ
の取付け使用時に、プラグ本体(12a)の下端側に於
て、被取付面に当接し、当接面に於て製品の重量を支え
るので、コンセントへの差込部に対する重量負荷を軽減
でき、取付け状態の安定性向上に寄与できる。
【0020】はかま部(21)は、凹凸嵌合部(24)
に於て器体(1)より適宜取外し得るような構成にして
おけば、薬液ボトル(8)の取換えをはかま部(21)
を取外した状態で行い得るので便利である。はかま部
(21)の内径を、できるだけ大きくしておくことによ
り、薬液ボトル(8)として、大型のものから小型のも
のまで、支障なく使用できる。
【0021】プラグ本体(12a)を回転式又はスライ
ド式となし、プラグ片(12)を適宜器体(1)内に没
入させるような構成にしておけば、嵩小の状態で包装や
保管を行い得るので便利である。
【0022】第12図は本考案の更に他の実施の1例を
示し、本実施例に於ては、薬液ボトル(8)の蓋部にバ
ランス穴(25)が設けられている。バランス穴(2
5)は、加熱蒸散使用中等に於て、ボトル(8)内の温
度ひいては圧力が上昇したとき、圧力を外部に逃がし、
ボトル(8)内外の圧力を自動的にバランスさせる働き
をするものであり、この圧力バランスより、ボトル
(8)外で吸上げ芯(11)より液だれが生ずるという
危険性を一掃できる。バランス穴(25)は予め設けて
おいてもよいし、或は使用に際し、バランス穴(25)
を形成できるように、薄肉部を設けておいてもよい。予
めバランス穴(25)を形成しておく場合は、バランス
穴(25)を使用時までシール部で閉じておいてもよ
い。
【0023】本考案は上記構成の加熱蒸散器に於て、 イ 上記揮散口のトータル開口面積は、吸上げ芯の断面
積の2〜40倍であり、 ロ 上記外気取入れ口のトータル開口面積は、吸上げ芯
の断面積の1.5〜20倍である形態とするのが、望ま
しい。斯かる形態の本考案によれば、拡散性ひいては殺
虫効力を従来装置よりも各段と向上できる。以下に本考
案を実験例を掲げ、さらに詳しく説明する。
【実験例】(1)実験条件 (i)殺虫剤:4%の濃度を有するアレスリン(商標
「ピナミンフォルテ」、(株)住友化学製)の炭素数1
3−17の飽和脂肪族炭化水溶液50ml)。 (ii)吸上げ芯(11)の組成:バーライト60部、木
粉20部、及び澱粉20部から成る。 (iii)吸上げ芯(11)の寸法:7mm(外径)×7
0mm(長さ) (vi)リング・ヒータ:10m(内径)×9mm(厚
さ) (v)隙間面積:役8.5mm2 (vi)加熱条件:吸上げ芯(11)の上部が約135℃
に達するまで加熱。 (2)実験 1)揮散口(4)の付近の器体上に付着した有効成分の
割合 揮散口(4)の付近の器体の内側及び外側に付着した有
効成分は10日後(120時間後)及び30日後(36
0時間後)にふき取って除去し付着した有効成分の割合
を測定した。 2)揮散口(4)の付近の器体の汚染と変形 揮散口の付近の器体は10日及び30日後に目視観察し
て汚染と変形の程度を調べた。その結果は次の基準に従
って評価した。 −:全く汚染も変形も見られなかった。 ±:有効成分が若干付着したが変形は見られなかった。 +:器体上に付着した有効成分が黙視で確認され、変形
が少し見られた。 ++:有効成分が器体上に目立って付着していて、器体
は著しく変形していた。 3)殺虫効力試験 蚊取用加熱蒸散器を室(3.7×3.6×2.54m=
24.3m2)の真ん中に配置し、通電後1時間して、
2個の金網の飼育籠(各々15匹の雌成虫の蚊、カレッ
クスピピエンスパーレンス属の蚊)を各々室内の対角線
上で室の隅付近の対向する位置に於いて、1.5mの高
さに配置した。籠を設置後、経時的に1時間ノックダウ
ンした蚊の数を数えた。このようにして、実験を下記表
に示すような揮散口及び外気取入れ口の面積を変更した
加熱蒸散器を使用して行なった。実験結果は下記表中に
実施例、比較例として示した。実施例では、(A)揮散
口(4)の総開口面積は、吸上げ芯(11)の断面積の
2〜40倍とし、(B)外気取入れ口(15)の総開口
面積は吸上げ芯(11)の断面積の1.5〜20倍とし
た本考案加熱蒸散器を使用した。比較例では、本考案装
置の上記2つの形態要素(A)(B)の1つを欠如した
装置を使用した。 (3)実験の結果 下記表は上記の実験によって得られた結果を示す。
【表1】 (注)*揮散口(4)のトータル開口面積は吸上げ芯
(11)の断面積の倍数で表されている。 *外気取入れ口(15)のトータル開口面積は吸上げ芯
(11)の断面積の倍数で表されている。 (4)考察 上記実施例1〜7で得られた結果から明らかなように、
前述の揮散口及び外気取入れ口に関する望ましい形態の
本考案加熱蒸散器では、揮散口の付近の器体上付着した
有効成分の最大付着率はわずか2.7%であり、60分
後に得られたノックダウン率(殺虫剤効果)は実施例1
〜7の全てを通じて100%であった。即ち実施例1〜
7の実験では優れた結果が得られたことを示している。
本考案の場合、器体内外への付着が少なく、拡散性がよ
いので、室の隅にいる蚊でも見事に殺虫している。他
方、2つの形態要素(A)(B)のうちの一方を欠如す
る従来装置を使用する比較例1〜5の結果から明らかな
ように、この装置では揮散口の付辺に付着した有効成分
は最小の場合でも5%であり、1時間後に得られた最大
ノックダウン率は60%と低かった。従って比較例では
有効成分の付着率が高く、ノックダウン率が低いことが
判る。また器体内外への付着が多く、拡散性も悪いので
室の隅にいる蚊への殺虫効果は不充分である。
【効果】本考案によれば、以下の効果を奏する加熱蒸散
器を提供することができる。加熱蒸散器の器体に外気取
入れ口を設けるにあたり、器体側部に設けたのでは、加
熱蒸散器を壁や家具のすぐそばに置いた場合に、外気取
入れ口が塞がれがちであり器体内への外気の取り込みお
よび上昇流の形成が十分にできなくなるおそれがある。
また、設置場所によっては特定方向にのみ外気が流れる
ことがあり、この場合に、器体の側部に外気取入れ口を
設けていれば、風下側に外気取入れ口が向く置き方をす
ると、器体内への外気の取り込み及び上昇流の形成が十
分にできなくなるおそれがある。本考案においては、外
気取入れ口が器体の底部に設けられているので、加熱蒸
散器に対し家具が隣接していても、また外気がどの方向
から流れても、確実に外気を取り入れ上昇流を形成する
ことができる。一方、外気取入れ口が器体の底部に設け
られていると、薬液ボトルの口部や吸液芯から液漏れが
あったときに、漏れた液が器体に溜められることなく落
下して床面などを汚すことになる。しかし、上記の如く
前記器体が、薬液ボトルからの放熱を可能とするように
ボトル胴部の少なくとも一部を露出させた状態で薬液ボ
トルを上方から保持する場合は、吸液芯周囲の上昇流に
伴う外気の流れに加えて、ボトル周囲への放熱が可能と
なる結果、薬液ボトルの温度上昇がより確実に防止され
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図。
【図2】薬液ボトルの取付け状況を示す縦断面図。
【図3】その変更例を示す底面図。
【図4】本考案の他の実施例を示す斜視図。
【図5】同縦断面図。
【図6】回転体の回転量規制手段の一例を示す説明図。
【図7】本考案の更に他の実施例を示す側面図。
【図8】同下面図。
【図9】同背面図。
【図10】第8図のA〜A線に沿う使用状態の断面図
【図11】同B〜B線に沿う、ヒータを省略して示す断
面図。
【図12】本考案の更に他の実施例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 器体 (2) 底部 (3) カバー部 (4) 揮散口 (5) リングヒータ (6) 支持棒 (7) 取付け口 (8) 薬液ボトル (9),(10) ねじ部 (11) 吸上げ芯 (12) プラグ片

