JPH086261A - 感放射線レジスト用現像液 - Google Patents

感放射線レジスト用現像液

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JPH086261A
JPH086261A JP9383095A JP9383095A JPH086261A JP H086261 A JPH086261 A JP H086261A JP 9383095 A JP9383095 A JP 9383095A JP 9383095 A JP9383095 A JP 9383095A JP H086261 A JPH086261 A JP H086261A
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sensitive resist
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JP9383095A
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Inventor
Kazutaka Tamura
一貴 田村
Shigeyoshi Kanatsuki
重佳 金築
Masaya Asano
昌也 浅野
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】アルカリ金属イオン、弱酸根イオンおよび水溶
性有機化合物を含有し、アルカリ金属の濃度をa(mo
l/kg)、弱酸根の濃度をb(mol/kg)、弱酸
根イオンの価数をnとした場合に、0.05≦a≦0.
5、0.075≦bn≦1.5、およびa<bnもしく
はa>bnの関係にあり、かつ水溶性有機化合物の濃度
が0.5〜10重量%であることを特徴とする感放射線
レジスト用現像液。 【効果】本発明にかかる現像液を用いて感放射線レジス
トを現像すると、高感度、高解像度、良好なパターン形
状で、かつ現像残渣が残らず、ムラが無く均一に現像を
行なうことができる。特に、キノンジアジド化合物とノ
ボラック樹脂を主成分とするポジ型感放射線レジストを
電子線でパターン露光した後の現像に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォト(放射線)リソ
グラフィー用マスク、半導体集積回路などの製造に用い
られる感放射線レジストを現像するための現像液に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路などの製造に用い
られるフォトリソグラフィー用マスクの製造には、電子
線ポジ型レジストや電子線ネガ型レジストなどの感放射
線レジストが使用されてきた。近年にいたって、LS
I、超LSI、超々LSIへと集積度の増大が行われて
きており、従来型の電子線レジストではそれらの高集積
化に対応できなくなってきている。
【0003】その主たる理由は、従来型の電子線ポジ型
レジストにおいては、その主成分であるポリマーの“放
射線に対して分解する”という本質的性質のために、高
集積化を達成するためには不可欠のドライエッチングに
対する耐性が乏しくなっていることにある。一方、従来
型の電子線ネガ型レジストにおいては、その主成分であ
るポリマーの“ゲル化したポリマーが溶媒によって膨潤
する”という本質的性質のために、パターンの現像に用
いられる有機溶媒によって、残すべきパターンまでが要
求される高密度化が達成できないほど膨潤してしまうこ
とにある。
【0004】最近になって、これらの問題を有しないレ
ジストとして、従来からウェハのリソグラフィー用に用
いられてきたノボラック樹脂とキノンジアジド化合物を
主成分とするポジ型フォトレジスト(特開昭63−11
5162、特開平3−25184、特開平4−1235
7号公報等)や、ポジ型フォトレジストを基調としてそ
の組成を変更したレジストを電子線レジストとして応用
することが試みられるようになってきた。これらのレジ
ストにおいては、従来の電子線ポジ型レジストや電子線
ネガ型レジストにみられた短所はかなり改善されてき
た。しかしながら、電子線に対して感度が悪過ぎるこ
と、現像液が充分に検討されていなかったこと等によ
り、パターン形状が悪い、現像残渣が残る、解像度が不
十分等の欠点があり実用に供せられるには甚だ問題が多
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、キノ
ンジアジド化合物とノボラック樹脂を主成分とする感放
射線レジストを現像する際に、高感度、高解像度、良好
なパターン形状で、かつ現像残渣が残らず、むらが無く
均一に現像を行なうことができる優れた現像液を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ノボラッ
ク樹脂とキノンジアジド化合物を主成分とするポジ型感
放射線レジストを塗布した基板に、電子線および紫外線
等の放射線でパターンを露光した後の現像に用いる現像
液の組成について鋭意検討した結果、本発明の完成に至
