JPH0863812A - 光磁気記録媒体およびエンハンス膜の製造方法 - Google Patents

光磁気記録媒体およびエンハンス膜の製造方法

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JPH0863812A
JPH0863812A JP19709794A JP19709794A JPH0863812A JP H0863812 A JPH0863812 A JP H0863812A JP 19709794 A JP19709794 A JP 19709794A JP 19709794 A JP19709794 A JP 19709794A JP H0863812 A JPH0863812 A JP H0863812A
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JP19709794A
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Kazuyuki Miyamoto
本 和 幸 宮
Hidehiko Hashimoto
本 英 彦 橋
Kunihiko Mizumoto
本 邦 彦 水
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ZEUSU KK
Original Assignee
ZEUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】基板上に、第1エンハンス膜、希土類−遷移金
属合金薄膜からなる光磁気記録膜、第2エンハンス膜お
よび反射膜が設けられてなる光磁気記録媒体において、
第1エンハンス膜および/または第2エンハンス膜が、
Sixyzp膜(式中xは20〜45原子%、yは5
〜20原子%、zは20〜75原子%、pは0.01〜
2.0原子%)である光磁気記録媒体およびエンハンス
膜の製造方法。前記第1エンハンス膜および/または第
2エンハンス膜が、SiNx膜(0<x≦4/3)とS
xyzp膜との積層膜であり、光磁気記録膜と接す
る側がSixyzp膜である前記光磁気記録媒体およ
びエンハンス膜の製造方法。 【効果】低い外部磁界によっても記録媒体への記録が可
能であるとともに、効率よく製造しうるような光磁気記
録媒体およびエンハンス膜の製造方法を提供することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、光磁気記録媒体およびエ
ンハンス膜の製造方法に関し、さらに詳しくは、低磁界
記録が可能であって、しかも効率よく製造しうるような
光磁気記録媒体およびこの光磁気記録媒体に用いられる
エンハンス膜の製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】光磁気記録媒体の記録方式として
は、光変調方式と磁界変調方式とがあり、このうち磁界
変調方式は一定のレーザ光などの熱エネルギーを光磁気
記録膜に照射して光磁気記録膜の保磁力を小さくしなが
ら、信号「0」、「1」に対応して外部磁界を反転して
記録する方式である。
【0003】このような磁界変調方式の光磁気記録媒体
では、低い外部磁界によっても記録しうることが望まれ
ている。もし低磁界による記録媒体への記録が可能であ
れば、記録ヘッドを小型化しうるとともに消費電力を抑
制することができる。
【0004】ところで従来光磁気記録媒体としては、基
板上に、第1エンハンス膜、光磁気記録膜、第2エンハ
ンス膜および反射膜とがこの順序で積層されてなる4層
構造の光磁気記録媒体が知られている。そして基板とし
ては、たとえばポリカーボネート、非晶質ポリオレフィ
ンなどが用いられ、光磁気記録膜としては、たとえばT
bFeCo合金膜などに代表される希土類−遷移金属合
金膜などが用いられており、また第1および第2エンハ
ンス膜としてはSi34などのSiN系膜などが用いら
れており、反射膜としてはAl合金膜などが用いられて
いる。
【0005】このような光磁気記録媒体は、通常、基板
上に、第1エンハンス膜、光磁気記録膜、第2エンハン
