JPH0863055A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH0863055A
JPH0863055A JP6201002A JP20100294A JPH0863055A JP H0863055 A JPH0863055 A JP H0863055A JP 6201002 A JP6201002 A JP 6201002A JP 20100294 A JP20100294 A JP 20100294A JP H0863055 A JPH0863055 A JP H0863055A
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JP
Japan
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image
forming process
image recording
image forming
power supply
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Application number
JP6201002A
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English (en)
Inventor
Takatami Souma
宇民 相馬
Masashi Sugano
雅至 菅野
Jun Nakagawa
純 中川
Masahiko Fukushima
昌彦 福島
Kenichi Matsuo
賢一 松尾
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 画像記録装置全体の生産性を損なわせること
なく、デジタル画像記録装置において有効な消費電力の
効率化を行う。 【構成】 画像信号に基づいて画像記録動作をおこなう
画像形成プロセス部100と、その画像形成プロセス部
100に複数系統の直流電圧を供給する画像形成プロセ
ス電源19aとを備え、これら画像形成プロセス部10
0と画像形成プロセス電源19a両方の動作を監視制御
する状態監視制御部200を備える。そして、この状態
監視制御部200に直流電圧を供給する状態監視制御電
源19bを画像形成プロセス電源19aとは別に設け
て、前記状態監視制御部200は画像形成プロセス電源
19aの複数系統の直流電圧を個別に遮断あるいは導通
する切り換え部19cを制御する。特に、前記画像形成
プロセス部100が画像記録動作を行わないアイドリン
グ状態において、前記状態監視制御部200は前記切り
換え部19cにより前記画像形成プロセス電源19aの
複数系統の直流電圧のうち少なくとも1つを遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿から画像を読み取
り、現像剤を用いて転写紙上に読み取られた画像を再生
する、複写機等の画像記録装置に係わり、特に画像記録
装置における消費電力量の改善手段を有する画像記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機などの画像記録装置に
おいては、画像処理部や転写紙搬送部などを含む画像形
成プロセス部とその画像形成プロセス部の各部における
状態を監視または制御する状態監視制御部を備えてお
り、画像形成プロセス部と状態監視制御部を駆動させる
ための電源装置がある。
【0003】一般に、画像形成プロセス部の中でも、転
写紙上に形成された現像材を定着させる定着部、画像を
読み取る際に原稿を露光する露光部で比較的電力消費量
が多く、また画像記録装置各部に直流電力を供給する電
源装置の直流電源部も比較的電力消費量の多い箇所であ
る。図8は、28CPM(一分間あたりの画像再生枚数が最
大28枚)のデジタル画像記録装置と35CPMのアナログ画
像記録装置における各部の単位時間当たりの平均電力消
費量を表すグラフである。棒グラフの下から、定着部、
DC電源部、露光部での消費電力を表している。その他
の部分がアナログ画像記録装置にしかないのは、ACモ
ーターなどの機種特有の部分における消費電力を表した
ためである。
【0004】図から分かるように、アナログ画像記録装
置とデジタル画像記録装置の両者にとって最も消費電力
が多いのは定着部であることがわかる。また、アナログ
画像記録装置の処理能力の方がデジタル画像記録装置の
それより勝っているにも関わらず、デジタル画像記録装
置の方が電力消費量が50WHほど多く、デジタル画像記録