ったものである。
【0007】すなわち、本発明は、アルカリ金属イオ
ン、弱酸根イオンおよび水溶性有機化合物を含有し、ア
ルカリ金属の濃度をa(mol/kg)、弱酸根の濃度
をb(mol/kg)、弱酸根イオンの価数をnとした
場合に、0.05≦a≦0.5、0.075≦bn≦
1.5、およびa<bnもしくはa>bnの関係にあ
り、かつ水溶性有機化合物の濃度が0.5〜10重量%
であることを特徴とする感放射線レジスト用現像液に関
する。
【0008】本発明の現像液はアルカリ金属イオンを含
有する。アルカリ金属イオンとしては、ナトリウムおよ
びカリウムが一般的である。アルカリ金属の濃度(イオ
ン化したものと塩となっているものの合計量の濃度)a
は、0.05〜0.5mol/kgである。好ましくは
0.08〜0.4mol/kgである。アルカリ金属の
濃度が高すぎると膜べりが大きくなりパターンが得られ
ない。低すぎると溶解すべきパターン部が溶解せずパタ
ーンが得られない。
【0009】本発明の現像液は弱酸根イオンを含有す
る。弱酸根としては、炭酸根(CO32-)、けい酸根
(SiO3 2-)、燐酸根(PO4 3-)、硼酸根(BO3
3-)などがあげられる。これらの中では硼酸根が最も好
ましい。弱酸根の濃度(イオン化したものと塩となって
いるものの合計量の濃度)bと弱酸根イオンの価数nの
積bnは0.075〜1.5mol/kgである。好ま
しくは0.15〜0.9mol/kgである。弱酸根の
濃度が高すぎると溶解速度が遅くなり現像できなくな
る。低すぎると溶解性にムラがでてパターンが得られな
い。なお、例えば炭酸等において、CO3 2-、HCO3
- など二種以上のアニオンが存在する場合、上記bの値
は、最も解離した状態(この場合CO3 2-)に換算して
求めるものとし、したがって、上記nの値も、最も解離
した状態の価数(この場合2)として、積bnを求め
る。
【0010】また、アルカリ金属の濃度aと上記積bn
の関係は、a<bnまたはa>bnとなっていなければ
ならない。いいかえれば、a=bnであってはならな
い。緩衝作用を有効に発揮するためには、a<bnであ
ることが好ましい。
【0011】以上のような要件を満たす現像液を調整す
るには、アルカリ金属の水酸化物と弱酸を所定量水に溶
解する、あるいは、アルカリ金属の水酸化物とアルカリ
金属の弱酸塩を所定量水に溶解するなどの方法があげら
れるが、これらに限定されない。
【0012】本発明の現像液は水溶性有機化合物を含有
する。水溶性有機化合物を現像液中に含有することによ
り、溶解性が均一となり、感度が高く、現像残渣をなく
す効果が現れる。
【0013】水溶性有機化合物としては下記一般式
(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)で表
される化合物、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、ピリジン、モルホリンなどがあげられるが、これら
に限定されない。また、水溶性有機化合物は一種または
二種以上用いることができる。
【0014】
【化3】 一般式(I)で表される化合物の具体的な例としては、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロ
パノール、n−ブタノール、2−メチル−1−プロパノ
ール、2−メチル−2−プロパノール、n−ペンタノー
ル、2−メチル−1−ブタノール、2−メチル−2−ブ
タノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−
2−ブタノール、2,2−ジメチル−1−プロパノー
ル、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、2,2−
ジメチル−1,3−プロパンジオール、グリセリン、テ
トラヒドロフランなどが挙げられるがこれらに限定され
ない。
【0015】一般式(II)で表される化合物としては
ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、
ジプロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、エチルエタノールアミン、
メチルエタノールアミン、エチルジエタノールアミン、
メチルジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノー
ル、ジメチルアミノエタノール、プロパノールアミン、
イソプロパノールアミン、メチルプロパノールアミン、
メチルイソプロパノールアミン、ジメチルプロパノール
アミン、ジメチルイソプロパノールアミン、エチルプロ
パノールアミン、エチルイソプロパノールアミン、ジエ
チルプロパノールアミン、ジエチルイソプロパノールア
ミン、ジブチルアミノエタノール、ピロリジン、ピロー
ルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
【0016】一般式(III)で表される化合物として