ス膜および反射膜を、スパッタリング法などの方法によ
って順次成膜することによって製造されている。特にS
iN系膜などのエンハンス膜は、Siをターゲットとし
て、アルゴンと窒素との混合ガスからなる雰囲気中でス
パッタリング法などによって成膜されている。
【0006】ところがこのようにして得られた光磁気記
録媒体は、低い外部磁界では満足なC/N比を得ること
ができず、200エルステッド(Oe)程度の外部磁界
をかけなければならないという問題点があった。
【0007】またエンハンス膜としてのSiNx膜は、
成膜速度が小さく、光磁気記録媒体の生産性が低いとい
う問題点もあった。本発明者らは、このような問題点を
解決するため鋭意検討したところ、第1エンハンス膜ま
たは第2エンハンス膜のいずれか一方あるいは両方とし
てSiCON膜を用いると、低い外部磁界によっても記
録媒体への記録が可能となるとともに、SiCON膜の
成膜速度もSiNx膜と比較して大きくすることができ
ることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0008】なお特開平4−313835号公報には、
基板上に光磁気記録膜および誘電体膜(第2エンハンス
膜)とを順次成膜する光磁気記録媒体の製造方法におい
て、光磁気記録膜を成膜した後に、一酸化炭素または二
酸化炭素を含む放電状態の雰囲気中に基板を保持するこ
とを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法が開示されて
いる。
【0009】
【発明の目的】本発明は、低い外部磁界によっても記録
媒体への記録が可能であるとともに、効率よく製造しう
るような光磁気記録媒体およびこの光磁気記録媒体に用
いられるエンハンス膜の製造方法を提供することを目的
としている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係る第1の光磁気記録媒体は、
基板上に、第1エンハンス膜、希土類−遷移金属合金薄
膜からなる光磁気記録膜、第2エンハンス膜および反射
膜が設けられてなり、第1エンハンス膜および/または
第2エンハンス膜が、Sixyzp膜(式中xは20
〜45原子%であり、yは5〜20原子%であり、zは
20〜75原子%であり、pは0.01〜2.0原子%で
ある)であることを特徴としている。
【0011】また本発明に係る第2の光磁気記録媒体
は、基板上に、第1エンハンス膜、希土類−遷移金属合
金薄膜からなる光磁気記録膜、第2エンハンス膜および
反射膜が設けられてなり、第1エンハンス膜および/ま
たは第2エンハンス膜が、SiNx膜(0<x≦4/
3)と、Sixyzp膜(式中xは20〜45原子%
であり、yは5〜20原子%であり、zは20〜75原
子%であり、pは0.01〜2.0原子%である)との積
層膜であって、第1エンハンス膜および/または第2エ
ンハンス膜の光磁気記録膜と接する側は前記Sixy
zp膜であることを特徴としている。
【0012】このような第1エンハンス膜および/また
は第2エンハンス膜としてのSixyzp膜は、Si
ターゲットを、アルゴンガスと、一酸化炭素または二酸
化炭素と、窒素との混合ガス雰囲気中でスパッタリング
することによって製造することができる。
【0013】本発明の光磁気記録媒体は、低い外部磁界
によって記録を行うことが可能であり、しかもSiCO
N膜は成膜速度が大きいため効率よく製造することがで
きる。
【0014】
【発明の具体的説明】以下本発明に係る光磁気記録媒体
およびエンハンス膜の製造方法について、具体的に説明
する。
【0015】本発明に係る第1の光磁気記録媒体10
は、図1に示すように基板1上に、第1エンハンス膜
(第1誘導体膜)2、光磁気記録膜3、第2エンハンス
膜(第2誘電体膜)4および反射膜5がこの順序で成膜
された構造を有している。
【0016】基板1としては、ポリカーボネート、非晶
質ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート、ガラス
など従来基板として用いられるものが広く用いられる。
