JPH0864503A - 膜質改質方法および装置 - Google Patents

膜質改質方法および装置

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JPH0864503A
JPH0864503A JP6201942A JP20194294A JPH0864503A JP H0864503 A JPH0864503 A JP H0864503A JP 6201942 A JP6201942 A JP 6201942A JP 20194294 A JP20194294 A JP 20194294A JP H0864503 A JPH0864503 A JP H0864503A
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JP
Japan
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work
mask
stage
film quality
ultraviolet rays
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Application number
JP6201942A
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English (en)
Inventor
Shinji Suzuki
信二 鈴木
Koji Kawahashi
孝司 川橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Publication date
Application filed by Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Ushio Denki KK
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワーク上に選択的に紫外線を照射することが
でき、紫外線を無駄なくワークに照射することができる
膜質改質方法および装置を提供すること。 【構成】 ワークステージ15に薄膜が形成されたワー
クWを載せ、マスクMの全面とワークWが接触するまで
ワークWを上昇させたのち、ワークステージを所定量下
降させる。この操作により、マスクとワークの平行出し
および間隙設定が行われる。ついで、ワークWとマスク
のアライメントを行った後、遮光部分にパターンが形成
されたマスクMを通してワークWに紫外線を照射する。
マスクMを通してワーク上に紫外線を照射しているの
で、特性を変えたくない部分に紫外線が照射されること
がない。また、ワークとマスクのX,Y方向の相対位置
を変化させてワークWの分割逐次照射を行うことによ
り、照射を必要としない隙間部分に紫外線が照射される
ことがなく、紫外線を無駄なく照射できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワーク上の導体膜や半導
体膜または絶縁膜等の薄膜に紫外線を照射して薄膜の特
性を改質/改善する薄膜改質方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一枚の基板の上に多種多数の電気素子を
製作して一つのモジュールにするマルチチップモジュー
ルや絶縁基板上に形成する薄膜トランジスタ(TFT)
を製造する技術として、CVD(化学蒸着堆積)法やV
PE(気相エピタキシャル)法等様々な薄膜形成方法が
用いられている。
【0003】これらの方法により形成された薄膜はその
ままでは所望の特性が得られないことがあり、このた
め、形成した薄膜に加熱処理を代表とするようないろい
ろな処理を施して所望の特性に改質することが行われて
いる。この改質処理の一つに紫外線を利用した方法があ
る。紫外線を薄膜に照射し、紫外線の高いエネルギで薄
膜の化学的組成や構造を変化させ、化学的・電気的・光
学的・物理的特性等を所望の特性に改質するものであ
る。
【0004】また、最近では、半導体素子の保護や素子
内の電極の絶縁に用いる有機高分子から成る薄膜の特性
改質等の目的で紫外線を薄膜に照射する改質技術が用い
られている。上記のような改質処理としては、例えば次
のようなものがある。 (a) 特開昭61−160939号公報に開示されている
ように、ドライエッチング後のシリコン表面に紫外線を
照射することにより、ドライエッチングによって発生し
た損傷を除去する。 (b) シリコン窒化膜(Si N)は半導体の保護膜(パッシベ
ーション)として広く使われており、プラズマCVD法
により形成するのが一般的である。シリコン窒化膜をプ
ラズマCVD法により形成すると、シリコン窒化膜の下
地となる膜または上に積層される膜(シリコン酸化膜や
リンを添加した石英ガラスであるPSG膜その他)との
界面に電荷が蓄積するチャージアップ現象が起こること
が知られている。
【0005】このチャージアップ現象は、例えば、MO
S−FETの閾値電圧を変化させる等の特性変化を引き
起こす原因となっている。この不所望な特性変化を解決
する手段として、これらの薄膜に紫外線を照射すること
が行われている。これらの薄膜に紫外線を照射すると、
界面に蓄積した電荷が除去されて、所望の半導体素子特
性が得られる。 (c) 電気絶縁性が高く、耐薬品性が良い樹脂膜は、半導
体素子や磁気ヘッド等の保護膜や素子間の電気絶縁用の
膜として用いられている。この樹脂膜の電気的絶縁性や
耐薬品性、機械的強度を向上させる目的で、樹脂に紫外
線を照射することが行われている。これは樹脂が紫外線
により高分子化することを利用した技術である。
【0006】上記した、紫外線による改質処理は、従
来、被照射物であるワークの大きさと同等かそれ以上の
長さを持つ管状のランプを使用するか、球状のランプか
らの光をミラーやレンズを使用してワークの面積以上に
光を広げるかして、ワーク全面を一括で露光していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したワ
ーク全面を一括で露光し膜質を改質する方法は次のよう
な問題点を持っていた。通常、ワークはいくつもの工程
を経てから製品が完成する。したがって、製品の製造過
程では同じワーク面に種類の異なる薄膜や構造物が同時
に存在する。
【0008】このことは即ち、紫外線を照射して改質を
行いたい薄膜と特性を変えたくない(紫外線を照射した
くない)薄膜または構造物が近接して同時に存在するこ
とを意味する。しかしながら、前記したワーク全面を一
括で露光する従来の方法では、特性を変えたくない(紫
外線を照射したくない)薄膜または構造物にも紫外線が
照射されてしまい、不所望の特性変化が起きてしまうと
いう問題があった。
【0009】最近の電子部品では、ワーク上のそれぞれ
の薄膜や構造物の寸法は小さく、さらに構造物同士の距
離も小さい。その値は数μm程度の微細なものである。
特に、絶縁膜上に素子を積み重ねて作成する多層構造の
半導体装置にはにはTFT素子(薄膜トランジスタ)が
使用されている。このTFT素子には、プラズマCVD
等で形成したアモルファスシリコン(a-Si:H) 薄膜やポ
リシリコン薄膜、エピタキシャルシリコン薄膜等が使わ
れている。アモルファスシリコンは紫外線によりその特
性が劣化することが知られている。ところが、TFT素
子は前記の紫外線処理を行いたい薄膜の極く近傍に形成
されているため、従来技術のように、単に紫外線を照射
するだけではTFT素子にまで紫外線が当たってしま
い、TFT素子の特性が劣化するという問題がある。