は、ジメチルホルマミド、アセトアミド、N−メチルア
セトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−エチ
ルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、ピロ
リドン、N−メチルピロリドン、N−ビニルピロリド
ン、3−ピロリジノ−1,2−プロパンジオール、バレ
ロラクタム、カプロラクタムなどが挙げられるがこれら
に限定されない。
【0017】一般式(IV)で表される化合物として
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチ
レングリコールジメチルエーテル、エチレングリコール
ジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、ト
リエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジ
メチルエーテル、ポリエチレングリコール、1,4−ジ
オキサンなどが挙げられるがこれらに限定されない。
【0018】一般式(V)で表される化合物としては、
アセトン、メチルエチルケトン、4−ヒドロキシ−4−
メチル−2−ペンタノンなどが挙げられるがこれらに限
定されない。
【0019】水溶性有機化合物としては、ジメチルスル
ホキシド、一般式(I)、(II)、(III)および
(IV)で表される化合物が好ましく、その中でも好ま
しいのは、2−ジエチルアミノエタノール、ジメチルア
ミノエタノール、ジエタノールアミン、モノエタノール
アミン、テトラヒドロフラン、エタノール、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドンなどである。
【0020】水溶性有機化合物の添加量は、0.5〜1
0重量%の範囲である。水溶性有機化合物の添加量が多
い場合には膜べりが大きく解像不良となり、少ない場合
には膜荒れや現像残渣が残りやすくなる。
【0021】本発明の現像液には濡れ性改善、現像むら
防止等のために必要に応じて界面活性剤を添加すること
ができる。界面活性剤としては公知の界面活性剤を用い
ることができ、ノニオン系の界面活性剤が好適に用いら
れる。
【0022】本発明の感放射線レジスト用現像液は、感
放射線レジストの現像であれば、ポジ型、ネガ型のいず
れにも使用しうるが、ノボラック樹脂とキノンジアジド
化合物を含有するポジ型感放射線レジストの現像に好適
に用いられ、特に以下に示されるポジ型感放射線レジス
トの現像に用いた場合に顕著な効果が得られる。
【0023】すなわち、主成分として、(1)クレゾー
ルノボラック樹脂、(2)没食子酸メチルと、1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホニルクロリドおよび
/または、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ニルクロリドを反応させて得られるキノンジアジド化合
物、および(3)下記一般式(VI)で示される添加剤
および/または下記一般式(VII)で示される添加剤
【化4】 を含み、(2)のキノンジアジド化合物のレジスト固形
分中の含有率が10〜20重量%、(3)の添加剤のレ
ジスト固形分中の含有率が5〜20重量%、かつ(2)
のキノンジアジド化合物中のトリエステルの含有率が3
0〜55重量%であるポジ型感放射線レジストである。
この組成のレジストは電子線レジストとして用いた場合
に、特異的にドライエッチング耐性および解像度に優
れ、かつ高い感度が得られるものである。本発明の現像
液は、上記の組成を有するレジストを用い電子線露光に
より微細パターンを形成する場合の現像液として使用す
る場合により一層好ましい結果が得られる。すなわち、
高感度、高解像度、良好なパターン形状(きれいな矩
形)で、かつ現像残渣が残らず、むらが無く均一に現像
を行うことができる。
【0024】このような感放射線レジストを常法により
被加工基板上に塗布、乾燥し、電子線、紫外線等の放射
線を用いてパターン露光した後に、本発明の現像液で現
像を行い、露光部(ポジ型)あるいは未露光部(ネガ
型)を除去する。
【0025】現像方法としては公知の方法を用いること
ができ、浸漬現像法、スプレー現像法、パドル現像法な
どが挙げられる。また、現像とリンスを繰り返すいわゆ
るインターラプト現像を行うと特に未露光部の残膜率、
解像度などが向上し、良好なパターン形状(きれいな矩
形)で、かつ現像残渣が残らず、むらが無く均一に現像
を行うことができる。インターラプト現像は公知の技術
であり、例えばJounalof Vacuum Science Technology
B Vol. 6 1988 pp2238−2244に記載
されている。繰り返し回数はとくに制限はないが、通例
2回から10回が用いられる。
【0026】現像温度としては、特に限定されないが1
0〜30℃が一般的であり、通例20℃前後の一定の温