このような基板1上には、第1エンハンス膜2、光磁気
記録膜3、第2エンハンス膜4および反射膜5がこの順
序で成膜されているが、以下まず光磁気記録膜3および
反射膜5について説明する。
【0017】光磁気記録膜3としては、光磁気記録膜と
して用いられる希土類−遷移金属合金膜が広く用いられ
る。希土類元素としては、Gd、Tb、Dy、Ho、N
d、Ce、Eu、Sm、Prなどが用いられ、遷移金属
としては、Fe、Co、Cr、Pt、Pdなどが用いら
れる。
【0018】このような光磁気記録膜の具体例として
は、たとえば以下のような合金膜が挙げられる。Tb−
Fe−Co合金膜、Tb−Fe−Co−Pt合金膜、T
b−Fe−Co−Cr合金膜。
【0019】この光磁気記録膜3の膜厚は100〜50
0オングストローム、好ましくは150〜300オング
ストロームであることが望ましい。また反射膜として
は、アルミニウム膜またはアルミニウム合金膜が用いら
れるが、具体的には、アルミニウム合金膜としては下記
のようなアルミニウム合金膜が挙げられる。
【0020】Al−Cr合金膜 Al−Ti合金膜 Al−Cr−Ti合金膜 Al−Ni合金膜 Al−Ti−Ni合金膜 反射膜としてのアルミニウム合金膜におけるアルミニウ
ム以外の金属は、アルミニウム合金膜中に0.2〜10
原子%の量で添加されていることが好ましい。
【0021】この反射膜5の膜厚は、100〜1200
オングストローム、好ましくは500〜700オングス
トロームであることが望ましい。本発明に係る第1の光
磁気記録媒体では、第1エンハンス膜2または第2エン
ハンス膜4のいずれか一方あるいは両方が、Sixy
zp膜から構成されている。式中xは20〜45原子
%、好ましくは25〜35原子%であり、yは5〜20
原子%、好ましくは8〜16原子%であり、zは20〜
75原子%、好ましくは30〜60原子%であり、pは
0.01〜2.0原子%、好ましくは0.1〜1.5原子%
であることが望ましい。
【0022】このように第1エンハンス膜2および/ま
たは第2エンハンス膜4は、Sixyzp膜である
が、第1エンハンス膜または第2エンハンス膜がSix
yzp膜以外のエンハンス膜である場合には、この
膜はSiNx膜(0<x≦4/3)であることが好まし
く、たとえばSi34膜であることが好ましい。またこ
の膜はAlN膜、ZnSe膜、ZnS膜、Si膜または
CdS膜であってもよい。
【0023】この第1エンハンス膜2の膜厚は、400
〜2000オングストローム、好ましくは800〜15
00オングストロームであることが望ましい。さらに第
2エンハンス膜4の膜厚は、50〜400オングストロ
ーム、好ましくは150〜300オングストロームであ
ることが望ましい。
【0024】本発明に係る第2の光磁気記録媒体20で
は、図2に示すように、第1エンハンス膜2が、SiN
x膜2bとSiCON膜2aとの積層膜で形成されてい
るか、または第2エンハンス膜4がSiCON膜4aと
SiNx膜4bとの積層膜で形成されているか、あるい
は第1エンハンス膜がSiNx膜2bとSiCON膜2
aとの積層膜で形成されかつ第2エンハンス膜がSiC
ON膜4aとSiNx膜4bとの積層膜で形成されてい
る。
【0025】このように第1エンハンス膜2がSiNx
膜2bとSiCON膜2aとの積層膜である場合には、
光磁気記録膜3に接する側がSiCON膜2aであり、
また第2エンハンス膜4がSiCON膜4aとSiNx
膜4bとの積層膜である場合には、光磁気記録膜3に接
する側がSiCON膜4aである。
【0026】第1エンハンス膜2がSiNx膜2bとS
iCON膜2aとの積層膜である場合には、SiNx
2bの膜厚は10〜2000オングストローム、好まし
くは50〜1200オングストロームであり、SiCO
N膜2aの膜厚は10〜2000オングストローム、好
ましくは20〜1200オングストロームであることが
望ましい。
【0027】また第2エンハンス膜4がSiCON膜4
aとSiNx膜4bとの積層膜である場合には、SiC
ON膜4aの膜厚は10〜1000オングストローム、
好ましくは10〜500オングストロームであり、Si
