JPH08627Y2 - 前処理装置の処理液槽 - Google Patents

前処理装置の処理液槽

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JPH08627Y2
JPH08627Y2 JP11340090U JP11340090U JPH08627Y2 JP H08627 Y2 JPH08627 Y2 JP H08627Y2 JP 11340090 U JP11340090 U JP 11340090U JP 11340090 U JP11340090 U JP 11340090U JP H08627 Y2 JPH08627 Y2 JP H08627Y2
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JP
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tank
screw shaft
heat exchange
scraper
heat medium
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JP11340090U
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JPH0473791U (ja
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笙平 尾関
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Trinity Industrial Corp
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、タンク内に貯留された処理液を所定の温度
に加熱する複数の熱交換チューブと、当該各熱交換チュ
ーブの表面に付着した異物を除去するスクレーパーとを
具備した前処理装置の処理液槽に関する。
〔従来の技術〕
例えば、金属表面に塗装を行う場合、塗料のつきまわ
り性を良くすると同時に、塗装不良を防止して均一な塗
膜を形成するために、脱脂処理,化成処理,洗浄処理等
の前処理を行う。
この場合に、脱脂処理,化成処理においては、その脱
脂液の温度及び化成処理液の温度を、例えば50〜60℃及
び48〜55℃程度まで夫々加熱することとしているので、
前処理装置には、通常、前処理液を所定温度に加熱する
熱交換チューブを備えた処理液槽が接続されている。
しかし、被塗物から洗い落とされた油脂分やゴミ等が
処理液槽内に流入すると、熱交換チューブの表面に付着
堆積してしまい、これを放置すると固化してスケールと
呼ばれる塊となって熱効率を低下させるため、熱交換チ
ューブに付着堆積した油脂分等を除去するスクレーパー
を備えた処理液槽が使用されている(実公昭58-18078号
公報参照)。
このような処理液槽は例えば、横長のタンク内に、二
重管構造に形成された複数本の熱交換チューブが水平に
並設され、当該各熱交換チューブの表面を磨くワイヤブ
ラシ等のスクレーパーが、電動式のチェーンを介して走
行され、熱交換チューブの長手方向に沿って左右に摺動
されるように成されている。
ところが、このような横長のタンクは、深さに対して
底面積が大きくなってしまうため、広い設置スペースを
必要とし、また、スクレーパーを交換するのに熱交換チ
ューブ等を外す必要があり、その作業が非常に面倒であ
るという問題を抱えていた。
そこで、この問題を解消するために、本出願人は、第
3図に示すように、タンク31を縦長に形成された円筒状
容器で構成し、当該タンク31の上面開口部31aから、縦
長に形成された熱交換チューブ32を垂直に挿入して互い
に平行に立設し、スクレーパー33を熱交換チューブ32と
平行にタンク31の中央に配設されたネジシャフト34の案
内溝34aに係合し、当該ネジシャフト34を上蓋36に取り
付けた駆動装置35によって回転駆動させてスクレーパー
33を上下動させるようにした前処理装置の処理液槽を提
案した(実開平1-178487号公報参照)。
この処理液槽は、タンク31が縦長に形成され、底面積
を小さく選定することができるので、狭い所にも設置す
ることが可能であり、また、熱交換チューブ32は垂直に
立設されているので、油脂分やゴミ等の異物が付着しに
くいため、スクレーパー33の稼働頻度を減らしてメンテ
ナンスコストを節約することができ、また、スクレーパ
ーの交換の際に熱交換チューブ等を外す必要がない等の
利点を有していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記処理液槽において、スクレーパー
33の交換作業を行う場合には、タンク31の上面を開口す
るために、第3図に示すように、まず上蓋開閉具37のハ
ンドル38を操作して開閉ネジ39を回転させて上蓋36を駆
動装置35ごとタンク31から持ち上げ、次に、支軸40を鎖
線図示のように180°回動させて駆動装置35を移動させ
なければならず、その作業が面倒であった。
また、駆動装置35を移動させるために、当該駆動装置
35によって駆動されるネジシャフト34と係脱自在にして
おく必要があり、例えばネジシャフト34の上端に角型ス
プラインを形成し、駆動装置35の回転シャフト41の下端
に当該角型スプラインと係合するボス穴等を設けなけれ