度で現像するのが好ましい。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明する。
【0028】実施例1 以下の記述で「部」とは重量部を表す。
【0029】(1)ノボラックの調製 m−クレゾール35部、p−クレゾール65部、シュウ
酸0.5部、37%ホルマリン46部より通常の方法で
ノボラック樹脂を得た。
【0030】ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ
ィーで求めたこのノボラックの重量平均分子量(ポリエ
チレンオキシド換算)は6650、数平均分子量は11
84、分子量分散は5.62であり、二核体含有量は1
0.5重量%、三核体含有量は5.7重量%であった。
【0031】このノボラックを1部とり、メタノール
5.0部に溶解し、かき混ぜながら4.0部の水を滴下
しノボラックを沈殿させた。上澄液を除き、沈殿したノ
ボラックを取り出して50℃で24時間真空乾燥した。
0.86部のノボラックが得られた。
【0032】ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ
ィーで求めたこのノボラックの重量平均分子量(ポリエ
チレンオキシド換算)は7259、数平均分子量は17
45、分子量分散は4.16であり、二核体含有量は
6.1重量%、三核体含有量は3.0重量%であった。
このノボラックは初めのノボラックより低分子量部分の
含有率が減少していることを確認した。
【0033】(2)キノンジアジド化合物の調製 没食子酸メチル15.0g(81mmol)と1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホニルクロリド41.
0g(153mmol)をジオキサン220ccに溶解
し、40℃で、トリエチルアミン15.4g(153m
mol)をジオキサン65ccに加えた溶液を滴下し、
5.5時間かき混ぜた。反応混合物を水に注ぎ、折出物
を濾取し、洗浄し、真空乾燥して黄色粉末41.0gを
得た。高速液体クロマトグラフィーでトリエステルの含
有率を求めると48%であった。
【0034】(3)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0035】 (1)で調製したノボラック 11.7部 (2)で調製したキノンジアジド化合物 1.7部 プロピレングコールモノメチルエーテルアセテート 86.6部 (4)現像液の調製 1規定水酸化カリウム236cc(0.236mo
l)、硼酸8.4g(0.135mol)、2−ジエチ
ルアミノエタノール20.0g(2.0重量%)を水に
溶解し、全量を1kgとし、現像液を得た。
【0036】(5)レジストプロセス (3)で調製したレジストをクロムブランクにスピナー
を用いて塗布し、100℃のオーブンで10分間ベーク
し、膜厚0.5μmの塗膜試料を作製した。
【0037】電子線露光装置を用い、加速電圧20k
V、照射電流1nAで0.45mm×0.60mmの矩
形領域を順次露光時間を変えて走査露光(感度測定露
光)した。
【0038】また、同じ露光装置を用い、露光モードを
パターン露光に切り替えることにより、0.45mm×
0.60mmの矩形領域内に0.5μmのライン/スペ
ース10組から0.5μmきざみで4μmのライン/ス
ペース10組でのパターン露光を行った。
【0039】次いで、(4)で調整した現像液を用いて
23℃で300秒間浸漬現像を行い、純水でリンスし
た。
【0040】(6)特性の評価 この試料の未露光部分および露光した矩形領域のレジス
ト膜厚を順次測定した。各露光部分について、露光量
(すなわち照射電流と露光時間との積を面積で割った
値)と残膜率(すなわち露光部分膜厚を塗布膜厚で割っ
た値)を計算し、残膜率を露光量の対数に対してプロッ
トして感度曲線を作図した。この感度曲線から残膜率が
0になる露光量を求め感度の値とした。また、塗布膜厚
と現像後の未露光部分膜厚との差、すなわち膜減りを求
めた。
【0041】感度は16.0μC/cm2 で、膜減りは
0.080μmであった。
【0042】パターン露光した部分を走査型電子顕微鏡
(SEM)で観察したところ、0.5μmのライン/ス
ペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状が観察さ
れた。現像残渣は観察されず、現像むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0043】比較例1 (1)現像液の調製 1規定水酸化カリウム236cc(0.236mo
l)、硼酸8.4g(0.135mol)を水に溶解
し、全量を1kgとし、水溶性有機化合物を含まない現
像液を得た。
【0044】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0045】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で10分間浸漬現像を行い、純水でリンスし、実
施例1と同様に特性を評価した。