x膜4bの膜厚は10〜1000オングストローム、
好ましくは10〜500オングストロームであることが
好ましい。
【0028】特に本発明では、第1エンハンス膜2がS
iNx膜2bとSiCON膜2aとの積層膜であって、
第2エンハンス膜4がSiCON膜またはSiNx膜で
あることが好ましい。
【0029】本発明では、第1エンハンス膜および/ま
たは第2エンハンス膜の少なくとも光磁気記録膜と接す
る側をSiCON膜で形成しているが、このSiCON
膜は、SiNx膜と比較して成膜速度を大きくすること
ができる。たとえばSiCON膜の成膜速度は50オン
グストローム/秒程度であり、SiNx膜の成膜速度は
30オングストローム/秒程度であり、SiCON膜の
成膜速度はSiNx膜の成膜速度よりも大きい。
【0030】さらに本発明では第1エンハンス膜および
/または第2エンハンス膜の少なくとも光磁気記録膜と
接する側をSiCON膜で形成しているため、低い外部
磁界での光磁気記録媒体への記録が可能となる。具体的
には、第1エンハンス膜および/または第2エンハンス
膜の少なくとも光磁気記録膜と接する側をSiCON膜
で形成すると、80〜100エルステッドの外部磁界に
よって記録すると、必要なC/N比(約46dB)を得
ることができるのに対し、第1エンハンス膜および第2
エンハンス膜をSiNx膜(0<x≦4/3)で形成す
ると、約200エルステッドの外部磁界によって記録し
なければ、必要なC/N比を得ることはできない。
【0031】次に本発明に係る光磁気記録媒体の製造方
法について説明する。光磁気記録膜、SiCON膜以外
のエンハンス膜および反射膜は従来公知のスパッタリン
グ法(高周波スパッタ法あるいは直流スパッタ法)、真
空蒸着法などによって成膜することができるので、以下
にSiCON膜の成膜方法についてのみ具体的に説明す
る。
【0032】Sixyzp膜(xは20〜45原子%
であり、yは5〜20原子%であり、zは20〜75原
子%であり、pは0.01〜2.0である)は、Siをタ
ーゲットとし、アルゴンと、一酸化炭素(CO)および
/または二酸化炭素(CO2)と、窒素との混合ガス雰
囲気中で、Siをスパッタリング、たとえば高周波反応
性スパッタリング、あるいは直流スパッタリングするこ
とによって成膜することができる。
【0033】この際のスパッタリング装置内のガス圧は
0.2〜5×10-3Torr、好ましくは1〜3×10-3Tor
rである。またアルゴンガスのガス分圧は0.2〜5×1
- 3Torr、好ましくは1〜3×10-3Torrであり、一酸
化炭素および/または二酸化炭素のガス分圧は0.01
〜2×10-3Torr、好ましくは0.1〜1×10-3Torr
であり、窒素のガス分圧は0.01〜2×10-3Torr、
好ましくは0.1〜1×10-3Torrであることが望まし
い。
【0034】より具体的には、スパッタリング装置内
に、アルゴンと、一酸化炭素および/または二酸化炭素
と、窒素とを流しながらスパッタリングを行うが、この
際にアルゴン流量を100sccmとした場合に、一酸化炭
素および/または二酸化炭素の流量を0.1〜20scc
m、好ましくは1〜10sccmとし、窒素の流量を0.1〜
50sccm、好ましくは1〜10sccmとすることが望まし
い。
【0035】
【発明の効果】本発明の光磁気記録媒体は、低い外部磁
界によっても記録媒体への記録が可能である。
【0036】本発明のエンハンス膜の製造方法は、光磁
気記録媒体の低磁界記録を可能とするようなエンハンス
膜を効率よく製造することができる。
【0037】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0038】
【実施例1】厚さ1.2mmのポリカーボネート基板上
に、以下のようにしてSiCOエンハンス膜、TbFe
Co合金膜、SiCONエンハンス膜およびAl反射膜
を順次スパッタリング法によって成膜して、光磁気記録
媒体を製造した。
【0039】Siターゲットを用いて、アルゴンガスと
炭酸ガスとの混合ガス雰囲気中で、周波数12.56M
Hzの高周波スパッタ法を用いてSi331354エンハ