装置の電力消費量では、特に直流電源部によるものが突
出している。これはデジタル画像記録装置に特有の回路
部における電力消費があるためである。
【0005】また、画像記録装置が画像形成を行う時点
では、画像形成プロセス部と状態監視制御部の両者は稼
働状態にあるのは当然だが、画像形成が行われていない
アイドリング状態にある時も、状態監視制御部と画像形
成プロセス部の一部には電力が継続して供給されてい
る。このアイドリング時に継続して供給される電力量
を、画像記録装置の回路部各ユニットにおいて比較した
結果が図9に表されるグラフである。
【0006】図において、白色部分はアナログ画像記録
装置とデジタル画像記録装置に共通の処理部を表し、黒
色部分はデジタル画像記録装置のみに含まれる処理部を
表している。図から分かるように、画像処理部、アナロ
グ/デジタル変換部、ビデオインターフェース部など、
デジタル画像記録装置特有の処理部では、アイドリング
時の電力消費量がかなりある。したがって、上記の点か
らデジタル画像記録装置においては同程度の画像記録能
力を有するアナログ画像記録装置に比べ、全体に電力消
費量が多く、その原因となるデジタル画像記録装置特有
の処理部ではアイドリング時にも依然かなりの電力を消
費し続けている。
【0007】このように、画像記録装置のアイドリング
時における電力消費の効率の悪さは、デジタル画像記録
装置では特に問題となるが、アナログ画像記録装置にお
いても改善されるべき問題であり、幾つかの提案がなさ
れている。例えば、アイドリング時には、駆動系に使わ
れる冷却ファンや画像書込用ポリゴンミラーの駆動モー
ターを停止あるいは低速回転化したり、特に電力消費量
の多い定着部への電力供給を停止することが提案されて
いる。しかし、これらはみな特定箇所への電力供給を制
御しているだけで、画像記録装置全体への電力供給は依
然続けられているために、アイドリング時に電力供給を
抑えることのできる全ての部分に対するきめ細かい制御
がされているのではない。
【0008】図10は従来の画像記録装置の画像形成プロ
セス部と状態監視制御部に電力を供給する供給方法の概
念図である。この図からわかるように、画像形成プロセ
ス部100と状態監視制御部200に電力を供給する電源部19
は共通であり、電力供給を意図的に制限していない画像
記録装置の全ての箇所へ電力が流れる構造になってい
る。したがって、画像記録装置のアイドリング時におい
て、電力消費量を改善する手段が、特定箇所への電力供
給を個別に制限することによっていたのは、構造的問題
に起因している。
【0009】さらにこれらの方法は、デジタル画像記録
装置に特有の処理部での電力消費量を特に考慮して抑え
る機構を有しておらず、デジタル画像記録装置の電力消
費量を抑えるための根本的解決手段ではない。デジタル
画像記録装置に関しては、プリンターを内蔵したパーソ
ナル・コンピュータでプリンターの印字制御に省電力制
御を有するものが提案されている。(特開平5-173733号
公報)しかし、この提案はプリンターを一括した印字部
として見て、コンピュータ側(主制御部側)の省電力制
御と印字部側の省電力制御との関係を改善する技術を開
示するものであり、プリンターを構成する各部分の省電
力制御手段を開示するものではない。したがって、デジ
タル画像記録装置の画像形成プロセス部における効果的
な省電力手段を開示するものではない。
【0010】また、複写機などの画像記録装置において
最も電力消費量の多い箇所の一つである定着部の消費電
力量を抑えることができれば顕著な効果が期待できる。
しかし、充分な効果が見られるレベルまで電力供給を低
下あるいは停止して消費電力量を抑えると、画像記録可
能状態への復帰に時間がかり画像記録装置の生産性が落
ちてしまう。そのため、電力供給を抑えるのみでは有効
な消費電力の改善手段とはいえない。したがって、定着
部において消費電力量を抑えつつも画像記録装置全体の
生産性を落とさないためには、一旦電力供給を停止して
も画像記録可能状態への復帰が簡単に素早く行うことの
できる手段が必要となる。これは、実際には一時的に定
着部に大きな電力を供給し短時間に復帰させる手段であ
る。しかし、画像記録装置の最大電流容量は、画像記録
装置の設置場所にある電力供給源によって決まるので、
通常は一般用電力供給源での上限により厳しく規定され
てしまう。そこで、同じ電流容量で高効率の電力消費を
行うこと、すなわち、画像記録装置内部における直流電
源の力率改善手法を持ちうる。しかし、この力率改善手
法もアクティブ・フィルターなどの付加する部材が必要