【0046】感度は15.0μC/cm2 で、膜減りは
0.091μmであった。
【0047】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察されたものの、現像残渣が観察され、膜減りに偏
りが生じた。
【0048】実施例2 (1)現像液の調製 1規定水酸化カリウム196cc(0.196mo
l)、硼酸7.0g(0.113mol)、2−ジエチ
ルアミノエタノール30.0g(3.0重量%)を水に
溶解し、全量を1kgとした。
【0049】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0050】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で300秒間浸漬現像を行い、純水でリンスし、
実施例1と同様に特性を評価した。
【0051】感度は11.5μC/cm2 で、膜減りは
0.093μmであった。
【0052】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。現像残渣は観察されず、むらの無い良好
な現像性能を示した。
【0053】実施例3 (1)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0054】 実施例1と同じノボラック 10.4部 下記化合物 1.3部
【化5】 実施例1と同じキノンジアジド化合物 1.7部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 86.6部 (2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同様に塗膜試料を作製し、露光した。
【0055】次いで、実施例2と同じ現像液を用いて2
3℃で300秒間浸漬現像を行い、純水でリンスし、実
施例1と同様に特性を評価した。
【0056】感度は4.6μC/cm2 で、膜減りは
0.093μmであった。
【0057】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。現像残渣は観察されず、むらの無い均一
なレジストパターンが得られた。
【0058】実施例4 (1)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0059】 実施例1と同じノボラック 10.4部 下記化合物 1.3部
【化6】 実施例1と同じキノンジアジド化合物 1.7部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 86.6部 (2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同様に塗膜試料を作製し、露光した。
【0060】次いで、実施例2と同じ現像液を用いて2
3℃で300秒間浸漬現像を行い、純水でリンスし、実
施例1と同様に特性を評価した。
【0061】感度は4.3μC/cm2 で、膜減りは
0.103μmであった。
【0062】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。現像残渣は観察されず、むらの無い均一
なレジストパターンが得られた。
【0063】実施例5 (1)レジストプロセスおよび評価 実施例3と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0064】次いで、実施例1と同じ現像液を用いて2
3℃で300秒間浸漬現像を行い、純水でリンスし、実
施例1と同様に特性を評価した。
【0065】感度は4.5μC/cm2 で、膜減りは
0.140μmであった。
【0066】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。現像残渣は観察されなかった。
【0067】比較例2 (1)現像液の調製 1規定水酸化カリウム268cc(0.268mo
l)、硼酸9.5g(0.154mol)を水に溶解
し、全量を1kgとし現像液を得た。
【0068】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例3と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0069】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で250秒間浸漬現像を行い、純水でリンスし、
実施例1と同様に特性を評価した。
【0070】感度は5.4μC/cm2 で、膜減りは
0.099μmであった。
【0071】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。現像残渣がかなり多く観察された。膜減
りの偏りも少し認められた。
【0072】比較例3 (1)現像液の調製 1規定水酸化カリウム100cc(0.100mo
l)、2−ジエチルアミノエタノール30.0g(3.