ンス膜を800オングストロームの膜厚に成膜した。こ
の際のアルゴン流量は100sccmであり、炭酸ガス流量
は8.0sccmであった。
【0040】次に、TbFeCo合金ターゲットを用い
て、アルゴンガス雰囲気中でTbFeCo合金層を25
0オングストロームの膜厚に成膜した。次いで、Siタ
ーゲットを用いて、アルゴンガスと炭酸ガスと窒素ガス
との混合ガス雰囲気中で、周波数12.56MHzの高
周波スパッタ法によりSi331 353.50.5エンハン
ス膜を200オングストロームの膜厚に成膜した。この
際のアルゴン流量は100sccmであり、二酸化炭素流量
は6.0sccmであり、窒素ガス流量は5.0sccmであっ
た。最後にAlターゲットを用いて、アルゴンガス雰囲
気中でアルミニウム膜を500オングストロームの膜厚
で成膜して光磁気記録媒体とした。
【0041】このような光磁気記録媒体の成膜条件およ
び層構成を下記に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【実施例2】厚さ1.2mmのポリカーボネート基板上
に、以下のようにしてSiCONエンハンス膜、TbF
eCo合金膜、SiCOエンハンス膜およびAl反射膜
を順次スパッタリング法によって成膜して、光磁気記録
媒体を製造した。
【0044】Siターゲットを用いて、アルゴンガスと
炭酸ガスと窒素ガスとの混合ガス雰囲気中で周波数1
2.56MHzの高周波スパッタ法によりSi3313
53.50 .5エンハンス膜を800オングストロームの膜
厚に成膜した。この際のアルゴン流量は100sccmであ
り、二酸化炭素流量は6.0sccmであり、窒素流量は5.
0sccmであった。
【0045】次に、TbFeCo合金ターゲットを用い
て、Arガス雰囲気中でTbFeCo合金層を250オ
ングストロームの膜厚で成膜した。次いで、Siターゲ
ットを用いて、アルゴンガスと炭酸ガスとの混合ガス雰
囲気中で、周波数12.56MHzの高周波スパッタ法
によりSi331354エンハンス膜を200オングスト
ロームの膜厚で成膜した。この際のアルゴン流量は10
0sccmであり、二酸化炭素流量は8.0sccmであった。
最後にAlターゲットを用いて、アルゴンガス雰囲気中
でアルミニウム膜を500オングストロームの膜厚で成
膜して光磁気記録媒体とした。
【0046】このような光磁気記録媒体の成膜条件およ
び層構成を下記に示す。
【0047】
【表2】
【0048】
【実施例3】ポリカーボネート基板上に、以下のように
してSiCONエンハンス膜、TbFeCo磁性膜、S
iCOエンハンス膜、Al反射膜を順次スパッタリング
法によって成膜して、光磁気記録媒体を製造した。
【0049】Siターゲットを用いて、アルゴンガスと
炭酸ガスと窒素ガスとの混合ガス雰囲気中で周波数1
2.56MHzの高周波スパッタ法を用いてSi3313
53.50.5エンハンス膜を800オングストロームの
膜厚に成膜した。この際のアルゴン流量は100sccmで
あり、二酸化炭素流量は6.0sccmであり、窒素流量は
5.0sccmであった。
【0050】次に、TbFeCo合金ターゲットを用い
て、Arガス雰囲気中でTbFeCo合金層を250オ
ングストロームの膜厚で成膜した。次いで、Siターゲ
ットを用いて、アルゴンガスと炭酸ガスと窒素ガスとの
混合ガス雰囲気中で、周波数12.56MHzの高周波
スパッタ法によりSi331 353.50.5エンハンス膜
を200オングストロームの膜厚で成膜した。この際の
アルゴン流量は100sccmであり、二酸化炭素流量は
6.0sccmであり、窒素流量は5.0sccmであった。最後
にAlターゲットを用いて、アルゴンガス雰囲気中でア
ルミニウム膜を500オングストロームの膜厚で成膜し
て光磁気記録媒体とした。
【0051】このような光磁気記録媒体の成膜条件およ
び層構成を下記に示す。
【0052】
【表3】
【0053】
【実施例4】ポリカーボネート基板上に、以下のように
してSiCONエンハンス膜、TbFeCo磁性膜、S
iNエンハンス膜、Al反射膜を順次スパッタリング法