【0010】さらに、紫外線を照射するときに、単にス
リットやスクリーンを紫外線ランプとワークの間にお
き、特性を変えたくない(紫外線を照射したくない)部
分を隠そうとしても、スリットやスクリーンを紫外線が
通過するときに、光の回折現象で光が隠した部分に回り
込んでしまい、不所望の特性変化が起きてしまうという
問題があった。
【0011】一方、薄膜の改質の進む速度は、光強度に
比例する。そのため、処理速度を早くするために強い強
度の紫外線を照射する必要がある。即ち、ランプからの
紫外線をいかに無駄なく強い強度でワークに照射するか
が重要である。一枚のワークに複数個の製品を製作する
場合、ワーク上の製品と製品の間に素子の無い隙間がで
きる。この隙間は製品の完成後にワークから製品を切り
出すときの削り代および加工時の保持用のスペース、ま
たは製品の取り付けスペース等に使用される。
【0012】また、製品の周辺部には単に配線取り出し
用の金属膜のパターン(コンタクトパッド)があるだけ
なので、周辺部への紫外線の照射は必要としない場合が
多い。このようなワークの場合は、前記の照射を必要と
しない隙間の面積がワーク全体の面積に対して占める割
合が大きくなる。
【0013】すなわち、従来のワーク全面を一括して照
射する方法の場合、前記照射を必要としない隙間の部分
にも光が照射されるため、紫外線照射部から照射された
光が有効に使用されないという問題もある。そこで、従
来の半導体装置の製造工程で使用されているコンタクト
露光方式、プロキシミティ露光方式を薄膜の改質に適用
し、特性を変えたい部分だけ紫外線を通過させるマスク
を用意し、マスクとワークを接触、もしくは一定の間隔
をおいて平行に配置し、該マスクを通過した紫外線をワ
ークに照射して薄膜の特性を改質する方法も考えられ
る。
【0014】この方法を用いた場合には、ワークに不所
望の特性変化が起きてしまうという問題点は解決できる
ものの、紫外線照射部から照射された光が有効に使用さ
れないという問題点を解決することはできない。特に、
近年、製造効率の向上のために、一枚のワークに複数個
の製品を同時に製作したいという要求からワークが大型
化したため、それに対応してマスクも大型化する必要が
ある。
【0015】ところが、マスクが大型化すると、マスク
全体に渡って高精度な平面度を得るのが難しくなる。マ
スクの平面度が悪いとマスクとワークの距離が部分的に
大きい部分が生ずる。また、マスクとワークの距離が大
きくなると、ワーク上での回折光の回り込みも大きくな
り、遮光したい部分に紫外線が照射されてしまうという
問題を生ずる。
【0016】さらに、大型のマスク全体に渡って高精度
のマスクパターンを製作するのは難しく、歩留りも悪く
なる。また、マスクに使用するガラスの厚みも強度を得
るために厚くなる。そのため、マスク自体が非常に高価
になるという問題も生ずる。またさらに、マスクのサイ
ズの大型化に伴い必要な照射面積も大きくなり、紫外線
照射部のコリメータレンズを始めとする光学部品の大き
さも大型化する。マスクと同様に、大型の光学部品を製
作するのは難しく、歩留りも悪くなるため非常に高価に
なるという問題を生ずる。
【0017】そこで、ワークの面積より小さな面積のマ
スクを使用し、ワークを移動させながらワークを分割逐
次露光する方式も考えられる。ワークを分割して照射処
理する場合、まず最初の照射エリアに対してマスクとワ
ークとの平行出し、間隙の調整、および、アライメント
を行い照射を行う。ついで、XYステージを駆動して次
の照射エリアにワークを逐次移動させて照射を行う。
【0018】ところが、ワークが大型になるとワークの
反りやたわみが大きくなり、この反りやたわみの影響で
ワークとマスクの平行度や間隙およびアライメントが最
初の照射エリアとそれ以降の照射エリアでずれてしまう
という問題もある。また、一般に、マスクを用いた照射
方式の場合には、次のような問題点もある。 マスクをマスクステージに保持する場合、マスク保
持金具を用いると、マスクの保持金具等がマスクからワ
ーク方向に突出してしまい、保持金具等がワークと干渉
するのを回避するための特別の構造をワークに設ける必
要がある。すなわち、ワークに対して形状の制限ができ
てしまい、ワークが高価になると共にワークの形状を自
由に選択することができないという問題がある。 紫外線による表面改質を行う場合、空気中の酸素を
光化学反応に利用したり、また雰囲気を水素や酸素等の
ガスで満たした状態で表面改質を行う場合がある。
【0019】このような処理においては、空気やガスが
薄膜とマスク間に十分に存在することが必要であり、こ
のため、ワークとマスクの間隙を50μmやそれ以上に
大きく取る必要がある。特に、管状のランプである低圧
水銀灯や高圧水銀灯を紫外線光源として用いると、紫外
線照射部から照射される光は平行光でなく発散光とな
る。
【0020】ところが、間隙を大きく取った条件でこの
ような発散光を使用すると、マスク面に対して斜めに入
射する光の成分が遮光したい部分に入射してしまうとい
う問題がある。 超高圧水銀灯もしくは超高圧キセノン水銀灯を使用
する場合、放電電極間の距離が離れていると、アークス
ポットの大きさが大きくなる、集光鏡で反射された後に
インテグレータレンズに入射する光の面積が広がる。
【0021】したがって、この光の広がりに合わせてイ
ンテグレータレンズの大きさを大きくする必要があり、
インテグレータレンズの価格が高くなる。また、インテ
グレータレンズが大きいので視角も大きくなり、良好な
平行光が得られないという問題もある。本発明は上記し
た従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、本発
明の第1の目的は、薄膜が形成されたワーク上の特性を
変えたい部分のみに紫外線を照射することができ、ワー
ク上に形成されたそれぞれの薄膜や構造物の寸法が小さ
い場合であっても、不所望な特性変化を起こすことがな
い膜質改質方法および装置を提供することである。
【0022】本発明の第2の目的は、ランプからの紫外
線を無駄なく強い強度でワークに照射することができる
膜質改質方法および装置を提供することである。本発明
の第3の目的は、大型のワークに対して、高価な装置を
使用することなく、高精度な照射処理を行うことができ
る膜質改質方法および装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、ワーク上に形成された
薄膜に紫外線を照射して、薄膜の改質/改善を行う膜質
改質方法において、上記ワークとマスクを近接させた状
態で紫外線をマスクを通してワークに照射し、薄膜の改
質/改善を行うようにしたものである。
【0024】本発明の請求項2の発明は、請求項1の発
明において、マスクの照射に使用する面積をワークの面
積の半分以下とし、上記ワーク上の被照射領域を2つ以
上に分割し、ワークとマスクとの相対位置を水平方向に
逐次移動させて、同一のワーク上に上記マスクを通して
紫外線を複数回照射するようにしたものである。本発明
の請求項3の発明は、請求項2の発明において、ワーク
を分割した一つの面積が、マスクの照射に使用する面積
よりも大きい面積としたものである。
【0025】本発明の請求項4の発明は、請求項3の発
明において、複数回の照射のそれぞれの照射の最初に、
その都度、それぞれの照射におけるワークの照射範囲に
ついて、マスクとワークとの平行出しおよび間隙の調
整、マスクとワークのアライメントを行うようにしたも
のである。本発明の請求項5の発明は、請求項1,2,
3または請求項4の発明において、ワークにフォトレジ