0重量%)を水に溶解し、全量を1kgとし、弱酸塩イ
オンを含まない現像液を調整した。
【0073】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例3と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0074】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で105秒間浸漬現像を行い、純水でリンスし、
実施例1と同様に特性を評価した。
【0075】感度は7.0μC/cm2 で、膜減りは
0.349μmであった。
【0076】SEMで観察したところ、1.5μmのラ
イン/スペースでも解像されず1:1のパターンは偏平
な形状が観察された。
【0077】実施例6 (1)現像液の調製 1規定水酸化ナトリウム268cc(0.268mo
l)、硼酸9.5g(0.154mol)、2−ジエチ
ルアミノエタノール30.0g(3.0重量%)を水に
溶解し、全量を1kgとし、現像液を得た。
【0078】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0079】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で150秒間浸漬現像を行い、純水でリンスし、
実施例1と同様に特性を評価した。
【0080】感度は7.8μC/cm2 で、膜減りは
0.140μmであった。
【0081】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0082】実施例7 (1)現像液の調整 1規定水酸化ナトリウム100cc(0.1mol)、
炭酸水素ナトリウム10.9g(0.13mol)、2
−ジエチルアミノエタノール10.0g(1.0重量
%)を水に溶解し、全量を1kgとし、現像液を得た。
【0083】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0084】次いで、(1)で調整した現像液を用いて
23℃で200秒浸漬現像を行い、純水でリンスし、実
施例1と同様に特性を評価した。
【0085】感度は8.1μC/cm2 で、膜減りは
0.064μmであった。
【0086】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0087】実施例8 (1)現像液の調整 1規定水酸化ナトリウム100cc(0.1mol)、
炭酸水素ナトリウム10.9g(0.13mol)、エ
タノール50g(5.0重量%)を水に溶解し、全量を
1kgとし、現像液を得た。
【0088】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0089】次いで、(1)で調整した現像液を用いて
23℃で90秒間浸漬現像を行い、純水でリンスしたの
ち、特性を評価した。
【0090】感度は5.0μC/cm2 で、膜減りは
0.252μmであった。
【0091】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0092】実施例9 (1)現像液の調整 1規定水酸化カリウム50cc(0.05mol)、け
い酸カリウム28%水溶液を129g(0.21mo
l)、りん酸一カリウム33.7g(0.25mo
l)、エタノール10.0g(1.0重量%)を水に溶
解し、全量を1kgとし、現像液を得た。
【0093】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0094】次いで、(1)で調整した現像液を用いて
23℃で90秒間浸漬現像を行い、純水でリンスしたの
ち、特性を評価した。
【0095】感度は8.3μC/cm2 で、膜減りは
0.101μmであった。
【0096】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0097】実施例10 (1)現像液の調製 (i)1規定水酸化カリウム536cc(0.536m
ol)と硼酸19.1g(0.308mol)を水に溶
解し、全量を2kgとし、これを原液とした。 (ii)(i)の原液200gに対し2−ブタノンを2
g加え、現像液を得た。
【0098】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0099】次いで、(1)(ii)で調製した現像液
を用いて23℃で3分間浸漬現像を行い、純水でリンス
し、実施例1と同様に特性を評価した。
【0100】感度は8.0μC/cm2 で、膜減りは
0.280μmであった。
【0101】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0102】実施例11 (1)現像液の調製 実施例10の(1)(i)の原液200gに対しテトラ
ヒドロフランを2g加え、現像液を得た。
【0103】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0104】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で5分間浸漬現像を行い、純水でリンスし、実施
例1と同様に特性を評価した。
【0105】感度は3.8μC/cm2 で、膜減りは
0.240μmであった。
【0106】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0107】実施例12 (1)現像液の調製 実施例10の(1)(i)の原液200gに対しエチレ
ングリコールを2g加え、現像液を得た。