ばあらず、加工に手間がかかり製造コストが嵩むという
問題を抱えていた。
そこで、本考案は、簡単な作業でスクレーパーを容易
に交換することができ、しかも構造が簡単で製造コスト
も安価である前処理装置の処理液槽を提供することを技
術的課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
この課題を解決するために、本考案は、縦長に形成さ
れたタンク内に、処理液を所定の温度に加熱する複数の
熱交換チューブと、その外周面に付着した異物を除去す
るスクレーパーを上下動させるネジシャフトが、当該ネ
ジシャフトを中心として前記タンク内の上部から互いに
平行に吊り設けられ、前記ネジシャフトの上端が、前記
タンクの上蓋に取り付けた駆動装置に連結されている前
処理装置の処理液槽において、前記各熱交換チューブ
が、熱媒の給排端部を上向きにした状態で吊り設けられ
ると共に、その給排端部を収容する熱媒供給室と熱媒排
出室が前記タンクの上部に形成され、当該タンクの底部
には、前記スクレーパーを挿脱する開口部が形成される
と共に、その開口部を開閉自在に塞ぐ底蓋が設けられ、
当該底蓋に、前記各熱交換チューブと前記ネジシャフト
の下端を支持する台座が形成されていることを特徴とす
る。
〔作用〕
本考案によれば、各熱交換チューブが、熱媒の給排端
部を上向きにした状態で吊り設けられ、その給排端部を
収容する熱媒供給室と熱媒排出室はタンクの上部に形成
されているので、タンクの底部を開口させることが可能
となり、そのためスクレーパーの交換作業を行う際に
は、まずスクレーパーをネジシャフトを駆動させて当該
ネジシャフトの下端まで下降させ、続いてタンクの底蓋
を開放することによって、タンクの底部の開口部からス
クレーパーを簡単に挿脱して交換作業を容易に行うこと
ができる。
したがって、従来のようにタンクの上蓋を開放するた
めに、ネジシャフトの駆動装置を移動させる等の面倒な
作業が不要となり、また、ネジシャフトと駆動装置を直
結した状態でスクレーパーの交換ができるから、従来の
ようにネジシャフトと駆動装置を係脱できる構造にする
必要がなく、構造が簡単になり製造コストも安価にな
る。
さらに、底蓋を開ければ処理液は自然に排出されるの
で別途ドレンを設ける必要がなく、メンテナンス作業も
簡略化することができる。
〔実施例〕 以下、本考案を、図面に示す実施例に基づいて具体的
に説明する。
第1図は本考案に係る処理液槽の側面図、第2図はA
−A線拡大断面図である。
図中1は、塗装の前処理に使用する脱脂液,化成処理
液等の処理液を回収して貯留するタンクであって、縦長
に形成された円筒状容器でなり、処理液を回収する流入
口1aが下部に形成され、流出口1bが上部に形成されると
共に、当該タンクの上部に二段に形成された熱媒供給室
2と熱媒排出室3が設けられ、当該タンク1は支柱Sに
よって床面から所定距離を保って支持されている。
そして、前記タンク1内には、複数本の熱交換チュー
ブ4が、その熱媒給排端部4a,4bを上向きにして夫々前
記熱媒供給室2と熱媒排出室3に収納するようにして互
いに平行に吊り設けられている。
前記熱交換チューブ4は、下端が閉塞され上端が開口
されて成る二重管構造に形成され、前記熱媒供給室2か
らスチーム等の熱媒が、前記熱媒給排端部4aから供給さ
れ、熱交換チューブ4の下端部で折り返してから二重管
の環状の隙間を通り抜け、タンク1内の処理液を所定の
温度に加熱した後に、前記熱媒給排端部4bから熱媒排出
室3へ排出されるように成されている。
5は、熱交換チューブ4の外周面に付着した異物を除
去するためのスクレーパーであって、前記各熱交換チュ
ーブ4に嵌挿されるリング状のワイヤブラシ5a,5a…を
備え、熱交換チューブ4と平行にタンク1の中央に吊り
設けられるネジシャフト6の案内溝6aに係合され、当該
ネジシャフト6が回転駆動されることによって上下動さ
れるように成されている。
このネジシャフト6の案内溝6aは、当該ネジシャフト
6の下端部から上端部に向かって螺刻され、上端部で反
転され再び下端部に向かって螺刻されており、ネジシャ
フト6を一方向に回転するとネジシャフト6の上端に位
置していたスクレーパー5が下降して再び上昇する往復
運動を行うこととなる。
また、7はネジシャフト6を駆動する駆動装置であっ
て、駆動源となるモータ8と、その回転力を前記ネジシ
ャフト6に伝達する回転シャフト9と、前記モータ8の
回転軸及び回転シャフト9に取り付けられたギア10,11
から構成され、タンク1の上蓋12の上方に取り付けられ
ている。
そして、前記回転シャフト9はネジシャフト6とジョ
イント13を介して直結されている。
また、14は、タンク1の底部に形成された開口部Kを
開閉自在に塞ぐ底蓋15の開閉装置であって、タンク1の
下端の外側に一対のネジ送り機構16が設けられ、ハンド
ル17から回転軸18,18とユニバーサルジョイントU,Uを介
して駆動力が与えられるように成されており、前記ハン
ドル17を正逆回転させることにより、前記ネジ送り機構
16が昇降運動し、当該ネジ送り機構16のネジシャフト16
aの下端部に連結された底蓋15が上下動して前記開口部
Kを開閉するように成されている。
なお、前記底蓋15には、前記各熱交換チューブ4と前
記ネジシャフト6の下端を支持する支持孔(図示せず)
を穿設した台座19が形成され、底蓋15が開口部Kを完全