ストからなる薄膜を形成し、該ワークに紫外線を照射し
て膜質の改質/改善を行うようにしたものである。
【0026】本発明の請求項6の発明は、紫外線を照射
する紫外線照射部と、マスクと、該マスクを保持するマ
スクステージからなるマスクステージ部と、ワークと、
該ワークを保持するワークステージおよび上記ワークス
テージを回転、水平垂直方向に移動させる移動機構とか
らなるワークステージ部と、上記ワークと前記マスクの
相対位置を所定の位置関係に合わせ込むためのマスク−
ワーク間位置合わせ機構と、上記ワークと上記マスクを
水平かつ一定の間隔で設定する間隙設定機構と、上記各
機構を制御する制御部とから膜質改質装置を構成し、上
記ワークステージに薄膜が形成されたワークを保持さ
せ、マスクを通して紫外線を照射することにより薄膜の
改質/改善を行うようにしたものである。
【0027】本発明の請求項7の発明は、請求項6の発
明において、マスクの照射に使用する面積が、ワークの
面積の半分以下であって、該ワーク上の被照射領域を2
つ以上に分割して、紫外線照射部から紫外線を照射して
ワークに形成された薄膜の改質/改善を行う膜質改質装
置であって、上記ワークの面に平行なX軸、Y軸方向に
おけるワークの分割数をそれぞれnx ,ny 、マスクの
照射に使用する領域の上記各軸の方向の幅をそれぞれW
x ,Wy 、ワークステージ部のX軸、Y軸方向の可動範
囲をそれぞれLx ,Ly としたとき、膜質改質装置のワ
ークステージ部のX軸、Y軸方向の可動範囲を、下記の
不等式の片方もしくは両方を成立させるように構成し、 Lx >nx ×Wx ,Ly >ny ×Wy 制御部が、ワークステージを、上記X軸、Y軸の片方も
しくは両方の方向に逐次移動させることにより、上記マ
スクとワークの相対的位置を水平方向に逐次移動させ
て、同一のワーク上に該マスクを通して紫外線を複数回
照射するように構成したものである。
【0028】本発明の請求項8の発明は、請求項7の発
明において、ワークに対向するマスク面の反対の面でマ
スクを真空吸着により保持するマスクステージを設けた
ものである。本発明の請求項9の発明は、請求項6,7
または請求項8の発明において、紫外線照射部を、紫外
線を放射する光源と、集光鏡と、インテグレータレンズ
と、シャッタと、コリメータレンズもしくはコリメータ
ミラーから構成したものである。
【0029】本発明の請求項10の発明は、請求項9の
発明において、紫外線を照射する光源を超高圧水銀灯も
しくは超高圧キセノン水銀灯とし、該高圧水銀灯もしく
は超高圧キセノン水銀灯の放電電極間の距離を8mm以
下としたものである。
【0030】
【作用】本発明の請求項1の発明においては、ワークと
マスクを近接させた状態で紫外線をマスクを通してワー
クに照射し、薄膜の改質/改善を行うようにしたので、
回折による光の回り込みを最小限に押さえることがで
き、特性を変えたくない部分に紫外線が当たることがな
く、薄膜が形成されたワーク上の各部に選択的に照射処
理を行うことができる。
【0031】本発明の請求項2の発明においては、請求
項1の発明において、マスクの照射に使用する面積をワ
ークの面積の半分以下とし、上記ワーク上の被照射領域
を2つ以上に分割し、ワークとマスクとの相対位置を水
平方向に逐次移動させて、同一のワーク上に上記マスク
を通して紫外線を複数回照射するようにしたので、大型
のワークに対しても小型のマスクで照射処理を行うこと
ができる。
【0032】このため、良好なマスクの平面度が得ら
れ、部分的にマスクとワークの距離が大きくなることが
なく、光の回り込みが著しく改善される。また、マスク
が安価で済み、さらに、光学部品の大きさを小さくする
ことができるので、製作が容易になり、光学部品を安価
にすることができる。本発明の請求項3の発明において
は、請求項2の発明において、ワークを分割した一つの
面積が、マスクの照射に使用する面積よりも大きい面積
としたので、製品周辺部の紫外線の照射を必要としない
隙間の部分に光が照射されないため、紫外線照射部から
照射された光が有効に使用される。
【0033】すなわち、ランプからの光を無駄なく強い
強度でワークに照射することができ、処理速度を向上さ
せることができる。本発明の請求項4の発明において
は、請求項3の発明において、複数回の照射のそれぞれ
の照射の最初に、その都度、それぞれの照射におけるワ
ークの照射範囲について、マスクとワークとの平行出し
および間隙の調整、マスクとワークのアライメントを行
うようにしたので、反りやたわみの影響でワークとマス
クの平行度や間隙およびアライメントが最初の照射エリ
アとそれ以降の照射エリアでズレることがない。
【0034】このため、照射したい部分だけに高精度で
選択的に紫外線を照射することができる。本発明の請求
項5の発明においては、請求項1,2,3または請求項
4の発明において、ワークにフォトレジストからなる薄
膜を形成し、該ワークに紫外線を照射し膜質の改質/改
善を行っているので、露光工程用に開発された安価なフ
ォトレジストを使用して改質/改善を行うことができ、
また、塗布する装置を露光用のものと共用することがで
きる。
【0035】本発明の請求項6の発明においては、紫外
線を照射する紫外線照射部と、マスクと、該マスクを保
持するマスクステージからなるマスクステージ部と、ワ
ークと、該ワークを保持するワークステージおよび上記
ワークステージを回転、水平垂直方向に移動させる移動
機構とからなるワークステージ部と、上記ワークと前記
マスクの相対位置を所定の位置関係に合わせ込むための
マスク−ワーク間位置合わせ機構と、上記ワークと上記
マスクを水平かつ一定の間隔で設定する間隙設定機構
と、上記各機構を制御する制御部とから膜質改質装置を
構成し、上記ワークステージに薄膜が形成されたワーク
を保持させ、マスクを通して紫外線を照射することによ
り膜質の改質/改善を行うようにしたので、請求項1の
発明と同様、回折による光の回り込みを最小限に押さえ
ることができ、また、特性を変えたくない部分に紫外線
が当たることなく、薄膜が形成されたワーク上の各部に
選択的に照射処理を行うことができる。
【0036】本発明の請求項7の発明においては、請求
項6の発明において、マスクの照射に使用する面積が、
ワークの面積の半分以下であって、該ワーク上の被照射
領域を2つ以上に分割して、紫外線照射部から紫外線を
照射してワークに形成された膜質の改質/改善を行う膜
質改質装置であって、上記ワークの面に平行なX軸、Y
軸方向におけるワークの分割数をそれぞれnx ,ny 、
マスクの照射に使用する領域の上記各軸の方向の幅をそ
れぞれWx ,Wy 、ワークステージ部のX軸、Y軸方向
の可動範囲をそれぞれLx ,Ly としたとき、膜質改質
装置のワークステージ部のX軸、Y軸方向の可動範囲
を、下記の不等式の片方もしくは両方を成立させるよう
に構成し、 Lx >nx ×Wx ,Ly >ny ×Wy 制御部が、ワークステージを、上記X軸、Y軸の片方も
しくは両方の方向に逐次移動させることにより、上記マ
スクとワークの相対的位置を水平方向に逐次移動させ
て、同一のワーク上に該マスクを通して紫外線を複数回
照射するように構成したので、請求項2の発明と同様、
大型のワークに対しても小型のマスクで照射処理を行う
ことができる。
【0037】このため、良好なマスクの平面度が得ら
れ、部分的にマスクとワークの距離が大きくなることが
なく、光の回り込みが著しく改善される。また、マスク
が安価で済み、さらに、光学部品の大きさを小さくする
ことができるので、製作が容易になり、光学部品を安価
にすることができる。本発明の請求項8の発明において