となり大幅なコストアップを伴うため、充分実用化され
る状況ではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、画像記録装
置全体の生産性を損なわせることなく、デジタル画像記
録装置でも有効に消費電力の高効率化を行うことを第1
の目的とする。また、画像記録装置の定着部における消
費電力を抑える機構を備えた際に起こる生産性の低下を
改善し、有効な消費電力の高効率化を行うことを第2の
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る本発明による画像記録装置は、まず画像信号に基づい
て画像記録動作をおこなう画像形成プロセス部と、その
画像形成プロセス部に複数系統の直流電圧を供給する画
像形成プロセス電源とを備え、これら画像形成プロセス
部と画像形成プロセス電源両方の動作を監視制御する状
態監視制御部を備えている。そして、この状態監視制御
部に直流電圧を供給する状態監視制御電源を画像形成プ
ロセス電源とは別に設けて、状態監視制御部は画像形成
プロセス電源の複数系統の直流電圧を個別に遮断あるい
は導通する切り換え部を制御する。特に、画像形成プロ
セス部が画像記録動作を行わないアイドリング状態にお
いて、状態監視制御部は切り換え部により前記画像形成
プロセス電源の複数系統の直流電圧のうち少なくとも1
つを遮断する。
【0013】上記第2の目的を達成する本発明による画
像記録装置は、画像信号に基づいて画像記録動作をおこ
なう画像形成プロセス部と、その画像形成プロセス部に
複数系統の直流電圧を供給する画像形成プロセス電源
と、画像形成プロセス部によって転写紙上に転写された
現像材を定着する定着部とを備え、これら画像形成プロ
セス部と画像形成プロセス電源と定着部の動作を監視制
御する状態監視制御部を備えている。そして、この状態
監視制御部に直流電圧を供給する状態監視制御電源を画
像形成プロセス電源とは別に設けて、状態監視制御部は
画像形成プロセス電源の複数系統の直流電圧を個別に遮
断あるいは導通する切り換え部を制御する。特に、画像
形成プロセス部が画像記録動作を行わないアイドリング
状態において、状態監視制御部は切り換え部により画像
形成プロセス電源の複数系統の直流電圧のうち少なくと
も1つを遮断して画像形成プロセス部への電力供給を制
限すると共に定着部の温度が下がり過ぎないよう定着部
への直流電圧を制御する。
【0014】
【作用】上記の画像記録装置によれば、状態監視制御部
には独立した状態監視制御電源から常に電力が供給され
るので、画像形成プロセス部の状態に関わらず、状態監
視及び制御を続ける。そして状態監視制御部は、電力を
消費する必要のない画像形成プロセス部の箇所に対し
て、電圧系統ごとに直流電圧を遮断するよう制御する。
したがって、電力供給を制限できる部分すべてを統括的
に制御し、画像記録装置全体の電力消費量を効果的に抑
える。また定着部と画像形成プロセス部を統括的に制御
し、状態監視制御部は、電力を消費する必要のない画像
形成プロセス部の箇所に対して、電圧系統ごとに直流電
圧を遮断するよう制御するとともに、余剰となった電力
の一部を定着部に回すよう制御する。したがって、画像
記録装置全体の電力消費量を効果的に抑えるとともに、
定着部での画像記録可能状態への素早い復帰も保証す
る。
【0015】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の画像記録装置の1実施例を示す構成図で
ある。画像記録装置本体10の上面には自動原稿給送部11
が位置している。自動原稿給送部11は原稿を読み取り位
置まで自動給送する。12は読み取り部で、CCD等の受
光素子によって読み取り位置に搬送された原稿の画像情
報を読み取り、画像信号をアナログ信号として出力す
る。13は処理回路部で、アナログ/デジタル変換部、画
像処理部、ビデオインターフェース部などを含んでお
り、読み取り部12より出力される画像信号をアナログ/
デジタル変換して、アナログ信号からデジタル信号に
し、さらに画像処理部、ビデオインターフェース部によ
ってデジタル信号化された画像信号を画像記録に適した
記録信号に変換・処理する。14は記録信号によって発光
するレーザー光学系を含むレーザー書込部で、回転する
感光体ドラム15a上に光走査を行い、潜像を形成する。
感光体ドラム15aとその周縁部に設けられた帯電器、現
像器等からなる画像形成部15は、前記潜像を現像材であ
るトナーにより現像してトナー像とし、給紙部16a、16
bから搬送部15を通って給紙される転写紙上に転写され