に塞いだ際に、各熱交換チューブ4と前記ネジシャフト
6の下端部と台座19の支持孔が係合するように成されて
いる。
以上が本考案の一例構成であって、次にその作用につ
いて説明する。
タンク1内に回収して貯留された処理液は、スチーム
等の熱媒が供給された熱交換チューブ4により所定の温
度まで加熱されて、被塗物の前処理に循環使用される。
前処理装置から回収されてタンク1に流入された処理
液には、被塗物表面から洗い落とされた油脂分やゴミ等
が含まれているので、これが熱交換チューブ4の外周面
に付着することとなる。そこで、所定時間運転したとこ
ろでモータ8を駆動し、ネジシャフト6を回転させてス
クレーパー5を上下動させると、前記油脂分等がワイヤ
ブラシ5aにより除去され、熱交換チューブ4の表面には
スケールが形成されることなく、熱効率を一定に維持す
ることができる。
また、スクレーパー5の交換作業は、ネジシャフト6
を回転させてスクレーパー5をネジシャフト6の下端位
置まで下降させ、続いてタンク1の底蓋15の開閉装置14
のハンドル17を回転させてネジ送り機構16を駆動し、底
蓋15を下降させてタンク1の底部の開口部Kを開口し
て、当該開口部Kからスクレーパー5を挿脱することに
よって極めて容易に行うことができる。
この際に、従来のように、上蓋12を開放する必要がな
いので、上蓋12に取り付けた駆動装置7を移動させる必
要もなく、構造が簡単になり、製造コストも安価にする
ことができる。
さらに、底蓋15を下降させて、開口部Kを開放すると
自然に処理液は排出されるので、別途ドレンを設ける必
要がなく、また、メンテナンス作業も簡略化することが
できる。
なお、当該実施例においては、スクレーパー5として
ワイヤブラシ5aを使用した場合について説明したが、こ
れに限らず、掻取板等の任意のものを使用することがで
きる。
また、ネジシャフト6の案内溝6aは、上端部で反転す
るように螺刻する場合に限らず、通常のネジ溝のように
一方向のみに螺刻し、モータ8を正逆回転することによ
ってスクレーパー5を昇降させるようにしてもよい。
さらに、ネジシャフト6の下端を案内溝6aの谷径以下の
直径に形成しておけばスクレーパー5の着脱が容易にな
る。
また、底蓋15の昇降装置14は、本実施例のようにネジ
送り機構16を用いる場合に限らず、シリンダ機構等の任
意の機構を使用することができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、タンクの底蓋を
開いて、その開口部からスクレーパーを簡単に挿脱して
交換作業を容易に行うことができるという優れた効果が
ある。
また、ネジシャフトと駆動装置を直結した状態でスク
レーパーの交換ができるから、従来のようにネジシャフ
トと駆動装置を係脱できる構造にする必要がなく、構造
が簡単になり製造コストも安価になるという効果もあ
る。
さらに、底蓋を開ければ処理液は自然に排出されるの
で別途ドレンを設ける必要がなく、メンテナンスの際の
作業も簡略化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る処理液槽の側面図、第2図はA−
A線拡大断面図、第3図は従来の処理液槽の内部を示す
側面図である。 符号の説明 1……タンク、2……熱媒供給室、3……熱媒排出室、
4……熱交換チューブ、5……スクレーパー、6……ネ
ジシャフト、7……駆動装置、12……上蓋、14……開閉
装置、15……底蓋、19……台座、K……開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦長に形成されたタンク(1)内に、処理
    液を所定の温度に加熱する複数の熱交換チューブ(4)
    と、その外周面に付着した異物を除去するスクレーパー
    (5)を上下動させるネジシャフト(6)が、当該ネジ
    シャフト(6)を中心として前記タンク(1)内の上部
    から互いに平行に吊り設けられ、前記ネジシャフト
    (6)の上端が、前記タンクの上蓋(12)に取り付けた
    駆動装置(7)に連結されている前処理装置の処理液槽
    において、前記各熱交換チューブ(4)が、熱媒の給排
    端部(4a),(4b)を上向きにした状態で吊り設けられ
    ると共に、その給排端部(4a),(4b)を収容する熱媒
    供給室(2)と熱媒排出室(3)が前記タンク(1)の
    上部に形成され、当該タンク(1)の底部には、前記ス
    クレーパー(5)を挿脱する開口部(K)が形成される
    と共に、その開口部(K)を開閉自在に塞ぐ底蓋(15)
    が設けられ、当該底蓋(15)に、前記各熱交換チューブ
    (4)と前記ネジシャフト(6)の下端を支持する台座
    (19)が形成されていることを特徴とする前処理装置の
    処理液槽。
JP11340090U 1990-10-31 1990-10-31 前処理装置の処理液槽 Expired - Lifetime JPH08627Y2 (ja)

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JPH0473791U JPH0473791U (ja) 1992-06-29
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