は、請求項7の発明において、ワークに対向するマスク
面の反対の面でマスクを真空吸着により保持するマスク
ステージを設けたので、マスク保持金具等がマスクから
突出することがない。このため、前記したように保持金
具等がワークと干渉するのを回避するための特別の構造
をワークに設ける必要がなく、ワークに対する形状の制
限がなくなる。
【0038】本発明の請求項9の発明においては、請求
項6,7または請求項8の発明において、紫外線照射部
を、紫外線を放射する光源と、集光鏡と、インテグレー
タレンズと、シャッタと、コリメータレンズもしくはコ
リメータミラーから構成したので、平行度の良い紫外線
を照射することができ、マスクに対して斜めに入射する
光の成分を減少させることができる。このため、遮光し
たい部分に紫外線が照射されるという問題点を解決する
ことができる。
【0039】本発明の請求項10の発明においては、請
求項9の発明において、紫外線を照射する光源を超高圧
水銀灯もしくは超高圧キセノン水銀灯とし、該高圧水銀
灯もしくは超高圧キセノン水銀灯の放電電極間の距離を
8mm以下としたので、アークスポットの大きさを小さ
くできる。このため、紫外線照射部のインテグレータレ
ンズの大きさを小さくすることができ、安価にインテグ
レータレンズを製作することができる。また、インテグ
レータレンズが小さいので視角も小さくなり、良好な平
行光を得ることができる。
【0040】
【実施例】
(1)全体構成 図1は本発明の1実施例の膜質改質装置の全体構成を示
す図である。同図において、1は超高圧水銀灯、超高圧
キセノン水銀灯などから構成される紫外線ランプ、2は
集光鏡、3はインテグレータレンズ、4はシャッタ、5
はミラー、6はコリメータレンズであり、上記1〜6で
紫外線照射部7を構成している。そして、紫外線ランプ
1から放射される紫外線は集光鏡2で集光され、インテ
グレータレンズ3に入射する。入射した紫外線はインテ
グレータレンズ3で均一な強度分布にされた後、コリメ
ータレンズ6で平行光にされ、マスクMに入射する。
【0041】なお、上記紫外線ランプとして、超高圧水
銀灯、超高圧キセノン水銀灯を用いる場合には、アーク
スポットの大きさを小さくするため、放電電極間の距離
が8mm以下のものを使用するのが望ましい。これによ
り、インテグレータレンズの大きさを小さくすることが
でき、インテグレータレンズを安価にすることができる
とともに、良好な平行光を得ることができる。
【0042】Mはマスクであり、マスクMは、例えば、
ガラス等の透明基板上にクロム等の金属を蒸着・エッチ
ングしてパターンを形成したものであり、マスクMを通
して紫外線をワークに照射し、膜質の改質を行う。Wは
薄膜が形成されたワークであり、マスクMはワークWの
半分より小さく、ワークWは複数の照射エリアに分割さ
れており、後述するように、ワークWを移動させなが
ら、ワークWの各照射エリアを順次露光する。
【0043】なお、前記したように、半導体素子や磁気
ヘッド等の保護膜や素子間の電気絶縁用の膜として用い
られる樹脂膜の電気的絶縁性や耐薬品性、機械的強度を
向上させる目的で、樹脂に紫外線を照射する場合、樹脂
として、ポリビニル系、環化ゴム系、フェノールノボラ
ック系、ポリイミド系、エポキシ系等を用いることがで
きる。
【0044】上記樹脂材の内、環化ゴム系、フェノール
ノボラック系については、微細パターンを形成するため
の露光工程用に開発されたフォトレジストが転用される
こともしばしば行われる。これは、フォトレジストは露
光用に大量に生産されるため安価であり、なにより塗布
するための装置が露光用のものと共用できるためであ
る。
【0045】フェノールノボラック系のフォトレジスト
は、300nmより長波長の紫外線では高分子化反応は
おこらず、むしろ感光基が分解してアルカリ溶液に溶解
するようになる。一般に行われている露光工程のパター
ン形成はこの特性を利用したものである。一方、300
nmより短波長の紫外線をフェノールノボラック系のフ
ォトレジストに照射すると高分子化反応が起こり、機械
的強度その他前記したような特性が向上する。したがっ
て、フェノールノボラック系のフォトレジストを使用す
る場合には、上記紫外線照射部が照射する紫外線は30
0nmより短波長が望ましい。
【0046】図2は本実施例におけるワークの一例を示
す図であり、同図は、一枚のワークから4枚のマルチチ
ップモジュール製品を製作する場合を示しており、同図
の照射エリアA〜Dのそれぞれが一つのマルチチップモ
ジュールに相当する。同図に示すように、マルチチップ
モジュール製品を製作する場合、紫外線の照射を必要と
しない部分の面積はワーク全体の約20%を占める。
【0047】図1に戻り、11はマスクステージを支持
するベース、12はマスクMを保持するマスクステージ
であり、マスクステージ12はマスクMを所定の位置に
セットさせるための位置合わせ機構と、マスクを真空吸
着により保持する真空チャックとを備えている。13は
間隙設定機構であり、間隙設定機構13はベース11と
マスクステージ間の少なくとも3箇所に設けられ、後述
するように、マスクMとワークWを平行にかつ間隙を一
定に設定する。
【0048】14はマスクステージを所定の位置に移動
させるマスクステージ移動機構、15はワークステージ
であり、ワークステージ15はワークステージ移動機構
16により、XYZθ(同図の左右、前後、上下方向、
およびステージ面に垂直な軸を中心とした回転)方向に
移動可能に構成されており、マスクステージと同様、ワ
ークWを所定の位置にセットさせるための位置合わせ機
構と、ワークを真空吸着により保持する真空チャックと
を備えている。
【0049】17はマスクM上に印されたアライメント
・マークと、ワークW上に印されたアライメント・マー
クを一致させるためのアライメント顕微鏡であり、アラ
イメント顕微鏡17はアライメント光(通常、可視光が
使用される)を放射する光源17aと、CCDセンサ1
7bを備えており、光源17aからの光をマスク/ワー
ク上に照射して、その反射光をCCDセンサ17bで受
像し、マスクMとワークWのアライメント・マークを一
致させる。
【0050】18は制御部であり、制御部18は、プロ
セッサ等から構成され、マスクステージ移動機構14と
ワークステージ移動機構16によりマスクMとワークW
の位置を制御するとともに間隙設定機構13を制御し、
また、紫外線照射部7を制御する。同図において、薄膜
が形成されたワークWへの改質処理は次のように行われ
る。
【0051】まず、マスクMをマスクステージ12の所
定の位置にセットし、真空吸着により保持させる。次
に、ワークステージ移動機構16によりワークステージ
15を下降させ、ワークWをワークステージ15に載置
し、真空吸着により保持させる。ついで、ワークステー
ジ15をXYθ方向に移動させて、ワークWの最初の照
射エリア(例えば、前記図2の場合には、照射エリア
A)をマスクMの下に位置決めする。
【0052】次に、制御部18はワークステージ移動機
構16によりワークステージ15を上昇させ、ワークW
をマスクMに接触させたのち、ワークWをさらに上昇さ
せる。ここで、マスクステージ12とベース11間に
は、間隙設定機構13が設けられており、少なくとも3
箇所に設けられた間隙設定機構13は、後述するよう
に、圧縮コイルを内蔵しており、それぞれ独立して変位
する。
【0053】このため、マスクMに対してワークWが傾
いており、その間隙が一定でない場合であっても、ワー
クWをマスクMに接触させてさらに上昇させたとき、間
隙設定機構13の圧縮コイルはそれぞれ異なった量変位
して、マスクMの全面がワークWと接触し、マスクMと