る。この転写紙は、転写されたトナー像を保持しながら
定着部17まで搬送され定着される。トナー像の定着記録
された転写紙は排紙部18より排出される。この一連の画
像形成プロセス部は電源部19からの電力供給によって作
動する。また、原稿検知センサーS1、S2および転写
紙検知センサーS3〜S6が図中に示された位置に配置
されており、原稿および転写紙が搬送中に紙詰まりを起
こした際それを検知する。
【0016】図2は第1の実施例における電源部と一連
の画像形成プロセス部との関係を表す概念図である。画
像形成プロセス部100は画像処理部110と転写紙搬送部12
0とから構成され、前記画像形成プロセス部100には画像
形成プロセス電源19aから複数の直流電圧が供給されて
いる。また、状態信号設定部(あるいは外部装置)300
からの設定に基づき画像形成プロセス部を監視・制御す
る状態監視制御部200は、状態監視制御電源19bから直
流電圧を供給されている。すなわち、電源部19におい
て、画像形成プロセス部100を駆動する電源と画像形成
プロセス部100の監視・制御する状態監視制御部200の電
源とを別々に備えている。そして、画像形成プロセス部
100を駆動する画像形成プロセス電源19aの前段には個
々の直流電圧ごとに遮断することのできる切り換え部19
cを備えており、状態監視制御部200からの信号によ
り、個別の直流電圧を遮断することができるようになっ
ている。本実施例において画像形成プロセス電源19a
は、5V、±12V、24Vの直流電圧を供給しており、切
り換え部19cはこの3種類の直流電圧系統の電力供給を
個別に遮断できるようになっている。本実施例では、状
態監視制御部200には常に電力が供給され状態監視・制
御を続けるが、画像形成プロセス部に供給される電力は
直流電圧の系統ごと、あるいは全てを適宜遮断し、画像
記録装置全体の電力消費量を効果的に抑えるよう制御さ
れる。
【0017】本実施例はデジタル画像記録装置をもちい
ているが、デジタル画像記録装置においては、画像形成
プロセス部100のなかでも画像処理部110は電力消費量の
多い回路部を含んでいる。図3はこのデジタル画像記録
装置における画像処理部110の構成を表す概念図であ
る。ハロゲンランプ等を用いた光源12aから照射される
光は、原稿上の画像を反射し、CCD等の受光素子によ
る受光部12bによって画像信号へと換えられる。この受
光部12bと光源12aを含む読み取り部12は画像処理部11
0には含まれず、状態監視制御電源19bより電力を受け
て、前記切り換え部19cの電力切り換え動作には影響さ
れずに駆動される。読み取り部12からの画像信号は、画
像処理部110内のアナログ/デジタル変換部111において
デジタル信号へと変換され、画像処理演算部112におい
て輝度濃度変換、フィルター処理、拡大縮小処理、γ変
換などの処理がされる。処理された画像信号は、相互に
結ばれたビデオ・インターフェース部113とプリンタ・
コントローラ部115とによって画像記録に合わせた画像
のトリミングなどが行われる。その後画像信号は、パル
ス幅変調部114によってレーザー書き込みのためのパル
ス幅変調されてレーザー書込部14へと送られる。本実施
例では、上記のような構成を含む画像処理部110へ画
像形成プロセス電源19aから供給される直流電圧は、
デジタル系の処理部では5V系でありアナログ系の処理
部では±12V系であるので、これらの直流電圧を適宜遮
断することで、画像処理部110へ供給される電力を完全
に制御し、画像記録装置全体の電力消費量を効果的に抑
えることができる。
【0018】また、転写紙搬送部120は、図1に図示さ
れている給紙部16a、16b、搬送部15、排紙部18、によ
る転写紙の搬送装置と原稿を読み取り部12まで搬送する
自動原稿給送部11を含んでいる。さらに、図1に図示さ
れた実施例には含まれていないが、画像を転写紙の両面
に転写する画像記録装置では、片面に画像記録を終えた
転写紙を一旦保持し、もう一方の面に画像記録する為に
転写紙を再搬送する再搬送部を備えるので、転写紙搬送
部120はこの再搬送部も含むことになる。この転写紙搬
送部120に供給される直流電圧は24V系が多く切り換え
部19cにおける24V系を遮断することで転写紙搬送部12
0における電力消費量をほぼ完全に抑えることができ
る。ただし、この転写紙搬送部120における切り換え動
作は、前記原稿検知センサーS1、S2および転写紙検
知センサーS3〜S6によって原稿あるいは転写紙の紙
詰まりが検知された場合には行われないよう制御され