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬液ボトルを保持するための器体と該器体
    に保持される薬液ボトルの吸上げ芯の上部の周囲を間隙
    を存して同心状に囲むように、当該器体に備えられた電
    気加熱式の筒状ヒータとを備え、前記器体は、該ヒータ
    の上方を覆う器体頂部において上記間隙上方に開口する
    揮散口、及び前記器体内空間から上記間隙を経て揮散口
    に通ずる上昇気流を発生させるために前記器体の底部に
    設けられた外気取入れ口を具備しており、前記器体は薬
    液ボトルからの放熱を可能とするように該薬液ボトルの
    胴部の少なくとも一部を該器体より下方へ露出させた状
    態で上方から保持可能な構成になっていることを特徴と
    する加熱蒸散器。
  2. 【請求項2】前記揮散口及び外気取入れ口は、 イ 上記揮散口のトータル開口面積が、吸上げ芯の断面
    積の2〜40倍であり、 ロ 上記外気取入れ口のトータル開口面積が、吸上げ芯
    の断面積の1.5〜20倍であることを特徴とする請求
    項1記載の加熱蒸散器。
JP1991102188U 1988-02-10 1991-12-11 加熱蒸散器 Expired - Lifetime JPH086471Y2 (ja)

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JPS4514913Y1 (ja) * 1966-06-02 1970-06-23
JPS6169983U (ja) * 1984-10-12 1986-05-13

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