によって成膜して、光磁気記録媒体を製造した。
【0054】Siターゲットを用いて、アルゴンガスと
炭酸ガスと窒素ガスとの混合ガス雰囲気中で周波数1
2.56MHzの高周波スパッタ法によってSi3313
53.50.5エンハンス膜を800オングストロームの
膜厚に成膜した。この際のアルゴン流量は100sccmで
あり、二酸化炭素流量は6.0sccmであり、窒素流量は
5.0sccmであった。
【0055】次に、TbFeCo合金ターゲットを用い
て、Arガス雰囲気中でTbFeCo合金層を250オ
ングストロームの膜厚で成膜した。次いで、Siターゲ
ットを用いて、アルゴンガスと窒素ガスとの混合ガス雰
囲気中で、周波数12.56MHzの高周波スパッタ法
を用いてSi34エンハンス膜を200オングストロー
ムの膜厚で成膜した。この際のアルゴン流量は100sc
cmであり、窒素流量は28sccmであった。最後にAlタ
ーゲットを用いて、アルゴンガス雰囲気中でアルミニウ
ム膜を500オングストロームの膜厚で成膜して光磁気
記録媒体とした。
【0056】このような光磁気記録媒体の成膜条件およ
び層構成を下記に示す。
【0057】
【表4】
【0058】
【実施例5】ポリカーボネート基板上に、以下のように
してSiNエンハンス膜、SiCONエンハンス膜、T
bFeCo磁性膜、SiCOエンハンス膜、Al反射膜
を順次スパッタリング法によって成膜して、光磁気記録
媒体を製造した。
【0059】Siターゲットを用いて、アルゴンガスと
窒素ガスとの混合ガス雰囲気中で周波数12.56MH
zの高周波スパッタ法を用いてSi34エンハンス膜を
550オングストロームの膜厚に成膜した。この際のア
ルゴン流量は100sccmであり、窒素流量は28sccmで
あった。次に、同ターゲットを用いて、アルゴンガスと
炭酸ガス(CO2)と窒素ガスとの混合ガス雰囲気中で
周波数12.56MHzの高周波スパッタ法を用いてS
331353.50.5エンハンス膜を250オングスト
ロームの膜厚に成膜した。この際のアルゴン流量は10
0sccmであり、二酸化炭素流量は6.0sccmであり、窒
素ガス流量は5.0sccmであった。
【0060】次いでTbFeCo合金ターゲットを用い
てアルゴンガス雰囲気中でTbFeCo合金層を250
オングストロームの膜厚に成膜した。次いで、Siター
ゲットを用いて、アルゴンガスと炭酸ガス(CO2)と
の混合ガス雰囲気中で、周波数12.56MHzの高周
波スパッタ法を用いてSi331354エンハンス膜を2
00オングストロームの膜厚に成膜した。この際のアル
ゴン流量は100sccmであり、二酸化炭素流量は8.0s
ccmであった。最後にAlターゲットを用いて、アルゴ
ンガス雰囲気中でアルミニウム膜500オングストロー
ムを形成して光磁気記録媒体とした。
【0061】このような光磁気記録媒体の成膜条件およ
び層構成を下記に示す。
【0062】
【表5】
【0063】
【実施例6】ポリカーボネート基板上に、以下のように
してSiNエンハンス膜、SiCONエンハンス膜、T
bFeCo磁性膜、SiNエンハンス膜、Al反射膜を
順次スパッタリング法によって成膜して、光磁気記録媒
体を製造した。
【0064】Siターゲットを用いて、アルゴンガスと
窒素ガスとの混合ガス雰囲気中で周波数12.56MH
zの高周波スパッタ法を用いてSi34エンハンス膜を
500オングストロームの膜厚に成膜した。この際のア
ルゴン流量は100sccmであり、窒素流量は28sccmで
あった。次に、同ターゲットを用いて、アルゴンガスと
窒素ガスと炭酸ガス(CO2)の混合ガス雰囲気中で周
波数12.56MHzの高周波スパッタ法を用いてSi
331353.50.5エンハンス膜を300オングストロ
ームの膜厚に成膜した。この際のアルゴン流量は100
sccmであり、二酸化炭素流量は6.0sccmであり窒素ガ
ス流量は5.0sccmであった。
【0065】次いでTbFeCo合金ターゲットを用い
てアルゴンガス雰囲気中でTbFeCo合金層を250
オングストロームの膜厚に成膜した。次いで、Siター
ゲットを用いて、アルゴンガスと窒素ガスとの混合ガス