る。
【0019】本実施例の状態監視制御部200は、画像形
成プロセス部100及び転写紙搬送部120を含む画像記録装
置全体の状態を監視・制御するシステムである。この監
視・制御にはマイクロ・コンピュータを用いている。
【0020】図4は状態監視制御電源19bと画像形成プ
ロセス電源19aの動作を表すシーケンス図である。画像
記録装置本体の電源を入れてから記録動作が可能となる
までのウォームアップ時と、記録動作が可能となった後
記録開始を指示するまでの待機時では、状態監視制御電
源19bのみが動作しており省電力を達成する。続いて記
録開始動作を指示する何らかの信号が状態監視制御部20
0に送られると、切り換え部19cが画像形成プロセス電
源19aの各直流電圧系統を通電状態にし、画像形成プロ
セス部100へ電力供給を始める。しかし、この画像形成
プロセス電源19aによる電力供給は画像記録動作の終了
と共に遮断され、再び省電力状態に切り換えられるので
画像形成プロセス部100へむだな電力供給は行われな
い。ここで記録動作を指示する信号は、自動原稿給送部
11に原稿がセットされた時、記録枚数などをセットする
記録条件設定を入力装置に入力した時、あるいは動作開
始ボタンを押した時のいずれでもよい。これらの入力装
置および動作開始ボタンは図2における状態信号設定部
300にあり、実際には画像記録装置本体の上部前面に配
置されて、使用者が容易に操作できるようになってい
る。
【0021】本実施例の切り換え部は、図2ではリレー
などの接点による遮断方式として図示しているが、画像
形成プロセス電源19aの出力を各直流電圧ごとに遮断及
び導通できるもので制御しやすいものであればこの方式
に限らない。たとえば、リモート信号による方式やFE
T素子を用いた回路による方法もある。
【0022】ところで、本実施例おいて図2には図示さ
れない読み取り部12に供給される直流電圧は切り換え部
19cによって遮断されないよう、状態監視制御電源19b
から電力を供給されている。これは、読み取り部12は特
に温度特性により性能に変化を起こしやすく、読み取り
部12に供給する電力を一旦遮断してしまうと画像の読み
込みが可能な特性に回復するまでに時間がかかり、画像
記録装置全体の効率が落ちてしまうためである。したが
って、読み取り部12への電力供給を遮断・導通する制御
は行わず読み取り部12の特性を保つように構成されてい
る。
【0023】以上の構成から、本発明の第1の実施例に
よれば、状態監視制御部200には独立した状態監視制御
電源19bから常に電力が供給され状態監視及び制御を続
けることができる。そして、その状態監視制御部200の
制御によって画像形成プロセス電源19aの対応する直流
電圧を適宜遮断することで、電力供給を制限できる部分
すべてを統括的に制御し、画像記録装置全体の電力消費
量を効果的に抑えることができる。
【0024】実施例2 本発明の第2の実施例の基本的な構成は、前記第1の実
施例と同じであるが、画像記録装置において電力消費量
の最も多い箇所の1つである定着部への電力供給の制御
に改良を加えたものである。
【0025】図5は第2の実施例による画像記録装置に
おける定着部17、電源部19、画像形成プロセス部100、
状態監視制御部200及び状態信号設定部300の構成を表す
概念図である。この構成において定着部17には複数の加
熱源L1〜L3が設けられ、その内L3への電力供給は
切り換え部19cにより画像形成プロセス電源と切り換え
られるようになっている。この切り換え部19cは第1の
実施例と同様に、状態監視制御部200によって制御され
る。定着部17には温度センサー17bが設けられ、定着部
17における温度情報を状態監視制御部200に伝える。状
態監視制御部200は、送られてくる温度情報に基づき定
着部17が設定温度となるように定着制御部17aを制御す
る。この定着制御部17aによる温度制御はトライアック
素子を用いた制御回路T1〜T3によってそれぞれ加熱
源L1〜L3への電力供給を制御する。
【0026】図6に示すように、定着部17には、一対の
定着ローラR1及びR2があり、定着ローラR1内部に
は加熱源L1及びL3が、定着ローラR2内部には加熱
源L2がそれぞれ設けられている。また、定着ローラR
1の周面には前記温度センサー17bが設けられ、温度情
報を検知するようになっている。本実施例においては、
加熱源L1〜L3はハロゲンランプを使用しており、加
熱源L1は900W、加熱源L2及びL3は250Wの容量を
持っている。状態監視制御部200は、これらの加熱源L