ワークWの傾きは一致する。この時点で、制御装置18
は各間隙設定機構13の変位状態を保持させ、ワークス
テージ15を所定量下降させる。これにより、マスクM
とワークWは平行にかつその間隙が一定に設定される。
【0054】上記のように間隙設定機構13を設けるこ
とにより、ワークステージ15にワークWを載置したと
きにワークWがマスクMと平行状態にない場合であって
も、ワークWとマスクMを平行かつその間隙を一定に設
定することができる。ワークWとマスクMの間隔が一定
値に設定されると、ワークステージ移動機構16により
ワークステージ15をXYθ方向に移動させ、マスクM
上に印されたアライメント・マークとワークW上に印さ
れたアライメント・マークを一致させる。
【0055】すなわち、アライメント顕微鏡17の焦点
を調整して、マスクMとワークWのアライメント・マー
クをCCDセンサ17bに受像させ、両者のマークが一
致するように、ワークステージ15の位置を調整する。
この調整は制御部18により自動的に行うこともできる
が、人がアライメント顕微鏡17を見ながら手動で調整
することもできる。上記ワークWとマスクMのアライメ
ントが終了すると、アライメント顕微鏡17は同図の矢
印に示すようにマスクM上から後退する(なお、アライ
メント顕微鏡17がマスク上の非照射部分に位置してい
る場合には後退する必要はない)。
【0056】マスクMとワークWのアライメント・マー
クが一致すると、紫外線照射部7のシャッタ4が開き、
コリメータレンズ6より平行光がマスクM上に照射さ
れ、ワークWの最初の照射エリアが照射され、膜質の改
質処理が行われる。以上のようにして、ワークWの最初
の照射エリアが照射されると、制御部18はワークステ
ージ移動機構16によりワークステージ15を所定量下
降させたのち、ワークWの次の照射エリア(例えば、図
2においては、照射エリアB)をマスクMの下に位置決
めする。
【0057】そして、上記と同様に、ワークステージ1
5を上昇させて間隙設定機構13によりマスクMとワー
クWを平行にかつその間隙を一定に設定したのち、マス
クMのアライメント・マークとワークWのアライメント
・マークを一致させる。ついで、紫外線照射部7の平行
光をマスクM上に照射して、ワークWの次の照射エリア
を照射する。
【0058】以下同様の手順によりワークW上の全ての
照射エリアに照射し、照射が終了すると、ワークステー
ジ15を下降させて、ワークステージ15への真空の供
給を停止し、照射済のワークWをワークステージから取
り出す。以上のように、本実施例においては、パターン
を形成したマスクMを用意し、マスクMとワークWを近
接して平行に配置し、該マスクMを通してワークWの特
性を変えたい部分のみに平行光の紫外線を照射している
ので、不所望な特性変化を起こすことなくワークWの改
質処理を行うことができる。
【0059】また、ワークWの被照射領域を2つ以上に
分割し、ワークWを水平方向に逐次移動させて、同一の
ワークW上に上記マスクMを通して紫外線を複数回照射
するようにしたので、大型のワークWに対しても小型の
マスクMで照射処理を行うことができる。このため、安
価なマスクを使用することができるとともに、紫外線照
射部7を小型化できる。
【0060】さらに、図2に示すように、ワークを分割
した一つの面積が、マスクの照射に使用する面積よりも
大きい面積とすることにより、照射する必要がない隙間
の部分に紫外線が照射されることがなく、紫外線照射部
7から照射される光を有効に利用することができる。例
えば、図2に示したマルチチップモジュール製品を製作
する場合、前記したように照射を必要としない部分の面
積がワーク全体の約20%を占めており、従来の一括照
射方式に比べ無駄なく紫外線を照射することができ、処
理速度を向上することができる。
【0061】またさらに、本実施例においては、ワーク
Wを位置決めする毎に、ワークWとマスクMの平行出し
および間隙の調整、アライメントを行っているので、ワ
ークが大型化しても、反りやたわみの影響を受けること
がなく、また、アライメントが最初の照射エリアとそれ
以降の照射エリアでずれることもない。なお、上記実施
例においては、マスクとワークの相対位置をX、Y方向
に逐次移動させて、同一のワーク上にマスクを通して複
数回紫外線を照射し、改質処理を行う例を示したが、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、マスクの
照射に使用する面積と同一の被照射領域を持つワークに
紫外線を照射して改質処理を行うこともできる。また、
マスクとワークのアライメント操作はワークWの各照射
エリアへの位置決め時に行うが、高精度のアライメント
が要求されない場合には、最初の照射エリアを照射する
前にのみ行うこともできる。
【0062】さらに、上記説明では、ワークステージ1
5をZ方向に移動させて間隙を設定する場合について説
明したが、ベース11をZ方向に移動させる手段を設
け、ベース11を移動させて間隙を設定することもでき
る。また、間隙設定機構をワークステージ15とワーク
間に設けることも可能である。またさらに、上記実施例
においては、ワークステージ15をX、Y方向に逐次移
動させて、照射を行う例を示したが、マスクステージを
X、Y方向に逐次移動させて同一ワーク上に複数回照射
することもできる。
【0063】次に、図1に示した間隙設定機構13およ
びワークステージ15の具体的構成について説明する。 (2)間隙設定機構 図3は図1に示したマスクステージへの間隙設定機構の
取付態様の一例を示す図であり、同図において、11は
ベース、12はマスクステージ、Mはマスク、13は間
隙設定機構、Wはワークであり、間隙設定機構13は同
図に示すようにベース11に垂直に3つ立設されてい
る。なお、マスクステージ12に位置を確定するには同
図に示すように少なくとも3つの間隙設定機構が必要と
なるが、例えば、マスクMの形状が矩形の場合には間隙
設定機構を4隅に設けることもできる。また、この場合
には、3隅に間隙設定機構を設け、他の一つはバネ等を
内蔵した伸縮可能な支持体とすることもできる。
【0064】図4は間隙調整機構の構造の一例を示す分
解斜視図であり、同図により、本実施例の間隙設定機構
の構造、動作を説明する。同図において、12はマスク
ステージ、21はV字受けであり、V字受け21はマス
クステージ12の上面に埋設され、剛球22を介してボ
ール受け41とつながる。このボール受け41の中央部
には上記剛球22に対応した円錐状の凹部24が設けら
れている。このため、マスクステージ12が下から押し
上げられたとき、マスクステージ12はV字受けの溝の
方向のみに自由に動くことができる。
【0065】また、マスクステージ12とボール受け4
1は引っ張りバネ23により互いに引き合っており、マ
スクステージ12をベース11方向に支持している。ボ
ール受け41の上方にはシャフト43がつながり、この
シャフト43はガイド部材であるスプライン42を介し
てケーシング46に至り、ケーシング46を貫通した
後、板状の弾性体である板バネ45に連結されている。
【0066】シャフト43はスプライン42内を摺動
し、スプライン42によりシャフト43の動きを上下方
向にのみ規制する。ケーシング46の内部のシャフト4
3の周囲には、シャフト43に力を及ぼす圧縮コイルバ
ネ44が設けられている。板バネ45は保持手段である
吸着ブロック47に挟まれており、その一部に凸部49
が設けられている。そして、吸着ブロック47には、こ
の凸部49の位置を検出するセンサ48が設けられてい