【0108】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0109】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で5分間浸漬現像を行い、純水でリンスし、実施
例1と同様に特性を評価した。
【0110】感度は7.6μC/cm2 で、膜減りは
0.084μmであった。
【0111】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0112】実施例13 (1)現像液の調製 実施例10の(1)(i)の原液200gに対しイソプ
ロパノールを2g加え、現像液を得た。
【0113】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0114】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で5分間浸漬現像を行い、純水でリンスし、実施
例1と同様に特性を評価した。
【0115】感度は7.2μC/cm2 で、膜減りは
0.230μmであった。
【0116】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0117】実施例14 (1)現像液の調製 実施例10の(1)の(i)の原液200gに対しジメ
チルスルホキシドを2g加え、現像液を得た。
【0118】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。
【0119】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で5分間浸漬現像を行い、純水でリンスし、実施
例1と同様に特性を評価した。
【0120】感度は7.5μC/cm2 で、膜減りは
0.210μmであった。
【0121】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0122】実施例15 (1)レジスト組成物の調製 下記の原料を混合してレジスト溶液を調製した。
【0123】 実施例1の(1)で調製したノボラック 11.2部 実施例1の(2)で調製したキノンジアジド化合物 2.2部 プロピレングコールモノメチルエーテルアセテート 86.6部 (2)レジストプロセスおよび評価 (1)のレジストを用い、実施例1と同様に塗膜試料を
作製し、露光した。
【0124】次いで、実施例2で用いたのと同様の現像
液を用いて23℃で300秒間浸漬現像を行い、純水で
リンスし、実施例1と同様に特性を評価した。
【0125】感度は13.0μC/cm2 で、膜減りは
0.032μmであった。
【0126】SEMで観察したところ、良好な形状が観
察された。現像残渣は観測されず、むらの無い均一なレ
ジストパターンが得られた。
【0127】比較例4 レジストプロセスおよび評価 実施例15の(1)のレジストを用い、実施例1と同様
に塗膜試料を作製し、露光した。次いで、市販されてい
る現像液“NMD−3”(東京応化(株)製、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシドを2.38重量%含む水
溶液)を用いて23℃で60秒間浸漬現像を行い、純水
でリンスし、実施例1と同様に特性を評価した。
【0128】感度は16.0μC/cm2 で、膜減りは
0.106μmであった。
【0129】SEMで観察したところ、1.5μmのラ
イン/スペースがかろうじて解像され蒲鉾型の断面形状
が観察された。現像残渣やスカムが多数観察された。
【0130】比較例5 レジストプロセスおよび評価 実施例15の(1)のレジストを用い、実施例1と同様
に塗膜試料を作製し、露光した。次いで、正リン酸ナト
リウム0.346%と水酸化ナトリウム0.4%を含む
水溶液を用いて23℃で20秒間浸漬現像を行い、純水
でリンスし、実施例1と同様に特性を評価した。
【0131】感度は16.4μC/cm2 で、膜減りは
0.131μmであった。
【0132】現像後のレジスト表面の荒さが目立ち良い
結果が得られなかった。
【0133】比較例6 レジストプロセスおよび評価 実施例15の(1)のレジストを用い、実施例1と同様
に塗膜試料を作製し、露光した。 次いで、市販されて
いる現像液、“AZ400K”(シプレー製)を水で5
倍に希釈した水溶液を用いて23℃で5分間浸漬現像を
行い、純水でリンスし、実施例1と同様に特性を評価し
た。
【0134】感度は15.6μC/cm2 で、膜減りは
0.051μmであった。
【0135】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。しかし現像残渣がかなり多く観察され
た。膜減りの偏りも少し認められた。現像後のレジスト
表面の荒さが目立ち良い結果が得られなかった。
【0136】実施例16 (1)現像液の調製 1規定水酸化カリウム588cc(0.588mo
l)、硼酸21.0g(0.339mol)、2−ジエ
チルアミノエタノール90.0g(3.0重量%)を水
に溶解し、全量を3.5kgとし、現像液を得た。
【0137】(2)レジストプロセスおよび評価 実施例1と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製した。
【0138】アルゴンイオンレーザビーム露光装置“C
ORE−2564”(ETEC社「米国」製)を用い、
約2.5mm×約3mmの矩形領域内に0.25μmか
ら0.0625μmきざみで1.5625μmまでのラ
イン/スペース、孤立ライン、孤立スペース、コンタク
トホール等を含むテストパターンを1セットとして、露
光量22.9mJ/cm2 から順次、露光量を7%ずつ
増して9種類の露光量でパターンを露光した。
【0139】次いで、(1)で調製した現像液を用いて