1〜L3を画像記録装置の状態に応じて適宜遮断・導通
制御し、限られた定格電力を有効に利用する。
【0027】図7は状態監視制御電源19b、画像形成プ
ロセス電源19aおよび定着部の加熱源L1〜L3の動作
を表すシーケンス図である。先ず、画像記録装置が電源
の投入から画像記録可能状態に至るまでのウォームアッ
プ時においては加熱源L1〜L3の全てに電力を供給し
加熱源の最大能力を用いてできるだけ早くウォームアッ
プを完了する。この際、記録動作可能となる定着部の表
面温度は約200℃で、加熱源での総電力消費量は1400W
となる。本実施例では、画像記録装置全体の定格入力は
100V・15Aで1500Wに設定されており、常に電力供給
されている状態監視制御部200及び読み取り部12の電力
消費量を合計で100Wに設定してあるので、この状態で
定格入力全てを利用していることになる。読み取り部12
の受光素子は前述のように温度特性が問題となるため、
状態監視制御部200と共に状態監視制御電源19bから電
力を供給されウォームアップ動作をし、続けて特性が保
たれるよう制御される。すなわち、画像記録装置のウォ
ームアップ時には、状態監視制御部200へ供給される電
力以外は全てウォームアップ動作に向けられ、電力のむ
だなくウォームアップを実行する。
【0028】次に画像記録装置が記録可能状態になる
と、トライアック素子による制御回路T1、T2は、加
熱源L1及びL2の温度を一定に保つよう電源のON/
OFF動作を繰り返す。図7において斜線で表した部分
は、このON/OFF動作を表す。またこの時、切り換
え部19cは加熱源L3への電源を遮断する。この後、記
録開始信号により画像記録動作を行う場合は、切り換え
部19cは画像形成プロセス電源19aへの電力を導通さ
せ、十分に設定温度まで暖められた定着部17は加熱源L
1のみによって定着部17の温度を一定に保たれる。この
際、加熱源での電力消費量は加熱源L1に供給される90
0Wのみとなる。したがって、状態監視制御部200や読み
取り部12などへ供給される電力100Wを除いた500Wが画
像形成プロセス部100へ供給され画像記録動作が行われ
る。
【0029】一旦画像記録装置が画像記録可能状態に至
ってから、画像記録動作の要求が途絶えると本実施例の
画像記録装置はアイドリング状態となる。このアイドリ
ング時には加熱源L1及びL2に電力が供給され1150W
の電力消費量となる。すなわち、切り換え部19cは画像
形成プロセス部100への電力供給を遮断する共に加熱源
L3への電力供給も遮断することにより、加熱源L3で
消費する電力分をそのまま低減すると共に、加熱源L1
及びL2によって定着部17を充分な温度に保つことによ
って、素早い画像記録可能状態への復帰を保証してい
る。このアイドリング時においても、トライアック素子
による制御回路T1、T2は、加熱源L1及びL2の温
度を一定に保つよう電源のON/OFF動作を繰り返
す。
【0030】このように本発明の第2の実施例によれ
ば、定着部を含む電力供給を制限できるすべての部分を
統括的に制御し、画像記録装置全体の電力消費量を効果
的に抑えることができるとともに、定着部での画像記録
可能状態への素早い復帰も保証することができる。
【0031】前記本発明の第1及び第2の実施例におい
ては、外部からの画像信号により画像記録を行うプリン
ターとしての機能を付加することも容易である。その場
合には、図3のビデオインターフェース部113に外部か
らの信号を受けるインターフェース部を加える。このイ
ンターフェース部を持つ画像記録装置では、画像記録動
作は外部から画像信号を受けた時、あるいは状態信号設
定部300による動作指示を受けた時に記録開始信号を発
生させ開始する。画像形成プロセス電源および定着部へ
の電力供給制御はこの記録開始信号により前記第1及び
第2の実施例の場合と同様に制御すればよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1による画像記録装置によれば、
状態監視制御部には独立した状態監視制御電源から常に
電力が供給され状態監視及び制御を続けることができる
と共に、その状態監視制御部の制御によって画像形成プ
ロセス電源を制御することで、複数の直流電圧のうち動
作の必要のない処理部へ供給しているものを適宜遮断す
ることができる。そして、画像記録装置の電力供給を制
限できる部分を統括的に制御し、装置全体の電力消費量
を直流電圧の系統単位で抑えることができる。また、デ
ジタル画像記録装置に特有の回路部を中心に電力供給を