る。センサ48は、例えば、発光部と受光部から構成さ
れる光学センサであり、凸部49による光の遮断を検出
して出力を発生する。
【0067】また、上記吸着ブロック47には後述する
ように、板バネ45を吸着して保持する真空吸着機構が
設けられている。この真空吸着機構は、例えば、ロータ
リー式真空ポンプにより作動させることができる。本実
施例の間隙設定機構は上記構成を備えており、前記した
ように、ワークWを上昇させてマスクに接触させたの
ち、ワークWをさらに上昇させ、ワークWとマスクMが
実質的にそれ以上相対的に移動できない位置まで来る
と、その駆動力を吸収するように圧縮コイルバネ44が
圧縮をはじめる。
【0068】この圧縮により、板バネ45の吸着ブロッ
ク47に対する相対位置が変化し、板バネ45に設けら
れた凸部49も移動し、センサ48によりこの移動が検
出される。すなわち、凸部49とセンサ48の位置関係
により板バネ45に連結されたマスクステージ12の変
位量を設定することができる。上記のように、マスクM
が上昇することによりマスクステージ12に設けられた
各間隙調整機構13が変位すると、センサ48が出力を
発生し、この出力は前記した制御部18に送られる。そ
して、全ての間隙設定機構のセンサ48が出力を発生す
ると、制御部18はワークステージ15のZ方向の移動
を停止させ、各間隙設定機構13の吸着ブロックに設け
られた真空吸着機構(後述する)を作動させ、間隙設定
機構13の圧縮コイル44の圧縮状態を保持させる。
【0069】これにより、マスクMとワークWは平行状
態にセットされるので、この状態でワークステージ15
を下降させると、マスクMとワークWを平行に、かつ、
その間隙を一定にすることができる。図5〜図7は上記
した間隙設定機構の動作を説明する図であり、同図によ
り、本実施例の間隙設定機構の動作について説明する。
【0070】図5(a)、図6(a)、図7(a)は図
4において間隙設定機構をX方向から見た断面図、図5
(b)、図6(b)、図7(b)は図4において間隙設
定機構をY方向から見た断面図を示しており、各図の
(a)と(b)は同一の状態を示しており、間隙設定機
構の状態はこの順に変化する。図5(a)(b)はワー
クWの照射エリアがマスクMの下に位置決めされた初期
状態を示し、ワークWとマスクMはまだ平行状態に設定
されていない。
【0071】この状態から、ワークステージ15をZ方
向に移動させると、マスクMとワークWの間隔は短くな
っていき、マスクMとワークWは接触する。そして、マ
スクMとワークWが接触した状態からさらにワークWを
Z方向に移動させると、間隙設定機構13の圧縮コイル
バネ44の圧縮が始まり、マスクMの全面が完全にワー
クWに接触するようになる。このとき、各間隙設定機構
13における圧縮コイルバネ44の圧縮量は必ずしも一
致していない。
【0072】図6(a)(b)はマスクMの全面がワー
クWと接触した状態において、さらにワークステージ1
5をZ方向に移動した状態を示しており、この状態にお
いて、圧縮コイルバネ44は圧縮され、ワークステージ
15はシャフト43、ボール受け41、剛球22、V字
受け21を介して圧縮コイルバネ44の圧縮力をZ方向
に受ける。
【0073】図7(a)(b)はワークステージ15を
さらにZ方向に移動させることにより、圧縮コイルバネ
44がさらに圧縮され、板バネ45の凸部49がセンサ
48により検知された状態を示している。センサ48が
同図に示すように、圧縮コイルバネ44の所定量の圧縮
を検出すると検出出力を発生し、この信号は前記した制
御部18に送られる。
【0074】前記したように間隙設定機構13は3つ設
けられており、制御部18は各間隙設定機構からの検出
信号を受信すると、ワークステージ15のZ方向の移動
を停止させるととともに、間隙設定機構13の吸着ブロ
ック43の吸着機能を働かせ全ての間隙設定機構13の
圧縮コイルバネ44の圧縮状態を保持させる。すなわ
ち、同図の真空吸着路から真空を供給して板バネ45を
真空吸着し、シャフト43の位置を固定する。
【0075】この状態から、ワークステージ15を下方
に移動させ、ワークWをマスクMから徐々に遠ざける。
そして、マスクMとワークWの間隔が所定の距離(例え
ば20μm)になった状態において、ワークステージ1
5の移動を停止させる。これにより、マスクMとワーク
Wは平行に、かつ、一定の間隙に設定される。なお、上
記実施例においては、間隙設定装置13の変位量を板バ
ネに取り付けた凸部により検出しているが、変位量を検
出する手段としてはその他の周知な手段を用いることが
できる。
【0076】また、上記実施例においては、真空吸着に
より板バネ45の位置を保持しているが、間隙設定機構
の変位量を保持する手段としては、電気的手段を用いる
など、その他の周知な手段を用いることができる。 (3)ワークステージ 図8、図9、図10は本発明におけるワークステージと
その駆動機構の具体的構成の一例を示す図であり、図8
はワークステージの全体構成を示し(a)は上面図、
(b)は側面図である。
【0077】また、図9はθステージの駆動機構の一例
を示し、図8(a)におけるA−A断面図である。図1
0(a)はZステージの駆動機構の一例を示し、図10
(b)はステージを上下動させる偏心カムの構成の一例
を示している。図8において、151、155は第1、
第2の架台であり、第1の架台151にはリニアガイド
152が設けられ、リニアガイド152上に第2の架台
155が移動可能に取り付けられている。また、第2の
架台155にはリニアガイド156が設けられており、
リニアガイド156上にXYステージ150が移動可能
に取り付けられている。
【0078】そして、第2の架台155が第1の架台1
51上を移動することにより、XYステージ150は同
図のY軸方向に移動し、また、XYステージ150が第
2の架台155上を移動することにより、XYステージ
150は同図のX軸方向に移動する。第1の架台151
には、モータD1とエンコーダEC1が取り付けられ、
モータD1の軸には、カップリング153を介してボー
ルネジ154が取り付けられている。また、第2の架台
155の裏面には上記ボールネジ154と係合するネジ
(図示せず)が取り付けられており、モータD1が回転
することにより、第2の架台155は同図Y軸方向に移
動し、その移動量はエンコーダEC1により検出され
る。
【0079】同様に、第2の架台155には、モータD
2とエンコーダEC2が取り付けられ、モータD2の軸
には、カップリング157を介してボールネジ158が
取り付けられている。また、XYステージ150の裏面
には上記ボールネジ158と係合するネジ(図示せず)
が取り付けられており、モータD2が回転することによ
り、XYステージ150は同図X軸方向に移動し、その
移動量はエンコーダEC2により検出される。
【0080】また、図9に示すように、XYステージ1
50上にはベアリング141によりθステージ140が
回転可能に取り付けられており、θステージ140は、
ワイヤ143、プーリ142を介して、XYステージ1
50に取り付けられたモータD3に結合されてされてい
る。このため、モータD3が回転するとθステージは回
転する。また、モータD3にはエンコーダEC3が取り
付けられており、モータD3の回転量は上記エンコーダ
EC3により検出される。
【0081】さらに、θステージ140の上には図10
(a)に示すようにZステージ130が設けられてい
る。Zステージ130はθステージ140上に設けられ
たガイド部材132によりガイドされるスライド部材1
31を備えており、スライド部材131とガイド部材1