23℃で40秒間スプレー現像を行い、純水でスプレー
リンスし、実施例1と同様に特性を評価した。
【0140】感度は22.9mJ/cm2 、膜減りは
0.021μmであった。
【0141】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。現像残渣は観察されず、現像むらのない
良好なレジストパターンが得られた。
【0142】実施例17 (1)レジストプロセスおよび評価 実施例3と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。ついで、実施例2と同じ現像
液を用いて23℃で200秒間スプレー現像を行い純水
でリンスし、実施例1と同様に特性を評価した。
【0143】感度は4.9μC/cm2 で、膜減りは
0.090μmであった。
【0144】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。現像残渣は観察されず、むらの無い、均
一なレジストパターンが得られた。
【0145】実施例18 (1)レジストプロセスおよび評価 実施例3と同じレジストを用い、実施例1と同様に塗膜
試料を作製し、露光した。ついで、実施例2と同じ現像
液を用いて23℃で50秒間スプレー現像を行い純水で
リンスし、これを4回繰り返すことにより合計200秒
間のインターラプト現像を行った。実施例1と同様に特
性を評価した。
【0146】感度は4.8μC/cm2 で、膜減りは
0.046μmであった。
【0147】SEMで観察したところ、0.5μmのラ
イン/スペースがほぼ矩形を保ち、1:1の優れた形状
が観察された。現像残渣は観察されず、むらの無い、均
一なレジストパターンが得られた。
【0148】
【発明の効果】本発明にかかる現像液を用いて感放射線
レジストを現像すると、高感度、高解像度、良好なパタ
ーン形状で、かつ現像残渣が残らず、ムラが無く均一に
現像を行なうことができる。特に、キノンジアジド化合
物とノボラック樹脂を主成分とするポジ型感放射線レジ
ストを電子線でパターン露光した後の現像に有効であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属イオン、弱酸根イオンおよ
    び水溶性有機化合物を含有し、アルカリ金属の濃度をa
    (mol/kg)、弱酸根の濃度をb(mol/k
    g)、弱酸根イオンの価数をnとした場合に、0.05
    ≦a≦0.5、0.075≦bn≦1.5、およびa<
    bnもしくはa>bnの関係にあり、かつ水溶性有機化
    合物の濃度が0.5〜10重量%であることを特徴とす
    る感放射線レジスト用現像液。
  2. 【請求項2】 該アルカリ金属がナトリウムおよび/ま
    たはカリウムであることを特徴とする請求項1記載の感
    放射線レジスト用現像液。
  3. 【請求項3】 該弱酸根が炭酸根、けい酸根、燐酸根お
    よび硼酸根の群から選ばれた少なくとも1つの弱酸根で
    あることを特徴とする請求項1の感放射線レジスト用現
    像液。
  4. 【請求項4】 該水溶性有機化合物が下記一般式
    (I)、(II)、(III)、(IV)、(V)で表
    される化合物、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
    ル、ピリジン、モルホリンの群から選ばれた少なくとも
    1つの化合物であることを特徴とする請求項1記載の感
    放射線レジスト用現像液。 【化1】
  5. 【請求項5】 該感放射線レジストが、主成分として
    (1)クレゾールノボラック樹脂、(2)没食子酸メチ
    ルと、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル
    クロリドおよび/または1,2−ナフトキノンジアジド
    −5−スルホニルクロリドを反応させて得られるキノン
    ジアジド化合物、および(3)下記一般式(VI)で示
    される添加剤および/または下記一般式(VII)で示
    される添加剤 【化2】 を含み、(2)のキノンジアジド化合物のレジスト固形
    分中の含有率が10〜20重量%、(3)の添加剤のレ
    ジスト固形分中の含有率が5〜20重量%、かつ(2)
    のキノンジアジド化合物中のトリエステルの含有率が3
    0〜55重量%であるポジ型感放射線レジストであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の感放射線レジスト用現像
    液。
JP9383095A 1994-04-21 1995-04-19 感放射線レジスト用現像液 Pending JPH086261A (ja)

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JP8323494 1994-04-21
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000057249A1 (fr) * 1999-03-19 2000-09-28 Nippon Zeon Co., Ltd. Revelateur de reserve et procede de formation d'un motif de reserve utilisant celui-ci
KR100531595B1 (ko) * 2001-11-16 2005-11-28 도오꾜오까고오교 가부시끼가이샤 포지티브형 포토레지스트 조성물 및 경사 임플랜테이션프로세스용 박막 레지스트 패턴의 형성방법

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