制限しているため、復帰には1秒程度の時間しかかから
ず、電力消費量を抑えても画像記録装置全体の生産性を
落とすことがない。
【0033】また、請求項10による画像記録装置によれ
ば、上記の効果に加えて、定着部を含む電力供給を制限
できるすべての部分を統括的に制御し、電力を消費する
必要のない画像形成プロセス部の箇所に対して、電圧系
統ごとに直流電圧を遮断するよう制御できるとともに、
余剰となった電力の一部を定着部に回すよう制御でき
る。したがって、画像記録装置全体の電力消費量を抑え
ながらも、定着部での画像記録可能状態への素早い復帰
も保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像記録装置の実施例を示す構成
図である。
【図2】第1の実施例における電源部と画像形成プロセ
ス部との関係を表す概念図である。
【図3】デジタル画像記録装置における画像処理部の構
成を表す概念図である。
【図4】第1の実施例における状態監視制御電源と画像
形成プロセス電源の動作を表すシーケンス図である。
【図5】第2の実施例における電源部と画像形成プロセ
ス部及び定着部との関係を表す概念図である。
【図6】第2の実施例における定着部の構成を示す図で
ある。
【図7】第2の実施例における状態監視制御電源と画像
形成プロセス電源および定着部の動作を表すシーケンス
図である。
【図8】デジタル画像記録装置とアナログ画像記録装置
の平均電力消費量を表すグラフである。
【図9】画像記録装置の回路部各ユニットにおける電力
消費量を表すグラフである。
【図10】従来の画像記録装置における、電力供給方法
を示す概念図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置本体 11 自動原稿給送部 12 読み取り部 12a 光源 12b 受光部 13 処理回路部 14 レーザー書込部 17 定着部 17a 定着制御部 17b 温度センサー 19 電源部 19a 画像形成プロセス電源 19b 状態監視制御電源 19c 切り換え部 100 画像形成プロセス部 110 画像処理部 120 転写紙搬送部 200 状態監視制御部 300 状態信号設定部 S1〜S6 検知センサー L1〜L3 加熱源 T1〜T3 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 昌彦 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 松尾 賢一 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に基づいて画像記録動作をおこ
    なう画像形成プロセス手段と、前記画像形成プロセス手
    段に複数系統の直流電圧を供給する画像形成プロセス電
    源と、前記画像形成プロセス手段と前記画像形成プロセ
    ス電源の動作を監視制御する状態監視制御手段と、この
    状態監視制御手段に直流電圧を供給する状態監視制御電
    源と、前記画像形成プロセス電源の複数系統の直流電圧
    を個別に遮断あるいは導通する切り換え手段を含み、前
    記画像形成プロセス手段が画像記録動作を行わない状態
    において、前記状態監視制御手段は前記切り換え手段に
    より前記画像形成プロセス電源の複数系統の直流電圧の
    うち少なくとも1つを遮断する画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記状態監視制御手段は、前記画像記録
    装置が一旦画像形成可能な状態になった後画像記録要求
    がないとき、前記画像記録装置をアイドリング状態とす
    るよう前記画像形成プロセス電源を制御し、前記切り換
    え手段により前記画像形成プロセス電源の複数系統の直
    流電圧のうち少なくとも1つを遮断する請求項1の画像
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成プロセス手段は原稿に光源
    からの光をあて、原稿から反射する反射光によって原稿
    上の画像を読み取り画像信号を得る読み取り手段を含
    み、前記状態監視制御電源からこの読み取り手段に電力
    が供給されるよう構成された請求項1の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記読み取り手段は前記反射光を画像信
    号に変換する受光素子を含み、前記状態監視制御電源か
    らこの受光素子に電力が供給されるよう構成された請求