32間にはベアリング133が設けられている。
【0082】また、D4はモータ、EC4はエンコー
ダ、134は偏心カムであり、偏心カム134は同図
(b)に示すように、モータD4の軸134dが偏心し
て取り付けられた円板134aと、ローラベアリング1
34bとリング134cから構成されており、モータD
4が回転すると円板134aが回転し同図の点線に示す
ように、偏心カム134は上下動する。また、モータD
4にはエンコーダEC4が取り付けられており、θステ
ージと同様に、モータD3の回転量はエンコーダEC4
により検出される。
【0083】その際、偏心カム134の外側に設けられ
たリング134cはベアリング134bを介して円板1
34aに取り付けられているので回転しない。このた
め、偏心カム134が回転したとき、Zステージにその
接線方向の力が働くことがなく、円滑にZステージを上
下動させることができる。図8に戻り、第1の架台15
1にはY軸原点センサS10が取り付けられており、第
2の架台155に取り付けられたセンサ板S11の通過
を検出する。また、第2の架台155にはX軸原点セン
サS20が取り付けられており、XYステージ150に
取り付けられたセンサ板S21の通過を検出する。
【0084】このため、XYステージ150が機構上の
原点位置を通過したことを、Y軸原点センサS10とX
軸原点センサS20により検出することができる。図8
においてワークステージは、例えば次のように制御さ
れ、ワークへの照射が行われる。まず、ワークステージ
15にワークWを載置する場合には、図示しない操作手
段により図1に示した制御部18に指示を与える。これ
により、制御部18はワークステージ15のモータDC
4により偏心カム134を回転させ、Zステージ130
を下降させる。このとき、エンコーダEC4の出力が制
御部18に送られ、Zステージ130が所定位置まで下
降すると、制御部18はモータDC4の駆動を停止す
る。
【0085】この状態でワークWをワークステージ15
上に載せる。ワークの位置はワークステージ15上に設
けられた位置決め部材により位置決めされる。ついで、
ワークステージ15に真空を供給して図示しない真空チ
ャックによりワークWをワークステージ15に真空吸着
させる。次に、前記したようにワークステージ15をX
Yθ方向に移動させ、ワークWの最初の照射エリアをマ
スクMの下に位置決めする。
【0086】この操作は次のように行われる。まず、制
御部18はモータDC1,DC2,を駆動して、XYス
テージ150に設けられたX軸原点センサS20および
Y軸原点センサS10が出力を発生する原点位置までX
Yステージ150を移動させる。ついで、制御部18は
エンコーダEC1,EC2,EC3の出力の基づきモー
タDC1,DC2,DC3を所定量駆動して、XYθス
テージ140,150を上記原点位置からXYθ方向に
移動させ、ワークWの最初の照射エリアをマスクMの下
に位置決めする。なお、ワークステージを位置決めする
位置は予めプログラミングされ制御部18に記憶されて
いる。
【0087】ワークWの最初の照射エリアがマスクMの
下に位置決めされると、制御部18はモータDC4を駆
動して、Zステージ130を上昇させ、前記したよう
に、ワークWをマスクMに接触させたのち、さらにワー
クWを上昇させ、マスクMの全面をワークWに接触させ
る。この操作により前記したように間隙設定機構13に
よりマスクMとワークWは平行にセットされる。
【0088】次に、制御部18はモータDC4を駆動し
て所定量、Zステージ130を下降させる。これによ
り、マスクMとワークWの間隔は所定値、例えば20μ
mにセットされる。マスクMとワークWの間隔が所定値
にセットされると、制御部18は前記したようにアライ
メント操作を行う。
【0089】すなわち、アライメント顕微鏡17の光源
17aよりアライメント光を照射して、CCDセンサ1
7bによりワークWとマスクMのアライメント・マーク
を受像して、両者のマークが一致するように、モータD
C1,DC2,DC3を駆動して、XYθステージ14
0、150をXYθ方向に移動させる。なお、この操作
は前記したように手動で行うこともできる。
【0090】上記アライメント操作が終了すると、制御
部18は紫外線照射部7のシャッタ4を開き、ワークW
上に照射を行う。ワークWの最初の照射エリアの照射が
行われると、制御部18はモータDC4を駆動してZス
テージ130を所定量下降させたのち、モータDC1,
DC2を駆動してXYステージ150を移動させ、ワー
クWの次の照射エリアをマスクMの下に位置決めする。
【0091】以下、上記と同様な手順でワークWを位置
決めしながらワークWの各照射エリアの照射を行う。そ
して、ワークWの全照射エリアの照射が終了すると、Z
ステージ130を下降させて、ワークステージへの真空
の供給を停止し、ワークWをワークステージWから取り
出す。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
次の効果を得ることができる。 ワークとマスクを近接させた状態で紫外線をマスク
を通してワークに照射し、膜質の改質を行うようにした
ので、回折による光の回り込みを最小限に押さえること
ができ、特性を変えたくない部分に紫外線が当たること
がないので、薄膜が形成されたワーク上の各部に選択的
に照射処理を行うことができる。 マスクの照射に使用する面積をワークの面積の半分
以下とし、上記ワーク上の被照射領域を2つ以上に分割
し、ワークとマスクとの相対位置を水平方向に逐次移動
させて、同一のワーク上に上記マスクを通して紫外線を
複数回照射することにより、大型のワークに対しても小
型のマスクで照射処理を行うことができる。
【0093】このため、良好なマスクの平面度が得ら
れ、部分的にマスクとワークの距離が大きくなることが
なく、光の回り込みが著しく改善される。また、マスク
が安価で済み、さらに、光学部品の大きさを小さくする
ことができるので、製作が容易になり、光学部品を安価
にすることができる。また、ワークを分割した一つの面
積が、マスクの照射に使用する面積よりも大きい面積と
することにより、ランプからの光を無駄なく強い強度で
ワークに照射することができ、処理速度を向上させるこ
とができる。 複数回の照射のそれぞれの照射の最初に、その都
度、それぞれの照射におけるワークの照射範囲につい
て、マスクとワークとの平行出しおよび間隙の調整、マ
スクとワークのアライメントを行うことにより、照射し
たい部分だけに高精度で選択的に紫外線を照射すること
ができる。 ワークにフォトレジストの薄膜を形成し、該ワーク
に紫外線を照射し膜質の改質を行うことにより、露光工
程用に開発された安価なフォトレジストを使用して改質
処理を行うことができ、また、塗布する装置を露光用の
ものと共用することができる。 ワークに対向するマスク面の反対の面でマスクを真
空吸着により保持することにより、保持金具等がワーク
と干渉するのを回避するための特別の構造をワークに設
ける必要がなく、ワークに対する形状の制限がなくな
る。 紫外線照射部を、紫外線を放射する光源と、集光鏡
と、インテグレータレンズと、シャッタと、コリメータ
レンズもしくはコリメータミラーから構成することによ
り、平行度の良い紫外線を照射することができる。 紫外線を照射する光源を超高圧水銀灯もしくは超高
圧キセノン水銀灯とし、該高圧水銀灯もしくは超高圧キ
セノン水銀灯の放電電極間の距離を8mm以下とするこ
とにより、アークスポットの大きさを小さくでき、安価
にインテグレータレンズを製作することができるととも