雰囲気中で、周波数12.56MHzの高周波スパッタ
法を用いてSi34エンハンス膜を200オングストロ
ームの膜厚に成膜した。この際のアルゴン流量は100
sccmであり、窒素流量は28sccmであった。最後にAl
ターゲットを用いて、アルゴンガス雰囲気中でアルミニ
ウム膜500オングストロームを形成して光磁気記録媒
体とした。
【0066】このような光磁気記録媒体の成膜条件およ
び層構成を下記に示す。
【0067】
【表6】
【0068】
【比較例1】ポリカーボネート基板上に、以下のように
してSiNエンハンス膜、TbFeCo磁性膜、SiN
エンハンス膜、Al反射膜を順次スパッタリング法によ
って成膜して、光磁気記録媒体を製造した。
【0069】Siターゲットを用いて、アルゴンガスと
窒素ガスの混合ガス雰囲気中で、周波数12.56MH
zの高周波スパッタ法を用いてSi34エンハンス膜を
800オングストロームの膜厚に成膜した。次に、Tb
FeCo合金ターゲットを用いてArガス雰囲気中でT
bFeCo合金層を250オングストロームの膜厚で成
膜した。
【0070】次いで、Siターゲットを用いて、アルゴ
ンガスと窒素ガスとの混合ガス雰囲気中で、周波数1
2.56MHzの高周波スパッタ法によりSi34エン
ハンス膜を200オングストロームの膜厚で成膜し、最
後にAlターゲットを用いて、アルゴンガス雰囲気中で
アルミニウム膜を500オングストロームの膜厚で成膜
して光磁気記録媒体とした。
【0071】このような光磁気記録媒体の成膜条件およ
び層構成を下記に示す。
【0072】
【表7】
【0073】これらの光磁気記録媒体(光磁気ディス
ク)の特性を下記のようにして測定した。各光磁気ディ
スクについて、線速1.4m/s、記録周波数720k
Hzの記録条件にて、磁界変調記録方式によって記録再
生特性の評価を行った。磁界強度100エルステッドで
のCN比を示す。
【0074】結果を表8に示す。
【0075】
【表8】
【0076】この表8から、本発明の光磁気記録媒体
は、100エルステッドの低磁界領域においても、実用
領域46dBを越えていることがわかる。またこのよう
にして得られた光磁気記録媒体について、記録磁界強度
(エルステッド)とC/N比との関係を調べた。
【0077】結果を図3および図4に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光磁気記録媒体の断面図であ
る。
【図2】 本発明に係る光磁気記録媒体の断面図であ
る。
【図3】 本発明に係る光磁気記録媒体および比較例の
光磁気記録媒体における記録磁界強度とC/N比との関
係を示す図である。
【図4】 本発明に係る光磁気記録媒体および比較例の
光磁気記録媒体における記録磁界強度とC/N比との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1…基板 2…第1エンハンス膜 3…光磁気記録膜 4…第2エンハンス膜 5…反射膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、第1エンハンス膜、希土類−
    遷移金属合金薄膜からなる光磁気記録膜、第2エンハン
    ス膜および反射膜が設けられてなる光磁気記録媒体にお
    いて、 第1エンハンス膜および/または第2エンハンス膜が、
    Sixyzp膜(式中xは20〜45原子%であり、
    yは5〜20原子%であり、zは20〜75原子%であ
    り、pは0.01〜2.0原子%である)であることを特
    徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 基板上に、第1エンハンス膜、希土類−
    遷移金属合金薄膜からなる光磁気記録膜、第2エンハン
    ス膜および反射膜が設けられてなる光磁気記録媒体にお
    いて、 第1エンハンス膜および/または第2エンハンス膜が、
    SiNx膜(0<x≦4/3)とSixyzp膜(式
    中xは20〜45原子%であり、yは5〜20原子%で
    あり、zは20〜75原子%であり、pは0.01〜2.