    項3の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 外部装置からの画像信号を受け入れる為
    のインターフェース手段を有し、前記外部装置からの画
    像信号に基づいて画像記録をおこなう請求項4の画像記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成プロセス手段は、給紙部、
    搬送部、排紙部、再搬送部による転写紙搬送装置と前記
    原稿を読み取り部まで搬送する原稿搬送装置を含む請求
    項1の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記転写紙搬送装置は転写紙の紙詰まり
    を検知する転写紙検知手段を有すると共に、前記原稿搬
    送装置は原稿の紙詰まりを検知する原稿検知手段を有
    し、前記転写紙検知手段および前記原稿検知手段のうち
    少なくとも一方が紙詰まりを検知した場合、前記切り換
    え手段は前記画像形成プロセス電源の電力供給を遮断し
    ないよう構成された請求項6の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 画像記録動作の開始指示あるいは画像記
    録条件設定を行う入力手段を有し、この画像記録動作の
    開始指示あるいは画像記録条件設定の入力により、前記
    切り換え手段は前記画像形成プロセス電源の電力供給を
    切り換えるよう構成された請求項1の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成プロセス手段によって転写
    紙上に転写された現像材を定着する定着手段を有し、前
    記切り換え手段は前記定着手段が規定の温度に達した
    時、前記画像形成プロセス電源の電力供給を切り換える
    よう構成された請求項1の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 画像信号に基づいて画像記録動作をお
    こなう画像形成プロセス手段と、前記画像形成プロセス
    手段に複数系統の直流電圧を供給する画像形成プロセス
    電源と、前記画像形成プロセス手段によって転写紙上に
    転写された現像剤を定着する定着手段と、前記画像形成
    プロセス手段と前記画像形成プロセス電源と前記定着手
    段の動作を監視制御する状態監視制御手段と、この状態
    監視制御手段に直流電圧を供給する状態監視制御電源
    と、前記画像形成プロセス電源の複数系統の直流電圧を
    個別に遮断あるいは導通する切り換え手段を含み、前記
    画像形成プロセス手段が画像記録動作を行わない状態に
    おいて、前記状態監視制御手段は前記切り換え手段によ
    り前記画像形成プロセス電源の複数系統の直流電圧のう
    ち少なくとも1つを遮断して前記画像形成プロセス手段
    への電力供給を制限すると共に前記定着手段への電力供
    給を制御する画像記録装置。
  11. 【請求項11】 前記定着手段は複数の加熱源を有し、
    前記切り換え手段は前記複数の加熱源のうち少なくとも
    1つを遮断または導通する制御をする請求項10の画像記
    録装置。
  12. 【請求項12】 前記画像形成プロセス手段は原稿に光
    源からの光をあて、原稿から反射する反射光によって原
    稿上の画像を読み取り画像信号を得る読み取り手段を含
    み、前記状態監視制御電源からこの読み取り手段に電力
    が供給されるよう構成された請求項10の画像記録装置。
  13. 【請求項13】 前記読み取り手段は前記反射光を画像
    信号に変換する受光素子を含み、前記状態監視制御電源
    からこの受光素子に電力が供給されるよう構成された請
    求項12の画像記録装置。
  14. 【請求項14】 外部装置からの画像信号を受け入れる
    為のインターフェース手段を有し、前記外部装置からの
    画像信号に基づいて画像記録を行う請求項13の画像記録
    装置。
  15. 【請求項15】 前記画像形成プロセス手段は、給紙
    部、搬送部、排紙部、再搬送部による転写紙の搬送装置
    と前記原稿を読み取り部まで搬送する原稿搬送装置を含
    む請求項10の画像記録装置。
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