に、良好な平行光を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の膜質改質装置の全体構成を
示す図である。
【図2】マルチチップモジュール製品を製作する場合の
照射エリアの一例を示す図である。
【図3】本発明の実施例における間隙設定機構の取付態
様の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例の間隙調整機構の構造の一例を
示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施例の間隙設定機構の動作を説明す
る図である。
【図6】本発明の実施例の間隙設定機構の動作を説明す
る図である。
【図7】本発明の実施例の間隙設定機構の動作を説明す
る図である。
【図8】本発明の実施例のワークステージの全体構成を
示す図である。
【図9】本発明の実施例のθステージの駆動機構の一例
を示す図である。
【図10】本発明の実施例のZステージの駆動機構の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1 紫外線ランプ 2 集光鏡 3 インテグレータレン
ズ 4 シャッタ 5 ミラー 6 コリメータレンズ 7 紫外線照射部 11 ベース 12 マスクステージ 13 間隙設定機構 14 マスクステージ移動
機構 15 ワークステージ 16 ワークステージ移動
機構 17 アライメント顕微鏡 17a 光源 17b CCDセンサ 18 制御部 21 V字受け 22 剛球 23 引っ張りバネ 41 ボール受け 42 スプライン 43 シャフト 44 圧縮コイルバネ 45 板バネ 46 ケーシング 47 吸着ブロック 48 センサ 130 Zステージ 131 スライド部材 132 ガイド部材 133 ベアリング133 134 偏心カム 140 θステージ 141 ベアリング 142 プーリ 143 ワイヤ 150 XYステージ 151,155 架台 152,156 リニアガイド 153,157 カップリング 154,158 ボールネジ M マスク W ワーク D1,D2,D3,D4 モータ EC1,EC2,EC3,EC4 エンコーダ S10 Y軸原点センサ S20 X軸原点センサ S11,S21 センサ板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク上に形成された薄膜に紫外線を照
    射して、膜質の改質/改善を行う膜質改質方法におい
    て、 上記ワークとマスクを近接させた状態で紫外線をマスク
    を通してワークに照射し、膜質の改質/改善を行うこと
    を特徴とする膜質改質方法。
  2. 【請求項2】 マスクの照射に使用する面積はワークの
    面積の半分以下であって、上記ワーク上の被照射領域を
    2つ以上に分割し、 ワークとマスクとの相対位置を水平方向に逐次移動させ
    て、同一のワーク上に上記マスクを通して紫外線を複数
    回照射することを特徴とする請求項1の膜質改質方法。
  3. 【請求項3】 ワークを分割した一つの面積が、マスク
    の照射に使用する面積よりも大きい面積であることを特
    徴とする請求項2の膜質改質方法。
  4. 【請求項4】 複数回の照射のそれぞれの照射の最初
    に、その都度、それぞれの照射におけるワークの照射範
    囲について、マスクとワークとの平行出しおよび間隙の
    調整、マスクとワークのアライメントを行うことを特徴
    とする請求項3の膜質改質方法。
  5. 【請求項5】 ワークにフォトレジストからなる薄膜を
    形成し、該ワークに紫外線を照射して膜質の改質/改善
    を行うことを特徴とする請求項1,2,3または請求項
    4の膜質改質方法。
  6. 【請求項6】 紫外線を照射する紫外線照射部と、 マスクと、該マスクを保持するマスクステージからなる
    マスクステージ部と、 ワークと、該ワークを保持するワークステージおよび上
    記ワークステージを回転、水平垂直方向に移動させる移
    動機構とからなるワークステージ部と、 上記ワークと前記マスクの相対位置を所定の位置関係に
    合わせ込むためのマスク−ワーク間位置合わせ機構と、 上記ワークと上記マスクを水平かつ一定の間隔で設定す
    る間隙設定機構と、 上記各機構を制御する制御部とからなり、 上記ワークステージに薄膜が形成されたワークを保持さ
    せ、マスクを通して紫外線を照射することにより膜質の
    改質/改善を行うことを特徴とする膜質改質装置。
  7. 【請求項7】 マスクの照射に使用する面積が、ワーク
    の面積の半分以下であって、該ワーク上の被照射領域を
    2つ以上に分割して、紫外線照射部から紫外線を照射し
    てワークに形成された膜質の改質/改善を行う膜質改質
    装置であって、 上記ワークの面に平行なX軸、Y軸方向におけるワーク
    の分割数をそれぞれnx ,ny 、マスクの照射に使用す
    る領域の上記各軸の方向の幅をそれぞれWx ,Wy 、ワ
    ークステージ部のX軸、Y軸方向の可動範囲をそれぞれ
    Lx ,Ly としたとき、 膜質改質装置のワークステージ部のX軸、Y軸方向の可
    動範囲を、下記の不等式の片方もしくは両方を成立させ
    るように構成し、 Lx >nx ×Wx ,Ly >ny ×Wy 制御部が、ワークステージを、上記X軸、Y軸の片方も
    しくは両方の方向に逐次移動させることにより、上記マ
    スクとワークの相対的位置を水平方向に逐次移動させ
    て、同一のワーク上に該マスクを通して紫外線を複数回
    照射することを特徴とする請求項6の膜質改質装置。
  8. 【請求項8】 ワークに対向するマスク面の反対の面で
    マスクを真空吸着により保持するマスクステージを備え
    ていることを特徴とする請求項6または請求項7の膜質
    改質装置。
  9. 【請求項9】 紫外線照射部が、紫外線を放射する光源
    と、集光鏡と、インテグレータレンズと、シャッタと、
    コリメータレンズもしくはコリメータミラーから構成さ
    れていることを特徴とする請求項6,7または請求項8
    の膜質改質装置。
  10. 【請求項10】 紫外線を照射する光源が超高圧水銀灯
    もしくは超高圧キセノン水銀灯であって、該高圧水銀灯
    もしくは超高圧キセノン水銀灯の放電電極間の距離が8
    mm以下であることを特徴とする請求項9の膜質改質装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517727A (ja) * 1999-10-29 2003-05-27 ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム インプリント・リソグラフィのための高精度方向付けアライメントデバイスおよびギャップ制御デバイス
JP2006222130A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Nsk Ltd 露光装置
JP2007065589A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Nsk Ltd 露光パターンの転写方法
CN113529385A (zh) * 2020-04-13 2021-10-22 青岛海尔洗衣机有限公司 杀菌范围控制方法及晾衣设备

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