    0原子%である)との積層膜であり、光磁気記録膜と接
    する側がSixyzp膜であることを特徴とする光磁
    気記録媒体。
  3. 【請求項3】 基板上に、第1エンハンス膜、希土類−
    遷移金属合金薄膜からなる光磁気記録膜、第2エンハン
    ス膜および反射膜を順次成膜して光磁気記録媒体を製造
    するに際して、 Siターゲットを、アルゴンガスと、一酸化炭素または
    二酸化炭素と、窒素との混合ガス雰囲気中で、スパッタ
    リングすることによって、 基板上にSixyzp膜(式中xは20〜45原子%
    であり、yは5〜20原子%であり、zは20〜75原
    子%であり、pは0.01〜2.0原子%である)を成膜
    して第1エンハンス膜を形成することを特徴とする第1
    エンハンス膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上に、第1エンハンス膜、希土類−
    遷移金属合金薄膜からなる光磁気記録膜、第2エンハン
    ス膜および反射膜を順次成膜して光磁気記録媒体を製造
    するに際して、 Siターゲットを、アルゴンガスと、一酸化炭素または
    二酸化炭素と、窒素との混合ガス雰囲気中で、スパッタ
    リングすることによって、 光磁気記録膜上にSixyzp膜(式中xは20〜4
    5原子%であり、yは5〜20原子%であり、zは20
    〜75原子%であり、pは0.01〜2.0原子%であ
    る)を成膜して第2エンハンス膜を形成することを特徴
    とする第2エンハンス膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板上に、第1エンハンス膜、希土類−
    遷移金属合金薄膜からなる光磁気記録膜、第2エンハン
    ス膜および反射膜を順次成膜して光磁気記録媒体を製造
    するに際して、 Siターゲットを、アルゴンガスと、窒素ガスとの混合
    ガス雰囲気中で、基板上にスパッタリングすることによ
    って、基板上にSiNx膜(0<x≦4/3)を成膜
    し、 次いでこのSiNx膜上に、Siターゲットを、アルゴ
    ンガスと、一酸化炭素または二酸化炭素と、窒素との混
    合ガス雰囲気中で、スパッタリングして、Si xyz
    p膜(式中xは20〜45原子%であり、yは5〜2
    0原子%であり、zは20〜75原子%であり、pは
    0.01〜2.0原子%である)を成膜して第1エンハン
    ス膜を形成することを特徴とする第1エンハンス膜の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 基板上に、第1エンハンス膜、希土類−
    遷移金属合金薄膜からなる光磁気記録膜、第2エンハン
    ス膜および反射膜を順次成膜して光磁気記録媒体を製造
    するに際して、 Siターゲットを、アルゴンガスと、一酸化炭素または
    二酸化炭素と、窒素との混合ガス雰囲気中でスパッタリ
    ングして、光磁気記録膜上にSixyzp膜(式中x
    は20〜45原子%であり、yは5〜20原子%であ
    り、zは20〜75原子%であり、pは0.01〜2.0
    原子%である)を成膜し、 次いでこのSixyzp膜上に、Siターゲットを、
    アルゴンガスと窒素ガスとの混合ガス中でスパッタリン
    グしてSiNx膜(0<x≦4/3)を成膜して第2エ
    ンハンス膜を形成することを特徴とする第2エンハンス
    膜の製造方法。
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